JP3691127B2 - スイッチ - Google Patents
スイッチ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3691127B2 JP3691127B2 JP23183795A JP23183795A JP3691127B2 JP 3691127 B2 JP3691127 B2 JP 3691127B2 JP 23183795 A JP23183795 A JP 23183795A JP 23183795 A JP23183795 A JP 23183795A JP 3691127 B2 JP3691127 B2 JP 3691127B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- knob
- coupler
- wall
- switch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は自動車の電装品等に好適な防水性及び防塵性の高いスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
接点を内蔵したケースと、その内部からケース上面を貫通して上方へ突出する回動軸と、その突出端部へ取付けられた傘状のノブと、ケースの側面へ一体に突出形成されたカプラーとを備えたスイッチは公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記従来構造の場合、スイッチに水がかかると、ノブとケースの間隙やカプラーに水が入り込む可能性があり、防水性を高めることが望まれている。また、塵についても同様であり、防塵性を高めることも望まれる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、接点を内蔵したケースと、その内部からケース上面を貫通して上方へ突出する回動軸と、その突出端部へ取付けられた傘状のノブと、ケースの側面へ一体に突出形成されたカプラーとを備えたスイッチにおいて、
ケース上面のノブに覆われる部分に同心円状をなす大小の円環壁を突出形成し、内側の円環壁で回動軸の外周面を囲み、外側の円環壁をノブの外周部に形成された回動軸と略平行な周壁部の内側に重ねるとともに、カプラーの開口部周囲に外向きフランジを設け、スイッチの取付時に下方となるカプラーの壁面にロック用開口部を形成し、このロック用開口部を囲む周壁を下方へ突出形成したことを特徴とする。
【0005】
請求項2の発明は、接点を内蔵したケースと、その内部からケース上面を貫通して上方へ突出する回動軸と、その突出端部へ取付けられた傘状のノブと、ケースの側面へ一体に突出形成されたカプラーとを備えたスイッチにおいて、
ケース上面のノブに覆われる部分に同心円状をなす大小の円環壁を突出形成し、内側の円環壁で回動軸の外周面を囲み、外側の円環壁をノブの外周部に形成された回動軸と略平行な周壁部の内側に重ねるとともに、ケース上面の大小の円環壁に挟まれた部分にケース内と連通する開口部を設け、この開口部を囲む周壁を上方へ突出形成したことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて自動車の電装品について使用するスイッチとして構成された実施の一形態を説明する。
【0007】
図3はこのスイッチの斜視図、図4はカプラー側を示す外観図(図1のA矢示方向図)、図5は底面図(図2のB矢示方向図)、図6は図1の6−6線断面図、図7はケースの上面を示す図である。
【0008】
まず、図3及び4に示すように、このスイッチは略直方体のケース1と、その上面2上に回転自在に取付けられた傘状のノブ3を備えている。
【0009】
ケース1の長手方向両側には取付部4が突出し、かつ、ケース1の上面2の長手方向における縁部で、取付部4の基部上方に切欠き凹部5が形成されている(図3)。
【0010】
このスイッチはノブ3を上にしてかつ凹部5側を若干低くした図1〜3の状態で、取付部4により図示省略した車体側の適当ケ所へ取付けられる。
【0011】
上面2の凹部5と反対側の端部にはレンズ6が取付けられ、ケース1内からの照明光を通すようになっており、さらにノブ3の肩部にもレンズ7が設けられている。
【0012】
図4及び図5に明らかなように、ケース1の取付部4が形成されている側と90°異なる側面の一方には、カプラー8が側方へ突出形成されている。
【0013】
カプラー8の開口部周囲には外向きフランジ9が形成され、かつスイッチの取付時に下側となる壁面にロック用開口部11が形成されている。
【0014】
ロック用開口部11の周囲には下方へ向かって突出している周壁12が形成され、周壁12の一部は外向きフランジ9となっている。
【0015】
このロック用開口部11は、図5に示すように別のカプラー13と結合するとき、そのカプラー13の図示しないロック用爪部が嵌合してロックするために設けられる。
【0016】
図1に示すように、カプラー8の空間14はロック用開口部11と連通するとともに、この空間14内へカプラー端子15がケース1側から突出している。
【0017】
一端がカプラー端子15となる導体板16の他端側はケース1内へ延出して固定接点17として露出し、これに可動接点18が接点スプリング19で押し当てられている。
【0018】
導体板16はケース1の下方へ嵌合されるケース1の底部20と一体化され、この底部20はカプラー8と連続一体である。
【0019】
底部20の中央部には回動中心突起21が上方へ一体に突出形成され、この回動中心突起21の突出端部は接点ホルダー22の回動軸上に設けられた中心穴23へ嵌合している。
【0020】
接点ホルダー22は中央部から左右方向へ延出する腕部24、25を一体に有し、一方の腕部24には可動接点18及び接点スプリング19が支持され、他方の腕部25にはクリックスプリング26とクリックボール27が収容されている。
