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JP2006137352A - 車体後部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 後部突出タイプの自動車に代表されるように、一対のリヤサイドフレームの後端間を結ぶ線とリヤバンパレインメンバとの間に生じる隙間を有効に活用すること。
【解決手段】 リヤエンドクロスメンバ30が一対のリヤサイドフレーム10の後端部10aよりも車体後方に膨出した膨出部31aを有し、リヤフロアパン20の後端部が突出部21を有する。突出部21は一対のリヤサイドフレーム10の後端部10aよりも膨出部に向かって突出してリヤエンドクロスメンバ30に接続され、荷室空間を一対のリヤサイドフレーム10の後端部10aよりも車体後方に拡張させる。
【選択図】 図3

Description

本発明は自動車の車体後部構造に関する。
一般に自動車の車体後部には荷室空間が形成される。荷室空間を広くとることは自動車の利便性を向上する上で重要である。また、より広い荷室空間を確保するためには車体の剛性も考慮する必要がある。そこで、自動車の車体後部構造としては荷室空間や車体剛性の双方を向上することが要求される。一般的な自動車の後部車体構造としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。
一方、ハッチバック車等の一部の車種においては車体の後部を平面視で略円弧状に、言わば昆虫のおしりのように突出させるもの(以下、後部突出タイプという。)が提案されている。この種のデザインは車体後部が平坦なものに比べて自動車の外観上の意匠性を向上するものとして着目されつつある。
特開2002−29457号公報
しかし、従来の後部突出タイプのものは一対のリヤサイドフレームの後端間を結ぶ線とリヤバンパレインメンバとの間にデッドスペースとなる隙間が生じ、その隙間の活用が図れていない。
従って、本発明の目的は、後部突出タイプの自動車に代表されるように、一対のリヤサイドフレームの後端間を結ぶ線とリヤバンパレインメンバとの間に生じる隙間を有効に活用する車体後部構造を提供することにある。
本発明によれば、車体後部に形成され、リッドで開閉される開口部と、左右一対のリヤサイドフレーム間で支持され、車体後部の荷室空間の底部を形成するリヤフロアパンと、前記一対のリヤサイドフレームの後端部間で固定されたリヤエンドクロスメンバと、を備えた車体後部構造において、前記リヤエンドクロスメンバが前記一対のリヤサイドフレームの前記後端部よりも車体後方に膨出した膨出部を有し、前記リヤフロアパンの後端部が、前記一対のリヤサイドフレームの前記後端部よりも前記膨出部に向かって突出して前記リヤエンドクロスメンバに接続され、前記荷室空間を前記一対のリヤサイドフレームの前記後端部よりも車体後方に拡張させる突出部を有することを特徴とする車体後部構造が提供される。
この構成によれば、前記膨出部及び前記突出部を設けたことで荷室空間の前後長が拡大される。荷室空間が拡張されても前記膨出部及び前記突出部は前記リヤサイドフレームの後端部よりも後方に膨出、突出するのでリヤサイドフレームを延長する必要はない。前記膨出部は例えば後部突出タイプの自動車に対してその後部形状に即して形成することができ、そのデザインに符合する。従って、本発明では一対のリヤサイドフレームの後端間を結ぶ線とリヤバンパレインとの間に生じる隙間を荷室空間として有効に活用することができる。本発明は、特に、当該隙間が生じる後部突出タイプの自動車に好適であるが、一対のリヤサイドフレームの後端間を結ぶ線とリヤバンパレインメンバとの間に隙間を生じる車種であれば適用可能である。
本発明においては、前記リヤエンドクロスメンバは前記膨出部を形成するリヤエンドパネルを有し、前記突出部が前記リヤエンドパネルの前記膨出部に接続されていてもよい。
従来の後部突出タイプの自動車に代表される自動車では、リヤエンドパネルが全体として略直線状に構成されるため、リヤエンドパネルとバンパとの間に空間が生じる。この構成によれば、リヤエンドパネルに前記膨出部を形成することで当該空間を荷室空間として有効に活用できる。
また、本発明においては、前記リヤエンドクロスメンバは、前記リヤエンドパネルの車体前方側において前記リヤエンドパネルに取付けられ、前記リヤエンドパネルと共に閉断面を形成する補強パネルを有し、前記補強パネルは、その車幅方向の両端部が、前記開口部を規定する一対のリヤピラー部にそれぞれ接続され、かつ、その後端縁が前記膨出部の平面視形状に対応して形成されると共にその前端縁が前記一対のリヤサイドフレームの前記後端部間を結ぶように略直線状に形成されていてもよい。
