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JP4522090B2 - 色素増感太陽電池 - Google Patents

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JP4522090B2 JP2003432155A JP2003432155A JP4522090B2 JP 4522090 B2 JP4522090 B2 JP 4522090B2 JP 2003432155 A JP2003432155 A JP 2003432155A JP 2003432155 A JP2003432155 A JP 2003432155A JP 4522090 B2 JP4522090 B2 JP 4522090B2
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Description

本発明は、光増感作用を有する金属錯体およびそれを用いた色素増感太陽電池に関する。
従来、光エネルギーを電気エネルギーに直接変換する方法として、シリコン結晶太陽電池がよく知られており、すでに微弱電力消費の分野や独立電源、さらには宇宙用電源として利用されている。
しかし、シリコン単結晶はもちろんのこと、アモルファスシリコンを製造するにあたっては多大なエネルギーを必要とするので、電池を作るのに費やしたエネルギ−を回収するには、十年にも及ぶ長期間にわたって発電を続ける必要がある。
そこで近年、色素を用いた低コストの色素増感太陽電池が広く注目されるようになった。この色素増感太陽電池は、主に、一対の透明基板、一対の電極を構成する透明導電膜、電極間に挟持された、光電変換材料である半導体層及びキャリア輸送層とから構成されており、半導体層は、その表面に、可視光領域に吸収スペクトルを有する増感色素を吸着させている。
これらの電池において、半導体電極に光を照射すると、この電極側で電子が発生し、該電子は電気回路を通って対電極に移動する。対電極に移動した電子は、電解質中のイオンによって運ばれ、半導体電極にもどる。このような過程が繰返されて電気エネルギーが取出される。一般的にビピリジンルテニウム錯体を用いた色素増感太陽電池のセルは、分光感度範囲が結晶シリコン系太陽電池よりも狭いため、高変換効率が得られにくい現状である。分光感度範囲を広くし、長波長光を利用するため、下記特許文献1には、テルピリジンジケトナートRu錯体を用いる色素増感太陽電池が開示されている。
しかしながら、テルピリジンジケトナートRu錯体を用いる色素増感太陽電池のセルは、長波長光に感度を示すが、効率的に光電流を取出せないため、低い変換効率に留まっている。色素増感太陽電池において高い光電変換効率を得るためには、色素内部で光により励起された電子を効率よく半導体へ注入し、また、電解質から色素へ効率的に電子を移動させる必要がある。そのため、色素の最低空軌道のエネルギー準位と酸化物半導体のフェルミ準位、最高電子被占軌道エネルギー準位と電解質の酸化還元電位とのマッチングは非常に重要である。しかしながら、下記特許文献1に開示されたテルピリジンジケトナートRu錯体では最低電子空軌道のエネルギー準位が低すぎて、色素から酸化物半導体へ効率的に電子を移動しにくいため、変換効率が低くなるという問題がある。
特開2003−212851号公報
本発明は、長波長領域の光に感度を有し、かつ効率よく電流を取出せる新規構造の金属錯体を提供し、さらにはこの金属錯体を用いた高性能な色素増感酸化物半導体電極および色素増感太陽電池を提供することを課題とする。
本発明は、次の式:MLを有する金属錯体であって、Mは、ルテニウム、オスミウム、鉄、レニウムおよびテクネチウムからなる群より選択され、Lは、次の式:
Figure 0004522090
で表されるクォータピリジンリガンドであり、ここで、A,A,AおよびAにおいて、少なくとも1つは結合基であり、かつ少なくとも1つはアルキル基であり、残りは水素であってもよく、Xは、それぞれ独立して、NCS、Cl、Br、I、CN、NCOおよびHOからなる群より選択されるリガンドである金属錯体を提供する。
好ましくは、A〜Aにおけるアルキル基は炭素数1〜40の直鎖状または分岐鎖状の脂肪族炭化水素基であり、前記A〜Aの2つ以上がアルキル基である場合には、該アルキル基はそれぞれ同一であっても異なってもよい。
好ましくは、Mがルテニウムである。
本発明はまた、支持基板上に透明導電膜および半導体層がこの順に積層された電極と、対電極と、前記電極と前記対電極に挟持されたキャリア輸送層と、を含む太陽電池であって、前記半導体層は、上記のいずれかに記載の金属錯体を担持していることを特徴とする色素増感太陽電池を提供する。
好ましくは、上記半導体層は、少なくとも1つの酸化チタン層を含む。
良好な光電変換効率およびセルの安定性を達成することができる。
本発明は、次の式:MLを有する金属錯体であって、Mは、ルテニウム、オスミウム、鉄、レニウムおよびテクネチウムからなる群より選択され、Lは、次の式:
Figure 0004522090
で表されるクォータピリジンリガンドであり、ここで、A,A,AおよびAにおいて、少なくとも1つは結合基であり、かつ少なくとも1つはアルキル基であり、残りは水素であってもよく、Xは、それぞれ独立して、NCS、Cl、Br、I、CN、NCOおよびHOからなる群より選択されるリガンドである金属錯体を提供する。
本発明の金属錯体におけるLにおいて、ピリジン環の4位の置換基4つうち少なくとも1つは結合基であり、かつ少なくとも1つはアルキル基であり、残りは水素であってもよい。すなわち、A〜Aのうち、いずれか1つは結合基であることが必要であり、さらに、いずれか1つはアルキル基であることが必要である。
この理由は、結合基を有さないと、半導体層と結合するインターロック基がなくなるため、光によって励起した電子が半導体へ移動することができなく、また、当該増感剤が半導体層に安定して吸着されないからである。ここで、結合基とは、色素が半導体への吸着を可能にできる官能基であればよい。具体的には、カルボキシル基、カルボン酸アンモニウム塩基、PO(OH)、PO(ORおよびCO(NHOH)などが挙げられる。特に、COOH、COONa、COOCa、COON(Cがより好ましい。またRは、炭素数1〜20のアルキル基である。
また、Lにアルキル基を必要とする理由は、クォータピリジンリガンドにアルキル基を導入することにより、金属錯体の最低空軌道エネルギー準位が調整できるようになり、最低空軌道エネルギー準位と半導体のフェルミ準位とのエネルギー差の最適化により色素内部で光励起された電子を効率よく半導体へ注入することが可能となり、変換効率が向上すると考えられるためである。
本発明において、A〜Aにおいて、水素は任意である。具体的には、結合基が1つでかつアルキル基も1つである場合には、残りの2つAは水素になることになる。結合基が1つでかつアルキル基が2つの場合には水素は1つ存在することになる。結合基が1つでかつアルキル基が3つの場合は水素は存在しない。また、結合基が2つでかつアルキル基が1つである場合には、水素が1つになることになる。結合基が2つでかつアルキル基が2つの場合には、水素は存在しない。また、結合基が3つでかつアルキル基が1つの場合には同様に水素は存在しない。
上記A〜Aのうちのいずれかがアルキル基の場合、使用可能な具体的アルキル基としては、ヘキサデシル、オクタデシル、ドコシルおよび1−デシルウンデシルなどが挙げられるが、炭素数が16から25の直鎖状または分岐鎖状の脂肪族炭化水素基よりなるアルキル基、特にnC 19 39 、nCH(C 12 25 2 またはnC 16 33 のいずれかのアルキル基が好ましい。また、前記の具体例としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、デシル、ドデジル、ヘキサデジルが挙げられる。
本発明において、上記の式MLの構造を有する金属錯体の場合、金属錯体分子の中性を保つために、アニオンまたはカチオンが存在してもよい。この場合、アニオンとして、ハロゲン化物イオン、NO 、PF などが挙げられる。カチオンとして、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、1級アンモニウムイオン、2級アンモニウムイオン、3級アンモニウムイオン、4級アンモニウムイオンなどが挙げられる。
本発明において、Xとしては上述したように公知のものを用いることができるが、これに限定されるわけではない。
本発明において、上記金属錯体を用いて、色素増感太陽電池を作製することができる。本発明における色素増感起電力セルは、例えば、図1に示すように、透明基板である支持基板8上に、透明導電膜7、半導体層6がこの順に堆積され、この半導体層6と、対電極(例えば、透明導電膜2がコートされたガラス板からなる支持基板1上に白金層3が形成されたもの)との間にキャリア輸送層4が挟持されて構成される。また、半導体層6は、酸化チタンなどの微粒子によって構成されており、半導体層6表面に上述した金属錯体5が担持されてなる。また、図中の矢印は、電子の流れを示す。
