JP5352939B2 - カプセル化無機微粒子及びその製造方法、カプセル化無機微粒子を含むコーティング組成物及びそのコーティング方法、並びに、カプセル化無機微粒子を含む印刷用組成物及びその印刷方法 - Google Patents
カプセル化無機微粒子及びその製造方法、カプセル化無機微粒子を含むコーティング組成物及びそのコーティング方法、並びに、カプセル化無機微粒子を含む印刷用組成物及びその印刷方法 Download PDFInfo
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Description
また、有機材料及び無機材料を複合化した有機無機複合材料についても、その特性とともに工業的な応用に興味がもたれている。
なお、コーティング組成物又はコーティング微粒子の公知文献として、カチオン性シリカを含む光沢コーティング組成物に関するもの(特許文献1参照)、特定のケイ素含有有機化合物を用いて製造した無機コーティング組成物に関するもの(特許文献2参照)、酸化チタンコーティング膜に関するもの(特許文献3参照)、相分離を起こす混合液体を使用した被覆粉体の製造方法に関するもの(特許文献4参照)などがある。
本発明のカプセル化無機微粒子は、無機微粒子がポリマーを主成分とする壁材によって被覆されたカプセル化物であって、無機微粒子が少なくとも一種の分子内に加水分解性ケイ素基及び第四級アンモニウム基を有する化合物によって表面改質したものであり、少なくとも当該分子内に加水分解性ケイ素基及び第四級アンモニウム基を有する化合物のカチオン性基と反対電荷を有するアニオン性重合性界面活性剤と同種又は反対の電荷を有するイオン性重合性界面活性剤と疎水性モノマーとからなるポリマーが、その構成成分である、当該分子内に加水分解性ケイ素基及び第四級アンモニウム基を有する化合物のカチオン性基と反対電荷を有するアニオン性重合性界面活性剤側と前記無機微粒子に接していることを特徴とするものである。
本発明のポリマーを主成分とする壁材によって被覆されたカプセル化物の製造法は、(a)少なくとも一種の分子内に加水分解性ケイ素基及び第四級アンモニウム基を有する化合物によって、少なくとも一種の無機微粒子の表面改質を行う工程と、(b)前記(a)工程で得られた無機微粒子を水性媒体に分散させる工程と、(c)前記(b)工程で得られた水性媒体に、前記分子内に加水分解性ケイ素基及び第四級アンモニウム基を有する化合物に対して反対電荷を有するアニオン性重合性界面活性剤を加え、さらに疎水性モノマーを添加して混合する工程と、(d)前記(c)工程で得られた水性媒体に、前記アニオン性重合性界面活性剤と同種又は反対の電荷を有するイオン性重合性界面活性剤を加えて混合する工程と、(e)前記(d)工程で得られた水性媒体に、重合開始剤を加えて重合する工程とを少なくとも有することを特徴とするものである。
また、本発明のポリマーを主成分とする壁材によって被覆されたカプセル化物の製造法は、(a)少なくとも一種の分子内に加水分解性ケイ素基及び第四級アンモニウム基を有する化合物によって、少なくとも一種の無機微粒子の表面改質を行う工程と、(b)前記(a)工程で得られた無機微粒子を水性媒体に分散させる工程と、(c)前記(b)工程で得られた水性媒体に、前記分子内に加水分解性ケイ素基及び第四級アンモニウム基を有する化合物に対して反対電荷を有するアニオン性重合性界面活性剤を加えて混合する工程と、(d)前記(c)工程で得られた水性媒体に、前記アニオン性重合性界面活性剤と同種又は反対の電荷を有するイオン性重合性界面活性剤を加え、さらに疎水性モノマーを添加して混合する工程と、(e)前記(d)工程で得られた水性媒体に、重合開始剤を加えて重合する工程とを少なくとも有することを特徴とするものである。
本発明のポリマーを主成分とする壁材によって被覆されたカプセル化物の製造法は、前記(c)工程において、さらにイオン性モノマーを添加することを特徴とするものである。
さらに上記製造法においては、前記無機微粒子が、チタニア、シリカ、アルミナ、ジルコニア、およびWO2からなる群から選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。
本発明の印刷用組成物は、上記カプセル化無機微粒子又は上記製造法を用いて製造されたカプセル化無機微粒子を含むことを特徴とするものである。
本発明の無機材料のコーティング方法は、上記コーティング用組成物を、被コーティング材料にコーティングし、さらに加熱して焼き付けることを特徴とするものである。
ジェット記録方法を用いることにより基材表面に微細なパターンを有する無機材料を含む被覆層を形成させることができる。また、本発明のカプセル化無機微粒子は、有機材料中に無機材料を微細に分散させた複合材料を得るための無機微粒子として好ましい。
