JP5842437B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
これに関連する技術として、例えば、特許文献1には、構造化文書の編集処理を行う文書処理装置において、構造化文書の構造に対するコピー/ペースト処理を実現し、ユーザインタフェースに優れた文書処理装置を提供することを目的とし、入力部から文書のコピー範囲とコピー指示が入力されると、セレクション管理手段は前記コピー範囲の論理構造を特定し、コピー範囲決定手段は前記論理構造からコピー対象となる論理構造の範囲を決定し、論理構造格納手段は前記論理構造に関する情報をバッファ部に格納し、入力部からペースト位置とペースト指示が入力されると、ペースト位置決定手段は特定された文書の論理構造からペースト対象とすべき論理構造の位置を決定し、ペースト構造構築手段はバッファ部を参照してペーストする領域の完全な木構造を構築し、配置手段はペースト指示入力に対応して前記構築された木構造を前記ペースト位置に配置し、このとき、論理構造に矛盾が生じるような場合、再配置手段は論理構造に矛盾が無いように構造を再配置することが開示されている。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
本実施の形態である情報処理装置は、木構造のデータ内の部分木のデータを他の木構造のデータ内に複写するために、その部分木のデータを抽出するものであって、図1の例に示すように、選択(A)モジュール110、選択(B)モジュール120、抽出モジュール150、操作受付モジュール160を有している。選択(B)モジュール120は、選択候補抽出モジュール130、コピー範囲決定モジュール140を有している。
コピー範囲決定モジュール140は、その抽出した第2の要素の候補が複数ある場合は、操作者の操作に基づいて、第2の要素を選択する。この選択によって、コピー範囲である木構造のデータを決定したことになる。例えば、複数の第2の要素の候補を表示装置に表示し、その表示された第2の要素の候補のいずれかを選択させる。
この具体的な構成例では、選択要素判定モジュール210、終点要素判定モジュール220、アプリケーションモジュール230、コピー操作受付モジュール240、コピー範囲決定モジュール250、バッファモジュール260を有している。例えば、構造化文書において、コピーの始点(開始要素)、終点(終了要素)を指定し、その始点、終点によって構成される部分木(始点、終点を結ぶ線上にある要素で構成される部分木)をコピー範囲として抽出する。なお、始点は複数あってもよい、その場合、複数の始点と終点によって構成される部分木がコピー対象となる。
終点要素判定モジュール220は、選択要素判定モジュール210、アプリケーションモジュール230と接続されている。終点要素判定モジュール220は、選択要素判定モジュール210で判定された、選択されている要素の上位要素を終点要素の候補として判定し、終点要素の候補をアプリケーションモジュール230に通知する。選択要素判定モジュール210で、要素が複数選択されていると判定された場合は、それらの要素の上位要素の共通要素を候補として判定する。
アプリケーションモジュール230は、終点要素判定モジュール220、コピー操作受付モジュール240と接続されている。アプリケーションモジュール230は、終点要素判定モジュール220から通知された終点要素の候補を表示装置に表示する。
コピー範囲決定モジュール250は、コピー操作受付モジュール240、バッファモジュール260と接続されている。コピー範囲決定モジュール250は、選択要素、終点要素からコピー範囲の部分木を生成する。
バッファモジュール260は、コピー範囲決定モジュール250と接続されている。バッファモジュール260は、コピー範囲決定モジュール250で生成された部分木をコピー内容として保存する。
ステップS302では、選択候補抽出モジュール130が、選択している要素は1個か否かを判断し、1個ならばステップS304へ進み、それ以外の場合はステップS306へ進む。
ステップS304では、選択候補抽出モジュール130が、選択されている要素の上位要素を終点の候補として抽出する。
ステップS306では、選択候補抽出モジュール130が、ステップS314までの処理を、選択している要素数の回数だけ行う。
ステップS308では、選択候補抽出モジュール130が、選択されている要素の上位要素を抽出する。ここで抽出する上位要素は、下位に辿ることなく、上方向(ルートノードの方向)へ辿った場合のノードである。
ステップS312では、選択候補抽出モジュール130が、含まれている要素は、選択している要素から除外する。したがって、ステップS308で既に上位要素を抽出している場合は、その抽出した上位要素も除外する。未だステップS308で上位要素を抽出していない場合は、以後、除外した要素の上位要素は抽出せず、ステップS306でのループ回数も1回減少する。
ステップS316では、選択候補抽出モジュール130が、共通する要素を終点の候補として抽出する。選択している要素が複数ある場合であって、ステップS308でその各要素に対して上位要素を抽出しているので、それらの上位要素のうち共通しているもの(いわゆる論理積)を抽出する。
