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JP3805891B2 - 車両の燃料残量検出装置 - Google Patents

車両の燃料残量検出装置 Download PDF

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  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に燃料残量が少なくなった際にドライバに対して警告灯を点灯して報知する車両の燃料残量検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車等の車両では、燃料の残量が少なくなった際に、インストルメントパネルのコンビネーションメータ等に設けた燃料残量警告灯を点灯してドライバに報知するようになっている。
【0003】
燃料タンク内の燃料の残量を計測する計測手段としては、例えば、燃料タンク内の可変抵抗にフロートを設けて燃料タンク内の液面高さより燃料残量を求めるように構成した比較的安価なフュエルセンダが用いられる。
【0004】
ところが、燃料タンク内の液面は、車両の振動、姿勢等の影響を受けて大きく変動するため、瞬時に測定した燃料残量ではこれらを要因とする誤差が多く含まれている可能性があるため、瞬時の燃料残量の所定時間の平均値を燃料残量とすることが一般に行われている。
【0005】
そしてさらに、正確な燃料残量を計測するため、例えば、特公昭63−44176号公報では、燃料タンクに燃料を一杯まで満たしたとき操作スイッチを押して燃料値を最大に設定し、この最大燃料値から自動車のエンジン噴出量信号による使用燃料値を減算し、この減算結果の燃料残量値とフュエルセンダからの残燃料信号に当たる検出燃料値(所定時間につき平均化した値)とを比較して燃料残量の計測を行うことが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フュエルセンダ等の計測手段では、燃料タンク内で0リットル付近まで正確に計測することが難しく、このため、未だ燃料タンク内の燃料残量がドライバに警告する必要のないレベルにあるにもかかわらず、燃料残量が少なく計測されて燃料残量警告灯が点灯される可能性がある。
【0007】
特に、燃料タンクの中央部がプロペラシャフト等の逃げの為、凹形状になってメインタンクとサブタンクとで形成される燃料タンク、いわゆる鞍型の燃料タンクにおいては、燃料残量が少ない領域では、それぞれメインタンク用とサブタンク用の2つの計測手段を用いて燃料残量を計測し、その合計値を燃料量とするのが一般的で、計測手段が0リットルまでを感知できないと、車両が旋回した場合等に、燃料がメインタンク側から殆ど0リットルになっていたサブタンク側に戻された際、メインタンク側の燃料残量の減少は計測できてもサブタンク側の燃料残量の増加が計測できないため、燃料残量が著しく減少したように計測されて燃料残量警告灯が点灯される可能性がある。
【0008】
これを改善するに、燃料タンクの形状、計測手段の数や取り付け位置を工夫するとともに、0リットル付近まで比較的正確に計測することが可能なサーミスタ等を応用した計測手段を用いることが考えられるが、非常に複雑で高価なものになってしまう。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、例え鞍型の燃料タンクであっても、従来の計測手段を用いて、簡単かつ安価に、正確に燃料残量の検出が行える車両の燃料残量検出装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1記載の本発明による車両の燃料残量検出装置は、燃料タンクの燃料残量を計測する燃料残量計測手段と、上記燃料残量が予め設定した基準値を下回るか判定する下限判定手段と、予め設定した走行距離の間、上記燃料残量が上記基準値を下回ることが連続することを判定する連続判定手段と、上記連続判定手段で連続すると判定した場合に上記燃料タンク内の実際の燃料残量が上記基準値を下回ることを出力する出力手段とを備えたものである。
【0011】
