[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP5138262B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤 Download PDF

Info

Publication number
JP5138262B2
JP5138262B2 JP2007098043A JP2007098043A JP5138262B2 JP 5138262 B2 JP5138262 B2 JP 5138262B2 JP 2007098043 A JP2007098043 A JP 2007098043A JP 2007098043 A JP2007098043 A JP 2007098043A JP 5138262 B2 JP5138262 B2 JP 5138262B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extract
skin
formulation
added
production
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007098043A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008255043A (ja
Inventor
和寿 大隅
祐子 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Menard Cosmetic Co Ltd
Original Assignee
Nippon Menard Cosmetic Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Menard Cosmetic Co Ltd filed Critical Nippon Menard Cosmetic Co Ltd
Priority to JP2007098043A priority Critical patent/JP5138262B2/ja
Publication of JP2008255043A publication Critical patent/JP2008255043A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5138262B2 publication Critical patent/JP5138262B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Description

本発明は、青銭柳の抽出物を含有することにより、老化防止と美白作用に優れた皮膚外用剤に関する。
近年、生体成分を酸化させる要因として、フリーラジカルや活性酸素がとりあげられ、その悪影響が問題となっている。フリーラジカルや活性酸素は、生体内で生じ、コラーゲン等の生体組織を分解あるいは架橋し、また、脂質を酸化して、細胞に障害を与える過酸化脂質をつくると言われている。この様な障害は、肌のシワやハリが低下する等の老化の原因になると考えられており、老化を防ぐ方法の一つにフリーラジカルや活性酸素を除去する抗酸化剤を配合する方法が知られている。従来、老化防止を目的として用いられるフリーラジカル消去剤にはアスコルビン酸、トコフェロール、3,5−tert−ブチル−4−ヒドロキシトルエン(BHT)、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)等が用いられてきた。
皮膚は、表皮、真皮、皮下組織からなるが、中でも真皮は皮膚の構造維持に極めて重要であり、ヒアルロン酸、コラーゲン等から形成される真皮結合組織によって皮膚のハリが保たれている。この結合組織が収縮力を失い、さらに弾力を失う結果として皮膚のシワやタルミが発生すると考えられている。
また、皮膚が紫外線を浴びるとコラゲナーゼ等のマトリックスメタロプロテアーゼが活性化されることが知られている。これらの酵素は、真皮の主要成分であるコラーゲンを減少させることによりシワやタルミを促進すると言われている。
近年、この皮膚のシワやタルミ等を防止する多くの化粧料が知られ、その有効成分としてレチノイン酸、α−ヒドロキシ酸、レチノール等が報告されている。しかしながら、これらの有効成分は皮膚刺激性や安定性に問題がある。また、シワやタルミを防ぐ方法の一つに、コラゲナーゼ活性阻害剤を配合することが知られている。
一般にシミ、ソバカス、日焼け等に見られる皮膚の色素沈着は、ホルモンの異常や紫外線の刺激により、皮膚内に存在するメラニン色素生成細胞がメラニン色素を過剰に生成し、これが皮膚内に沈着することが原因と考えられている。このような色素沈着を防ぐ方法の一つに、メラニンの過剰な生成を抑制する方法が知られている。従来、色素沈着の治療にはハイドロキノンやアスコルビン酸等を外用する処置が行われてきた。
しかし、以上に述べた老化防止及び美白作用の指標であるラジカル消去作用、コラゲナーゼ活性阻害作用、メラニン生成抑制作用について、植物原料の青銭柳は検討されていなかった。
皮膚の老化防止又は抗酸化を目的として用いられるSODは不安定であり、製剤化が難しく、トコフェロールも効果が充分であるとは言えない。また、合成化合物であるBHT等は安全性に問題があり、配合量に制限があることから、化学合成品ではなく、安定でかつ副作用の少ない天然原料が望まれている。同様に、安全で安定なコラゲナーゼ活性阻害作用を有することが老化防止に好ましい。また、美白剤して用いられるアスコルビン酸は経時的に分解しやすい等の欠点があるため、同様に安定性が高く、効果の優れた天然物由来の皮膚外用剤が望まれている。
以上のことから、安全で安定性に優れ、老化防止及び美白作用に優れた皮膚外用剤が望まれている。
