JP6004060B2 - 映像源ユニット、及び表示装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献2も同様に、光源、輝度上昇フィルム(頂部が観察者側を向いているプリズムが複数配列されたシート)、反射偏光フィルム、LCF(光透過部と光吸収部とが交互に配列されたフィルム)、液晶パネルがこの順に配置される構成が開示されている。これにより光源から出射された光の向きを液晶パネルのパネル面法線方向に近づけることができ、光の利用効率を高められるとしている。また、液晶パネルのパネル面に対して大きな角度でLCFに入射した光はここに設けられた光吸収部により吸収される。
さらには液晶パネルは、その性質上、該液晶パネルの法線方向からの入射光に対しては、出射光のコントラスト、及び効率(透過率)は優れている。しかしながら、液晶パネルの法線方向に対して斜めからの入射光、および観察者による斜め方向からの観察についてはコントラストの低下や効率(透過率)の低さが問題となる。すなわち、光の利用効率を高めるためには液晶パネルの法線方向からの入射光を多くすることも有効である。
面光源装置20は、液晶パネル15に対して観察者側とは反対側に配置され、液晶パネル15に面状の光を出射する照明装置である。図1、図2からわかるように、本形態の面光源装置20は、エッジライト型の面光源装置として構成され、導光板21、光源25、光拡散層26、プリズム層27、反射型偏光板28、光学シート30及び反射シート39を有している。
複数の裏面光学要素23の配列方向は導光方向であることが好ましい。すなわち、光源25から離隔する方向に配列され、光源25が配列される方向、又は1つの長い光源であれば該光源が延びる方向に平行に各裏面光学要素23の稜線が延びている。
なお、本形態では上記のように光源25は一方側の側面に配置される例を示したが、さらにこの側面とは反対側となる側面にも光源が配置される形態であってもよい。なお、この場合には裏面光学要素の形状も公知の例に倣って形成する。
光拡散層の具体的態様は、公知の光拡散層を用いることができ、例えば母材の中に光拡散剤を分散させた形態を挙げることができる。
このようなプリズム層の単位プリズムの断面形状は、必要とする機能に応じて公知の形状を適用することができる。当該形状により光をさらに拡散させることもできるし、集光させることもできる。
透明基材28’aをなす材料としては、種々の材料を使用することができる。ただし、表示装置に組み込まれる光学シート用の材料として広く使用され、優れた機械的特性、光学特性、安定性および加工性等を有するとともに安価に入手可能な材料を用いることができる。これには例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、トリアセチルセルロース(TAC)、メタクリル樹脂、ポリカーボネート等を挙げることができる。この中でも下偏光板との組み合わせを考慮して複屈折の少ないTAC、メタクリル樹脂、ポリカーボネートを用いることが好ましい。
隣り合う溝線28’caの間隔(一定周期)A(μm)の大きさは1μm以下が好ましく、より好ましくは0.1μm以上0.2μm以下である。また、溝線28’caに対する稜線28’cbの高さh(μm)は1μm以下が好ましく、より好ましくは0.2μm以上0.4μm以下である。さらに、透明基板28’aに垂直な方向(透明基板28’aの厚さ方向)の金属薄膜28’cの厚さd(μm)は0.01μm以上であることが好ましい。金属薄膜28’cの厚さdが0.010μmより薄いと、S偏光の透過率が大きくなり、消光比が低下してしまう。なお、厚さdが大きくなっても、周期Aに対する高さhが大きくなれば、金属薄膜28’cの突起の斜面に垂直な方向の厚さは薄くなり、S偏光とP偏光の消光比を良好にすることが可能なので、金属薄膜28’cの厚さdについてはの上限は設定できない。
次に、透明基材28’aの一方の面に未硬化の紫外線硬化樹脂を塗布した積層体を準備し、当該紫外線硬化樹脂の側を得られた原版に押し当て紫外線硬化をさせ原版から剥離する。
そして硬化させた紫外線硬化樹脂に対してアルミニウム真空蒸着する。