上記請求項1記載の車両の燃料残量検出装置は、燃料残量計測手段で燃料タンクの燃料残量を計測し、下限判定手段で上記燃料残量が予め設定した基準値を下回るか判定し、連続判定手段で、予め設定した走行距離の間、上記燃料残量が上記基準値を下回ることが連続することを判定する。そして、出力手段は上記連続判定手段で連続すると判定した場合に上記燃料タンク内の実際の燃料残量が上記基準値を下回ることを出力する。このため、例え、短時間であっても、高速走行して燃料を消費し、燃料残量が上記基準値を下回る際には上記出力手段から確実に出力される。
【0012】
また、請求項2記載の本発明による車両の燃料残量検出装置は、燃料タンクの燃料残量を計測する燃料残量計測手段と、上記燃料残量が予め設定した基準値を下回るか判定する下限判定手段と、予め設定した走行距離と、予め設定した時間と回数の少なくとも一方のどちらかの間、上記燃料残量が上記基準値を下回ることが連続することを判定する連続判定手段と、上記連続判定手段で連続すると判定した場合に上記燃料タンク内の実際の燃料残量が上記基準値を下回ることを出力する出力手段とを備えたものである。
【0013】
上記請求項2記載の車両の燃料残量検出装置は、燃料残量計測手段で燃料タンクの燃料残量を計測し、下限判定手段で上記燃料残量が予め設定した基準値を下回るか判定し、連続判定手段で、予め設定した走行距離と、予め設定した時間と回数の少なくとも一方のどちらかの間、上記燃料残量が上記基準値を下回ることが連続することを判定する。そして、出力手段は上記連続判定手段で連続すると判定した場合に上記燃料タンク内の実際の燃料残量が上記基準値を下回ることを出力する。このため、例え、短時間であっても高速走行して燃料を消費し、燃料残量が上記基準値を下回る場合、或いは、例え、走行距離が少なくても、アイドリングや、登坂走行、および渋滞走行して燃料を消費し、燃料残量が上記基準値を下回る場合には上記出力手段から確実に出力される。
【0015】
さらに、請求項記載の本発明による車両の燃料残量検出装置は、請求項1又は請求項記載の車両の燃料残量検出装置において、燃料の補給を判定する補給判定手段を有し、上記出力手段は、上記連続判定手段で連続すると判定した場合に燃料の補給が行われるまで上記燃料タンク内の実際の燃料残量が上記基準値を下回ることを出力するため、走行振動、車両姿勢の変化が燃料タンク内の燃料液面に変化を与えて上記出力手段からの出力が不安定に行われることが防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図3は本発明の実施の形態を示し、図1は燃料残量検出装置の全体概要の説明図、図2はイグニッションON直後に実行される燃料残量検出プログラムのフローチャート、図3は通常の燃料残量検出プログラムのフローチャートである。
【0017】
図1において、符号1は4輪駆動車の燃料タンクを示し、この燃料タンク1は、例えば、図示しないリヤシート下方に配置され、固定されている。燃料タンク1は、この燃料タンク1の下部に設けられるデファレンシャル(図示せず)を避けるため、底の略中央部が凹形状に形成されており、メインタンク(図中右側のタンク)1aとサブタンク(図中左側のタンク)1bの2つのタンクに区画された、いわゆる鞍型の燃料タンクである。
【0018】
燃料タンク1のメインタンク1aには、燃料をエンジン側に供給し、循環させるフューエルポンプ2と、サブタンク1bから燃料をメインタンク1a側に移送するジェットポンプ3が設けられている。
【0019】
このため、燃料の液面が下降して燃料タンク1の底の略中央部の凸部でメインタンク1aとサブタンク1bとが分離されると、サブタンク1b内の燃料は、ジェットポンプ3によりジェットポンプフィルタ4、移送ライン5を通じてメインタンク1aに移送されるため、まず、サブタンク1b内の燃料の液面から下降することになる。
【0020】
また、メインタンク1aで、フューエルポンプ2によりフューエルポンプフィルタ6を通じて吸入された燃料は、エンジン側へのデリバリライン7のフューエルフィルタ8、フューエルダンパ9を介してフューエルインジェクタ10から噴射、或いはプレッシャレギュレータ11からリターンライン12を経て燃料タンク1内に戻される。
【0021】
さらに、図中符号13は燃料蒸発ガス排出防止システムを構成するキャニスタを示し、燃料タンク1内で発生した蒸発ガスはフュエルセパレータ14を介して設定圧に達すると2ウェイバルブ15を押し開き、このキャニスタ13へ流入して貯えられる。そして、エンジン運転時にスロットルバルブ16が開くと、スロットル負圧によりパージライン17のチェックバルブ18が開き、キャニスタ13に貯えられていたガスは、キャニスタ13下部から吸入する外気と共に、インジェクションボデーに吸入し燃焼させられる。これによりHCの大気への放出を抑止している。尚、燃料タンク1内の負圧が設定圧を超えると、2ウェイバルブ15の作用により、キャニスタ13下部から入る空気を燃料タンク1へ導き、タンク内圧を常に所定の範囲に保つようにし、燃料タンク1の変形防止を図っている。
