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JP4955625B2 - 運転アドバイス提供装置、運転診断装置 - Google Patents

運転アドバイス提供装置、運転診断装置 Download PDF

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JP4955625B2 JP2008200004A JP2008200004A JP4955625B2 JP 4955625 B2 JP4955625 B2 JP 4955625B2 JP 2008200004 A JP2008200004 A JP 2008200004A JP 2008200004 A JP2008200004 A JP 2008200004A JP 4955625 B2 JP4955625 B2 JP 4955625B2
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Description

本発明は、車両の運転状態を診断し、運転者に診断結果に基づくアドバイスを提供する運転アドバイス提供装置、及び車両の運転状態を診断する運転診断装置に関する。
近年、環境汚染や地球温暖化といったような環境に関する問題は益々大きくなっており、例えば車両(自動車)においては、二酸化炭素をはじめとした排気ガスの削減が大きな課題となっている。
また、車両においては、交通事故等の増加を背景に、安全性に関する課題も益々大きくなっている。
この点、従来より、環境に関する性能(例えば燃費:燃料消費率)や安全に関する性能を向上させるべく、例えば車両の知能化や高機能化が推し進められ、一定の効果をあげてきた。
一方で、個々の運転者が経済的な運転や安全運転を心掛けることによって、燃費の向上(ひいては排出ガスの削減)や交通事故の削減が期待できる。このため、個々の運転者の運転技術を向上させることは重要なテーマとなっている。そこで、例えば運転者の運転状態を診断する技術が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、車両の運転状態を検出し、検出値と基準値とを比較して運転状態を複数の項目について診断/評価し、その結果(アドバイス)を運転者に通知する装置について記載されている。
特開2000−247162号公報
ところで、運転状態の診断においては、基準値との比較による定量的な評価(絶対評価)が難しい項目もある。
一例として、例えば燃費について考えると、ある区間の燃費が基準値より小さいからと言って燃費が良い(運転状態が良い)とは一概には言えない。例えば高速道路での走行では一般に燃費が良くなるものの、アクセルを踏み込み過ぎるなど運転の仕方が不適切なら燃費は相対的に悪くなる。このような場合、燃費が所定の基準より良いとしても、相対的に悪ければ否定的に診断されるべきである。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、車両の運転状態の良否を診断して診断結果に基づくアドバイスを提供する運転アドバイス提供装置において、診断の的確性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、車両の状態を表す情報である車両情報を取得する車両情報取得手段と、車両情報取得手段により取得された車両情報に基づき、車両の運転状態の良否を診断する診断手段と、診断手段の診断結果に基づき、運転者に提供するためのアドバイスを生成するアドバイス生成手段と、アドバイス生成手段により生成されたアドバイスを運転者に通知する通知手段と、を備えた運転アドバイス提供装置において、診断手段は、所定の走行区間毎にその走行区間における車両の運転状態を演算し、診断対象の走行区間(以下、対象走行区間と言う)について演算した運転状態と、他の走行区間について演算した運転状態とを比較して、対象走行区間における運転状態の良否を診断するようになっている。
つまり、対象走行区間における運転状態が他の走行区間における運転状態と比較して悪ければ、その対象走行区間における運転状態は悪いと診断されるようにすることができる。逆に、対象走行区間における運転状態が他の走行区間における運転状態と比較して良ければ、その対象走行区間における運転状態は良いと診断されるようにすることができる。
即ち、対象走行区間における運転状態が相対的に悪ければ良否は悪いという診断結果となり、対象走行区間における運転状態が相対的に良ければ良否は良いという診断結果となる。
このように、本発明では、相対評価を行うのであるから、良否についての診断結果は、比較対象同士の範囲内では的確なものとなる。
次に、請求項2の運転アドバイス生成装置は、請求項1の運転アドバイス装置において、アドバイス生成手段は、対象走行区間における運転状態(以下、対象運転状態と言う)が、その対象走行区間よりも過去の走行区間における運転状態(以下、比較運転状態と言う)と比較して悪化したと診断手段により診断された場合に、アドバイスを生成するようになっている一方、対象運転状態が比較運転状態と比較して悪化したと診断手段により診断された場合でも、その対象運転状態が所定の基準状態より良好であると診断手段により診断された場合には、アドバイスを生成しないようになっている。