【0021】
クリックボール27はクリックスプリング26により底部20側へ一体に形成されたクリック溝28へ押しつけられ、接点ホルダー22の回動に節度がつけられている。
【0022】
接点ホルダー22の上面側中央部には回動軸29が上方へ延出して一体に形成され、その上部外周面の一部に切り欠き部30が形成されている。
【0023】
この回動軸29には、ノブ3の中央部に下方へ回って一体に突出形成された筒部31が取付けられてノブ3と接点ホルダー22が一体回動するようになっている。
【0024】
図6に示すように筒部31内には回動軸29の切り欠き部30を含む部分の断面に近似した断面の板バネ32が嵌合され、かつ板バネ32の周方向の一部がすり割り部33になっている。
【0025】
このため、板バネ32の弾性により筒部31は回動軸29に対して抜け止めされ、かつ板バネ32の段部34が切り欠き部30と当接することにより回り止めされている。
【0026】
図7にも示すように、ケース1の上面2には、同心円状をなす大小の円環壁35、36が一体に上方へ突出形成され、内側の円環壁35は回動軸29の外周面に沿い、外側の円環壁36はノブ3の外周部に回動軸29と略平行に形成された周壁部37の内側へ入り込んでいる。
【0027】
さらに、図2及び図7に明らかなように、凹部5近傍の円環壁36内側には上方に開放された小空間38を囲む立壁39が一体に形成されている。
【0028】
また、円環壁35を挟んで立壁39と反対側には円環壁35と同36を結ぶ立壁40が形成され、これらに囲まれた穴41の下方にプリズム42が設けられている(図2)。
【0029】
ただし、この立壁40は円環壁35及び同36と分離して単独で穴41の周囲を囲む周壁部として形成することもできる。
【0030】
レンズ6の下方の空間には、底部20に取付けられたバルブ43の発光部が収容され、その光はレンズ6を通して外部へ出るとともに、プリズム42から穴41を通り、ノブ3のレンズ7を通っても外部へ出るようになっている。
【0031】
次に本例の作用を説明する。図1及び図2において、車体側の適当ケ所にスイッチを図の向きで取付けたとき、ロック用開口部11はカプラー8の下方に位置する。
【0032】
そこでスイッチに水がかかると、ほとんどの水はノブ3とケース1の表面をつたってそのまま滴下してしまう。このとき一部は図2に示すようにノブ3から凹部5へ落ちてからケース1の下方へ落下する。
【0033】
また、ケース1の表面をつたってカプラー8へ向かった水は、開口部に形成された外向きフランジ9でほとんどが阻止され、仮にカプラー8の空間14内へ入っても、ロック用開口部11から速やかに下方へ排出される。
【0034】
そのうえ、ロック用開口部11を囲む周壁12が下方へ延出しているから、カプラー8の下方からロック用開口部11を通って空間14内へ水が入るおそれは極めて少ない。
【0035】
ごく一部の水がノブ3と上面2の間へ侵入しても、周壁部37と円環壁36が一種のラビリンス構造をなし、かつ円環壁36の内側には小空間38と立壁39が設けられているので、ここでほとんどが侵入を止められる。
【0036】
わずかの水がさらに中心部まで進んでも、回動軸29の周囲を円環壁35が囲んでいるので、円環壁35によって阻止され、円環壁35を乗り越えて円環壁35と回動軸29の間からケース1内へ侵入する可能性はほとんど無くなる。
【0037】
そのうえ、プリズム42の上方に形成される穴41の周囲は立壁40と円環壁35、36で囲まれているため、穴41からケース1内へ水が侵入するおそれもほとんど無くなる。
【0038】
ゆえに、著しく防水性を高めることができる。なおかつ、防塵性についても防水性と同様に高まる。
【0039】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、ノブの回動軸の外周を囲む円環壁をケース上面に設け、かつこの円環壁と同心円状により大径の円環壁を設けてノブの外周部に形成された周壁部の内側へ重ねることによりラビリンス構造を形成した。
【0040】
ゆえに、スイッチに水がかかっても、ノブとケースの間からケース内へ水が侵入することを阻止できる。また、防塵性も同様に高くできる。
【0041】
さらに、ケースの側方へ突出するカプラーの取付時に下方となる壁面にロック用開口部を設け、かつこのロック用開口部を囲む周壁を下方へ突出形成したので、カプラー内へ入った水も開口部から排出でき、防水性を極めて高くできる。
【0042】
そのうえ、カプラーの水抜き用開口部としてロック用開口部を利用するので、特別な開口部を形成する必要がなく、構造を簡単にできる。
【0043】
請求項2の発明によれば、前記ノブとケース間の防水構造に加え、ケース上面の内外の円環壁に挟まれた部分に穴を開口し、この穴の周囲を囲む立壁を設けたので、ノブとケースの間へ侵入した水をこの穴からケース内へ侵入しないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図3の1−1線断面図
【図2】 図3の2−2線断面図
【図3】 スイッチの斜視図
【図4】 スイッチの図1におけるA矢示方向図
【図5】 スイッチの図2におけるB矢示方向図
【図6】 図1の6−6線断面図
【図7】 ケースの上面図
【符号の説明】
1:ケース、3:ノブ、5:凹部、8:カプラー、11:ロック用開口部、12:周壁、20:底部、22:接点ホルダー、29:回動軸
Claims (2)
- 接点を内蔵したケースと、その内部からケース上面を貫通して上方へ突出する回動軸と、その突出端部へ取付けられた傘状のノブと、ケースの側面へ一体に突出形成されたカプラーとを備えたスイッチにおいて、
ケース上面のノブに覆われる部分に同心円状をなす大小の円環壁を突出形成し、内側の円環壁で回動軸の外周面を囲み、
外側の円環壁をノブの外周部に形成された回動軸と略平行な周壁部の内側に重ねるとともに、
カプラーの開口部周囲に外向きフランジを設け、
