JP4834775B2 - 日焼け止め用組成物 - Google Patents
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Description
また、使用感を重視するという化粧料の特異性に鑑み、油分を多量に配合するとべたつきが生じるため、通常、油分を多量に配合することはしない。したがって、水中油型乳化組成物においては、特徴であるさっぱりとしたみずみずしい感触を維持しながら油溶性紫外線吸収剤を多量に配合することは困難であることから、その他の乳化タイプの日焼け止め組成物と比較して高い紫外線防御能を得ることができない。
さらに皮膚外用剤としての使用性に関しても、水中油型タイプの日焼け止め組成物に比較し、べたつきや油性感があり、のびが悪いという問題点を有していた。
前記成分(a)界面活性剤が、イオン性および/または非イオン性界面活性剤であり、
又は、前記成分(a)界面活性剤が、アニオン性界面活性剤および両性界面活性剤の組み合わせ、若しくは、アニオン性界面活性剤およびカチオン性界面活性剤の組み合わせであって、
前記アニオン性界面活性剤が、脂肪酸石鹸、高級アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン酸、高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、リン酸エステル塩、スルホコハク酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、N−アシルグルタミン酸塩、硫酸化油、POE−アルキルエーテルカルボン酸、POE−アルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウムのいずれかであり、
前記両性界面活性剤が、イミダゾリン系両性界面活性剤またはベタイン系界面活性剤であり、
前記カチオン性界面活性剤が、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、セチルトリエチルアンモニウムメチルサルフェート、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミドのいずれかであり、
前記非イオン性界面活性剤が親油性非イオン性界面活性剤または親水性非イオン性界面活性剤であって、親油性非イオン性界面活性剤がソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸、モノステアリン酸プロピレングリコール、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテルであり、親水性非イオン界面活性剤がPOE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンテトラオレエート、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE−コレスタノールエーテル、プルロニック、POE・POP−セチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル、テトロニック、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE−硬化ヒマシ油マレイン酸、POE−ソルビットミツロウ、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド、POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル、POE−アルキルアミン、POE−脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド−トリオレイルリン酸であり、
前記成分(c)油分が、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、シリコーン油、液体油脂、固体油脂、ロウ類の一種又は二種以上であり、
前記成分(d)水溶性紫外線吸収剤が、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸塩、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸塩、4−(2−β−グルコピラノシロキシ)プロポキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、フェニレン−1,4−ビス(2−ベンズイミダジル)−3,3’−5,5’−テトラスルホン酸ビス−ナトリウム塩から選ばれる1種または2種以上であり、
前記成分(d)油溶性紫外線吸収剤が、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート、4−tert−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オクトクリレン、2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]1,3,5−トリアジン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、オキシベンゾン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンから選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする日焼け止め組成物を提供するものである。
前記アニオン性界面活性剤の脂肪酸石鹸がラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウムであり、高級アルキル硫酸エステル塩がラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウムであり、アルキルエーテル硫酸エステル塩がPOE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE−ラウリル硫酸ナトリウムであり、N−アシルサルコシン酸がラウロイルサルコシンナトリウムであり、高級脂肪酸アミドスルホン酸塩がN−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウムであり、リン酸エステル塩がPOE−オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE−ステアリルエーテルリン酸であり、スルホコハク酸塩がジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウムであり、アルキルベンゼンスルホン酸塩がリニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸であり、高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩が硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウムであり、N−アシルグルタミン酸塩がN−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウムであり、硫酸化油がロート油であって、