太陽電池において、金属錯体に太陽光を照射すると、金属錯体5は光を吸収して励起する。この励起によって発生する電子は、半導体層6に移動し、次いで、透明導電膜7から外部回路を通って対電極の透明導電膜2に移動する。対電極に移動した電子は、キャリア輸送層4中の酸化還元系を還元する。一方、半導体層6に電子を移動させた金属錯体5は、酸化体の状態になっているが、この酸化体は、キャリア輸送層4中の酸化還元系によって還元され、もとの状態に戻る。このようなプロセスにおける電子の流れを介して、光エネルギーが連続的に電気エネルギーに変換される。
本発明における透明基板としては、ガラス基板、プラスチック基板などが挙げられる。その膜厚は、太陽電池に適当な強度を付与することができるものであれば特に限定されない。また、この透明基板上には、透明導電膜が形成されている。透明導電膜としては、例えば、ITO、SnO2、CuI、ZnO等の透明導電材料からなる膜が挙げられる。透明導電膜は、常法によって形成され、その膜厚は0.1μm〜5μm程度が適当である。
半導体層は、透明導電膜上に形成されており、半導体の微粒子から構成される。この半導体微粒子は、一般に光電変換材料に使用されるものであればどのようなものでも使用することができ、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化ニオブ、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化タングステン、酸化シリコン、酸化アルミニウム、酸化ニッケル、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、硫化カドミウム、CuAlO2、SrCu22等の単独、化合物又は組み合わせが挙げられる。安定性及び安全性の点から、酸化チタンが好ましい。この酸化チタンは、アナタース型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、無定形酸化チタン、メタチタン酸、オルソチタン酸などの各種の狭義の酸化チタン及び水酸化チタン、含水酸化チタン等を包含する。半導体層は、粒子状や膜状でもよいが、多孔質の膜状等の形態であることが好ましい。
半導体層は、公知の種々の方法によって透明導電膜上に形成することができる。具体的には、(i)透明導電膜上に半導体粒子を含有する懸濁液を塗布し、乾燥及び/又は焼成する方法、(ii)必要な原料ガスを用いたCVD又はMOCVD等により透明導電膜上に半導体層を形成する方法、(iii)固体原料を用いるPVD法、蒸着法又はスパッタリング法、ゾルゲル法等の単独又は組み合わせが挙げられる。半導体層を製造するために使用される半導体粒子は、例えば1nm〜2000nmの範囲の平均粒径を有する単体の半導体又は化合物半導体からなり、市販されているものを用いることができる。
例えば、上述の(i)の方法においては、まず、半導体粒子を適当な溶媒に懸濁する。そのような溶媒としては、エチレングリコールモノメチルエーテル等のグライム系溶媒、イソプロピルアルコール等のアルコール類、イソプロピルアルコール/トルエン等のアルコール系混合溶媒、水等が挙げられる。半導体粒子の懸濁液の基板への塗布は、ドクターブレード法、スキージ法、スピンコート法、スクリーン印刷法など公知の方法が挙げられる。その後、塗布液を乾燥及び焼成する。乾燥及び焼成に必要な温度、時間、雰囲気等は、使用される基板及び半導体粒子の種類に応じて、適宜調整することができ、例えば、大気下又は不活性ガス雰囲気下、50〜800℃程度の範囲で10秒〜12時間程度が挙げられる。乾燥及び焼成は、単一の温度で1回のみ行なってもよいし、温度を変化させて2回以上行なってもよい。また、塗布、乾燥及び焼成は、1回のみ行ってもよいし、2回以上行ってもよい。また、上記溶液が半導体層の孔に貫通するように、昇温しつつ孔中の気体を除去することが好ましい。
上述の(ii)の方法では、CVD等に使用される原料ガスは、半導体を構成する元素を含有する単一のガス又は2種類以上の混合ガスを用いることができる。
上述の(iii)の方法では、PVD等に使用される固体原料は、半導体を構成する元素を含有する単一の固体、複数の固体の組み合せ又は化合物の固体を利用することができる。
半導体層の厚みは、特に限定されるものではなく、例えば、0.1〜50μm程度が挙げられる。また、別の観点から、半導体層の表面積が大きいものが好ましく、例えば、10〜200m2/g程度が挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(合成例1)
4,4’−ジエトキシカルボニル−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’:2’’’−クォータピリジンの調製
(a)2−トリブチルスタンニル−ピコリンの調製
Figure 0004522090
2−ブロモ−ピコリン(28.4g、165ミリモル)の無水THF溶液(250mL、−78℃)に、n−ブチルリチウム(110mL、178ミリモル、1.6M(ヘキサン中)を滴下して加えた。この溶液を−78℃にて90分間攪拌した後、トリブチル塩化スズ(53.6mL、198ミリモル)を添加し、混合物を室温まで温めた。水(90mL)を反応混合物中に注ぎ、相を分離した。水相をジエチルエーテル(200mL)で4回抽出した。合わせた有機相をNaSOにより乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。生じた油状物をKugelrohrのフラクション蒸留により精製した。収率:60%。分析した結果は次のとおりである。C18H33NSn:計算値:C,56.56;H,8.64;N,3.67;実測値:C,56.22;H,8.70;N,3.21。MS(ESIMS):m/z:383.2。
(b)2,6−ジヒドロキシ−4−メチルピリジンの調製
Figure 0004522090
2,6−ジヒドロキシ−3−シアノ−4−メチルピリジン(4.32g、28.8ミリモル)、濃HSO(12mL)および水(10mL)の混合物を、5時間加熱還流した。混合物を氷で冷却し、固体NaHCO3で中和した。沈殿物をろ過し、水およびEt2Oで洗浄し、減圧下で乾燥して、2,6−ジヒドロキシ−4−メチルピリジンの混合物を得、さらに遊離酸(脱カルボキシル化されていない)を得た。この混合物を、次の反応ステップのためにさらなる精製をせずに用いた。収率:72%。分析した結果は次のとおりである。C6H7NO2:計算値:C,57.59;H,5.64;N,11.19;実測値:C,57.34;H,5.55;N,11.16。MS(ESIMS):m/z:125.0。
(c)2,6−ジブロモ−4−メチルピリジンの調製
Figure 0004522090
2,6−ジヒドロキシ−4−メチルピリジン(1.0g、7.93ミリモル)およびPOBr(7.26g、25.33ミリモル)を粉状にし、140〜150℃にて1時間一緒に溶解させた。冷却した後、混合物を水で失活させ、固体NaHCOで中和し、CHCl3(100mL)で3回抽出した。合わせた有機相を水で洗浄し、シリカのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=9/1(v/v))により精製し、2,6−ジブロモ−4−メチルピリジンを無色の油状物として得た。収率:58%。分析した結果は次のとおりである。C6H5Br2N:計算値:C,28.72;H,2.01;N,5.58;実測値:C,28.58;H,2.07;N,5.46。MS(ESIMS):m/z:250.88。
(d)6−ブロモ−4,4’−ジメチル−2,2’−ビピリジンの調製
Figure 0004522090
2,6−ジブロモ−4−メチルピリジン(1ミリモル)、2−トリブチルスタンニル−ピコリン(1ミリモル)および(PhP)Pd(0.01当量)をトルエン(50mL)中N雰囲気下で16時間加熱した。室温まで冷却した際、飽和NHCl水溶液(20mL)を添加した。この混合物をさらに30分間攪拌し、次いでセライトによりろ過した。沈殿物をCHCl(50mL)で洗浄し、有機相を分離した。水相をトルエンで抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥し、溶媒を除去した。濃HCl(30mL)を残渣に添加し、CHClで抽出した。水相を固体NaOHにより注意して中和した。次いで、生成物をCHClで抽出し、乾燥した。溶媒を除去し、生成物を、溶出液としてCHCl/ヘキサン(1:2)を用いてシリカゲルによるクロマトグラフィーにより精製した。収率:25%。分析した結果は次のとおりである。C12H11BrN2:計算値:C,54.77;H,4.21;N,10.65;実測値:C,54.54;H,4.30;N,10.45。MS(ESIMS):m/z:262.0。
(e)6−ブロモ−4,4’−ジカルボキシ−2,2’−ビピリジンの調製
Figure 0004522090