ステップS318では、コピー範囲決定モジュール140が、候補内から終点を決定する。操作者の操作によって、複数ある終点の候補内から終点が選択される。
ステップS402では、操作者が指定した終点要素を抽出する。
ステップS404では、始点要素を抽出する。
ステップS406では、始点要素、終点要素から部分木を生成する。
ステップS408では、コピーバッファに生成した内容を保存する。
この木構造全体のルートノードであるBOOK要素602の下位にH1要素604がある。H1要素604の下位にFRONT要素606、TITLE要素614、DOCITEM要素618がある。FRONT要素606の下位にDOCINFO要素608がある。DOCINFO要素608の下位にDOCDATE要素610、DOCNUM要素612がある。TITLE要素614の下位にPARA要素616がある。DOCITEM要素618の下位にPARA要素620、PARA要素622、PARA要素624がある。
図7は、構造化文書の木構造内で選択された始点と終点の要素の例(「始点、終点がそれぞれ1個の場合」の例)を示す説明図である。
PARA要素616を始点、H1要素604を終点としている。この場合、PARA要素616とH1要素604間で構成される部分木がコピー範囲700になる。つまり、コピー範囲700には、H1要素604、TITLE要素614、PARA要素616が含まれる。そして、終点として、始点(PARA要素616)の要素の上位要素(図7の例では、TITLE要素614、H1要素604、BOOK要素602)が候補になり、その中から終点を決定することになる。
この場合、始点の要素(PARA要素616)が操作者の操作によって選択され、[上位コピー]メニュー810を表示し、[上位コピー]メニュー810が操作者の操作によって選択されると、終点となる要素の候補である3つの選択肢812〜816を表示し、選択肢814が操作者の操作によって終点の要素として選択されたことを示している。この操作により、図7に例示の部分木であるコピー範囲700として決定することになる。
図3に例示のフローチャートでは、ステップS302でYesの処理を行った場合の例となる。
この場合、DOCINFO要素608とPARA要素616を始点、BOOK要素602を終点としている。この場合、PARA要素616、DOCINFO要素608、BOOK要素602間で構成される部分木がコピー範囲900になる。つまり、コピー範囲900には、BOOK要素602、H1要素604、FRONT要素606、DOCINFO要素608、TITLE要素614、PARA要素616が含まれる。そして、終点として、各始点の要素(PARA要素616、DOCINFO要素608)の上位要素の共通要素(図9の例では、H1要素604、BOOK要素602)が候補になり、その中から終点を決定することになる。
この場合、始点の要素(PARA要素616、DOCINFO要素608)が操作者の操作によって選択され、[上位コピー]メニュー1010を表示し、[上位コピー]メニュー1010が操作者の操作によって選択されると、終点となる要素の候補である2つの選択肢1012、1014を表示し、選択肢1012が操作者の操作によって終点の要素として選択されたことを示している。この操作により、図9に例示の部分木であるコピー範囲900として決定することになる。
図3に例示のフローチャートでは、ステップS302でNoの処理を行い、ステップS310でNoの処理を行った場合の例となる。
この場合、TITLE要素614とPARA要素616を始点、BOOK要素602を終点としている。この例では、TITLE要素614はPARA要素616とBOOK要素602によって構成される部分木の内部にあるため、このTITLE要素614は始点として除外する。そのため、この場合、PARA要素616、BOOK要素602間で構成される部分木がコピー範囲1100になる。つまり、コピー範囲1100には、BOOK要素602、H1要素604、TITLE要素614、PARA要素616が含まれる。そして、終点として、始点の要素(PARA要素616)の上位要素(図11の例ではTITLE要素614、H1要素604、BOOK要素602)が候補になり、その中から終点を決定することになる。なお、TITLE要素614を誤って始点として選択したとして、この処理を行っているものである。
この場合、始点の要素(PARA要素616、TITLE要素614)を選択され、[上位コピー]メニュー1210を表示し、[上位コピー]メニュー1210が操作者の操作によって選択されると、終点となる要素の候補である3つの選択肢1212〜1216を表示し、選択肢1212が操作者の操作によって終点の要素として選択されたことを示している。この操作により、図11に例示の部分木であるコピー範囲1100として決定することになる。
図3に例示のフローチャートでは、ステップS302でNoの処理を行い、ステップS310でYesの処理を行った場合の例となる。