基材層31をなす材料としては、種々の材料を使用することができる。ただし、表示装置に組み込まれる光学シート用の材料として広く使用され、優れた機械的特性、光学特性、安定性および加工性等を有するとともに安価に入手可能な材料を用いることができる。これには例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、トリアセチルセルロース(TAC)、メタクリル樹脂、ポリカーボネート等を挙げることができる。この中でも面光源装置20と下偏光板14との組み合わせを考慮して複屈折の少ないTAC、メタクリル樹脂、ポリカーボネートを用いることが好ましい。さらには、車載用途などのように高い耐熱性が求められる用途では、ガラス転移点が高いポリカーボネートが望ましい。具体的にはポリカーボネートのガラス転移点は143℃であり、一般に105℃での耐久性が求められる車載用途に適している。
ここで図6に概念的に示したように、映像源ユニット1を観察者側正面からみたときに、実線IVaで示した光透過部33及び光吸収部34が延びる方向と、点線IVbで示した下偏光板14の透過軸が延びる方向と、の成す角θsは0°以上41.7°以下である。これにより光透過部33と光吸収部34との界面における反射で偏光成分が変化することを抑制し透過率を向上させることができる。θSは0°以上20°以下であることがさらに好ましい。これによればθSの変化による透過率の変化が小さくなり、製造におけるθSのばらつきが性能に対して与えるばらつきを減じることができ、安定した性能の光学機能層を提供することができる。
屈折率Nrの値は特に限定されることはないが、当該全反射を適切に行う観点から1.50以下であることが好ましく、その中でも入手性の観点から1.47以上が好ましい。より好ましく1.49以上である。
はじめに基材層31に光透過部33を形成する。これは、光透過部33の形状が転写できる形状を表面に有する金型ロールと、これに対向するように配置されたニップロールとの間に、基材層31となる基材シートを挿入する。このとき、基材シートと金型ロールとの間に光透過部を構成する組成物を供給しながら金型ロール及びニップロールを回転させる。これにより金型ロールの表面に形成された光透過部に対応する溝(光透過部形状を反転した形状)に光透過部を構成する組成物が充填され、該組成物が金型ロールの表面形状に沿ったものとなる。
光吸収粒子を用いる場合には、カーボンブラック等の光吸収性の着色粒子が好ましく用いられるが、これらに限定されるものではなく、映像光の特性に合わせて特定の波長を選択的に吸収する着色粒子を使用してもよい。具体的には、カーボンブラック、グラファイト、黒色酸化鉄等の金属塩、染料、顔料等で着色した有機微粒子や着色したガラスビーズ等を挙げることができる。特に、着色した有機微粒子が、コスト面、品質面、入手の容易さ等の観点から好ましく用いられる。着色粒子の平均粒子径は1.0μm以上20μm以下であることが好ましい。
一方、反射型偏光板28の反射軸に沿った偏光方向の光は図2に点線矢印L21’、L22’で示したように反射して導光板21側に戻される。戻された光は、導光板21、裏面光学要素23、又は反射シート39で反射して再び反射型偏光板28の側に進行する。この反射の際に一部の光の偏光方向が変化しておりその一部は反射型偏光板28を透過する。他の光は再び導光板側に戻される。このように反射型偏光板28で反射した光も反射を繰り返すことで反射型偏光板28を透過できるようになる。これにより光源25からの光の利用率が高められる。
ここで、反射型偏光板28を出射した光は、その偏光方向が下偏光板14の透過軸に沿った方向になっており、下偏光板14を透過する偏光光となっている。
これにより液晶パネル15を透過した際に、コントラスト低下や色の反転等の不具合が起こらない光を液晶パネル15に対して効果的に提供することができる。さらに光透過部33、光吸収部34が延びる方向が下偏光板14の透過軸が延びる方向に対して、正面視で0°以上41.7°以下の角度なので、界面で全反射、反射する際に、偏光方向が変わってしまうことを抑制することができる。従って、界面における全反射、反射した光の多くを下偏光板14を透過させることができ、利用効率(透過率)を向上させることができる。
第一の例では、図7(a)のように、液晶パネル15と機能性フィルム40とが直接積層されており、その他の層は空気層を間に挟むように離隔して配置されている。
第二の例では、図7(b)のように、第一の例に対して、反射型偏光板28と光学シート30とが空気層を介することなく直接積層されている。
