JP6124664B2 - 可塑性油脂組成物 - Google Patents
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Description
このような層状ベーカリー製品の製造では、生地中に薄い油脂層を多数形成させることが必要である。層状ベーカリー製品の製造法には折りパイ方式と練パイ方式があるが、折りパイ方式を例としてあげると、まず、シート状の可塑性油脂を生地の間に挟み込み、折り畳み、圧延を繰り返すことで生地中に薄い油脂層を多数形成させる。この油脂層は、小麦粉生地層の相互の付着を防止する役割を果たし、続く焼成において、生地から発生する水蒸気や炭酸ガスの発散を遮り、その結果として製品を層状に膨張させ、製品にフレーキーなテクスチャーを付与する。生地の焼成中、層状に折り込まれた油脂は、最終的に溶けて生地に吸収され、その生地は、生地中の澱粉が糊化し、蛋白質が熱変性することによって凝固し、独特の層状構造が形成される。
すなわち、本発明はδトコフェロールを0.06〜2質量%含有することを特徴とする可塑性油脂組成物に関する。
また、δトコフェロールを0.06〜2質量%含有する可塑性油脂組成物を使用する、層状ベーカリー製品の浮き改良方法に関する。
本発明の可塑性油脂組成物は、δトコフェロールを0.06〜2質量%含有するものである。
なお、トコフェロールと類似の構造を有しビタミンE活性のあるものとしてトコトリエノールが挙げられ、しばしば「トコフェロール類」としてまとめられるが、本発明においては、トコフェロールにはトコトリエノールを含まないものとする。ただし、本発明の可塑性油脂組成物は、後述のその他の成分としてトコトリエノールを含有することは問題ない。
一方、上記トコフェロールの総含量のうち、α−トコフェロールの占める割合は17質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましく、14質量%以下であることが最も好ましい。αトコフェロールは、自然界に最も多く存在し、ビタミンEとしての生理活性が強いものであるが、本発明の効果であるベーカリー製品における浮きの改善については、阻害的に作用してしまう。
なお、α、β、γ、δトコフェロールの総含量におけるβトコフェロール及びγトコフェロールの割合はそれぞれ、αトコフェロール及びδ−トコフェロールの割合が上記の範囲である限り特に制限はく、適宜決定することができる。
本発明の可塑性油脂組成物の油相に使用することのできる油脂としては特に限定されず、例えば、パーム油、パーム核油、ヤシ油、コーン油、オリーブ油、綿実油、大豆油、菜種油、米油、ヒマワリ油、サフラワー油、牛脂、乳脂、豚脂、カカオ脂、シア脂、マンゴー核油、サル脂、イリッペ脂、魚油、鯨油等の各種植物油脂、動物油脂並びにこれらに水素添加、分別及びエステル交換から選択される一又は二以上の処理を施した加工油脂を使用することができる。本発明においては、これらの油脂を単独で用いることもでき、又は2種以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明の可塑性油脂組成物における水相の割合は、好ましくは2〜50質量%、より好ましくは5〜30質量%である。
なお、実質的に乳化剤を含有しないとは、可塑性油脂組成物の原料として意図的に乳化剤を添加しないことをいい、乳化剤が可塑性油脂組成物に不可避的にわずかに含まれてしまうものまでは問題としないこととする。具体的には、乳化剤の含有量が、可塑性油脂組成物を基準として0.1質量%以下とする。
上記増粘安定剤の含有量は、特に制限はないが、本発明の可塑性油脂組成物中、好ましくは0〜10質量%、さらに好ましくは0〜5質量%である。また本発明の可塑性油脂組成物において、上記増粘安定剤が必要でなければ、増粘安定剤を用いなくてもよい。