この構成によれば、前記リヤエンドクロスメンバが前記リヤピラー部に接続されるため、前記開口部の変形に対する剛性を向上できる。また、前記補強パネルの前端縁が、その後端縁とは異なり、前記一対のリヤサイドフレームの前記後端部間を結ぶように略直線状に形成されているので、前端縁を後端縁にならって膨出させた場合、例えば、前記リヤエンドクロスメンバを全体として略円弧状とした場合よりも、前記リヤエンドクロスメンバの曲げ剛性を高めることができ、例えば、前記リヤエンドクロスメンバ上にストライカを設けた場合にその取付部の強度を向上できる。
また、本発明においては、前記リヤフロアパンは、スペアタイヤが収納可能な凹部を有し、前記突出部は前記凹部の底部を延長して形成されていてもよい。
この構成によれば前記突出部を前記凹部の底部を延長して形成することにより、前記突出部により拡張された荷室空間部分の高さ方向の幅をより大きくすることができる。また、前記凹部の後方が拡張されるのでより大径のスペアタイヤの収納や、あるいは、スペアタイヤとジャッキとの収納が可能となる。更に、前記凹部の後方が拡張されるので、前記凹部として同じ空間を確保しようとした場合、当該凹部の位置を車体後方側にずらした設計が可能となり、前記凹部の前方側のスペース(例えば燃料タンクの設置スペース)を拡張できる。
また、本発明においては、前記一対のリヤサイドフレームの前記後端部には、リヤバンパレインメンバの一対の取付部材が、前記リヤエンドクロスメンバを介して取付けられ、前記リヤエンドクロスメンバは前記一対の取付部材がそれぞれ固定される一対の固定部を有し、前記膨出部は前記一対の固定部間に形成されていてもよい。
この構成によれば、前記膨出部が前記一対の固定部間に形成されるので、クラッシュ管に代表される前記取付部材の取付位置は車体後方にずらす必要がない。従って、車体全長を増すことなく前記取付部材の長さを確保することと、上記の荷室空間の確保とを両立することができる。
以上述べた通り、本発明によれば、後部突出タイプの自動車に代表されるように、一対のリヤサイドフレームの後端間を結ぶ線とリヤバンパレインメンバとの間に生じる隙間を荷室空間として有効に活用することができる。
図1(a)は本発明の一実施形態に係る車体後部構造を採用した自動車Aの車体の背面視図、図1(b)は自動車Aの後部の荷室空間内を示す図である。本実施形態においては自動車Aとして後部突出タイプのハッチバック車を想定している。図1(a)に示すように自動車Aの車体後部にはリッド(リアハッチ)5で開閉される開口部1が形成されている。この開口部1内には車体後部の荷室空間が形成され、リッド5の開閉により外部から荷室空間内にアクセスできるように構成されている。開口部1はルーフパネル2と、ルーフパネル2を支持する左右一対のリヤピラー3と、リパピラー3の下端に車幅方向両端部が接続されたリヤエンドクロスメンバ30と、により略方形状に規定されている。リヤピラー3の側部にはサイドパネルアウタ4が結合されている。
リヤエンドクロスメンバ30はその後面を構成するリヤエンドパネル31と、リヤエンドパネル31の車体前方側においてリヤエンドパネル31に取付けられ、リヤエンドクロスメンバ30の前面と上面とを構成する補強パネル32と、から構成されている。リヤエンドパネル31の両端部にはそれぞれクラッシュ管41が取付けられる固定部31bが形成されている。クラッシュ管41は同図にて不図示の後述するリヤバンパレインメンバ40の取付部材として機能し、リヤバンパレインメンバ40は同図にて不図示の後述するリヤバンパ(バンパフェイシャ)50の補強部材として機能する。
図1(b)を参照して、荷室空間内には荷室空間の底部を形成するフロアパン20が配設されている。フロアパン20の側部はホイールハウスインナ7に即して切り欠かれ、ホイールハウスインナ7に結合されている。ホイールハウスインナ7はリヤサイドパネル6に結合されている。フロアパン20はスペアタイヤパンとして、スペアタイヤが収納可能な凹部22が設けられており、凹部22の底部22aの後端はリヤエンドクロスメンバ30に入り込むようにして突出部21が設けられている。本実施形態ではこの突出部21上に荷室空間を拡張する拡張荷室空間23が形成されている。
ここで、図1(b)を参照して本実施形態の車体後部構造の概略について説明する。上記の通り、本実施形態の自動車Aは後部突出タイプの自動車Aを想定している。後部突出タイプの自動車では、その後部が突出する分だけ一対のリヤサイドフレーム間を結ぶ線とリヤバンパレインとの間、換言すれば、リヤエンドパネル(31)の後方に空きの空間が生じ得る。そこで、本実施形態ではリヤエンドパネル31に、当該後部の突出に応じた膨出部31aを設けて拡張荷室空間23を形成し、荷室空間を拡張する。更に、リヤエンドクロスメンバ30により開口部1の変形に対する剛性を高めるものである。
