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JP4432771B2 - 放電灯始動装置、放電灯点灯装置、照明器具、及び車両 - Google Patents

放電灯始動装置、放電灯点灯装置、照明器具、及び車両 Download PDF

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Description

本発明は、放電灯始動装置、放電灯点灯装置、照明器具、及び車両に関するものである。
従来より、図11に示すような回路構成を有する放電灯始動装置が提供されている。この放電灯始動装置Aは、メタルハライドランプのような放電灯Laを始動するために放電灯Laに高圧パルスを印加するものであり、入力端子t11,t13間に接続された充電コンデンサC1と、この充電コンデンサC1に並列に接続されたパルストランスPTの1次巻線N1と放電ギャップSGとの直列回路と、入力端子t11と出力端子t21との間に接続されたパルストランスPTの2次巻線N2とを備え、出力端子t21,t22間に放電灯Laが接続されている。また、入力端子t11〜t13には点灯回路部(インバータINV)の出力端が接続されており、入力端子t12と出力端子t22との間は短絡されている。
インバータINVは直流電源Eの直流電圧を矩形波電圧に変換しており、入力端子t11,t12間にインバータINVからの矩形波電圧が供給される。またランプ始動時にはインバータINVから入力端子t11,t13を介して充電コンデンサC1に充電電流が供給され、充電コンデンサC1の両端電圧が所定の電圧に達すると、放電ギャップSGが放電してパルストランスPTの1次巻線N1に電流が流れる。このときパルストランスPTの2次巻線N2に高圧の始動パルスが発生し、出力端子t21,t22間に接続された放電灯Laに始動パルスが印加されて、放電灯Laを始動させるのである。
ところで近年、自動車の前照灯にメタルハライドランプのようなHIDランプが使用されるようになり、この種のHIDランプを用いる前照灯器具では器具の収納スペースが限られるため、HIDランプからなる放電灯Laを装着するソケットの内部に、放電灯Laに高圧パルスを印加する上記の回路を収納した放電灯始動装置が従来より提案されている(例えば特許文献1参照)。
図11はこのような放電灯始動装置の外観図であり、ソケット本体50の外郭は上カバー50aと下カバー50bとで構成され、内部に高圧パルス発生部を収納しており、上カバー50aに設けた絶縁円筒50cから高圧パルス発生部のソケット口71が露出している。またソケット本体50には、インバータINVからの電線を接続するためのコネクタ51が設けられており、コネクタ51には上記の入力端子t11〜t13を構成する3本の接続端子52が配置されている。
次にソケット本体50の内部に収納される高圧パルス発生部の構成を図13(a)に基づいて説明する。図13(a)は高圧パルス発生部の製造工程を示しており、円柱状の磁気コア61に2次巻線N2となるエッジワイズ線62を巻回し、2次巻線N2の高圧側端に高圧側接続端子63、低圧側端に低圧側接続端子64をそれぞれ電気的に接続して、コイルブロック60を構成してある。このコイルブロック60の周囲を、例えば射出成形法を用いて絶縁性の合成樹脂で樹脂封止することでソケット本体70を形成してあり、樹脂封止と同時に放電灯Laのソケット口71を形成する。そして、1次巻線N1となる巻線67が巻回されたボビン68を、2次巻線N2と同心に配置することでパルストランスPTを形成する。
ここで、高圧側接続端子63は、細長の接続片65の一端から、放電灯Laの中心電極に電気的に接続される内側電極66を延出形成して構成され、接続片65の他端を2次巻線N2に電気的に接続してある。内側電極66は、中心電極に接触する一対の弾接ばね片66a,66aと、弾接ばね片66a,66aの基部を互いに連結する連結片66bとを一体に形成して構成されるのであるが、放電灯Laの脱着時に内側電極66の位置がずれないよう、図13(b)に示すように連結片66bをソケット口71の一部71aにインサート成形したものも提案されている。
また、図14に示すように磁気コア61の高圧側端および低圧側端にそれぞれ高圧側エンドキャップ69A、低圧側エンドキャップ69Bを設け、両エンドキャップ69A,69Bを2次巻線N2に沿って配置される桟69Cを介して連結したコイルブロック60において、高圧側エンドキャップ69Aおよび低圧側エンドキャップ69Bにそれぞれ高圧側接続端子63、低圧側接続端子64を固定したものも提案されている。