このような事情により、本発明者らは鋭意検討した結果、青銭柳の抽出物が優れたDPPHラジカル消去作用、コラゲナーゼ活性阻害作用及びメラニン生成抑制作用をもち、安定性においても優れていることを見出した。さらに、その抽出物を含有する皮膚外用剤が、安全で安定であり、老化防止及び美白作用に優れていることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明に用いる青銭柳(クルミ科、別名;ゼニガタ、キクロカーヤ)は、学名がCyclocarya paliurus(シクロカリヤ パリウラス)で中国が原産である。砂糖の200倍の甘さを示すシクロカリオシドが含まれ、甘味のあるお茶として飲用され、糖尿病や高血圧によいとされている。なお、本植物は、化粧料としての利用は報告されていない。
本発明に用いる青銭柳の抽出物とは、植物体の葉、茎、樹皮、花、実、根等の植物体の一部又は全草から抽出したものである。好ましくは、植物体の葉から抽出して得られるものが良い。その抽出方法は特に限定されず、例えば、加熱抽出したものであっても良いし、常温抽出したものであっても良い。
抽出する溶媒としては、例えば、水、低級アルコール類(メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等)、液状多価アルコール(1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、アセトニトリル、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、炭化水素類(ヘキサン、ヘプタン、流動パラフィン等)、エーテル類(エチルエーテル、テトラヒドロフラン、プロピルエーテル等)が挙げられる。好ましくは、水、低級アルコール及び液状多価アルコール等の極性溶媒が良く、特に好ましくは、水、エタノール、1,3−ブチレングリコール及びプロピレングリコールが良い。これらの溶媒は一種でも二種以上を混合して用いても良い。
上記抽出物は、抽出した溶液のまま用いても良く、必要に応じて、濃縮、希釈及び濾過処理、活性炭等による脱色、脱臭処理等をして用いても良い。更には、抽出した溶液を濃縮乾固、噴霧乾燥、凍結乾燥等の処理を行い、乾燥物として用いても良い。
本発明の皮膚外用剤には、上記抽出物をそのまま使用しても良く、抽出物の効果を損なわない範囲内で、外用剤に用いられる成分である油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、金属石鹸、pH調整剤、防腐剤、香料、保湿剤、粉体、紫外線吸収剤、増粘剤、色素、酸化防止剤、美白剤、キレート剤等の成分を配合することができる。
本発明の皮膚外用剤は、化粧品、医薬部外品、医薬品のいずれにも用いることができ、その剤形としては、例えば、化粧水、クリ−ム、乳液、ゲル剤、エアゾール剤、エッセンス、パック、洗浄剤、浴用剤、ファンデ−ション、打粉、口紅、軟膏、パップ剤等の皮膚に適用されるものが挙げられる。
本発明に用いる上記抽出物の配合量は、本発明の皮膚外用剤全量に対し、固形物に換算して0.0001重量%以上、好ましくは0.001〜10重量%の配合が良い。0.0001重量%未満では十分な効果は望みにくい。10重量%を越えて配合した場合、効果の増強は認められにくく不経済である。また、添加の方法については、予め加えておいても、製造途中で添加しても良く、作業性を考えて適宜選択すれば良い。
本発明の青銭柳の抽出物は、優れたDPPHラジカル消去作用、コラゲナーゼ活性阻害及びメラニン生成抑制作用を有し、安定性にも優れていた。さらに、これらの抽出物を含有する皮膚外用剤は、安全で優れた老化防止及び美白作用を示した。
次に本発明を詳細に説明するため、実施例として本発明に用いる抽出物の製造例、本発明の処方例及び実験例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。実施例に示す配合量の部とは重量部を、%とは重量%を示す。
製造例1 青銭柳の熱水抽出物
青銭柳の葉の乾燥物30gに精製水900mLを加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して青銭柳の熱水抽出物を3.3g得た。
製造例2 青銭柳のエタノール抽出物
青銭柳の葉の乾燥物100gにエタノール1Lを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮乾固して、青銭柳のエタノール抽出物を9.5g得た。
製造例3 青銭柳の50%1,3−ブチレングリコール抽出物
青銭柳の葉及び樹皮の乾燥物20gに精製水200g及び1,3−ブチレングリコール200gを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、青銭柳の50%1,3−ブチレングリコール抽出物を360g得た。
処方例1 化粧水
処方 配合量
1.青銭柳の熱水抽出物(製造例1) 0.1部
2.1,3−ブチレングリコール 8.0
3.グリセリン 2.0
4.キサンタンガム 0.02
5.クエン酸 0.01
6.クエン酸ナトリウム 0.1
7.エタノール 5.0
8.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
9.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.1
10.香料 適量
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜6及び11と、成分7〜10をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合し濾過して製品とする。
比較例1 従来の化粧水
処方例1において、青銭柳の熱水抽出物を精製水に置き換えたものを従来の化粧水とした。
処方例2 クリーム
処方 配合量
1.青銭柳のエタノール抽出物(製造例2) 0.05部
2.スクワラン 5.5
3.オリーブ油 3.0
4.ステアリン酸 2.0
5.ミツロウ 2.0
