JP2011167873A - インクジェットプリンタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インクジェットプリンタ1のインク循環経路4は第1の経路40と第2の経路41の2つに大別される。第1の経路40は第1のタンク31、フィルタ35、インクヘッド2を経て第2のタンク32へインクが流れる。第2の経路41は第2のタンク32、ポンプ33、一方向弁66、熱交換器34を経て第1のタンク31へインクがポンプ33により揚送される。フィルタ35に目詰まり無しのときのポンプ33の駆動時間t1、停止時間t2、フィルタ35に目詰まり有りのときのポンプ33の駆動時間t3、停止時間t4とすると、t1≒t3、t2<t4となるので、ポンプ33の停止時間を監視してフィルタ35の目詰まりを知る。
【選択図】図1
Description
そこで、本発明は、専用のセンサを設けることなく、インク循環経路中に設けられたフィルタの異常を検出することのできるインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
図1は、本発明の実施形態1に係るインクジェットプリンタのインク経路構成を概略的に示す図である。
インク回収器12は、複数のインクヘッド2と接続されている。また、インク回収器12は、第2のタンク32と接続されている。
また、オーバーフロータンク44は、大気開放弁46を介して第1の共通気室8と接続されている。これにより、第1の共通気室8は、大気開放弁46の開閉により大気圧状態、又は密閉状態となる。
このインク循環経路4は、第1のタンク31、インクヘッド2、第2のタンク32、ポンプ33、熱交換器34とから構成される。また、ポンプ33と熱交換器34との間には一方向弁66が配置され、第1のタンク31とインクヘッド2との間にはフィルタ35が配置されている。
この実施形態1のインク循環経路4は、第1の経路40と第2の経路41の2つに大きく分けることができる。
第1のタンク31には、インク入口ポート31aと、インク出口ポート31bと、大気ポート31cと、が設けられている。また、第1のタンク31内には、インク液面の位置を所定の高さに保つために、液面検出部42が設けられている。
ポンプ33は、例えば、電磁式のピストンポンプを用いることができる。ポンプ33の駆動、停止は、インク液面61の高さを所望の範囲に維持するよう、液面検出部42の検出結果に応じて行われる。
圧力調整部10は、ベローズ51、錘52及びベローズ昇降機構53で構成される。
ベローズ51は、第2の共通気室9にチューブによって接続されている。また、ベローズ51には、錘52が取り付けられている。この錘52は、ベローズ昇降機構53によって昇降する。つまり、ベローズ昇降機構53が上昇すると、ベローズ51は縮み、ベローズ昇降機構53が下降すると、ベローズ51は錘52によって伸長する。なお、ベローズ51を縮めさせた状態のベローズ昇降機構53の位置を待機位置とする。また、ベローズ51を伸長させた状態のベローズ昇降機構53の位置を負圧生成位置とする。
つまり、第1のタンク31、フィルタ35、インク分配器11、インクへツド2、インク回収器12、第2のタンク32、ポンプ33、一方向弁646、熱交換器34の順にインクが流れ、第1のタンク31へ帰還するようインクが循環する。
この時、第2のタンク32は、前述したようにインクヘッド2より重力方向下方に配置されている。そのため、インクヘッド2のノズルには水頭差によりメニスカスが形成されている。つまり、待機時において、インクヘッド2からインクが垂れ落ちることはない。
図2(a) の上方に図示されたグラフは、横軸に時間を示し、縦軸に第1のタンク31の液面変動量を示している。図2(a) の下方に図示されたグラフは、横軸に時間を示し、縦軸にポンプ33の駆動波形を示している。
図2(b)の下方のグラフ中の時間t3は、ポンプ33が駆動されている期間を示し、時間t4は、ポンプ33が停止している期間を示している。
そのため、図2(b)に示すように、フィルタ35の目詰まりが発生していない場合(図2(a))と比較して、第1のタンク31内のインク液面が位置70となってから位置71になるまでの時間が延びる。換言すれば、液面検出部42がONとなってからOFFになるまでの時間が延びる。このようにポンプ33の駆動を停止している時間t4は、フィルタ35の目詰まりが無い場合の時間t2に比べて長くなる。すなわち「t2<t4」となる。
以上のように、フィルタ35に目詰まりが発生しているか否かによって、ポンプ33の駆動状態(駆動条件)が変化する。換言すれば、制御部は、ポンプ33の駆動状態に基づいてフィルタ35の異常を検出することができる。
