JP4636144B2 - 情報管理プログラム及び情報管理システム - Google Patents
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Description
請求項1の発明は、コンピュータに、許可される操作を利用者ごとに定めた操作権情報と対応付けられた電子情報に対する操作の要求を受け付ける操作要求受付機能と、電子情報又は電子情報と対応付けされた対応付け場所を示す対応付け場所情報に対する操作を実行する操作実行機能と、前記操作実行機能により実行された電子情報又は電子情報と対応付けされた対応付け場所情報に対する操作の履歴を示す操作履歴情報を操作履歴記憶手段に記憶させる機能と、前記操作要求受付機能により電子情報に対する操作の要求を受け付けた場合、当該電子情報に対応付けられた操作権情報に基づいて当該操作の要求元の利用者に当該操作を許可すると判断したときに、前記操作実行機能に当該操作の実行を開始させるように制御する機能であって、当該操作の要求元の利用者に当該操作を許可すると判断したが、前記操作の要求元の利用者によって、前記操作要求受付機能により操作の要求を受け付けた電子情報又は当該電子情報と対応付けされた対応付け場所情報に対する操作が現在より予め定められた第1の期間以内にはない場合であって、前記操作の要求元の利用者は、現在より予め定められた第2の期間以内に操作権が付与された者であると判断したときに、前記操作実行機能に当該操作の実行を開始させるように制御し、当該操作を他の利用者によって承認させるように制御する第1の操作制御機能と、前記操作要求受付機能により電子情報に対する操作の要求を受け付けた場合、前記操作履歴記憶手段に記憶された操作履歴情報に示される、当該操作の要求元の利用者による当該電子情報又は当該電子情報と対応付けされた対応付け場所情報に対する操作の履歴が予め定められた条件を満たしているときに、前記操作実行機能に当該操作の実行を開始させるように制御する第2の操作制御機能を実現させ、前記電子情報は、木構造を構成する要素であり、前記電子情報と対応付けされた対応付け場所を示す対応付け場所情報とは、当該電子情報を要素とする木構造における当該電子情報に対して上位に位置する電子情報であり、前記第1の操作制御機能によって実行を開始させるように制御される前記操作実行機能は、当該操作を実行する場合は、前記操作の対象である電子情報を複製した複製電子情報に対して行い、前記他の利用者によって承認された場合は、当該操作の対象である複製元の原電子情報を当該複製電子情報に基づいて更新することを特徴とする情報管理プログラムである。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、コンピュータ・プログラム、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能にほぼ一対一に対応しているが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前であることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。アクセスとは、コンピュータで、記憶装置(メモリ等を含み、必ずしも該コンピュータ内にあるものとは限らない)に対して、データの読み出し又は書き込みを行うことをいう。
また、電子情報の木構造とは、前述の文書の例では、文書がフォルダー内に含まれていることをいい、その場合、文書の上位に位置する電子情報として、フォルダーが該当することになる。また、そのフォルダーは更に上位のフォルダーに含まれていてもよい。したがって、文書の上位に位置するフォルダーとして、直近のフォルダーのみならず、更に上位のフォルダーであってもよい。
また、利用者として、本実施の形態の説明においては、その場面に応じて、本実施の形態における操作者、ユーザー、承認者、要求者等がいる。
操作権として、アクセス権を主に例示して説明する。
また、操作履歴判断モジュール122は、利用者による電子情報の木構造における上位に位置する電子情報に対する操作履歴記憶モジュール140に記憶されている操作履歴が予め定めた条件を満たしているか否かを判断するようにしてもよい。例えば、具体的には、文書が格納されているフォルダー(そのフォルダーが格納されている、より上位のフォルダーであってもよい)に対する操作履歴が予め定めた条件を満たしているか否かを判断する。
