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JP2017018018A - 可塑性油脂組成物及び該可塑性油脂組成物を使用してなる練りパイ生地 - Google Patents

可塑性油脂組成物及び該可塑性油脂組成物を使用してなる練りパイ生地 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、練りパイ方式での生地調製時の作業性が良い可塑性油脂組成物を提供することである。また、本発明の目的は、練りパイ方式で、食感がサックリと軽く、口溶けが良く、ボリュームがある層状食品を提供することである。【解決手段】本発明の可塑性油脂組成物は、全油脂の固体脂含量が10℃で30〜55%、20℃で10〜26%、30℃で16%以下である可塑性油脂組成物であって、該可塑性油脂組成物の大きさが縦30〜400mm、横10〜100mm、厚さ5〜70mmである。【選択図】なし

Description

本発明は、練りパイ方式での製造に適した可塑性油脂組成物及び該可塑性油脂組成物を使用してなる練りパイ生地並びに該練りパイ生地を焼成してなる層状食品に関するものである。
パイ、デニッシュ、クロワッサン等の焼成後の生地が層状に膨らんでいる層状食品の製造方法は、折りパイ方式と練りパイ方式の2種類に大別される。
折りパイ方式による製造は、小麦粉、水、食塩等の原料を捏ねた生地を調製した後、この生地にシート状のマーガリンを包み込み、圧延、折り込みを繰り返して層状の生地とし、この生地を焼成することによって行われる。折りパイ方式で製造した層状食品は、生地浮きが良いことからボリュームが出やすい。
これに対して、練りパイ方式による製造は、小麦粉に通常のマーガリンを加え混ぜ合わせ、そぼろ状にした生地に、水、食塩を加えて生地をまとめた後、圧延、折り込みを行うことによって調製した生地を焼成することによって行われる。練りパイ方式は、生地にシート状のマーガリンを包み込む工程が不要であることや製品によっては圧延及び折り込みの工程を省くことができることから、折りパイ方式よりも作業性が良い。また、練りパイ方式で製造した層状食品は、折りパイ方式で製造した場合と比較して、生地浮きが悪いことからボリュームが出にくいが、生地の層が壊れにくく、焼き縮みが少なく、食感もサックリと軽いものになる。練りパイ方式により製造する層状食品としては、包餡パイ、スティックパイ、キッシュ、タルト、ピザ等が挙げられる。
前記したように、通常の練りパイ方式で製造した層状食品は、ボリュームが出にくいことから、練りパイ方式での生地浮きを改善する方法として、チップ状マーガリンを使用する方法が提案されている(例えば、特許文献1、2)。
しかしながら、チップ状マーガリンには、チップ状に成形しやすくするために、高融点の油脂が配合されており、そのため、チップ状マーガリンを使用して製造した層状食品は、食感がサックリと軽いものにならなかったり、口溶けも悪くなるという問題があった。また、チップ状マーガリンは、マーガリン同士がくっ付きやすいことから、冷凍保存する必要があり、そのため、チップ状マーガリンを使用する場合は冷凍設備が必要であった。また、チップ状マーガリンを冷凍保存したとしても、結露によりマーガリン同士がくっ付く場合があった。マーガリン同士がくっ付いたものを使用すると、マーガリンが生地に均一に展延しにくいことから、チップ状マーガリンを使用して製造した場合、層状食品は形状が不均一で安定しないものとなる場合があった。また、チップ状マーガリンを使用して製造した場合、焼成前の生地は硬く締まりやすい傾向になるため、手作業での生地の成形が困難になることがあり、作業性に問題があった。
したがって、練りパイ方式での生地調製の作業性が良く、食感がサックリと軽く、口溶けが良く、ボリュームがある層状食品を提供することができる可塑性油脂組成物の開発が求められていた。
特開2001−252014号公報 特開2006−204124号公報
本発明の目的は、練りパイ方式での生地調製の作業性が良い可塑性油脂組成物を提供することである。また、本発明の目的は、練りパイ方式で、食感がサックリと軽く、口溶けが良く、ボリュームがある層状食品を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、油脂の固体脂含量が特定範囲であり、かつ、特定の大きさの可塑性油脂組成物を、練りパイ生地の製造に使用することで、練りパイ方式で、食感がサックリと軽く、口溶けが良く、ボリュームがある層状食品が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第1の発明は、全油脂の固体脂含量が10℃で30〜55%、20℃で10〜26%、30℃で16%以下である可塑性油脂組成物であって、該可塑性油脂組成物の大きさが縦30〜400mm、横10〜100mm、厚さ3〜65mmである可塑性油脂組成物である。
