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JP5444087B2 - フロントフォーク - Google Patents

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JP5444087B2 JP2010080201A JP2010080201A JP5444087B2 JP 5444087 B2 JP5444087 B2 JP 5444087B2 JP 2010080201 A JP2010080201 A JP 2010080201A JP 2010080201 A JP2010080201 A JP 2010080201A JP 5444087 B2 JP5444087 B2 JP 5444087B2
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Description

この発明は、フロントフォークに関し、特に、二輪車の前輪側に架装されて下端部で懸架する前輪に入力される路面振動を吸収する油圧緩衝器たるフロントフォークの改良に関する。
二輪車の前輪側に架装されて下端部で懸架する前輪に入力される路面振動を吸収する油圧緩衝器たるフロントフォークとしては、これまでに種々の提案があるが、その中で、たとえば、特許文献1には、フロントフォークがフォーク本体を構成する車輪側チューブ内にピストン体を摺動可能に収装する提案が開示されている。
すなわち、この特許文献1に開示のフロントフォークは、上端側部材たる車体側チューブ内に下端側部材たる車輪側チューブが出没可能に挿通されて伸縮可能とされるフォーク本体を有するが、このフォーク本体が車輪側チューブ内に摺動可能に収装のピストン体を有し、このピストン体に車体側チューブ内に垂設のロッド体の先端部が連結される。
このとき、ピストン体は、作動流体たる作動油が収容される車輪側チューブ内にこのピストン体の上方となるピストン上方室とこのピストン体の下方となるピストン下方室とを画成し、このピストン体が車輪側チューブ内を昇降するときに、ピストン上方室とピストン下方室との連通を許容して、所定の減衰作用を具現化する減衰手段を有する。
そして、このフロントフォークにあって、フォーク本体は、車輪側チューブの上端部たる開口端部からその下方にかけての内方に断面を角U字状にして有底筒状に形成の隔壁部材を有し、この隔壁部材の上端部たる開口端部が車輪側チューブの開口端部に一体的に連結されて吊持され、この隔壁部材の底部を上記のロッド体が貫通する。
それゆえ、この特許文献1に開示の提案にあっては、フロントフォークにあって、フォーク本体が伸縮作動するとき、すなわち、ピストン体が車輪側チューブ内を昇降するとき、ピストン体が有する減衰手段で所定の減衰作用を具現化するが、このとき、ピストン体が車輪側チューブ内に別途配設されるいわゆるダンパシリンダ内に収装される場合に比較して、受圧面積を大きくするから効果的な減衰作用の発現を期待できる。
特許第4055843号公報(特許請求の範囲,明細書中の段落0011,同0012,図1,図2,図3参照)
しかしながら、上記した特許文献1に開示の提案にあっては、ピストン体が受圧面積を大きくして効果的な減衰作用の発現を可能にする点で基本的に問題がある訳ではないが、その利用に際して些かの不具合があると指摘される可能性がある。
すなわち、上記した特許文献1に開示の提案にあっては、離間配置される上下の軸受を介して車体側チューブ内に車輪側チューブが出没可能に挿通されるが、この上下となる軸受の離間配置で車体側チューブと車輪側チューブとの間に言わば筒状となる潤滑隙間を出現させる。
そして、この潤滑隙間には、車輪側チューブに形成の連通孔を介して隔壁部材の下方となるピストン上方室からの作動油が潤滑油として流入され、車体側チューブと車輪側チューブとの間における潤滑が保障されるが、この潤滑隙間における上記の連通孔より上方となる隙間部分に気泡を混入する作動油がとどまることが危惧される。
つまり、筒状となる潤滑隙間の上端は、車体側チューブの内周に対向する隔壁部材の上端部の外周に配設されるシールによって、言わば軸受の上方となる外部との連通が阻止されるから、上記の連通孔より上方となる隙間部分は、言わば袋小路のように行き止まりの隙間になり、この隙間部分に流入する作動油が外部に抜け出ない。
そして、この連通孔より上方となる隙間部分にとどまる作動油が気泡を含む場合には、この作動油中の気泡がフォーク本体の収縮作動による加圧で潰れるまでの間、たとえば、ピストン体が有する減衰手段において、「減衰作用のサボり現象」が発現される不具合を招く。
