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JP4263719B2 - 同期噛合装置 - Google Patents

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JP4263719B2
JP4263719B2 JP2005366972A JP2005366972A JP4263719B2 JP 4263719 B2 JP4263719 B2 JP 4263719B2 JP 2005366972 A JP2005366972 A JP 2005366972A JP 2005366972 A JP2005366972 A JP 2005366972A JP 4263719 B2 JP4263719 B2 JP 4263719B2
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Description

本発明は、同期噛合装置に関する。
一般に、車載用の歯車変速装置には、変速操作時に互いに異なる速度で回転する2つの回転要素の回転を同期させ、滑らかな変速を可能とする同期噛合装置が設けられている。
こうした同期噛合装置として、キー式シンクロメッシュ機構を有したものがある。図6は、このようなキー式シンクロメッシュ機構を有した同期噛合装置の断面図を示している。同図に示されるように、この同期噛合装置は、大きくは、シンクロナイザハブ220、スリーブ230、シンクロナイザキー240、シンクロナイザリング250を備えて構成されている。そして、同期噛合装置のこれら各構成要素は、歯車変速装置のメインシャフト210に対してその外周に配設されている。
このような同期噛合装置においては、メインシャフト210には、スプライン係合を通じて一体回転可能にシンクロナイザハブ220が設けられている。また、このシンクロナイザハブ220には、スプライン係合を通じて一体回転可能且つ軸方向に相対変位可能にスリーブ230が設けられている。変速操作時のシフト操作に応じてスリーブ230がギア260側へと摺動すると、スリーブ230と係合するシンクロナイザキー240は同スリーブ230と一体となってギア260側へと変位する。これにより、シンクロナイザリング250はシンクロナイザキー240に押圧されてギア260側に変位し、同シンクロナイザリング250はギア260へと押し付けられる。こうしてシンクロナイザリング250がギア260に押し付けられると、シンクロナイザリング250とギア260との当接面に摩擦が生じ、ギア260の回転速度が上昇する。そして、この摩擦により、シンクロナイザリング250とギア260との回転速度差、すなわち上記メインシャフト210とギア260との回転速度差が次第に減少するようになる。こうしてメインシャフト210とギア260との回転速度差が減少すると、スリーブ230が更にギア260側に変位してシンクロナイザリング250及びギア260に順次係合される。スリーブ230とギア260とが係合すると、メインシャフト210とギア260とが同速で回転するようになり、同期が完了する。
ここで、同期噛合装置における同期は、シンクロナイザリング250とギア260との間に生じる摩擦力を利用して行われる。すなわち、上記キー式シンクロメッシュ機構によるように、変速動作時において、シンクロナイザリング250とギア260との一当接面においてのみ摩擦力が生じるような構成にあっては、同期時において伝達可能なトルクが比較的小さいため、滑らかな変速を行うにも自ずと限界がある。
そこで従来、図7に示されるように、径方向に3つのシンクロナイザリング310,320,330を重ねて配設したトリプルコーンシンクロメッシュ機構からなる同期噛合装置が提案されている。この装置によるように、径方向に3つのシンクロナイザリングを重ねて配設することにより、変速操作時におけるシンクロナイザリングとギアとの間の当接面の面積を増加させて、摩擦力を増加させることができる。このように摩擦力、いわゆるシンクロ容量を増加させることにより、同期噛合装置における同期作用を向上させるようにしている。
ところで、近年、エンジンの高出力化に伴い、同期噛合装置においてはシンクロ容量の更なる増大が望まれている。このような要求に応じて、トリプルコーンシンクロメッシュ機構にシンクロナイザリングを更に増設することによりシンクロ容量を増加させることもできるが、以下のような問題も無視できないものとなる。