前記成分(c)油分の炭化水素油が流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックスであり、高級脂肪酸がラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)であり、高級アルコールがラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)−2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノールであり、合成エステル油がオクタン酸オクチル、ノナン酸ノニル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ピバリン酸トリプロピレングリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、ジイソステアリン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート−2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチルであり、シリコーン油がジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン、アクリルシリコーンであり、液体油脂がアボカド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリンであり、固体油脂がカカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油であり、ロウ類が、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテルであることを特徴とする上記の日焼け止め組成物を提供するものである。
(a)界面活性剤
(b)水
(c)油分
(d)水溶性紫外線吸収剤および/または油溶性紫外線吸収剤
を含有し、25℃においてバイコンティニュアスミクロエマルション相であることを特徴とする日焼け止め組成物において、
前記成分(a)界面活性剤が、イオン性および/または非イオン性界面活性剤であり、
又は、前記成分(a)界面活性剤が、アニオン性界面活性剤および両性界面活性剤の組み合わせ、若しくは、アニオン性界面活性剤およびカチオン性界面活性剤の組み合わせであって、
前記成分(a)界面活性剤が、イミダゾリニウムベタイン、POE(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、POE(8)グリセリンモノイソステアレート、POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ヤシ脂肪酸アミドプロピルベタイン、POE(3)パルミチルエーテル硫酸ナトリウム、POE(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、フィタントリオール、モノイソステアリン酸グリセリルのいずれかであり、
前記成分(c)油分が、オクタン酸オクチル、ノナン酸ノニル、ジメチルポリシロキサン、イソドデカンのいずれかであり、
前記成分(d)水溶性紫外線吸収剤が、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸塩、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸塩、4−(2−β−グルコピラノシロキシ)プロポキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、フェニレン−1,4−ビス(2−ベンズイミダジル)−3,3’−5,5’−テトラスルホン酸ビス−ナトリウム塩から選ばれる1種または2種以上であり、
前記成分(d)油溶性紫外線吸収剤が、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート、4−tert−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オクトクリレン、2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]1,3,5−トリアジン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、オキシベンゾン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンから選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする日焼け止め組成物を提供するものである。
本発明に用いる(a)界面活性剤は、イオン性および/または非イオン性界面活性剤である。
イオン性界面活性剤は、水溶液中で電離して電荷を有する界面活性剤であり、その電荷の種類によって両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤に分類される。
両性界面活性剤は、アニオン基の種類により、カルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型およびリン酸エステル型に分類される。本発明に好ましくはカルボン酸型、硫酸エステル型およびスルホン酸型である。カルボン酸型はさらにアミノ酸型とベタイン型に分類される。特に好ましくはベタイン型である。
具体的には、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
具体的には、例えば、脂肪酸石鹸(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等)、アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE−ラウリル硫酸ナトリウム等)、N−アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等)、高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等)、リン酸エステル塩(POE−オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE−ステアリルエーテルリン酸等)、スルホコハク酸塩(例えば、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等)、アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等)、高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等)、N−アシルグルタミン酸塩(例えば、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等)、硫酸化油(例えば、ロート油等)、POE−アルキルエーテルカルボン酸、POE−アルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウム等が挙げられる。