本発明の第2の発明は、前記可塑性油脂組成物が練りパイ方式で製造する層状食品用である第1の発明に記載の可塑性油脂組成物である。
本発明の第3の発明は、第1の発明又は第2の発明に記載の可塑性油脂組成物を使用してなる練りパイ生地である。
本発明の第4の発明は、第3の発明に記載の練りパイ生地を焼成してなる層状食品である。
本発明の第5の発明は、全油脂の固体脂含量が10℃で30〜55%、20℃で10〜26%、30℃で16%以下である切れ目入り可塑性油脂組成物であって、該可塑性油脂組成物の大きさが縦150〜400mm、横150〜400mm、厚さ3〜65mmであり、該可塑性油脂組成物の切れ目が一方向又は二方向に10〜60mm間隔で設けられている切れ目入り可塑性油脂組成物である。
本発明によると、練りパイ方式での生地調製の作業性が良い可塑性油脂組成物を提供することができる。また、本発明によると、練りパイ方式で、食感がサックリと軽く、口溶けが良く、ボリュームがある層状食品を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物は、全油脂の固体脂含量が10℃で30〜55%、20℃で10〜26%、30℃で16%以下である可塑性油脂組成物であって、該可塑性油脂組成物の大きさが縦30〜400mm、横10〜100mm、厚さ3〜65mmである。
本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物は、全油脂の固体脂含量(以下、固体脂含量は、SFCとする。)が10℃で30〜55%、20℃で10〜26%、30℃で16%以下であり、好ましくは10℃で33〜53%、20℃で12〜25%、30℃で2〜14%であり、より好ましくは10℃で36〜51%、20℃で14〜23%、30℃で2〜12%である。可塑性油脂組成物の全油脂のSFCが上記範囲にあると、練りパイ方式での生地調製の作業性が良くなる。また、可塑性油脂組成物の全油脂のSFCが上記範囲にあると、練りパイ方式で製造した層状食品は、食感がサックリと軽く、口溶けが良く、ボリュームがあるものとなる。
なお、油脂のSFCは、社団法人 日本油化学会編、「基準油脂分析試験法」の2.2.9−2003 固体脂含量(NMR法)に準じて測定することができる。
また、本発明において、全油脂とは、可塑性油脂組成物に含まれる全ての油脂を合わせたもののことである。
本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物は、全油脂の融点が好ましくは27〜39℃であり、より好ましくは28〜38℃であり、さらに好ましくは29〜38℃である。
なお、本発明において、融点とは、上昇融点のことである。また、油脂の融点は、社団法人 日本油化学会編、「基準油脂分析試験法」の2.2.4.2−1996 融点(上昇融点)に準じて測定することができる。
本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物の原料油脂は、全油脂のSFCが前記範囲であれば、特に制限されることなく、通常の食用油脂を使用することができる。食用油脂の具体例としては、大豆油、菜種油、綿実油、サフラワー油、ひまわり油、米油、コーン油、ゴマ油、オリーブ油、パーム油、パーム分別油(パーム分別軟質油(パームオレイン、パームスーパーオレイン等)、パーム中融点部、パーム分別硬質油(パームステアリン等)等)、シア脂、シア分別油、サル脂、サル分別油、イリッペ脂、ココアバター、ヤシ油、パーム核油、乳脂、バター等やこれらの混合油、加工油脂(水素添加油、エステル交換油、分別油等)等が挙げられる。これらの食用油脂は1種又は2種以上を使用することができる。
本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物の全油脂のSFCは、例えば、パーム系油脂、ラウリン系油脂とパーム系油脂とのランダムエステル交換油、液状油、ラウリン系油脂等を配合することで調整することができる。
本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物は、好ましくはパーム系油脂を配合する。本発明において、パーム系油脂とは、パーム油やパーム油の加工油脂(分別油、水素添加油、エステル交換油)のことである。パーム油の加工油脂には、複数の加工処理を行ったものも含まれる。パーム系油脂の具体例としては、パーム油、パーム分別油(パーム分別軟質油(パームオレイン、パームスーパーオレイン等)、パーム分別軟質油のエステル交換油、パーム中融点部、パーム分別硬質油(パームステアリン等)等が挙げられる。また、本発明において、パーム分別軟質油とは、パーム油やパーム分別油を分別して得られる軟質部(オレイン部)のことである。また、本発明において、パーム分別硬質油とは、パーム油やパーム分別油を分別して得られる硬質部(ステアリン部)のことである。また、本発明において、パーム中融点部とは、パーム分別軟質油を分別して得られる硬質部又はパーム分別硬質油を分別して得られる軟質部のことである。