特開2004−319617号公報
上述の放電灯始動装置では、高圧側接続端子63の内側電極66が、細長の接続片65を介して2次巻線N2の高圧端に接続されており、接続片65を高圧側エンドキャップ69Aに強固に固定したとしても、接続片65自体の剛性が低いために、射出成形法により樹脂封止する際に封止樹脂の樹脂圧力によって高圧側接続端子63が変形して、内側電極66の位置がばらつく可能性があった。ここで、内側電極66の位置がばらつくと、絶縁のために封止している樹脂の肉厚がばらつく可能性があり、絶縁性能が低下する可能性もあった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、絶縁性能を向上させた放電灯始動装置、放電灯点灯装置、照明器具、及び車両を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、磁気コアと、磁気コアに巻回された2次巻線と、2次巻線を巻回した磁気コアを保持する合成樹脂製のコアホルダと、放電灯の円柱状の口金が装着される有底円筒状のソケット口と、2次巻線の一端に導電部材を介して電気的に接続されると共に、口金の底面に設けた中心電極に電気的に接続され、ソケット口の底部に配置される内側電極と、口金の周面に設けた外周電極に電気的に接続され、ソケット口の外周に配置される外側電極と、磁気コアを保持したコアホルダおよび導電部材の外側に絶縁性の合成樹脂を樹脂成形することによって形成され、ソケット口が一体に成形された樹脂封止部と、2次巻線および該2次巻線に磁気結合される1次巻線からなり、内側電極および外側電極を介して放電灯に始動用の高圧パルスを与えるパルストランスとを備え、導電部材をコアホルダに保持させるとともに、導電部材における内側電極の連結部位付近の部位、又は、内側電極の内、少なくとも何れか一方の一部を覆う端子保持部をコアホルダと一体に形成したことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、内側電極と導電部材が金属材料により一体に形成されたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、導電部材は板金を加工して形成されており、板金の一部に補強用の凹凸形状を形成したことを特徴とする。
請求項4の発明は放電灯点灯装置であって、請求項1〜3の何れか1つに記載の放電灯始動装置を用いたことを特徴とする。
請求項5の発明は照明器具であって、請求項4記載の放電灯点灯装置を用いたことを特徴とする。
請求項6の発明は車両であって、請求項5記載の照明器具を用いたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、コアホルダと一体に設けた端子保持部によって、導電部材における内側電極の連結部位付近の部位、又は、内側電極の内、少なくとも何れか一方の一部が覆われているので、端子保持部で覆われた部位の剛性を高めることができ、コアホルダおよび導電部材を樹脂封止して樹脂封止部を形成する際に、封止樹脂の樹脂圧力によって、導電部材における内側電極の連結部位付近の部位、又は、内側電極の位置がずれることはない。したがって、導電部材あるいは内側電極を封止する樹脂封止部の肉厚を十分に確保することができ、成型樹脂の絶縁破壊を起きにくくできるから、長期間に亘って放電灯を安定に始動させることの可能な放電灯始動装置を実現できる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明において、内側電極と導電部材が金属材料により一体に形成されているので、内側電極と導電部材とを結合する作業が不要になって、組立工数を削減することができ、且つ、部品点数を減らせるので、部品加工の工数も削減でき、より低コストの放電灯始動装置を実現できる。
請求項3の発明によれば、請求項1又は2の発明において、導電部材の一部に補強用の凹凸形状を形成しているので、導電部材の剛性を高めることができ、コアホルダを樹脂封止して樹脂封止部を形成する際に封止樹脂の樹脂圧力によって導電部材が変形するのを抑制できる。
請求項4の発明によれば、導電部材あるいは内側電極を封止する樹脂封止部の肉厚を十分に確保することで絶縁性を高めた放電灯始動装置を用いているので、放電灯の始動時に発生する高電圧が導電部材や内側電極に加わっても絶縁破壊が起きにくくなり、安定した点灯状態を得ることが可能な放電灯点灯装置を提供できる。