つまり、基本的には、対象運転状態が比較運転状態と比較して悪化していればアドバイスが生成される。そしてこの場合、アドバイスが提供されることによって運転者が運転状態に注意するようになることが期待され、ひいては運転状態が改善されるようになり効果的である。
一方、例外的に、対象運転状態が比較運転状態と比較して悪化していても、対象運転状態が所定の基準状態より良好であるならば、アドバイスが生成されないようになっている。例えば、運転者が及第点の運転を行ってさえいれば、運転状態が相対的に悪化しても、アドバイスが生成されないようにすることができる。これによれば、アドバイス生成の処理負荷を抑えることができる。また、場合によっては、運転者が及第点の運転を行っているにもかかわらずアドバイスが提供されて運転者が気分を害してしまう、というようなことを防止することができる。
次に、請求項3の運転アドバイス提供装置は、請求項1,2の運転アドバイス提供装置において、診断手段は、運転状態に関する複数の項目について良否を診断するようになっており、アドバイス生成手段は、複数の項目のそれぞれについて、その項目の診断結果に基づきアドバイスを生成するようになっている一方、同一の項目について、複数の走行区間連続して良否について良くない旨が診断手段により診断された場合には、その項目については所定期間アドバイスを生成しないようになっている。
これによれば、同一の項目についてアドバイスが生成され続ける、つまり、例えば同じようなアドバイスが運転者に提供され続ける、というようなことを回避するようにすることができる。例えば、運転者が何らかの理由で敢えて経済的でない運転を行っているような状況下で、本発明(請求項3の発明)によれば、経済的な運転を促すようなアドバイスが生成され続けられる、というようなことを回避するようにすることができる。
次に、請求項4の運転アドバイス提供装置は、請求項3の運転アドバイス提供装置において、複数の項目のそれぞれには重み付けがなされ、対象走行区間における運転状態の良否は、その複数の項目それぞれの診断結果に項目毎の重み付けをかけ合わせた結果に基づき診断されるように構成されている。
例えば、所定の走行区間における運転状態の良否の診断(良否の総合的な診断)においては、より重視すべき項目、逆にさほど重視しなくて良い項目、などがあることが考えられる。本請求項4の発明によれば、例えば、より重視すべき項目の診断結果は、運転状態の良否の総合的な診断に際し影響度が大きくなるようにすることができ、逆に、さほど重視しなくても良い項目の診断結果は、運転状態の良否の総合的な診断に際し影響度が小さくなるようにすることができる。このため、運転状態の良否の診断の的確性を向上させることができる。
次に、請求項5の運転アドバイス提供装置は、請求項4の運転アドバイス提供装置において、アドバイス通知手段は、複数の項目のそれぞれについて生成されたアドバイスを、項目に対する重み付けが大きいものから順に通知することを特徴としている。
これによれば、より重視すべき項目についてのアドバイスがより優先的に、運転者に提供されるようにすることができる。このため、アドバイスの提供がより効果的なものとなる。
次に、請求項6の運転アドバイス提供装置は、請求項1〜5の運転アドバイス提供装置において、アドバイス通知手段は、停車時にアドバイスを通知するようになっている。
これによれば、運転者は、車両の走行中は運転に集中することができ、より安全である。
そして、そのような請求項6の運転アドバイス提供装置では、特に、請求項7のように、アドバイス生成手段は停車時にアドバイスを生成するようにすれば良い。アドバイスは停車に通知手段により通知されるわけであるから、そのアドバイスは停車時に生成されれば十分であり、そのようにすれば、アドバイス生成の処理負荷を抑えることができる。
次に、請求項8の発明は、車両の状態を表す情報である車両情報を取得する車両情報取得手段と、車両情報取得手段により取得された車両情報に基づき、車両の運転状態の良否を診断する診断手段と、を備えた運転診断装置において、診断手段は、所定の走行区間毎にその走行区間における車両の運転状態を演算し、診断対象の走行区間(以下、対象走行区間と言う)について演算した運転状態と、他の走行区間について演算した運転状態とを比較して、対象走行区間における運転状態の良否を診断することを特徴としている。
これによれば、請求項1について述べた効果と同じ効果を得ることができる。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の運転アドバイス提供装置10を備えた運転診断システム1の構成図である。
運転アドバイス提供装置10は、車内LAN200に接続される。また、車内LAN200には、例えば、広域通信装置210と、車速パルス発生器220と、加速度センサ230と、燃料量検知センサ240と、が接続される。尚、センサについては一例であり、車両の状態を検出するための種々のセンサが車内LAN200に接続される。
広域通信装置210は、例えば道路近傍に配置されたVICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System:道路交通情報システム)サービス用の電波ビーコンや光ビーコンを介して、VICSセンタから交通情報(例えば、事故情報や渋滞情報等)を受信したり、VICSセンタへ車両情報、ユーザ情報等を発信したりすることができる。