例えば、制御部は、ポンプ33の駆動時間t3及び停止時間t4の比率(t3/t4、又はt4/t3)と閾値を比較することによって、フィルタ35の異常を検出してもよい。この時の閾値は、上述したように第1の径路40(インクヘッド2)を流れるインク量を考慮して、フィルタ35の目詰まりが発生していない時のポンプ33の駆動時間t1及び停止時間t2の比率(t1/t2、又はt2/t1)を基準にして算出されている。
以下、本発明の実施形態2について、詳細に説明する。
図3は、本発明の実施形態2に係るインクジェットプリンタのインク経路構成を概略的に示す図である。尚、図3には、図1と同一の構成及び機能部分には図1と同一の番号を付与して示している。
このように、本実施形態2においてもフィルタ35に目詰まりが発生しているか否かによって、ポンプ33の駆動状態が変化する。つまり、本実施形態2では、フィルタ35が目詰まりしていない状態と目詰まりした状態とでは、ポンプ33の駆動時間に「t1<t5」の関係があることから、ポンプ33の駆動時間(t1とt5)に基づいてフィルタ35の異常を検出する。よって、本実施形態2では、制御部は、駆動時間t5が駆動時間t1を基準にして算出された閾値(所定の時間)を超えたか否かによってフィルタ35の異常を検出する。
2 インクヘッド
3 画像記録部
4 インク循環経路
6 補充部
7 廃液タンク部
10 圧力調整部
11 インク分配器
12 インク回収器
31 第1のタンク
32 第2のタンク
33 ポンプ
35 フィルタ
40 第1の経路
41 第2の経路
42 液面検出部
45 液面検出部
47 温度センサ
60 ノズル面
61、62 インク液面
Claims (5)
- 少なくとも、
インクを吐出するインク吐出部と、
該インク吐出部よりも鉛直方向において上方に配置され、内部に収容するインク液面を検出する第1のインク液面検出部を有し、前記インク吐出部に前記インクを供給する第1のタンクと、
前記インク吐出部よりも鉛直方向において下方に配置され、内部に収容するインク液面を検出する第2のインク液面検出部を有し、前記インク吐出部で吐出されなかった前記インクを受け入れる第2のタンクと、
前記第2のタンクから前記第1のタンクに前記インクを送液するポンプと、
により構成されるインク循環経路と、
該インク循環経路内に配設され、該インク循環経路内を流れる前記インクから異物を除去するフィルタと、
前記ポンプの駆動状態に基づいて前記フィルタの交換時期を判断する制御部と、
を備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 前記制御部は、前記ポンプの少なくとも駆動時間、又は停止時間の一方に基づいて前記フィルタの交換時期を判断する、ことを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
- 前記フィルタは、前記第1のタンクと前記インク吐出部との間に配設され、前記制御部は、前記ポンプの駆動時間に対し停止時間の方が所定の時間以上長いとき、前記フィルタの交換時期であると判断する、ことを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
- 前記制御部は、前記フィルタは、前記第1のタンクと前記第2のタンクとの間に配設され、前記制御部は、前記ポンプの停止時間に対し駆動時間の方が所定の時間以上長いとき、前記フィルタの交換時期であると判断する、ことを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
- 少なくとも、
インクを吐出するインク吐出部と、
内部に収容するインク液面を検出する第1のインク液面検出部を有し、前記インク吐出部に前記インクを供給する第1のタンクと、
内部に収容するインク液面を検出する第2のインク液面検出部を有し、前記インク吐出部で吐出されなかった前記インクを受け入れる第2のタンクと、
前記第2のタンクから前記第1のタンクに前記インクを送液するポンプと、
により構成されるインク循環経路と、
該インク循環経路内に配設され、該インク循環経路内を流れる前記インクから異物を除去するフィルタと、
前記ポンプの駆動状態に基づいて前記フィルタの交換時期を判断する制御部と、
を備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
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