請求項5の発明によれば、請求項4の放電灯点灯装置を用いることで、安定した点灯状態を得ることが可能な照明器具を提供できる。
請求項6の発明によれば、請求項5の照明器具を用いることで、安定した点灯状態が得られる照明器具を備えた車両を提供できる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1を図1〜図4に基づいて説明する。本実施形態の放電灯始動装置Aは、メタルハライドランプのような放電灯Laを始動するために高圧の始動パルスを印加するものであり、図11に示すような回路構成を備える。尚、図11の回路は背景技術で説明した従来の放電灯始動装置と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図1は放電灯始動装置Aの製造工程を示す説明図であり、1000Ωm以上の固有抵抗を有する丸棒状のフェライトコア11(磁気コア)の円周面に、ボビンを使用せずに平角線12を1層エッジワイズ巻きにして2次巻線N2を形成しており、フェライトコア11に巻回された2次巻線N2をコアホルダ20によって固定保持させている。なお本実施形態ではフェライトコア11に平角線12を直接巻回しているが、図示しないボビンを用いて平角線12を巻回しても良い。
コアホルダ20は合成樹脂成型品からなり、図2に示すようにフェライトコア11の軸方向に沿って配置される帯板状の主部21の長手方向両端部から、フェライトコア11の端部を挟持する各一対の係止片22が延出形成してあり、各係止片22の先端の爪23をフェライトコア11の周面に引掛係止させることで、フェライトコア11がコアホルダ20に保持される。主部21の長手方向両側部には、2次巻線N2の高圧端13および低圧端14をそれぞれ挿通させるための切欠24,25が形成されており、これらの切欠24,25を通して突出する高圧端13および低圧端14にそれぞれ電気的に接続される高圧側導電部材30、低圧側導電部材31がコアホルダ20に固定されている。また、主部21の高圧側の端部からは、主部21の平面方向に対して略垂直な方向に突出する端子保持片26が一体に形成されており、さらに主部21の低圧側の端部には切欠25の縁に圧入溝27が形成されている。
高圧側導電部材30は板金に抜き加工および曲げ加工を施すことによって、長手方向の中間部が略Z字状に折り曲げられた固定片30aと、略U字形に曲成されたかしめ片30bと、固定片30aの長手方向一端部とかしめ片30bの一方の片とを連結する連結片30cとを一体に形成してある。そして、高圧側導電部材30は、固定片30aの折曲部位を端子保持片26に埋設させるようにしてコアホルダ20にインサート成形されている。
また低圧側導電部材31は板金に抜き加工および曲げ加工を施すことによって、短冊状の固定片31aと、固定片31aの側縁から延出形成されて先端が略U字形に折り返されたかしめ片31bとを一体に形成してあり、固定片31aの上側縁からは幅狭の端子片31cが突出している。そして、低圧側導電部材31は、固定片31aをコアホルダ20の圧入溝27に圧入することによって、コアホルダ20に固定されている。
上述のように両導電部材30,31が固定されたコアホルダ20に、2次巻線N2を巻回したフェライトコア11を保持させると、2次巻線N2の高圧端13および低圧端14が、コアホルダ20の主部21に形成した切欠24,25を通して、両導電部材30,31のかしめ片30b,31bに差し込まれ、各かしめ片30b,31bをかしめることによって、2次巻線N2の高圧端13および低圧端14がそれぞれ各導電部材30,31に電気的に接続されて、コイルブロック10が組み立てられる。
その後、このコイルブロック10(フェライトコア11を保持したコアホルダ20および両導電部材30,31)の外側を、例えば射出成形法により絶縁性の合成樹脂で樹脂封止することで高圧ブロック本体(樹脂封止部)41を形成してあり、樹脂封止と同時に放電灯Laの口金を受けるソケット口42を一体に形成する(図1及び図3参照)。なお樹脂封止の際に、外部との電気的接続を行う導電部材30,31の固定片30aおよび端子片31cや機能上問題無い部分を封止樹脂から露出させても良いことは言うまでもなく、本実施形態では絶縁性能を確保するためにフェライトコア11の高圧側の端部は封止樹脂で完全に封止しているが、低圧側の端面は機能上問題無いので封止樹脂から露出させている。