スイッチの取付時に下方となるカプラーの壁面にロック用開口部を形成し、
このロック用開口部を囲む周壁を下方へ突出形成したことを特徴とするスイッチ。 - 接点を内蔵したケースと、その内部からケース上面を貫通して上方へ突出する回動軸と、その突出端部へ取付けられた傘状のノブと、ケースの側面へ一体に突出形成されたカプラーとを備えたスイッチにおいて、
ケース上面のノブに覆われる部分に同心円状をなす大小の円環壁を突出形成し、内側の円環壁で回動軸の外周面を囲み、
外側の円環壁をノブの外周部に形成された回動軸と略平行な周壁部の内側に重ねるとともに、
ケース上面の大小の円環壁に挟まれた部分にケース内と連通する開口部を設け、この開口部を囲む周壁を上方へ突出形成したことを特徴とするスイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23183795A JP3691127B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | スイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23183795A JP3691127B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | スイッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0982165A JPH0982165A (ja) | 1997-03-28 |
JP3691127B2 true JP3691127B2 (ja) | 2005-08-31 |
Family
ID=16929795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23183795A Expired - Lifetime JP3691127B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | スイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3691127B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4583100B2 (ja) * | 2004-08-04 | 2010-11-17 | 上田日本無線株式会社 | 表示パネルを支持する枠体 |
-
1995
- 1995-09-08 JP JP23183795A patent/JP3691127B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0982165A (ja) | 1997-03-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6525283B2 (en) | Multifunction rocker switch | |
KR100224267B1 (ko) | 케이스의 시일구조 및 그 조립방법 | |
JPH09204972A (ja) | 回転コネクタ | |
JP3691127B2 (ja) | スイッチ | |
JP2000021273A (ja) | コラムスイッチ | |
JPH03503338A (ja) | 自動車用ステアリングコラムスイッチ | |
US4323877A (en) | Turn direction detector for use in automobile | |
KR100355768B1 (ko) | 자동차의 캔슬캠 일체형 조향각 센서 | |
US4797517A (en) | Switch device of portable flashlight | |
US4370010A (en) | Quick change multiple function outlet | |
JP2003234036A (ja) | 車両用スイッチ | |
JPS585635Y2 (ja) | 車両用室内灯 | |
JPS6346268Y2 (ja) | ||
JP2001256860A (ja) | 防水型スイッチ装置 | |
JP3112403B2 (ja) | 相対回転部材間継電装置 | |
JPH0411541A (ja) | ステアリングホイールの継電装置 | |
JPH09247511A (ja) | アクセサリシューに取り付けられる撮像機器用補助部品の回転機構 | |
JPS631362Y2 (ja) | ||
JPS641719Y2 (ja) | ||
KR100657707B1 (ko) | 차량의 캔슬 캠 | |
JPH0724757Y2 (ja) | 防水用コンビネーションスイッチ | |
JPH029475Y2 (ja) | ||
JPS5846494Y2 (ja) | 車輌用灯具 | |
JPH0714586Y2 (ja) | 車両用ドアの開閉検出装置 | |
JPS6235221Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050603 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050614 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050615 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090624 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090624 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100624 Year of fee payment: 5 |