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JP4239870B2 - 放電灯始動装置、放電灯点灯装置、車両用前照灯器具、車両 - Google Patents

放電灯始動装置、放電灯点灯装置、車両用前照灯器具、車両 Download PDF

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Description

本発明は、放電灯始動装置およびそれを用いた放電灯点灯装置と当該放電灯点灯装置を用いた車両用前照灯器具およびそれを備えた車両とに関するものである。
近年、自動車用のヘッドランプの光源として高圧放電ランプ(以下では「放電ランプ」と略称する)を用いることが多くなってきており、この種の用途で用いる放電灯点灯装置は、放電ランプに点灯用の電力を供給する点灯回路から電力供給を受け放電ランプの始動時に放電ランプに高電圧を印加する放電灯始動装置を備えている。一般に、放電灯始動装置を構成する部品として、2次巻線に高電圧を発生するパルストランスが用いられる。
パルストランスを用いた放電灯始動装置としては、たとえば、図15に示すようにパルストランスと他の構成部品とを接続する配線電路板18が絶縁性合成樹脂の成形品であるベース19内に設けられ、図16に示すようにパルストランスPTをベース19内に一体に埋め込んで構成されるものがある。図15に示すように、放電ランプを保持するソケット5をベース19によって同時成形する技術も知られている(たとえば特許文献1参照)。
ところで、自動車等に搭載される放電灯始動装置は、点灯回路に接続された相手側コネクタが着脱可能に結合されるコネクタをベース19に一体に備えていることが多く、コネクタを露出させる形でベース19をケース内に収納して使用される。ここで、放電灯始動装置を小型化するとケース内でパルストランスPTとコネクタとが近接することになるので、ケース内にシリコン樹脂等の絶縁材料を充填してパルストランスPTとコネクタとの絶縁性を確保することが考えられる。
特開2002−216534号公報(第4−5頁、図1および図9)
しかし、相手側コネクタとコネクタとは着脱するものであるから、コネクタの結合時においても少なくとも互いのコネクタハウジングの間には空気層が存在することになる。この空気層は放電ランプの始動時に高電圧を発生するパルストランスPTと接地電位にあるコネクタの端子との間に位置することになるから、放電ランプの始動時に当該空気層内の電界強度が高くなりコロナ放電が発生する可能性がある。結果的に、放電ランプの始動時に放電灯始動装置のパルス電圧波形が歪むことになり、放電ランプの始動不良につながる。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、放電ランプの始動時にコロナ放電が発生してパルス電圧波形が歪むことを防止した放電灯始動装置およびそれを用いた放電灯点灯装置と当該放電灯点灯装置を用いた車両用前照灯器具およびそれを備えた車両とを提供することを特徴とする。
請求項1の発明では、複数の端子をコネクタハウジングで包囲して形成され放電ランプに点灯用の電力を供給する点灯回路を接続する相手側コネクタが着脱可能に結合されるコネクタと、コネクタを通して点灯回路から電力供給を受け放電ランプの始動時に放電ランプに高電圧を印加する高圧発生回路とを備え、高圧発生回路は2次巻線に高電圧が誘起されるパルストランスを有し、コネクタにおいて接地電位にある1つの端子に電気的に接続された放電防止部材がコネクタの端子とパルストランスとの間に配設され、放電防止部材とパルストランスとの間に絶縁材料が充填されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、コネクタにおいて接地電位にある1つの端子に対して同電位にされた放電防止部材と、放電ランプの始動時に高電圧を発生するパルストランスとの間においては、絶縁材料が充填されることによって空気層が排除されているから、コロナ放電が発生することはない。また、相手側コネクタとコネクタとの結合時に互いのコネクタハウジングの間に空気層が存在しても、この空気層は互いに同電位にあるコネクタの端子と放電防止部材との間に位置しているので、当該空気層の電界強度が高くなりコロナ放電が発生することはない。結果的に、放電ランプの始動時に放電灯始動装置のパルス電圧波形が歪むことはなく、放電ランプの始動不良が防止される。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記放電防止部材が、板状であって前記パルストランスにおいて前記放電ランプに高電圧を印加する側に位置する角部における周縁を滑らかに連続させた形状に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、放電防止部材においてパルストランスの高電位となる側に位置する角部に電界集中が生じることを防止できる。