車速パルス発生器220は、車速に応じたパルス信号を発生する機器である。
加速度センサ230は、車両の加速度に応じた信号を出力するセンサである。
燃料量検知センサ240は、燃料タンク内の燃料量に応じた信号を出力するセンサである。
図2は、運転アドバイス提供装置10の具体的な構成を表すブロック図である。
運転アドバイス提供装置10は、位置検出器101、地図データベース106、操作スイッチ群107、外部メモリ108、表示装置109、音声案内/音声認識装置110、ブルートゥース通信装置(以下、BT通信装置と記載する)111、リモコンセンサ112、車両インタフェース(以下、I/Fと記載する)113、及びそれらを統括制御する制御回路115を備える。
位置検出器101は、当該運転アドバイス提供装置10を搭載した車両の現在位置や方位(進行方向)を検出するためのセンサ群であり、地磁気センサ102、ジャイロスコープ103、距離センサ104、及びGPS受信機105を備える。
GPS受信機105は、GPS(Global Positioning System)用の人工衛星からの送信電波をGPSアンテナ105aを介して受信し、車両の位置、方位(進行方向)、速度等を検出する。
地磁気センサ102は、半導体を用いた方位センサであり、地球に生じている南北の地磁気を検出して、方位(進行方向)を検出する。
ジャイロスコープ103は、車両の角速度(方位変化量)を検出するためのセンサであり、車両に加わる回転運動の角速度に応じた検出信号を出力する。
距離センサ104は、車両の前後方向の加速度等から走行した距離を検出する。
これらのセンサ群は各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成される。
地図データベース106は、地図データを記憶する。地図データとしては、道路を表すリンクデータ、交差点を表すノードデータ、位置を特定する精度を向上するためのいわゆるマップマッチング用のデータ、施設を示すマークデータ、表示用の画像データ、音声案内用の音声データ等がある。
操作スイッチ群107は、表示装置109と一体に構成され、表示画面上に設定されるタッチパネル及び表示装置109の周囲に配置される機械的なボタン式スイッチ類を備える入力操作パネルである。タッチパネルと表示装置109とは積層構造により一体化されており、タッチパネルとしては、感圧方式、電磁誘導方式、静電容量方式、あるいはこれらを組み合わせた方式等各種の方式のものがある。
外部メモリ108は、制御回路115が実行する各種プログラムや、制御回路115における演算結果等を記憶する。
表示装置109は、操作スイッチ群107と一体となってタッチパネルとして機能する際のボタンの他、運転状態に関する診断結果、地図、探索した道路、テレビ、DVDの画像等を画面に表示する液晶カラーディスプレイである。
音声案内/音声認識装置110は、経路案内の音声を出力して音声案内を実現したり、図示しないマイクに対し使用者が発声した音声を電気信号に変換し、内部に格納された認識辞書中の語彙データ(比較対象パターン)と照合し、最も一致度の高いものを認識結果として制御回路115に送ったりする装置である。
BT通信装置111は、無線(ブルートゥース)により周辺機器と通信を行うための装置である。
リモコンセンサ112は、使用者により操作されるリモコン120からの赤外線や電波等の無線信号を受信し、受信結果を制御回路115に入力する。使用者は、リモコン120を操作することにより、離れた位置からでも、操作スイッチ群107に対する操作と同様の操作を行なうことができる。
車両I/F113は、車両に搭載される各種センサ(例えば、図1における車速パルス発生器220、加速度センサ230、燃料量検知センサ240等)からの信号を受信して制御回路115に入力する。車両には、他には、図示は省略するが例えばアクセルセンサ、スロットル開度センサ、ブレーキセンサ、操舵角センサ、車間距離センサ、画像センサ、指示器センサ、照度センサ等が搭載されている。
制御回路115は、運転診断情報生成部151と、診断情報比較部153と、アドバイス生成部155とを備えている。
運転診断情報生成部151は、車両I/F113を介して、例えば車速パルス発生器220、加速度センサ230、燃料量検知センサ240等からの信号を受信し(言い換えると車両状態を取得し)、運転状態を診断する。そして、診断情報(診断結果)を生成する。尚、車両状態を取得した時刻が、GPSからの送信電波に含まれる時刻データに基づき算出される。また、本実施形態では、所定の走行区間を1単位として、運転状態が診断される。この点については後述する。
診断情報比較部153は、走行区間毎の診断結果を比較する機能を有する。具体的には、前回の走行区間の診断結果と今回の走行区間の診断結果とを比較するようになっている。
アドバイス生成部155は、運転診断情報生成部151により生成される診断情報、或いは診断情報比較部153による比較結果に基づき、運転者に提供するためのアドバイスを生成する。
図3は、運転状態の診断タイミング、及びアドバイスの生成タイミングを表すタイムチャートである。
図3において、1段目は、車両のアクセサリスイッチ(ACC)のオン/オフ状態を表す。
2段目は、車両の走行/停止状態の一例を表し、区間(1)〜(6)がそれぞれ、車両が走行状態である区間(車速が0km/hより大きい区間)を表し、それ以外の区間が車両が停止状態である区間(車速が0km/h)を表す。尚、区間毎に付されたkm表示の数値は、走行距離を表す。