本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物に配合するパーム系油脂は、好ましくはパーム油、ヨウ素価40〜50のパーム中融点部、ヨウ素価50〜60のパーム分別軟質油のランダムエステル交換油、ヨウ素価25〜40のパーム分別硬質油である。
なお、油脂のランダムエステル交換は、通常の方法で行うことができる。油脂のランダムエステル交換は、ランダムエステル交換反応であれば、ナトリウムメトキシド等の化学触媒を触媒とした化学的エステル交換、リパーゼを触媒とした酵素的エステル交換のどちらでも行うことができる。
また、油脂のヨウ素価は、「基準油脂分析試験法(社団法人日本油化学会編)」の「2.3.4.1−1996 ヨウ素価(ウィイス−シクロヘキサン法)」に準じて測定することができる。
本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物は、好ましくはラウリン系油脂とパーム系油脂とのランダムエステル交換油を配合する。本発明において、ラウリン系油脂とパーム系油脂とのランダムエステル交換油(以下、ラウリン系油脂とパーム系油脂とのランダムエステル交換油は、ランダムエステル交換油Aとする。)とは、ラウリン系油脂とパーム系油脂との混合油にランダムエステル交換反応を行うことで得られる油脂のことである。また、本発明において、ラウリン系油脂とは、構成脂肪酸中のラウリン酸含量が30質量%以上のことである。ラウリン系油脂の構成脂肪酸中のラウリン酸含量は、好ましくは40質量%以上であり、より好ましくは40〜60質量%である。ラウリン系油脂の具体例としては、パーム核油、ヤシ油やこれらの加工油脂(分別油、水素添加油、エステル交換油)等が挙げられる。
ランダムエステル交換油Aは、ヨウ素価が10以下であり、好ましくは5以下であり、より好ましくは3以下である。ランダムエステル交換油Aのヨウ素価が10を超える場合、水素添加を行うこともできる。ランダムエステル交換油Aに水素添加を行う場合、水素添加はエステル交換反応前、エステル交換反応後のどちらでも行うことができる。
ランダムエステル交換油Aの原料油脂のラウリン系油脂は、好ましくはパーム核オレインである。また、ランダムエステル交換油Aの原料油脂のパーム系油脂は、好ましくはパームステアリンである。
また、ランダムエステル交換油Aは、エステル交換反応前のラウリン系油脂とパーム系油脂との配合比(ラウリン系油脂:パーム系油脂)が好ましくは30:70〜70:30であり、より好ましくは40:60〜60:40である。
また、前記したように、油脂のランダムエステル交換は、化学的エステル交換、酵素的エステル交換のどちらでも行うことができる。
また、油脂の構成脂肪酸の分析は、ガスクロマトグラフ法(AOCS Ce1f−96準拠)を用いて行うことができる。
本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物は、好ましくは液状油を配合する。本発明において、液状油は5℃で液状の油脂のことである。また、本発明で使用する液状油は、好ましくは5℃で透明性を有する。本発明で用いる液状油の具体例としては、例えば、大豆油、菜種油、コーン油、ひまわり油、紅花油、ごま油、綿実油、米油、オリーブ油、落花生油、亜麻仁油やこれらの油脂のエステル交換、分別等の加工処理したものも用いることができる。本発明で用いる液状油は、好ましくは大豆油、菜種油である。
本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物は、好ましくはラウリン系油脂を配合する。本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物に配合するラウリン系油脂は、好ましくはヤシ油の極度硬化油である。
本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物の全油脂中のパーム系油脂、ランダムエステル交換油A、液状油、ラウリン系油脂の含量は、好ましくはパーム系油脂45〜90質量%、ランダムエステル交換油A 1〜17質量%、液状油5〜40質量%、ラウリン系油脂0〜25質量%であり、より好ましくはパーム系油脂50〜85質量%、ランダムエステル交換油A 3〜15質量%、液状油10〜35質量%、ラウリン系油脂0〜20質量%である。