そして、2次巻線N2を内包する高圧ブロック本体41の部位に巻線15を巻回して1次巻線N1を形成し、1次巻線N1と2次巻線N2とでパルストランスPTを構成するとともに、ソケット口42に内側電極43および外側電極44を組み付けて、高圧回路ブロック1を形成する。巻線15の両端にはそれぞれコイル端子15aが設けられている。
内側電極43は、ソケット口42の底部に載置される矩形板状の中央片43aを有し、この中央片43aの対向2辺からそれぞれ上向きに弾接ばね片43bを延出形成してある。また中央片43aの他の一辺からはかしめ片43cが上向きに延出形成され、このかしめ片43cの先端は下向きに折り返されている。ソケット口42は2重に配置された円筒状の外壁42bおよび内壁42aを有し、内壁42aで囲まれた部位の底に高圧側導電部材30の固定片30aが露出している。そして内壁42a内に内側電極43を配置し、かしめ片43cのU字部43dに固定片30aを挿入させて、U字部43dをかしめると、内側電極43が高圧側導電部材30に電気的且つ機械的に接続される。また外側電極44は、外壁42bに形成された圧入溝42cに基部を圧入して固定されており、先端側には外壁42bを越えてソケット口42の中央部に突出する弾接ばね部44aが一体に形成されている。而して、ソケット口42に、HIDランプのような放電灯La(図12参照)の口金80を挿入すると、円筒状の口金80の底面に設けられた中心電極(図示せず)に内側電極43が接続されるとともに、口金80の周面に設けた外周電極81に外側電極44が接続されるのである。
上述のように本実施形態では、コアホルダ20と一体に設けられた端子保持片26により、高圧側導電部材30における内側電極43の連結部位付近の部位(すなわち固定片30aの基部)を覆っているので、端子保持片26で覆われた部位(固定片30aの基部)の剛性を高めることができる。したがって、コアホルダ20および両導電部材30,31を樹脂封止して高圧ブロック本体41を形成する際に、封止樹脂の樹脂圧力によって端子保持片26で覆われた高圧側導電部材30の部位の位置がずれることはなく、高圧側導電部材30を覆う樹脂封止部(高圧ブロック本体41)の肉厚が所定の厚み以上確保されるので、高圧の始動パルスを発生させた場合でも成型樹脂の絶縁破壊を抑制することができる。
次に、図4(a)を参照して放電灯始動装置Aの製造工程を説明する。プリント配線板或いはリードフレームからなる基板2aに放電ギャップSG、パルス発生用のコンデンサC1、バイパス用のコンデンサ(図示せず)、およびインバータINVへ接続するための接続用ハーネス(図示せず)などを実装して低圧回路ブロック2を構成する。なお、図11ではバイパス用のコンデンサが図示されていないが、入力端子t11,t12間に電気的に接続されて、パルス発生時のバイパスループを形成するためのものである。そして、低圧回路ブロック2の基板2aに高圧回路ブロック1を組み付けて、両回路ブロック1,2間を電気的に接続した後、絶縁性を確保するために合成樹脂成型品よりなる上面カバー3および下面カバー4を装着して、両カバー3,4で囲まれる空間内にシリコンなどの絶縁樹脂を一部或いは全体に充填し、さらにノイズ抑制のために上下両側から上面シールドカバー5および下面シールドカバー6を被せて、放電灯始動装置Aの組立を完了する(図4(b)参照)。なお上面カバー3および上面シールドカバー5にはソケット口42を露出させる丸孔状の開口窓3a,5aが形成されており、これらの開口窓3a,5aを通して放電灯Laの口金80を装着できるようになっている。
放電灯始動装置Aはこのように構成されており、絶縁性能の高い高圧回路ブロック1を用いることで、放電灯Laの始動時に始動用の高圧パルスが印加されたとしても、絶縁破壊が発生しにくく、所望の始動性能を長期にわたって維持することが可能なので、放電灯Laの不点灯が起こりにくく、安定した点灯状態を得ることができる。
また、本実施形態の放電灯始動装置Aは、メタルハライドランプのようなHIDランプからなる放電灯Laを始動するために放電灯Laに始動用の高圧パルスを印加するものであり、この放電灯始動装置Aを用いた放電灯点灯装置Bのブロック図を図11に示す。この放電灯点灯装置Bは、直流電源Eの直流電圧を矩形波電圧に変換して放電灯始動装置Aに装着された放電灯Laに供給するインバータINVと、放電灯始動装置Aが備える高圧パルス発生部(充電コンデンサC1、放電ギャップSG、パルストランスPTからなる)とで構成される。放電灯点灯装置Bは、絶縁性能を向上させた上記の放電灯始動装置Aを用いるので、放電灯Laの始動時に発生する高電圧が高圧側導電部材30や内側電極43に加わっても絶縁破壊が起きにくく、安定した点灯状態を得ることが可能な放電灯点灯装置を実現できる。