3段目は、運転状態の診断タイミングを表す。
本実施形態では、診断は、所定の区間を1単位として行われる。具体的に、車両の累積走行距離が0である地点を始点として、車両の累積走行距離が1.6km以上となってからの最初の停車時点を終点とし、その始点から終点までが1単位となる。尚、以下、この1単位の区間を評価区間とも記載する。尚、1.6kmとは、所謂ちょい乗りの感覚(ちょっとそこまでという感覚)で車両が運転される場合の平均的な走行距離(統計的に判明している)である。
図3の例では、アクセサリスイッチがオンされた後、最初に車両が走行を開始した地点(区間(1)の始点)が評価区間の始点となる。区間(1)の終点では、累積走行距離は0.8kmであって1.6km以上であることの条件を満たさないため評価区間の終点とはならず、同様に、区間(2)の終点も累積走行距離が1.5kmであって1.6km以上であることの条件を満たさないため評価区間の終点とはならない。区間(3)の終点は、累積走行距離が2.2kmであって1.6km以上であることの条件を満たす(言い換えると、区間(3)の終点は、累積走行距離が1.6km以上となってからの最初の停車位置である)ため、評価区間の終点となる。即ち、区間(1)の始点〜区間(3)の終点が最初の評価区間(以下、第1の評価区間と記載する)となる。そして、診断は、この第1の評価区間について行われる。診断のタイミングは、第1の評価区間の終点(つまり、区間(3)の終点)である。尚、以下、この診断タイミングを診断時Aとも記載する。
次の評価区間(以下、第2の評価区間と記載する)は、区間(3)の終点から区間(5)の終点までとなる。第2の評価区間についての診断タイミングは、その第2の評価区間の終点(つまり、区間(5)の終点)である。尚、以下、この診断タイミングを診断時Bとも記載する。
4段目は、アドバイス生成タイミング(アドバイス生成処理の実行タイミング)を表す。ここでは、前回の評価区間における診断結果と、今回の評価区間における診断結果とが比較されて今回の診断結果が相対的に評価され、その評価結果に基づくアドバイスが生成される。この点については図5にても後述する。このため、第1の評価区間の終点においては、前回の評価区間の診断結果が存在しない(前回の評価区間が存在しない)ため、アドバイスは生成されないようになっている。一方、第2の評価区間の終点において、第1の評価区間の診断結果と第2の評価区間の診断結果とが比較され、その第2の評価区間の診断結果が相対評価されてアドバイスが生成される。
次に、図4は、診断内容を表す図面である。
本実施形態では、図4に示すように、エコスイッチ(以下、エコSWと記載する)使用走行距離割合、エコランプ点灯走行距離割合、不適当ギア選択走行距離割合、特定モード選択走行距離割合、及びアクセル踏み過ぎ走行距離割合、について少なくとも診断されるようになっている。
尚、エコSWとは、車両の走行モードを低燃費モードに切り換えるためのスイッチである。低燃費モードでは、例えばエアコンの稼動状態が通常時より抑制されたり、アクセルの踏み込み量に対する燃料噴射量の増加割合が通常時よりも抑制されたりして、燃費が抑えられるようになっている。また、エコランプとは、車両の走行状態が経済的な状態(例えば燃費を抑えた状態)である場合に点灯するランプである。
以下、各診断項目についてより具体的に説明する。尚、以下の説明において、累計とは、アクセサリスイッチがオンしてからの累計である。また、(n)は今回の診断時における値であることを表すものであり、(n−1)は前回の診断時における値であることを表す。
〈エコSW使用走行距離割合〉
所定の走行区間(走行距離)のうち、エコSWが有効な状態で車両が走行した距離の割合である。
算出式は以下である。
(エコSW使用走行距離累計(n)−エコSW使用走行距離累計(n−1))/(走行距離累計(n)−走行距離累計(n−1))・・・算出式(イ)
エコSW使用走行距離累計とは、エコSWが使用(押下)された状態で車両が走行した距離の累計である。
図3の例に当てはめて上記算出式(イ)を説明する。尚、図3の例では、診断時Aでは前回の評価区間は存在しないため(この場合、前回の評価区間についての値は0として扱われる)、診断時Bについて説明することとする。
上記算出式(イ)の分子は、診断時Bにおける、エコSWが使用(押下)された状態で車両が走行した距離の累計から、診断時Aにおける、エコSWが使用(押下)された状態で車両が走行した距離の累計を減じて算出される。つまり、エコSWが使用(押下)された状態で車両が走行した距離のうち、第2の評価区間中の距離が算出される。
上記算出式(イ)の分母は、診断時Bの走行距離累計から、診断時Aの走行距離累計を減じて算出される。つまり、この場合、第2の評価区間の走行距離である2.8kmが算出される。
〈エコランプ点灯走行距離割合〉
所定の走行区間(走行距離)のうち、エコランプが点灯した状態で車両が走行した距離の割合である。
算出式は以下である。
(エコランプ点灯走行距離累計(n)−エコランプ点灯走行距離累計(n−1))/(エコランプ診断走行距離累計(n)−エコランプ診断走行距離累計(n−1))・・・算出式(ロ)
エコランプ点灯走行距離累計とは、エコランプが点灯した状態で車両が走行した距離の累計である。