この発明は、上記した事情を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、車体側チューブと車輪側チューブとの間となる潤滑隙間に気泡を混入する作動油が流入してとどまるのを効果的に阻止し得て、減衰手段による減衰作用を設定通りに具現化し得るようにし、その汎用性の向上を期待するのに最適となるフロントフォークを提供することである。
上記した目的を達成するために、この発明によるフロントフォークの構成を、車体側チューブと、車体側チューブ内に出没可能に挿通した車輪側チューブとからなるフォーク本体と、車体側チューブと車輪側チューブとの間に形成した潤滑隙間と、車輪側チューブ内に位置決められて内部のリザーバと車輪側チューブ内の油室とを画成する有底筒状の隔壁部材と、車輪側チューブ内に摺動可能に収装されて上記の油室をピストン上方室とピストン下方室とに画成するピストン体と、上記ピストン体に連結されて上記隔壁部材の底部を貫通するロッド体とを備えたフロントフォークにおいて、上記潤滑隙間の途中にチェックバルブを設けて当該潤滑隙間を上方隙間と下方隙間に隔成し、上記隔壁部材と上記車輪側チューブとに上記リザーバを上記上方隙間に連通させる連通孔をそれぞれ形成し、上記車輪側チューブに上記ピストン上方室を上記下方隙間に連通する連通孔を形成し、上記チェックバルブが上方隙間から下方隙間へのみ作動油の流入を許容していることを特徴とする。
それゆえ、この発明にあっては、車体側チューブと車輪側チューブとの間となる潤滑隙間が車輪側チューブに形成の下方の連通孔を介して連通するから、車輪側チューブ内となるピストン上方室にある気泡を混入する作動油が潤滑隙間に流入せず、したがって、ピストン上方室にある気泡を混入する作動油の潤滑隙間への流入が危惧されない。
また、潤滑隙間内であって、チェックバルブの上方となる隙間部分に気泡を混入する作動油が流入する場合には、この作動油が上方の連通孔を介すると共にこの上方の連通孔に近隣して対向する隔壁部材に形成の連通孔を介してリザーバに滞りなく流出するから、気泡を混入する作動油が潤滑隙間にとどまることがない。
その結果、この発明にあっては、車体側チューブと車輪側チューブとの間となる潤滑隙間に気泡を混入する作動油が流入するのを効果的に阻止し得て、この潤滑隙間に流入した作動油中の気泡が加圧によって潰れるまでの間、所定の減衰作用が具現化されない「減衰作用のサボリ」現象が発現されず、減衰手段による減衰作用を設定通りに具現化し得る。
この発明の一実施形態によるフロントフォークを原理的に示す図である。 この発明の具体的な実施形態によるフロントフォークを示す半截縦断面正面図である。 図2のフロントフォークにおける要部を拡大して示す縦断面図で、(A)は、伸側行程時の作動状態を示し、(B)は、圧側行程時の作動状態を示す。
以下に、図示した実施形態に基づいて、この発明を説明するが、この発明によるフロントフォークは、二輪車(図示せず)の前輪側に架装されて下端部で懸架する前輪(図示せず)に入力される路面振動を吸収する油圧緩衝器として機能する。
ちなみに、フロントフォークを二輪車の前輪側に架装するについては、図示しないが、左右となる二本のフロントフォークの上端側部をあらかじめブリッジ機構で一体化し、二本のフロントフォークにおける各車輪側チューブ2(図1および図2参照)の下端部を前輪の車軸(図示せず)に連結させて前輪を挟むようにして懸架する。
そして、ブリッジ機構は、図示しないが、フロントフォークを構成する車体側チューブ1(図1および図2参照)における上端部の上方側部に連結されるアッパーブラケットと、下方側部に連結されるアンダーブラケットとを有し、それぞれが両端部に形成の取り付け孔に車体側チューブ1における上端部を挿通させて一体的に把持する。
また、このブリッジ機構は、同じく図示しないが、アッパーブラケットとアンダーブラケットとを一体的に連結する一本のステアリングシャフトを両者の中央に有し、このステアリングシャフトが二輪車における車体の先端部を構成するヘッドパイプ内に回動可能に導通され、これによって、ハンドル操作による二本のフロントフォークを介しての前輪における左右方向への転舵が可能になる。
ところで、この発明によるフロントフォークは、図1に示すところにあって、上端側部材とされる車体側チューブ1内に下端側部材とされる車輪側チューブ2がテレスコピック型に出没可能に挿通されて伸縮可能とされるフォーク本体を有し、このフォーク本体が懸架バネS(図2参照)の附勢力で車体側チューブ1内から車輪側チューブ2が突出する伸長方向に附勢されてなる。
そして、このフォーク本体にあっては、作動流体たる作動油を収容する車輪側チューブ2内にピストン体3を摺動可能に収装し、このピストン体3によって車輪側チューブ2内をピストン体3の上方となるピストン上方室R1と、このピストン体3の下方となるピストン下方室R2とに画成すると共に、車体側チューブ1の軸芯部に垂設のロッド体4の図中で下端部となる先端部をこのピストン体3に連結させる。