すなわち、シンクロナイザリングを増設することによりシンクロ容量を増加させようとすると、複数のシンクロナイザリングを径方向に更に重ねて配設する必要がある。このように複数のシンクロナイザリングを径方向に重ねて配設すると、同期噛合装置の構造が径方向における大型化が避けられないものとなる。
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、径方向における大型化を極力抑えてシンクロ容量を増加させることのできる同期噛合装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、メインシャフトと一体に回転するシンクロナイザハブと、前記シンクロナイザハブと一体に回転し且つその回転軸の方向に相対変位可能なスリーブと、同スリーブが回転軸の方向に変位して噛合することにより同スリーブと一体に回転するギアと、前記シンクロナイザハブと一体に回転し、前記スリーブと前記ギアとの噛合に際して前記スリーブとともに前記ギア側に変位して同ギアに形成されたテーパ面に押圧されることにより、前記スリーブ及び前記ギアの回転を同期させるシンクロナイザリングとを備える同期噛合装置において、前記シンクロナイザリングは前記シンクロナイザハブと一体に回転する第1のリングと、この第1のリングと一体に回転し且つ同リングに対して回転軸の方向に近接離間可能な第2のリングとによって構成され、前記ギアは前記スリーブが噛合されるギア本体と、同ギア本体と一体に回転し且つ同ギア本体に対して回転軸方向に変位可能な可動部とを含み、同可動部は前記スリーブと前記ギアとの噛合に際して前記第1のリングに形成されたテーパ面により押圧されることによって前記第2のリング側に変位し、同第2のリングを前記ギア本体及び同可動部にそれぞれ形成されたテーパ面との間で挟圧することを要旨としている。
同構成によれば、可動部はスリーブとギアとの噛合に際して第1のリングにより押圧されることによって第2のリング側に変位し同第2のリングをギア本体との間で挟圧するため、同可動部と同第2のリングとの当接面及び同ギア本体と同第2のリングとの当接面の各当接面に摩擦が生じることとなる。このため、これら当接面に生じる摩擦により、同期噛合装置におけるシンクロ容量を増加させることができる。また、ギア本体とギアの可動部との間で第2のリングを挟圧するため、シンクロナイザハブ側にシンクロナイザリングを径方向に重ねて配設することなく、ギア側にシンクロナイザリングを配設することができる。その結果、装置の径方向における大型化を極力抑えてシンクロ容量を増加させることができる。
請求項2に記載の発明は、前記ギアは前記ギア本体と一体に回転し且つ同ギア本体に対して回転軸の方向に近接離間可能な第3のリングを更に備え、前記第1のリングは前記シンクロナイザハブと一体に回転する第4のリングと、前記第4のリングと一体に回転し且つ同第4のリングに対して回転軸方向に近接離間可能に連結される第5のリングとから構成され、前記第3のリングは前記スリーブと前記ギアとの噛合に際して前記第4のリング及び前記第5のリングにそれぞれ形成されたテーパ面の間で挟圧されることを要旨としている。
シンクロナイザリングがインナシンクロナイザリング、ミドルシンクロナイザリング、及びアウタシンクロナイザリングの3つのシンクロナイザリングから構成される同期噛合装置の機構は、いわゆるトリプルコーンシンクロメッシュ機構と呼ばれる。このトリプルコーンシンクロメッシュ機構から構成される同期噛合装置は、例えばシングルコーンシンクロメッシュ機構やダブルコーンシンクロメッシュ機構からなる同期噛合装置と比較してシンクロ容量が大きいため、より効果的な同期作用を得ることができる。しかしながら、その一方で、複数のシンクロナイザリングが径方向に重ねて配設されているため、更にシンクロナイザリングを設けようとするとその径方向における大型化が避けられない。
この点、同構成によれば、径方向にシンクロナイザリングを更に配設するような構造を設けることが困難なトリプルコーンシンクロメッシュ機構を採用する同期噛合装置においても、シンクロナイザリングを更に設けることによりシンクロ容量を増加させることができる。
