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JP4577010B2 - 放電灯始動装置、及びそれを用いた放電灯点灯装置、車両用前照灯装置、車両 - Google Patents

放電灯始動装置、及びそれを用いた放電灯点灯装置、車両用前照灯装置、車両 Download PDF

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JP4577010B2 JP2004374662A JP2004374662A JP4577010B2 JP 4577010 B2 JP4577010 B2 JP 4577010B2 JP 2004374662 A JP2004374662 A JP 2004374662A JP 2004374662 A JP2004374662 A JP 2004374662A JP 4577010 B2 JP4577010 B2 JP 4577010B2
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Description

本発明は、例えば、水銀ランプ、メタルハライドランプ等の高輝度放電灯を始動・再始動させる放電灯始動装置、及びそれを用いた放電灯点灯装置、車両用前照灯装置、車両に関するものである。
従来から、水銀ランプやメタルハライドランプ等の高輝度放電灯(以下、HIDランプという)を点灯させる放電灯点灯装置が提供されており、この放電灯点灯装置では、HIDランプを瞬時に始動・再始動させるために、放電灯始動装置(イグナイタ)と呼ばれる高電圧パルスを発生させる装置が使用されている。
このような放電灯始動装置100は、図8に示すように、放電灯点灯装置のインバータの出力端子と電気的に接続されるコネクタ101と、HIDランプDLの口金部103が電気的、機械的に接続されるソケット102とを備え、放電灯始動装置100では、低電圧パルスを高電圧パルスに変換するためにパルストランスが用いられている。
上記のパルストランスは、図9や図10に示すように、円柱状のフェライトコア200と、フェライトコア200に巻装される2次巻線201と、2次巻線201の両端部にそれぞれ電気的に接続される高圧側端子202及び低圧側端子203と、これらフェライトコア200と2次巻線201と両端子202,203とがインサートされるとともにソケット基部204aが形成された絶縁性樹脂成形品からなるボディ204と、1次巻線206が巻装されてボディ204に装着されるコイルボビン205とを備え、1次巻線206に印加された低電圧パルスを高電圧パルスに変換して2次巻線201から出力するものである。
一方、上記のパルストランスにおいて、図11に示すように、コアホルダー300を備えたものが提供されており、このようなコアホルダー300は、フェライトコア200の軸方向の両端部をそれぞれ保持する一対の保持部であるエンドキャップ301,301と、一方のエンドキャップ301から他方のエンドキャップ301にフェライトコア201の軸方向に平行に延設されて両者を連結する連結部302とを備えて、絶縁性樹脂から形成されている(特許文献1)。
特開2003−108737号公報(第1図、第9図、第10図、第18図)
上記のコアホルダー300を用いることで、ボディ204をインサート成形する際に、フェライトコア200の位置固定を容易に行うことができるが、コアホルダー300に2次巻線201が巻装されたフェライトコア200を取り付けた際には、2次巻線201とコアホルダー300の連結部302との間の隙間が約0.2mm以下と非常に狭くなるため、ボディ204のインサート成形時に2次巻線201と連結部302との間に樹脂が流れ込まず、連結部302と2次巻線201との間に2次巻線201の一端側から他端側へ通じる空洞部分が生じることがあり、空洞部分が生じたパルストランスを使用した際には、次のような問題があった。