本発明のカプセル化無機微粒子は、無機微粒子、並びに、少なくとも、第四級アンモニウム塩型シランカップリング剤、アニオン性重合性界面活性剤、重合性モノマー、及び重合開始剤を用い、所定の方法に従って重合反応を行うことにより製造される。以下、本発明のカプセル化無機微粒子及びその製造法に用いる各種原料について説明し、さらにそれらを用いたカプセル化無機微粒子の製造法について説明する。また、カプセル化無機微粒子を含むコーティング組成物及びそのコーティング組成物を用いたコーティング方法、カプセル化無機微粒子を含む印刷組成物及びその印刷組成物を用いた印刷方法についても併せて説明する。
本発明で用いる第四級アンモニウム塩型シランカップリング剤は、分子内に加水分解性ケイ素基及び第四級アンモニウム基を有する化合物である。具体的には、オクタデシルジメチル[3−(トリメトキシシリル)プロピル]アンモニウムクロライド(商品名;AY43−021、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株))が特に好ましい。第四級アンモニウム塩型シランカップリング剤は一種のみを用いても、二種以上を併用してもよい。
本発明に用いられるイオン性重合性界面活性剤とは、イオン性基と疎水性基とさらに重合性基を有するイオン性界面活性剤である。重合性基としては、ラジカル重合が可能な不飽和炭化水素基が好ましく、具体的には、ビニル基、アリル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、プロペニル基、ビニリデン基、及びビニレン基からなる群から選択された基であることが好ましい。このなかでも特にアリル基、メタクリロイル基、アクリロイル基が好ましい。イオン性重合性界面活性剤は、イオン性基として、アニオン性基、カチオン性基のいずれを有するかによって、それぞれアニオン性重合性界面活性剤、カチオン性重合性界面活性剤と称される。
本発明で用いるアニオン性重合性界面活性剤は、イオン性基としてのアニオン性基、疎水性基、及び重合性基を有する化合物である。
本発明に用いるアニオン性重合性界面活性剤の具体例としては、特公昭49−46291号公報、特公平1−24142号公報、又は特開昭62−104802号公報に記載されているようなアニオン性のアリル誘導体、特開昭62−221431号公報に記載されているようなアニオン性のプロペニル誘導体、特開昭62−34947号公報又は特開昭55−11525号公報に記載されているようなアニオン性のアクリル酸誘導体、及び特公昭46−34898号公報又は特開昭51−30284号公報に記載されているようなアニオン性のイタコン酸誘導体などを挙げることができる。
−CH2−O−CH2−
で表される基であり、mは2〜20の整数であり、Xは式−SO3M1で表される基であり、M1はアルカリ金属、アンモニウム塩、又はアルカノールアミンである。]
−CH2−O−CH2−
で表される基であり、nは2〜20の整数であり、Yは式−SO3M2で表される基であり、M2はアルカリ金属、アンモニウム塩、又はアルカノールアミンである。]
旭電化工業株式会社のアデカリアソープSE−10Nは、式(3)で表される化合物において、M1がNH4、R31がC9H19、m=10とされる化合物である。旭電化工業株式会社のアデカリアソープSE−20Nは、式(3)で表される化合物において、M1がNH4、R31がC9H19、m=20とされる化合物である。
また、本発明に用いるアニオン性重合性界面活性剤としては、下記の式(S)で表される化合物も好ましい。
〔カチオン性重合性界面活性剤〕
カチオン性基としては、一級アンモニウムカチオン、二級アンモニウムカチオン、三級アンモニウムカチオン、及び第四級アンモニウムカチオンからなる群から選択されたカチオン性基が好ましい。一級アンモニウムカチオンとしてはモノアルキルアンモニウムカチオン(RNH3+)等を、二級アンモニウムカチオンとしてはジアルキルアンモニウムカチオン(R2NH2+)等を、三級アンモニウムカチオンとしてはトリアルキルアンモニウムカチオン(R3NH+)等を、第四級アンモニウムカチオンとしては(R4N+)等を挙げることができる。ここで、Rは、疎水性基及び重合性基であり、以下に示すものを挙げることができる。疎水性基としては、炭素数が8〜16のアルキル基及びフェニル基、フェニレン基等のアリール基からなる群から選ばれる一種又は二種以上であることが好ましく、分子中にアルキル基及びアリール基の両者を有することもできる。また、上記カチオン性基の対アニオンとしては、Cl-、Br-、I-、CH3OSO3 -、C2H5OSO3 -などを挙げることができる。
カチオン性重合性界面活性剤としては、例えば、一般式R[4-(l+m+n)]R1 lR2 mR3 nN+・X-で表される化合物を挙げることができる(前記一般式中、Rは重合性基であり、R1、R2、R3はそれぞれ炭素数が8〜16のアルキル基及びフェニル基、フェニレン基等のアリール基であり、X-はCl-、Br-、I-、CH3OSO3 -、C2H5OSO3 -であり、l 、m 及びnはそれぞれ1又は0である)。ここで、前記重合性基としては、前記したものを挙げることができる。