また、このフォーク本体にあって、ピストン体3は、ピストン上方室R1とピストン下方室R2とが相互に連通するときに作動油の往復を許容して所定の減衰作用を具現化する減衰手段を有する。
ちなみに、この減衰手段は、図示するところでは、ピストン上方室R1がピストン下方室R2に連通するときに所定の伸側の減衰作用を具現化する伸側減衰バルブ31と、ピストン下方室R2がピストン上方室R1に連通するときに所定の圧側の減衰作用を具現化する圧側減衰バルブ32とを有する。
このとき、ピストン体3からロッド体4の先端部にかけて、上記の伸側減衰バルブ31あるいは圧側減衰バルブ32のいずれか一方あるいは両方を迂回してピストン上方室R1とピストン下方室R2との連通を許容するバイパス路33を有すると共に、このバイパス路33に外部操作などで作動してこのバイパス路33における作動油の通過流量を調整する調整バルブ34を有しても良い。
さらに、このフォーク本体にあっては、車体側チューブ1と車輪側チューブ2との間に離間配置となる上下の軸受11,12を有してなり、この上下の軸受11,12の離間配置で車体側チューブ1と車輪側チューブ2との間における同芯性を有する摺動を保障する。
そして、このフォーク本体にあっては、上下の軸受11,12の離間配置で車体側チューブ1と車輪側チューブ2との間に言わば筒状となる潤滑隙間Aを画成し、このとき、この潤滑隙間Aにおける環状になる断面積A2と、上記のロッド体4における円形になる断面積A1とが、A2≧A1になるように設定される。
ちなみに、車体側チューブ1の図1中で下端部となる開口端部の内周には、シール部材13が配設され、このシール部材13の配在でフォーク本体内を密封空間にし、この密封空間への所定量の作動流体たる作動油の収容を可能にすると共に、この作動油の上方に油面Oを境にするガス室Gの画成を可能にする。
なお、ガス室Gには、不活性ガスが任意の圧力下に封入されるが、これに代えて、気室とされて大気が任意の圧力下に封入されても良く、また、ガス室Gであれ、あるいは、気室であれ、車体側チューブ1の上端開口を閉塞するキャップ部材14(図2参照)に配設されるバルブ類(図示せず)を介して封入された内圧を高低し得るとしても良い。
また、上記した上方の軸受11は、図示するところでは、車体側チューブ1における上端側の内周に保持されて車輪側チューブ2の外周に摺接するが、これに代えて、たとえば、図2に示すように、車輪側チューブ2における上端部の外周に保持されて車体側チューブ1の内周に摺接するとしても良い。
ところで、このフォーク本体にあっては、車輪側チューブ2が上端側部の内方に断面を角U字状にして有底筒状に形成の隔壁部材5を臨在させ、この隔壁部材5によって前記したピストン上方室R1を画成して、この隔壁部材5の上方にリザーバR、すなわち、作動油を収容すると共にこの作動油の油面Oを境にするガス室Gを有するリザーバRを画成する。
すなわち、隔壁部材5は、上端部たる開口端部が車輪側チューブ2の上端部たる開口端部に一体的に連結されて、言わば車輪側チューブ2の内方に吊持される態様に配設される。
そして、この隔壁部材5は、底部(符示せず)に前記したロッド体4をブッシュ51(図2参照)の配在下に貫通させると共にピストン上方室R1のリザーバRへの連通を許容しながら絞り効果を発揮する絞り手段52を有する。
このとき、この絞り手段52については、ブッシュ51とロッド体4との間に形成されても良く、この場合には、隔壁部材5の底部に絞り手段を設けなくて済み、その限りにおいて、部品点数の削減や隔壁部材5の底部における構成の簡素化などで有利となる。
ちなみに、上記の絞り手段52は、潤滑隙間の断面積A2がロッド体4の断面積A1より大きくなる場合に必要となるが、潤滑隙間の断面積A2がロッド体4の断面積A1と等しく場合には省略されて良い。
また、この隔壁部材5は、筒状に形成の言わば本体部(符示せず)に形成の連通孔5aを介してこの隔壁部材5における内方たる上記のリザーバRをこの隔壁部材5における外方に、すなわち、図示するところでは、上記の連通孔5aに近隣して対向するように車輪側チューブ2に形成された連通孔2aをも介して、前記した潤滑隙間Aに連通させる。
一方、上記の潤滑隙間Aは、図示するところにあって、上記の上方の連通孔2aの下方に位置決められるように車輪側チューブ2に別途形成された下方の連通孔2bを介してピストン上方室R1に連通する。
そして、この潤滑隙間Aは、この潤滑隙間Aに臨在されるように車輪側チューブ2の外周に保持されながら上記の上下の連通孔2a,2b間に位置決められるとともに、潤滑隙間Aを上方隙間A3と下方隙間A4とに隔成するチェックバルブCを有する。