本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物は、油脂含量が好ましくは65〜90質量%であり、より好ましくは68〜87質量%であり、さらに好ましくは70〜80質量%である。
また、本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物は、全油脂の構成脂肪酸中のトランス脂肪酸含量が好ましくは5質量%未満であり、より好ましくは3質量%未満であり、さらに好ましくは1質量%未満である。
本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物は、乳化物(油相と水相を乳化したもの)又はショートニング(油相のみからなるもの)のどちらでもよいが、好ましくは乳化物である。本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物が乳化物である場合、油中水型乳化物、水中油型乳化物、二重乳化型乳化物のどの形態でもよいが、好ましくは油中水型乳化物(マーガリン、ファットスプレッド)である。本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物が乳化物である場合、油相の含量は、好ましくは48〜98質量%であり、より好ましくは60〜98質量%であり、更に好ましくは75〜98質量%である。本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物が乳化物である場合、水相の含量は、好ましくは2〜52質量%であり、より好ましくは2〜40質量%であり、更に好ましくは2〜25質量%である。
本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物は、油脂以外の成分として、通常、可塑性油脂組成物に配合される成分を、通常量配合することができる。その他の成分としては、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリソルベート、ポリグリセリン縮合リシノレイン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、大豆レシチン、卵黄レシチン、大豆リゾレシチン、卵黄リゾレシチン、酵素処理卵黄、サポニン、植物ステロール類、乳脂肪球皮膜等の乳化剤、香料、β‐カロテン、カラメル、紅麹色素等の着色料、水、呈味成分、増粘安定剤、食塩、塩化カリウム等の塩味剤、酢酸、乳酸、グルコン酸等の酸味料、糖類や糖アルコール類、ステビア、アスパルテーム等の甘味料、トコフェロール、茶抽出物(カテキン等)、ルチン等の酸化防止剤、小麦蛋白や大豆蛋白といった植物蛋白、卵及び各種卵加工品、脱脂粉乳、全脂粉乳、乳清蛋白等の乳製品、風味材、調味料、風味補強材、pH調整剤、食品保存料、果実、果汁、コーヒー、ナッツペースト、香辛料、カカオマス、ココアパウダー、穀類、豆類、野菜類、肉類、魚介類等の食品素材や食品添加物が挙げられる。
本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物の製造方法は、特に制限されるものではなく、従来公知の可塑性油脂組成物(マーガリン、ショートニング)と同様の方法により製造することができる。具体的には、油脂を含む油相を溶解混合し、必要により水相を混合乳化した後、冷却し、結晶化させることで製造することができる。冷却、結晶化は、好ましくは冷却可塑化させる。冷却条件は、好ましくは−0.5℃/分以上、より好ましくは−5℃/分以上である。冷却は、好ましくは急速冷却で行う。冷却する機器としては、密閉型連続式チューブ冷却機、例えば、オンレーター、ボテーター、コンビネーター、パーフェクター等のマーガリン製造機やプレート型熱交換機等が挙げられる。また、冷却する機器としては、開放型のダイアクーラーとコンプレクターとの組合せも挙げられる。また、油相の溶解後又は混合乳化後は、好ましくは殺菌処理する。殺菌方法は、タンクでのバッチ式でも、プレート型熱交換機や掻き取り式熱交換機を用いた連続式のどちらでも行うことができる。
本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物は、大きさが縦30〜400mm、横10〜100mm、厚さ3〜65mmであり、好ましくは縦32〜250mm、横13〜80mm、厚さ5〜35mmであり、より好ましくは縦35〜75mm、横15〜70mm、厚さ5〜20mmである。可塑性油脂組成物の大きさが上記範囲にあると、練りパイ方式での生地調製の作業性が良くなる。また、可塑性油脂組成物の大きさが上記範囲にあると、練りパイ方式で製造した層状食品が、食感がサックリと軽く、口溶けが良く、ボリュームがあるものとなる。