カチオン性重合性界面活性剤の具体例としては、メタクリル酸ジメチルアミノエチルオクチルクロライド塩、メタクリル酸ジメチルアミノエチルセチルクロライド塩、メタクリル酸ジメチルアミノエチルデシルクロライド塩、メタクリル酸ジメチルアミノエチルドデシルクロライド塩、メタクリル酸ジメチルアミノエチルテトラデシルクロライド塩、メタクリル酸ジメチルアミノエチルベンジルクロライド塩、等を挙げることができる。以上例示したカチオン性重合性界面活性剤は、単独で、又は2種以上の混合物として用いることができる。
本発明でいう重合性モノマーとは、その構造中に少なくとも重合性基を有する重合可能なモノマーをいい、さらに重合性モノマーは疎水性基を有することが好ましい。前記疎水性基としては、脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、及び芳香族炭化水素基の群から選択されたものを例示できる。
上記の脂肪族炭化水素基としてはメチル基、エチル基、及びプロピル基等を、脂環式炭化水素基としてはシクロヘキシル基、ジシクロペンテニル基、ジシクロペンタニル基、及びイソボルニル基等を、芳香族炭化水素基としてはベンジル基、フェニル基、及びナフチル基等を挙げることができる。
上記重合性モノマーの重合性基は、ラジカル重合が可能な不飽和炭化水素基であって、ビニル基、アリル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、プロペニル基、ビニリデン基、及びビニレン基からなる群から選択されることが好ましい。
本発明に用いる上記重合性モノマーとして、1分子あたり重合性基を2個以上有する架橋性モノマーを用いてもよい。架橋性モノマーを共重合させることにより無機微粒子表面の被覆ポリマーの耐溶剤性、耐熱性、機械的強度、形状維持性等を高めることができる。
チレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、プロビレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジメタクリロキシプロパン、2,2−ビス〔4一(メタクリロキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(メタクリロキシエトキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(メタクリロキシエトキシジエトキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(メタクリロキシエトキシポリエトキシ)フェニル〕プロパン、テトラブロモビスフェノールAジメタクリレート、ジシクロペンタニルジメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレート、グリセロールジメタクリレート、ヒドロキシビバリン酸ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタメタクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラメタクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、トリグリセーロールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリス(メタクリロキシエチル)イソシアヌレート、アリルメタクリレート、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、ジアリルテレフタレート、ジアリルイソフタレート、及びジエチレングリコールビスアリルカーボネート等が挙げられる。
本発明の上記重合性モノマーとしては、さらに下記一般式(5)で表されるモノマーを用いてもよい。
上記一般式(5)で表されるモノマーの具体例としては、以下のものが挙げられる。
本発明で用いるイオン性モノマーは、イオン性基および重合性基を有する化合物で、水溶性のものである。上記のイオン性基および重合性基としては、前述したものと同様である。イオン性基として、アニオン性基、カチオン性基のいずれを有するかによって、それぞれアニオン性モノマー(アニオン性水溶性モノマー)、カチオン性モノマー(カチオン性水溶性モノマー)と称される。
