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JP5555505B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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JP5555505B2
JP5555505B2 JP2010031937A JP2010031937A JP5555505B2 JP 5555505 B2 JP5555505 B2 JP 5555505B2 JP 2010031937 A JP2010031937 A JP 2010031937A JP 2010031937 A JP2010031937 A JP 2010031937A JP 5555505 B2 JP5555505 B2 JP 5555505B2
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Description

本発明は、インクを貯留するインクタンクとインクを吐出するインクヘッドとの間でインクを循環させるインク循環経路を備えたインクジェットプリンタに係わり、特にインク循環経路内に設けられたフィルタの異常を検出するインクジェットプリンタに関する。
従来、一般的に、サーマルヘッド方式或いは電気機械変換素子(ピエゾ)方式等の記録ヘッドを搭載し、この記録ヘッドにより記録用紙等の記録媒体上にインク滴を吐出し、記録を行うインクジェットプリンタが知られている。
このようなインクジェットプリンタは、インク中に混入した異物が記録ヘッドのインク吐出孔(ノズル)に詰まると、吐出不良を発生する。そのため、記録ヘッドにインクを供給するインク経路中には、インク中の異物を除去するためのフィルタが備えられている。
そして、このフィルタに異物が詰まってくると、インク経路中において圧力変動が生じたり、記録ヘッドに所定量のインク量を供給することができなくなったりする。そのため、適正な時期にフィルタを交換、又は、フィルタの清掃(回復動作)を行う必要がある。
例えば、特許文献1では、インク循環手段を有するインクジェットプリンタが開示されており、このインクジェットプリンタは、インク流路内の流路抵抗を検知する圧力センサ等の検知手段が設けられている。そして、特許文献1のインクジェットプリンタは、検知手段の検知結果に基づいて、インク流路内に設けられたフィルタが目詰まりを起こしているか否かの判断を行い、フィルタが目詰まりしていると判断されると、ユーザに対してフィルタの交換時期が来たことを通知する 。
特開平11−320913号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のインクジェットプリンタは、フィルタの交換時期を検知するためだけの専用の検知手段が設けられている。このように、専用の検知手段が設けられるということは、部品点数が増えると共に製造コストが上昇する。
また、例えば、近年のようにカラー印刷を行うインクジェットプリンタにおいては、上記特許文献1の構成であると、使用される色の分だけ検知手段が設けられる必要があり、さらに部品点数、及びコストが上昇してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、専用のセンサを設けることなく、インク循環経路中に設けられたフィルタの異常を検出することのできるインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明のインクジェットプリンタは、少なくとも、インクを吐出するインク吐出部と、内部に収容するインク液面を検出する第1のインク液面検出部を有し、インク吐出部にインクを供給する第1のタンクと、内部に収容するインク液面を検出する第2のインク液面検出部を有し、インク吐出部で吐出されなかったインクを受け入れる第2のタンクと、第2のタンクから第1のタンクにインクを送液するポンプと、により構成されるインク循環経路と、該インク循環経路内に配設され、該インク循環経路内を流れるインクから異物を除去するフィルタと、ポンプの駆動状態に基づいてフィルタの交換時期を判断する制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明は、専用のセンサを設けることなく、インク循環経路中に設けられたフィルタの異常を検出することのできるインクジェットプリンタを提供することができる。
本発明の実施形態1に係るインクジェットプリンタのインク経路構成を概略的に示す図である。 (a) は実施形態1に係るインクジェットプリンタのフィルタの目詰まりが無い状態における第1のタンクの液面変動を表すグラフとその液面変動に対応するポンプの動作を示図、(b) はフィルタに目詰まりが発生した場合の第1のタンクの液面変動を表すグラフとその液面変動に対応するポンプの動作を示す図である。 本発明の実施形態2に係るインクジェットプリンタのインク経路構成を概略的に示す図である。 (a) は実施形態2に係るインクジェットプリンタのフィルタの目詰まりが無い状態における第1のタンクの液面変動を表すグラフとその液面変動に対応するポンプの動作を示図である。(b) はフィルタに目詰まりが発生した場合の第1のタンクの液面変動を表すグラフとその液面変動に対応するポンプの動作を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係るインクジェットプリンタのインク経路構成を概略的に示す図である。