請求項3の発明では、請求項1または請求項2の発明において、前記パルストランスはコアに巻線を巻装したトランス本体が絶縁性を有する合成樹脂成形品の外包体により封止されてなり、前記放電防止部材はパルストランスの外包体に埋設されていることを特徴とする。
この構成によれば、放電防止部材とパルストランスとの間に充填される絶縁材料を外包体としたものであって、放電防止部材とパルストランスとの間に充填する別の絶縁材料が不要になるから、低コスト化につながる。また、放電防止部材がパルストランスに一体化されるので、従来構成に対して放電灯始動装置を構成する部品点数を増加させることなく請求項1の発明を実現することができる。
請求項4の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記放電防止部材が、前記コネクタにおいて接地電位にある前記端子と連続一体に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、放電灯始動装置の製造時に放電防止部材をコネクタにおける前記端子に電気的に接続する作業を省略することができ、工数の増加を抑えることができる。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記放電端子板が、前記コネクタにおける前記コネクタハウジングに埋設されていることを特徴とする。
この構成によれば、放電防止部材がコネクタに一体化されるので、従来構成に対して放電灯始動装置を構成する部品点数を増加させることなく請求項1の発明を実現することができる。
請求項6の発明では、請求項1の発明において、前記パルストランスはコアに巻線を巻装したトランス本体が絶縁性を有する合成樹脂成形品の外包体により封止されてなり、前記放電防止部材は外包体と前記コネクタにおける前記コネクタハウジングとのいずれか一方の表面に形成された導電性薄膜からなることを特徴とする。
この構成によれば、放電防止部材がパルストランスとコネクタとのいずれかに一体化されるので、従来構成に対して放電灯始動装置を構成する部品点数を増加させることなく請求項1の発明を実現することができる。
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明において、前記放電防止部材が、磁性体材料で形成され、前記パルストランスの巻線により発生する磁束が通る経路をパルストランスのコアとともに形成する位置に配置されることを特徴とする。
この構成によれば、放電防止部材をパルストランスの巻線により発生する磁束が通る経路の一部として利用することによりパルストランスの特性を向上させているから、パルストランスの小型化につながる。
請求項8の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかの放電灯始動装置と、前記コネクタに着脱可能に結合される前記相手側コネクタを設けた前記点灯回路と、点灯回路および前記高圧発生回路で点灯される前記放電ランプを着脱可能に保持するソケットとを備えることを特徴とする。
この構成によれば、放電ランプの始動時に放電灯始動装置のパルス電圧波形が歪むことはなく、放電ランプの始動不良が防止された放電灯点灯装置を提供することができる。
請求項9の発明は、請求項8の放電灯点灯装置と、前記放電灯点灯装置に接続された放電ランプとを備えることを特徴とする。
この構成によれば、放電ランプの始動時に放電灯始動装置のパルス電圧波形が歪むことはなく、放電ランプの始動不良が防止された車両用前照灯器具を提供することができる。
請求項10の発明は、請求項9の車両用前照灯器具を車両本体に備えて成ることを特徴とする。
この構成によれば、放電ランプの始動時に放電灯始動装置のパルス電圧波形が歪むことはなく、放電ランプの始動不良が防止された車両を提供することができる。