操作履歴記憶モジュール140は、権利・操作処理モジュール120からアクセスされる。操作実行モジュール123により実行された電子情報又は電子情報と対応付けされた対応付け場所に対する操作の履歴を示す操作履歴情報を記憶する。つまり、電子情報等に対する利用者の操作履歴が記憶されることになる。
電子情報記憶モジュール150は、権利・操作処理モジュール120からアクセスされる。操作対象である電子情報を記憶している。例えば、具体的には、文書データベース等が該当する。
図2の例に示す第1の実現形態は、操作処理モジュール210、更新処理モジュール220、アクセス評価モジュール230、仮想ロール処理モジュール240、仮想ロール格納モジュール250、ユーザー情報格納モジュール260、文書情報格納モジュール270、操作履歴格納モジュール280を有している。
図2の例に示した操作処理モジュール210は操作要求受付モジュール110を、アクセス評価モジュール230は操作権確認モジュール121を、仮想ロール処理モジュール240、仮想ロール格納モジュール250は操作履歴判断モジュール122、問い合わせモジュール160、切替モジュール170を、更新処理モジュール220は操作実行モジュール123を、ユーザー情報格納モジュール260は利用者情報記憶モジュール130を、操作履歴格納モジュール280は操作履歴記憶モジュール140を、文書情報格納モジュール270は電子情報記憶モジュール150を、それぞれ具現化した例である。
例えば、ユーザーが組織を異動した場合等に利用するものである。本実施の形態の構成を有していないシステムでは、その異動の際に、ユーザーのアクセス権の設定、グループに対するメンバーの増減等で対処しなければならないものであり、さらに、ある期間のみの設定ということを行う必要がある。
また、その操作が許可されていない場合は、そのユーザーのその文書に対するその操作は可能であるか否かを仮想ロール処理モジュール240を用いてチェックする。そして、仮想ロール処理モジュール240によるアクセス評価の結果を操作処理モジュール210に通知する。
また、仮想ロール処理モジュール240によって、操作が許可された場合は、その操作の結果、文書が更新されたとしても、その操作による更新を承認するか否かの権限を有する者、例えば、その文書が用いられているプロダクトのリーダー等に対して、その文書が本来アクセスが許可されていないユーザーによって、操作されたことを通知して、承認された場合に、その操作による更新をユーザー情報格納モジュール260内の文書に反映させるようにしてもよい。
図12は、仮想ロール情報格納テーブル1200のデータ構造例を示す説明図である。仮想ロール情報格納テーブル1200は、vRoleID欄1210、仮想ロール名欄1220、作成日時欄1230、変更日時欄1240、その他属性情報欄1250を有しており、仮想ロール自身の情報を格納するテーブルである。vRoleID欄1210は、仮想ロールを識別する識別子を記憶する。仮想ロール名欄1220は、仮想ロールの名称を記憶する。作成日時欄1230は、仮想ロールが作成された日時を記憶する。変更日時欄1240は、その仮想ロールが変更された場合は、その日時を記憶する。その他属性情報欄1250は、仮想ロールの属性に関する情報を記憶する。
操作履歴格納テーブル1100に格納されている情報は、仮想ロールでグループ/ユーザーを特定する条件として指定し得るものである。
ステップS302では、仮想ロール処理モジュール240が、評価対象(文書に対して操作しようとしているユーザー)は、仮想ロール格納モジュール250に記憶されている仮想ロール内の対象であるか否かを判断する。かかる判断において対象である場合(Y)はステップS304へ進み、それ以外の場合(N)はステップS306へ進む。
ステップS304では、仮想ロール処理モジュール240が、その仮想ロールを評価し、該当するグループ又はユーザーを特定する。この処理の詳細については、図6を用いて後述する。
ステップS308では、仮想ロール処理モジュール240が、その更新要求である操作を更新処理モジュール220が実行し、文書情報格納モジュール270内の対象としている文書(マスター文書)を更新する。
ステップS310では、操作処理モジュール210が、更新が認められなかった旨の提示等をするエラー処理を行う。