本発明で使用できるカチオン性モノマーの好ましい具体例としては、ジメチルアミノメチルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリレート、ジエチルアミノメチルアクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノプロピルアクリレート、ジメチルアミノメチルアクリルアミド、ジメチルアミノエチルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ジエチルアミノメチルアクリルアミド、ジエチルアミノエチルアクリルアミド、ジエチルアミノプロピルアクリルアミド、ジイソプロピルアミノメチルアクリルアミド、ジイソプロピルアミノエチルアクリルアミド、ジイソプロピルアミノプロピルアクリルアミド、ジメチルアミノメチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノプロピルメタクリレート、ジエチルアミノメチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノプロピルメタクリレート、ジメチルアミノメチルメタクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリルアミド、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、ジエチルアミノメチルメタクリルアミド、ジエチルアミノエチルメタクリルアミド、ジエチルアミノプロピルメタクリルアミド、ジイソプロピルアミノメチルメタクリルアミド、ジイソプロピルアミノエチルメタクリルアミド、ジイソプロピルアミノプロピルメタクリルアミド、等のハロゲン化水素、硫酸、硝酸、有機酸等の中和塩、ハロゲン化アルキル、ベンジルハライド、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等による四級化物が挙げられる。これらの中でもメタクリル酸ジメチルアミノエチルメチルクロライド塩、メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド塩、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド塩、及び2−ヒドロキシ−3−メタクリロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド塩が好ましく用いられる。上記のカチオン性モノマーとしては市販品を用いることもでき、例えば、アクリエステルDMC(三菱レイヨン(株))、アクリエステルDML60(三菱レイヨン(株))、及びC−1615(第一工業製薬(株))などを挙げることができる。以上例示したカチオン性モノマーは、単独で、又は2種以上の混合物として用いることができる。
無機微粒子を被覆するポリマーは、上述した各種モノマーを用いて重合反応を行うことによって得られる。この重合反応は公知の重合開始剤を用いて行うことができ、特にラジカル重合開始剤を用いることが好ましい。重合開始剤としては油溶性のアゾビスイソニトリル等のアゾ系開始剤や過酸化物、もしくは水溶性の重合開始剤が使用される。水溶性の重合開始剤としては、好ましくは、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、2,2−アゾビス−(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩、及び4,4−アゾビス−(4−シアノ吉草酸)などの水溶性の重合開始剤が用いられる。
〔カプセル化無機微粒子の製造法〕
無機微粒子を被覆するポリマーは上述のとおり重合反応によって合成するが、この重合反応は、超音波発生器、攪拌機、還流冷却器、滴下漏斗、及び温度調節器を備えた反応容器を使用して行うことが好ましい。
無機微粒子及び第四級アンモニウム塩型シランカップリング剤を水性媒体中で分散させて混合し、加水分解促進触媒を添加する等して60〜150℃の範囲の温度で温度処理することにより、無機微粒子表面に第四級アンモニウム塩型シランカップリング剤の少なくとも一部が結合すると考えられる。用いる第四級アンモニウム塩型シランカップリング剤の量は、無機微粒子の表面を充分に覆う程度であることが好ましく、無機微粒子の表面積とシランカップリング剤占有面積から最適な添加量が求められる。
当該アニオン性重合性界面活性剤と同種又は反対の電荷を有するイオン性重合性界面活性剤の量は、アニオン性重合性界面活性剤の0.1〜3.0倍モルが好ましく、0.5〜1.5倍モルがさらに好ましい。
上記のような製造方法により、無機微粒子がポリマーを主成分とする壁材によって被覆されたカプセル化物であって、無機微粒子がシランカップリング剤によって表面改質したものであり、ポリマーが少なくとも1種のイオン性基と疎水性基と重合性基とを有するイオン性重合性界面活性剤、及び、少なくとも1種の重合性モノマーとから形成されたカプセル化無機微粒子を得ることができる。