本発明の可塑性油脂組成物は、まず油脂を60℃程度に加熱して溶解し、その中へ上記トコフェロール、必要によりその他の成分を添加し油相を調製する。続いて、水相を含む場合は、水にその他の成分を添加した水相を調製した後、上記油相へ水相を加え、混合する。
また、本発明の可塑性油脂組成物を製造する際のいずれかの製造工程で、窒素、空気等を含気させても、含気させなくても構わない。
本発明の層状ベーカリー製品の浮き改良方法は、δトコフェロールを0.06〜2質量%含有する可塑性油脂組成物を使用するものであり、好ましくはロールイン用油脂として使用するものである。
ヨウ素価55のパーム分別軟部油を、ナトリウムメチラートを触媒として、非選択的エステル交換反応を行なった後、漂白(白土3%、85℃、0.93kPa以下の減圧下)、脱臭(250℃、60分間、水蒸気吹き込み量5%、0.4kPa以下の減圧下)を行ない、エステル交換油脂Aを得た。
(ロールイン用可塑性油脂組成物の調製)
エステル交換油脂A80.9質量部に、トコフェロールA(タマ生化学社製、商品名「イーミックスD」)0.1質量部を溶解・混合した油相と、食塩1質量部、水18質量部からなる水相とを乳化した予備乳化物を、−30℃/分の冷却速度で急冷可塑化し、マーガリンタイプのロールイン用可塑性油脂組成物Aを得た。
得られた可塑性油脂組成物A中のトコフェロールについて高速液体クロマトグラフィーにより分析を行ったところ、トコフェロール含量は0.101質量%、同位体比率はα:β:γ:δ=14:2:2:82であった。
また、得られた可塑性油脂組成物Aの油相のSFC(固体脂含量)は、10℃で43%、20℃で22.9%であった。
得られたロールイン用可塑性油脂組成物Aを用いて、下記配合と製法によりパイを製造し、焼成したパイの浮き、パイの内層状態及び風味を下記評価基準により評価した。その結果を下記表1に示した。
<パイの配合>
強力粉 50 質量部
薄力粉 50 質量部
全卵 10 質量部
食塩 1.0質量部
練り込み油脂(バター) 5 質量部
水 49 質量部
ロールイン用可塑性油脂組成物A 80 質量部
ロールイン用可塑性油脂組成物A以外の原料を竪型ミキサーにて低速2分及び中速3分ミキシングした後、5℃の冷蔵庫内で生地を一晩リタードした。この生地にロールイン用可塑性油脂組成物Aをのせ、定法によりロールイン(4つ折2回、3つ折2回)し、3mmまで圧延し、ピケローラーでピケをうった後、成型(縦20mm×横30mm×厚さ3mm)し、焼成した。
焼成後のパイの厚みを焼成前の生地厚で除した値について、焼成品10個の平均値を算出し、下記の5段階で評価した。
◎+:12以上
◎ :11.5以上〜12未満
○ :11以上〜11.5未満
△ :10以上〜11未満
× :10未満
焼成後のパイの内層状態について、下記の4段階で評価した。
◎:非常に良好
○:良好
△:やや不良
×:不良
焼成後のパイを10人のパネラーにより下記評価基準に従って官能評価をさせ、10人のパネラーの合計点を評価点数とし、結果を下記のようにして[表1]に示した。
38〜50点:◎、26〜37点:○、14〜25点:△、13点以下:×
5点…非常に風味が良い。
3点…風味が良い。
1点…やや風味が乏しく、わずかな雑味が感じられる。
0点…風味が乏しく、雑味が感じられる。
エステル交換油脂A80.85質量部に、トコフェロールA0.1質量部、トコフェロールB(理研ビタミン社製、商品名「Eオイルゴールド80−S」)0.05質量部を溶解・混合した油相と、食塩1質量部、水18質量部からなる水相とを乳化した予備乳化物を、−30℃/分の冷却速度で急冷可塑化し、マーガリンタイプのロールイン用可塑性油脂組成物Bを得た。
得られた可塑性油脂組成物B中のトコフェロールについて高速液体クロマトグラフィーにより分析を行ったところ、トコフェロール含量は0.138質量%、同位体比率はα:β:γ:δ=10.6:1.8:13.7:73.9であった。