図4の例に示す第2の実現形態は、操作処理モジュール210、仮想ロール処理モジュール240、仮想ロール格納モジュール250、ユーザー情報格納モジュール260、文書情報格納モジュール270、操作履歴格納モジュール280、仮アクセス処理モジュール410、仮アクセス格納モジュール420を有している。図2の例に示した第1の実現形態の更新処理モジュール220、アクセス評価モジュール230を不要とし、仮アクセス処理モジュール410、仮アクセス格納モジュール420を付加したものである。なお、第1の実現形態と同種のモジュールには同一符号を付し重複した説明を省略する。ただし、同一符号のモジュールであっても、第1の実現形態におけるモジュールの機能、処理等に加えて行うものがある場合は、それを説明する。
仮アクセス処理モジュール410は、操作処理モジュール210、仮想ロール処理モジュール240、ユーザー情報格納モジュール260、文書情報格納モジュール270、操作履歴格納モジュール280、仮アクセス格納モジュール420と接続されている。操作処理モジュール210からのアクセス権評価の指示を受け、そのユーザーのその文書に対するその仮の操作は可能であるか否かを仮想ロール処理モジュール240を用いてチェックする。その仮の操作が許可されている場合は、文書情報格納モジュール270に格納されている文書に対して、その仮の操作を行い、その結果の文書を仮アクセス格納モジュール420に一時的に格納する。そして、その仮の操作による更新を承認するか否かの権限を有する者による承認があった場合は、文書情報格納モジュール270内の文書を更新する。また、その仮の操作が許可されていない場合は、その旨を操作処理モジュール210に通知する。
仮想ロール処理モジュール240は、仮想ロール格納モジュール250、ユーザー情報格納モジュール260、文書情報格納モジュール270、操作履歴格納モジュール280、仮アクセス処理モジュール410と接続されている。仮アクセス処理モジュール410からのアクセス権評価の指示を受け、第1の実現形態と同等の処理を行う。
ステップS502からステップS506までは、図3の例に示したフローチャート内のステップS302からステップS306までと同等である。
ステップS508では、仮アクセス処理モジュール410によって、その仮の操作が行われ、文書情報格納モジュール270に記憶されている文書に対して、操作を行い、その操作結果を仮の更新結果として、仮アクセス格納モジュール420に格納する。つまり、その操作によっては、文書情報格納モジュール270内の対象としている文書自身を更新するわけではない。
ステップS514では、仮想ロール処理モジュール240が、その仮想ロールを評価し、該当するグループ又はユーザーを特定する。この処理例の詳細については、図6を用いて後述する。
ステップS516では、仮アクセス処理モジュール410は、承認者に、仮更新の操作を行ったユーザー名と仮更新された文書の仮アクセス格納モジュール420内の格納場所を通知する。
ステップS520では、承認者によって更新が承認されたか否かを判断する。かかる判断において承認された場合(Y)はステップS526へ進み、それ以外の場合(N)はステップS522へ進む。
ステップS526では、仮アクセス処理モジュール410は、仮アクセス格納モジュール420から更新された文書データを取得して、その文書データで文書情報格納モジュール270内のマスター文書を更新する。
ステップS602では、仮想ロール処理モジュール240が、仮想ロール格納モジュール250からユーザーを特定するための設定(仮想ロール)を抽出する。
ステップS604では、仮想ロール処理モジュール240が、抽出対象(仮想ロール条件格納テーブル1300の抽出対象欄1340)はグループ(GROUP)であるか否かを判断する。かかる判断においてグループであると判断された場合(Y)はステップS612へ進み、それ以外の場合(N)はステップS606へ進む。
ステップS606では、仮想ロール処理モジュール240が、抽出対象(仮想ロール条件格納テーブル1300の抽出対象欄1340)はユーザー(USER)であるか否かを判断する。かかる判断においてユーザーであると判断された場合(Y)はステップS614へ進み、それ以外の場合(N)はステップS608へ進む。
ステップS608では、仮想ロール処理モジュール240が、抽出対象(仮想ロール条件格納テーブル1300の抽出対象欄1340)は履歴(HISTORY)であるか否かを判断する。かかる判断において履歴であると判断された場合(Y)はステップS616へ進み、それ以外の場合(N)はステップS610へ進む。
ステップS610では、仮アクセス処理モジュール410が、エラー処理を行う。
ステップS618では、仮想ロール処理モジュール240が、条件は履歴であるか否かを判断する。かかる判断において履歴である場合(Y)はステップS624へ進み、それ以外の場合(N)はステップS620へ進む。