そしてまた、このチェックバルブCは、この潤滑隙間Aにおいて上方隙間A3たる上方からの作動油が下方隙間A4たる下方に通過することを許容するが、その逆となる下方からの作動油の上方への通過を阻止するもので、その限りにおいて任意に構成されて良い。
特に、図示するチェックバルブCにあっては、これが車体側チューブ1と車輪側チューブ2との間となる潤滑隙間Aに配在されるから、たとえば、特許文献1に開示の提案のように、隔壁部材の底部にあってロッド体を取り巻くように構成される場合に比較して、部品数を少なくし得る。
また、このチェックバルブCは、前記した隔壁部材5の内方に出現する油面Oより常に下方に、また、上方の連通孔2aより下方に位置決められるとし、これにより、潤滑隙間A内に気泡を混入する作動油を流入させないようにすることが、あるいは、流入した作動油中の気泡が潤滑隙間Aの外方に流出し易くすることが可能になる。
ちなみに、連通孔2a,2bの孔径であるが、図示するところにあっては、微小の孔径とされないのはもちろんのこと、特に、隔壁部材5に形成の連通孔5aに対向する上方の連通孔2aについては、むしろ流路抵抗を生じないほどの大径に設定されるとし、これによって、気泡を混入するがゆえに微小な孔径の連通孔を通過し辛くなる作動油の流通性を良くする。
それゆえ、図示するところでは、隔壁部材5の内方たるリザーバRが上記の連通孔5a,上方の連通孔2a,潤滑隙間A,チェックバルブC,潤滑隙間Aおよび下方の連通孔2bを介してピストン上方室R1に連通する。
その結果、このピストン上方室R1からの作動油が気泡を混入する場合には、先ずは、この気泡を混入する作動油が絞り手段52を介してリザーバRに流入し、この気泡を混入する作動油が潤滑隙間Aに流入することを回避する。
そして、潤滑隙間Aにあっては、ピストン上方室R1にこの潤滑隙間Aを連通させる連通孔2bより上方となる部位にチェックバルブCを配在するから、このチェックバルブCより上方となる隙間部分に気泡を混入する作動油が流入することはなく、この点からも潤滑隙間Aに気泡を混入する作動油が流入しない。
そしてまた、仮に、この気泡を混入する作動油がチェックバルブCの上方となる隙間部分に流入する事態になるときには、上方の連通孔2aが言わば大径に形成されると共にこの上方の連通孔2aに近隣して対向する連通孔5aも言わば大径に形成されるから、気泡を混入する作動油がリザーバRに滞りなく流入して潤滑隙間Aに止まらない。
この点に関して、前記した特許文献1に開示の提案にあっては、ピストン上方室と潤滑隙間との連通を許容する連通孔、すなわち、車輪側チューブに形成の言わば上方の連通孔が微小な通路を有する隔壁部材における底部より下方に形成されるから、仮に、気泡を混入する作動油が潤滑隙間に入り込む事態になると、前記したように、この潤滑隙間が行き止まりの態様になることもあって、この潤滑隙間への気泡を混入する作動油の流入を避けられず、また、流入した作動油中から気泡を追放できない。
その結果、前記した特許文献1に開示の提案にあっては、この作動油中の気泡がフォーク本体の収縮作動による加圧で潰れるまでの間、たとえば、ピストン体が有する減衰手段において、「減衰作用のサボり現象」が発現される不具合を招くことになるのは、前述した通りである。
それに対して、この発明では、潤滑隙間AにおけるチェックバルブCの上方となる隙間部分に気泡を混入する作動油が流入する機会が大幅に減り、また、仮に混入する事態になっても、上記の隙間部分に簡単に流入しない。
それゆえ、以上のように形成されたフロントフォークにあっては、車体側チューブ1に対して車輪側チューブ2が出没するフォーク本体の伸縮作動時には以下のように作動する。
先ず、車体側チューブ1内に車輪側チューブ2が没入するフォーク本体の収縮作動時には、車輪側チューブ2内をピストン体3が下降してピストン下方室R2が狭くなる。
その結果、ピストン下方室R2の作動油が圧側減衰バルブ32を介してピストン上方室R1に流入し、この圧側減衰バルブ32を作動油が通過することで、所定の圧側の減衰作用が具現化される。
このとき、車体側チューブ1と車輪側チューブ2との間の潤滑隙間Aにおける断面積A2がロッド体4における断面積A1と等しい場合には、ピストン上方室R1において作動油量に過不足がない。
それに対して、潤滑隙間Aにおける断面積A2がロッド体4における断面積A1より大きい場合には、ピストン上方室R1に連通する潤滑隙間Aにおいて作動油量に不足を生じ、この不足分がリザーバR,連通孔5a,連通孔2a,上方の潤滑隙間A,チェックバルブCを介して、下方の潤滑隙間Aに補充される。
つぎに、車体側チューブ1内から車輪側チューブ2が突出するフォーク本体の伸長作動時には、車輪側チューブ2内をピストン体3が上昇してピストン上方室R1が狭くなる。