すなわち、一般的にパルストランスを使用した際には、2次巻線201に高電圧パルスが発生することによって2次巻線201の両端間の電位差が大きくなり(例えば30kVに近い電位差が発生する)、このとき、上述したような2次巻線201の一端側から他端側へと通じる空洞部分が生じていると、この空洞部分が2次巻線201の両端間の放電経路となってしまうのである。加えて、このような放電が生じると、放電灯始動装置として所定の電圧を発生することができなくなったり、放電が度々生じることによって、周囲の樹脂や2次巻線201の絶縁被覆が破壊されて、絶縁不良を引き起こし、結果として動作不良の原因となるという問題があった。
本発明は上述の点に鑑みて為されたもので、その目的は、2次巻線の両端間の放電を抑制できる放電灯始動装置、及びそれを用いた放電灯点灯装置、車両用前照灯装置、車両を提供することである。
上記の課題を解決するために、請求項1の放電灯始動装置では、棒状のコアに1次巻線及び2次巻線を巻装してなるパルストランス、及び前記コアの軸方向の両端部をそれぞれ保持する一対の保持部と、前記コアの周面に沿うように湾曲し両保持部を連結する連結部と、2次巻線の両端部がそれぞれ接続される一対の端子部とを具備するコアホルダーを備え、各保持部は、それぞれ連結部に連結される基部と、当該基部の両端から同一方向に突設された一対の保持爪とでコ字状に形成され、両保持部の連結部への連結部位が前記コアの軸方向において対向しないように、一方の保持部が基部の一端側で連結部に連結されるとともに、他方の保持部が基部の他端側で連結部に連結され、前記コアの両保持部への挿入方向から見た際に両保持部と連結部とでZ字状となるように各保持部と連結部との間にそれぞれ隙間を設け、各端子部をそれぞれ対応する隙間に配置したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、コアホルダーの両保持部の連結部が連結された部位をコアの軸方向において対向しないようにしているので、保持部間の連結部に沿った最短経路が、コアの軸に交差するような経路となり、連結部がコアの軸方向に平行に延設されている従来から提供されているものに比べて長くなる。これによって、2次巻線の両端間の絶縁距離が従来のものに比べて長くなり、仮に連結部と2次巻線との間に2次巻線の一端側から他端側へ通じる空洞部分が生じたとしても、2次巻線の両端間の放電が抑制され、耐電圧性を向上することができる。また、2次巻線の巻き始めと巻き終わりの各端部が同じ側に導出されている場合、従来から提供されているコアホルダーでは、連結部がコアと平行しているために2次巻線の両端部とそれぞれ干渉するから、2次巻線の端部が導出されている側から取り付けることができず、そのため取り付け作業が煩雑になり、これにより組立を容易に行うことができないものであったが、請求項1の発明によれば、上述したようにコアホルダーの両保持部の連結部が連結された部位をコアの軸方向において対向しないようにしていることによって、連結部と各保持部との間にそれぞれ隙間が形成されており、そのため2次巻線の巻き始めと巻き終わりの両端部が同じ側に導出されていても、上記の各隙間に2次巻線の両端部をそれぞれ挿通させてコアホルダーの取り付けを行うことができ、これにより、従来のものに比べて組立を容易に行え、結果として組立にかかる手間を軽減でき、組立工数を削減することができる。
請求項2の放電灯点灯装置では、請求項1に記載の放電灯始動装置を備えていることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、耐電圧性が向上した放電灯始動装置を備えた放電灯点灯装置を得ることができる。
請求項3の車両用前照灯装置では、請求項2に記載の放電灯点灯装置と、該放電灯点灯装置により点灯される放電灯とを備えていることを特徴とする。
請求項3の発明によれば、耐電圧性が向上した放電灯始動装置を備えた車両用前照灯装置を得ることができる。
請求項4の車両では、請求項3に記載の車両用前照灯装置を備えていることを特徴とする。
請求項4の発明によれば、耐電圧性が向上した放電灯始動装置を備えた車両を得ることができる。