【0022】
また、メインタンク1aとサブタンク1bとには、可変抵抗21a,21bにフロート22a,22bを取り付けてメインタンク1a、及びサブタンク1b内の液面高さに応じた抵抗値を可変抵抗21a,21bがそれぞれ示すように構成したフュエルセンダ20a,20bが設けられており、これらフュエルセンダ20a,20bは電気的に直列に連結されて、フュエルセンダ20aによる抵抗値とフュエルセンダ20bによる抵抗値の合成抵抗値が、CPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポートがバスラインを介して互いに接続されたマイクロコンピュータ等で構成される制御装置23により計測可能になっている。
【0023】
この合成抵抗値を燃料タンク1内の燃料の残量として表示できるように、制御装置23へのバッテリ25と合成抵抗値の接続ラインの間には、並列に燃料残量表示計24が接続され、この燃料残量表示計24は制御装置23と連結されている。
【0024】
また、上記制御装置23には、コンビネーションメータのスピードメータ部分(図示せず)に配置される走行距離計が表示する走行距離信号が電気的に変換、或いはそのまま入力されるようになっている。
【0025】
さらに、上記制御装置23には、コンビネーションメータのスピードメータ部分に配設されてドライバに燃料の残量が少ないことを警告する燃料残量警告灯26が接続されている。
【0026】
次に、図2、図3のフローチャートを基に、上記制御装置23で実行される燃料残量検出プログラムについて説明する。本発明の燃料残量検出プログラムはイグニッションON直後は、図2に示すフローチャートが実行され、その後は、図3に示すフローチャートが、所定時間毎に実行される。
【0027】
まず、イグニッションON直後(図2)では、ステップ(以下「S」と略称)101で、必要なRAMの初期化が行われ、S102に進み、イグニッションON直後、1秒間の燃料残量の平均値Fa1の読み取りが行われる。
【0028】
すなわち、フュエルセンダ20a,20bから読み取れる瞬間の合成抵抗値を燃料残量を示す値とするのではなく、所定の短時間(例えば、上述のように1秒間)の合成抵抗値の平均値Fa1を燃料残量を示す値とすることで、可能な限り誤差のない燃料残量値を得る。尚、「短時間」とするのは、本処理はイグニッションON直後の処理であるため、これが長い時間ではその意味が失われてしまうためである。
【0029】
次いで、S103に進み、イグニッションOFFする前に燃料残量警告灯26に対して点灯する出力が有ったか否か判定する。そして、燃料残量警告灯26に対して点灯する出力が有った場合は、S104に進み、1秒間の燃料残量平均値Fa1が、予め設定しておいた、燃料の液面が下降してメインタンク1aとサブタンク1bとに燃料が分離された際にメインタンク1aに貯留される最大の燃料残量と、サブタンク1bのフュエルセンダ20bの最小検出残量との和、例えば12リットル以上か否か判定する。これは例えば、燃料残量警告灯26が10リットル以下で点灯するものとし、さらに、分離された際のメインタンク1aの最大の燃料残量が10リットルで、サブタンク1bのフュエルセンダ20bの最小検出残量が2リットルである場合、イグニッションOFFする前に燃料残量警告灯26が点灯されて、サブタンク1bのフュエルセンダ20bの最小検出残量が2リットルであることの誤差を考慮しても12リットルより少ないと判定したものが、12リットル以上となり増加しているのか、そのまま12リットルより少ないままなのか判定する処理である。
【0030】
上記S104の結果、1秒間の燃料残量平均値Fa1が、12リットル以上で、燃料が増加し、燃料の補給が行われたと判定できる場合(Fa1≧12L(リットル)の場合)は、S105に進み、後述する連続10L以下カウンタC10をクリア(C10=0)すると共に、後述する走行距離カウンタLをクリア(L=0)し、燃料残量警告灯26は消灯して、イグニッションON直後の処理を終了する。
【0031】
