JP2016151710A - 光学シート、映像源ユニット及び映像表示装置 - Google Patents
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Abstract
Description
筐体2は映像表示装置1の外殻を形成し、映像表示装置を構成する部材の大部分をその内側に収める部材である。筐体2は開口を有しており、該開口から映像源ユニット5のいわゆる画面部分を露出して視認可能とされている。その他、映像表示装置1には映像表示装置として機能するための各種公知の構成部材が備えられている。
例えば面光源装置11については、光源側(図3の紙面左)から観察者側(図3の紙面右)に向けて、反射シート、導光板(側面に発光源が配置されている。)、拡散シート、レンズ(プリズム)シート、反射型偏光シートの順に積層された面光源装置が挙げられる。
一方、液晶パネル12については、光源側(図3の紙面左)から観察者側(図3の紙面右)に向けて、偏光フィルム、ガラス基板、液晶層、ガラス基板、及び偏光フィルムの順に積層された液晶パネルを挙げることができる。
この中でも液晶パネルとの組み合わせを考慮して複屈折の少ないTAC、メタクリル樹脂、ポリカーボネートを用いることが好ましい。さらには車載など高い耐熱性が求められる用途では、ガラス転移点が高いポリカーボネートを用いることが望ましい。具体的にはポリカーボネートのガラス転移点は143℃であり、一般に105℃での耐久性が求められる車載用途に適している。
これにより、所定の遮光性を有しつつも光の利用効率を高い水準とすることができる。この光透過部断面積率が78.2%より小さいと光源から供給された光の利用効率が低くなってしまう。一方、光透過部断面積率が88.5%を超えると遮光性が低下してしまい、除外すべき光も透過させてしまう。また、光透過部断面積率が88.5%を超えると光吸収部がさらに微細となるので精度良い光吸収部を作製することが困難になる。
図5(a)に示した光学機能層21’は光透過部22’及び光吸収部23’を有しており、光透過部面積比の考え方は光学機能層21と同様である。図5(a)からわかるように、本例では光吸収部23’の台形断面における脚部にさらに特徴を有している。光吸収部23’ではその2つの脚部で光学機能層22’の層面に対する法線と成す角が異なる。より詳しくは、映像表示装置が設置された姿勢で下となる脚部23’aの当該成す角は、上となる脚部23’bの当該成す角よりも小さくなっている。より好ましくは脚部23’aの当該成す角が0°である(すなわち脚部23’aは光学機能層23’の層面に対する法線と平行である。)。これにより、上方へ向かう光(映像光)を効率よく抑えることができ、車載の場合におけるフロントガラスへの写り込みをさらに抑制することが可能である。
一方、図5(b)に示した光学機能層21”は光透過部22”及び光吸収部23”を有しており、光透過部面積比の考え方は光学機能層21と同様である。光学機能層21’に対して脚部の傾斜の関係が上下反転した形態である。これによれば、斜め上方への映像光の出光が多くなるが、フロントガラスへの写り込みが問題とならない場合には斜め上方からの視点でも明るい映像を観察することができる。
はじめに基材層25の一方の面に光透過部22を形成する。これは、光透過部22の形状が転写できる形状を表面に有する金型ロールと、これに対向するように配置されたニップロールとの間に、基材層25となる基材シートを挿入する。そして、基材シートと金型ロールとの間に光透過部を構成する組成物を供給しながら金型ロール及びニップロールを回転させる。これにより金型ロールの表面に形成された光透過部に対応する溝(光透過部形状を反転した形状)に光透過部を構成する組成物が充填され、該組成物が金型ロールの表面形状に沿ったものとなる。
実施例1では図6に示した断面形状を有する光学機能層を備える光学シートを作製した。この光学シートは光学機能層及び基材層から形成されており、上記説明した方法により作製された。より具体的には次の通りである。
基材層として、厚さ130μmのポリカーボネート樹脂を用いた。