両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤およびアニオン性界面活性剤の1種類のみ用いた場合には、界面張力の低下が十分でなく、バイコンティニュアスミクロエマルション相が得られないか、あるいは、得られた場合であってもその生成領域が狭く、実質上の使用にあたって安定性を十分に満たすことができない場合がある。
界面活性剤の配合量は相図により適宜決定されるが、日焼け止め組成物全量に対して0.1〜50質量%が好ましく、さらに好ましくは、0.3〜30質量%である。
本発明の日焼け止め組成物に含まれる水は特に限定されず、具体的に示すとすれば精製水、イオン交換水、水道水等が挙げられる。
水の配合量は相図により適宜決定されるが、日焼け止め組成物全量に対して1〜95質量%が好ましい。
本発明の日焼け止め組成物に含まれる油性成分は、通常化粧品、医薬部外品等に使用される炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、シリコーン油、液体油脂、固体油脂、ロウ類などが挙げられ、一種または二種以上の油性成分を用いることができる。
油分の配合量は相図により適宜決定されるが、日焼け止め組成物全量に対して0.1〜90質量%が好ましく、さらに好ましくは、0.5〜80質量%である。
本発明の日焼け止め組成物に含まれる水溶性紫外線吸収剤は、例えば2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸およびその塩、フェニレン−ビス−ベンゾイミダゾール−テトラスルホン酸およびその塩等のベンゾイミダゾール系紫外線吸収剤、3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル等が挙げられる。
水溶性紫外線吸収剤および/または油溶性紫外線吸収剤の配合量は、相図により適宜決定されるが、日焼け止め組成物全量に対して0.1〜20質量%が好ましく、さらに好ましくは、0.3〜15質量%である。
水溶性アルコールは、低級アルコール、多価アルコール、多価アルコール重合体、2価のアルコールアルキルエーテル類、2価アルコールアルキルエーテル類、2価アルコールエーテルエステル、グリセリンモノアルキルエーテル、糖アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖およびそれらの誘導体から選ばれる1種または2種以上である。
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラーヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸A1Mg(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸等が挙げられる。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
<A成分>
イミダゾリニウムベタイン 35.0
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム 15.0
2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテル 30.0
フェニルベンズイミダゾールスルホン酸 12.5
トリエタノールアミン 7.5
<B成分>
オクタン酸オクチル 75.0
2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート 25.0
1:まず、A成分、B成分、および水をねじ口試験管に秤量し、激しく振とうしたのち恒温水槽中に静置し溶液の状態を観察する。濁りがなく完全に透明であれば1相である。濁りがある場合にはさらに長期間静置しそれぞれの相の分離を待つ。まれに相分離が非常に遅く、成分の劣化などが懸念される場合には遠心分離装置を用いる。この場合、温度コントロールが可能なタイプを用いることが必要である。
2:次に溶液が1相の場合にはバイコンティニュアスミクロエマルション相、ミセル水溶液相、液晶相、逆ミセル油溶液相などの可能性があるため、どの相であるかを決定する。決定の方法は、粘度による判定、光学的等(異)方性、電気伝導度測定、偏光顕微鏡観察、X線構造解析等の手法を用いる。
3:溶液が多相の共存状態である場合には、完全な相分離後に各相の光学的等(異)方性を確認する。また、この共存するいくつかの相のうち1つは、近接する1相領域の相である。確実に確認するためには、溶液の組成を近接する1相の領域に向かって徐々に変化させたいくつかの溶液を調製する、多相共存溶液のうち当該相の全溶液に占める容積が徐々に増加し、ついには1相となることから確認が可能である。また、比重を考慮し各相の試験管内の存在位置からの確認も可能である。本発明のバイコンティニュアスミクロエマルション相は、水相およびミセル水溶液相よりも比重が軽く、油相および逆ミセル油溶液相よりも比重が重いことが一般であるが、これは構成成分(系)によって異なる。バイコンティニュアスミクロエマルション相とラメラ液晶相の比重は近いが、両者は光学的等方性により判別が可能である。
4:上記の手順により、多数の溶液を調製し、それぞれの組成において出現する相を特定し、領域を決定することにより、相平衡図が完成する。
外観的にはバイコンティニュアスミクロエマルションは、透明な低粘度1相領域であり光学的には等方性である。これが他の等方性1相領域であるミセル水溶液、逆ミセル油溶液や、液晶相との区別にはさらに次の方法が有効である。
(1)外観による判定では、バイコンティニュアスミクロエマルション相は透明な低粘度1相領域であり光学的には等方性である。光学的異方性のある液晶相との区別は偏光板2枚を90度の位相差で組み合わせた間にサンプルを保持し、光の透過がないことを確認することで可能である。バイコンティニュアスミクロエマルション相と他の等方性1相領域であるミセル水溶液、逆ミセル油溶液との区別には、さらに(2)〜(5)の方法が有効である。
(2)相平衡図の作成では、水/油性成分/界面活性剤(油性成分にはコサーファクタントの界面活性助剤を含む)で構成される3成分系の相平衡図を作成すると、等方性透明低粘度1相領域で、かつ水および油頂点のいずれからも連続する領域でない等の特徴を有していることで同定可能であるが、この特徴は構成される系(成分)によって異なる。
(3)電気伝導度測定では、バイコンティニュアスミクロエマルション相の伝導度は同じ系で得られるミセル水溶液相の約2/3の値をとることが知られている。