本発明は、両保持部間の連結部の沿面距離が長いために2次巻線の両端間の絶縁距離が長くなり、これにより2次巻線の両端間の放電を抑制することができるという効果があり、加えて、組立を容易に行うことができるという効果がある。
以下に、本発明の一実施形態について図1乃至図7を参照して説明する。
本実施形態の放電灯始動装置1(図6(b)参照)は、図1に示すように2次巻線N2をコア2に巻装してなる2次巻線ブロック3及びコアホルダー4からなるコアブロック11と、図4に示すようにコアブロック11がインサートされ巻胴部12aとソケット基部12bとを備えるボディ12と、ボディ12を介してコア2に巻装される1次巻線N1とを備えたパルストランスPTを有するとともに、図5に示すように低電圧パルスを発生させる回路基板17を有し、これらパルストランスPTと回路基板17とからなる回路ブロック18を絶縁ケース21及びシールドケース25(図6(b)参照)に収納して構成されている。
2次巻線ブロック3は、図4に示すように、例えば固有抵抗が1000Ωm以上のフェライトを用いた断面円形状の棒状のコア(磁気コア)2に、厚みの薄い箔状の平角導線である2次巻線N2をエッジワイズ巻(平角導線をその幅方向で対向する巻き方)に巻装することで構成されている。
コアホルダー4は、図2(a),(b)に示すように、絶縁性樹脂からなるホルダー本体5と、このホルダー本体5にインサートされて2次巻線N2の一端部(図1における左端部)と電気的に接続される高圧側端子9と、ホルダー本体5に圧入されて2次巻線N2の他端部(図1における右端部)と電気的に接続される低圧側端子10とで構成されている。
ホルダー本体5は、コア2の軸方向の両端部をそれぞれ保持する一対の保持部6,7と、これら保持部6,7を一体に連結する連結部8とを備えて、絶縁性樹脂から形成されている。一方の保持部6は、略直方体状の基部6bと、基部6bの長手方向(上下方向)の両端部にそれぞれ突設された一対の保持爪6a,6aとを備え、両保持爪6aの先部は互いに近接する向きに突出しており、この一対の保持爪6a,6aによりコア2の端部を挟み込んで保持するものである。他方の保持部7は、保持部6と略同形状の一対の保持爪7a,7aと基部7bとを備えているものであるが、基部7bには、低圧側端子10を圧入するための圧入溝7cが形成されている。連結部8は、保持部6,7を一体に連結するものであり、図2(b)に示すように、保持部6の右側面の上端部(連結部位P1)と保持部7の左側面の下端部(連結部位P2)とで両保持部6,7を連結して、両保持部6,7の連結部8が連結された連結部位P1,P2が、コア2の軸方向(図2(b)における左右方向)において対向しない(側方から見た際に図2(b)に一点鎖線で示すように略Z字状になる)ようにしている。また、この連結部8の左端側には、平板状の台座部8aが一体に突設されている。
高圧側端子9は、例えば導電性を有する金属板を曲成して形成され、上端側に内側電極用端子15とともに内側電極E1(図4参照)を構成する電極用端子部9aを備え、下端側に2次巻線N2の一端部(左端部)をかしめ固定して電気的に接続されるかしめ部9bを備えている。
低圧側端子10は、例えば導電性を有する金属板を曲成して形成され、上端側に回路ブロック18に電気的に接続される回路用端子部10aを備え、下端側にホルダー本体5の保持部7の圧入溝7cに圧入される圧入片10bを備え、この圧入片10bの側方には、2次巻線N2の他端部(右端部)をかしめ固定して電気的に接続されるかしめ部10cが突設されている。
コアホルダー4は、ホルダー本体5に高圧側端子9をインサートするとともに低圧側端子10を圧入して形成されており、このとき、高圧側端子9は、電極用端子部9aをホルダー本体5の台座部8aの上面から上方へ突出させ、且つかしめ部9bを基部6bの近傍に位置するように連結部8の左側面から突出させてホルダー本体5にインサートされ、低圧側端子10は、圧入片10bを保持部7の圧入溝7cに圧入されている。