硫酸の攪拌溶液(98%、125mL)に、5.37g(20.5ミリモル)の6−ブロモ−4,4’−ジメチル−2,2’−ビピリジンを添加した。十分攪拌しつつ、24g(81.5ミリモル)のニクロム酸カリウムを少量ずつ添加した。このとき、温度を70〜80℃に維持した。ニクロム酸カリウムの添加の間、水浴中において時々冷却することを要した。すべてのニクロム酸を添加した後、反応を、温度が40℃未満になるまで、室温にて攪拌した。濃緑色の反応混合物を800mLの氷水中に注ぎ、ろ過した。固体を濾液が無色になるまで水で洗浄し、そして乾燥した。生じた淡黄色の固体を、170mLの50%硝酸中で4時間還流することにより精製した。この溶液を、氷の上に注ぎ、1Lの水で希釈して、5℃まで冷却した。沈殿物をろ過し、水(50mL)で5回洗浄し、次いで、アセトン(20mL)で2回洗浄し、そして乾燥して、6.2gの6−ブロモ−4,4’−ジカルボキシ−2,2’−ビピリジンを微細な白色の固体として得た。収率:94%。分析した結果は次のとおりである。C12H7BrN2O4:計算値:C,44.61;H,2.18;N,8.67;実測値:C,44.23;H,2.14;N,8.56。MS(ESIMS):m/z:322.0。
(f)6−ブロモ−4,4’−ジエトキシカルボニル−2,2’−ビピリジンの調製
Figure 0004522090
無水エタノール溶液(400mL)中の6−ブロモ−4,4’−ジカルボキシ−2,2’−ビピリジン(6.6g、20.5ミリモル)の懸濁液に、5mLの濃硫酸を添加した。混合物を80時間還流し、透明な溶液を得、次いで、室温まで冷却した。水(400mL)を添加し、過剰のエタノールを減圧下で除去した。pHをNaOH溶液で中性に調節し、生じた沈殿物をろ過し、そして水(pH=7)で洗浄した。固体を乾燥して、7.0gの6−ブロモ−4,4’−ジエトキシカルボニル−2,2’−ビピリジンを得た。収率:90%。分析した結果は次のとおりである。C16H15BrN2O4:計算値:C,50.68;H,3.99;N,7.39;実測値:C,50.45;H,3.92;N,7.33。MS(ESIMS):m/z:378.0。
(g)3−オキソ−ノナデカン酸エチルエステルの調製
Figure 0004522090
水酸化ナトリウム(1.2g、50ミリモル)のTHF溶液に、蒸留したエチルアセトアセテート(4.16g、32ミリモル)を滴下して加えた。生じた混合物を、室温にて30分間攪拌し、次いで−78℃にて冷却した。n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(16.1mL、35.2ミリモル)を滴下して加えた。0℃にてさらに1時間攪拌した後、1−ブロモヘキサデカンのTHF溶液(19.1ミリモル)を添加して、混合物を12時間攪拌した。エタノール(15mL)を室温にてゆっくりと添加した。生じた溶液をセライトパッドを通してろ過し、減圧下で濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、3−オキソ−ノナデカン酸エチルエステルを固体として得た。収率:78%。分析した結果は次のとおりである。C21H40O3:計算値:C,74.07;H,11.84;O,14.09;実測値:C,73.98;H,11.59;O,14.25。MS(ESIMS):m/z:340.3。
(h)3−シアノ−2,6−ジヒドロキシ−4−ヘキサデシル−ピリジンの調製
Figure 0004522090
3−オキソ−ノナデカン酸エチルエステル(3.8g、11.3ミリモル)、シアノアセトアミド(0.95g、11.3ミリモル)およびピペリジン(0.95g、11.3ミリモル)のMeOH溶液(3mL)を、還流下で24時間加熱した。溶媒をエバポレートし、残渣を熱水に溶解した。生成物を、濃HClを添加することにより沈殿させ、ろ過し、氷水およびCHClで洗浄し、減圧下で乾燥して、3−シアノ−2,6−ジヒドロキシ−4−ヘキサデシル−ピリジンを白色の粉状物として得た。収率:40%。分析した結果は次のとおりである。C22H36N2O2:計算値:C,73.29;H,10.06;N,7.77;O,8.88;実測値:C,73.35;H,10.12;N,7.85;O,8.97。MS(ESIMS):m/z:360.3。
(i)2,6−ジヒドロキシ−4−ヘキサデシル−ピリジンの調製
Figure 0004522090
2,6−ジヒドロキシ−3−シアノ−4−ヘキサデシルピリジン(10.4g、28.8ミリモル)、濃HSO(12mL)および水(10mL)の混合物を、還流下5時間加熱した。混合物を氷で冷却し、固体NaHCOで中和した。沈殿物をろ過し、水およびEtOで洗浄し、減圧下で乾燥して、2,6−ジヒドロキシ−4−ヘキサデシル−ピリジンの混合物および遊離酸(脱カルボキシル化されていない)を得た。この混合物を次の反応ステップのためにさらなる精製をせずに用いた。収率:72%。分析した結果は次のとおりである。C21H37NO2:計算値:C,75.17;H,11.12;N,4.17;O,9.54;実測値:C,75.03;H,11.09;N,4.25;O,9.38。MS(ESIMS):m/z:335.3。
(j)2,6−ジブロモ−4−ヘキサデシル−ピリジンの調製
Figure 0004522090
2,6−ジヒドロキシ−4−ヘキサデシル−ピリジン(2.9g、7.93ミリモル)およびPOBr(7.26g、25.33ミリモル)を粉状にし、140〜150℃にて1時間一緒に溶融させた。冷却後、混合物を水で失活させ、固体NaHCOで中和し、CHCl(100mL)で3回抽出した。合わせた有機相を水で洗浄し、ヘキサン/EtOAc(9/1、v/v)を用いるシリカのカラムクロマトグラフィにより精製し、2,6−ジブロモ−4−ヘキサデシル−ピリジンを無色の油状物として得た。収率:53%。分析した結果は次のとおりである。C21H35Br2N:計算値:C,54.67;H,7.65;Br,34.64;N,3.04;実測値:C,54.84;H,7.61;Br,34.52;N,3.11。MS(ESIMS):m/z:461.1。
(k)4−ノナデシルピリジンの調製
Figure 0004522090
メカニカルスターラ−、N入口、均圧添加漏斗および恒温オイルバスを備えた300mLのフラスコに、14.8gのナトリウムアミド(0.38モル)および64.0mLの4−メチルピリジン(61.1g、0.656モル)を添加した。混合物をN雰囲気下1時間攪拌した。このとき、濃赤色への色の変化を観察した。110mLのサンプルであるn−オクタデシルクロリド(95.0g、0.33モル)を、迅速に攪拌している反応混合物中に1.5時間かけて添加した。添加を開始したすぐ後に、反応を60℃まで温めて凝固を防止し、続いて100℃にて一晩攪拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、200mLのクロロホルムで希釈し、200mLのHOで3回洗浄し、ロータリーエバポレータにより乾燥するまで減圧した。生じた暗茶色の生成物を、0.07mmHgにて3回減圧蒸留し、最終的に、48.8gの定沸点(180℃、0.07mmHg)の、白色の蝋様固体を得た(0.141モル、収率:43%(n−オクタデシルクロリド基準))。分析した結果は次のとおりである。C24H43N:計算値:C,83.41;H,12.54;N,4.05;実測値:C,83.6;H,12.7;N,4.0。MS(ESIMS):m/z:345.3。
(l)2−アミノ−4−ノナデシルピリジンの調製
Figure 0004522090
0.5モルの4−ノナデシルピリジン、0.59モルのナトリウムアミドおよび1.18モルのN,N−ジメチルアニリンの混合物を、150℃にて6時間加熱した。冷却した後、反応混合物を水中に注ぎ、2−アミノ−4−ノナデシルピリジン相を分離し、無水炭酸カルシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で除去した後、残渣を石油エーテル中で攪拌し、酢酸エチル/リグロインにより再結晶した。収率:45%。分析した結果は次のとおりである。C24H44N2:計算値:C,79.93;H,12.30;N,7.77;実測値:C,79.63;H,12.40;N,7.60。MS(ESIMS):m/z:360.3。
(m)2−ブロモ−4−ノナデシルピリジンの調製
Figure 0004522090
粉状の2−アミノ−4−ノナデシルピリジン(110.6g、0.31モル)を激しく攪拌しながら4Lのガラス反応器中の48%の臭化水素酸(500mL)に20〜30℃にて一部ずつ添加した。すべての化合物を溶解させた後、混合物を−20℃にて冷却した。この懸濁液に、冷却したブロミン(44.3mL、0.86モル)を30分かけて滴下して加え、このとき温度を−20℃に維持した。生じたペーストを室温にて90分間攪拌した。次いで、硝酸ナトリウム(56.6g、0.82モル)の水溶液(250mL)を、滴下して加えた。反応混合物を15℃まで1時間かけて温めた後、さらに45分間攪拌した。混合物を−20℃まで冷却し、冷却したNaOH(222g、330mLの水中)で処理した。添加の間、温度を最大−10℃に維持した。混合物を室温まで温め、さらに1時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機相をNaSOで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。残渣を減圧蒸留に供し、表題化合物を得た。収率:50%。分析した結果は次のとおりである。C24H42BrN:計算値:C,67.90;H,9.97;N,3.30;実測値:C,67.50;H,9.87;N,3.40。MS(ESIMS):m/z:423.3。
