JPS6235221Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスイツチ、特にシーソースイツチある
いはスライドスイツチを逆付防止して取付ける装
置に係るものである。

従来、こうしたスイツチの取付にあたつては、
ビス等を使用する場合がほとんどで、しかも逆付
されて取付られると、配線コードがからみ合つた
りして不都合なことが多かつた。

本考案はこうした欠点を根本的に解消して、ビ
スなしで容易に取付でき、しかも逆付も防止しう
るものであり、以下、その一実施例にもとづいて
図面とともに説明する。

第１図は本考案のスイツチ取付装置の分解斜視
図で、１はシーソー型のスイツチで内部に接点部
品が収納された合成樹脂の本体２と、この本体２
の裏面から突出して配設された５個の端子３，
４，５，６，７を有する８はスリツトで本体２の
裏面の端子が配設されない箇所に設けられてい
る。なお、端子３，４，５と端子６，７、スリツ
ト８は各々一直線状に配置される。前記スリツト
８は本来は前述のような端子が挿通して配設され
るために設けられているものではあるが、回路上
も不要なため配設されずに製造される。したがつ
て、中心線Ａ（この中心線は端子６を通る）に対
して一側には端子７が有り、他側には端子が無い
ように非対称に配設される。なお、中心線Ａ（こ
の中心線は端子４も通る）に対して、端子３と５
は対称である。また、本体２は中心線Ａに対して
対称である。なお、９は操作部で本体２の表面に
設けられる。１０は合成樹脂体で、本体２の外形
に沿う形状の枠部１１が一体成形され、本体２が
収納されるものである。１２はやはり合成樹脂体
１０と一体成形された逆付防止用凸部で、前記本
体２が枠部１１に収納されたとき、中心線Ａに対
して一側に位置する箇所に設けられ、スイツチ１
が正常に取付けられたときは端子が配設されない
箇所（スリツト８）に位置決めされ、逆付された
時は端子５と当接するため、本体２が枠部１１に
収納できない作用をする。また、１３は切欠部で
操作部９を合成樹脂体１０の外部に露出するため
に設けられる。１４は合成樹脂製の押え体で、合
成樹脂体１０とほぼ同様な形状に成形され、両者
を組み合わせることによりスイツチ１の側面に当
接して、このスイツチ１の脱落を防止するもので
ある。そして、１５は切欠部１３と対応する切欠
部である。なお、押え体１４の内面に枠部１１と
同形状の枠部を成形してもよい。

次に第２図は前記構成部品の組立過程の斜視図
で、本体２は枠部１１に収納され、操作部９は切
欠部１３から露出し、逆付防止用凸部１２は端子
が配設されない箇所（スリツト８）の下部に密接
して位置決めされる。これは正常な取付状態を表
わしており、もし、スイツチ１を逆付すると、端
子５が逆付防止用凸部１２と当接するようになる
ため、本体２が枠部１１に収納できなくなる。

次に、第３図は前記構成部品の組立時断面図
で、押え体１４の内面は本体２に当接するように
なり、合成樹脂体１０と組み合わされて結合され
る。なお、結合箇所と結合手段ならびに端子に接
続される配線コードは図示していない。

以上からなる本考案のスイツチの取付装置は、
逆付防止用凸部の設置により、逆付防止されるた
め、組立作業がフールプルーフ化され、配線コー
ドのからみ合いも防止され、しかも枠部により安
定に取付られるとともに、押え体が当接するた
め、スイツチを取付けるためだけのねじが不要に
なり、組立が容易であるという優れた効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

図面はいづれも本考案のスイツチの取付装置の
一実施例で、第１図は分解斜視図、第２図は組立
過程時斜視図、第３図は組立時断面図である。 １……スイツチ、２……本体、３，４，５，
６，７……端子、８……スリツト（端子が配設さ
れない箇所）、１０……合成樹脂体、１１……枠
部、１２……逆付防止用凸部、１４……押え体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中心線に対して対称な本体とこの本体から突出
   され前記中心線に対して非対称に配設された端子
   を有するスイツチと、前記本体が収納される枠部
   と前記中心線の一側に位置し前記端子が配設され
   ない箇所に位置決めされ前記スイツチの逆付時に
   は前記端子と当接して前記本体が前記枠部に収納
   できない逆付防止用凸部が設けられた合成樹脂体
   と、前記スイツチに当接される押え体とを備えた
   スイツチの取付装置。