エコランプ診断走行距離累計とは、エコランプを点灯するか否かを診断可能な状態で車両が走行した距離の累計である。
図3の例では、上記算出式(ロ)の分子は、診断時Bにおける、エコランプが点灯した状態で車両が走行した距離の累計から、診断時Aにおける、エコランプが点灯した状態で車両が走行した距離の累計を減じて算出される。つまり、エコランプが点灯した状態で車両が走行した距離のうち、第2の評価区間中の距離が算出される。
上記算出式(ロ)の分母は、診断時Bにおける、エコランプを点灯するか否かを診断可能な状態で車両が走行した距離の累計から、診断時Aにおける、エコランプを点灯するか否かを診断可能な状態で車両が走行した距離の累計を減じて算出される。つまり、エコランプを点灯するか否かを診断可能な状態で車両が走行した距離のうち、第2の評価区間中の距離が算出される。
〈不適当ギア選択走行距離割合〉
所定の走行区間(走行距離)のうち、エンジンのトルク特性に合致しないギア(シフト)が選択された状態で車両が走行した距離の割合である。
算出式は以下である。
(不適当ギア選択走行距離累計(n)−不適当ギア選択走行距離累計(n−1))/(走行距離累計(n)−走行距離累計(n−1))・・・算出式(ハ)
不適当ギア選択走行距離累計とは、ギア(シフト)の選択がエンジンのトルク特性に合致しない状態で車両が走行した距離の累計である。
図3の例では、上記算出式(ハ)の分子は、診断時Bにおける、ギア(シフト)の選択が不適当な状態で車両が走行した距離の累計から、診断時Aにおける、ギア(シフト)の選択が不適当な状態で車両が走行した距離の累計を減じて算出される。つまり、ギア(シフト)の選択が不適当な状態で車両が走行した距離のうち、第2の評価区間中の距離が算出される。
上記算出式(ハ)の分母については、算出式(イ)の部分で既に述べた通りである。
〈特定モード選択走行距離割合〉
所定の走行区間(走行距離)のうち、走行モードが特定モード(スポーツモードやパワーモード)に設定された状態で車両が走行した距離の割合である。スポーツモード/パワーモードとは、走行性を重視したモードであり、例えばアクセル操作やブレーキ操作のレスポンスを向上させたり、加速性等を向上させたりしたモードである。
算出式は以下である。
(特定モード選択走行距離累計(n)−特定モード選択走行距離累計(n−1))/(走行距離累計(n)−走行距離累計(n−1))・・・算出式(二)
特定モード選択走行距離累計とは、車両のモードが経済的なモードであるエコモードに選択された状態で車両が走行した距離の累計である。
図3の例では、上記算出式(二)の分子は、診断時Bにおける、エコモードが選択された状態で車両が走行した距離の累計から、診断時Aにおける、エコモードが選択された状態で車両が走行した距離の累計を減じて算出される。つまり、エコモードが選択された状態で車両が走行した距離のうち、第2の評価区間中の距離が算出される。
上記算出式(二)の分母については、算出式(イ)の部分で既に述べた通りである。
〈アクセル踏み過ぎ走行距離割合〉
所定の走行区間(走行距離)のうち、アクセルの踏み込み量がある閾値以上の状態で車両が走行した距離の割合である。ここで、閾値は、車速に応じて異なる値となっている。車速と閾値との関係を表すテーブル情報は、例えば外部メモリ108に予め記憶されている。図5に、そのテーブル情報の一例を示す。図5の例に示すように、車速0km/h、5km/h、10kn/h、20km/h・・・110km/hのそれぞれに応じて、アクセル開度(%)の閾値が設定されている。また、例えばエンジンの型式、及びトランスミッションのタイプ毎に設定されている。
次に、本項目の算出式は以下である。
(アクセル踏み過ぎ走行距離累計(n)−アクセル踏み過ぎ走行距離累計(n−1))/(走行距離累計(n)−走行距離累計(n−1))・・・算出式(ホ)
アクセル踏み過ぎ走行距離累計とは、アクセルの踏み込み量がある閾値以上の状態で車両が走行した距離の累計である。
図3の例では、上記算出式(ホ)の分子は、診断時Bにおける、アクセルの踏み込み量がある閾値以上の状態で車両が走行した距離の累計から、診断時Aにおける、アクセルの踏み込み量がある閾値以上の状態で車両が走行した距離の累計を減じて算出される。つまり、アクセルの踏み込み量がある閾値以上の状態で車両が走行した距離のうち、第2の評価区間中の距離が算出される。
上記算出式(ホ)の分母については、算出式(イ)の部分で既に述べた通りである。
次に、図6は、制御回路115において実行されるアドバイス生成処理を表すフローチャートである。
図6のアドバイス生成処理は、図3にて説明したようなアドバイス生成タイミングにおいて実行される。
図6の処理では、まず、S110において、車両のアクセサリスイッチ(ACC)がオンしてから何回目のタイミング(アドバイス生成タイミング)に相当するか(言い換えると、今回の処理が、ACCがオンしてから何回目の処理に相当するか)を演算し、今回のT回目を5で割った場合(T/5)の余りが1であるか否かを判定する。
S110において、Tを5で割った場合の余りが1でないと判定すると(S110:NO)、S140に移行する。
一方、S110において、Tを5で割った場合の余りが1であると判定すると(S110:YES)、S120に移行する。