(n)2−トリブチル(4−ノナデシルピリジン−2−イル)スタンナンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、ステップaに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:55%。分析した結果は次のとおりである。C36H69NSn:計算値:C,68.13;H,10.96;N,2.21;実測値:C,68.65;H,10.76;N,2.27。MS(ESIMS):m/z:635.4。
(o)6−ブロモ−4−ヘキサデシル−4’−ノナデシル−2,2’−ビピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物をステップdに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:25%。分析した結果は次のとおりである。C45H77BrN2:計算値:C,74.45;H,10.69;Br,11.01;N,3.86;実測値:C,74.59;H,10.84;Br,11.13;N,3.82。MS(ESIMS):m/z:724.5。
(p)6−トリブチルスタンニル−4−ヘキサデシル−4’−ノナデシル−2,2’−ビピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、ステップaに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:55%。分析した結果は次のとおりである。C57H104N2Sn:計算値:C,73.13;H,11.20;N,2.99;実測値:C,73.22;H,11.28;N,3.01。MS(ESIMS):m/z:936.7。
(q)4,4’−ジエトキシカルボニル−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’クォータピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、ステップdに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:25%。分析した結果は次のとおりである。C61H92N4O4:計算値:C,77.50;H,9.81;N,5.93;実測値:C,76.50;H,9.81;N,5.93。MS(ESIMS):m/z:944.71。
(合成例2)
4,4’−ジエトキシカルボニル−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ジドデシルメチル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンの調製
(a)4−(ジドデシルメチル)ピリジンの調製
Figure 0004522090
ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、2.05当量)の溶液を、乾燥エーテル中のジイソプロピルアミン(0.2M;2.1当量)中に−15℃にて添加した。30分攪拌した後、新鮮な蒸留した4−メチルピリジン(1当量)を滴下して添加した。生じた赤色の溶液を、−15℃にて15分間攪拌し、次いで、アルキルハライド(1M、2.05当量)の乾燥エーテル溶液を1部ずつ添加した。混合物を室温にて一晩攪拌した。エーテルを添加し、反応混合物を1MのNHCl溶液で2回洗浄し、NaSOで乾燥し、乾燥するまでエバポレートした。生成物をAl(中性)によるクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン〜ヘキサン/エーテル(5:1)の勾配で溶出し、表題化合物を70%の収率で得た。分析した結果は次のとおりである。C30H55N:計算値:C,83.84;H,12.90;N,3.26;実測値:C,83.55;H,12.84;N,3.21。MS(ESIMS):m/z:429.4。
(b)2−アミノ−4−ジドデシルメチル−ピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を合成例1のステップlに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:46%。分析した結果は次のとおりである。C30H56N2:計算値:C,81.01;H,12.69;N,6.30;実測値:C,81.01;H,12.69;N,6.30。MS(ESIMS):m/z:444.78。
(c)2−ブロモ−4−ジドデシルメチル−ピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップmに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:54%。分析した結果は次のとおりである。C30H54BrN:計算値:C,70.84;H,10.70;N,2.75;実測値:C,70.45;H,10.67;N,2.69。MS(ESIMS):m/z:507.3。
(d)2−トリブチル(4−ジドデシルメチル−2−イル)スタンナンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップaに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:58%。分析した結果は次のとおりである。C42H81NSn:計算値:C,70.18;H,11.36;N,1.95;実測値:C,70.0;H,11.31;N,1.97。MS(ESIMS):m/z:719.5。
(e)2,6−ジブロモ−4−ヘキサデシル−ピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップg−jに記載の手順と同様の手順により調製した。
(f)6−ブロモ−4−ヘキサデシル−4’−ジドデシルメチル−2,2’−ビピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップdに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:25%。分析した結果は次のとおりである。C51H89BrN2:計算値:C,75.61;H,11.07;N,3.46;実測値:C,75.32;H,11.00;N,3.55。MS(ESIMS):m/z:808.62。
(g)6−トリブチルスタンニル−4−ヘキサデシル−4’−ジドデシルメチル−2,2’−ビピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップaに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:58%。分析した結果は次のとおりである。C63H116N2Sn:計算値:C,74.16;H,11.46;N,2.75;実測値:C,74.55;H,11.36;N,2.69。MS(ESIMS):m/z:1020.82。
(h)4,4’−ジエトキシカルボニル−2,2’−ビピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップa−fに記載の手順と同様の手順により調製した。
(i)4,4’−ジエトキシカルボニル−4’’−(ヘキサデシル)−4’’’−ジドデシルメチル−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’クォータピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、実施例1のステップdに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:25%。分析した結果は次のとおりである。C67H104N4O4:計算値:C,78.16;H,10.18;N,5.44;実測値:C,78.16;H,10.18;N,5.44。MS(ESIMS):m/z:1028.81。
(合成例3)
4−エトキシカルボニル−4’,4’’−ビス(ヘキサデシル)−4’’’−ノナデシル−2,2’:6’,2’’:6’’:2’’’−クォータピリジンの調製
(a)6−トリブチルスタンニル−4−ヘキサデシル−4’−ノナデシル−2,2’−ピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップg−pに記載の手順と同様の手順により調製した。
(b)2,6−ジブロモ−4−ヘキサデシル−ピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップg−jに記載の手順と同様の手順により調製した。