また図9は上記の放電灯点灯装置Bを用いた車両用前照灯器具(照明器具)Cの一実施形態を示し、この前照灯器具Cは、車体に固定される灯体ハウジング101の内部に上記の放電灯始動装置Aと反射板102を収納したものであり、灯体ハウジング101の前面に設けた開口部にはレンズ103が取り付けられている。また灯体ハウジング101の後部には放電灯Laを交換するための開口部104が設けられており、この開口部104にはキャップ105が開閉自在に被着されている。また灯体ハウジング101の下側部には直流電源Eから電源供給を受けて動作する上記のインバータINVが取着されており、このインバータINVからの電線106が放電灯始動装置AのコネクタCNに接続されている。なお図中の107は直流電源Eからの給電線を接続する接続コネクタ、108は灯体ハウジング101に進退自在に螺合され、ねじ込み量を変化させることで放電灯Laや反射板102の向きを変化させて光軸を調整するための光軸調整ねじである。この前照灯器具Cは上述の放電灯点灯装置Bを用いて構成されており、この前照灯器具Cを車両のヘッドランプに用いれば、安定した点灯状態が得られる車両用前照灯器具を実現できる。なお照明器具を前照灯器具Cに限定する趣旨のものではなく、上述の放電灯点灯装置Bを用いて、例えばプロジェクタの光源に用いる照明器具を構成しても良い。
また図10は上述の車両用前照灯器具Cを用いた車両Dの一実施形態を示し、車体110の前面の左右両側には車両用前照灯器具Cが1台ずつ取り付けられている。この車両Dは上述の車両用前照灯器具Cを用いたものであり、安定した点灯状態が得られる前照灯器具Cを用いることで、夜間走行などで安全性が高く品質の安定した車両を実現することができる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図5および図6に基づいて説明する。なお、コアホルダ20および高圧側導電部材30以外の構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
上述の実施形態1では高圧側導電部材30と内側電極43とを別体に形成して、両者をかしめ結合しているのに対して、本実施形態では板金に抜き加工および曲げ加工を施すことによって高圧側導電部材30’と一体に弾接ばね片30eを形成している。
高圧側導電部材30’は、図5(a)に示すように略コ字形に曲成されたばね支持片30dと、ばね支持片30dの両側片の上側縁から上方に向かってそれぞれ延出形成された一対の弾接ばね片30eと、略U字形に曲成されたかしめ片30bと、ばね支持片30dの中央片とかしめ片30bの一方の片とを互いに連結する連結片30cとを連続一体に備えている。ここに、ばね支持片30dと弾接ばね片30eとで放電灯Laの中心電極に電気的に接続される内側電極43’が構成される。
そして、高圧側導電部材30’は、図5(b)に示すようにばね支持片30d(すなわち内側電極43’の一部)を端子保持片26に埋設する形で、コアホルダ20にインサート成形されている。このコアホルダ20に低圧側導電部材31を圧入固定して、2次巻線N2が巻回されたフェライトコア11を保持させた後、2次巻線N2の両端部13,14を両導電部材30’,31に電気的に接続してコイルブロック10を形成した後(図6(a)参照)、コイルブロック10の外側に絶縁性の合成樹脂を樹脂成形して高圧ブロック本体41を形成する(図6(b)参照)。なお樹脂封止の際に、外部との電気的接続を行う導電部材30’の弾接ばね片30eおよび導電部材31の端子片31cやフェライトコア11の低圧側の端面は封止樹脂から露出しており、弾接ばね片30eはソケット口42の内壁42aで囲まれた部位の底部から露出している。
このように本実施形態では、放電灯Laの中心電極に接続される内側電極43’(弾接ばね片30e)を高圧側導電部材30’と一体に形成しているので、実施形態1で説明したように高圧ブロック本体41を樹脂成形した後に、別体に形成された高圧側導電部材30と内側電極43’とを結合する作業が不要になり、製造工程における組立工数を削減することができる。また高圧側導電部材30’と内側電極の2部品を一体に加工することで、部品数が減って、部品加工の工数を削減することもでき、より低コストの放電灯始動装置を提供することができる。
(実施形態3)