図2は本実施形態の車体後部構造の要部の分解斜視図(細部省略)である。図3(a)及び(b)は図2に示した車体後部構造の組立時の平面視図であり、図3(b)はリヤエンドクロスメンバ30とバンパ50とを破線で示した透視図である。
図3(a)及び(b)に示すように本実施形態の車体後部構造ではリヤバンパ50が平面視で略円弧状に車体後方に膨出しており、上記の後部突出タイプの自動車の車体後部構造を構成している。図2を参照して車体後部の荷室空間の底部を形成するリヤフロアパン20は左右一対のリヤサイドフレーム10上面に結合されており、左右一対のリヤサイドフレーム10間でリヤサイドフレーム10上に支持されている。リヤフロアパン20には、一対のリヤサイドフレーム10の間のスペースにおいて、スペアタイヤが収納可能なスペアタイヤパンとして凹部22を有する。
本実施形態の場合、リヤフロアパン20下に配設されるマフラー等の設置スペースを確保するために、凹部22はリヤフロアパン20の中心から車体の左側にずれて配置されている。凹部22はその前方部分が断面略ハット状に下方に膨出し、その前方部分に続く後方部分においては断面略方形状に膨出している。また、図2に示すようにリヤフロアパン20の後端部には車体後方へ突出した突出部21が設けられている。この突出部21はリヤエンドクロスメンバ30に接続され、図1(b)を参照して説明した通り、この突出部21はリヤフロアパン20上の荷室空間をリヤサイドフレーム10の後端部10aよりも車体後方に拡張した拡張空間23を形成する。本実施形態の場合、この突出部21は凹部22の底部を延長して形成されている。
次に、リヤエンドクロスメンバ30は上記の通り、リヤエンドパネル31と補強パネル32とから構成され、両者により閉断面を構成している。図4(a)乃至(c)はそれぞれ図3(a)の線A−A、線B−B、線C−Cに沿うリヤエンドクロスメンバ30の断面図であり、リヤエンドパネル31と補強パネル32とから閉断面が構成されていることが分かる。補強パネル32は図1(a)を参照して上記の通り、リヤエンドクロスメンバ30の上面を構成しており、その車幅方向両端部はリヤピラー3に結合されて接続されている。
図3(a)及び(b)並びに図4(c)に示すように、リヤエンドクロスメンバ30は一対のリヤサイドフレーム10の後端部10aに結合され、当該後端部10a間で固定されている。リヤエンドクロスメンバ30は一対のリヤサイドフレーム10の後端部10aよりも車体後方に膨出した膨出部30aを有する。膨出部30aはリヤエンドパネル31により形成され、リヤバンパ50の平面視形状にならって平面視で略円弧状に車体後方に膨出している。
補強パネル32は、リヤエンドクロスメンバ30の後端縁となる、その後端縁32bが両端部を除き、膨出部31aの形状にならって略円弧状に形成され、一対のリヤサイドフレーム10の後端部10aよりも車体後方に膨出している。一方、リヤエンドクロスメンバ30の前端縁となる、その前端縁32aは一対のリヤサイドフレーム10の後端部10a間を結ぶように略直線状に形成されている。つまり、リヤエンドクロスメンバ30は全体としてその後端縁が略円弧状に膨出し、その前端縁はリヤサイドフレーム10の後端部10a間を最短距離距離で結ぶように略直線状に形成されていることになる。図4(a)乃至(c)から明らかなように、リヤエンドクロスメンバ30は略直線状の前端縁と、略円弧状に膨出した後端縁との設定により、その中央部において閉断面の断面積が最も広く、両端部に至るに従って徐々に断面積が狭くなっている。図1(b)、図2、図3(a)並びに図4(a)に示すように、リヤエンドクロスメンバ30(具体的には補強パネル32)の車幅方向中央部には、開口部1の閉鎖時にリッド5の下端部を係止するストライカSが設けられている。
次に、図4(c)に示すように一対のリヤサイドフレーム10の後端部10aには、リヤバンパレインメンバ40の取付部材となる一対のクラッシュ管41がリヤエンドクロスメンバ30を介して取付けられている。図1(a)に示すようにリヤエンドパネル31は一対のクラッシュ管41がそれぞれ固定される一対の固定部31bを有する。固定部31bには不図示のボルト等が立設され、これにクラッシュ管41が固定されることになる。本実施形態の場合、膨出部31aは一対の固定部31b間に形成されている。クラッシュ管41は自動車の後突時にクラッシュして車体の損傷を最小限に留める。
