JP6135606B2 - 自動車の外装構造 - Google Patents
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Description
また2つの外装部材としてのミラーベース82のアッパ部82aと、ロアケース83との間には、図9に示すように、隙間85が形成されると共に、アッパ部82aの下面、つまりロアケース83の上端面と対向する部分には溝86が形成されている。
キャビティトーンは、例えば、車速が70〜110Km/hで、かつ隙間85が0.25mm以上で発生する。
上述の可聴領域の周波数は、20Hz〜20KHz(但し、子供や聴覚の優れた人は30KHz)である。
つまり、音の高周波化による騒音防止を図りつつ、外観にひけが現われることを確実に防止することができる。
また、上述の肉盗み溝により、ひけの発生を防止することができる。
図面は自動車の外装構造を示すが、以下の実施例においては自動車のドアミラーを例示して説明する。
図1は外装構造を備えた車両左側のドアミラーの斜視図、図2は図1のドアミラーからロアケースを取外した状態の斜視図、図3はミラーベースの正面図、図4はミラーベースの平面図、図5の(a)はミラーベースの側面図、図5の(b)は図5の(a)のA−A線に沿う部分拡大断面図、図6はミラーベースの斜視図である。
上述のロアケース13の上端部はミラーベース12におけるアッパ部16の車幅方向外側の下面に対向するものである。
上述のアッパ部16は車室周辺における2つの外装部材の一方に相当し、ロアケース13は車室周辺における2つの外装部材の他方に相当する。
上述の肉盗み溝21を、隔壁としての複数のリブ22で小容積部23に仕切ることで、共鳴モードをキャビティトーンモードから高周波のヘルムホルツ共鳴モードに変更して、騒音を防止するものである。
直管の長さをH(m)、直管の断面面積をS(m2)、直管を備えた閉鎖空間の容積をV(m3)、直管の直径をD(m)とすると、直管の部分の空気は質量をもった一つの塊と見なされ、閉鎖空間の中の空気はばねの作用をし、これらは一つの振動系と考えられるので、ヘルムホルツ共鳴における周波数f(Hz)つまりヘルムホルツ共鳴周波数は次の[数2]で表される。
図7の(a)で示したリブ構造に代えて、図7の(b)、または、図7の(c)に示すリブ構造を採用してもよい。
要するに、本発明は、合わせ面の面接触により、隙間を無くす従来構造や、ディンプルにより騒音の原因となる空気流を拡散又は減衰する従来構造とは、一線を画するもので、音の周波数を高周波のヘルムホルツ共鳴モードに変更することにより、騒音防止を図るものである。
つまり、音の高周波化による騒音防止を図りつつ、外観にひけが現われることを確実に防止することができる。
また、上述の肉盗み溝21により、ひけの発生を防止することができる。
この発明の外装部材は、実施例のドアミラー10におけるアッパ部16とロアケース13に対応し、
以下同様に、
外装部材の一方は、アッパ部16に対応し、
溝は、ひけ防止用の肉盗み溝21に対応し、
隔壁はリブに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては外装部材としてドアミラーを例示したが、これはボンネットとフロントグリルとであってもよい。
また、隔壁は溝を長手方向に分割するのみならず、幅方向にも分割するように配置して小容積部を格子状に細分化しても良い。
また、外装部材の材質は樹脂製としたが、これに限らず、キャビティトーンによる騒音が発生する材質であればよい。例えば、金属、ゴム、ガラス、セラミックス製であってもよい。
また、隔壁は外装部材の材質と異なる材質としても良い。例えば、樹脂、金属、ゴム、ガラス、セラミックス製であってもよい。
13…ロアケース(外装部材)
16…アッパ部(外装部材)
20…隙間
21…肉盗み溝(溝)
22,24,25…リブ
23…小容積部
Claims (2)
- 車室周辺において2つの外装部材間に隙間が形成された自動車の外装構造であって、
上記2つの外装部材の一方には、溝が形成されており、
上記溝を、複数の隔壁で、可聴領域よりも高周波で共鳴するよう複数の小容積部に仕切り、
上記隔壁の外装部材における少なくとも外面側端部は、該隔壁の最も厚い部位よりも薄く、
かつ、ひけが発生しない肉厚に形成された
自動車の外装構造。 - 上記外装部材は樹脂製であると共にドアミラーに設定され、
該ドアミラーのひけ防止用の肉盗み溝において、車両走行時に発生する負圧の高くなる車幅方向センタ部および車両前方向側から車両後方向側に湾曲するコーナ部については上記隔壁としてのリブで仕切られる一方、上記肉盗み溝の前部および後部についてはリブが省略された
請求項1に記載の自動車の外装構造。
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JP2014124931A JP6135606B2 (ja) | 2014-06-18 | 2014-06-18 | 自動車の外装構造 |
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JP2014124931A JP6135606B2 (ja) | 2014-06-18 | 2014-06-18 | 自動車の外装構造 |
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