このとき、ピストン上方室R1の作動油が伸側減衰バルブ31を介してピストン下方室R2に流入し、この伸側減衰バルブ31を作動油が通過することで、所定の伸側の減衰作用が具現化される。
また、このとき、車体側チューブ1と車輪側チューブ2との間の潤滑隙間Aにおける断面積A2がロッド体4における断面積A1より大きい場合には、ピストン上方室R1において作動油量に余剰を生じ、この余剰油が絞り52を介してリザーバRに流出される。
そして、その際の抵抗でピストン上方室R1、すなわち、ピストン下方室R2が昇圧され、ピストン下方室R2における負圧化を防止でき、負圧化に起因する作動油中への気泡の発生を阻止できる。
そして、上記したフォーク本体の収縮作動時はともかく、伸長作動時に、ピストン上方室R1に気泡を混入する作動油があるとしても、前記したように、この作動油は、隔壁部材5に配在の絞り手段を介してリザーバRに流出することが優先されるから、潤滑隙間Aに流入し難くなる。
そして、同じく前記したが、仮に、この気泡を混入する作動油が潤滑隙間におけるチェックバルブCの上方となる隙間部分に流入する事態になるときには、上方の連通孔2aが言わば大径に形成されると共にこの上方の連通孔2aに近隣して対向する連通孔5aも言わば大径に形成されるから、気泡を混入する作動油がリザーバRに滞りなく流入して潤滑隙間Aに流入しない。
以上のことから、この発明にあっては、車体側チューブ1と車輪側チューブ2との間となる潤滑隙間Aに気泡を混入する作動油が流入するのを効果的に阻止し得て、減衰手段による減衰作用を設定通りに具現化し得る。
図2は、この発明の具体的な実施形態によるフロントフォークを示すもので、以下には、これについて説明するが、図示するところにあって、その構成が前記した図1に示すところと同一となるところについては、図中に同一の符号を付するのみとして、要する場合を除き、その詳しい説明を省略する。
先ず、この図2に示すフロントフォークにあっても、上端側部材たる車体側チューブ1と下端側部材たる車輪側チューブ2とを有して懸架バネSの配在下に伸縮可能とされる倒立型に設定のフォーク本体を有してなる。
そして、図示するところにあって、車体側チューブ1は、図中での下端部となる開口端部の内周に保持されて車輪側チューブ2の外周に摺接する軸受12とシール部材13(図1参照)、すなわち、オイルシール13aとダストシール13bとを有してなる。
その一方で、車輪側チューブ2の図中での上端部となる開口端部の外周と車体側チューブ1の図中での上端側部の内周との間に配設される軸受については、図示するところでは、車輪側チューブ2の上端部の外周に保持される軸受21が車体側チューブ1の内周に摺接するとし、車体側チューブ1と車輪側チューブ2との間における摺動性を保障している。
それゆえ、このフォーク本体にあっては、上方の軸受21と下方の軸受12との離間配置で車体側チューブ1と車輪側チューブ2との間に筒状になる潤滑隙間Aを画成する。
なお、上方の軸受21については、前記した図1に示す場合と同様に、車体側チューブ1の内周に保持される軸受11とされも良いが、この軸受11に代えて、図示するように、軸受21が車輪側チューブ2の上端部に保持される場合には、フォーク本体の収縮時における嵌合長を収縮ストロークに従って大きくできるので、剛性を向上させる上で有利となる。
また、懸架バネSは、フォーク本体の下端側内、すなわち、図示するところでは、車輪側チューブ2の下端側内に収装され、このとき、懸架バネSの下端は、車輪側チューブ2の図中での下端となるボトム端部からその上方にかけての部位に収装のエアタンクTに担持されると共に、懸架バネSの上端が後述するピストン体3に隣接するバネ受S1に係止される。
ちなみに、バネ受S1は、シールを有しないフリーピストンの態様に形成されて車輪側チューブ2内に移動可能に収装され、懸架バネSの附勢力でピストン体3における円板状に形成のバルブストッパ35に係止される。
また、エアタンクTであるが、これが車輪側チューブ2の下端側内に収装されることで、車輪側チューブ2の内方に収容される作動油量をこの容積分減量でき、このフォーク本体における全体重量の削減に寄与する。
なお、車輪側チューブ2のボトム端部にはこの車輪側チューブ2における下端開口を閉鎖するボトム部材22が一体的に連結され、このボトム部材22は、二輪車における前輪の車軸を連結させると共に、図示しないが、ブレーキ機構などを保持するキャリパ部を有する。
また、このフォーク本体にあっても、車輪側チューブ2内に摺動可能に収装のピストン体3を有し、このピストン体3は、車体側チューブ1内に垂設のロッド体4の先端部を連結させる。