(4)NMRによる自己拡散係数測定は、LindmanらによりJ. Colloid Interface Sci.,1981,83,569等に詳しく記載されている方法である。
(5)フリーズフラクチャー法を用いて調製した相サンプルの電子顕微鏡観察によれば、バイコンティニュアスミクロエマルション相の水および油の両方が連続となった像を得ることが可能である。この像によれば水あるいは油が連続のミセル水溶液相で得られる球状の会合体像との区別が容易である。この方法については、今栄らによる文献Colloid polym. Sci.,1994,272,604に詳しく記載されている。
各試験例の日焼け止め化粧料を常法により製造し、会合状態(25℃においてバイコンティニュアスミクロエマルション相を示すか否か)と日焼け止め化粧料としての効果について比較検討した。
なお、以下の試験例において、(a)界面活性剤、(b)水、(c)油分、(d)水溶性紫外線吸収剤および/または油溶性紫外線吸収剤を含有し、25℃においてバイコンティニュアスミクロエマルション相を示し、本発明の実施例となる日焼け止め組成物の試験例の番号は、試験例1−1、1−2、2−1、3−1、4−1、5−1〜4、6−1〜4、7−1である。上記以外のその他の試験例は、25℃においてバイコンティニュアスミクロエマルション相を示さず、本発明の実施例とならない。
本発明の日焼け止め組成物の会合状態を評価した。バイコンティニュアスミクロエマルション相の判定には「0081」に述べた方法をとった。
L3:バイコンティニュアスミクロエマルション相一相の会合状態をとっている。
L1:ミセル水溶液相一相の会合状態をとっている。
L2:逆ミセル油溶液相一相の会合状態をとっている。
II:水分離、油分離などが起こっている。
O/W:水中油型の乳化状態をとっている。
W/O:油中水型の乳化状態をとっている。
本発明の日焼け止め組成物の紫外線防御効果を評価した。各々の試験例の日焼け止め組成物をポリメチルメタクリレート板に一定量塗布し、吸収スペクトルを測定することにより紫外線防御効果を評価した。表中には各日焼け止め組成物の波長310nmにおける吸光度の値を示す。値が大きいほど紫外線防御効果に優れることを示す。
使用中の肌へのなじみのよさを、専門パネル10名により各々の試験例の実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。
◎…パネル8名以上が、使用中なじみがよいと認めた。
○…パネル6名以上8名未満が、使用中なじみがよいと認めた。
△…パネル3名以上6名未満が、使用中なじみがよいと認めた。
×…パネル3名未満が、使用中なじみがよいと認めた。
使用中及び使用後の肌へのべたつきのなさを、専門パネル10名により各々の試験例の実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。
◎…パネル8名以上が、使用中及び使用後べたつき感がないと認めた。
○…パネル6名以上8名未満が、使用中及び使用後べたつき感がないと認めた。
△…パネル3名以上6名未満が、使用中及び使用後べたつき感がないと認めた。
×…パネル3名未満が、使用中及び使用後べたつき感がないと認めた。
油相に蛍光物質を配合して、試料を調製した。これをスライドグラス上に塗布し、15分間乾燥した後、塗膜を顕微鏡観察し、油相(白い蛍光を発する)と水相の面積割合から、塗膜の均一性を評価した。
◎…塗膜の均一性がきわめて高い。
○…塗膜の均一性が高い。
△…塗膜がやや不均一である。
×…塗膜が不均一である。
以下の表1に記載した配合組成よりなる試験例の日焼け止め組成物を製造し、上記の評価(1)〜(5)について評価試験を行った。
一方、成分(a)としてイオン性界面活性剤を配合した試験例1−1、非イオン性界面活性剤を配合した試験例1−2は、いずれもバイコンティニュアスミクロエマルション相を形成し、評価(1)〜(5)のいずれの評価にも優れるものであった。
以下の表2に記載した配合組成よりなる試験例の日焼け止め組成物を製造し、評価(1)〜(5)について評価試験を行った。
一方、試験例2−1はバイコンティニュアスミクロエマルション相を形成し、評価(1)〜(5)のいずれの評価にも優れるものであった。
一方、界面活性剤を配合した試験例3−1はバイコンティニュアスミクロエマルション相を形成し、評価(1)〜(5)のいずれの評価にも優れるものであった。
一方、バイコンティニュアスミクロエマルション相を形成する試験例4−1は、評価(1)〜(5)のいずれの評価にも優れるものであった。
また、本試験を実施するにあたり、作成した非イオン性界面活性剤系の相図およびその中に試験例6−1〜6−4の組成を示したものを図5に示す。図5中の相図の各頂点はPOE(8)グリセリンモノイソステアレート(HLB=10、日本エマルジョン社製、製品名:EMALEX GWIS−108)、B成分、水であり、B成分の組成は下記の通りである。
<B成分>
オクタン酸オクチル 75.0
2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート 25.0
一方、バイコンティニュアスミクロエマルション相を形成する試験例7−1は、評価(1)〜(5)のいずれの評価にも優れるものであった。
イミダゾリニウムベタイン 7.0
POE(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 3.0
2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテル 6.0
フェニルベンズイミダゾールスルホン酸 2.5
トリエタノールアミン 1.5
クエン酸 0.01
クエン酸ナトリウム 0.09
キレート剤 適 量
イオン交換水 残 余
オクタン酸オクチル 11.3
2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート 3.8
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 0.5
2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]1,3,5−トリアジン 0.5
4−tert−4’−メトキシジベンゾイルメタン 0.5
イミダゾリニウムベタイン 7.0
POE(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 1.5
POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 1.5
2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテル 5.9
フェニルベンズイミダゾールスルホン酸 2.5
トリエタノールアミン 1.5
クエン酸 0.01
クエン酸ナトリウム 0.09
キレート剤 適 量
イオン交換水 残 余
ノナン酸ノニル 11.3