尚、図1には、記録媒体を供給する供給部、供給された記録媒体を搬送する搬送部、画像形成された記録媒体を搬出する排出部、インクヘッドのクリーニングを行うクリーニング部、及びインク吐出制御を始めとして装置全体を制御する制御部等の通常のインクジェットプリンタが備えている構成は図示を省略されている。
図1に示すインクジェットプリンタ1は、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の4種類の色のインクを用いて記録媒体に画像を記録する。なお、図1においては、代表的に1色のインクに関わるインク経路の構成が示されている。
このインクジェットプリンタ1は、大別すると、記録媒体に画像を記録する画像記録部3と、画像記録部3に対してインクを循環させるインク循環経路4と、インク循環経路4にインクを補充する補充部6と、不要となったインクやオーバーフローしたインクを収容する廃液タンク部7と、を備えている。
なお、図1において、4色のインクを用いた場合の構成は、独立した4系統のインク循環経路を備えることとなるが、第1の共通気室8、第2の共通気室9、圧力調整部10、廃液タンク部7、大気開放弁46、大気開放弁54は全色で共有されている。
画像記録部3は、インク吐出部としての複数のインクヘッド2と、複数のインクヘッド2にインクを分配するためのインク分配器11と、複数のインクヘッド2からインクを回収するインク回収器12と、を備えている。
インク分配器11は、複数のインクヘッド2と接続されている。また、インク分配器11は、フィルタ35を介して第1のタンク31と接続されている。
インク回収器12は、複数のインクヘッド2と接続されている。また、インク回収器12は、第2のタンク32と接続されている。
インクヘッド2内の圧力は、インク循環時に、印字動作に適した負圧(本実施形態では、ゲージ圧で約−1kPa)に保たれている。これにより、ノズルには、内側に球面状に凹むメニスカスが形成される。そして、インクヘッド2は、外部装置から入力された画像信号に基づいてインクを吐出し、搬送部によって搬送される記録媒体上に画像を記録する。
なお、本実施形態では、インク分配器11を設けたが第1のタンク31とインクヘッド2を直接接続してもよい。同様に、本実施形態では、インク回収器12を設けたが第2のタンク32とインクヘッド2を直接接続してもよい。
また、本実施形態の画像記録部3は、記録媒体の幅(搬送方向に直交する方向)に満たない短尺なヘッドを複数用い、これら短尺なヘッドを記録媒体の幅方向に、例えば千鳥状に並べてフレーム等に固定し、ラインヘッドを構成している。もちろん、画像記録部3は、ラインタイプに限らず、記録媒体上を走査しながら画像記録を行うシリアルタイプであってもよい。
補充部6は、インクが充填されたインクカートリッジ5と接続されるジョイント部13と、インクカートリッジ5の誤装着を防止し且つインク残量を検出するためのカートリッジ判断部14と、開閉することでインクカートリッジ5から第2のタンク32へのインクの補給動作を行う補給弁63と、で構成される。なお、インクカートリッジ5は、ジョイント部13に対して矢印a方向に着脱可能となっている。
廃液タンク部7は、タンクトレイ21と、タンクトレイ21上に配置された廃液タンク22と、廃液タンク22に収容された廃インク量を検知する廃インク量検知部23と、廃液タンク22の装着有無を検知するタンク装着検知部24と、廃液タンク22と接続されたトレイ状のオーバーフロータンク44と、で構成される。
ここで、オーバーフロータンク44は、上面が開口しており、大気と連通した状態となっている。そして、オーバーフロータンク44は、ポンプ33が破損してインクが漏れてもそのインクを全て受けるようポンプ33の下方に設けられている。
また、オーバーフロータンク44は、大気開放弁46を介して第1の共通気室8と接続されている。これにより、第1の共通気室8は、大気開放弁46の開閉により大気圧状態、又は密閉状態となる。
さらに、オーバーフロータンク44は、大気開放弁54を介して第2の共通気室9と接続されている。これにより、第2のタンク共通室9は、大気開放弁54の開閉により大気圧状態、又は密閉状態となる。
次に、インク循環経路4について説明する。
このインク循環経路4は、第1のタンク31、インクヘッド2、第2のタンク32、ポンプ33、熱交換器34とから構成される。また、ポンプ33と熱交換器34との間には一方向弁66が配置され、第1のタンク31とインクヘッド2との間にはフィルタ35が配置されている。
これらの構成部位の内、インクヘッド2のノズルが形成されたノズル面60と、第1のタンク31のインク液面61と、第2のタンク32のインク液面62とのそれぞれの位置関係は、鉛直方向(重力方向)に低い位置から高い位置へ順に、インク液面62、ノズル面60、インク液面61となるように配置されている。