(c)2−ブロモ−4−カルボキシ−ピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップeに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:88%。分析した結果は次のとおりである。C6H4BrNO2:計算値:C,35.67;H,2.00;N,6.93;実測値:C,35.75;H,2.03;N,6.90。MS(ESIMS):m/z:200.94。
(d)2−ブロモ−4−エトキシカルボニル−ピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップfに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:90%。分析した結果は次のとおりである。C8H8BrNO2:計算値:C,41.77;H,3.50;N,6.09;実測値:C,41.87;H,3.45;N,6.03。MS(ESIMS):m/z:229.0。
(e)2−トリブチルスタンニル−4−エトキシカルボニル−ピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップaに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:90%。分析した結果は次のとおりである。C20H35NO2Sn:計算値:C,54.57;H,8.01;N,3.18;実測値:C,54.34;H,8.09;N,3.22。MS(ESIMS):m/z:441.17。
(f)6−ブロモ−4−ヘキサデシル−4’−エトキシカルボニル−2,2’−ビピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップdに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:42%。分析した結果は次のとおりである。C29H43BrN2O2:計算値:C,65.53;H,8.15;N,5.27;実測値:C,65.53;H,8.15;N,5.27。MS(ESIMS):m/z:530.25。
(g)4−エトキシカルボニル−4’,4’’−ビス(ヘキサデシル)−4’’’−ノナデシル−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップdに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:46%。分析した結果は次のとおりである。C74H120N4O2:計算値:C,80.96;H,11.02;N,5.10;実測値:C,80.45;H,11.22;N,5.14。MS(ESIMS):m/z:1096.9。
(合成例4)
4,4’,4’’−トリエトキシカルボニル−4’’’−ノナデシル−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンの調製
(a)6−ブロモ−4,4’−ジエトキシカルボニル−2,2’−ビピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップa−fに記載の手順と同様の手順により調製した。
(b)2−トリブチル(4−ノナデシルピリジン−2−イル)スタンナンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップk−nに記載の手順と同様の手順により調製した。
(c)2,6−ジブロモ−4−カルボキシ−ピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップjに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:58%。分析した結果は次のとおりである。C6H3Br2NO2:計算値:C,25.65;H,1.08;Br,56.89;N,4.99;O,11.39;実測値:C,25.52;H,1.14;Br,56.77;N,5.04;O,11.25。MS(ESIMS):m/z:280.9。
(d)2,6−ジブロモ−4−エトキシカルボニル−ピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップfに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:88%。分析した結果は次のとおりである。C8H7Br2NO2:計算値:C,31.10;H,2.28;Br,51.73;N,4.53;O,10.36;実測値:C,31.22;H,2.15;Br,51.8;N,4.45;O,10.31。MS(ESIMS):m/z:308.9。
(e)6−ブロモ−4−エトキシカルボニル−4’−ヘキサデシル−2,2’−ビピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップdに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:38%。分析した結果は次のとおりである。C32H49BrN2O2:計算値:C,67.00;H,8.61;N,4.88;実測値:C,67.00;H,8.61;N,4.88。MS(ESIMS):m/z:572.3。
(f)2−トリブチルスタンニル−4−エトキシカルボニル−4’−ヘキサデシル−2,2’−ビピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップaに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:58%。分析した結果は次のとおりである。C44H76N2O2Sn:計算値:C,67.42;H,9.77;N,3.57;実測値:C,67.04;H,9.69;N,3.51。MS(ESIMS):m/z:784.5。
(g)4,4’,4’’−トリエトキシカルボニル−4’’’−ノナデシル−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジン
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップdに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:35%。分析した結果は次のとおりである。C48H64N4O6:計算値:C,72.70;H,8.13;N,7.06;実測値:C,72.56;H,8.09;N,7.11。MS(ESIMS):m/z:792.5。
(合成例5)
4,4’,4’’−トリエトキシカルボニル−4’’’−ジドデシルメチル−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンの調製
(a)4,4’−ジエトキシカルボニル−2,2’−ビピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップa−fに記載の手順と同様の手順により調製した。
(b)2−トリブチル(4−ジドデシルメチル−2−イル)スタンナンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例2のステップa−dに記載の手順と同様の手順により調製した。
(c)2,6−ジブロモ−4−カルボキシピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例4のステップcに記載の手順と同様の手順により調製した。
(d)2,6−ジブロモ−4−エトキシカルボニル−ピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例4のステップdに記載の手順と同様の手順により調製した。
(e)6−ブロモ−4−エトキシカルボニル−4’−ジドデシルメチル−2,2’−ビピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップdに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:38%。分析した結果は次のとおりである。C38H61BrN2O2:計算値:C,69.38;H,9.35;N,4.26;実測値:C,69.38;H,9.35;N,4.26。MS(ESIMS):m/z:657.8。
(f)2−トリブチルスタンニル−4−エトキシカルボニル−4’−ジドデシルメチル−2,2’−ビピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップaに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:44%。分析した結果は次のとおりである。C50H88N2O2Sn:計算値:C,69.19;H,10.22;N,3.23;実測値:C69.10;H,10.27;N,3.29。MS(ESIMS):m/z:868.6。
(g)4,4’,4’’−トリエトキシカルボニル−4’’’−ジドデシルメチル−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップdに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:43%。分析した結果は次のとおりである。C54H76N4O6:計算値:C,73.94;H,8.73;N,6.39;実測値:C,73.94;H,8.73;N,6.39。MS(ESIMS):m/z:877.2。