6.ミリスチン酸オクチルドデシル 3.5
7.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
8.ベヘニルアルコール 1.5
9.モノステアリン酸グリセリン 2.5
10.香料 0.1
11.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
12.パラオキシ安息香酸エチル 0.05
13.1,3−ブチレングリコール 8.5
14.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2〜9を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び11〜14を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分10を加え、更に30℃まで冷却して製品とする。
比較例2 従来のクリーム
処方例2において、青銭柳のエタノール抽出物を精製水に置き換えたものを従来のクリームとした。
処方例3 乳液
処方 配合量
1.青銭柳の熱水抽出物(製造例1) 0.001部
2.スクワラン 5.0
3.オリーブ油 5.0
4.ホホバ油 5.0
5.セタノール 1.5
6.モノステアリン酸グリセリン 2.0
7.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
8.ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート
(20E.O.) 2.0
9.香料 0.1
10.プロピレングリコール 1.0
11.グリセリン 2.0
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
13.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2〜8を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び10〜13を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分9を加え、更に30℃まで冷却して製品とする。
処方例4 ゲル剤
処方 配合量
1.青銭柳の50%1,3−ブチレングリコール抽出物
(製造例3) 1.0部
2.エタノール 5.0
3.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
4.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.1
5.香料 適量
6.1,3−ブチレングリコール 5.0
7.グリセリン 5.0
8.キサンタンガム 0.1
9.カルボキシビニルポリマー 0.2
10.水酸化カリウム 0.2
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2〜5と、成分1及び6〜11をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合して製品とする。
処方例5 パック
処方 配合量
1.青銭柳の熱水抽出物(製造例1) 0.1部
2.青銭柳のエタノール抽出物(製造例2) 0.1
3.ポリビニルアルコール 12.0
4.エタノール 5.0
5.1,3−ブチレングリコール 8.0
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
7.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.) 0.5
8.クエン酸 0.1
9.クエン酸ナトリウム 0.3
10.香料 適量
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜11を均一に溶解し製品とする。
処方例6 ファンデーション
処方 配合量
1.青銭柳のエタノール抽出物(製造例2) 1.0部
2.ステアリン酸 2.4
3.ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート
(20E.O.) 1.0
4.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.0
5.セタノール 1.0
6.液状ラノリン 2.0
7.流動パラフィン 3.0
8.ミリスチン酸イソプロピル 6.5
9.カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1
10.ベントナイト 0.5
11.プロピレングリコール 4.0
12.トリエタノールアミン 1.1
13.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
14.二酸化チタン 8.0
15.タルク 4.0
16.ベンガラ 1.0
17.黄酸化鉄 2.0
18.香料 適量
19.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2〜8を加熱溶解し、80℃に保ち油相とする。成分19に成分9をよく膨潤させ、続いて、成分1及び10〜13を加えて均一に混合する。これに粉砕機で粉砕混合した成分14〜17を加え、ホモミキサーで撹拌し75℃に保ち水相とする。この水相に油相をかき混ぜながら加え、冷却し、45℃で成分18を加え、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
実施例7 浴用剤
処方 配合量
1.青銭柳の熱水抽出物(製造例1) 5.0部
2.炭酸水素ナトリウム 50.0
3.黄色202号(1) 適量
4.香料 適量
5.硫酸ナトリウムにて全量を100とする
[製造方法]成分1〜5を均一に混合し製品とする。
処方例8 軟膏
処方 配合量