インク循環経路4は、インク循環時において、第1のタンク31から、フィルタ35、インク分配器11、インクヘッド2、インク回収器12、第2のタンク32、ポンプ33、一方向弁66、熱交換器34の順にインクを流す。そして、インク循環経路4は、インクが第1のタンク31へ帰還するようにチューブにより各々を接続している。
なお、第1のタンク31には、第1の共通気室8が接続され、第2のタンク32には、第2の共通気室9がチューブにより接続されている。
ここで、インク循環経路4の構成について更に詳しく説明する。
この実施形態1のインク循環経路4は、第1の経路40と第2の経路41の2つに大きく分けることができる。
第1の経路40は、第1のタンク31からフィルタ35、インクヘッド2を経由して第2のタンク32へインクが流れる経路である。第2の経路41は、第2のタンク32から、一方向弁66、熱交換器34、を経由して、第1のタンク31まで、ポンプ33によってインクが帰還する経路である。
まず、第1の経路40の個々の構成について詳細に説明する。
第1のタンク31には、インク入口ポート31aと、インク出口ポート31bと、大気ポート31cと、が設けられている。また、第1のタンク31内には、インク液面の位置を所定の高さに保つために、液面検出部42が設けられている。
液面検出部42は、第1のタンク31内でインクの面の高さに応じて回動するように支持軸42dにより軸支されたフロート部材42aと、例えば磁気センサからなる液面位置センサ42bとにより構成される。
この液面位置センサ42bは、フロート部材42aに取り付けられた磁石42cの磁力を検出する。これによって液面位置センサ42bは、フロート部材42aの位置、即ち、第1のタンク31のインク液面61を検出する。
このように液面検出部42は、第1のタンク31内に貯留されているインク量を所定の量に維持するために設けられている。
インク入口ポート31aは、チューブを介して後述する第2の経路41側の熱交換器34に接続されている。そして、インク入口ポート31aは、熱交換器34から流出したインクを第1のタンク31内に流入させる。
尚、インク入口ポート31aの第1のタンク31内の開口部は、流入したインクに気泡が混入し難いよう、第1のタンク31内のインク液面61より鉛直方向(重力方向)に対して低い位置に設けられている。
インク出口ポート31bは、チューブによってフィルタ35を介してインク分配器11に接続されている。なお、本実施の形態では、インク出口ポート31bはフィルタ35を介してインク分配器11と接続しているが、これによらずフィルタ35を第1のタンク31内に設け、インク出口ポート31bと分配器11とを接続しても構わない。
フィルタ35は、インクヘッド2に供給されるインクに含まれる異物を除去し、インクヘッド2に形成されたノズル孔の目詰まりなどに起因する印字不良をなくすために設けられている。
そのためフィルタ35は、ノズル孔を問題なく通過できる十分小さい異物しか通過させない目のサイズであり、かつ、第1の経路40を流れる所望のインク流量を確保可能な面積に設定されている。
ここで、目の細かいフィルタは、長期間使用を続けていると、当然メッシユの目詰まりが発生する。目詰まりが発生した場合、インク循環時にノズル孔にかかる圧が適正値から外れたり、インク循環流量が減少したりし、印字品位の低下を招く。
そこで、本実施形態1では、詳細は後述するが、このフィルタの目詰まりをポンプ33の駆動状態により検知し、フィルタ35の交換をユーザに告知する。なお、フィルタ35は、容易に交換可能なよう、インク循環経路を一時的に封止する機能を有したカートリツジ式のフィルタユニットになっている。
フィルタ35によって異物が除去されたインクは、インク分配器11に流入し、略均等に各インクヘッド2に分配される。そして、インクヘッド2は、搬送される記録媒体に対して、ノズル面60に形成されたノズルからインクを吐出し、画像記録を行う。
インクヘッド2に流入するインク量は、ノズルから吐出されるインク量を上回るよう設定されている。そのため、インクヘッド2で吐出されなかったインクは、インク回収器12に流れ込む。そして、インク回収器12のインクは、チューブを経由して第2のタンク32に流れる。
大気ポート31cは、チューブによって第1の共通気室8に接続されている。この第1の共通気室8は、他色の第1のタンク31における大気ポートとも接続されている。
第2のタンク32には、インク回収器12からチューブを介してインクが流入するインク入口ポート32aと、ポンプ33にインクを送り出すインク出口ポート32bと、第2の共通気室9に接続されている大気ポート32cと、補充部6(インクカートリッジ5)からの補給インクが流入する補給ポート32dが設けられている。また、第2のタンク32内には、インク液面を所定の高さに保つために、第1のタンク31と同様、液面検出部45が設けられている。
液面検出部45は、第2のタンク32内でインクの液面の高さに応じて回動するように支持軸45dにより軸支されたフロート部材45aと、例えば磁気センサからなる液面位置センサ45bとにより構成される。