本発明では、コネクタにおいて接地電位にある1つの端子に対して同電位にされた放電防止部材と、放電ランプの始動時に高電圧を発生するパルストランスとの間においては、絶縁材料が充填されることによって空気層が排除されているから、コロナ放電が発生することはない。また、相手側コネクタとコネクタとの結合時に互いのコネクタハウジングの間に空気層が存在しても、この空気層は互いに同電位にあるコネクタの端子と放電防止部材との間に位置しているので、当該空気層の電界強度が高くなりコロナ放電が発生することはない。結果的に、放電ランプの始動時に放電灯始動装置のパルス電圧波形が歪むことはなく、放電ランプの始動不良が防止されるという利点がある。
(実施形態1)
本実施形態の放電灯始動装置1は、図2に示すように、直流電源DCに接続されたインバータ回路からなり放電ランプ2に点灯用の電力を供給する点灯回路3と、放電ランプ2を保持するソケット5とともに放電灯点灯装置Aを構成する。ソケット5には放電ランプ2に電気的に接続される内側電極40(図4参照)および外側電極41(図4参照)が設けられている。この放電灯始動装置1は、点灯回路3を接続する相手側コネクタとしてのコネクタ6(図1参照)が着脱可能に結合するコネクタ7と、コネクタ7を通して点灯回路3から電力供給を受け放電ランプ2の始動時に放電ランプ2に高電圧を印加する高圧発生回路8とで構成される。コネクタ7は、図3に示すように、第1〜第3の3つの端子73を合成樹脂製のコネクタハウジング70(図4参照)で包囲して形成されている。
高圧発生回路8は、具体的には、図3に示すように、第1および第3の端子73の間にパルストランスPTの1次巻線P1およびスパークギャップSGの直列回路と充電用コンデンサC1とが並列に接続され、第2および第3の端子73の間にパルストランスPTの2次巻線S1と放電ランプ2との直列回路が接続されて構成される。すなわち、内側電極40および外側電極41が第2および第3の端子73の間に介在する。
この構成により、第1および第3の端子73の間に点灯回路3から電力が供給されると充電用コンデンサC1が充電されてスパークギャップSGがオンし、充電用コンデンサC1がパルストランスPTの1次巻線P1を通して放電を開始する。その結果パルストランスPTの2次巻線S1に発生する高電圧が、内側電極40および外側電極41(すなわち放電ランプ2の両端間)に印加されることによって放電ランプ2を始動させる。第1および第3の端子73の間にはソケット5に放電ランプ2が保持されることによって導通するように2分割された外側電極41が介在しており、放電ランプ2がソケット5に保持されていない状態では充電用コンデンサC1が充電されることはない。
放電灯始動装置1が放電ランプ2に高電圧を印加して放電ランプ2が始動した後は、点灯回路3が第2および第3の端子73の間に点灯用の電力を供給することによって放電ランプ2を点灯させる。第2および第3の端子73の間には平滑用コンデンサC2が接続されている。
本実施形態の放電灯始動装置1は、図4に示すようにソケット5と一体に形成されるものであって、図5に示すように、コネクタ7と高圧発生回路8を構成する部品とを実装した回路ブロック9を一面開口のケース10内に収納し、放電ランプ2のランプ口金(図示せず)が嵌合する嵌合部材11をケース10の開口側に配設した状態で、一対のシールド部材12、13に包囲されて構成される。シールド部材12、13は、ケース10の底面側から取り付けられるベースシールド12と、ケース10の開口側から取り付けられるカバーシールド13とで構成され、カバーシールド13には図4に示すように嵌合部材11を露出させる取付孔14とコネクタ7を露出させる接続孔15とが形成されている。嵌合部材11は、ケース10の外側面に突出した係合爪16に対応する係合孔17を係合させてケース10に固定される。
回路ブロック9は、図6に示すように、コネクタ7および高圧発生回路8を構成する部品を接続する配線電路板18をインサート成形した絶縁性合成樹脂の成形品であるベース19を有し、内側電極40および外側電極41を嵌合部材11に対応する部位に突出させて保持する。パルストランスPTは、コア20(フェライトコア)に巻線P1、S1を巻装したトランス本体21が絶縁性合成樹脂の成形品である外包体22で封止されて構成され、図1に示すようにケース10内に充填される絶縁材料としてのシリコン樹脂23によって他の部品との絶縁性を確保している。外包体22は、内側電極40の周囲に延長され、図6に示すように、円弧の一部を形成する形に成形されて外側電極41とともに内側電極40を包囲するソケット壁24を構成する。本実施形態ではパルストランスPTは、図6(a)の下方に1次巻線P1を有し、図6(a)の上方に2次巻線S1の出力端(図示せず)を有するものであって、以下では、パルストランスPTのコア20の長手方向の両端部において図6(a)の下方をパルストランスPTの低電位側、図6(a)の上方をパルストランスPTの高電位側と呼ぶ。