(合成例6)
4,4’’’−ビス(ノナデシル)−4’,4’’−ジエトキシカルボニル−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンの調製
(a)6−ブロモ−4−エトキシカルボニル−4’−ノナデシル−2,2’−ビピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例4のステップeに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:39%。分析した結果は次のとおりである。C32H49BrN2O2:計算値:C,67.00;H,8.61;N,4.88;実測値:C,67.12;H,8.57;N,4.82。MS(ESIMS):m/z:572.3。
(b)2−トリブチルスタンニル−4−エトキシカルボニル−4’−ノナデシル−2,2’−ビピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例4のステップfに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:58%。分析した結果は次のとおりである。C44H76N2O2Sn:計算値:C,67.42;H,9.77;N,3.57;実測値:C,67.55;H,9.69;N,3.53。MS(ESIMS):m/z:784.5。
(c)4,4’’’−ビス(ノナデシル)−4’,4’’−ジエトキシカルボニル−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1のステップdに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:42%。分析した結果は次のとおりである。C64H98N4O4:計算値:C,77.84;H,10.00;N,5.67;実測値:C,77.77;H,10.06;N,5.59。MS(ESIMS):m/z:986.8。
(合成例7)
4,4’−ビス(ジエチルメチルホスホネート)−4’’(ヘキサデシル)−4’’’−(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンの調製
(a)4,4’−ジエトキシカルボニル−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンの調製
Figure 0004522090
表題化合物を、合成例1に記載の手順と同様の手順により調製した。
(b)4,4’−ビス(ヒドロキシメチル)−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンの調製
Figure 0004522090
8.2gの水素化ホウ素ナトリウムを、4,4’−ジエトキシカルボニル−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジン(6.4g、10.0ミリモル)の無水エタノール溶液(200mL)の懸濁液に添加した。混合物を、3時間還流し、室温まで冷却し、次いで、200mLの塩化アンモニウムの飽和水溶液を添加して、過剰の水素化ホウ素を分解した。エタノールを減圧下で除去し、沈殿した固体を少量の水に溶解した。生じた溶液を、酢酸エチル(200mL)で5回抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。表題化合物(固体)を、80%の収率で得、さらなる精製をしないで用いた。分析した結果は次のとおりである。C57H88N4O2:計算値:C,79.48;H,10.30;N,6.50;実測値:C,79.56;H,10.37;N,6.57。MS(ESIMS):m/z:860.7。
(c)4,4’−ビス(ブロモメチル)−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンの調製
Figure 0004522090
4,4’−ビス(ヒドロキシメチル)−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’−クォータピリジン(3.62g、4.2ミリモル)を、48%のHBr(20mL)および濃硫酸(6.7mL)の混合物中に溶解させた。生じた溶液を、6時間還流し、次いで、室温まで冷却させ、40mLの水を添加した。pHを、NaOH溶液で中性に調節し、生じた沈殿物をろ過し、水(pH7)で洗浄し、空気乾燥した。生成物をクロロホルム(40mL)中に溶解させ、そしてろ過した。溶液を、硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥するまでエバポレートして、3.5gの4,4’−ビス(ブロモメチル)−4’’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンを白色の粉状物として得た。収率:85%。分析した結果は次のとおりである。C57H86Br2N4:計算値:C,69.35;H,8.78;N,5.68;実測値:C,69.44;H,8.69;N,5.74。MS(ESIMS):m/z:984.5。
(d)4,4’−ビス(ジエチルメチルホスホネート)−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンの調製
Figure 0004522090
4,4’−ビス(ブロモメチル)−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’クォータピリジン(4.33g、4.4ミリモル)および15mLのトリエチルホスファイトのクロロホルム溶液(20mL)を、窒素雰囲気下3時間還流した。過剰のホスファイトを高真空下で除去し、次いで、粗生成物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル/メタノール(80/20))で精製し、3.87gの表題化合物を得た。収率:80%。分析した結果は次のとおりである。C65H106N4O6P2:計算値:C,70.88;H,9.70;N,5.09;実測値:C,70.67;H,9.74;N,5.00。MS(ESIMS):m/z:1100.8。
(実施例1)
式:RuL(NCS)(TBA)の調製(ただし、Lは4,4’−ジカルボキシ−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンであり、TBAはテトラブチルアンモニウムイオンである)
(a)Ru(4,4’−ジエトキシカルボニル−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジン)Clの調製
Ru(p−シメン)Cl(61mg、0.1ミリモル)を加熱によりエタノール(50ml)中に溶解させた。このオレンジ色の溶液に、4,4’−ジエトキシカルボニル−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジン(100mg、0,11ミリモル)を添加し、混合物を6時間還流した。形成した黒色の沈殿物をろ過し、そしてエタノールで洗浄して、表題化合物を黒色の粉状物として得た。収率:90%。分析した結果は次のとおりである。C61H92Cl2N4O4Ru:計算値:C,65.57;H,8.30;N,5.01;実測値:C,65.78;H,8.42;N,4.93。MS(ESIMS):m/z:1116.6。
(b)Ru(4,4’−ジカルボキシ−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジン(NCS)の調製
Ru(4,4’−ジエトキシカルボニル−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジン)Cl錯体(100mg、0.09ミリモル)のDMF溶液(50mL)に、チオシアン酸アンモニウム(350mg、4.6ミリモル)の水溶液(10mL)を添加した。反応混合物を140℃にて3時間加熱した。次いで、10mLのEtNを添加し、溶液をさらに24時間還流して、クォータピリジンリガンドのエステル基を加水分解した。溶液を室温まで冷却した。形成した黒色の沈殿物をろ過し、水で洗浄し、減圧下で乾燥して、表題化合物を黒色の粉状物として得た。生じた祖生成物をsephadex LH20を用いてさらに精製した。収率:90%。分析した結果は次のとおりである。C59H84N6O4RuS2:計算値:C,64.04;H,7.65;N,7.59;実測値:C,64.54;H,7.54;N,7.72。MS(ESIMS):m/z:1106.5。
(c)Ru(4,4’−ジカルボキシ−4’’−(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジン)(NCS)(TBA)の調製