この液面位置センサ45bは、フロート部材45aに取り付けられた磁石45cを検出する。これにより液面位置センサ45bは、フロート部材45aの位置即ち、第2のタンク32のインク液面62を検出する。このように液面検出部45は、第2のタンク32内に貯留されているインク量を所定の量に維持するために設けられている。
補給ポート32dは、補給弁63を介してジョイント部13に接続されている。そして、第2のタンク32には、補給弁63を開くことでインクカートリッジ5内のインクが補充される。すなわち、補給弁63の開閉動作は、インク液面62の高さを所望の範囲に維持するよう、液面検出部45の検出結果に応じて行われる。具体的には、液面検出部45がONの場合、第2のタンク32のインク量が十分足りていると判断し補給弁63は閉じた状態となっている。
逆に、液面検出部45がOFFの場合、第2のタンク32のインク量が不足していると判断し、補給弁63を開いた状態にする。この動作により、インクカートリッジ5のインクが第2のタンク32に補給され、第2のタンク32の液面高さは、所望の範囲に維持される。
特に、インクカートリッジ5のインクが消費され空となった場合には、第2のタンク32にはインクは補給されず、液面検出部45のOFF状態が継続される。そのため、所定時間、液面検出部45がOFFの場合、インクかートリッジ5が空と判断され、ユーザにインクカートリッジの交換を促す告知が行われる。
なお、本実施形態1では、インクカートリッジ5を第2のタンク32より重力方向上方に配置することで補給弁63を開くことにより第2のタンク32へインクの補充を行っているが、インクカートリッジ5から第2のタンク32へインクを送液出来れば良く、補給弁63の代わりにポンプ等によりインクの送液を行っても構わない。
次に、第2の経路41の個々の構成について詳細に説明する。
ポンプ33は、例えば、電磁式のピストンポンプを用いることができる。ポンプ33の駆動、停止は、インク液面61の高さを所望の範囲に維持するよう、液面検出部42の検出結果に応じて行われる。
具体的には、液面検出部42がONの場合、第1のタンク31のインク量が十分足りていると判断しポンプ33を停止する。逆に、液面検出部42がOFFの場合、第1のタンク31のインク量が不足していると判断し、ポンプ33を駆動する。
この動作により、第2のタンク32のインクが第1のタンク31に揚水され、第1のタンク31の液面高さは、所望の範囲に維持される。
この実施形態1では、ポンプ33の送液能力は、第2のタンク32に流入してくるインク量よりも、多くのインクを第1のタンク31へと送液可能に設計されている。これは、第2のタンク32のオーバーフローを防止するためである。
すなわち、通常の使用状態で第2のタンク32に流入するインク流量よりも、ボンプ33が駆動した際、揚送可能なインク流量を多くすることで、第2のタンク32がインクで溢れないようにするためである。
尚、この実施形態1では、ポンプ33に電磁式のピストンポンプを用いているが、前述したように第2のタンク32に流入するインク量よりも、多くのインクを送液出来る能力があれば良く、ダイヤフラムポンプ、ギアポンプ、チューブポンプ、ロータリーポンプ、渦巻きポンプを用いても構わない。
ポンプ33のインク排出側(第1のタンク31への送液側の径路)には、一方向弁66が接続され、第1のタンク31のインク液面61と第2のタンク32のインク液面62との高低差によるインクの逆流(第1のタンク31から第2のタンク32への逆流)を防止している。
すなわち、前述したようにポンプ33の送液能力は、第1のタンク31からインクへツド2を経由し第2のタンク32に流れ落ちる量よりも高く設定されているため、インク循環動作が行われた際、ポンプ33の動作は間欠動作を行うことになる。
ボンプ33が停止した際には、水頭差により第1のタンク31から第2のタンク32へインクが逆流しようとする。この流れを一方向弁66は防止している。
熱交換器34は、インク循環流路4内を流れるインクを加温、及び/又は、冷却する。すなわち、熱交換器34は、インク循環流路4内を流れるインクの温度を画像記録可能な所望の温度に制御する。なお、各インクヘッド2又はその近傍のインク流路には、インク熱交器34を制御するために温度センサ47が配置されている。
次に、圧力調整部10について説明する。
圧力調整部10は、ベローズ51、錘52及びベローズ昇降機構53で構成される。
ベローズ51は、第2の共通気室9にチューブによって接続されている。また、ベローズ51には、錘52が取り付けられている。この錘52は、ベローズ昇降機構53によって昇降する。つまり、ベローズ昇降機構53が上昇すると、ベローズ51は縮み、ベローズ昇降機構53が下降すると、ベローズ51は錘52によって伸長する。なお、ベローズ51を縮めさせた状態のベローズ昇降機構53の位置を待機位置とする。また、ベローズ51を伸長させた状態のベローズ昇降機構53の位置を負圧生成位置とする。
ここで、大気開放弁54を閉じると、第2のタンク32の空気部分、第2の共通気室9及びベローズ51の内部は連通しつつ外部とは閉じられた空間となる。この状態でベローズ51を伸縮させると、上記閉じられた空間の体積が増減する。これによって、全色の第2のタンク32内の圧力は、同時に変化する。