ステップS620では、仮想ロール処理モジュール240が、条件はユーザーであるか否かを判断する。かかる判断においてユーザーである場合(Y)はステップS632へ進み、それ以外の場合(N)はステップS622へ進む。
ステップS622では、仮想ロール処理モジュール240が、条件はグループであるか否かを判断する。かかる判断においてグループである場合(Y)はステップS640へ進み、それ以外の場合(N)はステップS610へ進む。
ステップS626では、仮想ロール処理モジュール240が、次の条件も履歴であるか否かを判断する。かかる判断において履歴である場合(Y)はステップS624へ戻る。それ以外の場合(N)はステップS628へ進む。
ステップS628では、仮想ロール処理モジュール240が、仮想ロールの履歴の条件間の論理関係(仮想ロール条件格納テーブル1300の条件連結欄1350)を評価し、ステップS624で抽出した履歴のうち該当するものを抽出する。
ステップS630では、仮想ロール処理モジュール240が、ステップS628で抽出された履歴の情報から、その履歴を行ったユーザーに関する情報を抽出する。
ステップS634では、仮想ロール処理モジュール240が、次の条件もユーザーであるか否かを判断する。かかる判断においてユーザーである場合(Y)はステップS632へ戻る。それ以外の場合(N)はステップS636へ進む。
ステップS636では、仮想ロール処理モジュール240が、仮想ロールのユーザーの条件間の論理関係(仮想ロール条件格納テーブル1300の条件連結欄1350)を評価し、ステップS632で抽出したユーザーのうち該当するものを抽出する。
ステップS638では、仮想ロール処理モジュール240が、操作を行ったユーザーである要求者は、ステップS630で抽出されたユーザーに関する情報の論理関係(仮想ロール条件格納テーブル1300の対象連結欄1330)を加味した場合の条件を満たしているか否かを評価する。
ステップS642では、仮想ロール処理モジュール240が、次の条件もグループであるか否かを判断する。かかる判断においてグループである場合(Y)はステップS640へ戻る。それ以外の場合(N)はステップS644へ進む。
ステップS644では、仮想ロール処理モジュール240が、仮想ロールのグループの条件間の論理関係(仮想ロール条件格納テーブル1300の条件連結欄1350)を評価し、ステップS640で抽出したグループのうち該当するものを抽出する。
ステップS646では、仮想ロール処理モジュール240が、操作を行ったユーザーである要求者は、ステップS644で抽出されたグループに関する情報の論理関係(仮想ロール条件格納テーブル1300の対象連結欄1330)を加味した場合の条件を満たしている場合のグループに属しているユーザーであるか否かを評価する。
ステップS650では、評価結果として、操作を行ったユーザーである要求者は、仮想ロールの条件を満たしていないことが判明する。
ステップS660では、評価結果として、操作を行ったユーザーである要求者は、仮想ロールの条件を満たしていることが判明する。
また、そのユーザーのその文書に対するその操作は仮の操作として可能である場合は、その旨を操作処理モジュール210に通知する。そして、操作処理モジュール210は仮アクセス処理モジュール410に処理を行わせることになる。
次に、いずれの場合でもない場合は、そのユーザーのその文書に対するその操作は可能であるか否かを仮想ロール処理モジュール240を用いてチェックする。そして、仮想ロール処理モジュール240によるアクセス評価の結果を操作処理モジュール210に通知する。
ステップS802では、アクセス評価モジュール230が、その文書に対してそのユーザーが行う操作の許可の判断は、通常のアクセス権の設定によって行われるか否かを判断する。つまり、仮のアクセス権が設定されているか否かを判断する。通常のアクセス権が設定されている場合(Y、つまり仮のアクセス権が設定されていない場合)は、ステップS804へ進み、それ以外の場合はステップS814へ進む。
ステップS814からステップS838までの処理は、図5に示したフローチャート内のステップS502からステップS528までの処理に該当する。ただし、ステップS812はステップS510に該当する。