粉状のRu(4,4’−ジカルボキシ−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジン)(NCS)(80mg)を、0.1M 水酸化テトラブチルアンモニウム水溶液(TBAOH)(15ml)中に溶解し、この混合物を110℃にて4時間加熱した(溶液のpHは計算値11であった)。生じた溶液をろ過し、少量の不溶性物質を除去し、pHを0.1M 塩酸を用いて5.0に調節した。稠密な沈殿物が即座に形成したが、懸濁液をろ過の前に遠心分離し、生成物を収集した。室温(25℃)まで冷却した後、焼結ガラスるつぼを通してろ過し、減圧下で乾燥した。収率:68%。分析した結果は次のとおりである。C75H119N7O4RuSn2:計算値:C,66.83;H,8.90;N,7.27;実測値:C,66.73;H,8.96;N,7.43。MS(ESIMS):m/z:1347.8。
(実施例2)
式:RuL(CN)(TBA)錯体の調製(ただし、Lは4,4’−ジカルボキシ−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンである)
(a)Ru(4,4’−ジエトキシカルボニル−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジン)Clの調製
表題化合物を、実施例1のステップaに記載の手順と同様の手順により調製した。
(b)Ru(4,4’−ジカルボキシ−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジン)(CN)の調製
Ru(4,4’−ジエトキシカルボニル−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジン)Cl錯体(100mg、0.09ミリモル)のDMF溶液(50mL)中に、シアン酸カリウム(300mg、4.6ミリモル)水溶液(10mL)を添加した。反応混合物を140℃にて3時間加熱した。溶液を室温まで冷却させた。次いで、10mLのEtNを添加し、溶液をさらに24時間還流してクォータピリジンリガンドのエステル基を加水分解した。形成した黒色のpptをろ過し、水で洗浄し、減圧下で乾燥して、表題化合物を暗色の粉状物として得た。生じた粗錯体を、sephadex LH20を用いてさらに精製した。収率:90%。分析した結果は次のとおりである。C59H84N6O4Ru:計算値:C,67.98;H,8.12;N,8.06;実測値:C,67.75;H,8.20;N,8.14。MS(ESIMS):m/z:1042.6。
(c)Ru(4,4’−ジカルボキシ−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジン)(CN)(TBA)の調製
表題化合物を、実施例1のステップcに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:65%。分析した結果は次のとおりである。C75H119N7O4Ru:計算値:C,70.16;H,9.34;N,7.64;実測値:C,70.03;H,9.23;N,7.61。MS(ESIMS):m/z:1283.8。
(実施例3)
式:RuLI(TBA)錯体(ただし、Lは4,4−ジカルボキシ−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンである)の調製
(a)Ru(4,4’−ジエトキシカルボニル−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジン)Clの調製
表題化合物を、実施例1のステップaに記載の手順と同様の手順により調製した。
(b)Ru(4,4’−ジカルボキシ−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジン)Iの調製
Ru(4,4’−ジエトキシカルボニル−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジン)Cl錯体のDMF溶液に、ヨウ化カリウム水溶液を添加した。反応混合物を140℃にて3時間加熱した。次いで、10mLのEtNを添加し、溶液をさらに24時間還流して、クォータピリジンリガンドのエステル基を加水分解した。溶液を室温まで冷却させた。形成した黒色のpptをろ過し、水で洗浄し、減圧下で乾燥して、表題化合物を暗色の粉状物として得た。生じた粗錯体を、sephadex LH20を用いてさらに精製した。収率:90%。分析した結果は次のとおりである。C57H84I2N4O4Ru:計算値:C,55.02;H,6.81;N,4.50;実測値:C,55.11;H,6.78;N,4.54。MS(ESIMS):m/z:1244.4。
(c)Ru(4,4’−ジカルボキシ−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジン)I(TBA)の調製
表題化合物を、実施例1のステップcに記載の手順と同様の手順により調製した。収率:60%。分析した結果は次のとおりである。C73H119I2N5O4Ru:計算値:C,59.02;H,8.07;N,4.71;実測値:C,59.09;H,8.12;N,4.67。MS(ESIMS):m/z:1485.6。
(実施例4)
式:RuL(NCS)(TBA)錯体(ただし、Lは4,4’−ジカルボキシ−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ジドデシルメチル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンである)の調製
表題化合物を、実施例1に記載の手順と同様の手順により調製した。収率:61%。分析した結果は次のとおりである。C81H131N7O4RuS2:計算値:C,67.93;H,9.22;N,6.85;実測値:C,67.65;H,9.27;N,6.79。MS(ESIMS):m/z:1431.9。
(実施例5)
式:RuL(CN)(TBA)錯体(ただし、Lは4,4’−ジカルボキシ−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ジドデシルメチル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンである)の調製
表題化合物を、実施例2に記載の手順と同様の手順により調製した。収率:60%。分析した結果は次のとおりである。C81H131N7O4Ru:計算値:C,71.11;H,9.65;N,7.17;実測値:C,71.01;H,9.72;N,7.25。MS(ESIMS):m/z:1367.9。
(実施例6)
式:RuLI(TBA)錯体(ただし、Lは4,4’−ジカルボキシ−4’’(ヘキサデシル)−4’’’(ジドデシルメチル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンである)の調製
表題化合物を、実施例3に記載の手順と同様の手順により調製した。収率:60%。分析した結果は次のとおりである。C79H131I2N5O4Ru:計算値:C,60.44;H,8.41;N,4.46;実測値:C,60.52;H,8.37;N,4.51。MS(ESIMS):m/z:1569.7。
(実施例7)
式:RuL(NCS)錯体(ただし、Lは4−カルボキシ−4’,4’’ビス(ヘキサデシル)−4’’’ノナデシル−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンである)の調製
表題化合物を、実施例1に記載の手順と同様の手順により調製した。収率:58%。分析した結果は次のとおりである。C74H116N6O2RuS2:計算値:C,69.06;H,9.09;N,6.53;実測値:C,69.00;H,9.13;N,6.55。MS(ESIMS):m/z:1286.8。
(実施例8)
式:RuL(CN)錯体(ただし、Lは4−カルボキシ−4’,4’’ビス(ヘキサデシル)−4’’’ノナデシル−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンである)の調製
表題化合物を、実施例2に記載の手順と同様の手順により調製した。収率:55%。分析した結果は次のとおりである。C74H116N6O2Ru:計算値:C,72.68;H,9.56;N,6.87;実測値:C,72.49;H,9.52;N,6.92。MS(ESIMS):m/z:1222.8。
(実施例9)
式:RuL(NCS)(TBA)錯体(ただし、Lは4,4’,4’’−トリカルボキシ−4’’’ノナデシル−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンである)の調製
表題化合物を、実施例1に記載の手順と同様の手順により調製した。収率:56%。分析した結果は次のとおりである。C76H122N8O6RuS2:計算値:C,64.78;H,8.73;N,7.95;実測値:C,64.67;H,8.79;N,7.87。MS(ESIMS):m/z:1408.8。
(実施例10)
式:RuL(CN)(TBA)錯体(ただし、Lは4,4’,4’’−トリカルボキシ−4’’’(ノナデシル)−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンである)の調製