また、第四級アンモニウム塩型シランカップリング剤を水性媒体に溶解し、必要に応じて加水分解促進触媒を添加した後に、第四級アンモニウム塩型シランカップリング剤で表面改質した無機微粒子を混合する。これを60℃〜150℃の範囲の所定温度で乾燥し、ミキサー等によって機械的に塊を細粒化する。得られた粉体を水性媒体中に分散する。次いで少なくとも一種のアニオン性重合性界面活性剤を加え攪拌混合し、必要に応じて超音波を所定の条件の下、照射する。そこに、当該アニオン性重合性界面活性剤と同種又は反対の電荷を有するイオン性重合性界面活性剤を加え混合した後に、疎水性モノマーを加えて混合し、重合開始剤を添加して、水中にて重合反応を行うことによって、コーティング用組成物や印刷用組成物として該カプセル化無機微粒子を用いた場合に、より耐摩耗性の高いコーティング及び印刷を得ることができる。
印刷及びコーティングは、基材表面に所定のパターンを形成させるか否かの点を除いて、ともに基材表面に所定の材料の層を形成させる点で同じであるから、以下、コーティング用組成物及び印刷用組成物をまとめて説明する。
本発明のカプセル化無機微粒子は、コーティング用又は印刷用組成物に用いることができる。この場合、基材表面に前記組成物をコーティング又は印刷してパターンを形成した後、焼成することによって無機化合物、特に金属酸化物の被覆を基材上に形成することもできる。本発明のカプセル化無機微粒子を含む組成物は、インクジェット記録方法を用いて基材表面にコーティング又は印刷することができ、例えば特に微細なパターンを有する被覆を基材表面に形成したい場合などに有効である。以下、カプセル化無機微粒子を含むコーティング用又は印刷用組成物のうち、例としてインクジェット記録方法に用いるものとして好ましい組成物(以下、インクジェット記録用組成物という)について説明するが、本発明は以下に説明する組成物に限定されるものではない。
本発明のインクジェット記録用組成物は、水性組成物であり、水性溶媒中に上記カプセル化無機微粒子が分散されて含まれるものである。組成物中のカプセル化無機微粒子の含有量は、組成物の全重量に対して1重量%〜20重量%であることが好ましく、3重量%〜15重量%であることがさらに好ましい。
シランカップリング剤AY43−021(商品名、 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)(オクタデシルジメチル〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕アンモニウムクロライド:メタノール溶液)を固形分として2.5gとなるように取り、メタノールで固形分濃度が5重量%となるように希釈した。ここに、予め秤量しておいたシリカ微粉体(AEROSIL OX50:商品名、東ソー・シリカ株式会社製)(平均粒子径40nm)の20gを加え、良く混合し、室温で乾燥した後、130℃で1時間乾燥した。これを、容器に入れ、400gの脱イオン水を加えて攪拌混合し、さらに超音波を照射し分散した。
上記分散液にアニオン性重合性界面活性剤アクアロンKH−10(商品名、第一工業製薬株式会社製)を3.5g添加して超音波を30分間照射した。次いで、イオン交換水50gに溶解した2.5gのアニオン性重合性界面活性剤アデカリアソープSR−10(商品名、旭電化工業株式会社製)を添加して混合した後に、スチレン15g、ジシクロペンテニルメタクリレート5g、ドデシルメタクリレート5gを加えて混合攪拌した。
これを、攪拌機、還流冷却器、滴下漏斗、温度調整器、窒素導入管を備えた反応容器に投入した。反応容器の内温を80℃に昇温した後、イオン交換水20gに重合開始剤として過硫酸カリウム0.6gを溶解した過硫酸カリウム水溶液を滴下し、窒素を導入しながら、80℃で6時間重合した。重合終了後、1mol/Lの水酸化カリウム水溶液でpHを8に調製し、限外濾過装置でクロスフロー法による限外濾過を行った。得られたカプセル化無機微粒子1は水媒体に対して良好な分散性を示すものであった。
シランカップリング剤AY43−021(商品名、 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)(オクタデシルジメチル〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕アンモニウムクロライド:メタノール溶液)を固形分として2.5gとなるように取り、メタノールで固形分濃度が5重量%となるように希釈した。ここに、予め秤量しておいたシリカ微粉体(AEROSIL OX50:商品名、東ソー・シリカ株式会社製)(平均粒子径40nm)の20gを加え、良く混合し、室温で乾燥した後、130℃で1時間乾燥した。これを、容器に入れ、400gの脱イオン水を加えて攪拌混合し、さらに超音波を照射し分散した。
上記分散液にアニオン性重合性界面活性剤アクアロンKH−10(商品名、第一工業製薬株式会社製)を3.5g添加して超音波を30分間照射した。次いで、スチレン15g、ジシクロペンテニルメタクリレート5g、ドデシルメタクリレート5gを加えて混合攪拌した。これに、イオン交換水50gに溶解した2.5gのアニオン性重合性界面活性剤アデカリアソープSR−10(商品名、旭電化工業株式会社製)を添加して混合した。