また、上記S104の結果、1秒間の燃料残量平均値Fa1が12リットルより少ないままの場合(Fa1<12Lの場合)は、そのまま燃料残量警告灯26は点灯したままとしてイグニッションON直後の処理を終了する。
【0032】
一方、上記S103で、イグニッションOFFする前に燃料残量警告灯26に対する出力はなく、消灯していたと判定した際は、S106に進み、1秒間の燃料残量平均値Fa1が、予め設定しておいた低い値、例えば、4リットル以下か否か判定し、車両を停車した後に燃料が減少していないか判定する。
【0033】
そして、上記S106で、1秒間の燃料残量平均値Fa1が4リットル以下(Fa1≦4L)で、車両を停車した後に燃料が減少したと判定できる場合はS107に進み、燃料残量警告灯26を点灯させ、一方、1秒間の燃料残量平均値Fa1が4リットルより多く(Fa1>4L)、車両を停車した後にそれほどの燃料の減少はないと判定できる場合は、そのまま、すなわち燃料残量警告灯26は消灯させたままとしてイグニッションON直後の処理を終了する。
【0034】
次に、上述のイグニッションON直後の処理の後に、所定時間毎に実行される通常の処理について、図3ののフローチャートを基に説明する。
【0035】
まず、S201で前回読み込んでからの走行距離δLを読込み、S202で1分間の燃料残量平均値Fa60 を読み取る。すなわち、通常の処理では、より正確を期して、イグニッションON直後の処理で用いた1秒間の燃料残量平均値Fa1より長く、十分制御に追従できる長さ(例えば、1分間)の合成抵抗値の平均値Fa60 を燃料残量を示す値とする。
【0036】
次いで、S203に進み、現在、燃料残量警告灯26に対して点灯する出力が有り、燃料残量警告灯26が点灯されているか否か判定され、燃料残量警告灯26が点灯されている場合は、S204に進み、1分間の燃料残量平均値Fa60 が12リットル以上となり増加しているのか、そのまま12リットルより少ないままなのか判定する。尚、この判定は、上述のイグニッションON直後の処理で説明した、給油判定処理(上記S104)である。
【0037】
そして、上記S204の結果、1分間の燃料残量平均値Fa60 が、12リットル以上で、燃料が増加し、燃料の補給が行われたと判定できる場合(Fa60 ≧12Lの場合)は、S205に進み、連続10L以下カウンタC10をクリア(C10=0)すると共に、走行距離カウンタLをクリア(L=0)し、燃料残量警告灯26は消灯して、通常の処理を終了する(上記S105に対応)。
【0038】
また、上記S204の結果、1分間の燃料残量平均値Fa60 が12リットルより少ないままの場合(Fa60 <12Lの場合)は、そのまま燃料残量警告灯26は点灯したままとして通常の処理を終了する。
【0039】
このようにS203〜S205が設けられているため、燃料残量警告灯26が点灯されると、燃料の補給が行われるまで燃料残量警告灯26は点灯したままとなる。
【0040】
一方、上記S203で、現在、燃料残量警告灯26が消灯していると判定されると、S206へと進み、1分間の燃料残量平均値Fa60 が、予め設定しておいた低い値、例えば、4リットル以下か否か判定し、燃料がさらに減少していないか判定する。
【0041】
そして、上記S206で、1分間の燃料残量平均値Fa60 が4リットル以下(Fa60 ≦4L)で、燃料がさらに減少したと判定できる場合はS213に進み、燃料残量警告灯26を点灯させて通常の処理を終了する一方、1分間の燃料残量平均値Fa60 が4リットルより多く(Fa60 >4L)、それほどの燃料の減少はないと判定できる場合は、S207に進む。
【0042】
このS207では、1分間の燃料残量平均値Fa60 が、予め設定しておいた警告目標とする値、すなわち10リットル以下か否か判定し、1分間の燃料残量平均値Fa60 が10リットルより多い(Fa60 >10L)場合は、S208に進み、連続10L以下カウンタC10をクリア(C10=0)すると共に、走行距離カウンタLをクリア(L=0)し、燃料残量警告灯26は消灯したまま、通常の処理を終了する。
【0043】
また、上記S207で、1分間の燃料残量平均値Fa60 が、10リットル以下(Fa60 ≦10L)で、警告する段階にあると判定した場合はS209に進み、連続10L以下カウンタC10をカウントアップ(C10=C10+1)して、S210に進む。
【0044】
