JPH08200397A - 車両用変速機の同期装置 - Google Patents
車両用変速機の同期装置Info
- Publication number
- JPH08200397A JPH08200397A JP2866295A JP2866295A JPH08200397A JP H08200397 A JPH08200397 A JP H08200397A JP 2866295 A JP2866295 A JP 2866295A JP 2866295 A JP2866295 A JP 2866295A JP H08200397 A JPH08200397 A JP H08200397A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sleeve
- synchronizer ring
- clutch
- friction
- face
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D23/00—Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
- F16D23/02—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
- F16D23/04—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両用変速機の1速ギヤあるいはリバースギ
ヤに適した簡潔構成の同期装置を提供する。 【構成】 同軸上に隣接して相対回転自在に配設した一
対の回転体1,3のうちの一方の回転体1にスリーブ6
を噛み合い係合保持させる。スリーブ6を軸方向に移動
させて他方の回転体3に係脱自在に噛み合い係合させる
操作手段を設ける。他方の回転体3に噛み合い係合保持
させたシンクロナイザリング7をスリーブ6に接近した
初期位置に弾圧保持させる弾機10を設ける。スリーブ
6の側面に設けた摩擦面11に摺接するクラッチ面12
をシンクロナイザリング7の側面に設けて摩擦クラッチ
を構成したことにより、スリーブ6を前進移動(シフト
移動)させて摩擦面11をシクラッチ面12に押し付け
ると、両面11,12の間に生じる摩擦力で一対の回転
体1,3の相対回転が抑制されるようにした。
ヤに適した簡潔構成の同期装置を提供する。 【構成】 同軸上に隣接して相対回転自在に配設した一
対の回転体1,3のうちの一方の回転体1にスリーブ6
を噛み合い係合保持させる。スリーブ6を軸方向に移動
させて他方の回転体3に係脱自在に噛み合い係合させる
操作手段を設ける。他方の回転体3に噛み合い係合保持
させたシンクロナイザリング7をスリーブ6に接近した
初期位置に弾圧保持させる弾機10を設ける。スリーブ
6の側面に設けた摩擦面11に摺接するクラッチ面12
をシンクロナイザリング7の側面に設けて摩擦クラッチ
を構成したことにより、スリーブ6を前進移動(シフト
移動)させて摩擦面11をシクラッチ面12に押し付け
ると、両面11,12の間に生じる摩擦力で一対の回転
体1,3の相対回転が抑制されるようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用変速機の同期装置
に係り、特に、1速ギヤあるいはリバースギヤに適した
簡潔構成の同期装置に関するものである。
に係り、特に、1速ギヤあるいはリバースギヤに適した
簡潔構成の同期装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用変速機の1速ギヤあるいは
リバースギヤにおいては、例えば図4に示したように図
示しないカウンタシャフトの回転にともなって回転駆動
されるドリブンギヤAをメインシャフトBに軸着すると
ともに、ドリブンギヤAのドッグ部Cに係脱自在に噛み
合い係合するスリーブDをメインシャフトBに設けたハ
ブEに噛み合い係合保持させていた。
リバースギヤにおいては、例えば図4に示したように図
示しないカウンタシャフトの回転にともなって回転駆動
されるドリブンギヤAをメインシャフトBに軸着すると
ともに、ドリブンギヤAのドッグ部Cに係脱自在に噛み
合い係合するスリーブDをメインシャフトBに設けたハ
ブEに噛み合い係合保持させていた。
【0003】そして、常時は図4に実線で示したように