つまり、これによれば、S120の処理(或いはS120の後のS130の処理)が実行されるのは、アドバイス生成回数の5回に1回となる。これは、例えば運転者が意図してエコSWをオフしているにもかかわらず、S120(或いはS130の処理)が頻繁に実行されることを防止する趣旨である。後述するが、S120(或いはS130)における判定結果によっては注意喚起のアドバイスが生成されるため、注意喚起のアドバイスが連続して生成されることを防止できる。
S120では、今回の評価区間におけるエコSW使用走行距離割合が0であるか否かを判定し、0であると判定すると(S120:YES)、S190に移行する。
S190では、エコSWがオフのままであることを注意喚起する。具体的には、エコSWがオフのままである旨のアドバイスを生成して表示装置109の表示画面に表示させる。尚、音声案内/音声認識装置110から音声を発して注意喚起するようにしても良い。S190の後はS260に移行する。
また、S120で今回の評価区間におけるエコSW使用走行距離割合が0でないと判定すると(S120:NO)、S130に移行する。
S130では、今回の評価区間におけるエコSW使用走行距離割合が0.8未満か否かを判定し、0.8未満であると判定すると(S130:YES)、エコSWの使用割合が低いと判断してS200に移行する。
S200では、エコSWの使用割合が低いことを注意喚起する。具体的には、エコSWの使用割合が低いことを注意するアドバイスを生成して表示装置109の表画面に表示させる。S200の後はS260に移行する。
また、S130で今回の評価区間におけるエコSW使用走行距離割合が0.8未満でないと判定すると(S130:NO)、S140に移行する。
S140では、今回の診断結果としてのエコSW使用走行距離割合から前回の診断結果としてのエコSW使用走行距離割合を減じた値の絶対値(以下、エコSW診断値と記載する)が、今回の診断結果としてのエコランプ点灯走行距離割合から前回の診断結果としてのエコランプ点灯走行距離割合を減じた値の絶対値(以下、エコランプ診断値と記載する)以上か否かを判定し、エコSW診断値がエコランプ診断値以上であると判定すると(S140:YES)、S170に移行する。
S170では、今回の診断結果としてのエコSW使用走行距離割合から前回の診断結果としてのエコSW使用走行距離割合を減じた値が0より大きいか否かを判定し、0より大きいと判定すると(S170:YES)、S210に移行する。
S210では、運転状態が経済的であることを褒める旨のアドバイスを生成して表示装置109の表画面に表示させる。S210の後はS260に移行する。
また、S170にて否定判定すると(S170:NO)、S180に移行する。
S180では、今回の診断結果としてのエコSW使用走行距離割合が0.8より大きいか否かを判定し、0.8以上でないと判定すると(S180:NO)、エコSWの使用割合が低いと判断してS220に移行する。
S220では、エコSWの使用割合が低いことを注意する旨のアドバイスを生成して表示装置109の表示画面に表示させる。S220の後はS260に移行する。
また、S180にて、今回の診断結果としてのエコSW使用走行距離割合が0.8より大きいと判定すると(S180:YES)、S150に移行する。
また、S140にて、エコSW診断値がエコランプ診断値以上でないと判定すると(S140:NO)、S150に移行する。
S150では、今回の診断結果としてのエコランプ点灯走行距離割合から前回の診断結果としてのエコランプ点灯走行距離割合を減じた値が0より大きいか否かを判定し、0より大きいと判定すると(S150:YES)、S230に移行する。
S230では、エコランプの点灯時間が長くなったことを褒める旨のアドバイスを生成し、表示装置109の表示画面に表示させる。S230の後はS260に移行する。
一方、S150にて否定判定すると、S160に移行し、今回の診断結果としてのエコランプ点灯走行距離割合が0.8より大きいか否かを判定し、0.8より大きいと判定すると(S160:YES)、S240に移行する。S240では、アドバイスを生成しないよう設定し、次にS260に移行する。
一方、S160において否定判定すると(S160:NO)、S250に移行し、アクセル踏み過ぎについて注意喚起する旨のアドバイスを生成して表示装置109の表示画面に表示する。その後、S260に移行する。
S260では、停車したか否かを判定し、停車したと判定すると(S260:YES)、S110に移行する。
一方、S260において停車していないと判定すると(S260:NO)、S270に移行する。
S270では、アクセサリスイッチがオフされたか否かを判定し、オフされていないと判定すると(S270:NO)、S110に戻る。
一方、S270にてアクセサリスイッチがオフされたと判定すると(S270:YES)、そのまま当該処理を終了する。
ここで、図7は、運転状態の診断結果を表示する表示画面の一例である。
図7に示す画面では、詳細は後述するが、ユーザ情報、エコレベル、燃費情報、アドバイス、が少なくとも表示されるようになっている。
ユーザ情報は、ログイン中のユーザを表す情報である。ログインしていない場合(ユーザが特定されていない)場合は、図7の例のように、GUEST DRIVER(つまり、仮としてのゲストユーザ)である旨が表示される。