例えば、このような状態になった直後に、プロダクトAで用いられている文書をユーザーAが変更しようとしても、第1から第3の実現形態のいずれかを有していない場合は、プロダクトAの担当からはずれた時点で操作はできないことになってしまう。一方、ユーザーBは担当になったばかりであるが、その文書に対して無制限に操作を行うことができてしまう。このような場合に、第1から第3の実現形態は、仮想ロールの条件を満たすユーザーAは操作し得るようになり、またユーザーBは操作が制限されることになる。
例えば、ルート条件1010内の1行目のフォームである、
現在の操作者:In Member/ Not In Member:グループ特定条件
は、「現在の操作者」として「グループ特定条件」によって特定されるグループ(グループ特定条件1020参照)に属しているメンバー(「In Member」)又はそのグループには属していないこと(「Not In Member」)を表す条件式の生成フォームを示している。
現在の操作者 = (ドキュメントのプロダクト名 = グループの担当プロダクト)のグループのメンバー AND 現在の操作者 != (アクセス履歴の操作日時 < 1ヶ月 AND 操作内容が更新)の操作者 AND 現在の操作者の作成日時 < 1ヶ月
のような条件が設定可能となる。
図9に示した例のように、以前、ユーザーAがプロダクトAを担当していて、ユーザーBが担当になり、ユーザーAはプロダクトAから担当をはずれた場合に、1ヶ月以内にユーザーAがプロダクトAで用いている文書に対して何らかの操作を行っていた場合には、ユーザーAが前任者として更新可能なように運用するような状況を想定する。
このとき、プロダクトAで用いている文書のアクセス権が以下のように設定されていたとする。
(A1) アクセス権タイプ : 仮アクセス権
(A2) 承認者 : 担当者(仮想ロール)
(A3) 権限 : 前任者(仮想ロール) : 要承認
(A4) 権限 : 担当グループメンバー(仮想ロール) : 更新可
(A5) 権限 : その他 : 更新不可
操作者 = USER(ObjectのproductName属性 IN ユーザーのproductName属性)
この条件を仮想ロール格納モジュール250内の仮想ロール情報格納テーブル1200、仮想ロール条件格納テーブル1300に格納した場合、vRoleID(仮想ロール識別子)が200001である行のように、そのテーブルに格納される。
操作者 = USER(履歴(Objectの履歴のoperationDate > 現時刻より1ヶ月前 AND Objectの履歴のoperationUser=操作者)のoperationUser) AND USER(ObjectのproductName属性 NOT IN ユーザーのproductName属性)
この条件を仮想ロール格納モジュール250内の仮想ロール情報格納テーブル1200、仮想ロール条件格納テーブル1300に格納した場合、RoleIDが200002である行のように、そのテーブルに格納される。
GROUP(GROUP IN MEMBER USER(ObjectのproductName属性 IN ユーザーのproductName属性)) IN MEMBER 操作者
この条件を仮想ロール格納モジュール250内の仮想ロール情報格納テーブル1200、仮想ロール条件格納テーブル1300に格納した場合、vRoleIDが200004である行のように、そのテーブルに格納される。
また、担当者の所属グループのメンバーも担当グループメンバーの仮想ロールに該当し更新でき得る状態となる。
承認者は、デフォルトで更新可能となるため、担当者の仮想ロールに該当するユーザーBは更新可能となる。
図9に示した例のように、グループAのメンバーであったユーザーAがプロダクトAを担当していて、グループAからユーザーAが異動しグループAのメンバーではなくなり、グループAにユーザーBが追加され新たにメンバーになった場合に、1ヶ月以内にユーザーAが文書の更新を行っていた場合には、ユーザーAが前任者として更新可能なように、1ヶ月よりも前に参照を行った履歴のないユーザー(ユーザーB)には承認がなければ更新できないような運用をする状況を想定する。
(B1) アクセス権タイプ : 仮アクセス権
(B2) 承認者 : 担当グループ責任者(仮想ロール)
(B3) 権限 : 担当グループメンバー(仮想ロール) : 更新可
(B4) 権限 : 担当グループ新メンバー(仮想ロール) : 要承認
(B5) 権限 : 担当グループ旧メンバー(仮想ロール) : 要承認
(B6) 権限 : その他 : 更新不可
操作者 = USER(GROUP(GROUP IN MEMBER USER(ObjectのproductName属性 IN ユーザーのproductName属性))の manager)