このとき、ロッド体4は、基端部たる上端部が車体側チューブ1の上端開口を閉塞するキャップ部材14にロックナット41の介在下に一体的に連結され、また、図示しないが、軸芯部の透孔にはパイプからなる外側コントロールロッドと、この外側コントロールロッドの軸芯部に挿通されるロッドからなる内側コントロールロッドとを有する。
そして、外側コントロールロッドおよび内側コントロールロッドの上端となる基端は、上記のキャップ部材14内に臨在されると共に、このキャップ部材14に配在されるそれぞれのアジャスタの下端にそれぞれ当接する。
また、外側コントロールロッドの下端は、圧側減衰バルブ32に隣設の調整手段32aに当接し、内側コントロールロッドの下端は、伸側減衰バルブ31を迂回するバイパス路33(図1参照)に配設の調整バルブ34(図1参照)たるニードル弁体の後端に当接する。
それゆえ、図示するフォーク本体にあっては、一方のアジャスタの回動操作で、たとえば、外側コントロールロッドを進退させ、調整手段32aの作動によって圧側減衰バルブ32で具現化される減衰作用を高低調整し得る。
そして、図示するフォーク本体にあっては、他方のアジャスタの回動操作で内側コントロールロッドを進退させ、ニードル弁体からなる調整バルブ34の作動によって伸側減衰バルブ31で具現化される減衰作用を高低調整し得る。
つぎに、このフォーク本体にあっても、車輪側チューブ2が内方に隔壁部材5を有すると共に、離間配置される上下の軸受21,11間に画成される筒状の潤滑隙間Aを有し、この潤滑隙間Aに配在されるチェックバルブCを有する。
先ず、隔壁部材5は、筒状に形成の本体部における下端部たる底部近傍に連通孔5aを有し、この連通孔5aを介して隔壁部材5の内方たるリザーバRの隔壁部材5の外方への連通、すなわち、車輪側チューブ2に形成されて潤滑隙間Aに開口する連通孔2aに対向するように外周部に形成の環状溝5bへの連通を可能にする。
そして、この隔壁部材5にあっては、上記の環状溝5bの下方となる底部の外周部にシールリング53を有し、図示しないが、このシールリング53が有する合口隙間を前記した絞り手段52(図1参照)に代えている。
ちなみに、シールリング53が有する合口隙間が絞り手段として機能するのは、前記したように、潤滑隙間の断面積A2がロッド体4の断面積A1より大きくなる場合である。
それゆえ、シールリング53は、エンドレスに形成されながら穿孔を有して絞り手段を構成するとしても良いが、凡そ穿孔を形成する実際を鑑みると、たとえば、孔径を1mm以下にするのが容易でなく、したがって、孔径が1mm以上になって、効果的な絞り効果を得られないことがある。
それに対して、合口隙間が絞りを構成する場合には、合口隙間の大小設定は容易であり、したがって、穿孔に比較して合口隙間の方が、好ましい絞り効果を選択できる点で有利となる。
そしてまた、この隔壁部材5にあって、連通孔5aの孔径については、前記したように、微小の孔径とされないのはもちろんのこと、また、この連通孔5aに対向する上方の連通孔2aの孔径についても、流路抵抗を生じないほどの大径に設定されるとし、これによって、気泡を混入するがゆえに微小な孔径の連通孔を通過し辛くなる作動油の流通性を良くする。
一方、潤滑隙間Aは、この潤滑隙間Aに臨在されるように車輪側チューブ2の外周に保持されながら上記の上下の連通孔2a,2b間に位置決められるチェックバルブCを有する。
そして、このチェックバルブCは、この潤滑隙間Aにおいてその上方からの作動油がその下方に通過することを許容するが、その逆となる下方からの作動油の上方への通過を阻止する。
そしてまた、このチェックバルブCは、前記した隔壁部材5の内方に出現する油面Oより常に下方に、また、上記の上方の連通孔2aより下方に位置決められるとし、これにより、潤滑隙間A内に気泡を混入する作動油を流入させないようにすることが、あるいは、流入した作動油中の気泡が潤滑隙間Aの外方に流出し易くすることが可能になる。
ところで、チェックバルブCについてだが、図示するところでは、図3に示すように、環状に形成の本体部C1が外周を車体側チューブ1の内周に摺接させてこの本体部C1と車体側チューブ1との間における作動油の通過を阻止しながら下端部に作動油の通過を許容する切り欠き通路C2を有し、かつ、内周を車輪側チューブの外周から離間させて本体部C1と車輪側チューブ2との間における作動油の通過を許容する。
そしてまた、このチェックバルブCにあっては、本体部C1が車輪側チューブ2の外周に形成されたシート部たる環状溝2cに浮動態様に収装されると共に、同じくこの環状溝2c内に位置決められながら本体部C1の上下側に離間配置される言わば車輪側チューブ2側となる一対のストッパ23,24を有してなる。