ハブEのみに噛み合い係合しているスリーブDを図示し
ないシフタで同図に二点鎖線で示したように前進移動さ
せてドリブンギヤAのドッグ部Cにも噛み合い係合させ
ることにより、ドリブンギヤAの回転をスリーブDおよ
びハブEを介してメインシャフトBに伝達させるように
していた。
ハブEのみに噛み合い係合しているスリーブDを図示し
ないシフタで同図に二点鎖線で示したように前進移動さ
せてドリブンギヤAのドッグ部Cにも噛み合い係合させ
ることにより、ドリブンギヤAの回転をスリーブDおよ
びハブEを介してメインシャフトBに伝達させるように
していた。
【0004】このように1速ギヤあるいはリバースギヤ
の同期装置を省略したものにおいては、変速機の構成が
簡略化されるにも拘らず、僅かでも車両が移動している
状態で1速あるいはリバースにシフトしようとすると、
クラッチのオフ操作にともなって静止しているドリブン
ギヤAとスリーブDが相対回転してしまう。従って、同
期装置を設けていない従来の変速機を1速あるいはリバ
ースにシフトすると、スリーブDがドック部Cに円滑に
噛み合わなくてギヤ鳴りが生じてしまう懸念があった。
の同期装置を省略したものにおいては、変速機の構成が
簡略化されるにも拘らず、僅かでも車両が移動している
状態で1速あるいはリバースにシフトしようとすると、
クラッチのオフ操作にともなって静止しているドリブン
ギヤAとスリーブDが相対回転してしまう。従って、同
期装置を設けていない従来の変速機を1速あるいはリバ
ースにシフトすると、スリーブDがドック部Cに円滑に
噛み合わなくてギヤ鳴りが生じてしまう懸念があった。
【0005】このような事態を回避するためには、2速
以上のギヤに用いられている同期装置を1速ギヤあるい
はリバースギヤに適用すればよい。ところが、この場合
はシフト時に懸念されるギヤ鳴りを防止できるにも拘ら
ず、変速機の構成が複雑になるとともに製造コストが高
くついてしまうという不具合がある。
以上のギヤに用いられている同期装置を1速ギヤあるい
はリバースギヤに適用すればよい。ところが、この場合
はシフト時に懸念されるギヤ鳴りを防止できるにも拘ら
ず、変速機の構成が複雑になるとともに製造コストが高
くついてしまうという不具合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたものであって、1速ギヤあるいはリバース
ギヤに適した簡潔構成の同期装置を提供することによ
り、製造コストの上昇を抑制しつつ1速あるいはリバー
スへのシフト時に懸念されるギヤ鳴りを予防することを
課題としている。
みてなされたものであって、1速ギヤあるいはリバース
ギヤに適した簡潔構成の同期装置を提供することによ
り、製造コストの上昇を抑制しつつ1速あるいはリバー
スへのシフト時に懸念されるギヤ鳴りを予防することを
課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、同軸上に隣接して相対回転自在に配設した
一対の回転体のうちの一方の回転体にスリーブを噛み合
い係合保持させるとともに、該スリーブを軸方向に移動
させて他方の回転体に係脱自在に噛み合い係合させる操
作手段を設けている。また、前記一対の回転体のうちの
他方の回転体に噛み合い係合保持させたシンクロナイザ
リングをスリーブに接近した初期位置に弾圧保持させる
弾機を設けている。そして、前記スリーブの側面に設け
た摩擦面に摺接するクラッチ面をシンクロナイザリング
の側面に設けて摩擦クラッチを構成したことを特徴とし
ている。
に本発明は、同軸上に隣接して相対回転自在に配設した
一対の回転体のうちの一方の回転体にスリーブを噛み合
い係合保持させるとともに、該スリーブを軸方向に移動
させて他方の回転体に係脱自在に噛み合い係合させる操
作手段を設けている。また、前記一対の回転体のうちの
他方の回転体に噛み合い係合保持させたシンクロナイザ
リングをスリーブに接近した初期位置に弾圧保持させる
弾機を設けている。そして、前記スリーブの側面に設け
た摩擦面に摺接するクラッチ面をシンクロナイザリング
の側面に設けて摩擦クラッチを構成したことを特徴とし
ている。
【0008】
【作用】上記のように構成した車両用変速機の同期装置
において、スリーブを前進移動(シフト移動)させてそ
の側面に形成した摩擦面をシンクロナイザリングのクラ