また、得られた可塑性油脂組成物Aの油相のSFC(固体脂含量)は、10℃で43%、20℃で22.9%であった。
続いて、可塑性油脂組成物Aに代えて可塑性油脂組成物Bを使用した以外は実施例1と同様にしてベーカリー試験を行い、評価を行った。結果は[表1]に示した。
エステル交換油脂Aを80.7質量部、トコフェロールAを0.3質量部とした以外、実施例1と同様にしてマーガリンタイプのロールイン用可塑性油脂組成物Cを得た。
得られた可塑性油脂組成物C中のトコフェロールについて高速液体クロマトグラフィーにより分析を行ったところ、トコフェロール含量は0.263質量%、同位体比率はα:β:γ:δ=5.4:0.8:0.8:93.1であった。
また、得られた可塑性油脂組成物Aの油相のSFC(固体脂含量)は、10℃で43%、20℃で22.9%であった。
続いて、可塑性油脂組成物Aに代えて可塑性油脂組成物Cを使用した以外は実施例1と同様にしてベーカリー試験を行い、評価を行った。結果は[表1]に示した。
エステル交換油脂Aを80.5質量部、トコフェロールAを0.5質量部とした以外、実施例1と同様にしてマーガリンタイプのロールイン用可塑性油脂組成物Dを得た。
得られた可塑性油脂組成物D中のトコフェロールについて高速液体クロマトグラフィーにより分析を行ったところ、トコフェロール含量は0.425質量%、同位体比率はα:β:γ:δ=3.3:0.5:0.5:95.7であった。
また、得られた可塑性油脂組成物Aの油相のSFC(固体脂含量)は、10℃で43%、20℃で22.9%であった。
続いて、可塑性油脂組成物Aに代えて可塑性油脂組成物Dを使用した以外は実施例1と同様にしてベーカリー試験を行い、評価を行った。結果は[表1]に示した。
エステル交換油脂A80.75質量部に、トコフェロールA0.05質量部、トコフェロールB0.1質量部、トコフェロールC(理研ビタミン社製、商品名「理研Eオイルスーパー60」)0.1質量部を溶解・混合した油相と、食塩1質量部、水18質量部からなる水相とを乳化した予備乳化物を、−30℃/分の冷却速度で急冷可塑化し、マーガリンタイプのロールイン用可塑性油脂組成物Eを得た。
得られた可塑性油脂組成物E中のトコフェロールについて高速液体クロマトグラフィーにより分析を行ったところ、トコフェロール含量は0.190質量%、同位体比率はα:β:γ:δ=8.5:2.2:36.8:52.6であった。
また、得られた可塑性油脂組成物Aの油相のSFC(固体脂含量)は、10℃で43%、20℃で22.9%であった。
続いて、可塑性油脂組成物Aに代えて可塑性油脂組成物Eを使用した以外は実施例1と同様にしてベーカリー試験を行い、評価を行った。結果は[表1]に示した。
エステル交換油脂A80.78質量部に、トコフェロールB0.11質量部、トコフェロールC0.11質量部を溶解・混合した油相と、食塩1質量部、水18質量部からなる水相とを乳化した予備乳化物を、−30℃/分の冷却速度で急冷可塑化し、マーガリンタイプのロールイン用可塑性油脂組成物Fを得た。
得られた可塑性油脂組成物F中のトコフェロールについて高速液体クロマトグラフィーにより分析を行ったところ、トコフェロール含量は0.162質量%、同位体比率はα:β:γ:δ=10.0:2.7:47.3:40.1であった。
また、得られた可塑性油脂組成物Aの油相のSFC(固体脂含量)は、10℃で43%、20℃で22.9%であった。
続いて、可塑性油脂組成物Aに代えて可塑性油脂組成物Fを使用した以外は実施例1と同様にしてベーカリー試験を行い、評価を行った。結果は[表1]に示した。
エステル交換油脂A80.4質量部に、トコフェロールB0.2質量部、トコフェロールC0.3質量部、トコフェロールD(理研ビタミン社製、商品名「理研Eオイル600」)0.1質量部を溶解・混合した油相と、食塩1質量部、水18質量部からなる水相とを乳化した予備乳化物を、−30℃/分の冷却速度で急冷可塑化し、マーガリンタイプのロールイン用可塑性油脂組成物Gを得た。