ちなみに、このストッパ23,24は、車輪側チューブ2の外周に介装されたチェックバルブCの移動を規制するものであるから、その機能することろからすると、上記に代えて、車輪側チューブ2の一部とされて良い。
それゆえ、このチェックバルブCにあっては、図3(A)に示すように、このチェックバルブCの下方が高圧側となるとき、本体部C1が上昇して上方のストッパ23に密接していわゆる流路を塞ぎ、このチェックバルブCの下方の作動油がこのチェックバルブCの上方に流出することを阻止する。
そして、このチェックバルブCにあっては、図3(B)に示すように、このチェックバルブCの上方が高圧側となるとき、本体部C1が下降して下方のストッパ24に当接し、このとき、本体部C1が下端部に切り欠き通路C2を有するから、いわゆる流路が開放状態に維持され、このチェックバルブCの上方の作動油がこのチェックバルブCの下方に流入することを許容する。
この図2に示すフォーク本体が以上のように形成されるから、ピストン上方室R1からの作動油が気泡を混入する場合には、この気泡を混入する作動油が、先ずは、絞り手段たるシールリング52における合口隙間を介してリザーバRに流出し、この気泡を混入する作動油が潤滑隙間Aに流入することを回避する。
そして、仮に、この気泡を混入する作動油がチェックバルブCの上方となる隙間部分に流入する事態になるときには、上方の連通孔2aが言わば大径に形成されると共にこの上方の連通孔2aに近隣して対向する連通孔5aも言わば大径に形成されるから、気泡を混入する作動油がリザーバRに滞りなく流出して潤滑隙間Aに流入しない。
つまり、隔壁部材5における底部の下方となるピストン上方室R1からの作動油は、下方の連通孔2bを介して潤滑隙間Aに流入することはなく、したがって、基本的には、ピストン上方室R1からの気泡を混入する作動油が潤滑隙間Aに流入することが危惧されない。
そして、シールリング53における合口隙間を介してリザーバR側に流出する作動油中に混入の気泡も、環状溝5bに流入すると共に連通孔5aを介してリザーバRに流出する。
それゆえ、隔壁部材5における底部の下方のピストン上方室R1あるいはピストン下方室R2にある作動油が気泡を混入する場合でも、この作動油がシールリング53における合口隙間を介する限りには、潤滑隙間Aに流入せずして、隔壁部材5の内方たるリザーバRに優先的に流出する。
それゆえ、以上のように形成されたフォーク本体にあっては、車輪側チューブ2が車体側チューブ1に対して出没する伸縮作動時には、基本的には、前記した図1に示すフォーク本体と同様の作動をする。
その結果、この図2に示すフロントフォークにあっても、車体側チューブ1と車輪側チューブ2との間となる潤滑隙間Aに気泡を混入する作動油が流入するのを効果的に阻止し得て、減衰手段による減衰作用を設定通りに具現化し得る。
前記したところでは、この発明が二輪車の前輪側に架装される油圧緩衝器たるフロントフォークとして具現化されるとしたが、この発明が意図するところからすると、この発明が四輪車の四輪各部に配設される油圧緩衝器たるショックアブソーバに具現化されてなるとしても良い。
車体側チューブと車輪側チューブとの間となる潤滑隙間に気泡を混入する作動油が流入するのを効果的に阻止して、減衰手段による減衰作用を設定通りに具現化し得るようにするのに向く。
1 車体側チューブ
2 車輪側チューブ
2a,2b,5a 連通孔
2c,5b 環状溝
3 ピストン体
4 ロッド体
5 隔壁部材
11,12,21 軸受
13 シール部材
13a オイルシール
13b ダストシール
14 キャップ部材
22 ボトム部材
23,24 ストッパ
31 伸側減衰バルブ
32 圧側減衰バルブ
33 バイパス路
34 調整バルブ
51 ブッシュ
52 絞り手段
53 シールリング
A 潤滑隙間
A1 潤滑隙間の断面積
A2 ロッド体の断面積
A3 上方隙間
A4 下方隙間
C チェックバルブ
C1 本体部
C2 切り欠き通路
O 油面
R リザーバ
R1 ピストン上方室
R2 ピストン下方室
S 懸架バネ
T エアタンク

Claims (13)

  1. 車体側チューブと、車体側チューブ内に出没可能に挿通した車輪側チューブとからなるフォーク本体と、車体側チューブと車輪側チューブとの間に形成した潤滑隙間と、車輪側チューブ内に位置決められて内部のリザーバと車輪側チューブ内の油室とを画成する有底筒状の隔壁部材と、車輪側チューブ内に摺動可能に収装されて上記の油室をピストン上方室とピストン下方室とに画成するピストン体と、上記ピストン体に連結されて上記隔壁部材の底部を貫通するロッド体とを備えたフロントフォークにおいて、上記潤滑隙間の途中にチェックバルブを設けて当該潤滑隙間を上方隙間と下方隙間に隔成し、上記隔壁部材と上記車輪側チューブとに上記リザーバを上記上方隙間に連通させる連通孔をそれぞれ形成し、上記車輪側チューブに上記ピストン上方室を上記下方隙間に連通する連通孔を形成し、上記チェックバルブが上方隙間から下方隙間へのみ作動油の流入を許容していることを特徴とするフロントフォーク。