ッチ面に押し付けると、両者間の摩擦力によってスリー
ブとシンクロナイザリングの相対回転が抑制される。よ
って、スリーブの摩擦面をシンクロナイザリングのクラ
ッチ面に押し付けている状態では、スリーブを噛み合い
係合保持している回転体とシンクロナイザリングを噛み
合い係合保持している回転体の相対回転が抑制される。
において、スリーブを前進移動(シフト移動)させてそ
の側面に形成した摩擦面をシンクロナイザリングのクラ
ッチ面に押し付けると、両者間の摩擦力によってスリー
ブとシンクロナイザリングの相対回転が抑制される。よ
って、スリーブの摩擦面をシンクロナイザリングのクラ
ッチ面に押し付けている状態では、スリーブを噛み合い
係合保持している回転体とシンクロナイザリングを噛み
合い係合保持している回転体の相対回転が抑制される。
【0009】従って、シフタなどの操作手段を用いてス
リーブを前進移動させてその側面に設けた摩擦面をシン
クロナイザリングのクラッチ面に押し付けつつスリーブ
を前進移動させると、弾機による保持力に抗してスリー
ブがシンクロナイザリングとともに前進移動して他方の
回転体にも噛み合うために、両回転体の噛み合いが円滑
に行なわれる。なお、スリーブを当初の位置に戻すべく
後退移動させて両回転体の噛み合いを解除した場合は、
スリーブによる押圧作用が解除されるために弾機の張力
でシンクロナイザリングが初期位置まで押し戻されてつ
ぎのシフト操作を待機する。
リーブを前進移動させてその側面に設けた摩擦面をシン
クロナイザリングのクラッチ面に押し付けつつスリーブ
を前進移動させると、弾機による保持力に抗してスリー
ブがシンクロナイザリングとともに前進移動して他方の
回転体にも噛み合うために、両回転体の噛み合いが円滑
に行なわれる。なお、スリーブを当初の位置に戻すべく
後退移動させて両回転体の噛み合いを解除した場合は、
スリーブによる押圧作用が解除されるために弾機の張力
でシンクロナイザリングが初期位置まで押し戻されてつ
ぎのシフト操作を待機する。
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。図1は本発明に係る車両用変速機の同期装置
をリバースギヤに適用した一実施例の断面図であり、図
示しない変速機ケースに軸着したメインシャフト1(一
方の回転体)に、ベアリング2を介してリバースギヤ3
(他方の回転体)を軸着している。なお、リバースギヤ
3はアイドラを介してカウンタシャフト(いずれも図示
省略)に噛み合い保持されている。
説明する。図1は本発明に係る車両用変速機の同期装置
をリバースギヤに適用した一実施例の断面図であり、図
示しない変速機ケースに軸着したメインシャフト1(一
方の回転体)に、ベアリング2を介してリバースギヤ3
(他方の回転体)を軸着している。なお、リバースギヤ
3はアイドラを介してカウンタシャフト(いずれも図示
省略)に噛み合い保持されている。
【0011】前記リバースギヤ3のドック部4に隣接す
るハブ5をメインシャフト1に設け、このハブ5にスリ
ーブ6を噛み合い係合保持させている。なお、スリーブ
6は図示しないシフタで摺動制御されてリバースギヤ3
のドック部4に係脱自在に噛み合い係合する。
るハブ5をメインシャフト1に設け、このハブ5にスリ
ーブ6を噛み合い係合保持させている。なお、スリーブ
6は図示しないシフタで摺動制御されてリバースギヤ3
のドック部4に係脱自在に噛み合い係合する。
【0012】また、リバースギヤ3に設けたドック部4
にシンクロナイザリング7を係合保持させている。シン
クロナイザリング7の内周面にはスリーブ6から離間す
るにつれてメインシャフト1の軸芯から離間するように
傾斜する傾斜面8を設け、ドック部4に設けた溝9に嵌
合保持させたC字状の線バネ10を前記傾斜面8に当接
させることにより、この線バネ10の拡張力でシンクロ
ナイザリング7をスリーブ6に近接した初期位置に弾圧
保持させるようにしている。
にシンクロナイザリング7を係合保持させている。シン
クロナイザリング7の内周面にはスリーブ6から離間す
るにつれてメインシャフト1の軸芯から離間するように
傾斜する傾斜面8を設け、ドック部4に設けた溝9に嵌
合保持させたC字状の線バネ10を前記傾斜面8に当接
させることにより、この線バネ10の拡張力でシンクロ
ナイザリング7をスリーブ6に近接した初期位置に弾圧