以下、本発明を車両用変速機の同期噛合装置に具体化した一実施の形態について図1乃至図4に基づき詳細に説明する。なお、図1は同期噛合装置の断面図であり、図2はこの同期噛合装置のシンクロナイザリング60,70,80,90及び可動部110の部分拡大断面図である。また、図3は第1インナシンクロナイザリング80、第2インナシンクロナイザリング90、及び可動部110の正面図及び側面図である。
図1に示されるように、同期噛合装置は、大きくは、シンクロナイザハブ20、スリーブ30、シンクロナイザキー40、及びシンクロナイザリング60,70,80,90を備えて構成されている。同期噛合装置のこれら各構成要素は、変速機のメインシャフト10に対して、その外周に配設されている。
メインシャフト10には、スプライン係合されて一体に回転するシンクロナイザハブ20が設けられている。このシンクロナイザハブ20の外周にはスプラインが形成されるとともに、このスプラインにはスリーブ30の内周面に形成されたスプライン31が係合されている。これにより、スリーブ30は、シンクロナイザハブ20に対して軸方向に相対変位可能であるとともに、且つ同シンクロナイザハブ20と一体回転可能になっている。なお、スリーブ30の外周面には、シフトフォーク(図示略)が係合される環状の溝32が形成されている。
シンクロナイザハブ20の外周面には、周方向に等間隔をおいて軸方向に伸びる複数のキー溝が形成されるとともに、それら各キー溝にはシンクロナイザキー40がそれぞれ配設されている。このシンクロナイザキー40の軸方向の中央部には、外周側に突出した突起41が形成されるとともに、この突起41はスリーブ30の内周面に形成された溝33に係合されている。なお、シンクロナイザキー40は、シンクロナイザハブ20の内部に配設されたキースプリング50によってスリーブ30の内周面に押し付けられている。
メインシャフト10にはベアリング101を介してギア100が回転可能に設けられている。このギア100は、ギア本体120とこのギア本体120に設けられた可動部110とによって構成されている。ギア本体120には、スリーブ30のスプライン31と係合可能なスプライン121、同スプライン121よりもメインシャフト10側に位置する凹部122、及びこの凹部122よりもメインシャフト10側に位置してシンクロナイザハブ20側に突出するコーン部124がそれぞれ形成されている。コーン部124の内周には、シンクロナイザハブ20側に向けて縮径するテーパ状の被押圧面125が形成されている。さらに、ギア本体120には、ベアリング101に当接してシンクロナイザハブ20側に突出する突出部123が形成されるとともに、この突出部123の外周面にはスプラインが形成されている。
図2に示されるように、突出部123のスプラインには、可動部110の内周面に形成されるスプライン111が嵌合されている。これにより同可動部110はギア本体120に対して軸方向に相対変位可能であるとともに同ギア本体120と一体回転可能になっている。また、図3(c)に示されるように、可動部110の外周面には、その中央に位置して軸方向と平行に延びる平行部114が形成されている。この平行部114から可動部110の一方の端部にかけてテーパ状の被押圧面112が形成されるとともに、同平行部114から可動部110の他方の端部にかけてはテーパ状の押圧面113が形成されている。
図2に示されるように、この可動部110とスリーブ30との間には、複数のシンクロナイザリング60,70,80,90が介設されている。これらシンクロナイザリングは、最も外周側に配設されるアウタシンクロナイザリング60、中間に配設されるミドルシンクロナイザリング70、及び最も内周側に配設されるインナシンクロナイザリング80,90によって構成されている。なお、以下では、インナシンクロナイザリング80,90において、シンクロナイザハブ20側に配設されているものを第1インナシンクロナイザリング80とし、ギア100側に配設されているものを第2インナシンクロナイザリング90とする。