第三の例では、図7(c)のように、第一の例に対して、光学シート30が液晶パネル15の入光側に空気層を介することなく直接積層されている。
第四の例では、図7(d)のように、第一の例に対して、液晶パネル15、光学シート30、及び反射型偏光板28が空気層を介することなく直接積層されている。
これらにおいて空気層を介することなく直接積層する態様は特に限定されることはないが、粘着剤や接着剤により貼付する方法や、直接塗布などして積層して塗布後に硬化させることにより積層する方法を挙げることができる。また、空気との界面を少なくすることにより、界面反射が低下しさらに透過率を向上させることが可能である。
これにより液晶パネル15を透過した際に、コントラスト低下や色の反転等の不具合が起こらない光を液晶パネル15へ効果的に提供することができる。さらに光透過部33、光吸収部34が延びる方向が下偏光板14の透過軸が延びる方向に対して、正面視で0°以上41.7°以下の角度で形成されている。従って、界面で全反射、反射する際に、少なくとも、反射型偏光板28、及び下偏光板14の透過軸が延びる方向の偏光成分が減じることを抑制することができる。そして界面における全反射、反射した光の多くを反射型偏光板28及び下偏光板14を透過させることができ、光の利用効率(透過率)を向上させることができる。
一方、反射型偏光板28の反射軸に沿った偏光方向の光は図8に点線矢印L121’、L122’で示したように反射して光学シート30側に戻される。戻された光は、光学シート30、導光板21、裏面光学要素23、又は反射シート39で反射して再び反射型偏光板28の側に進行する。この反射の際に一部の光の偏光方向が変化しておりその一部は反射型偏光板28を透過する。他の光は再び光学シート30側に戻される。このように反射型偏光板28で反射した光も反射を繰り返すことで反射型偏光板28を透過できるようになる。これにより光源25からの光の利用率が高められる。 ここで、反射型偏光板28を出射した光は、その偏光方向が下偏光板14の透過軸に沿った方向になっており、下偏光板14を透過する偏光光となっている。
第一の例では、図9(a)のように、液晶パネル15と機能性フィルム40とが直接積層されており、その他の層は空気層を間に挟むように離隔して配置されている。
第二の例では、図9(b)のように、第一の例に対して、反射型偏光板28と光学シート30とが空気層を介することなく直接積層されている。
第三の例では、図9(c)のように、第一の例に対して、反射型偏光板28が液晶パネル15の入光側に空気層を介することなく直接積層されている。
第四の例では、図9(d)のように、第一の例に対して、液晶パネル15、光学シート30、及び反射型偏光板28が空気層を介することなく直接積層されている。
これらにおいて空気層を介することなく直接積層する態様は特に限定されることはないが、粘着剤や接着剤により貼付する方法や、直接塗布などして積層して塗布後に硬化させることにより積層する方法を挙げることができる。また、空気との界面を少なくすることにより、界面反射が低下しさらに透過率を向上させることが可能である。
光吸収部234bは上記した光吸収部34に倣って形成すればよい。
透明部334bは、空洞や透明樹脂が充填される等して光が透過するように形成すればよい。
さらに光学機能層332では、L93で示したように入光面側(図11の紙面下方)から間部334の透明部334bに入射した光は、間部334の内側で反射を繰り返し、入光面側に戻される。戻された光は他の部位で反射して再び光学機能層に戻り、これを利用することができるので、さらに明るい光を提供することが可能となる。
実施例1として図1に示して説明した映像源ユニット10に相当する映像源ユニットの形態により図6に示したθS(°)と光の透過率(%)との関係をシミュレーションにより求めた。当該シミュレーションを行った形態の1つの例は次の通りである。
・厚さ:厚さ130μm
<光学機能層>
・ピッチ(図5参照):Pk=39μm
・光吸収部上底幅:4μm(図5のWa)
・光吸収部下底幅:10μm(図5のWb)
・光吸収部の厚さ(図5参照):Dk=102μm
・光学機能層の厚さ:127μm
・光透過部の屈折率:屈折率1.56
・光吸収部の屈折率:屈折率1.49
<液晶パネル、反射型偏光板、導光板、光源>