保持させるようにしている。
【0013】そして、スリーブ6の側面に設けた円錐状
の摩擦面11に摺接する円錐状のクラッチ面12をシン
クロナイザリング7の側面に設けることにより、線バネ
10の保持力に抗してスリーブ6を図中右側に移動させ
て摩擦面11をクラッチ面12に摺接させると、両面1
1,12の間の摩擦力でスリーブ6とシンクロナイザリ
ング7の相対回転を抑制する摩擦クラッチ13を構成し
ている。
の摩擦面11に摺接する円錐状のクラッチ面12をシン
クロナイザリング7の側面に設けることにより、線バネ
10の保持力に抗してスリーブ6を図中右側に移動させ
て摩擦面11をクラッチ面12に摺接させると、両面1
1,12の間の摩擦力でスリーブ6とシンクロナイザリ
ング7の相対回転を抑制する摩擦クラッチ13を構成し
ている。
【0014】以上のように構成した車両用変速機の同期
装置において、スリーブ6がシフトされていない状態で
は、図1および図2に示したようにスリーブ6の摩擦面
11とシンクロナイザリング7のクラッチ面12の間に
若干の隙間が確保されている。従って、この状態ではス
リーブ6とシンクロナイザリング7が自由に相対回転す
る。
装置において、スリーブ6がシフトされていない状態で
は、図1および図2に示したようにスリーブ6の摩擦面
11とシンクロナイザリング7のクラッチ面12の間に
若干の隙間が確保されている。従って、この状態ではス
リーブ6とシンクロナイザリング7が自由に相対回転す
る。
【0015】図示しないシフタを操作してスリーブ6を
図中右側に前進移動させて図2に二点鎖線で示したよう
にスリーブ6の側面に形成した摩擦面11をシンクロナ
イザリング7のクラッチ面12に押し付けると、両者間
の摩擦力によってスリーブ6とシンクロナイザリング7
の相対回転が抑制される。
図中右側に前進移動させて図2に二点鎖線で示したよう
にスリーブ6の側面に形成した摩擦面11をシンクロナ
イザリング7のクラッチ面12に押し付けると、両者間
の摩擦力によってスリーブ6とシンクロナイザリング7
の相対回転が抑制される。
【0016】従って、このようにスリーブ6の摩擦面1
1をシンクロナイザリング7のクラッチ面12に押し付
けている状態では、スリーブ6を噛み合い係合保持して
いるメインシャフト1とシンクロナイザリング7を噛み
合い係合保持しているリバースギヤ3の相対回転が抑制
される。
1をシンクロナイザリング7のクラッチ面12に押し付
けている状態では、スリーブ6を噛み合い係合保持して
いるメインシャフト1とシンクロナイザリング7を噛み
合い係合保持しているリバースギヤ3の相対回転が抑制
される。
【0017】また、スリーブ6に加えるシフト操作力を
大きくすると、スリーブ6からシンクロナイザリング7
に伝わる推力も大きくなる。そして、スリーブ6に加え
る操作力を線バネ10による弾圧保持力よりも大きくす
ると、シンクロナイザリング7に形成した傾斜面8の案
内作用で線バネ10を縮径させつつスリーブ6がシンク
ロナイザリング7とともに図中右側に大きく移動する
(図3を参照)。
大きくすると、スリーブ6からシンクロナイザリング7
に伝わる推力も大きくなる。そして、スリーブ6に加え
る操作力を線バネ10による弾圧保持力よりも大きくす
ると、シンクロナイザリング7に形成した傾斜面8の案
内作用で線バネ10を縮径させつつスリーブ6がシンク
ロナイザリング7とともに図中右側に大きく移動する
(図3を参照)。
【0018】さらに、このように傾斜面8の案内作用で
縮径される線バネ10の反力がスリーブ6の摩擦面11
とシンクロナイザリング7のクラッチ面12の間の圧接
力として作用して摩擦クラッチ13を接続状態にする。
このために、スリーブ6とシンクロナイザリング7が線
バネ10の弾圧保持力に抗して前進移動しているときは
両者の相対回転が阻止もしくは抑制されることになり、
スリーブ6がリバースギヤ3のドック部4に円滑に噛み
合う。
縮径される線バネ10の反力がスリーブ6の摩擦面11
とシンクロナイザリング7のクラッチ面12の間の圧接
力として作用して摩擦クラッチ13を接続状態にする。
このために、スリーブ6とシンクロナイザリング7が線
バネ10の弾圧保持力に抗して前進移動しているときは
両者の相対回転が阻止もしくは抑制されることになり、
スリーブ6がリバースギヤ3のドック部4に円滑に噛み
合う。