  2. 上記のフォーク本体が離間配置される上下の軸受を介して車体側チューブ内に車輪側チューブを出没可能に挿通させて伸縮可能とされてなる請求項1に記載のフロントフォーク。
  3. 上記のフォーク本体が内方に収装する懸架バネの附勢力で伸長方向に附勢されると共に、この懸架バネの下端が上記の車輪側チューブのボトム端部側内に収装のエアタンクに担持されてなる請求項1または請求項2に記載のフロントフォーク。
  4. 上記のフォーク本体が内方に収装する懸架バネの附勢力で伸長方向に附勢されると共に、この懸架バネの上端が上記のピストン体に係止されてなる請求項1,請求項2または請求項3に記載のフロントフォーク。
  5. 上記の潤滑隙間が上記の車体側チューブと上記の車輪側チューブとの間に離間配置されて上記の車体側チューブと上記の車輪側チューブとの間における摺動性を保障する上下の軸受の間に画成されてなる請求項1,請求項2,請求項3または請求項4に記載のフロントフォーク。
  6. 上記の減衰手段が上記のピストン上方室の上記のピストン下方室への連通を許容する伸側減衰バルブと、上記のピストン下方室の上記のピストン上方室への連通を許容する圧側減衰バルブとを有してなる請求項1,請求項2,請求項3,請求項4または請求項5に記載のフロントフォーク。
  7. 上記の潤滑隙間における断面積が上記のロッド体の断面積と等しくもしくは大きく設定されてなる請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5または請求項6に記載のフロントフォーク。
  8. 上記の隔壁部材上端部が車輪側チューブの上端部に一体的に連結されて吊持されてなる請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6または請求項7に記載のフロントフォーク。
  9. 上記の隔壁部材が上記のピストン上方室に対向する底部に上記のピストン上方室の上記のリザーバへの連通を許容する絞り手段を有してなる請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6,請求項7または請求項8に記載フロントフォーク。
  10. 上記の絞り手段が上記の隔壁部材における底部の外周に介装されて外周を上記の車輪側チューブの内周に摺接させるシールリングにおける合口隙間からなる請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6,請求項7,請求項8または請求項9に記載フロントフォーク。
  11. 上記のチェックバルブが上記の車輪側チューブの外周に保持されながら上記の潤滑隙間に配設されると共に、上記の隔壁部材の内方に出現する油面より常に下方に位置決められてなる請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6,請求項7,請求項8,請求項9または請求項10に記載フロントフォーク。
  12. 上記のチェックバルブが上記の潤滑隙間にあってこの潤滑隙間を上記のリザーバ側に連通させる上記の車輪側チューブに形成の上方の連通孔と、この潤滑隙間を上記のピストン上方室に連通させる上記の車輪側チューブに形成の下方の連通孔との間に配設され、このチェックバルブの上方のこのチェックバルブの下方への連通を許容するがその逆となる連通を阻止してなる請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6,請求項7,請求項8,請求項9,請求項10または請求項11に記載のフロントフォーク。
  13. 上記のチェックバルブが環状に形成されながら上記の潤滑隙間に収装され、環状に形成の本体が外周を上記の車体側チューブの内周に摺接させながら内周を上記の車輪側チューブの外周から離間させると共に下端部に切り欠き通路を有し、このチェックバルブの下方が昇圧されるときに上昇してこのチェックバルブの下方のこのチェックバルブの上方への連通を阻止すると共に、このチェックバルブの上方が昇圧されるときに下降してこのチェックバルブの上方のこのチェックバルブの下方への連通を許容してなる請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6,請求項7,請求項8,請求項9,請求項10,請求項11または請求項12に記載のフロントフォーク。
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