1.青銭柳の熱水抽出物(製造例1) 0.01部
2.青銭柳の50%1,3−ブチレングリコール抽出物
(製造例3) 0.5
3.ポリオキシエチレンセチルエーテル(30E.O.) 2.0
4.モノステアリン酸グリセリン 10.0
5.流動パラフィン 5.0
6.セタノール 6.0
7.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
8.プロピレングリコール 10.0
9.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分3〜6を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1、2及び7〜9を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
次に、本発明の効果を詳細に説明するため、実験例を挙げる。
実験例1 DPPHラジカル消去作用
製造例1、2を試料として用い、フリーラジカルの一種であるDPPHラジカルの消去作用を測定した。陽性対照として、アスコルビン酸を用いた。また、試料の安定性を確認するために、試料を40℃で2週間保存して同様に測定を行った。
各濃度の試料水溶液0.3mLに0.1mLの酢酸緩衝液(pH5.5)と0.4mLのエタノールと0.2mLの0.5mMのDPPH(diphenylpycrylhydrazyl)エタノール溶液を加え、37℃で30分間反応させた後、波長517nmにおける吸光度を測定した。各試料の消去率は、次の式で算出した。
消去率(%)=(1−試料吸光度/ブランク吸光度)×100
これらの試験結果を表1に示した。アスコルビン酸は40℃で2週間の保存により、DPPHラジカル消去作用が大きく減少したが、青銭柳の抽出物は消去作用に変化はなかった。以上のことから、青銭柳の抽出物は、安定で優れたDPPHラジカル消去作用を示した。
Figure 0005138262
実験例2 コラゲナーゼ活性阻害作用
製造例1、2を試料として用い、コラゲナーゼ活性阻害作用を測定した。マイクロプレートを用いて、試料液50μLに酵素液として0.1mg/mLのコラゲナーゼ Type IV(シグマ製)水溶液を50μL加えた。基質溶液として0.39mg/mLのPz−ペプタイド(Pz−Pro−Leu−Gly−Pro−D−Arg−OH、シグマ製)・20mM塩化カルシウム入りトリス塩酸緩衝液(pH7.1)を加えて混合し、37℃、30分反応させた後、1mLの25mMクエン酸を加えて反応を停止させた。5mLの酢酸エチルを加えて抽出して、酢酸エチル層を320nmの吸光度を測定した。また、各試料の阻害作用は、次の式から求められる阻害率で算出した。なお、対照には試料の代わりに精製水を用い、ブランクとしてコラゲナーゼの代わりに20mM塩化カルシウム入りトリス塩酸緩衝液(pH7.1)を用いた。
阻害率(%)=〔1−(C−D)/(A−B)〕×100
A:対照の320nmにおける吸光度(O.D.320)
B:対照ブランクのO.D.320
C:試料のO.D.320
D:試料ブランクのO.D.320
これらの実験結果を表2に示した。その結果、青銭柳の抽出物は優れたコラゲナーゼ活性阻害作用を示した。
Figure 0005138262
実験例3 B16マウスメラノーマを用いたメラニン生成抑制試験
製造例1、2を試料として用い、メラニン生成抑制作用を測定した。
マウスメラノーマ由来細胞株であるB16細胞を6cmディッシュに3×10個播種し、10%FBSを含むMEM with NEAAにて5%CO、37℃条件下で5日間培養した。その時、それぞれの試料は、最終濃度を調整して添加した。次に、細胞をPBS(−)にて2回洗浄した後、PBS(−)1mLを加え、ラバーポリスマンにて集めた。遠心操作をして得られたペレットにPBS(−)0.5mLを加え、超音波破砕操作をしてペレットを溶解させた。タンパク定量はLowry法{Lowry,O.H.et al.,J.Biol.Chem.,193,265−275(1951)}により測定した。また、1mgタンパクあたりのメラニン量を測定する場合、タンパク定量用に取った残りの細胞破砕溶液に4N水酸化ナトリウム0.5mLを加え、60℃で2時間反応させた後O.D.475を測定し、検量線からメラニン定量を行った。データは1mgタンパクあたりのメラニン量を算出し、試料未添加のメラニン生成量をコントロールとし、コントロールに対する試料添加時のメラニン生成抑制量の値をメラニン抑制率とした。
これらの実験結果を表3に示した。青銭柳の抽出物は、低濃度において優れたメラニン生成抑制作用を示した。
Figure 0005138262
実験例4 使用試験1
処方例1の化粧水、処方例2のクリーム、比較例1の従来の化粧水及び比較例2の従来のクリームを用いて、女性20人(21〜46才)を対象に1ヶ月間の使用試験を行った。使用後、肌のシワ、タルミの改善効果をアンケートにより判定した。
これらの試験結果を表4に示した。青銭柳の抽出物を含有する皮膚外用剤は優れたシワ、タルミの改善作用を示した。なお、試験期間中、皮膚トラブルは一人もなく、安全性においても問題なかった。また、処方成分の劣化についても問題なかった。
Figure 0005138262
実験例5 使用試験2
処方例1の化粧水、処方例2のクリーム、比較例1の従来の化粧水及び比較例2の従来のクリームを用いて、シミ、ソバカスに悩む女性20人(21〜46才)を対象に1ヶ月間の使用試験を行った。使用後、シミ、ソバカスの改善効果をアンケートにより判定した。
これらの試験結果を表5に示した。青銭柳の抽出物を含有する皮膚外用剤は、優れたシミ、ソバカスの改善作用を示した。なお、試験期間中、皮膚トラブルは一人もなく、安全性においても問題なかった。また、処方成分の劣化についても問題なかった。
Figure 0005138262
実施例3〜8についても同様に使用試験を行ったところ、優れたシワ、タルミ、シミ、ソバカス等の改善作用を示した。