・6.5インチ液晶表示装置(シャープ株式会社製LQ065T5GG03)に具備された液晶パネル、反射型偏光板、導光板、光源に相当する値を用いた。
Tp=(4×10−8)・θS 3−(5×10−6)・θS 2+(3×10−5)・θS+1.0117 (1)
実施例2−1として図1に示して説明した映像源ユニット10に相当する映像源ユニットを作製して評価をおこなった。具体的な形状は次の通りである。
<基材層>
・材料、厚さ:ポリカーボネート、厚さ130μm
<光学機能層>
・ピッチ(図5参照):Pk=39μm
・光吸収部上底幅:4μm(図5のWa)
・光吸収部下底幅:10μm(図5のWb)
・光吸収部の厚さ(図5参照):Dk=102μm
・光学機能層の厚さ:127μm
・光透過部の材料及び屈折率:紫外線硬化型ウレタンアクリレート、屈折率1.56・光吸収部の材料及び屈折率:屈折率1.49の紫外線硬化型ウレタンアクリレートにカーボンブラックを含有したアクリルビーズを25質量%分散
<液晶パネル、反射型偏光板、導光板、光源>
・6.5インチ液晶表示装置(シャープ株式会社製LQ065T5GG03)に具備された液晶パネル、反射型偏光板、導光板、光源を用いた。
<配置>
・図1の順に層を配列し、光学シートの光透過部、光吸収部が延びる方向と反射型偏光板及び下偏光板の透過軸が延びる方向を一致させた(すなわち図6のθS=0°)。
θSを10°とした以外は実施例2−1と同じである。
θSを90°とした以外は実施例2−1と同じである。
θSを45°とした以外は実施例2−1と同じである。
度を100%として他の例の輝度を百分率で表した(輝度比)。これが透過率比TPに対応する。
その結果、実施例2−1の場合の輝度比が100.5%、実施例2−2の場合の輝度比が100.4%、比較例2−1の場合の輝度比が100.3%であった。実施例1とは厳密な条件が異なるので絶対値は異なるが、これら実施例及び比較例からも実施例1と同様の傾向を得ることができた。
15 液晶パネル
20 面光源装置
21 導光板
25 光源
26 光拡散層
27 プリズム層
28 反射型偏光板
30 光学シート
32 光学機能層
33 光透過部
34 光吸収部
Claims (8)
- 下偏光板、上偏光板、及び前記下偏光板と前記上偏光板との間に配置された液晶層を有する液晶パネルと、
前記液晶パネルより前記下偏光板側に配置された光学シートと、を備え、
前記光学シートは、基材層及び光学機能層を具備し、
前記光学機能層は、
所定の断面を有して前記基材層の面に沿って一方向に延び、当該延びる方向とは異なる方向に所定の間隔で複数配列される光透過部と、
隣り合う前記光透過部の前記間隔に形成される間部と、を備え、
前記光透過部は台形断面を有しており、該断面において短い上底が前記液晶パネル側、長い下底が前記液晶パネルとは反対側を向いており、
前記下偏光板の透過軸が延びる方向と前記光透過部が延びる方向との成す角が、前記液晶パネルの正面視で0°以上41.7°以下である、映像源ユニット。 - 前記下偏光板の透過軸が延びる方向と前記光透過部が延びる方向との成す角が、前記液晶パネルの正面視で0°以上20°以下である請求項1に記載の映像源ユニット。
- さらに反射型偏光板を備え、
該反射型偏光板の透過軸が延びる方向と、前記光透過部が延びる方向との成す角が、前記液晶パネルの正面視で0°以上41.7°以下である、請求項1又は2に記載の映像源ユニット。 - さらに反射型偏光板を備え、
該反射型偏光板の透過軸が延びる方向と、前記光透過部が延びる方向との成す角が、前記液晶パネルの正面視で0°以上20°以下である、請求項1又は2に記載の映像源ユニット。 - 前記光学シートと前記反射型偏光板とが直接積層されている請求項3又は4に記載の映像源ユニット。
- 前記光学シートが前記液晶パネルに直接積層されている請求項1乃至5のいずれか一項に記載の映像源ユニット。
- 前記間部には光吸収性の材料が含有されている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の映像源ユニット。
- 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の映像源ユニットが、筐体に納められた、表示装置。
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