本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物は、形状が好ましくは立方体又は直方体である。なお、可塑性油脂組成物は、立方体又は直方体に成形したとしても、その性質上、曲がったり、へこんだり、削れたりして、表面、側面、底面又は角が多少変形することもある。そのため、本発明では、立方体又は直方体に成形したものが、多少変形したとしても、立方体又は直方体であるとする。
本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物を、前記した大きさ、前記した形状に成形する方法は特に制限されないが、例えば、可塑性油脂組成物をシート状にした後、カッター等で切断することで、前記した大きさ、前記した形状に成形することができる。可塑性油脂組成物をシート状にする方法は、従来公知の折りパイ方式に使用するシートマーガリンをシート状に成形する方法と同様に行うことができる。
本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物は、冷蔵又は冷凍のどちらでも保存することできるが、好ましくは冷蔵保存する。
本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物は、好ましくは切れ目入りの可塑性油脂組成物を使用することで、前記した大きさ、前記した形状のものを容易に入手することができる。
本発明の実施の形態に係る切れ目入り可塑性油脂組成物は、全油脂の固体脂含量が10℃で30〜55%、20℃で10〜26%、30℃で16%以下である切れ目入り可塑性油脂組成物であって、該可塑性油脂組成物の大きさが縦150〜400mm、横150〜400mm、厚さ3〜65mmであり、該可塑性油脂組成物の切れ目が一方向又は二方向に10〜100mm間隔で設けられている。
本発明の実施の形態に係る切れ目入り可塑性油脂組成物は、大きさが縦150〜400mm、横150〜400mm、厚さ3〜65mmであり、好ましくは縦170〜300mm、横170〜300mm、厚さ5〜45mmであり、より好ましくは縦180〜28mm、横180〜280mm、厚さ5〜20mmである。また、本発明の実施の形態に係る切れ目入り可塑性油脂組成物は、切れ目が一方向又は二方向に設けられており、好ましくは一方向に設けられている。また、本発明の実施の形態に係る切れ目入り可塑性油脂組成物は、切れ目の方向が好ましくは縦方向又は横方向である。また、本発明の実施の形態に係る切れ目入り可塑性油脂組成物は、切れ目の間隔が10〜100mmであり、好ましくは13〜80mmであり、より好ましくは15〜75mmである。また、本発明の実施の形態に係る切れ目入り可塑性油脂組成物は、切れ目の深さが好ましくは厚さの50〜80%であり、より好ましくは厚さの55〜75%であり、より好ましくは厚さの60〜70%である。また、本発明の実施の形態に係る切れ目入り可塑性油脂組成物は、形状が好ましくは立方体又は直方体である。
本発明の実施の形態に係る切れ目入り可塑性油脂組成物の大きさ、切れ目等を前記したようにするための方法は特に制限されないが、例えば、可塑性油脂組成物をシート状にした後、カッター等で切れ目を入れることで、前記した大きさ、切れ目、形状にすることができる。可塑性油脂組成物をシート状にする方法は、従来公知の折りパイ方式に使用するシートマーガリンをシート状に成形する方法と同様に行うことができる。
本発明の実施の形態に係る切れ目入り可塑性油脂組成物における全油脂のSFC、原料油脂の組合せ及びその配合量、製造方法等のその他の事項は、前記した本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物と同じである。
本発明の実施の形態に係る切れ目入り可塑性油脂組成物には、所望の大きさ、形状にしやすいように、切れ目が設けられているため、本発明の実施の形態に係る切れ目入り可塑性油脂組成物を使用すると、本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物を容易に入手することができる。
本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物は、好ましくは練りパイ方式で製造する層状食品用に使用する。本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物を練りパイ方式で製造する層状食品用として使用すると、練りパイ方式での生地調製の作業性が良くなる。また、可塑性油脂組成物を練りパイ方式で製造する層状食品用として使用すると、練りパイ方式で製造した層状食品は、食感がサックリと軽く、口溶けが良く、ボリュームがあるものとなる。
なお、本発明において、練りパイ方式での層状食品の製造とは、小麦粉にマーガリン等の可塑性油脂組成物を加え混ぜ合わせた生地に、水、食塩等を加えて生地をまとめた後、必要に応じて圧延、折り込みを行った生地を焼成することによって層状食品を製造することである。また、練りパイ方式では、焼成前の生地にシートマーガリン等のシート状の可塑性油脂組成物を包み込むことを行わずに製造する。
本発明の実施の形態に係る練りパイ生地は、本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物を使用してなるものである。本発明の実施の形態に係る練りパイ生地は、穀粉100質量部に対する本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物の配合量が好ましくは20〜150質量部であり、より好ましくは30〜120質量部であり、さらに好ましくは40〜100質量部である。本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物を練りパイ生地に使用すると、練りパイ方式での生地調製の作業性が良くなる。特に、本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物を使用してなる練りパイ生地は、機械耐性があり、また、手作業での成形を容易に行うことができる。また、本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物を練りパイ生地に使用すると、練りパイ方式で製造した層状食品は、食感がサックリと軽く、口溶けが良く、ボリュームがあるものとなる。
なお、本発明において、練りパイ生地は、穀粉、油脂成分、砂糖、粉乳、卵、食塩、水等を原料とし、練りパイ方式で製造される層状食品の焼成前の生地のことである。また、本発明において、層状食品とは、パイ等の焼成後の生地が層状に膨らむ食品のことである。また、本発明において、穀粉とは、穀物を挽いて粉状にしたもののことである。
本発明の実施の形態に係る練りパイ生地の原料として使用する油脂成分は、本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物以外にも、その他の可塑性油脂、油脂、乳化油脂等を使用することもできる。
本発明の実施の形態に係る練りパイ生地の原料として使用する穀粉は、通常、焼菓子に配合されるものであれば、特に制限なく使用することができる。穀粉の具体例としては、小麦粉(強力粉、中力粉、薄力粉等)、大麦粉、米粉、とうもろこし粉、ライ麦粉等が挙げられるが、好ましくは小麦粉である。
本発明の実施の形態に係る練りパイ生地は、その他の成分として、通常、練りパイ生地に配合される成分を、通常量配合することができる。
本発明の実施の形態に係る練りパイ生地の製造方法は、特に制限されるものではなく、従来公知の練りパイ方式の製造方法で製造することができる。具体的には、小麦粉等の穀粉に本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物を加え混ぜ合わせた生地に、水、食塩等を加えて生地をまとめることで製造することができる。また、本発明の実施の形態に係る練りパイ生地は、まとめた生地をさらに圧延、折り込みすることもできる。本発明の実施の形態に係る練りパイ生地は、焼成前の生地にシートマーガリン等のシート状の可塑性油脂組成物を包み込むことを行わずに製造する。また、本発明の実施の形態に係る練りパイ生地に使用する本発明の実施の形態に係る可塑性油脂組成物は、冷蔵保存又は冷凍保存されたものをどちらでも使用できるが、好ましくは冷蔵保存されたものを使用する。
本発明の実施の形態に係る層状食品は、本発明の実施の形態に係る練りパイ生地を焼成してなるものである。
本発明の実施の形態に係る層状食品の具体例としては、包餡パイ(パイ饅頭、リーフパイ、アメリカンパイ等)スティックパイ、キッシュ、タルト、ピザ、ビスケット、スコーン等が挙げられる。
本発明の実施の形態に係る層状食品の製造方法(焼成方法)は、特に制限されるものではなく、従来公知の層状食品と同様の方法により製造することができる。
本発明の実施の形態に係る層状食品は、練りパイ方式で製造したものであるが、食感がサックリと軽く、口溶けが良く、ボリュームがあるものである。
次に、実施例及び比較例により本発明を詳細に説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例になんら制限されるものではない。
〔測定方法〕
以下に示す油脂のSFC、ヨウ素価、融点、脂肪酸含量の測定は以下の方法により測定した。
油脂のSFCは、社団法人 日本油化学会編、「基準油脂分析試験法」の2.2.9−2003 固体脂含量(NMR法)に準じて測定した。
油脂のヨウ素価は、「基準油脂分析試験法(社団法人日本油化学会編)」の「2.3.4.1−1996 ヨウ素価(ウィイス−シクロヘキサン法)」に準じて測定した。
油脂の融点は、社団法人 日本油化学会編、「基準油脂分析試験法」の2.2.4.2−1996 融点(上昇融点)に準じて測定した。
油脂の脂肪酸含量は、AOCS Ce1f−96に準じて測定した。
〔ランダムエステル交換油Aの調製〕
パーム核オレイン10kg(ラウリン酸含量41質量%)とパームステアリン(ヨウ素価32)10kgとを混合して減圧下115〜120℃で加熱乾燥した後、触媒としてナトリウムメトキシド20gを添加し、30分間減圧下で攪拌しながらランダムエステル交換反応を行った。エステル交換反応終了後、水洗、脱色した後、ニッケル触媒を用いて160〜200℃にて、ヨウ素価が2以下になるまで水素添加を行った。ヨウ素価が2以下になった後、温度を100℃以下に下げ、ニッケル触媒をろ過により除去し、脱色、脱臭を行うことで、ランダムエステル交換油Aを得た。
〔油脂B1の調製〕
パームオレイン(ヨウ素価56)20kgを、115〜120℃で減圧乾燥し、ナトリウムメトキシド20gを添加し、30分間減圧下で攪拌し、ランダムエステル交換反応を行った。エステル交換反応終了後、水洗、脱色、脱臭を行うことで、油脂B1(ヨウ素価56)得た。
〔原料油脂〕
パーム中融点部(ヨウ素価45)を油脂B2とした。
パームステアリン(ヨウ素価32)を油脂B3とした。
パーム油(ヨウ素価52)を油脂B4とした。
ヤシ油の極度硬化油(ラウリン酸含量46.5質量%)を油脂Cとした。
菜種油(5℃で流動性及び透明性を有する)を油脂Dとした。
〔比較例1の可塑性油脂組成物の製造〕
ランダムエステル交換油A(4.08質量部)、油脂B1(19.59質量部)、油脂B2(45.715質量部)、油脂D(12.25質量部)、乳化剤(0.8質量部)、香料(0.165質量部)、着色料(カロテン)(0.001質量部)を溶解混合することで油相を調製した。次に、水(16.0質量部)、食塩(0.2質量部)、脱脂粉乳(0.5質量部)、風味補強材(0.5質量部)、調味料(0.2質量部)を混合することで水相を調製し、調製した油相82.601質量部と水相17.4質量部とを混合して予備乳化を行った。得られた予備乳化物を、オンレーターを用いて急冷可塑化することで、比較例1の可塑性油脂組成物(油中水型乳化物)を得た。比較例1の可塑性油脂組成物の全油脂中の各油脂の含量、SFC、融点、トランス脂肪酸含量を表1に示した。なお、比較例1の可塑性油脂組成物は、特定の大きさ、形状には成形されていない。
〔実施例1の可塑性油脂組成物の製造〕
比較例1の可塑性油脂組成物を圧延機で縦220mm、横220mm、厚さ11mmの直方体に成形した後、カッターを使用して、横方向に44mm間隔で深さ7mmの切れ目を入れることで、切れ目入り可塑性油脂組成物を得た。得られた切れ目入り可塑性油脂組成物を切れ目で切り離し、さらに4等分に割ることで、縦55mm、横44mm、厚さ11mmで直方体の可塑性油脂組成物を得て、これを実施例1の可塑性油脂組成物とした。実施例1の可塑性油脂組成物の全油脂中の各油脂の含量、SFC、融点、トランス脂肪酸含量を表1に示した。
〔実施例2の可塑性油脂組成物の製造〕
ランダムエステル交換油A(8.17質量部)、油脂B2(21.41質量部)、油脂B3(7.2質量部)、油脂B4(16.3質量部)、油脂C(12.3質量部)、油脂D(16.35質量部)、乳化剤(0.9質量部)、香料(0.25質量部)、着色料(カロテン)(0.001質量部)を溶解混合することで油相を調製した。次に、水(12.52質量部)、食塩(0.2質量部)、乳製品(4.2質量部)、調味料(0.2質量部)を混合することで水相を調製し、調製した油相82.881質量部と水相17.12質量部とを混合して予備乳化を行った。得られた予備乳化物を、オンレーターを用いて急冷可塑化することで、可塑性油脂組成物(油中水型乳化物)を得た。得られた可塑性油脂組成物を圧延機で縦220mm、横220mm、厚さ11mmの直方体に成形した後、カッターを使用して、横方向に44mm間隔で深さ7mmの切れ目を入れることで、切れ目入り可塑性油脂組成物を得た。得られた切れ目入り可塑性油脂組成物を切れ目で切り離し、さらに4等分に割ることで、縦55mm、横44mm、厚さ11mmで直方体の可塑性油脂組成物を得て、これを実施例2の可塑性油脂組成物とした。実施例2の可塑性油脂組成物の全油脂中の各油脂の含量、SFC、融点、トランス脂肪酸含量を表1に示した。
〔比較例2の可塑性油脂組成物〕
市販のチップ状マーガリン(長さ30〜40mm、直径6mm)を比較例2の可塑性油脂組成物とした。比較例2の可塑性油脂組成物の全油脂中のSFC、融点、トランス脂肪酸含量を表1に示した。
〔比較例3の可塑性油脂組成物〕
市販のチップ状マーガリン(長さ10mm、直径6mm)を比較例3の可塑性油脂組成物とした。比較例3の可塑性油脂組成物の全油脂中のSFC、融点、トランス脂肪酸含量を表1に示した。
Figure 2017018018
〔包餡パイの製造及び評価〕
表2の配合及び以下の製造工程で包餡パイを製造した。なお、実施例1、2の可塑性油脂組成物及び比較例1の可塑性油脂組成物は冷蔵保存されたものを使用し、比較例2、3の可塑性油脂組成物は冷凍保存されたものを使用した。
工程1:可塑性油脂組成物、ふるった小麦粉(薄力粉、強力粉)と脱脂粉乳を合わせて、ビーターにて良くすり合わせる。(低速3分)
工程2:上白糖、食塩を加える。
工程3:全卵と加水をして、生地をまとめる。(低速1分、中低速30秒、低速30秒)
工程4:乾かないように、ラップやビニール包み、冷蔵庫で一晩休ませる。
工程5:生地を20gに分割し丸めて中に餡(並白餡100質量部、オレンジピール10質量部、オレンジセック0.2質量部)を15g包む。
工程6:平らに押さえ(直径40mm位)、天板に等間隔に並べる。
工程7:艶出し用の卵をハケで塗る(2度塗り)。
工程8:以下の条件で焼成する。
焼成条件
焼成温度:上火200℃、下火180℃
焼成時間:約20分
焼成前の生地調製時の作業性、焼成後の包餡パイのボリューム、焼成後の包餡パイを食したときの食感、口溶けを下記評価基準により評価した。評価結果は3点又は4点である場合を良好であると判断した。結果を表2に示した。
<生地調製時の作業性の評価基準>
4点:非常に良い
3点:良い
2点:悪い
1点:非常に悪い
<ボリュームの評価基準>
4点:非常にある
3点:ある
2点:あまりない
1点:ほとんどない
<食感の評価基準>
4点:非常に軽くサックリした食感
3点:軽くサックリした食感
2点:もろい食感
1点:ザクザクした食感
<口溶けの評価基準>
4点:非常に良い
3点:良い
2点:悪い
1点:非常に悪い
Figure 2017018018
表2から分かるように、実施例の包餡パイは、生地調製時の作業性が良く、食感がサックリと軽く、口溶けが良く、ボリュームがあるものであった。
一方、表2から分かるように、比較例の包餡パイは、全ての評価が良好ではなかった。
〔スティックパイの製造及び評価〕
表2の包餡パイの実施例4の配合と同じ配合で、包餡パイの製造工程の工程4まで同じ操作を行い、生地を調製した。その後、以下の製造工程で実施例5のスティックパイを製造した。実施例2の可塑性油脂組成物は冷蔵保存されたものを使用した。
工程5:生地をリバースシーターで3つ折り3回、最終厚5mmまでのばす。
工程6:幅約10mm(約13g)にカットし、グラニュー糖をまぶす。
工程7:以下の条件で焼成する。
焼成条件
焼成温度:上火190℃、下火180℃
焼成時間:約18分
焼成前の生地調製時の作業性、焼成後のスティックパイのボリューム、焼成後のスティックパイを食したときの食感、口溶けを包餡パイの評価基準と同様の基準により評価した。その結果、実施例5のスティックパイは、全ての評価項目が4点であり、生地調製時の作業性が良く、食感がサックリと軽く、口溶けが良く、ボリュームがあるものであった。

Claims (5)

  1. 全油脂の固体脂含量が10℃で30〜55%、20℃で10〜26%、30℃で16%以下である可塑性油脂組成物であって、該可塑性油脂組成物の大きさが縦30〜400mm、横10〜100mm、厚さ3〜65mmである可塑性油脂組成物。
  2. 前記可塑性油脂組成物が練りパイ方式で製造する層状食品用である請求項1に記載の可塑性油脂組成物。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の可塑性油脂組成物を使用してなる練りパイ生地。
  4. 請求項3に記載の練りパイ生地を焼成してなる層状食品。
  5. 全油脂の固体脂含量が10℃で30〜55%、20℃で10〜26%、30℃で16%以下である切れ目入り可塑性油脂組成物であって、該可塑性油脂組成物の大きさが縦150〜400mm、横150〜400mm、厚さ3〜65mmであり、該可塑性油脂組成物の切れ目が一方向又は二方向に10〜100mm間隔で設けられている切れ目入り可塑性油脂組成物。
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