本発明の実施形態3を図7および図8に基づいて説明する。なお高圧側導電部材30以外の構成は実施形態2と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
本実施形態では、上述した実施形態2において、高圧側導電部材30’の一部(例えばかしめ片30bとばね支持片30dとの間を連結する連結片30c)を厚み方向の一面側から打ち出して反対側の面に補強用のリブ30fを突出させており、凹凸形状を形成することによって、連結片30c(高圧側導電部材30’)の剛性が高まるので、高圧ブロック本体41の成形時に、連結片30c(高圧側導電部材30’)が成型樹脂の樹脂圧力を受けて変形するのを抑制することができる。
なお、上述した実施形態1において、本実施形態と同様に高圧側導電部材30の一部を厚み方向の一面側から打ち出して反対側の面に補強用のリブを突出させても良く、補強用の凹凸形状を形成することで高圧側導電部材30自体の剛性が高まり、樹脂封止部(高圧ブロック本体41)の成形時に成形樹脂の樹脂圧力を受けて高圧側導電部材30が変形するのを抑制することができる。
実施形態1の放電灯始動装置の製造工程を説明する説明図である。 同上に用いるコアホルダの外観斜視図である。 同上に用いる高圧ブロック本体を示し、(a)は平面図、(b)はE−E断面図である。 (a)は同上の組立工程を説明する説明図、(b)は同上の外観斜視図である。 (a)は実施形態2の放電灯始動装置に用いる高圧側導電部材30の外観斜視図、(b)は同上に用いるコアホルダの外観斜視図である。 (a)は同上に用いるコイルブロックの外観斜視図、(b)は同上に用いる高圧ブロック本体の外観斜視図である。 実施形態3の放電灯始動装置に用いるコアホルダの外観斜視図である。 (a)は同上に用いる高圧側導電部材30の外観斜視図、(b)はコアホルダの要部拡大斜視図である。 各実施形態の放電灯始動装置を用いた車両用前照灯器具の断面図である。 各実施形態の放電灯始動装置を用いた車両の要部斜視図である。 各実施形態の放電灯始動装置を用いた放電灯点灯装置のブロック図である。 従来の放電灯始動装置の外観斜視図である。 (a)(b)は同上に用いる高圧パルス発生部の分解斜視図である。 同上に用いるトランスブロックの外観斜視図である。
符号の説明
11 フェライトコア
13 高圧端
20 コアホルダ
26 端子保持片
30 高圧側導電部材
30a 固定片
41 高圧ブロック本体
42 ソケット口
43 内側電極
N1 1次巻線
N2 2次巻線

Claims (6)

  1. 磁気コアと、
    磁気コアに巻回された2次巻線と、
    2次巻線を巻回した磁気コアを保持する合成樹脂製のコアホルダと、
    放電灯の円柱状の口金が装着される有底円筒状のソケット口と、
    前記2次巻線の一端に導電部材を介して電気的に接続されると共に、前記口金の底面に設けた中心電極に電気的に接続され、前記ソケット口の底部に配置される内側電極と、
    前記口金の周面に設けた外周電極に電気的に接続され、前記ソケット口の外周に配置される外側電極と、
    前記磁気コアを保持した前記コアホルダおよび前記導電部材の外側に絶縁性の合成樹脂を樹脂成形することによって形成され、前記ソケット口が一体に成形された樹脂封止部と、
    前記2次巻線および該2次巻線に磁気結合される1次巻線からなり、前記内側電極および前記外側電極を介して前記放電灯に始動用の高圧パルスを与えるパルストランスとを備え、
    前記導電部材を前記コアホルダに保持させるとともに、前記導電部材における前記内側電極の連結部位付近の部位、又は、前記内側電極の内、少なくとも何れか一方の一部を覆う端子保持部を前記コアホルダと一体に形成したことを特徴とする放電灯始動装置。
  2. 前記内側電極と前記導電部材が金属材料により一体に形成されたことを特徴とする請求項1記載の放電灯始動装置。
  3. 前記導電部材は板金を加工して形成されており、板金の一部に補強用の凹凸形状を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の放電灯始動装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1つに記載の放電灯始動装置を用いた放電灯点灯装置。
  5. 請求項4記載の放電灯点灯装置を用いた照明器具。
  6. 請求項5記載の照明器具を用いた車両。
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