アウタシンクロナイザリング60の外周面には、ギア100と近接する位置にスリーブ30のスプライン31と係合可能なスプライン61が形成されている。さらに、アウタシンクロナイザリング60の外周面には、周方向に等間隔をおいて複数のキー溝62が設けられている(同図2では1つのみ図示)。このキー溝62にシンクロナイザキー40が係合されることにより、アウタシンクロナイザリング60はシンクロナイザハブ20と一体に回転するようになる。また、アウタシンクロナイザリング60には、シンクロナイザハブ20側に向けて縮径するテーパ状の押圧面63が形成されるとともに、シンクロナイザハブ20側に位置してメインシャフト10側に延びる連結部64とが形成されている。なお、ミドルシンクロナイザリング70には、押圧面63と平行にテーパ状の被押圧面71が形成されている。
ミドルシンクロナイザリング70には、ギア100側に向けて突出する突起73が周方向に等間隔をおいて複数設けられるとともに、この突起73はギア本体120の凹部122に係合されている。これによりミドルシンクロナイザリング70はギア100に対して軸方向に相対変位可能であるとともに、ギア100と一体回転可能である。また、ミドルシンクロナイザリング70の内周面には、被押圧面71と平行にテーパ状の押圧面72が形成されている。一方、第1インナシンクロナイザリング80には、この押圧面72と平行にテーパ状の被押圧面81が形成されている。
第1インナシンクロナイザリング80の内周面には、可動部110の被押圧面112と平行にテーパ状の押圧面82が形成されている。図3(a)に示されるように、第1インナシンクロナイザリング80には、シンクロナイザハブ20側に向けて突出する突起83が周方向に等間隔をおいて複数形成されるとともに、これら突起83はアウタシンクロナイザリング60の連結部64に係合されている。これにより第1インナシンクロナイザリング80はアウタシンクロナイザリング60に対して軸方向に近接離間可能であるとともに、アウタシンクロナイザリング60と一体回転可能である。
図2に示されるように、第2インナシンクロナイザリング90の外周面には、コーン部124の被押圧面125と平行にテーパ状の押圧面92が形成されている。また、第2インナシンクロナイザリング90の内周面には、可動部110の押圧面113と平行にテーパ状の被押圧面91が形成されている。第2インナシンクロナイザリング90には、シンクロナイザハブ20側に突出する突起93が形成されるとともに、第1インナシンクロナイザリング80には、ギア100側に突出して第2インナシンクロナイザリング90の突起93と凹凸の関係により係合する突起84が形成されている。これにより第2インナシンクロナイザリング90は第1インナシンクロナイザリング80に対して軸方向に近接離間可能であるとともに、且つ第1インナシンクロナイザリング80と一体回転可能となっている。
次に、変速動作時における同期噛合装置の同期作用について、図4に基づいて詳細に説明する。
図4は、同期噛合装置の同期動作について説明する説明図である。図4において、矢印A1乃至A6は同期動作時における各構成要素の動作順序を示している。
ギア100の係合開始前には、スリーブ30はギア100から離間した位置にあり、スリーブ30のスプライン31は、シンクロナイザハブ20のスプラインにのみ係合した状態となっている。すなわち、スプライン31は、アウタシンクロナイザリング60のスプライン61、及びギア本体120のスプライン121のいずれにも係合していない状態となっている。そのため、ギア100は、シンクロナイザハブ20に対して、すなわちメインシャフト10に対して自由に回転可能な状態となっている。
変速操作が開始されると、まずクラッチが切られ、エンジンからメインシャフト10への動力伝達が遮断される。そして、運転者によるシフト操作に応じてシフトフォークと係合したスリーブ30がギア100側に変位する。このときシンクロナイザキー40の突起41とスリーブ30の溝33とが嵌合しているため、シンクロナイザキー40はスリーブ30と一体となってギア100側に変位する(A1)。これにより、アウタシンクロナイザリング60は、シンクロナイザキー40に押されてスリーブ30と共にギア100側に変位する。そしてこれにより、アウタシンクロナイザリング60の押圧面63によりミドルシンクロナイザリング70の被押圧面71が押圧され(A2)、それらの間に摩擦が生じるとともに、ミドルシンクロナイザリング70がギア100側に変位する。その結果、第1インナシンクロナイザリング80の被押圧面81がミドルシンクロナイザリング70の押圧面72により押圧され(A3)、それらの間に摩擦が生じるとともに、第1インナシンクロナイザリング80がギア100側に変位する。