JP6167894B2 - 空調用レジスタ - Google Patents
空調用レジスタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6167894B2 JP6167894B2 JP2013269795A JP2013269795A JP6167894B2 JP 6167894 B2 JP6167894 B2 JP 6167894B2 JP 2013269795 A JP2013269795 A JP 2013269795A JP 2013269795 A JP2013269795 A JP 2013269795A JP 6167894 B2 JP6167894 B2 JP 6167894B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- groove
- conditioning
- seal
- seal portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Air-Flow Control Members (AREA)
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Description
例えば、特許文献1に記載されたシャットダンパは、ダンパ本体及びシール体の2部品によって構成される。ダンパ本体は、硬質材料により板状に形成されている。シール体は、ウレタン等の軟質材料により環状に形成され、ダンパ本体の周縁に装着されている。そして、シャットダンパによる通風路閉鎖時には、シール体がリテーナの内壁面に接触して、シャットダンパよりも下流側への空調用空気の流通を遮断する。ところが、シャットダンパが、ダンパ本体とシール体との2部品構成となるため、シール体の部品費や組み付け工数が増えて製造コストの上昇を招く。
上記空調用レジスタにおいて、前記シール部は、前記ダンパ本体の厚みよりも広い幅を有していることが好ましい。
上記の構成によれば、溝部が深くなるに従い幅が狭くなるものに比べ、溝部の壁面の表面積が多くなる。これに伴い、シール部の外周面の表面積が増大する。
上記の構成によれば、溝部をシール部の幅方向についての複数箇所に形成することで、同シール部の外周面の表面積を、溝部をシール部の1箇所にのみ形成した場合よりも増大させることが容易となる。
上記の構成によれば、シール部の幅は、溝部の深さ方向に一様であるため、深くなるに従い狭くなるものに比べ、溝部を形成するための領域が確保しやすく、シール部の幅方向についての複数箇所に溝部を形成することが容易となる。
なお、以下の記載においては、車両の進行方向(前進方向)を前方とし、後進方向を後方とし、高さ方向を上下方向として説明する。
<リテーナ10>
リテーナ10は、硬質の樹脂材料によって形成された複数の部材からなり、両端が開放された筒状をなしている。リテーナ10の内部空間は、空調装置(図示略)から送られてくる空調用空気A1の流路(以下「通風路11」という)を構成している。ここで、通風路11での空調用空気A1の流れ方向について、空調装置に近い側(図1では左側)を上流側とし、同空調装置から遠い側(図1では右側)を下流側とする。通風路11の下流端は、空調用空気A1の吹出口12を構成している。
図1に示すように、フィンは、複数の下流側フィン17及び複数の上流側フィン15からなる。複数の下流側フィン17は、通風路11において吹出口12の上流側近傍において、上下方向へ互いに離間した状態で配設されている。各下流側フィン17の車幅方向についての両方の端面からは、支軸(図示略)がそれぞれ同方向についての外方に向けて突出している。各下流側フィン17は、両支軸において両第1壁部13に支持されている。そのため、各下流側フィン17は、両支軸を支点として上下方向へ傾動可能である。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用について、通風路11の閉鎖時及び開放時に分けて説明する。
図1において実線で示すように、シャットダンパ20が軸22を支点として閉位置まで傾動させられると、ダンパ本体21が上下両第2壁部14対し直交するか、又は直交に近い状態で傾斜する。
さらに、隙間部25のうち、溝部26に繋がっている箇所では、繋がっていない箇所よりも流路断面積が増大する。そのため、隙間部25を流れる空調用空気A1は、溝部26よりも上流側の箇所では、内壁面14aに沿って上流側から下流側へ真っ直ぐ流れる。しかし、空調用空気A1は、隙間部25のうち溝部26に繋がっている箇所では、その溝部26側へ引き寄せられて同溝部26内で渦27を発生する。この空調用空気A1に対しては、隙間部25において溝部26よりも下流側へ戻そうとする力が作用する。この力により、空調用空気A1は溝部26から引き出される。
図1において二点鎖線で示すように、シャットダンパ20が軸22を支点として開位置まで傾動されると、同シャットダンパ20が上下両第2壁部14間の中間部において、同第2壁部14に対し平行な状態となる。通風路11が大きく開放され、空調用空気A1が通風路11のシャットダンパ20よりも下流側へ流れることが可能となる。
(1)閉位置では、シール部23の外周面24を、第2壁部14の内壁面14aに接近した箇所に位置させる。このシール部23に、外周面24において開口する溝部26を形成している(図3)。