これを、攪拌機、還流冷却器、滴下漏斗、温度調整器、窒素導入管を備えた反応容器に投入した。反応容器の内温を80℃に昇温した後、イオン交換水20gに重合開始剤として過硫酸カリウム0.6gを溶解した過硫酸カリウム水溶液を滴下し、窒素を導入しながら、80℃で6時間重合した。重合終了後、1mol/Lの水酸化カリウム水溶液でpHを8に調製し、限外濾過装置でクロスフロー法による限外濾過を行った。得られたカプセル化無機微粒子2は水媒体に対して良好な分散性を示すものであった。
シランカップリング剤AY43−021(商品名、 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)(オクタデシルジメチル〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕アンモニウムクロライド:メタノール溶液)を固形分として2.5gとなるように取り、メタノールで固形分濃度が5重量%となるように希釈した。ここに、予め秤量しておいたシリカ微粉体(AEROSIL OX50:商品名、東ソー・シリカ株式会社製)(平均粒子径40nm)の20gを加え、良く混合し、室温で乾燥した後、130℃で1時間乾燥した。これを、容器に入れ、400gの脱イオン水を加えて攪拌混合し、さらに超音波を照射し分散した。
上記分散液にアニオン性重合性界面活性剤アクアロンKH−10(商品名、第一工業製薬株式会社製)を3.5g添加して超音波を30分間照射した。次いで、スチレン15g、ジシクロペンテニルメタクリレート5g、ドデシルメタクリレート5gを加えて混合攪拌した。これに、イオン交換水50gに溶解した2.5gのアニオン性重合性界面活性剤アデカリアソープSR−10(商品名、旭電化工業株式会社製)と2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸0.2gを添加して混合した。
これを、攪拌機、還流冷却器、滴下漏斗、温度調整器、窒素導入管を備えた反応容器に投入した。反応容器の内温を80℃に昇温した後、イオン交換水20gに重合開始剤として過硫酸カリウム0.6gを溶解した過硫酸カリウム水溶液を滴下し、窒素を導入しながら、80℃で6時間重合した。重合終了後、1mol/Lの水酸化カリウム水溶液でpHを8に調製し、限外濾過装置でクロスフロー法による限外濾過を行った。得られたカプセル化無機微粒子3は水媒体に対して良好な分散性を示すものであった。
カプセル化無機微粒子1の分散液をカプセル化無機微粒子1が20gとなるように取り、これにエチレングリコール10g、1,2−ヘキサンジオール5g、アセチレングリコール系界面活性剤(オルフィンE1010:商品名、日信化学工業(株)製)を0.2g添加し、イオン交換水で全量を100gとして、混合攪拌して、コーティング組成物及び印刷用組成物を調製した。
このコーティング組成物を鉄板に刷毛で塗布して、30分間、室温乾燥した後、130℃で焼成したところ、透明なコート膜が得られた。
また、この印刷用組成物を、インクジェットプリンタPX−V600(商品名、セイコーエプソン製)に充填し、素焼きの陶器板にベタ印刷した。これを、30分間、室温乾燥した後、130℃で焼成したところ、透明なコート膜が得られた。
カプセル化無機微粒子2の分散液をカプセル化無機微粒子2が20gとなるように取り、これにエチレングリコール10g、1,2−ヘキサンジオール5g、アセチレングリコール系界面活性剤(オルフィンE1010:商品名、日信化学工業(株)製)を0.2g添加し、イオン交換水で全量を100gとして、混合攪拌して、コーティング組成物及び印刷用組成物を調製した。
このコーティング組成物を鉄板に刷毛で塗布して、30分間、室温乾燥した後、130℃で焼成したところ、透明なコート膜が得られた。
また、この印刷用組成物を、インクジェットプリンタPX−V600(商品名、セイコーエプソン製)に充填し、素焼きの陶器板にベタ印刷した。これを、30分間、室温乾燥した後、130℃で焼成したところ、透明なコート膜が得られた。
カプセル化無機微粒子3の分散液をカプセル化無機微粒子3が20gとなるように取り、これにエチレングリコール10g、1,2−ヘキサンジオール5g、アセチレングリコール系界面活性剤(オルフィンE1010:商品名、日信化学工業(株)製)を0.2g添加し、イオン交換水で全量を100gとして、混合攪拌して、コーティング組成物及び印刷用組成物を調製した。
このコーティング組成物を鉄板に刷毛で塗布して、30分間、室温乾燥した後、130℃で焼成したところ、透明なコート膜が得られた。
また、この印刷用組成物を、インクジェットプリンタPX−V600(商品名、セイコーエプソン製)に充填し、素焼きの陶器板にベタ印刷した。これを、30分間、室温乾燥した後、130℃で焼成したところ、透明なコート膜が得られた。