これにより、可動部110の被押圧面112が第1インナシンクロナイザリング80の押圧面82により押圧され(A4)、これらの間に摩擦が生じるとともに、同可動部110がギア100側に変位する。そしてこれにより、第2インナシンクロナイザリング90の被押圧面91が可動部110の押圧面113により押圧され(A5)、それらの間に摩擦が生じるとともに、第2インナシンクロナイザリング90がギア100側に変位する。その結果、コーン部124の被押圧面125が第2インナシンクロナイザリング90の押圧面92により押圧され(A6)、それらの間に摩擦が生じる。なお、第2インナシンクロナイザリング90と第1インナシンクロナイザリング80とは近接離間可能に係合されているため、可動部110の押圧面113が第2インナシンクロナイザリング90の被押圧面91に、また第2インナシンクロナイザリング90の押圧面92がギア本体120の被押圧面125に密着する。
そして、上記のような摩擦により、アウタシンクロナイザリング60、第1インナシンクロナイザリング80、及び第2インナシンクロナイザリング90の回転速度差と、ミドルシンクロナイザリング70、可動部110、及びギア本体120の回転速度差とが次第に減少するようになる。
その後、上記シフトフォークによりスリーブ30がギア100側へ更に変位すると、スリーブ30の溝33に対するシンクロナイザキー40の突起41の嵌合が解除され、スリーブ30のギア100側への変位が許容されるようになる。そして、このような変位により、スリーブ30のスプライン31が、アウタシンクロナイザリング60のスプライン61と係合しようとする。
ところが、この際、アウタシンクロナイザリング60とミドルシンクロナイザリング70との間に摩擦が生じているため、アウタシンクロナイザリング60はシンクロナイザキー40とキー溝62とのクリアランスにより許容される分だけ周方向に変位している。すなわち、スリーブ30のスプライン31とアウタシンクロナイザリング60のスプライン61との回転位相は、若干ずれた状態となっている。これによりスプライン31のギア100側の端面がスプライン61のシンクロナイザハブ20側の端面に当接するため、同スリーブ30の変位が規制されてアウタシンクロナイザリング60がスリーブ30により直接押圧されるようになる。その結果、アウタシンクロナイザリング60の押圧面63がミドルシンクロナイザリング70の被押圧面71に密着して、アウタシンクロナイザリング60とミドルシンクロナイザリング70との間に生じる摩擦力が増大する。これに伴い、ミドルシンクロナイザリング70と第1インナシンクロナイザリング80との間、及び第1インナシンクロナイザリング80と可動部110との間に生じる摩擦力も増大する。さらに、可動部110と第2インナシンクロナイザリング90との間、及び第2インナシンクロナイザリング90とギア本体120との間に生じる摩擦力も増大する。その結果、ギア100とメインシャフト10との回転速度が略一致して同期するようになる。
こうして同期が完了すると、スリーブ30が更にギア100側に変位して、アウタシンクロナイザリング60のスプライン61及びギア本体120のスプライン121と係合する。以上により、変速動作に伴うギア100の係合動作がすべて完了する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に列記する作用効果が得られる。
(1)可動部110はスリーブ30とギア100との噛合に際して、第1インナシンクロナイザリング80により押圧されることによって第2インナシンクロナイザリング90側に変位し、同第2インナシンクロナイザリング90をギア本体120のコーン部124との間で挟圧する。このため、同可動部110と同第2インナシンクロナイザリング90との当接面及び同ギア本体120と同第2インナシンクロナイザリング90との当接面の各当接面に摩擦が生じることとなる。したがって、これら当接面に生じる摩擦により、同期噛合装置におけるシンクロ容量を増加させることができる。また、ギア本体120とギア100の可動部110との間で第2インナシンクロナイザリング90を挟圧するため、シンクロナイザハブ20側にシンクロナイザリングを径方向に重ねて配設することなく、ギア100側にシンクロナイザリングを配設することができる。その結果、同期噛合装置の径方向における大型化を極力抑えてシンクロ容量を増加させることができる。