すなわち、大気開放弁54を閉じた状態でベローズ昇降機構53を待機位置から負圧生成位置(図1に示す状態)に移動させると、ベローズ51が錘52の重さによって下方に引っ張られ、上記閉じられた空間の体積が増加する。これにより、第2の共通気室9内には、錘52に加わる重力と釣り合う大きさの負圧がかかる。
第2の共通気室9は、チューブを介して第2のタンク32と連通している。そのため、第2のタンク32には、第2の共通気室9と同じ負圧がかかる。さらに第2のタンク32は、チューブを介してインクヘッド2と連通しているため、インクヘッド2にも同じ負圧がかかる。この負圧は、インク循環時において、印字に適した圧(例えば、インク循環状態で、ノズル圧が約−1kPa)に設定されている。これにより、インクヘッド2のノズルには、メニスカスが形成される。なお、圧力調整部10で発生させた負圧は、第一のタンク31からインクヘッド2を経由して、第2のタンクに流れるインク流量にも影響する。
このように構成されたインクジェットプリンタ1では、記録媒体に画像が記録される際、大気開放弁46を開放し、第1のタンク31を大気開放状態にする。これと共に、大気開放弁54を閉じ、第2のタンク32内を大気と遮断し密閉状態にする。そして圧力調整部10は、第2のタンク32に対して所定の負圧を印加する。
このような状態でインクジェットプリンタ1は、第1のタンク31及び第2のタンク32内のインク量に応じてポンプ33、補給弁63の動作を制御し、インクを循環させる。
つまり、第1のタンク31、フィルタ35、インク分配器11、インクへツド2、インク回収器12、第2のタンク32、ポンプ33、一方向弁646、熱交換器34の順にインクが流れ、第1のタンク31へ帰還するようインクが循環する。
また、インクジェットプリンタ1の待機時には、大気開放弁46を閉じると共に、大気開放弁54を開放する。
この時、第2のタンク32は、前述したようにインクヘッド2より重力方向下方に配置されている。そのため、インクヘッド2のノズルには水頭差によりメニスカスが形成されている。つまり、待機時において、インクヘッド2からインクが垂れ落ちることはない。
次に、本実施形態1におけるフィルタ35の異常、例えば、目詰まりを検出する方法を詳しく説明する。なお、本実施形態1においてフィルタ35の異常検出は、例えば、装置の起動時やジョブとジョブの間のように印字が行われていない状態で、且つインクが循環した状態で行われる。
図2(a) は、上方にフィルタの目詰まりが無い状態における第1のタンク31の液面変動を表すグラフを示し、下方にその液面変動に対応するポンプ33の動作を示している。
図2(b)は、上方にフィルタの目詰まりが発生した状態における第1のタンク31の液面変動を表すグラフを示し、下方にその液面変動に対応するポンプ33の動作を示している。
先ずは、図2(a) を用い、目詰まりの無い状態について説明を行う。
図2(a) の上方に図示されたグラフは、横軸に時間を示し、縦軸に第1のタンク31の液面変動量を示している。図2(a) の下方に図示されたグラフは、横軸に時間を示し、縦軸にポンプ33の駆動波形を示している。
なお、図2(a) の上方に図示されたグラフにおいて縦軸の上限及び下限とは、フロート部材42aに取り付けられた磁石42cの磁力によって液面位置センサ42bのON/OFFが切り替わるべき液面の高さを示している。よって、上限とは、第1のタンク31内が所定量のインクで満たされ、液面検出部42がONとなる状態である。また、下限とは、第1のタンク31内のインクが所定量以下となり、液面検出部42がOFFとなる状態である。
前述したようにインク循環中において第1のタンク31内のインクは、大気開放弁46が開放されているため、フィルタ35及び画像記録部3を介して第2のタンク32へと流れ落ちる。そのため、図2(a)に示すように、第1のタンク31内のインク液面は、液面検出部42がOFFとなる位置71まで徐々に低下(減少)していく。そして、制御部は、第1のタンク31内のインク液面が位置71になるとポンプ33を駆動させる。
この時、ポンプ33は、第1の径路40を通り第2のタンク32へ流入するインク量よりも多くのインク量を第2のタンク32から第1のタンク31に送液するため、第1のタンク31内のインク液面は徐々に上昇(増加)し、液面検出部42がONとなる位置70となる。そして、制御部は、第1のタンク31内のインク液面が位置70になるとポンプ33を停止する。ポンプ33が停止されると、再度、第1のタンク31内のインク液面は徐々に低下し、位置71となる。このように、インク循環中、第1のタンク31のインク液面61の高さは、時間軸に対して繰り返し変動し、それに応じて、制御部は、ポンプ33の駆動と停止とを繰り返し制御する。
ここで、図2(a) の下方のグラフ中の時間t1は、ポンプ33を駆動している期間を示し、時間t2は、ポンプ33が停止している期間を示している。
例えば、単位時間あたりのポンプ33の送液能力(第2のタンク32内のインクを第1のタンク31に送る能力)を、第1の径路40を介して第2のタンク32に流入するインク量の略2倍に設定した場合、ポンプ33の駆動時間と停止時間は略等しくなる。すなわち、図2(a)に示すように、フィルタ35に目詰まりが無い状態では、時間t1と時間t2とが「t1≒t2」となる。