コアブロック11は、図4に示すように、上記のコアホルダー4に、2次巻線ブロック3を取り付けたものであり、コア2の軸方向の両端部をそれぞれ保持部6,7の各一対の保持爪6a,6a、7a,7aで上下方向から挟み込むとともに、2次巻線N2の両端部をそれぞれ端子9,10のかしめ部9b,10cにかしめ固定して電気的に接続することで、2次巻線ブロック3はコアホルダー4に取り付けられている。
ボディ12は、コアブロック11を一体に備えて絶縁性樹脂を用いてインサート成形され、1次巻線N1が巻装される巻胴部12aと、巻胴部12aの左端側に形成されたソケット基部12bとを備えている。巻胴部12aの上面部の右端側からは、低圧側端子10の回路用端子部10aが突出し、ソケット基部12bの上面部には、高圧側端子9の電極用端子部9aが突出した台座部8aが露出している。また、ソケット基部12bの上面部には、台座部8a及び電極用端子部9aを囲繞する円筒状の内壁部13と、内壁部13を囲繞する円筒状の外壁部14とが一体に突設され、外壁部14の外周面には、一対の凹部14a,14aが形成されている。
このボディ12に、1次巻線N1と、内側電極用端子15と、一対の外側電極用端子16,16とが次のようにして取り付けられて、パルストランスPTが構成されている。1次巻線N1は、ボディ12の巻胴部12aの外周面に沿って巻装され、これによりコア2に間接的に巻装されることになる。内側電極用端子15は、略四角形状の底板部15aと、該底板部15aの4辺のうち3辺から上方に延設された3つの端子部15b,15b,15bとを一体に備えて、導電性を有する金属板等から曲成されている。この内側電極用端子15は、ソケット基部12bの内壁部13内に装着され、このとき、内側電極用端子15の底板部15aにおいて端子部15bが突設されていない残りの1辺に高圧側端子9の電極用端子部9aを位置させ、端子部15b,15b,15bと電極用端子部9aとで、内側電極E1を構成している。外側電極用端子16は、横長の長尺状の平板部16bと、該平板部16bの上端側の両端部から上方へ延設された一対の電極用端子部16a,16aと、平板部16bの下端から側方へ延設された回路用端子部16cとを一体に備えて、導電性を有する金属板等から曲成されている。この外側電極用端子16は、平板部16bをソケット基部12bの外壁部14に形成された凹部14aに嵌入することでボディ12に固定され、これによって外側電極E2を構成している。このようにしてソケット基部12bに内側電極E1と外側電極E2とが構成されることで、ソケット20が形成されている。
以上によりパルストランスPTが形成され、このパルストランスPTは、図5に示すように、低圧側端子10の回路用端子部10aと、1次巻線N1の両端部と、一対の外側電極用端子16の回路用端子部16cとが、電子部品が実装された回路基板17に電気的に接続され、これにより放電灯始動装置1の回路ブロック18が構成されることになる。
回路基板17は、配線パターン17aが形成されたプリント配線板17bに、パルス発生用のコンデンサC(図6(a)参照)、パルス発生用のスイッチ素子(放電ギャップ)SG(図6(a)参照)等の電子部品を実装して構成されており、この回路基板17にパルストランスPTを実装してなる回路ブロック18の回路構成は、例えば、図6(a)に示すようになっており、以下にその回路構成について説明する。
回路ブロック18の回路構成は、図6(a)に示すように、インバータの出力端子等に電気的に接続される入力端子部(コネクタ)19を構成する高圧側の入力端子T1及び低圧側の入力端子T2,T3と、ソケット20の電極E1,E2と、入力端子T1,T3間に接続されるパルス発生用のコンデンサCと、このコンデンサCに並列に接続される1次巻線N1、及び入力端子T1に回路用端子部10aが電気的に接続されることで入力端子T1と内側電極E1との間に介装される2次巻線N2とを有するパルストランスPTと、コンデンサCから1次巻線N1への放電経路を開閉する高電圧パルス発生用のスイッチ素子(放電ギャップ)SGとを備え、入力端子T2と外側電極E2とが直結されている。尚、この回路ブロック18の回路構成は上記のものに限られるものではなく、例えば、パルス発生時にバイパスループを形成するために端子T1,T2間にバイパス用のコンデンサを介在させてもよく、また、HIDランプを安定に点灯させるために安定器に接続する接続用ハーネス等を設けても良い。