ところで、本実施形態では、図1に示すように、コネクタ7において接地電位にある端子73に接続された金属板からなる放電防止部材25を、ケース10内においてパルストランスPTとコネクタ7との間に配設している。ここで、ケース10内にはシリコン樹脂23が充填されているから、放電防止部材25とパルストランスPTとの間において空気層を排除することができる。
この構成では、コネクタ7において接地電位にある端子73に対して同電位にされた放電防止部材25と、放電ランプ2の始動時に高電圧を発生するパルストランスPTとの間において、空気層が存在しないからコロナ放電が発生することはない。しかも、一対のコネクタ6、7の結合時に互いのコネクタハウジング60、70の間に存在する空気層26は互いに同電位にある端子73と放電防止部材25との間に位置するので、この空気層26の電界強度が高くなりコロナ放電が発生することはない。すなわち、放電灯始動装置1はコロナ放電によりエネルギを損失することなく放電ランプ2の始動時に高電圧を放電ランプ2に印加することができる。したがって、始動パルス電圧波形が歪むことはなく(すなわち、始動パルス特性が悪化することはなく)、放電ランプ2の始動不良が防止されるので、始動不良によって放電ランプ2の始動が遅れたり放電ランプ2が始動されなかったりすることがない。
また、放電防止部材25においてパルストランスPTの高電位側に近接する部位の電界強度は高くなることがあるので、放電防止部材25を矩形状に形成している場合にはパルストランスPTの高電位側に近接する角部に電界集中が生じる可能性がある。そこで、本実施形態では、図7に示すように、パルストランスPTのコア20の長手方向(コネクタ7の端子73が列設された方向)に長い矩形状に形成された放電防止部材25において、パルストランスPTの高電位側に配置される角部、すなわち長手方向の一端部における2つの角部を丸める(図中Rで示すように滑らかに周縁を連続させる)ことによって、放電防止部材25中の電束密度を均等にし電界集中が発生することを防止している。
ところで、放電防止部材25を上述したようにパルストランスPTのコア20の長手方向に長い矩形状に形成する場合に、放電防止部材25を磁性体材料であるケイ素鋼板から形成することによって、放電防止部材25をパルストランスPTの巻線P1、S1により発生する磁束が通る経路の一部として利用することができる。このように、放電防止部材25がパルストランスPTの巻線P1、S1により発生する磁束が通る経路をパルストランスPTのコア20とともに形成することによって、パルストランスPT単体の場合に比べてパルストランスPTの特性が向上するから、パルストランスPTの小型化が期待できる。
以下では、上述した放電灯始動装置1を具備した放電灯点灯装置Aを用いて構成される車両用前照灯器具27(以下では「ヘッドランプ」と略称する)について説明する。ヘッドランプ27は、図8に示すように、前面開口の灯体ハウジング28と灯体ハウジング28の前面を覆う灯体レンズ29との間の空間に、前方(図の左方)を照射する向きに放電ランプ2(ここではHIDランプ)を保持するソケット5が一体成形された放電灯始動装置1と、放電ランプ2を包囲する反射板30とを収納している。灯体ハウジング28の後壁の一部には、放電ランプ2の交換用に開閉可能なキャップ31で蓋をした交換用口32が形成されており、放電灯始動装置1はこの交換用口32に配置されている。放電ランプ2の出射光の光軸は光軸調整ねじ33によって調節可能である。
このヘッドランプ27では、電源供給口34を12Vの直流電源DC(カーバッテリ)に接続した点灯回路3を収納した外付ケース35が灯体ハウジング28の下方に配設される。灯体ハウジング28の底壁の一部には接続用孔36が貫設されており、点灯回路3から引き出されたハーネス37を接続用孔36に挿通してハーネス36の先端に設けたコネクタ6を放電灯始動装置1のコネクタ7に接続することによって点灯回路3と放電灯始動装置1とを接続している。このようなヘッドランプ27を図9に示すように、自動車の車両本体38に備えることにより、本実施形態の放電灯始動装置1を用いたヘッドランプ27を自動車に具備することができる。