この条件を仮想ロール格納モジュール250内の仮想ロール情報格納テーブル1200、仮想ロール条件格納テーブル1300に格納した場合、vRoleIDが200003である行のように、そのテーブルに格納される。
GROUP(GROUP IN MEMBER USER(ObjectのproductName属性 IN ユーザーのproductName属性)) IN MEMBER 操作者
この条件を仮想ロール格納モジュール250内の仮想ロール情報格納テーブル1200、仮想ロール条件格納テーブル1300に格納した場合、vRoleIDが200002である行のように、そのテーブルに格納される。
GROUP(GROUP IN MEMBER USER(ObjectのproductName属性 IN ユーザーのproductName属性)) IN MEMBER 操作者 AND 操作者!=USER(履歴(Objectの操作履歴のoperationDate < 現時刻より1ヶ月前 AND Objectの操作履歴の operationUser = 操作者) の operationUser)
この条件を仮想ロール格納モジュール250内の仮想ロール情報格納テーブル1200、仮想ロール条件格納テーブル1300に格納した場合、vRoleIDが200005である行のように、そのテーブルに格納される。
GROUP(GROUP IN MEMBER USER(ObjectのproductName属性 IN ユーザーのproductName属性)) NOT IN MEMBER 操作者 AND 操作者=USER(履歴(Objectの操作履歴のoperationDate > 現時刻より1ヶ月前 AND Objectの操作履歴の operationUser = 操作者) の operationUser)
この条件を仮想ロール格納モジュール250内の仮想ロール情報格納テーブル1200、仮想ロール条件格納テーブル1300に格納した場合、vRoleIDが200006である行のように、そのテーブルに格納される。
また、ユーザーBは1ヶ月以前に履歴に記録がないため、担当グループ新メンバーの仮想ロールに該当し、仮更新処理が行われる。1ヶ月経過すれば、操作記録が1ヶ月以前の履歴として検出されるため通常の担当グループメンバーと同じになり、更新でき得る状態となる。
文書が所属するフォルダーの親フォルダーに対して1ヶ月以内に何らかの操作を実施したユーザーは、担当グループではなくても、上位フォルダー担当者として参照可能として運用する状況を想定する。
(C1) アクセス権タイプ : アクセス権
(C2) 権限 : 担当グループメンバー(仮想ロール) : 更新可
(C3) 権限 : 上位フォルダー担当者(仮想ロール) : 参照可
GROUP(GROUP IN MEMBER USER(ObjectのproductName属性 IN ユーザーのproductName属性)) IN MEMBER 操作者
この条件を仮想ロール格納モジュール250内の仮想ロール情報格納テーブル1200、仮想ロール条件格納テーブル1300に格納した場合、vRoleIDが200002である行のように、そのテーブルに格納される。
操作者 = USER(履歴(OBJECT(OBJECT(Objectの親)の親)の操作履歴のoperationUser=操作者 AND OBJECT(OBJECT(Objectの親)の親)の操作履歴のoperationDate>現時刻より1ヶ月前)のoperationUser)
この条件を仮想ロール格納モジュール250内の仮想ロール情報格納テーブル1200、仮想ロール条件格納テーブル1300に格納した場合、vRoleIDが200007である行のように、そのテーブルに格納される。
仮更新は、文書に対して操作するユーザーが、仮アクセス権の権限しかない場合に、正式の文書(文書情報格納モジュール270内の文書)は更新せず、更新内容を一時的な格納場所である仮アクセス格納モジュール420に保持する処理である。
文書情報格納モジュール270内に、例えば、図14の例に示すような正式データ格納テーブル1400に文書の情報が格納されていたとする。図14は、正式データ格納テーブル1400のデータ構造例を示す説明図である。正式データ格納テーブル1400は、objectID欄1410、名前欄1420、変更日時欄1430、ユーザー属性1欄1440、その他属性情報欄1450を有している。objectID欄1410は、オブジェクトである文書の識別子を記憶する。名前欄1420は、そのオブジェクトの名称を記憶する。変更日時欄1430は、そのオブジェクトに対して操作が行われた日時を記憶する。ユーザー属性1欄1440は、そのオブジェクトに関する属性を記憶する。その他属性情報欄1450は、そのオブジェクトに関するその他の属性を記憶する。