2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート 3.75
2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン 1.0
オクトクリレン 1.0
フィタントリオール 28.5
クエン酸 0.01
クエン酸ナトリウム 0.09
キレート剤 適 量
イオン交換水 残 余
ジメチルポリシロキサン 61.0
2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート 5.0
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 0.5
モノイソステアリン酸グリセリル 44.4
クエン酸 0.01
クエン酸ナトリウム 0.09
キレート剤 適 量
イオン交換水 残 余
イソドデカン 45.0
オクトクリレン 2.2
4−tert−4’−メトキシジベンゾイルメタン 1.1
2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン 0.5
2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート 1.6
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 0.5
本発明の新規な日焼け止め組成物は、バイコンティニュアスミクロエマルション相を利用することにより、きわめて優れた紫外線防御能を発揮し、安定性に優れ、さらには、塗布時の皮膚へののびがよく塗膜均一性に優れ、皮膚に対するなじみに優れた日焼け止め化粧料として有用に利用される。さらに、本発明の日焼け止め組成物は紫外線防御能に優れるため、各種工業製品にも有用に利用される。
Claims (4)
- (a)界面活性剤
(b)水
(c)油分
(d)水溶性紫外線吸収剤および/または油溶性紫外線吸収剤
を含有し、25℃においてバイコンティニュアスミクロエマルション相であることを特徴とする日焼け止め組成物において、
前記成分(a)界面活性剤が、イオン性および/または非イオン性界面活性剤であり、又は、前記成分(a)界面活性剤が、アニオン性界面活性剤および両性界面活性剤の組み合わせ、若しくは、アニオン性界面活性剤およびカチオン性界面活性剤の組み合わせであって、
前記アニオン性界面活性剤が、脂肪酸石鹸、高級アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン酸、高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、リン酸エステル塩、スルホコハク酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、N−アシルグルタミン酸塩、硫酸化油、POE−アルキルエーテルカルボン酸、POE−アルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウムのいずれかであり、
前記両性界面活性剤が、イミダゾリン系両性界面活性剤またはベタイン系界面活性剤であり、
前記カチオン性界面活性剤が、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、セチルトリエチルアンモニウムメチルサルフェート、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミドのいずれかであり、
前記非イオン性界面活性剤が親油性非イオン性界面活性剤または親水性非イオン性界面活性剤であって、親油性非イオン性界面活性剤がソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸、モノステアリン酸プロピレングリコール、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテルであり、親水性非イオン界面活性剤がPOE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンテトラオレエート、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE−コレスタノールエーテル、プルロニック、POE・POP−セチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル、テトロニック、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE−硬化ヒマシ油マレイン酸、POE−ソルビットミツロウ、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド、POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル、POE−アルキルアミン、POE−脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド−トリオレイルリン酸であり、
前記成分(c)油分が、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、シリコーン油、液体油脂、固体油脂、ロウ類の一種又は二種以上であり、
前記成分(d)水溶性紫外線吸収剤が、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸塩、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸塩、4−(2−β−グルコピラノシロキシ)プロポキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、フェニレン−1,4−ビス(2−ベンズイミダジル)−3,3’−5,5’−テトラスルホン酸ビス−ナトリウム塩から選ばれる1種または2種以上であり、
前記成分(d)油溶性紫外線吸収剤が、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート、4−tert−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オクトクリレン、2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]1,3,5−トリアジン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、オキシベンゾン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンから選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする日焼け止め組成物。 - 前記両性界面活性剤のイミダゾリン系両性界面活性剤が、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩のいずれかであり、ベタイン系界面活性剤が、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタインのいずれかであって、