なお、図1において、相手側コネクタとしてのコネクタ6は、コネクタハウジング60がコネクタ7のコネクタハウジング70に嵌合する形状に形成されており、点灯回路3に電線62を介して接続された端子61をコネクタ7の端子73に接続した状態でコネクタ7に結合されるものである。但し、コネクタ6、7は上述した構成のものに限らず、一般に普及している他のコネクタを用いても本発明によって上述した効果が期待できる。
(実施形態2)
本実施形態の放電灯始動装置1は、図10に示すように、コネクタ7の端子73と連続一体のリードフレームを用いて形成した金属板で放電防止部材25を構成し、コネクタハウジング70に放電防止部材25をインサート成形することによってコネクタ7を構成している点が実施形態1と相違する。放電防止部材25をコネクタ7に一体化することによって、放電灯始動装置1を構成する部品点数を従来構成に比べて増加させることなく放電防止部材25を備えた放電灯始動装置1を実現することができる。
本実施形態では、一面開口の矩形箱状のコネクタハウジング70を有し、端子73がコネクタハウジング70の底壁に挿通される形で底面の長手方向に列設されたコネクタ7を用いており、図11に示すようにコネクタハウジング70の底面をベース19に対向させてコネクタ7を配置している。このコネクタ7においては、コネクタハウジング70の側壁内に埋設された放電防止部材25がコネクタハウジング70の底壁内で接地電位にある端子73から延設された連結片39によって端子73に連結される形に形成される。ここで、放電防止部材25を図11に示すようにパルストランスPT側の側壁内に配設するのは勿論のこと、図10に示すように当該側壁に隣接しパルストランスPTの高電位側に位置する側壁内にも放電防止部材25を延長することが望ましい。その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態3)
本実施形態の放電灯始動装置1は、図12に示すように、放電防止部材25をパルストランスPTのトランス本体21(図6参照)とともに外包体22にインサート成形している点が実施形態1と相違する。
本実施形態では、放電防止部材25とパルストランスPTのトランス本体21との間に外包体22が充填されることになり、放電防止部材25とパルストランスPTのトランス本体21との間において、外包体22の他にシリコン樹脂23などの別の絶縁材料を充填することなく空気層を排除している。要するに、外包体22とは別にケース10内に充填する絶縁材料が不要であるから、放電灯始動装置1の低コスト化につながる。
さらに、放電防止部材25をパルストランスPTに一体化しているので、放電灯始動装置1を構成する部品点数を従来構成に比べて増加させることなく放電防止部材25を備えた放電灯始動装置1を実現することができるという効果も奏する。その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態4)
本実施形態の放電灯始動装置1は、図13に示すように、コネクタ7のコネクタハウジング70の外側面に導電性薄膜(図13の網点部)を形成し、この導電性薄膜を放電防止部材25としている点が実施形態2と相違する。
本実施形態では、コネクタ7におけるコネクタハウジング70の側壁の表面に形成した放電防止部材25を、コネクタハウジング70の底面に回り込ませる形で延長している。底面に延長された放電防止部材25は、接地電位にある端子73の周部まで延長されこの端子73に電気的に接続されている。このように放電防止部材25をコネクタ7に一体化することによって、放電灯始動装置1を構成する部品点数を従来構成に比べて増加させることなく放電防止部材25を備えた放電灯始動装置1を実現することができる。
ここにおいて、放電防止部材25は、図14に示すようにパルストランスPT側の側壁に形成されるだけでなく、図13に示すように当該側壁に隣接する両側壁にも延長されていることが望ましい。
また、図示しないが、導電性薄膜をコネクタハウジング70に代えてパルストランスPTの外包体22の表面に形成し放電防止部材25としてもよい。その他の構成および機能は実施形態2と同様である。