以上により構成された回路ブロック18は、絶縁用の絶縁ケース21及びノイズを抑制するためのシールドケース25に収納され、これにより、図6(b)に示すような放電灯始動装置1が完成することになる。
絶縁ケース21は、図5に示すように、絶縁性樹脂から上面が開口した箱状に形成された下側絶縁ケース22と、絶縁性樹脂から下面が開口した箱状に形成され上方から下側絶縁ケース21に被着される上側絶縁ケース23とで構成されている。この上側絶縁ケース23の左端側の上面部にはソケット基部12bを外部に臨ませる円形状の孔部23aが開口し、この孔部23aの周縁には孔部23aを囲繞する周壁部23bが一体に突設されている。また、上側絶縁ケース23の右側面には、インバータと接続されたハーネス等を絶縁ケース21内に挿し入れて回路ブロック18と電気的に接続するためコネクタ用孔部(図示せず)が形成されている。このコネクタ用孔部の周縁部には、右方へ向けて下面及び左右側面が開口した略コ字状の上側コネクタ部24が一体に突設されており、上側コネクタ部24の両側面には、左方に係止溝24aが形成されるとともに、右方に嵌合溝24bが形成されている。尚、絶縁ケース21に回路ブロック18を収納した際には、絶縁性向上のため、絶縁ケース21内にシリコンや絶縁性樹脂等が充填される。
シールドケース25は、図5に示すように、ともに金属製品である下側シールドケース26と上側シールドケース28とで構成されている。下側シールドケース26は、上面が開口した箱状に形成され、下側シールドケース26の右側面の上側コネクタ部24と対応する部位には、右方へ向けて平板状の下側コネクタ部27が一体に突設されている。下側コネクタ部27の両側縁には、左方に上記係止溝24aにそれぞれ係止される被係止部27aを備えた片部27bが一体に突設されるとともに、右方に上記嵌合溝24bと同程度の幅寸法を有する長尺状の固定片27c,27cが一体に突設されている。上側シールドケース28は、下面が開口した箱状に形成され、上面部には、上側絶縁カバー23の周壁部23bを外方へ突出させる円形状の開口部28aが形成されるとともに、この開口部28aの周縁部には、周壁部23bの外側面に沿うように円筒部28bが一体に突設されている。また、上側シールドケース28の右側面には、上側コネクタ部24の上面部と、係止溝24aが形成された両側面とを覆うコネクタ用シールドカバー28cが一体に突設されている。
ここで、回路ブロック18は、絶縁ケース21及びシールドケース25に次のようにして収納されている。まず、回路ブロック18を、ソケット20を上方に向けて下側絶縁ケース22内に配置し、この後に、ソケット20を孔部23aから外部に臨ませるように上側絶縁ケース23を下側絶縁ケース22に被着し、この絶縁ケース21内に絶縁用樹脂を充填する。これにより回路ブロック18が絶縁ケース21に収納され、次にこの絶縁ケース21を下側シールドケース26内に配置するとともに、絶縁ケース21の上側コネクタ部24の両係止溝24a,24aに、下側シールドケース26の下側コネクタ部27の被係止部27b,27bをそれぞれ係止する。そして、上側シールドケース28を、開口部28aから周壁部23bを突出させるとともにソケット20を外方へ臨ませるようにして下側シールドケース26に被着した後に、一対の固定片27c,27cを上側コネクタ部24の各嵌合溝24bにそれぞれ沿わせるように折り曲げて固定片27c,27cの先部を上側コネクタ部24の上面側に進出させ、これら先部を互いに近接する方向に折り曲げて上側コネクタ部24を上側シールドケース28のコネクタ用シールドカバー28cとともに下側コネクタ部27に固定することで、シールドケース25の固定を行う。このとき、固定片27c,27cによって、上側コネクタ部24の嵌合溝24b,24bが形成された部位もシールドされ、同時に、シールドケース25の口開きも防止することができる。