【0019】すなわち、スリーブ6とドック部4が噛み
合う時点においては、スリーブ6とシンクロナイザリン
グ7により構成された摩擦クラッチ13の接続作用によ
ってスリーブ6とリバースギヤ3の相対回転が抑制もし
くはゼロになっているために、リバースギヤ3のドック
部4とスリーブ6の噛み合いが円滑に行なわれる。
合う時点においては、スリーブ6とシンクロナイザリン
グ7により構成された摩擦クラッチ13の接続作用によ
ってスリーブ6とリバースギヤ3の相対回転が抑制もし
くはゼロになっているために、リバースギヤ3のドック
部4とスリーブ6の噛み合いが円滑に行なわれる。
【0020】なお、スリーブ6を中立位置に戻すべく図
3に示した状態から図中左側に後退移動させると、スリ
ーブ6による押圧作用が解除されるために、シンクロナ
イザリング7は線バネ10の押し戻し力で初期位置まで
押し戻されてつぎのシフト操作を待機する。
3に示した状態から図中左側に後退移動させると、スリ
ーブ6による押圧作用が解除されるために、シンクロナ
イザリング7は線バネ10の押し戻し力で初期位置まで
押し戻されてつぎのシフト操作を待機する。
【0021】上記実施例では本考案をリバースギヤの同
期装置に適用しているが、斯る同期装置を1速ギヤに適
用することもできる。また、実施例ではシンクロナイザ
リング7の内周に傾斜面8を形成し、この傾斜面8の端
部に段部14を設けている。そして、シンクロナイザリ
ング7が初期位置に位置するときに線バネ10を段部1
4に係合させることにより、シンクロナイザリング7の
初期位置への弾圧保持力を大きくしつつ、スリーブ6を
中立位置に戻すと線バネ10の拡張力と傾斜面8の案内
作用でシンクロナイザリング7が初期位置に押し戻され
るようにし、しかも、線バネ10の張力を傾斜面8で倍
加させて摩擦面11とクラッチ面12の間の摩擦による
同期力を大きくするようにしているが、シンクロナイザ
リング7を初期位置に弾圧保持させる弾機を皿バネ,コ
イルスプリングあるいはラバースプリングなどで構成す
ることもできる。
期装置に適用しているが、斯る同期装置を1速ギヤに適
用することもできる。また、実施例ではシンクロナイザ
リング7の内周に傾斜面8を形成し、この傾斜面8の端
部に段部14を設けている。そして、シンクロナイザリ
ング7が初期位置に位置するときに線バネ10を段部1
4に係合させることにより、シンクロナイザリング7の
初期位置への弾圧保持力を大きくしつつ、スリーブ6を
中立位置に戻すと線バネ10の拡張力と傾斜面8の案内
作用でシンクロナイザリング7が初期位置に押し戻され
るようにし、しかも、線バネ10の張力を傾斜面8で倍
加させて摩擦面11とクラッチ面12の間の摩擦による
同期力を大きくするようにしているが、シンクロナイザ
リング7を初期位置に弾圧保持させる弾機を皿バネ,コ
イルスプリングあるいはラバースプリングなどで構成す
ることもできる。
【0022】さらに、実施例ではスリーブ6の摩擦面1
1とシンクロナイザリング7のクラッチ面12をともに
円錐状に形成していわゆるコーンクラッチを構成するこ
とにより、より大きな摩擦力(同期力)を得るようにし
ているが、摩擦クラッチ13の構成は任意である。
1とシンクロナイザリング7のクラッチ面12をともに
円錐状に形成していわゆるコーンクラッチを構成するこ
とにより、より大きな摩擦力(同期力)を得るようにし
ているが、摩擦クラッチ13の構成は任意である。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、一対の回転体を噛み合い係合するスリーブの側
面の摩擦面を形成し、スリーブとともに摩擦クラッチを
構成するシンクロナイザリングおよび該シンクロナイザ
リングを初期位置に弾圧保持させる弾機を設けるという
簡潔構成であるにも拘らず、スリーブのシフト操作にと
もなって一対の回転体の相対回転を自動的に抑制してス
リーブの噛み合いを円滑なものとすることができるため
に、製造コストの上昇を抑制しつつ1速あるいはリバー
スへのシフト時に懸念されるギヤ鳴りを予防することが
できる。
よれば、一対の回転体を噛み合い係合するスリーブの側
面の摩擦面を形成し、スリーブとともに摩擦クラッチを
構成するシンクロナイザリングおよび該シンクロナイザ
リングを初期位置に弾圧保持させる弾機を設けるという