次に、リヤバンパレインメンバ40は、リヤバンパ50の平面視形状並びにリヤエンドクロスメンバ30の後端縁の平面視形状に対応して平面視で略円弧状に形成されている。リヤバンパレインメンバ40はリヤエンドクロスメンバ30とリヤバンパ50との間に配設され、リヤエンドクロスメンバ30及びクラッシュ管41を介して一対のリヤサイドフレーム10の後端部10aに接続されている。
次に、拡張荷室空間32について説明する。突出部21は一対のリヤサイドフレーム10の後端部10aよりも膨出部31aに向かって、つまり、膨出部31aの形成領域において車体後方に突出しており、図4(a)に示すように突出部21はリヤエンドパネル31(膨出部31a形成領域の下方)に接続されている。補強パネル32の前端縁32aは全体としてリヤエンドパネル31から車体前方へ張り出しているが、特に、突出部21上の部分においてはその下端が突出部21よりも上の位置でリヤエンドパネル31に結合されており、リヤエンドパネル31の上部においてリヤエンドパネル31から車体前方へ張り出すように形成されている。このため、補強パネル32の張り出し部分の下に空間が形成され、ここが、突出部21、補強パネル32並びにリヤエンドパネル31に囲まれた拡張荷室空間23となる。図3(a)及び(b)に示すように、リヤフロアパン20の凹部22にはスペアタイヤT等が収納でき、拡張荷室空間32には例えば図3(b)に示すようにジャッキJ等が収納できる。
さて、本実施形態では膨出部31a及び突出部21を設けて拡張荷室空間32を形成したことでリヤフロアパン20の荷室空間の前後長が拡大される。荷室空間が拡張されても膨出部31a及び突出部21はリヤサイドフレーム10の後端部10aよりも車体後方に膨出、突出するのでリヤサイドフレーム10を延長する必要はない。膨出部31aは後部突出タイプの自動車に対してその後部形状、つまり、リヤバンパ50の形状に即して形成することができ、そのデザインに符合する。つまり、後部突出タイプの自動車について、そのデザインのみならず機能性、特に荷室空間を拡張を図ることができる。更に、リヤエンドクロスメンバ30の後端縁(32b)がリヤバンパ50の平面視形状に対応して形成されるのでリッド5をリヤバンパ50の形状に合わせて形成することができる。
また、従来の後部突出タイプの自動車では、リヤエンドパネルが全体として略直線状に構成されるため、後部突出タイプの自動車ではリヤエンドパネルとリヤバンパとの間に空きの空間が生じるところ、本実施形態ではリヤエンドパネル31に膨出部31aを形成することで、空きの空間を解消して拡張荷室空間23として有効に活用できる。
また、本実施形態ではリヤエンドクロスメンバ30がリヤピラー3に接続されるため、開口部1の変形に対する剛性を向上できる。特に、リヤエンドクロスメンバ30の前端縁(32a)が、膨出部31aが形成された後端縁(32b)とは異なり、一対のリヤサイドフレーム10の後端部10a間を結ぶように略直線状に形成されているので、リヤエンドクロスメンバ30の曲げ剛性を高めることができる。つまり、リヤエンドクロスメンバ30の前端縁も略円弧状に車体後方に膨出するように形成し、全体として略円弧状にする場合よりも本実施形態の方が圧縮荷重に対する曲げ剛性が高くなる。つまり、後部突出タイプの自動車について、そのデザインのみならず機能性、特に車体剛性の向上を図ることができる。
また、本実施形態では突出部21を凹部22の底部を延長して形成しているので、突出部21により拡張された拡張荷室空間23の高さ方向の幅をより大きく確保することができる。また、凹部22の後方が拡張されるのでより大径のスペアタイヤの収納や、あるいは、本実施形態のようにスペアタイヤTとジャッキJとの収納が可能となる。更に、凹部22の後方が拡張されるので、凹部22として同じ空間を確保しようとした場合、凹部22の位置を車体後方側にずらした設計が可能となり、凹部22の前方側のスペース(例えば燃料タンクの設置スペース)を拡張できる。
更に、本実施形態では膨出部31aが一対の固定部41間に形成され、固定部41の前後方向の幅は従来と同様にすることができる。従って、クラッシュ管41の取付位置(前方端部の取付位置は車体後方にずらす必要がない。従って、車体全長を増すことなくクラッシュ管41の長さを確保することと、荷室空間の確保(拡張)とを両立することができる。
また、本実施形態ではリヤエンドクロスメンバ30の車幅方向中央部に開口部1の閉鎖時にリッド5の下端部を係止するストライカSが設けられ、リヤエンドクロスメンバ30の断面積が、車幅方向両端部よりも車幅方向中央部の方が大きい。従って、大きな荷重が作用し易いストライカSを支持する部位の剛性を高められる。