シランカップリング剤AY43−021(商品名、 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)(オクタデシルジメチル〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕アンモニウムクロライド:メタノール溶液)を固形分として2.5gとなるように取り、メタノールで固形分濃度が5重量%となるように希釈した。ここに、予め秤量しておいたシリカ微粉体(AEROSIL OX50:商品名、東ソー・シリカ株式会社製)(平均粒子径40nm)の20gを加え、良く混合し、室温で乾燥した後、130℃で1時間乾燥した。これを、容器に入れ、400gの脱イオン水を加えて攪拌混合し、さらに超音波を照射し分散した。 上記分散液にアニオン性界面活性剤ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを3.5g添加して超音波を30分間照射した。次いで、スチレン15g、ジシクロペンテニルメタクリレート5g、ドデシルメタクリレート5gを加えて混合攪拌した。これに、イオン交換水50gに溶解した2.5gのドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを添加して混合した。 これを、攪拌機、還流冷却器、滴下漏斗、温度調整器、窒素導入管を備えた反応容器に投入した。反応容器の内温を80℃に昇温した後、イオン交換水20gに重合開始剤として過硫酸カリウム0.6gを溶解した過硫酸カリウム水溶液を滴下し、窒素を導入しながら、80℃で6時間重合した。重合終了後、1mol/Lの水酸化カリウム水溶液でpHを8に調製し、限外濾過装置でクロスフロー法による限外濾過を行った。
シランカップリング剤AY43−021(商品名、 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)(オクタデシルジメチル〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕アンモニウムクロライド:メタノール溶液)を固形分として2.5gとなるように取り、メタノールで固形分濃度が5重量%となるように希釈した。ここに、予め秤量しておいたシリカ微粉体(AEROSIL OX50:商品名、東ソー・シリカ株式会社製)(平均粒子径40nm)の20gを加え、良く混合し、室温で乾燥した後、130℃で1時間乾燥した。これを、容器に入れ、400gの脱イオン水を加えて攪拌混合し、さらに超音波を照射し分散した。
カプセル化無機微粒子4の分散液をカプセル化無機微粒子4が20gとなるように取り、これにエチレングリコール10g、1,2−ヘキサンジオール5g、アセチレングリコール系界面活性剤(オルフィンE1010:商品名、日信化学工業(株)製)を0.2g添加し、イオン交換水で全量を100gとして、混合攪拌して、コーティング組成物及び印刷用組成物を調製した。 このコーティング組成物を鉄板に刷毛で塗布して、30分間、室温乾燥した後、130℃で焼成したところ、透明なコート膜が得られた。 また、この印刷用組成物を、インクジェットプリンタPX−V600(商品名、セイコーエプソン製)に充填し、素焼きの陶器板にベタ印刷した。これを、30分間、室温乾燥した後、130℃で焼成したところ、透明なコート膜が得られた。
シランカップリング処理した無機微粒子5の分散液をシランカップリング処理した無機微粒子5が20gとなるように取り、これにエチレングリコール10g、1,2−ヘキサンジオール5g、アセチレングリコール系界面活性剤(オルフィンE1010:商品名、日信化学工業(株)製)を0.2g添加し、イオン交換水で全量を100gとして、混合攪拌して、コーティング組成物及び印刷用組成物を調製した。 このコーティング組成物を鉄板に刷毛で塗布して、30分間、室温乾燥した後、130℃で焼成したが、透明なコート膜は得られなかった。 また、この印刷用組成物を、インクジェットプリンタPX−V600(商品名、セイコーエプソン製)に充填し、素焼きの陶器板にベタ印刷した。これを、30分間、室温乾燥した後、130℃で焼成したが透明なコート膜は得られなかった。
<分散性>
実施例及び比較例のコーティング組成物について、インク中の着色剤の沈降性をサンプルの高さ方向の後方散乱光と透過光の強度分布から沈降性を評価することのできるFORMUL ACTION社製のTURBISCAN 2000を用いて、20℃で測定した。FORMUL ACTION社製TURBISCAN 2000の測定原理を以下に示す。