簡潔構成であるにも拘らず、スリーブのシフト操作にと
もなって一対の回転体の相対回転を自動的に抑制してス
リーブの噛み合いを円滑なものとすることができるため
に、製造コストの上昇を抑制しつつ1速あるいはリバー
スへのシフト時に懸念されるギヤ鳴りを予防することが
できる。
【図1】本発明に係る車両用変速機の同期装置をリバー
スギヤに適用した一実施例の断面図である。
スギヤに適用した一実施例の断面図である。
【図2】スリーブの摩擦面をシンクロナイザリングのク
ラッチ面に押し付ける直前の断面図である。
ラッチ面に押し付ける直前の断面図である。
【図3】スリーブを両回転体に噛み合い係合させた状態
の断面図である。
の断面図である。
【図4】リバースギヤの噛み合い部分の従来例を示した
断面図である。
断面図である。
1 メインシャフト(一方の回転体) 2 ベアリング 3 リバースギヤ(他方の回転体) 4 ドック部 5 ハブ 6 スリーブ 7 シンクロナイザリング 8 傾斜面 9 溝 10 線バネ(弾機) 11 摩擦面 12 クラッチ面 13 摩擦クラッチ 14 段部
Claims (1)
- 【請求項1】 同軸上に隣接して相対回転自在に配設し
た一対の回転体と、一方の回転体に噛み合い係合保持さ
せたスリーブと、該スリーブを軸方向に移動させて他方
の回転体に係脱自在に噛み合い係合させる操作手段と、
他方の回転体に噛み合い係合保持させたシンクロナイザ
リングと、該シンクロナイザリングをスリーブに接近し
た初期位置に弾圧保持させる弾機とを備え、前記スリー
ブの側面に設けた摩擦面に摺接するクラッチ面をシンク
ロナイザリングの側面に設けて摩擦クラッチを構成した
ことを特徴とする車両用変速機の同期装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2866295A JPH08200397A (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | 車両用変速機の同期装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2866295A JPH08200397A (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | 車両用変速機の同期装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08200397A true JPH08200397A (ja) | 1996-08-06 |
Family
ID=12254724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2866295A Pending JPH08200397A (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | 車両用変速機の同期装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08200397A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002276688A (ja) * | 2001-03-19 | 2002-09-25 | Aisin Ai Co Ltd | 同期装置 |
US6647816B1 (en) * | 2002-04-25 | 2003-11-18 | Borgwarner Inc. | Electrically actuated synchronizer for a vehicle transmission |
KR101014441B1 (ko) * | 2004-11-25 | 2011-02-14 | 현대자동차주식회사 | 수동변속기의 후진 울림 방지장치 |
DE102011114055A1 (de) * | 2011-09-22 | 2013-03-28 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Synchronisiervorrichtung für ein Getriebe eines Kraftfahrzeuges |
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