光透過部として屈折率1.56の紫外線硬化型ウレタンアクリレートを用い、光透過部の断面は等脚台形であり、上底を29μm、下底を35μm、高さを102μmとした。
光吸収部のうちバインダーを屈折率1.49の紫外線硬化型ウレタンアクリレートとし、その中にカーボンブラックを含有したアクリルビーズを25質量%含ませた。光吸収部の断面は等脚台形であり、上底を4μm、下底を10μm、高さを102μmとした。
連結部の厚さ(図3のLk)を25μmとした。
実施例2は、光透過部及び光吸収部の断面形状を図7のように変更した以外は実施例1と同じである。
実施例3は、光透過部及び光吸収部の断面形状を図8のように変更した以外は実施例1と同じである。
実施例4は、図5に示した例に倣って、光透過部及び光吸収部の2つの脚部の傾斜角が異なる例である。具体的には光透過部及び光吸収部の断面形状を図9のように変更した。ここで、脚部23’aの傾斜角は0°である(すなわち脚部23’aは光学シートの層面に対する法線と平行である。)。その他は実施例1と同じである。
実施例5は、光透過部及び光吸収部の断面形状を図10のように変更した以外は実施例4と同じである。
実施例6は、光透過部及び光吸収部の断面形状を図11のように変更した以外は実施例4と同じである。
比較例1は、光透過部及び光吸収部の断面形状を図12のように変更した以外は実施例1と同じである。ここで図12〜図14に用いた符号はそれぞれ、光学機能層121、光透過部122、光吸収部123を意味する。
比較例2は、光透過部及び光吸収部の断面形状を図13のように変更した以外は比較例1と同じである。
比較例3は、光透過部及び光吸収部の断面形状を図14のように変更した以外は比較例1と同じである。
「光透過部断面積率(%)」は、隣り合う1つの光透過部22、122と光吸収部23、123との合計の断面積に対する光透過部22、122の断面積の割合を百分率で表したものである。すなわち、図6〜図14に表れた断面において、「1つの光透過部の面積/(1つの光透過部の面積+1つの光吸収部の面積)」で算出できる。
「開口率(%)」は、光学機能層の表面のうち光が入射する側(本例では光透過部22、122の短い上底側)における、1ピッチ当たりの光透過部22、122の面積割合である。すなわち、図6〜図14に表れた断面において、「1つの光透過部の上底の長さ/(1つの光透過部の上底の長さ+1つの光吸収部の下底の長さ)」で算出できる。
「積分輝度」、及び「遮光性」は上記説明した通りである。
5 映像源ユニット
10 映像源
11 面光源装置
12 液晶パネル
20 光学シート
21 光学機能層
22 光透過部
23 光吸収部
25 基材層
Claims (5)
- 複数の層を有する光学シートであって、
基材層と、
前記基材層の一方の面に積層され、光を透過可能に前記基材層の層面に沿って配列される複数の光透過部、及び、隣り合う前記光透過部間に光を吸収可能に配列される光吸収部を有する光学機能層と、を備え、
前記光学機能層の層厚方向断面において、隣り合う1つの前記光透過部と前記光吸収部との合計の断面積に対する前記光透過部の断面積が78.2%以上88.5%以下である、
光学シート。 - 前記光透過部の前記層厚方向断面が台形である請求項1に記載の光学シート。
- 面光源装置と、
前記面光源装置の光出射側に配置される請求項1又は2に記載の光学シートと、
前記光学シートを挟んで前記面光源装置とは反対側に配置される液晶パネルとを備える、映像源ユニット。 - 前記光学シートは、
基材層と、
前記基材層の一方の面に積層され、光を透過可能に前記基材層の層面に沿って配列される複数の光透過部、及び、隣り合う前記光透過部間に光を吸収可能に配列される光吸収部を有する光学機能層と、を備え、
前記光透過部は台形断面を有し、短い上底が前記面光源装置側、長い下底が前記液晶パネル側を向き、前記光吸収部は台形断面を有し、長い下底が前記面光源装置側、短い上底が前記液晶パネル側を向いて配置される請求項3に記載の映像源ユニット。 - 筐体と、
前記筐体の内側に配置される請求項3又は4に記載の映像源ユニットと、を備える映像表示装置。
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