このようにして回路ブロック18は絶縁ケース21及びシールドケース25に収納され、図6(b)に示す放電灯始動装置1が完成し、次に放電灯始動装置1の動作について説明する。まず、放電灯始動装置1の入力端子T1〜T3にインバータからの出力が入力されると、入力端子T1,T3間の電位差によってコンデンサCが充電され、やがて、コンデンサCの両端電圧が所定値以上になると、スイッチ素子SGがオンして、1次巻線N1にパルスが印加される。そして、パルストランスPTは、1次巻線N1に印加されたパルスを高電圧パルスに変換して2次巻線N2から出力し、これによりHIDランプDLの始動・再始動を行うのである。
以上により本実施形態の放電灯始動装置1は構成されており、この放電灯始動装置1によれば、図1に示すように、コアホルダー4の両保持部6,7の連結部8が連結された連結部位P1,P2をコア2の軸方向において対向しないようにしているので、保持部6,7間の連結部8に沿った最短経路が、コア2の軸に交差するような経路(図3(a)中にDで示す経路)となる。つまり、本実施形態の放電灯始動装置1のコアホルダー4では、保持部6,7間の連結部8に沿った最短経路が、図11に示すように連結部302がコア201の軸方向に平行に延設されている(つまり、両エンドキャップ(保持部)301,301の連結部302が連結された連結部位がコア200の軸方向において対向している)従来のコアホルダー300の最短経路(図11中にdで示すコア200の軸に沿った経路)に比べて長くなっているのである。そのため、仮に連結部8と2次巻線N2との間に2次巻線N2の一端側から他端側へ通じる空洞部分が生じたとしても、2次巻線N2の両端間の絶縁距離が従来のものに比べて長いから、2次巻線N2の両端間の放電が抑制され、耐電圧性を向上することができるのである。さらに、連結部8の2次巻線N2と対向する面を2次巻線N2に沿って湾曲するようにすれば、図3(b)に示すように、さらに経路Dを長くできるから、耐電圧性のさらなる向上を図ることができる。
ところで、図4に示すように、2次巻線N2の巻き始めと巻き終わりの各端部が同じ側に導出されていると、図11に示す従来のコアホルダー300では、連結部302が2次巻線N2の両端部と干渉するために、図4中に矢印Aで示す方向から取り付けることができず、取り付け作業が煩雑になり、これにより組立を容易に行うことができなかった。しかしながら、本実施形態の放電灯始動装置1のコアホルダー4によれば、図1に示すように、コアホルダー4の両保持部6,7の連結部8が連結された連結部位P1,P2をコア2の軸方向において対向しないようにしているので、連結部8と各保持部6,7との間にそれぞれ隙間(図1中にS1,S2で示す)が形成され、そのため図4中に矢印Aで示す方向からでも、2次巻線N2の両端部を上記の隙間に挿通させることで取り付けを行うことができる。そのため、従来のコアホルダー300に比べて、組立を容易に行えるようになり、結果として組立にかかる手間を軽減でき、組立工数を削減することができる。
以上述べた本実施形態の放電灯始動装置1は、水銀ランプやメタルハライドランプ等のHIDランプを点灯させる放電灯点灯装置において、HIDランプを瞬時に始動・再始動させるために使用されており、この本実施形態の放電灯始動装置1を備えた放電灯点灯装置は、例えば、図7(a)に示すような、車両用前照灯装置29に用いることができる。
車両用前照灯装置29は、図7(b)に示すような車両40に使用され、図7(a)に示すように、箱状の灯体30と、HIDランプDLと、凹面状の反射面を有しHIDランプDLからの光を反射する反射板32と、HIDランプDLが電気的、機械的に接続される放電灯始動装置1及び車両40の12Vのバッテリー(図示せず)等から供給される直流電圧を交流電圧に変換するインバータ33を備えた放電灯点灯装置とで構成されている。