次に、図2(b)を用い、フィルタ35の目詰まりが発生した状態について説明を行う。尚、図2(b)においても、ポンプ33の送液能力を第1の径路40を介して第2のタンク32に流入するインク量の略2倍に設定した場合について示している。
図2(b)の上方のグラフの位置70、71は、図2(a)の上方のグラフの場合と同様である。
図2(b)の下方のグラフ中の時間t3は、ポンプ33が駆動されている期間を示し、時間t4は、ポンプ33が停止している期間を示している。
図2(b)においても図2(a)と同様に、第1のタンク31内のインク液面は、液面検出部42がOFFとなる位置71まで徐々に低下(減少)していく。そして、制御部は、第1のタンク31内のインク液面が位置71になるとポンプ33を駆動する。ポンプ33が駆動されると、第1のタンク31内のインク液面は徐々に上昇(増加)し、液面検出部42がONとなる位置70となる。そして、制御部は、第1のタンク31内のインク液面が位置70になるとポンプ33を停止する。ポンプ33が停止されると、再度、第1のタンク31内のインク液面は徐々に低下し、位置71となる。
ここで、フィルタ35の目詰まりが発生すると、第1の径路40の流路抵抗が増加し、第2のタンク32に流入する単位時間当たりのインク量が減少する。
そのため、図2(b)に示すように、フィルタ35の目詰まりが発生していない場合(図2(a))と比較して、第1のタンク31内のインク液面が位置70となってから位置71になるまでの時間が延びる。換言すれば、液面検出部42がONとなってからOFFになるまでの時間が延びる。このようにポンプ33の駆動を停止している時間t4は、フィルタ35の目詰まりが無い場合の時間t2に比べて長くなる。すなわち「t2<t4」となる。
一方、ポンプ33を駆動している時間t3は、図2(a) に示す時間t1と略同等な時間、すなわち「t3≒t1」となる。
以上のように、フィルタ35に目詰まりが発生しているか否かによって、ポンプ33の駆動状態(駆動条件)が変化する。換言すれば、制御部は、ポンプ33の駆動状態に基づいてフィルタ35の異常を検出することができる。
そこで、本実施形態1では、フィルタ35が目詰まりしていない状態と目詰まりした状態とでは、ポンプ33の停止時間に「t2<t4」の関係があることから、ポンプ33の停止時間(t2とt4)に基づいてフィルタ35の異常を検出する。
すなわち、制御部は、停止時間t4が停止時間t2を基準にして算出された閾値(所定の時間)を超えたか否かによってフィルタ35の異常を検出する。なお、閾値(所定の時間)は、以下のように設定されている。インク循環経路において、第1の径路40(インクヘッド2)には、常に所定量以上のインクを流す必要がある。そのため、閾値(所定の時間)は、第1の径路40(インクヘッド2)を流れるインク量が所定量未満にならない値(時間)に設定されている。
例えば、第1の径路40(インクヘッド2)を流れるインク量がインクヘッド2の最大吐出量に対して略2倍の量に設定された場合、閾値(所定の時間)は、停止時間t2の略150%(略1.5倍)に設定される。そして、制御部は、停止時間t4が閾値(所定の時間)を超えた場合にフィルタ35が目詰まりしたと判断し、フィルタ35の交換を行うようインクジェットプリンタの不図示の表示パネルによりユーザに通知する。
また、インクは温度によって粘度が異なる。そのため、インクの温度に基づいて上記閾値(所定の時間)を複数設定してもよい。このような場合、制御部は、インクの温度を検出し、検出されたインクの温度に対応する閾値(所定の時間)と停止時間t4とを比較することでフィルタ35の目詰まりが発生しているか否かを判断する。
また、上述では、制御部は、ポンプ33の停止時間(t2とt4)に基づいてフィルタ35の異常を検出したが、以下のようにして検出を行ってもよい。
例えば、制御部は、ポンプ33の駆動時間t3及び停止時間t4の比率(t3/t4、又はt4/t3)と閾値を比較することによって、フィルタ35の異常を検出してもよい。この時の閾値は、上述したように第1の径路40(インクヘッド2)を流れるインク量を考慮して、フィルタ35の目詰まりが発生していない時のポンプ33の駆動時間t1及び停止時間t2の比率(t1/t2、又はt2/t1)を基準にして算出されている。
また、例えば、制御部は、ポンプ33の停止時間t4を所定回数分だけ累積し、累積停止時間Σt4と閾値を比較することによって、フィルタ35の異常を検出してもよい。この時の閾値は、上述したように第1の径路40(インクヘッド2)を流れるインク量を考慮して、フィルタ35の目詰まりが発生していない時のポンプ33の上記所定回数分だけ累積した累積駆動時間Σt2を基準にして算出されている。
また、例えば、制御部は、ポンプ33の駆動時間t3及び停止時間t4をそれぞれ所定回数分だけ累積し、累積駆動時間Σt3及び累積停止時間Σt4の比率(Σt3/Σt4、又はΣt4/Σt3)と閾値を比較することによって、フィルタ35の異常を検出してもよい。この時の閾値は、上述したように第1の径路40(インクヘッド2)を流れるインク量を考慮して、フィルタ35の目詰まりが発生していない時のポンプ33の上記所定回数分だけ累積した累積駆動時間Σt1及び累積停止時間Σt2の比率(Σt1/Σt2、又はΣt2/Σt1)を基準にして算出されている。