Claims (3)

  1. 青銭柳の抽出物を含有することを特徴とする抗酸化剤
  2. 青銭柳の抽出物を含有することを特徴とするコラゲナーゼ活性阻害剤
  3. 青銭柳の抽出物を含有することを特徴とする美白剤。
JP2007098043A 2007-04-04 2007-04-04 皮膚外用剤 Active JP5138262B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007098043A JP5138262B2 (ja) 2007-04-04 2007-04-04 皮膚外用剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007098043A JP5138262B2 (ja) 2007-04-04 2007-04-04 皮膚外用剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008255043A JP2008255043A (ja) 2008-10-23
JP5138262B2 true JP5138262B2 (ja) 2013-02-06

Family

ID=39978983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007098043A Active JP5138262B2 (ja) 2007-04-04 2007-04-04 皮膚外用剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5138262B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012136475A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Nippon Menaade Keshohin Kk 抗変異原性剤
CN111956547A (zh) * 2020-08-21 2020-11-20 广东柏俐臣生物科技有限公司 一种抗炎舒缓类组合物及其应用
CN114377054B (zh) * 2020-10-16 2023-08-15 四川大学华西医院 青钱柳叶或其提取物在制备预防和/或治疗痤疮的药物或化妆品中的用途
CN113559026A (zh) * 2021-05-17 2021-10-29 台州学院 一种青钱柳抗氧化提取物及其应用

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002241298A (ja) * 2001-02-15 2002-08-28 Nissei Marine Kogyo Kk 血糖降下を効果に有する組成物
JP2002281938A (ja) * 2001-03-27 2002-10-02 Global Core:Kk 体質改善食品
JP4363825B2 (ja) * 2002-08-22 2009-11-11 株式会社ファンケル 脂肪細胞分化抑制剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008255043A (ja) 2008-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003081749A (ja) 皮膚外用剤
JP5184840B2 (ja) 皮膚外用剤
JP5138262B2 (ja) 皮膚外用剤
JP4824181B2 (ja) 皮膚外用剤
JP5154835B2 (ja) 美白化粧料
JP4628604B2 (ja) 皮膚外用剤
JP5144362B2 (ja) 皮膚外用剤
JP2005023021A (ja) エラスターゼ阻害剤
KR101775485B1 (ko) 계혈등 발효 추출물을 유효성분으로 함유하는 화장료 조성물
JP2003095857A (ja) 皮膚外用剤
JP7148115B2 (ja) コラーゲン産生促進剤、mmp阻害剤、メラニン生成抑制剤、細胞増殖促進剤、抗酸化剤、シワ改善剤、医薬品又は食品組成物
JP5468866B2 (ja) 皮膚外用剤
JP5415216B2 (ja) 皮膚外用剤
JP5690149B2 (ja) 外用剤又は内用剤
JP4224387B2 (ja) 皮膚外用剤
JP6468595B2 (ja) 皮膚外用剤
JP6281761B2 (ja) ヒダカミセバヤエキスを含有する外用剤又は内用剤
JP4047230B2 (ja) 皮膚外用剤
JP7539127B2 (ja) 細胞増殖促進剤、mmp-2阻害剤、皮膚外用剤、医薬品及び内用剤
JP5710193B2 (ja) 皮膚外用剤
JP7433628B2 (ja) 皮膚外用剤及び内用剤
JP4402274B2 (ja) 皮膚外用剤
JP5600421B2 (ja) 皮膚外用剤
JP5690150B2 (ja) 外用剤又は内用剤
JP2003055184A (ja) 皮膚外用剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121113

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5138262

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250