得られた可塑性油脂組成物G中のトコフェロールについて高速液体クロマトグラフィーにより分析を行ったところ、トコフェロール含量は0.392質量%、同位体比率はα:β:γ:δ=6.2:2.2:52.6:38.9であった。
また、得られた可塑性油脂組成物Aの油相のSFC(固体脂含量)は、10℃で43%、20℃で22.9%であった。
続いて、可塑性油脂組成物Aに代えて可塑性油脂組成物Gを使用した以外は実施例1と同様にしてベーカリー試験を行い、評価を行った。結果は[表1]に示した。
エステル交換油脂A80.91質量部に、トコフェロールA0.06質量部、トコフェロールB0.03質量部を溶解・混合した油相と、食塩1質量部、水18質量部からなる水相とを乳化した予備乳化物を、−30℃/分の冷却速度で急冷可塑化し、マーガリンタイプのロールイン用可塑性油脂組成物Hを得た。
得られた可塑性油脂組成物H中のトコフェロールについて高速液体クロマトグラフィーにより分析を行ったところ、トコフェロール含量は0.091質量%、同位体比率はα:β:γ:δ=15.9:2.5:13.4:68.2であった。
また、得られた可塑性油脂組成物Aの油相のSFC(固体脂含量)は、10℃で43%、20℃で22.9%であった。
続いて、可塑性油脂組成物Aに代えて可塑性油脂組成物Hを使用した以外は実施例1と同様にしてベーカリー試験を行い、評価を行った。結果は[表1]に示した。
エステル交換油脂A80質量部に、グリセリンモノ脂肪酸エステル0.5質量部、レシチン0.5質量部を溶解・混合した油相と、食塩1質量部、水18質量部からなる水相とを乳化した予備乳化物を、−30℃/分の冷却速度で急冷可塑化し、マーガリンタイプのロールイン用可塑性油脂組成物Iを得た。
得られた可塑性油脂組成物I中のトコフェロールについて高速液体クロマトグラフィーにより分析を行ったところ、トコフェロール含量は0.02質量%、同位体比率はα:β:γ:δ=70:10:10:10であった。
また、得られた可塑性油脂組成物Aの油相のSFC(固体脂含量)は、10℃で43%、20℃で22.9%であった。
続いて、可塑性油脂組成物Aに代えて可塑性油脂組成物Iを使用した以外は実施例1と
同様にしてベーカリー試験を行い、評価を行った。結果は[表1]に示した。
エステル交換油脂A81質量部を油相とし、食塩1質量部、水18質量部からなる水相とを乳化した予備乳化物を、−30℃/分の冷却速度で急冷可塑化し、マーガリンタイプのロールイン用可塑性油脂組成物Jを得た。
得られた可塑性油脂組成物J中のトコフェロールについて高速液体クロマトグラフィーにより分析を行ったところ、トコフェロール含量は0.02質量%、同位体比率はα:β:γ:δ=70:10:10:10であった。
また、得られた可塑性油脂組成物Aの油相のSFC(固体脂含量)は、10℃で43%、20℃で22.9%であった。
続いて、可塑性油脂組成物Aに代えて可塑性油脂組成物Jを使用した以外は実施例1と同様にベーカリー試験を行い、評価を行った。結果は[表1]に示した。
エステル交換油脂A80.87質量部に、トコフェロールC0.065質量部、トコフェロールD0.065質量部を溶解・混合した油相と、食塩1質量部、水18質量部からなる水相とを乳化した予備乳化物を、−30℃/分の冷却速度で急冷可塑化し、マーガリンタイプのロールイン用可塑性油脂組成物Kを得た。
得られた可塑性油脂組成物K中のトコフェロールについて高速液体クロマトグラフィーにより分析を行ったところ、トコフェロール含量は0.094質量%、同位体比率はα:β:γ:δ=19.6:3.8:49.5:27.1であった。
また、得られた可塑性油脂組成物Aの油相のSFC(固体脂含量)は、10℃で43%、20℃で22.9%であった。
続いて、可塑性油脂組成物Aに代えて可塑性油脂組成物Kを使用した以外は実施例1と同様にしてベーカリー試験を行い、評価を行った。結果は[表1]に示した。