上記S210では、連続10L以下カウンタC10が10回以上(予め設定しておいた回数)になったか判定し、連続10L以下カウンタC10が10回以上になった場合は、S213に進み、燃料残量警告灯26を点灯させて通常の処理を終了する一方、連続10L以下カウンタC10が10回に達しない場合はS211へと進む。
【0045】
上記S211では、走行距離カウンタLの更新(L=L+δL)を行い、S212に進み、走行距離カウンタLが10km(予め設定しておいた距離)に達したか否か判定する。
【0046】
そして、このS212の判定の結果、走行距離カウンタLが10kmに達した場合、S213に進み、燃料残量警告灯26を点灯させて通常の処理を終了する一方、走行距離カウンタLが10kmに達しない場合、そのまま燃料残量警告灯26は消灯したまま、通常の処理を終了する。
【0047】
すなわち、上記連続10L以下カウンタC10は、1分間の燃料残量平均値Fa60 が10リットル以下であることが何回連続するかカウントするもので、上記走行距離カウンタLは、1分間の燃料残量平均値Fa60 が10リットル以下であることが何km連続するかカウントするものであり、上述のように10回連続、或いは10km連続した場合に、燃料残量警告灯26は点灯され、途中一度でも10リットルより多い結果が得られた場合は、上記連続10L以下カウンタC10と上記走行距離カウンタLはリセットされるのである。
【0048】
この結果、高速走行で短時間に多量に燃料を消費する走行の場合は走行距離カウンタLによって連続したと判定され、一方、渋滞や登坂、或いは長時間のアイドリング等で走行距離は少ないが多量に燃料を消費した場合は連続10L以下カウンタC10によって連続したと判定されて確実に燃料残量警告灯26が点灯されることになる。
【0049】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、燃料タンクの燃料残量を計測する燃料残量計測手段と、上記燃料残量が予め設定した基準値を下回るか判定する下限判定手段と、上記燃料残量が上記基準値を下回ることが予め設定した条件で連続することを判定する連続判定手段と、上記連続判定手段で連続すると判定した場合に上記燃料タンク内の実際の燃料残量が上記基準値を下回ることを出力する出力手段とを備えたので、例え鞍型の燃料タンクであっても、従来の計測手段を用いて、簡単かつ安価に、正確に燃料残量の検出を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃料残量検出装置の全体概要の説明図
【図2】イグニッションON直後に実行される燃料残量検出プログラムのフローチャート
【図3】通常の燃料残量検出プログラムのフローチャート
【符号の説明】
1 燃料タンク
1a メインタンク
1b サブタンク
2 フューエルポンプ
3 ジェットポンプ
20a,20b フュエルセンダ
23 制御装置
26 燃料残量警告灯

Claims (3)

  1. 燃料タンクの燃料残量を計測する燃料残量計測手段と、上記燃料残量が予め設定した基準値を下回るか判定する下限判定手段と、予め設定した走行距離の間、上記燃料残量が上記基準値を下回ることが連続することを判定する連続判定手段と、上記連続判定手段で連続すると判定した場合に上記燃料タンク内の実際の燃料残量が上記基準値を下回ることを出力する出力手段とを備えたことを特徴とする車両の燃料残量検出装置。
  2. 燃料タンクの燃料残量を計測する燃料残量計測手段と、上記燃料残量が予め設定した基準値を下回るか判定する下限判定手段と、予め設定した走行距離と、予め設定した時間と回数の少なくとも一方のどちらかの間、上記燃料残量が上記基準値を下回ることが連続することを判定する連続判定手段と、上記連続判定手段で連続すると判定した場合に上記燃料タンク内の実際の燃料残量が上記基準値を下回ることを出力する出力手段とを備えたことを特徴とする車両の燃料残量検出装置。
  3. 燃料の補給を判定する補給判定手段を有し、上記出力手段は、上記連続判定手段で連続すると判定した場合に燃料の補給が行われるまで上記燃料タンク内の実際の燃料残量が上記基準値を下回ることを出力することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の燃料残量検出装置。
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