この装置は、該装置の所定の位置にインクを入れたガラス管をセットして測定を開始すると、このガラス管の周り(径方向)を取り巻くように設置されたステージがガラス管に沿って上下方向に移動する仕組みとなっており、該ステージ上に設置された光源と散乱光および透過光の検出器が、ステージの上下動に合わせて、このガラス管の縦方向に対し散乱光・透過光の強度分布を40μmのピッチで測定し、この動作を任意の時間間隔で繰り返すことによって粒子の移動や粒子径の変化があった場合に光の強度として経時的に観測することができる測定装置である。
評価は、2週間経過後の状態について、以下の基準で行った。
A:沈降現象が見られなかった。
B:沈降現象が見られた。
結果、実施例のものはA、比較例のものはBであった。
<耐磨耗性・耐擦過性>
実施例のコーティング鉄板のコート表面をスチールウールで1kgの加重をかけて5回往復させ、コート表面の状態を観察した。
A:コート表面に傷がつかない。
B:コート表面に傷がつく。
<耐汚染性・耐蝕性>
実施例のコーティング鉄板のコート面に40℃、湿度80%の条件下で10%塩化ナトリウム水溶液を1週間継続して噴霧した。また、実施例のコーティング鉄板のコート面に×印の傷を入れ、同条件下に暴露した。
A:コート面には汚れはなかった。また、傷の部分からの錆の発生もなかった。
B:コート面には汚れはなかったが、傷の部分から錆が発生していた。
C:コート面に汚れがあり、コート膜の浮きと傷の部分からの錆の発生が見られた。
Claims (13)
- 無機微粒子がポリマーを主成分とする壁材によって被覆されたカプセル化物であって、
前記無機微粒子が分子内に加水分解性ケイ素基及び第四級アンモニウム基を有する化合物によって表面改質したものであり、
前記ポリマーはアニオン性基と疎水性基と重合性基とを有するアニオン性重合性界面活性剤と、疎水性モノマーとを重合して得られるポリマーであり、
前記ポリマーを構成する前記アニオン性重合性界面活性剤側と前記無機微粒子とが接している、
ことを特徴とするカプセル化無機微粒子。 - 請求項1に記載のカプセル化無機微粒子を含むコーティング用組成物。
- 請求項1に記載のカプセル化無機微粒子を含む印刷用組成物。
- 被コーティング材料に、請求項2に記載の組成物をコーティングし、加熱して焼き付けることを特徴とする無機材料のコーティング方法。
- 被印刷材料に、請求項3に記載の組成物を印刷し、加熱して焼き付けることを特徴とする無機材料の印刷方法。
- (a)少なくとも一種の分子内に加水分解性ケイ素基及び第四級アンモニウム基を有する化合物によって、少なくとも一種の無機微粒子の表面改質を行う工程と、
(b)前記(a)工程で得られた無機微粒子を水性媒体に分散させる工程と、
(c)前記(b)工程で得られた水性媒体に、分子内に加水分解性ケイ素基及び第四級アンモニウム基を有する化合物に対して反対電荷を有するアニオン性重合性界面活性剤を加え、さらに疎水性モノマーを添加して混合する工程と、
(d)前記(c)工程で得られた水性媒体に、前記アニオン性重合性界面活性剤と同種又は反対の電荷を有するイオン性重合性界面活性剤を加えて混合する工程と、
(e)前記(d)工程で得られた水性媒体に、重合開始剤を加えて重合する工程とを少なくとも有することを特徴とするカプセル化無機微粒子の製造方法。 - (a)少なくとも一種の分子内に加水分解性ケイ素基及び第四級アンモニウム基を有する化合物によって、少なくとも一種の無機微粒子の表面改質を行う工程と、
(b)前記(a)工程で得られた無機微粒子を水性媒体に分散させる工程と、
(c)前記(b)工程で得られた水性媒体に、分子内に加水分解性ケイ素基及び第四級アンモニウム基を有する化合物に対して反対電荷を有するアニオン性重合性界面活性剤を加えて混合する工程と、
(d)前記(c)工程で得られた水性媒体に、前記アニオン性重合性界面活性剤と同種又は反対の電荷を有するイオン性重合性界面活性剤を加え、さらに疎水性モノマーを添加して混合する工程と、
(e)前記(d)工程で得られた水性媒体に、重合開始剤を加えて重合する工程とを少なくとも有することを特徴とするカプセル化無機微粒子の製造方法。 - 前記(d)工程において、さらにイオン性モノマーを添加することを特徴とする、請求項6又は7に記載のカプセル化無機微粒子の製造方法。
- 前記無機微粒子が、チタニア、シリカ、アルミナ、ジルコニア、およびWO2からなる群から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載のカプセル化無機微粒子の製造方法。
- 請求項6〜9のいずれか一項に記載の製造法を用いて製造されたカプセル化無機微粒子を含むコーティング用組成物。
- 請求項6〜9のいずれか一項に記載の製造法を用いて製造されたカプセル化無機微粒子を含む印刷用組成物。
- 被コーティング材料に、請求項10に記載の組成物をコーティングし、加熱して焼き付けることを特徴とする無機材料のコーティング方法。
- 被印刷材料に、請求項11に記載の組成物を印刷し、加熱して焼き付けることを特徴とする無機材料の印刷方法。
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