灯体30は、前面(図7(a)における左面)が開口した箱状に形成され、開口した前面を覆うようにレンズ31が装着されている。また、灯体30の後壁には、HIDランプを灯体30内に挿入するためのランプ挿入孔30aが形成され、このランプ挿入孔30aの周縁には、放電灯始動装置1の一部を収納する凹部34aを備えてランプ挿入孔30aを閉塞するランプ交換用キャップ34が着脱自在に取り付けられている。加えて、灯体30の下壁には、インバータ33に一端が接続されたハーネスL2等の電源線を灯体30内に導入するための電源線挿入孔30bが形成されている。さらに、灯体30の後壁に形成されたランプ挿入孔30aの近傍には、光軸調整用ねじ35が後壁を貫通するように螺入されるねじ挿通孔(図示せず)が形成されている。
この灯体30内には、反射板32が反射面を前方に向けるとともに、上下方向に回動自在に配置収納され、この反射板32は、上記ねじ挿通孔を介して灯体30内に挿入した光軸調整用ねじ35を前後させることによって上下方向に光の反射方向を調整することができるようになっている。また、灯体30の下面側には、バッテリーに電源線L1にて接続されたインバータ33が配置され、一端がインバータ33に接続されたハーネスL2が、電源線挿入孔30bを介して灯体30内に導入されている。
放電灯始動装置1は、ソケット20にHIDランプDLが接続されるとともにコネクタ19にハーネスL2が接続されて、HIDランプDLをランプ挿入孔30aから灯体30内に挿入するようにして灯体30の後壁近傍に配置されている。そして、灯体30の後壁においてランプ挿入孔30aの周縁部には、放電灯始動装置1を凹部34aに収納してランプ交換用キャップ34が取り付けられている。
このように放電灯始動装置1は、HIDランプを点灯させるための放電灯点灯装置や、車両用前照灯装置、車両用補助灯装置、並びに車両にも用いることができ、本発明の放電灯始動装置1を用いることで、2次巻線の両端間の放電を抑制して、耐電圧性を向上することができる。
本発明の放電灯始動装置の要部の側面図である。 (a)は、コアホルダーの上面図であり、(b)は、コアホルダーの側面図である。 (a)は、放電灯始動装置の要部の概略図であり、(b)は、コアホルダーの要部の概略説明図である。 本発明の放電灯始動装置に用いられるパルストランスの工程図である。 本発明の放電灯始動装置の工程図である。 (a)は、本発明の放電灯始動装置の回路構成の一例であり、(b)は、本発明の放電灯始動装置の斜視図である。 (a)は、本発明の放電灯始動装置を用いた車両用前照灯装置の概略断面図であり、(b)は、同図(a)に示すような車両用前照灯装置を取り付けた車両の前部の斜視図である。 従来の放電灯始動装置の斜視図である。 従来の放電灯始動装置に用いられるパルストランスの工程図である。 従来の放電灯始動装置に用いられるその他のパルストランスの工程図である。 従来の放電灯始動装置の要部を示す斜視図である。
符号の説明
2 コア
4 コアホルダー
6,7 保持部
8 連結部
9 高圧側端子
10 低圧側端子
N2 2次巻線
P1,P2 連結部位

Claims (4)

  1. 棒状のコアに1次巻線及び2次巻線を巻装してなるパルストランス、及び前記コアの軸方向の両端部をそれぞれ保持する一対の保持部と、前記コアの周面に沿うように湾曲し両保持部を連結する連結部と、2次巻線の両端部がそれぞれ接続される一対の端子部とを具備するコアホルダーを備え、各保持部は、それぞれ連結部に連結される基部と、当該基部の両端から同一方向に突設された一対の保持爪とでコ字状に形成され、両保持部の連結部への連結部位が前記コアの軸方向において対向しないように、一方の保持部が基部の一端側で連結部に連結されるとともに、他方の保持部が基部の他端側で連結部に連結され、前記コアの両保持部への挿入方向から見た際に両保持部と連結部とでZ字状となるように各保持部と連結部との間にそれぞれ隙間を設け、各端子部をそれぞれ対応する隙間に配置したことを特徴とする放電灯始動装置。
  2. 請求項1に記載の放電灯始動装置を備えていることを特徴とする放電灯点灯装置。
  3. 請求項2に記載の放電灯点灯装置と、該放電灯点灯装置により点灯される放電灯とを備えていることを特徴とする車両用前照灯装置。
  4. 請求項3に記載の車両用前照灯装置を備えていることを特徴とする車両。
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