エステル交換油脂A80.895質量部に、トコフェロールB0.035質量部、トコフェロールC0.035質量部、トコフェロールD0.035質量部を溶解・混合した油相と、食塩1質量部、水18質量部からなる水相とを乳化した予備乳化物を、−30℃/分の冷却速度で急冷可塑化し、マーガリンタイプのロールイン用油脂組成物Lを得た。
得られた可塑性油脂組成物L中のトコフェロールについて高速液体クロマトグラフィーにより分析を行ったところ、トコフェロール含量は0.086質量%、同位体比率はα:β:γ:δ=19.6:3.7:44.3:32.5であった。
また、得られた可塑性油脂組成物Aの油相のSFC(固体脂含量)は、10℃で43%、20℃で22.9%であった。
続いて、可塑性油脂組成物Aに代えて可塑性油脂組成物Lを使用した以外は実施例1と同様にしてベーカリー試験を行い、評価を行った。結果は[表1]に示した。
エステル交換油脂A80.93質量部に、トコフェロールA0.05質量部、トコフェロールB0.01質量部、トコフェロールC0.01質量部を溶解・混合した油相と、食塩1質量部、水18質量部からなる水相とを乳化した予備乳化物を、−30℃/分の冷却速度で急冷可塑化し、マーガリンタイプのロールイン用油脂組成物Mを得た。
得られた可塑性油脂組成物M中のトコフェロールについて高速液体クロマトグラフィーにより分析を行ったところ、トコフェロール含量は0.074質量%、同位体比率はα:β:γ:δ=19.5:3.0:12.0:65.5であった。
また、得られた可塑性油脂組成物Aの油相のSFC(固体脂含量)は、10℃で43%、20℃で22.9%であった。
続いて、可塑性油脂組成物Aに代えて可塑性油脂組成物Mを使用した以外は実施例1と同様にしてベーカリー試験を行い、評価を行った。結果は[表1]に示した。
エステル交換油脂A80.85質量部に、トコフェロールD0.15質量部を溶解・混合した油相と、食塩1質量部、水18質量部からなる水相とを乳化した予備乳化物を、−30℃/分の冷却速度で急冷可塑化し、マーガリンタイプのロールイン用油脂組成物Nを得た。
得られた可塑性油脂組成物N中のトコフェロールについて高速液体クロマトグラフィーにより分析を行ったところ、トコフェロール含量は0.107質量%、同位体比率はα:β:γ:δ=21.0:3.4:50.6:25.0であった。
また、得られた可塑性油脂組成物Aの油相のSFC(固体脂含量)は、10℃で43%、20℃で22.9%であった。
続いて、可塑性油脂組成物Aに代えて可塑性油脂組成物Nを使用した以外は実施例1と同様にしてベーカリー試験を行い、評価を行った。結果は[表1]に示した。
Claims (5)
- δトコフェロールを0.07〜1.5質量%含有し、
α、β、γ、δトコフェロールの総含量が0.1〜2質量%であり、
α、β、γ、δトコフェロール総含量のうち、αトコフェロールの占める割合が17質量%以下、δトコフェロールの占める割合が30質量%以上であり、
実質的に乳化剤を含有しないことを特徴とするロールイン用可塑性油脂組成物。 - δトコフェロールを0.09〜0.5質量%含有する、請求項1記載の可塑性油脂組成物。
- 油相を70〜95質量%含有し、水相を5〜30質量%含有する、請求項1又は2記載の可塑性油脂組成物。
- 油相のSFC(固体脂含量)が、10℃で20〜60%、20℃で10〜40%である請求項1〜3のいづれか一項記載の可塑性油脂組成物。
- δトコフェロールを0.07〜1.5質量%含有し、α、β、γ、δトコフェロールの総含量が0.1〜2質量%であり、α、β、γ、δトコフェロール総含量のうち、αトコフェロールの占める割合が17質量%以下、δトコフェロールの占める割合が30質量%以上であり、実質的に乳化剤を含有しないロールイン用可塑性油脂組成物を使用する、ベーカリーの浮き改良方法。
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