(2)径方向にシンクロナイザリングを更に配設するような構造を設けることが困難なトリプルコーンシンクロメッシュ機構を採用する同期噛合装置においても、第2インナシンクロナイザリング90を更に設けることによりシンクロ容量を増加させることができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した、例えば次のような形態として実施することもできる。
・図5に示されるように、ミドルシンクロナイザリング70を省略した構成を採用することもできる。そして、この場合には、アウタシンクロナイザリング60と第1インナシンクロナイザリング80とを一体に形成したシンクロナイザリング95を配設するようにする。
・上記実施形態では可動部110とギア本体120とはスプラインにより係合していたが、これらの係合はスプライン係合でなくともよい。要するに、可動部110がギア本体120に対して軸方向に相対変位可能であり、且つ同ギア本体と一体回転可能であればよい。
本発明にかかる同期噛合装置の一実施形態についてその構成を示す断面図。 図1の同期噛合装置におけるシンクロナイザリング及び可動部の拡大断面図。 (a)〜(c)図1の同期噛合装置におけるシンクロナイザリング及び可動部の正面図及び側面図。 図1の同期噛合装置におけるギアの係合動作の概略を示す説明図。 本発明にかかる同期噛合装置の変形例を示す断面図。 従来の同期噛合装置の構成を示す断面図。 図5の同期噛合装置における他の変形例を示す断面図。
符号の説明
10,210…メインシャフト、20,220…シンクロナイザハブ、30,230…スリーブ、31,61,111,121…スプライン、32,33…溝、40,240…シンクロナイザキー、41…突起、50…キースプリング、60…アウタシンクロナイザリング、62…キー溝、63,72,82,92,113…押圧面、64…連結部、70…ミドルシンクロナイザリング、71,81,91,112,125…被押圧面、73,83,84,93…突起、80,90…インナシンクロナイザリング、101…ベアリング、110…可動部、114…平行部、120…ギア本体、122…凹部、123…突出部、124…コーン部、95,250,310,320,330…シンクロナイザリング。

Claims (2)

  1. メインシャフトと一体に回転するシンクロナイザハブと、前記シンクロナイザハブと一体に回転し且つその回転軸の方向に相対変位可能なスリーブと、同スリーブが回転軸の方向に変位して噛合することにより同スリーブと一体に回転するギアと、前記シンクロナイザハブと一体に回転し、前記スリーブと前記ギアとの噛合に際して前記スリーブとともに前記ギア側に変位して同ギアに形成されたテーパ面に押圧されることにより、前記スリーブ及び前記ギアの回転を同期させるシンクロナイザリングとを備える同期噛合装置において、
    前記シンクロナイザリングは前記シンクロナイザハブと一体に回転する第1のリングと、この第1のリングと一体に回転し且つ同リングに対して回転軸の方向に近接離間可能な第2のリングとによって構成され、前記ギアは前記スリーブが噛合されるギア本体と、同ギア本体と一体に回転し且つ同ギア本体に対して回転軸方向に変位可能な可動部とを含み、同可動部は前記スリーブと前記ギアとの噛合に際して前記第1のリングに形成されたテーパ面により押圧されることによって前記第2のリング側に変位し、同第2のリングを前記ギア本体及び同可動部にそれぞれ形成されたテーパ面との間で挟圧する
    ことを特徴とする同期噛合装置。
  2. 前記ギアは前記ギア本体と一体に回転し且つ同ギア本体に対して回転軸の方向に近接離間可能な第3のリングを更に備え、前記第1のリングは前記シンクロナイザハブと一体に回転する第4のリングと、前記第4のリングと一体に回転し且つ同第4のリングに対して回転軸方向に近接離間可能に連結される第5のリングとから構成され、前記第3のリングは前記スリーブと前記ギアとの噛合に際して前記第4のリング及び前記第5のリングにそれぞれ形成されたテーパ面の間で挟圧される
    ことを特徴とする請求項1に記載の同期噛合装置。
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