前記アニオン性界面活性剤の脂肪酸石鹸がラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウムであり、高級アルキル硫酸エステル塩がラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウムであり、アルキルエーテル硫酸エステル塩がPOE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE−ラウリル硫酸ナトリウムであり、N−アシルサルコシン酸がラウロイルサルコシンナトリウムであり、高級脂肪酸アミドスルホン酸塩がN−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウムであり、リン酸エステル塩がPOE−オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE−ステアリルエーテルリン酸であり、スルホコハク酸塩がジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウムであり、アルキルベンゼンスルホン酸塩がリニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸であり、高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩が硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウムであり、N−アシルグルタミン酸塩がN−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウムであり、硫酸化油がロート油であって、
前記成分(c)油分の炭化水素油が流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックスであり、高級脂肪酸がラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)であり、高級アルコールがラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)−2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノールであり、合成エステル油がオクタン酸オクチル、ノナン酸ノニル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ピバリン酸トリプロピレングリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、ジイソステアリン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート−2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチルであり、シリコーン油がジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン、アクリルシリコーンであり、液体油脂がアボカド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリンであり、固体油脂がカカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油であり、ロウ類が、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテルであることを特徴とする請求項1記載の日焼け止め組成物。 - (a)界面活性剤
(b)水
(c)油分
(d)水溶性紫外線吸収剤および/または油溶性紫外線吸収剤
を含有し、25℃においてバイコンティニュアスミクロエマルション相であることを特徴とする日焼け止め組成物において、
前記成分(a)界面活性剤が、イオン性および/または非イオン性界面活性剤であり、又は、前記成分(a)界面活性剤が、アニオン性界面活性剤および両性界面活性剤の組み合わせ、若しくは、アニオン性界面活性剤およびカチオン性界面活性剤の組み合わせであって、
前記成分(a)界面活性剤が、イミダゾリニウムベタイン、POE(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、POE(8)グリセリンモノイソステアレート、POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ヤシ脂肪酸アミドプロピルベタイン、POE(3)パルミチルエーテル硫酸ナトリウム、POE(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、フィタントリオール、モノイソステアリン酸グリセリルのいずれかであり、
前記成分(c)油分が、オクタン酸オクチル、ノナン酸ノニル、ジメチルポリシロキサン、イソドデカンのいずれかであり、
前記成分(d)水溶性紫外線吸収剤が、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸塩、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸塩、4−(2−β−グルコピラノシロキシ)プロポキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、フェニレン−1,4−ビス(2−ベンズイミダジル)−3,3’−5,5’−テトラスルホン酸ビス−ナトリウム塩から選ばれる1種または2種以上であり、
前記成分(d)油溶性紫外線吸収剤が、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート、4−tert−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オクトクリレン、2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]1,3,5−トリアジン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、オキシベンゾン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンから選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする日焼け止め組成物。 - 前記成分(a)界面活性剤が、非イオン性界面活性剤であって、そのHLBが5から14の間であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項記載の日焼け止め組成物。
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