例えば、仮アクセス権しか権限のないユーザー1が、正式データ格納テーブル1400においてDocument02のユーザー属性1(ユーザー属性1欄1440)を仮更新する場合、別のテーブルである仮更新データ格納テーブル1500にDocument02の情報を全てコピーし、ユーザー1は仮更新データ格納テーブル1500を更新する。
一時的に更新を格納する仮更新データ格納テーブル1500のデータ構成は、正式データを格納する正式データ格納テーブル1400と同じ情報を保持でき、更新された内容(ユーザー属性1欄1540)とだれが更新したか(更新者欄1560)を保持している。図15は、仮更新データ格納テーブル1500のデータ構造例を示す説明図である。仮更新データ格納テーブル1500は、objectID欄1510、名前欄1520、変更日時欄1530、ユーザー属性1欄1540、その他属性情報欄1550、更新者欄1560を有している。objectID欄1510からその他属性情報欄1550は、正式データ格納テーブル1400のobjectID欄1410からその他属性情報欄1450に対応するが、ユーザー属性1欄1540は、更新された内容を記憶する。そして、更新者欄1560は、その更新を行ったユーザーを記憶する。
承認処理は、設定されている承認者が、前述の仮更新処理の内容を確認し、承認操作を行うことによって、仮更新データ格納テーブル1500に保存されている内容を、正式データ格納テーブル1400に反映し、仮更新データ格納テーブル1500に格納されている内容を削除することによって実現する。
なお、図17に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図17に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えばASIC等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図17に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、情報家電、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blue−ray Disk)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
120…権利・操作処理モジュール
121…操作権確認モジュール
122…操作履歴判断モジュール
123…操作実行モジュール
130…利用者情報記憶モジュール
140…操作履歴記憶モジュール
150…電子情報記憶モジュール
160…問い合わせモジュール
170…切替モジュール
210…操作処理モジュール
220…更新処理モジュール
230…アクセス評価モジュール
240…仮想ロール処理モジュール
250…仮想ロール格納モジュール
260…ユーザー情報格納モジュール
270…文書情報格納モジュール
280…操作履歴格納モジュール
410…仮アクセス処理モジュール
420…仮アクセス格納モジュール
Claims (4)
- コンピュータに、
許可される操作を利用者ごとに定めた操作権情報と対応付けられた電子情報に対する操作の要求を受け付ける操作要求受付機能と、
電子情報又は電子情報と対応付けされた対応付け場所を示す対応付け場所情報に対する操作を実行する操作実行機能と、
前記操作実行機能により実行された電子情報又は電子情報と対応付けされた対応付け場所情報に対する操作の履歴を示す操作履歴情報を操作履歴記憶手段に記憶させる機能と、
前記操作要求受付機能により電子情報に対する操作の要求を受け付けた場合、当該電子情報に対応付けられた操作権情報に基づいて当該操作の要求元の利用者に当該操作を許可すると判断したときに、前記操作実行機能に当該操作の実行を開始させるように制御する機能であって、当該操作の要求元の利用者に当該操作を許可すると判断したが、前記操作の要求元の利用者によって、前記操作要求受付機能により操作の要求を受け付けた電子情報又は当該電子情報と対応付けされた対応付け場所情報に対する操作が現在より予め定められた第1の期間以内にはない場合であって、前記操作の要求元の利用者は、現在より予め定められた第2の期間以内に操作権が付与された者であると判断したときに、前記操作実行機能に当該操作の実行を開始させるように制御し、当該操作を他の利用者によって承認させるように制御する第1の操作制御機能と、