また、例えば、制御部は、インク循環を所定の時間Tだけ行った際のポンプ33の駆動、又は停止回数によってフィルタ35の異常を検出してもよい。すなわち、フィルタ35に目詰まりが発生しているとポンプ33の停止時間が長くなるため、時間T内にポンプ33が駆動する回数は、目詰まりが発生していない時と比較して少ない回数となり、時間T内にポンプ33が停止する回数は、目詰まりが発生していない時と比較して多い回数となる。もちろん、時間T内におけるポンプ33の累積停止時間、又は累積駆動時間、又は累積停止時間と累積駆動時間との比率によってフィルタ35の異常を検出してもよい。
以上のように、本実施形態1によれば第1の経路40に設けられたフィルタ35の異常をポンプ33の駆動状態に基づいて検出し、フィルタ35の交換時期を告知可能とすることができる。これにより、フィルタ35の異常を検出するための圧力計等、専用の検知手段を設ける必要が無く、構成がシンプルなインクジェットプリンタを提供することが出来る。
なお、本実施形態1では、印字が行われていないインク循環状態でフィルタの異常の検知を行っているが、印字中においてもインクヘッドから吐出されるインク量を考慮することでフィルタの異常を検出することができる。
また、本実施形態1では、ポンプの駆動時間、又は停止時間の少なくとも一方に基づいてフィルタ35の異常を判断したが、ポンプを駆動するための駆動部における駆動電流の変化に基づいてフィルタ35の異常を判断してもよい。
[実施形態2]
以下、本発明の実施形態2について、詳細に説明する。
図3は、本発明の実施形態2に係るインクジェットプリンタのインク経路構成を概略的に示す図である。尚、図3には、図1と同一の構成及び機能部分には図1と同一の番号を付与して示している。
この実施形態2においては、前述した実施形態1における構成のインク循環経路4の中で、フィルタ35が配設される位置のみが異なっており、その他の部分の構成、機能、位置関係、接続等は、実施形態1の場合と同一である。
すなわち、この実施形態2においては、実施形態1ではインク循環経路4の第1の経路40の中にフィルタ35を設けたが、本実施形態では第2の経路41の中にフィルタ35が設けられている。具体的には、フィルタ35は、熱交換器34と第1のタンク31との間に設けられている。
以下、本実施形態2におけるフィルタ35の目詰まりを検出する方法を図4(a),(b) により、詳しく説明する。
図4(a) は、実施形態2に係るインクジェットプリンタのフィルタの目詰まりが無い状態における第1のタンクの液面変動を表すグラフとその液面変動に対応するポンプの動作を示す図である。
図4(b) は実施形態2に係るインクジェットプリンタのフィルタに目詰まりが発生した場合の第1のタンクの液面変動を表すグラフとその液面変動に対応するポンプの動作を示図である。尚、図4(a),(b) には、図2(a),(b) と同一の機能部分には図2(a),(b) と同一の番号を付与して示している。
図4(a) は、前述した実施形態1の図2(a)と同様のグラフとなっている。よって、図4(a) については説明を省略する。
次に、図4(b) により、フィルタ35の目詰まりが発生した状態について説明する。図4(b) の上方に示すグラフ上の各点70、71が個々に表す意味については、実施形態1で説明した図2(b)の場合と同様である。尚、図4(b) のグラフ中の時間t5はポンプ33を駆動している時間を示し、時間t6はポンプ33が停止している時間を示している。
図4(b)においても図4(a)と同様に、第1のタンク31内のインク液面は、液面検出部42がOFFとなる位置71まで徐々に低下(減少)していく。そして、制御部は、第1のタンク31内のインク液面が位置71になるとポンプ33を駆動する。ポンプ33が駆動されると、第1のタンク31内のインク液面は徐々に上昇(増加)し、液面検出部42がONとなる位置70となる。そして、制御部は、第1のタンク31内のインク液面が位置70になるとポンプ33を停止する。ポンプ33が停止されると、再度、第1のタンク31内のインク液面は徐々に低下し、位置71となる。
ここで、フィルタ35の目詰まりが発生すると、第2の径路41の流路抵抗が増加し、ポンプ33によって第2のタンク32から第1のタンク31に送液される単位時間当たりのインク量が減少する。
そのため、図4(b)に示すように、フィルタ35の目詰まりが発生していない場合(図4(a))と比較して、第1のタンク31内のインク液面が位置71となってから位置70になるまでの時間が延びる。換言すれば、液面検出部42がOFFとなってからONになるまでの時間が延びる。このようにポンプ33の駆動している時間t5は、フィルタ35の目詰まりが無い場合の時間t1に比べて長くなる。すなわち「t1<t5」となる。
一方、ポンプ33の駆動を停止している時間t6は、図4(a) に示す時間t2と略同等な時間、すなわち「t6≒t2」となる。