表題化合物を、実施例2に記載の手順と同様の手順により調製した。収率:62%。分析した結果は次のとおりである。C76H122N8O6Ru:計算値:C,67.87;H,9.14;N,8.33;実測値:C,67.55;H,9.12;N,8.37。MS(ESIMS):m/z:1344.85。
(実施例11)
式:RuL(NCS)(TBA)錯体(ただし、Lは4,4’,4’’−トリカルボキシ−4’’’−ジドデシルメチル−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンである)の調製
表題化合物を、実施例1に記載の手順と同様の手順により調製した。収率:53%。分析した結果は次のとおりである。C82H134N8O6RuS2:計算値:C,65.96;H,9.05;N,7.50;実測値:C,65.79;H,9.11;N,7.66。MS(ESIMS):m/z:1492.89。
(実施例12)
式:RuL(CN)(TBA)錯体(ただし、Lは4,4’,4’’−トリカルボキシ−4’’’−ジドデシルメチル−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンである)の調製
表題化合物を、実施例2に記載の手順と同様の手順により調製した。収率:54%。分析した結果は次のとおりである。C82H134N8O6Ru:計算値:C,68.92;H,9.45;N,7.84;実測値:C,68.78;H,9.49;N,7.89。MS(ESIMS):m/z:1428.95。
(実施例13)
式:RuL(NCS)(TBA)錯体(ただし、Lは4,4’’’−ビス(ノナデシル)−4’,4’’−ジカルボキシ−2,2’:6’,2’’:6’’,2’’’−クォータピリジンである)の調製
表題化合物を、実施例1に記載の手順と同様の手順により調製した。収率:58%。分析した結果は次のとおりである。C78H125N7O4RuS2:計算値:C,67.39;H,9.06;N,7.05;実測値:C,67.70;H,9.11;N,7.00。MS(ESIMS):m/z:1389.8。
実施例1〜13までの手法によって合成された本発明の金属錯体の構造は次のとおりである。
Figure 0004522090
(実施例14)
次に、本発明の金属錯体を用いた色素増感酸化物半導体電極、色素増感太陽電池およびその製造について以下の実施例において説明する。
市販の酸化チタンペースト(Solaronix社製、商品名Ti-Nanoxide D、平均粒径13nm)を、ドクターブレード法により、透明導電膜であるSnO2膜が蒸着された透明基板であるガラス板(日本板硝子社製)に塗布し、100℃で10分間予備乾燥し、次いで500℃で30分間焼成し、膜厚16μmの酸化チタン膜を得た。
上記実施例1において得た金属錯体(1a)を5×10−4mol/lの濃度となるようエタノールに溶解し、溶液を調製した。次に、上記の酸化チタン膜を形成したガラス板を、この溶液中に5時間浸漬し、増感色素を酸化チタン膜に吸着させて、色素増感酸化物半導体電極を形成した。
上述と同じ構成の透明導電性ガラス板に白金膜を300nm蒸着して対電極を形成した。この対電極と上記色素増感酸化物半導体電極との間に電解液を注入し、それらの側面を樹脂でシールした。電解液は、アセトニトリル(アルドリッチ製)にLiI(0.1M、アルドリッチ製)、I(0.05M、アルドリッチ製)、t-ブチルピリジン(0.5M、アルドリッチ製)、ヨウ化ジメチルプロピルイミダゾリウム(0.6M、四国化成製)を溶解したものを用いた。その後、各電極にリード線を取付けて、色素増感太陽電池を得た。
得られた色素増感太陽電池に、1kW/mの強度の光(AM1.5ソーラーシミュレータ)を照射したところ、短絡電流21.1mA/cm、開放電圧0.72V、FF=0.71、光電変換効率(η)10.8%が得られた。
(比較例1)
T.Renouard,R.−A.Fallahpour,Md.Nazeeruddin,R.Humphry,S.I.Gorelsky,A.B.P.Lever,and M.Gratzel,Inorg.Chem.41(2002)367.記載の下記の式(X):
Figure 0004522090
に記載の色素を用いた以外は、実施例14と同様にして色素増感太陽電池を調製した。なお、この式(X)の色素は、上記文献記載の合成過程により製造された。
得られた色素増感太陽電池に、1kW/mの強度の光(AM1.5ソーラーシミュレータ)を照射したところ、短絡電流18.7mA/cm、開放電圧0.64V、FF=0.68、光電変換効率(η)8.1%が得られた。
(実施例15)
上記表中の色素(7b)を用いた以外は、実施例14と同様にして色素増感太陽電池を調製した。
得られた色素増感太陽電池に、1kW/mの強度の光(AM1.5ソーラーシミュレータ)を照射したところ、短絡電流20.0mA/cm、開放電圧0.73V、FF=0.68、光電変換効率(η)9.9%が得られた。
(実施例16)
上記表中の色素(6b)を用いた以外は、実施例14と同様にして色素増感太陽電池を調製した。
得られた色素増感太陽電池に、1kW/mの強度の光(AM1.5ソーラーシミュレータ)を照射したところ、短絡電流20.1mA/cm、開放電圧0.73V、FF=0.69、光電変換効率(η)10.1%が得られた。
(実施例17)
上記表中の色素(4a)を用いた以外は、実施例14と同様にして色素増感太陽電池を調製した。
得られた色素増感太陽電池に、1kW/mの強度の光(AM1.5ソーラーシミュレータ)を照射したところ、短絡電流19.8mA/cm、開放電圧0.76V、FF=0.69、光電変換効率(η)10.4%が得られた。
(実施例18)
上記表中の色素(5a)を用いた以外は、実施例14と同様にして色素増感太陽電池を調製した。
得られた色素増感太陽電池に、1kW/mの強度の光(AM1.5ソーラーシミュレータ)を照射したところ、短絡電流19.8mA/cm、開放電圧0.74V、FF=0.68、光電変換効率(η)10.0%が得られた。
(実施例19)
上記表中の色素(2b)を用いた以外は、実施例14と同様にして色素増感太陽電池を調製した。
得られた色素増感太陽電池に、1kW/mの強度の光(AM1.5ソーラーシミュレータ)を照射したところ、短絡電流19.7mA/cm、開放電圧0.73V、FF=0.71、光電変換効率(η)10.2%が得られた。
(実施例20)
上記表中の色素(3b)を用いた以外は、実施例14と同様にして色素増感太陽電池を調製した。
得られた色素増感太陽電池に、1kW/mの強度の光(AM1.5ソーラーシミュレータ)を照射したところ、短絡電流19.9mA/cm、開放電圧0.72V、FF=0.70、光電変換効率(η)10.0%が得られた。
(実施例21)
実施例14から17、比較例1で作製した色素増感太陽電池を80℃下に置いた場合の変換効率(時刻0の変換効率を1とする)の時間変化を、グラフを用いて図2に示す。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の金属錯体は、水分解などの用光触媒、有機半導体材料、発光材料などに応用することができる。
本発明の色素増感太陽電池の構造を示す概略図である。 本発明の色素増感太陽電池の変換効率の経時変化を、グラフを用いて示す図である。
符号の説明
1 支持基板、2 透明導電膜、3 白金層、4 キャリア輸送層、5 金属錯体、6 半導体層、7,8 透明導電膜。

Claims (4)

  1. 支持基板上に透明導電膜および半導体粒子で形成される半導体層がこの順に積層された電極と、
    対電極と、
    前記電極と前記対電極に挟持されたキャリア輸送層と、を含む色素増感太陽電池であって、
    前記半導体層は、次の式:
    ML
    を有する金属錯体であって、
    Mは、ルテニウム、オスミウム、鉄、レニウムおよびテクネチウムからなる群より選択され、
    は、次の式:
    Figure 0004522090
    で表されるクォータピリジンリガンドであり、ここで、A,A,AおよびAにおいて、少なくとも1つは結合基であり、かつ少なくとも1つは、炭素数が16から25の直鎖状または分岐鎖状の脂肪族炭化水素基よりなるアルキル基であり、残りは水素であってもよく、
    Xは、それぞれ独立して、NCS、Cl、Br、I、CN、NCOおよびHOからなる群より選択されるリガンドである、金属錯体を担持していることを特徴とする、色素増感太陽電池。
  2. 前記金属錯体の前記A〜Aは、nC 19 39 、nCH(C 12 25 2 、またはnC 16 33 のいずれかのアルキル基であり、前記A〜Aの2つ以上がアルキル基である場合には、該アルキル基はそれぞれ同一であっても異なってもよいことを特徴とする、請求項1に記載の色素増感太陽電池。
  3. 前記金属錯体のMがルテニウムであることを特徴とする、請求項1または2に記載の色素増感太陽電池。
  4. 前記半導体層は、少なくとも1つの酸化チタン層を含む、請求項1から3のいずれかに記載の色素増感太陽電池。
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