エコレベルは、運転の経済性の度合いを表示するものである。例えば、燃費、エコSW使用走行距離割合、エコランプ点灯走行距離割合、不適当ギア選択走行距離割合、特定モード選択走行距離割合、アクセル踏み過ぎ走行距離割合、等の診断結果が総合的に評価され、レベル付けされる。また、評価の区間(期間)は、1分間としたり、或いはトリップ期間(例えばアクセサリスイッチのオンからオフまでの期間)としたり、運転者が任意に設定することができる。
燃費情報では、所定の時点の燃費が表示される。
次に、アドバイスの欄には、図6の処理(具体的に、S190〜S230,S250)にて生成されたアドバイスが表示される。
以上説明したように、本実施形態では、今回の評価区間についての診断結果と、前回の評価区間についての診断結果との比較により、今回の評価区間についての診断結果が評価されるようになっている。このため、例えば、定量的な評価(言い換えれば、絶対評価)が難しい項目についても、その評価及びアドバイスを運転者に提供することができる。このため、運転者の運転技術の向上に資することができる。
また、上記実施形態では、今回の評価区間における診断結果が前回の評価区間における診断結果よりも内容が悪いものとなった(運転状態が悪化した)場合でも(S150:NO或いはS170:NO)、今回の診断結果が所定の基準を上回って良好ならば(S160:YES或いはS180:YES)、前回よりも運転状態が悪化したことを注意するようなアドバイスは生成しないようになっているため(S240)、アドバイス生成の処理負荷を抑えることができる。また、場合によっては、運転者が気分を害してしまうようなことを防止することができる。
また、上記実施形態では、運転状態に関する複数の項目(図4参照)のそれぞれについてアドバイスが生成されるようになっているため(S190〜S230,S250)、より具体的なアドバイスが運転者に提供されるようになる。
また、上記実施形態では、アドバイスの提供は停車時に行われるため、車両の走行中は、運転者は運転に集中することができ安心である。
ところで、本実施形態においては、以下のような変形例のように構成しても良い。
〈変形例〉
図8を用いて変形例について説明する。
図8は、アドバイスの提供態様を表すタイムチャートである。
1段目は、車両が一旦停止した後の、車両の徐行/停止状態の一例を表す。区間(7)〜(9)が徐行区間(車速は4km/h未満)を表し、他の区間が停止区間を表す。
2段目は、アドバイス生成タイミングを表す。符号Cで示すタイミングが、アドバイス生成タイミングとなっている。本変形例では、停車後、車両が動き出した際(徐行の際)にアドバイスが生成される。
3段目は、アドバイスの提供タイミングを表す。停車ないし徐行状態において、車両が動き出した際にアドバイスが提供されるようになっている。
ここで、本例では、同一アドバイスの提供回数は2回としている。
2回のカウントの仕方は以下のようになっている。
まず、車両が動き出した際にアドバイスが提供されるが、その後、車速が0km/hより大きく4km/h以下である状態が5s以上継続した場合に、初めて提供回数1回とカウントされる。
例えば、図8の例では、符号Dで示すタイミング(区間(7)の始点)でアドバイスが提供されるが、区間(7)の継続期間は2s(<5s)であるため、そのアドバイス提供は回数にカウントされない。
次に、符号Eで示すタイミング(区間(8)の始点)でアドバイスが提供され、その区間(8)の継続期間は6s(≧5s)であるため、そのアドバイス提供は回数にカウントされる。つまり、符号Eのタイミングにおけるアドバイス提供は、1回目として扱われる。同様にして、符号Fのタイミングにおけるアドバイス提供は、2回目として扱われる。
これによれば、まず、同一アドバイスが少なくとも2回提供されることで、運転者がそのアドバイスを見落としてしまうことを防止することができる。
一方で、停車の継続期間が5s未満なら、その停車の際のアドバイス提供は回数にカウントされないため、例えば渋滞時など走行/停止を繰り返しているような場合において、ごく短い停車時におけるアドバイス提供で回数がカウントされてしまわないようにすることができる。つまり、渋滞時等においてアドバイスの提供が不十分となってしまうことを防止することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術範囲内において種々の形態をとることができる。
例えば、上記実施形態では、複数の診断項目(図4参照)のそれぞれについてアドバイスが生成されるが、同一の項目について、複数の評価区間連続して良否について良くない旨が診断された場合には、その項目については所定期間アドバイスを生成しないようにしても良い。
また、上記実施形態において、複数の診断項目(図4参照)のそれぞれについての診断結果に基づき、評価区間における運転状態が総合的に評価(診断)されるが(図7のエコレベル)、その際、それぞれの診断項目に重み付けを行って、その重み付けが考慮されるようにしても良い。
また、上記実施形態において、複数の診断項目(図4参照)のそれぞれについて重み付けを行って、アドバイス通知の際には、その重み付けの大きい順にアドバイスが通知されるようにしても良い。
また、上記実施形態の運転診断システム1或いは運転アドバイス提供装置10において、アドバイスを生成して提供する機能を省略し、少なくとも運転診断を行う機能を備えるように構成しても良い。
また、上記実施形態において、図7における燃費情報としては、所定の期間における平均燃費が表示されるようにしても良い。また、所定の期間における燃費の推移がグラフ表示されるようにしても良い。