前記操作要求受付機能により電子情報に対する操作の要求を受け付けた場合、前記操作履歴記憶手段に記憶された操作履歴情報に示される、当該操作の要求元の利用者による当該電子情報又は当該電子情報と対応付けされた対応付け場所情報に対する操作の履歴が予め定められた条件を満たしているときに、前記操作実行機能に当該操作の実行を開始させるように制御する第2の操作制御機能
を実現させ、
前記電子情報は、木構造を構成する要素であり、
前記電子情報と対応付けされた対応付け場所を示す対応付け場所情報とは、当該電子情報を要素とする木構造における当該電子情報に対して上位に位置する電子情報であり、
前記第1の操作制御機能によって実行を開始させるように制御される前記操作実行機能は、当該操作を実行する場合は、前記操作の対象である電子情報を複製した複製電子情報に対して行い、前記他の利用者によって承認された場合は、当該操作の対象である複製元の原電子情報を当該複製電子情報に基づいて更新する
ことを特徴とする情報管理プログラム。 - 前記予め定められた条件として、
前記操作の要求元の利用者によって、前記操作要求受付機能により操作の要求を受け付けた電子情報に対する操作が現在より予め定められた期間以内にあったこと、
又は、前記操作要求受付機能により操作の要求を受け付けた電子情報と対応付けされた対応付け場所情報に対する操作が現在より予め定められた期間以内にあったこと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報管理プログラム。 - 前記コンピュータに、
前記第2の操作制御機能による処理を実行させるか否かを切り替える切替機能
をさらに実現させることを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載の情報管理プログラム。 - 許可される操作を利用者ごとに定めた操作権情報と対応付けられた電子情報に対する操作の要求を受け付ける操作要求受付手段と、
電子情報又は電子情報と対応付けされた対応付け場所を示す対応付け場所情報に対する操作を実行する操作実行手段と、
前記操作実行手段により実行された電子情報又は電子情報と対応付けされた対応付け場所情報に対する操作の履歴を示す操作履歴情報を記憶する操作履歴記憶手段と、
前記操作要求受付手段により電子情報に対する操作の要求を受け付けた場合、当該電子情報に対応付けられた操作権情報に基づいて当該操作の要求元の利用者に当該操作を許可すると判断したときに、前記操作実行手段に当該操作の実行を開始させるように制御する手段であって、当該操作の要求元の利用者に当該操作を許可すると判断したが、前記操作の要求元の利用者によって、前記操作要求受付手段により操作の要求を受け付けた電子情報又は当該電子情報と対応付けされた対応付け場所情報に対する操作が現在より予め定められた第1の期間以内にはない場合であって、前記操作の要求元の利用者は、現在より予め定められた第2の期間以内に操作権が付与された者であると判断したときに、前記操作実行手段に当該操作の実行を開始させるように制御し、当該操作を他の利用者によって承認させるように制御する第1の操作制御手段と、
前記操作要求受付手段により電子情報に対する操作の要求を受け付けた場合、前記操作履歴記憶手段に記憶された操作履歴情報に示される、当該操作の要求元の利用者による当該電子情報又は当該電子情報と対応付けされた対応付け場所情報に対する操作の履歴が予め定められた条件を満たしているときに、前記操作実行手段に当該操作の実行を開始させるように制御する第2の操作制御手段
を具備し、
前記電子情報は、木構造を構成する要素であり、
前記電子情報と対応付けされた対応付け場所を示す対応付け場所情報とは、当該電子情報を要素とする木構造における当該電子情報に対して上位に位置する電子情報であり、
前記第1の操作制御手段によって実行を開始させるように制御される前記操作実行手段は、当該操作を実行する場合は、前記操作の対象である電子情報を複製した複製電子情報に対して行い、前記他の利用者によって承認された場合は、当該操作の対象である複製元の原電子情報を当該複製電子情報に基づいて更新する
ことを特徴とする情報管理システム。
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