また、本実施形態では、リヤエンドクロスメンバの後端縁(32b)、リヤバンパレインメンバ40及びリヤバンパ50をいずれも平面視で略円弧状とし、各形状が略一致するようにしている。このため、まず、リヤエンドクロスメンバ30の後端縁(32b)をリヤバンパレインメンバ40に近接させることができ、リヤエンドクロスメンバ30の後端縁(32b)、つまり膨出部31aを車体後方により大きく膨出させることができる。その膨出の程度が大きければ大きい程、リヤエンドクロスメンバ30の断面積が拡大でき、剛性を向上することができる。もちろん、拡張荷室空間23もこれに伴って大きくできる。更に、リヤエンドクロスメンバ30とリヤバンパレインメンバ40との近接により、リヤバンパ50をリヤエンドクロスメンバ30に近接させることができ、両者の間隔が狭まることでリヤバンパ50の支持剛性をも向上することができる。
(a)は本発明の一実施形態に係る車体後部構造を採用した自動車Aの車体の背面視図、(b)は自動車Aの後部の荷室空間内を示す図である。 本発明の一実施形態に係る車体後部構造の要部の分解斜視図である。 (a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る車体後部構造の要部の平面視図である。 (a)は図3(a)の線A−Aに沿うリヤエンドクロスメンバの断面図、(b)は図3(a)の線B−Bに沿うリヤエンドクロスメンバの断面図、(c)は図3(a)の線C−Cに沿うリヤエンドクロスメンバの断面図である。
符号の説明
A 自動車
S ストライカ
1 開口部
3 リヤピラー
5 リッド(リヤハッチ)
10 リアサイドフレーム
10a 後端部
20 リヤフロアパン
21 突出部
22 凹部(スペアタイヤパン)
22a 凹部の底部
23 拡張荷室空間
30 リヤエンドクロスメンバ
31 リヤエンドパネル
31a 膨出部
31b 固定部
32 補強パネル
32a 前端縁
32b 後端縁
40 リヤバンパレインメンバ
41 クラッシュ管(取付部材)
50 バンパ(バンパフェイシャ)

Claims (5)

  1. 車体後部に形成され、リッドで開閉される開口部と、
    左右一対のリヤサイドフレーム間で支持され、車体後部の荷室空間の底部を形成するリヤフロアパンと、
    前記一対のリヤサイドフレームの後端部間で固定されたリヤエンドクロスメンバと、
    を備えた車体後部構造において、
    前記リヤエンドクロスメンバが前記一対のリヤサイドフレームの前記後端部よりも車体後方に膨出した膨出部を有し、
    前記リヤフロアパンの後端部が、
    前記一対のリヤサイドフレームの前記後端部よりも前記膨出部に向かって突出して前記リヤエンドクロスメンバに接続され、前記荷室空間を前記一対のリヤサイドフレームの前記後端部よりも車体後方に拡張させる突出部を有することを特徴とする車体後部構造。
  2. 前記リヤエンドクロスメンバは前記膨出部を形成するリヤエンドパネルを有し、
    前記突出部が前記リヤエンドパネルの前記膨出部に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  3. 前記リヤエンドクロスメンバは、
    前記リヤエンドパネルの車体前方側において前記リヤエンドパネルに取付けられ、前記リヤエンドパネルと共に閉断面を形成する補強パネルを有し、
    前記補強パネルは、
    その車幅方向の両端部が、前記開口部を規定する一対のリヤピラー部にそれぞれ接続され、かつ、その後端縁が前記膨出部の平面視形状に対応して形成されると共にその前端縁が前記一対のリヤサイドフレームの前記後端部間を結ぶように略直線状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車体後部構造。
  4. 前記リヤフロアパンは、スペアタイヤが収納可能な凹部を有し、
    前記突出部は前記凹部の底部を延長して形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車体後部構造。
  5. 前記一対のリヤサイドフレームの前記後端部には、リヤバンパレインメンバの一対の取付部材が、前記リヤエンドクロスメンバを介して取付けられ、
    前記リヤエンドクロスメンバは前記一対の取付部材がそれぞれ固定される一対の固定部を有し、
    前記膨出部は前記一対の固定部間に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の車体後部構造。
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