(2)軟質材料からなるシール体に代えて、硬質材料からなるシール部23をダンパ本体21の周縁に一体に形成し、このシール部23に溝部26を形成することで、シャットダンパを1部品で構成している(図3)。
そのため、幅W1を厚みT1と同じか又は狭く設定した場合よりも外周面24の表面積を増大させることができる。また、溝部26をシール部23に形成しやすくすることができる。この点は、溝部26をシール部23の幅方向の複数箇所に形成する本実施形態では、特に有効である。
そのため、溝部26が深くなるに従い幅W2が狭くなるものに比べ、溝部26の壁面の表面積を増大させることができる。このことは、シール部23の外周面24の表面積を増大させるうえで有効である。
そのため、シール部23の外周面24の表面積を、溝部26を1箇所にのみ形成した場合よりも容易に増大させることができる。
そのため、シール部23の幅W1が、溝部26が深くなるに従い狭くなるものに比べ、溝部26をシール部23の幅方向についての複数箇所に容易に形成することができる。
<シール部23の断面形状について>
シール部23の断面形状が上記実施形態とは異なるものに変更されてもよい。図5及び図6はその一例を示している。
・図6に示すように、シール部23の外周面24が山形状に形成されてもよい。この場合、外周面24は、シール部23の幅方向についての中央部ほどダンパ本体21から多く突出するように屈曲する2つの傾斜面24a,24bによって構成される。両傾斜面24a,24bの一方(24b)は、シャットダンパ20が閉位置まで傾動させられた状態では、第2壁部14の内壁面14aに接近した箇所で同内壁面14aに平行になる。シール部23には、この傾斜面24bにおいて開口する溝部26が形成されてもよい。この場合であっても、上記実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
・シール部23における溝部26の数が、上記実施形態とは異なる数に変更されてもよい。図7は、シール部23に、溝部26が1つのみ形成された例を示している。この場合には、同図7に示すように、溝部26の幅が、上記実施形態の各溝部26の幅よりも広くされてもよいし、同程度又は狭くされてもよい。
・なお、図示しないが、図5(a),(b)に示すような三角形の断面を有する溝部26が、シール部23の幅方向についての複数箇所に形成されてもよい。
・シール部23は、ダンパ本体21の厚みT1と同程度、又は小さな幅W1を有するものに変更されてもよい。
・図8に示すように、閉位置では、シャットダンパ20のダンパ本体21が両第2壁部14に対し傾斜してもよい。ただし、この場合、シール部23は、その外周面24が第2壁部14の内壁面14aに対し平行となるように形成されることが望ましい。
・上流側フィン15及び下流側フィン17の少なくとも一方が省略されてもよい。また、上流側フィン15及び下流側フィン17に対し、他のフィンが加えられてもよい。
・上記空調用レジスタは、車室内においてインストルメントパネルとは異なる箇所、例えばダッシュボードに組込まれるものにも適用可能である。
・シャットダンパ20を開位置から閉位置へ傾動させる場合、閉位置に達する直前にシール部23と第2壁部14の内壁面14aとの間で大きな渦ができて、風切り音(笛吹音)を発生させるおそれがある。これに対しては、シール部23の外周面24に、小さな複数の凹凸を周方向に沿って形成することが有効である。このようにすると、空調用空気A1の大きな渦が凹凸部分を通過することで小さな渦に分けられ、風切り音(笛吹音)が抑制される。
Claims (5)
- 空調用空気の通風路を有する筒状のリテーナと、
板状のダンパ本体、及び同ダンパ本体の周縁に一体に設けられたシール部を備えて前記リテーナ内に配置され、軸を支点として、前記通風路を開放する開位置、及び前記通風路を閉鎖する閉位置の間で傾動するシャットダンパとを備える空調用レジスタであって、
前記閉位置では、前記シール部の外周面は、前記リテーナの内壁面に接近する箇所に位置し、
前記シール部の前記外周面には、前記周縁に沿う方向に延びるとともに空調用空気の流れ方向と交差する溝部が形成されている空調用レジスタ。 - 前記シール部は、前記ダンパ本体の厚みよりも広い幅を有している請求項1に記載の空調用レジスタ。
- 前記溝部の幅は、同溝部の深さ方向に一様である請求項1又は2に記載の空調用レジスタ。
- 前記溝部は、前記シール部の幅方向についての複数箇所に形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の空調用レジスタ。
- 前記シール部の幅は、前記溝部の深さ方向に一様である請求項4に記載の空調用レジスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013269795A JP6167894B2 (ja) | 2013-12-26 | 2013-12-26 | 空調用レジスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013269795A JP6167894B2 (ja) | 2013-12-26 | 2013-12-26 | 空調用レジスタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015123874A JP2015123874A (ja) | 2015-07-06 |