本発明の運転アドバイス提供装置10を備えた運転診断システム1の構成図である。 運転アドバイス提供装置10の具体的な構成を表すブロック図である。 運転状態の診断タイミング、及びアドバイスの生成タイミングを表すタイムチャートである。 診断内容を表す図面である。 車速とアクセル開度の閾値との関係を表すテーブル情報である。 制御回路115において実行されるアドバイス生成処理を表すフローチャートである。 運転状態の診断結果を表示する表示画面の一例である。 変形例のアドバイスの提供態様を表すタイムチャートである。
符号の説明
1…運転診断システム、10…運転アドバイス提供装置、101…位置検出器、102…地磁気センサ、103…ジャイロスコープ、104…距離センサ、105…GPS受信機、105a…GPSアンテナ、106…地図データベース、107…操作スイッチ群、108…外部メモリ、109…表示装置、110…音声案内/音声認識装置、111…BT通信装置、112…リモコンセンサ、113…車両I/F、115…制御回路、120…リモコン、151…運転診断情報生成部、153…診断情報比較部、155…アドバイス生成部、210…広域通信装置、220…車速パルス発生器、230…加速度センサ、240…燃料量検知センサ。

Claims (8)

  1. 車両の状態を表す情報である車両情報を取得する車両情報取得手段と、
    前記車両情報取得手段により取得された前記車両情報に基づき、車両の運転状態の良否を診断する診断手段と、
    前記診断手段の診断結果に基づき、運転者に提供するためのアドバイスを生成するアドバイス生成手段と、
    前記アドバイス生成手段により生成されたアドバイスを運転者に通知する通知手段と、を備えた運転アドバイス提供装置において、
    前記診断手段は、所定の走行区間毎にその走行区間における車両の運転状態を演算し、診断対象の走行区間(以下、対象走行区間と言う)について演算した運転状態と、他の走行区間について演算した運転状態とを比較して、対象走行区間における運転状態の良否を診断することを特徴とする運転アドバイス提供装置。
  2. 請求項1に記載の運転アドバイス装置において、
    前記アドバイス生成手段は、前記対象走行区間における運転状態(以下、対象運転状態と言う)が、その対象走行区間よりも過去の走行区間における運転状態(以下、比較運転状態と言う)と比較して悪化したと前記診断手段により診断された場合に、その診断結果に基づきアドバイスを生成するようになっている一方、前記対象運転状態が前記比較運転状態と比較して悪化したと前記診断手段により診断された場合で、かつその対象運転状態が所定の基準状態より良好であると前記診断手段により診断された場合には、アドバイスを生成しないようになっていることを特徴とする運転アドバイス提供装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の運転アドバイス提供装置において、
    前記診断手段は、運転状態に関する複数の項目について良否を診断するようになっており、
    前記アドバイス生成手段は、複数の項目のそれぞれについて、その項目の診断結果に基づきアドバイスを生成するようになっている一方、同一の項目について、複数の走行区間連続して良否について良くない旨が前記診断手段により診断された場合には、その項目については所定期間アドバイスを生成しないようになっていることを特徴とする運転アドバイス提供装置。
  4. 請求項3に記載の運転アドバイス提供装置において、
    前記複数の項目のそれぞれには重み付けがなされ、前記対象走行区間における運転状態の良否は、その複数の項目それぞれの診断結果に項目毎の重み付けをかけ合わせた結果に基づき診断されるように構成されていることを特徴とする運転アドバイス提供装置。
  5. 請求項4に記載の運転アドバイス提供装置において、
    前記アドバイス通知手段は、前記複数の項目のそれぞれについて生成されたアドバイスを、項目に対する重み付けが大きいものから順に通知することを特徴とする運転アドバイス提供装置。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の運転アドバイス提供装置において、
    前記アドバイス通知手段は、停車時にアドバイスを通知するようになっていることを特徴とする運転アドバイス提供装置。
  7. 請求項6に記載の運転アドバイス提供装置において、
    前記アドバイス生成手段は、停車時にアドバイスを生成するようになっていることを特徴とする運転アドバイス提供装置。
  8. 車両の状態を表す情報である車両情報を取得する車両情報取得手段と、
    前記車両情報取得手段により取得された前記車両情報に基づき、車両の運転状態の良否を診断する診断手段と、
    を備えた運転診断装置において、
    前記診断手段は、所定の走行区間毎にその走行区間における車両の運転状態を演算し、診断対象の走行区間(以下、対象走行区間と言う)について演算した運転状態と、他の走行区間について演算した運転状態とを比較して、対象走行区間における運転状態の良否を診断することを特徴とする運転診断装置。
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