本発明の実施形態1の構成を示す概略図である。 同上の放電灯始動装置を備えた放電灯点灯装置を示すブロック図である。 同上の構成を示す回路図である。 同上の外観を示す斜視図である。 同上の分解斜視図である。 同上の要部を示し、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 同上の要部を示す斜視図である。 同上の放電灯始動装置を用いた車両用前照灯器具の構成を示す概略図である。 同上の車両用前照灯器具を具備する自動車を示す斜視図である。 本発明の実施形態2のコネクタを示す斜視図である。 同上の構成を示す概略図である。 本発明の実施形態3の構成を示す概略図である。 本発明の実施形態4のコネクタを示し、(a)は上面側の斜視図、(b)は底面側の斜視図である。 同上の構成を示す概略図である。 従来例のベースを示す斜視図である。 同上のベースを示す底面側の斜視図である。
符号の説明
1 放電灯始動装置
2 放電ランプ
3 点灯回路
5 ソケット
6、7 コネクタ
8 高圧発生回路
20 コア
21 トランス本体
22 外包体
23 シリコン樹脂
25 放電防止部材
27 車両用前照灯器具
38 車両本体
70 コネクタハウジング
73 端子
A 放電灯点灯装置
PT パルストランス
P1 1次巻線
S1 2次巻線

Claims (10)

  1. 複数の端子をコネクタハウジングで包囲して形成され放電ランプに点灯用の電力を供給する点灯回路を接続する相手側コネクタが着脱可能に結合されるコネクタと、コネクタを通して点灯回路から電力供給を受け放電ランプの始動時に放電ランプに高電圧を印加する高圧発生回路とを備え、高圧発生回路は2次巻線に高電圧が誘起されるパルストランスを有し、コネクタにおいて接地電位にある1つの端子に電気的に接続された放電防止部材がコネクタの端子とパルストランスとの間に配設され、放電防止部材とパルストランスとの間に絶縁材料が充填されて成ることを特徴とする放電灯始動装置。
  2. 前記放電防止部材は、板状であって前記パルストランスにおいて前記放電ランプに高電圧を印加する側に位置する角部における周縁を滑らかに連続させた形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の放電灯始動装置。
  3. 前記パルストランスはコアに巻線を巻装したトランス本体が絶縁性を有する合成樹脂成形品の外包体により封止されてなり、前記放電防止部材はパルストランスの外包体に埋設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放電灯始動装置。
  4. 前記放電防止部材は、前記コネクタにおいて接地電位にある前記端子と連続一体に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放電灯始動装置。
  5. 前記放電端子板は、前記コネクタにおける前記コネクタハウジングに埋設されていることを特徴とする請求項4に記載の放電灯始動装置。
  6. 前記パルストランスはコアに巻線を巻装したトランス本体が絶縁性を有する合成樹脂成形品の外包体により封止されてなり、前記放電防止部材は外包体と前記コネクタにおける前記コネクタハウジングとのいずれか一方の表面に形成された導電性薄膜からなることを特徴とする請求項1に記載の放電灯始動装置。
  7. 前記放電防止部材は、磁性体材料で形成され、前記パルストランスの巻線により発生する磁束が通る経路をパルストランスのコアとともに形成する位置に配置されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の放電灯始動装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の放電灯始動装置と、前記コネクタに着脱可能に結合される前記相手側コネクタを設けた前記点灯回路と、点灯回路および前記高圧発生回路で点灯される前記放電ランプを着脱可能に保持するソケットとを備えることを特徴とする放電灯点灯装置。
  9. 請求項8に記載の放電灯点灯装置と、前記放電灯点灯装置に接続された放電ランプとを備えることを特徴とする車両用前照灯器具。
  10. 請求項9に記載の車両用前照灯器具を車両本体に備えて成ることを特徴とする車両。
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