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JP3406215B2 - リモートセンス式電源供給装置 - Google Patents

リモートセンス式電源供給装置

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Publication number
JP3406215B2
JP3406215B2 JP02536198A JP2536198A JP3406215B2 JP 3406215 B2 JP3406215 B2 JP 3406215B2 JP 02536198 A JP02536198 A JP 02536198A JP 2536198 A JP2536198 A JP 2536198A JP 3406215 B2 JP3406215 B2 JP 3406215B2
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JP
Japan
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power supply
voltage
supply device
load
voltage detection
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JP02536198A
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和利 渕上
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Fujitsu Telecom Networks Ltd
Original Assignee
Fujitsu Telecom Networks Ltd
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Publication date
Application filed by Fujitsu Telecom Networks Ltd filed Critical Fujitsu Telecom Networks Ltd
Priority to JP02536198A priority Critical patent/JP3406215B2/ja
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
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  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源装置から給電
線を介して負荷に供給されている電圧を電圧検出線を介
して検出することで負荷に所定の電圧が供給されるよう
にしたリモートセンス式電源供給装置に関する。より詳
細には、給電線ならびに電圧検出線の断線(未接続を含
む)を検出して負荷への電力供給を遮断または低減でき
るようにしたリモートセンス式電源供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電源装置から負荷に大電流を供給する場
合、電源装置の出力端子と負荷との間を接続する給電線
による電圧降下が無視できなくなる。電源装置と負荷と
の距離が離れている場合も、給電線の長さに比例して給
電線の抵抗が増加するため給電線による電圧降下が無視
できなくなる。このような場合には、負荷端に実際に供
給されている電圧を電圧検出線により検出(リモートセ
ンス)することで負荷端の電圧を制御できるリモートセ
ンス式電源供給装置を用いることが多い。
【0003】リモートセンス式電源供給装置では、電圧
検出線の断線や電圧検出線の接続忘れ等があると、負荷
に供給する電圧を正しく制御できなくなる。また、電圧
検出線の断線等に対処するための保護回路の構成によっ
ては、給電線が断線した場合に、電圧検出線を介して負
荷へ電流が供給されてしまうことがある。このため、電
圧検出線の断線や給電線の断線に対処するために、各種
の提案がなされている。
【0004】特開昭58−79167号公報(特開昭5
8−80562号公報)には、直流電源出力の過電圧検
出回路の入力に、過電圧検出値より高い直流電源出力以
外の電圧を抵抗を通じて印加することにより、リモート
センス線の接続が断たれた場合に負荷への電力供給を停
止するようにした過電圧検出回路が記載されている。
【0005】特開昭61−240308号公報には、負
荷の電源供給端子の電圧をリモートセンスして電源出力
を安定化するリモートセンス式安定化電源において、リ
モートセンス式安定化電源の電源出力端子と電圧検出端
子との間に、ダイオードと抵抗との直列回路を設けるこ
とで、電源出力の異常からリモートセンス式安定化電源
を保護するようにしたものが記載されている。このリモ
ートセンス式安定化電源保護回路は、電源供給線が開放
状態になったときにリモートセンス線を流れる電流を抵
抗によって制限することができる。また、リモートセン
ス線が開放状態になったときには、ダイオードおよび抵
抗を介して電流が流れ、過大電圧の発生を防止できると
している。
【0006】特開昭61−267807号公報には、出
力電圧をリモートセンス線を用いてセンスし、センスし
た出力電圧と基準電圧とを比較し誤差を増幅することに
より入力電源の電圧制御を行なう定電圧電源回路におい
て、センスした出力電圧を分割抵抗により分圧された電
圧VAが一方の入力端子Aに入力され、基準電圧が他方
の入力端子Bに入力される誤差増幅器と、誤差増幅器の
入力端子Aにカソードが接続され入力端子Bにアノード
が接続されたホトカプラと、ホトカプラのコレクタと内
部制御電源との間に接続された表示素子(発光ダイオー
ド)と、ホトカプラがオンのときはホトカプラのエミッ
タ出力により出力電圧をオフする信号を供給する駆動回
路とを備えたものが記載されている。この定電圧電源保
護回路は、リモートセンス線が断線すると、ホトカプラ
がオン状態となり表示素子(発光ダイオード)を点灯さ
せることでリモートセンス線が断線したことを表示す
と共に出力電圧を断させる。
【0007】特開平3−195320号公報には、電源
装置から給電線を介して負荷に給電し、負荷の両端から
電源装置に対しリモートセンス線を接続している電力供
給装置において、リモートセンス線と並列接続した電圧
監視線と、電圧監視線により負荷電源端子の両端の電圧
の異常を検出する電圧検出回路とを具備し、電圧検出回