JP6167894B2 true JP6167894B2 (ja) | 2017-07-26 |
Family
ID=53534898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013269795A Active JP6167894B2 (ja) | 2013-12-26 | 2013-12-26 | 空調用レジスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6167894B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6468101B2 (ja) * | 2015-07-08 | 2019-02-13 | 豊田合成株式会社 | 空調用レジスタ |
JP2017206053A (ja) * | 2016-05-16 | 2017-11-24 | 豊田合成株式会社 | 空調用レジスタ |
JP6604318B2 (ja) | 2016-11-30 | 2019-11-13 | 豊田合成株式会社 | 空調用レジスタ |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0323739U (ja) * | 1989-07-17 | 1991-03-12 | ||
CA2485786A1 (en) * | 2004-10-25 | 2006-04-25 | Progressive Moulded Products Limited | Damper system for automotive ventilation |
JP5560315B2 (ja) * | 2012-11-30 | 2014-07-23 | 豊和化成株式会社 | ダンパプレート |
-
2013
- 2013-12-26 JP JP2013269795A patent/JP6167894B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015123874A (ja) | 2015-07-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5227063B2 (ja) | 車両用吸気ダクト | |
JP6221957B2 (ja) | 空調用レジスタ | |
US20160009163A1 (en) | Air conditioning thin register | |
JP5474151B2 (ja) | 車両用吸気ダクト | |
JP6187033B2 (ja) | センターコンソール構造 | |
JP6167894B2 (ja) | 空調用レジスタ | |
JP6604318B2 (ja) | 空調用レジスタ | |
JP5520787B2 (ja) | 自動車用前側下部のスポイラー構造 | |
KR102087820B1 (ko) | 치형 특징부를 가지는 난방, 환기, 공조 도어 | |
JP7241480B2 (ja) | レジスタ | |
JP2017206053A (ja) | 空調用レジスタ | |
JP2014125132A (ja) | 自動車用導風ダクト及び自動車用導風板並びに自動車前部の導風構造 | |
JP4600143B2 (ja) | 空気通路開閉装置 | |
JP2010208408A (ja) | 車両床下整流構造 | |
JP6883452B2 (ja) | 車両用空気吹出装置 | |
WO2014068857A1 (ja) | 空調ケース | |
JP6048356B2 (ja) | 空調用レジスタ | |
JP6507930B2 (ja) | ファンシュラウド | |
JP2019127072A (ja) | 空調用レジスタ | |
JP5370063B2 (ja) | リアダクト構造 | |
JP6893481B2 (ja) | レジスタ | |
JP6817177B2 (ja) | 空調用レジスタ | |
JP2011093499A (ja) | インストルメントパネル構造 | |
JP2015009616A (ja) | 空調用レジスタ | |
JP6135606B2 (ja) | 自動車の外装構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160122 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161111 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161129 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170118 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170530 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170612 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6167894 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |