JP6147226B2 - 回転電機用ロータ - Google Patents
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Description
特許文献1の構成では、エンドプレートはカシメ部材によってロータコアと共締めされることにより、軸方向に位置決めされてロータシャフトに固定されている。
また、エンドプレートをロータシャフトに圧入することにより所望の固定力を得るには、エンドプレートやロータシャフト等の圧入に関与する部品に高い成形精度が必要となるため、コスト高となる。
該ロータシャフトの外周に設けられる環状のロータコアと、
上記ロータシャフトの外周において上記ロータコアの軸方向の少なくとも一方に配置される環状のエンドプレートと、
を備え、
上記ロータシャフトには、上記ロータコアを軸方向に挟持して固定する一対のコア保持部が、上記ロータコアの軸方向の両側にそれぞれ設けてあり、
上記ロータシャフトと上記エンドプレートとは、互いに螺合しており、
上記ロータシャフトと上記エンドプレートとの間には、上記ロータシャフトに対して上記エンドプレートを周方向に固定する回り止め部が形成されていることを特徴とする回転電機用ロータにある。
なお、本明細書において、特に示さない限り、「軸方向」とは、回転電機用ロータの回転軸の延在方向をいい、「径方向」とは、回転電機用ロータの回転軸と直交する直線の方向をいう。また、「周方向」とは、回転電機用ロータの回転軸の回転方向に沿う方向をいう。
上記回転電機用ロータの実施例につき、図1〜図9を用いて説明する。
本例の回転電機用ロータ1は、図1に示すごとく、ロータシャフト2と、ロータシャフト2の外周に設けられる環状のロータコア3と、ロータシャフト2の外周においてロータコア3の軸方向の少なくとも一方に配置される環状のエンドプレート4とを備えている。
ロータシャフト2とエンドプレート4とは、互いに螺合している。
ロータシャフト2とエンドプレート4との間には、図4に示すごとく、ロータシャフト2に対してエンドプレート4を周方向Yに固定する回り止め部6が形成されている。
なお、ロータシャフト2(インナシャフト22及びアウタシャフト23)とコア保持部52とは、互いに同種の金属からなることが好ましく、例えば鉄からなる。一方、エンドプレート4は、ロータコア3からの磁束漏れを防ぐために、アルミニウム、マグネシウム等の非磁性金属からなる。
一方、図2、図7に示すごとく、エンドプレート4の内周面には、ロータシャフト2の雄ネジ部21に螺合する雌ネジ部41が形成されている。そして、雄ネジ部21と雌ネジ41とが螺合して、エンドプレート4がロータシャフト2に螺合している。
永久磁石31は、ロータコア3における外周面に近い位置において、軸方向Xに貫くようにロータコア3内に保持されている。ロータコア3は、複数の環状の電磁鋼板33を軸方向Xに積層してなる。
なお、本例においては、ロータシャフト2へのエンドプレート4の装着は、ロータシャフト2へのロータコア3の装着前でも装着後でもよい。
回転電機用ロータ1においては、ロータシャフト2とエンドプレート4とが互いに螺合している。それゆえ、ロータシャフト2に対してエンドプレート4が周方向Yに回転しないと、エンドプレート4はロータシャフト2に対して軸方向Xに動くことはない。そこで、ロータシャフト2とエンドプレート4との間には、上記回り止め部6が形成されている。この回り止め部6によって、エンドプレート4がロータシャフト2に対して周方向Yに固定されるため、エンドプレート4がロータシャフト2に対して軸方向Xにも固定されることとなる。
本例は、図10、図11に示すごとく、エンドプレート4におけるロータコア3と反対側の面に対向する鍔部24を、ロータシャフト2に設けた例である。
鍔部24は、ロータシャフト2の外周から径方向外側へ向かって突出して形成されている。また、鍔部24は、コア取付部232における第1端部側X1の端部に形成されている。
このように、本例の場合には、ロータシャフト2に対するエンドプレート4の軸方向Xの位置を容易かつ正確に決めやすい。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図13に示すごとく、ロータシャフト2に対してエンドプレート4を周方向に固定する回り止め部6を、ロータシャフト2に設けた凹部610とエンドプレート4に設けた凸部620とによって構成した例である。
すなわち、ロータシャフト2の外周面とエンドプレート4の内周面とには、軸方向Xから見た形状において凹状となる凹部610と、軸方向Xから見た形状において凸状となる凸部620とが、それぞれ形成されている。回り止め部6は、凸部620が凹部610にかしめられることによって形成されている。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
また、上記実施例においては、回り止め部6を周方向Yの2箇所に設けた例を示したが、回り止め部の個数は特に限定されるものではなく、1個でもよいし、3個以上でもよい。ただし、回り止め部は、周方向の複数箇所に設けてあることが好ましく、複数の回り止め部は周方向において等間隔に設けてあることが好ましい。
2 ロータシャフト
3 ロータコア
4 エンドプレート
51、52 コア保持部
6 回り止め部
X 軸方向
Y 周方向
Claims (3)
- ロータシャフトと、
該ロータシャフトの外周に設けられる環状のロータコアと、
上記ロータシャフトの外周において上記ロータコアの軸方向の少なくとも一方に配置される環状のエンドプレートと、
を備え、
上記ロータシャフトには、上記ロータコアを軸方向に挟持して固定する一対のコア保持部が、上記ロータコアの軸方向の両側にそれぞれ設けてあり、
上記ロータシャフトと上記エンドプレートとは、互いに螺合しており、
上記ロータシャフトと上記エンドプレートとの間には、上記ロータシャフトに対して上記エンドプレートを周方向に固定する回り止め部が形成されていることを特徴とする回転電機用ロータ。 - 上記ロータシャフトの外周面には、軸方向から見て凹状となるシャフト凹部が形成され、上記エンドプレートの内周面には、軸方向から見て凹状となるプレート凹部が形成されており、上記回り止め部は、径方向に互いに対向配置された上記シャフト凹部及び上記プレート凹部と、上記シャフト凹部及び上記プレート凹部の双方に嵌合したキー部材とによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機用ロータ。
- 上記ロータシャフトの外周面及び上記エンドプレートの内周面の一方と他方とには、軸方向から見た形状において凹状となる凹部と、軸方向から見た形状において凸状となる凸部とが、それぞれ形成されており、上記回り止め部は、上記凸部が上記凹部にかしめられることによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機用ロータ。
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