このように、本実施形態2においてもフィルタ35に目詰まりが発生しているか否かによって、ポンプ33の駆動状態が変化する。つまり、本実施形態2では、フィルタ35が目詰まりしていない状態と目詰まりした状態とでは、ポンプ33の駆動時間に「t1<t5」の関係があることから、ポンプ33の駆動時間(t1とt5)に基づいてフィルタ35の異常を検出する。よって、本実施形態2では、制御部は、駆動時間t5が駆動時間t1を基準にして算出された閾値(所定の時間)を超えたか否かによってフィルタ35の異常を検出する。
また、本実施形態2においても前述した実施形態1と同様にインクは温度によって粘度が異なる。そのため、インクの温度に基づいて上記閾値(所定の時間)を複数設定してもよい。このような場合、制御部は、インクの温度を検出し、検出されたインクの温度に対応する閾値(所定の時間)と駆動時間t5とを比較することでフィルタ35の目詰まりが発生しているか否かを判断する。
さらに、本実施形態2のフィルタ35の異常検出は、前述した実施形態1と同様に、例えば、ポンプ33の駆動時間t5及び停止時間t6の比率(t5/t6、又はt6/t5)を用いたり、ポンプ33の駆動時間t5を所定回数分だけ累積し、累積した累積駆動時間Σt5を用いたり、ポンプ33の駆動時間t5及び停止時間t6をそれぞれ所定回数分だけ累積し、累積した累積駆動時間Σt5及び累積停止時間Σt6の比率(Σt5/Σt6、又はΣt6/Σt5)を用いたり、インク循環を所定の時間Tだけ行った際のポンプ33の駆動、又は停止回数によってフィルタ35の異常を検出してもよい。
以上のように、本実施形態2によれば第2の経路41に設けられたフィルタ35の異常をポンプ33の駆動状態に基づいて検出し、フィルタ35の交換時期を告知可能とすることができる。
本発明は、インク循環経路内に設けられたフィルタの異常を検出するインクジェットプリンタに利用することができる。
1 インクジェットプリンタ
2 インクヘッド
3 画像記録部
4 インク循環経路
6 補充部
7 廃液タンク部
10 圧力調整部
11 インク分配器
12 インク回収器
31 第1のタンク
32 第2のタンク
33 ポンプ
35 フィルタ
40 第1の経路
41 第2の経路
42 液面検出部
45 液面検出部
47 温度センサ
60 ノズル面
61、62 インク液面

Claims (4)

  1. 少なくとも、
    インクを吐出するインク吐出部と、
    該インク吐出部よりも鉛直方向において上方に配置され、内部に収容するインク液面を検出する第1のインク液面検出部を有し、前記インク吐出部に前記インクを供給する第1のタンクと、
    前記インク吐出部よりも鉛直方向において下方に配置され、内部に収容するインク液面を検出する第2のインク液面検出部を有し、前記インク吐出部で吐出されなかった前記インクを受け入れる第2のタンクと、
    前記第2のタンクから前記第1のタンクに前記インクを送液するポンプと、
    により構成されるインク循環経路と、
    該インク循環経路内に配設され、該インク循環経路内を流れる前記インクから異物を除去するフィルタと、
    前記ポンプの駆動状態に基づいて前記フィルタの交換時期を判断する制御部と、
    を備え
    前記ポンプが前記第2のタンク内のインクを前記第1のタンクに送液する単位時間あたりの送液量を、前記インク循環経路を介して前記第2のタンクに流入するインク量よりも多く設定し、
    前記ポンプは、前記第1のタンク内のインク量が第1の量まで低下したときに駆動を開始し、前記第1のタンク内のインク量が第2の量まで上昇したときに駆動を停止する、ということを繰り返し、
    前記制御部は、前記ポンプの「駆動開始から駆動停止までの時間」と「駆動停止から駆動開始までの時間」とに基づいて前記フィルタの交換時期を判断する
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記制御部は、前記ポンプの「駆動開始から駆動停止までの時間」と「駆動停止から駆動開始までの時間」とに基づく差異が所定の時間以上となる場合に前記フィルタの交換時期であると判断する
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記フィルタは、前記第1のタンクと前記インク吐出部との間に配設され、
    前記制御部は、前記ポンプの駆動開始から駆動停止までの時間に対し駆動停止から駆動開始までの時間の方が所定の時間以上長いとき、前記フィルタの交換時期であると判断する、ことを特徴とする請求項1または2記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記フィルタは、前記第1のタンクと前記第2のタンクとの間に配設され、
    前記制御部は、前記ポンプの駆動停止から駆動開始までの時間に対し駆動開始から駆動停止までの時間の方が所定の時間以上長いとき、前記フィルタの交換時期であると判断する、ことを特徴とする請求項1または2記載のインクジェットプリンタ。

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