終点の候補に同じ名前の要素が複数存在する場合は、終点の候補として表示するものとして、前述の例のような要素名である場合、操作者にとっては区別がつかなくなることから、各要素の属性で要素を表示すればよい。図13の例では、各要素の要素名が同じPARAであるが、ID属性を判別するためのキーとしている。
この場合、始点の要素(PARA要素(ID=00008)1316)が操作者の操作によって選択され、[上位コピー]メニュー1330を表示し、[上位コピー]メニュー1330が操作者の操作によって選択されると、終点となる要素の候補である3つの選択肢1332〜1336を要素名と属性で表示し、選択肢1332が操作者の操作によって終点の要素として選択されたことを示している。この操作により、図13に例示の部分木であるコピー範囲1300として決定することになる。つまり、コピー範囲1300には、PARA要素(ID=00001)1302、PARA要素(ID=00002)1304、PARA要素(ID=00007)1314、PARA要素(ID=00008)1316が含まれる。当然のことながら、ツリービューとして表示している各要素も要素名と属性で表示する。
なお、図14に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図14に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えばASIC等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図14に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、情報家電、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
なお、各モジュールの処理内容として背景技術で説明した技術を採用してもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
120…選択(B)モジュール
130…選択候補抽出モジュール
140…コピー範囲決定モジュール
150…抽出モジュール
160…操作受付モジュール
210…選択要素判定モジュール
220…終点要素判定モジュール
230…アプリケーションモジュール
240…コピー操作受付モジュール
250…コピー範囲決定モジュール
260…バッファモジュール
Claims (5)
- 木構造のデータから第1の要素を選択する第1の選択手段と、
前記第1の選択手段によって選択された第1の要素に対応する第2の要素を選択する第2の選択手段と、
前記第1の選択手段によって選択された第1の要素と前記第2の選択手段によって選択された第2の要素によって規定される部分木である木構造のデータを他の木構造のデータ内に複写するために抽出する抽出手段とを具備し、
前記第2の選択手段は、前記第1の選択手段によって選択された第1の要素に対応する第2の要素の候補を、前記木構造のデータ内から抽出し、該抽出した第2の要素の候補が複数ある場合は、操作者の操作に基づいて、前記第2の要素を選択することを特徴とする情報処理装置。 - 前記第1の選択手段によって選択される第1の要素は、前記抽出手段によって抽出される木構造のデータにおける下位の要素であり、前記第2の選択手段によって選択される第2の要素は、前記抽出手段によって抽出される木構造のデータにおける上位の要素であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記第1の選択手段によって選択される第1の要素が複数ある場合、前記第2の選択手段は、該複数の第1の要素に対応する第2の要素の候補のうち、重複する要素を第2の要素の候補として抽出することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
- 前記第2の選択手段は、前記複数の第1の要素のうち、一方の第1の要素が他方の第1の要素の上位にあるか否かを判断し、一方の第1の要素が他方の第1の要素の上位にある場合は、該一方の第1の要素を第1の要素として扱わずに、第2の要素の候補を抽出することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
- コンピュータを、
木構造のデータから第1の要素を選択する第1の選択手段と、
前記第1の選択手段によって選択された第1の要素に対応する第2の要素を選択する第2の選択手段と、
前記第1の選択手段によって選択された第1の要素と前記第2の選択手段によって選択された第2の要素によって規定される部分木である木構造のデータを他の木構造のデータ内に複写するために抽出する抽出手段として機能させるための情報処理プログラムであって、
前記第2の選択手段は、前記第1の選択手段によって選択された第1の要素に対応する第2の要素の候補を、前記木構造のデータ内から抽出し、該抽出した第2の要素の候補が複数ある場合は、操作者の操作に基づいて、前記第2の要素を選択するものである、
情報処理プログラム。
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