路の出力により負荷への電力供給を遮断するようにした
ものが記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特開昭58−7916
7号公報(特開昭58−80562号公報)に記載され
た過電圧検出回路は、リモートセンス線の接続が断たれ
たことを検出するために、過電圧検出値より高い直流電
源出力以外の電圧を供給をする必要があり、このための
電源が別途必要になる。
【0009】特開昭61−240308号公報に記載さ
れたリモートセンス式安定化電源保護回路は、電源供給
線またはリモートセンス線が開放状態になったことを検
出して、負荷への電源供給を遮断することできない。
特開昭61−267807号公報に記載された定電圧電
源保護回路は、給電線が断線した場合にも、表示素子
(発光ダイオード)が点灯してしまう。特開平3−19
5320号公報に記載された電力供給装置は、電圧監視
線が断線等した場合には、その断線に対処できない
【0010】図6は、特開昭61−240308号公報
の第2図に示された従来のリモートセンス式安定化電源
保護回路の回路構成図である。この回路構成は、各リモ
ートセンス線に保護抵抗R51,R52をそれぞれ介設
しているので、各給電線が断線した場合、各リモートセ
ンス線に流れる電流を制限できる。各保護抵抗R51,
R52の抵抗値に対して分圧回路を構成する分圧抵抗R
53の抵抗値を充分に大きく設定することで、負荷端の
電圧を精度良く検出できる。しかし、リモートセンス線
の一方が断線した場合、負荷に供給される電圧は所定の
電圧よりもダイオードD51,D52の順方向電圧降下
分(約1ボルト程度)だけ高くなる。負荷端の電圧が数
ボルト変動しても許容できる場合には給電を継続して
も支障がない。ところが、負荷端の電圧変動が±0.5
ボルト程度しか許容できない場合には、ダイオードの順
方向電圧降下分(約1ボルト程度)の電圧上昇は支障を
たす
【0011】図7は、特開平3−195320号公報の
第4図に示された従来の電力供給装置の回路構成図であ
る。この電力供給装置は、正極側の電源出力端子TP1
と正極側の電圧検出端子TS1との間に抵抗R81を接
続し、負極側の電源出力端子TP2と負極側の電圧検出
端子TS2との間に抵抗R82を接続している。各抵抗
R81,R82の抵抗値を小さな値に設定すれば、リモ
ートセンス線の断線時に負荷に供給される電圧の上昇を
小さくできる。しかしながら、各抵抗R81,R82の
抵抗値を小さな値に設定した場合、給電線が断線したと
きにリモートセンス線を介して負荷に大きな電流が供給
される。このため、リモートセンス線に電流容量の大き
いものを使用する必要がある。また、各抵抗R81,R
82に大きな電流が流れるため、各抵抗R81,R82
は電力の大きいものを使用する必要がある。さらに、各
抵抗R81,R82の放熱対策等が必要になる。
【0012】そこで、本発明は、給電線または電圧検出
線の断線等を検出して負荷への電力供給を遮断または
低減できるリモートセンス式電源供給装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のリモートセンス
式電源供給装置は、電源装置から給電線を介して負荷へ
給電し、負荷の両端から電源装置に電圧検出線を接続
し、電圧検出線を介して検出した負荷の両端の電圧に基
づいて、負荷に供給する電圧を電源装置がフィードバッ
ク制御するものである。請求項1に係るリモートセンス
式電源供給装置は、電源装置における正極側電圧検出線
接続端子及び負極側電圧検出線接続端子の間に接続され
た負荷電圧検出用抵抗と、電源装置における正極側給電
線接続端子正極側電圧検出線接続端子との間の電位差
が予め設定した断線検出電圧を超えた場合に、電源装置
の動作を停止させるか、または出力電圧を低減させる
作停止装置とを備えたことを特徴とする。
【0014】請求項2に係るリモートセンス式電源供給
装置は、電源装置における正極側電圧検出線接続端子及
び負極側電圧検出線接続端子の間に接続された負荷電圧
検出用抵抗と、電源装置における負極側給電線接続端子
負極側電圧検出線接続端子との間の電位差が予め設定
した断線検出電圧を超えた場合に、電源装置の動作を停
止させるか、または出力電圧を低減させる動作停止装置
とを備えたことを特徴とする。
【0015】請求項3に係るリモートセンス式電源供給
装置は、請求項1または請求項2記載の発明において、
以下の3点を特徴とする。1つ目は、正極側電圧検出線
と正極側給電線との間に電気的に接続された抵抗素子を
有さないことである。2つ目は、負極側電圧検出線と負
極側給電線との間に電気的に接続された抵抗素子を有さ
ないことである。3つ目は、正極側給電線、負極側給電
線、正極側電圧検出線、及び負極側電圧検出線のいずれ
かの断線時に負荷電圧検出用抵抗の両端が同電位となる
ことである。
【0016】請求項3に係るリモートセンス式電源供給
装置は、電源装置から給電線を介して負荷に給電し、負
荷の両端から電源装置に電圧検出線を接続する構成であ
り、給電線接続端子と電圧検出線接続端子との間に抵
抗,ダイオード等を設ける構成ではない。この構成にお
いて、正極側の給電線が断線した場合、または、正極側
の電圧検出線(リモートセンス線)が断線した場合、な
らびに、正極側の給電線と正極側の電圧検出線が共に断
線した場合、各電圧検出線接続端子の電位は負極側給電
線接続端子の電位にほぼ等しくなる。このため、正極側
給電線接続端子と正極側電圧検出線接続端子との間に
は、正極側給電線接続端子と負極側接続端子との間の電
圧(出力電圧)にほぼ等しい電圧が発生する。
【0017】例えば、請求項1〜請求項3に係る発明を
同時に実施した場合、動作停止装置は、正極側給電線接
続端子と電源装置の正極側電圧検出線接続端子との間の
電位差が予め設定した断線検出電圧を超えたことに基づ
いて電源装置の動作を停止させる。なお、断線検出電
圧は、正極側給電線の降下電圧よりも高い値に設定す
る。負極側の給電線が断線した場合、ならびに、負極側
の電圧検出線が断線した場合、各電圧検出線接続端子の
電位は正極側給電線接続端子の電位にほぼ等しくなる。
このため、負極側給電線接続端子と負極側電圧検出線接
続端子との間には、正極側給電線接続端子と負極側接続
端子との間の電圧(出力電圧)にほぼ等しい電圧が発生
する。動作停止装置は、負極側給電線接続端子負極側
電圧検出線接続端子との間の電位差が予め設定した断線
検出電圧を超えたことに基づいて電源装置の動作を停
止させる。なお、断線検出電圧は、負極側給電線の降下
電圧よりも高い値に設定する。
【0018】よって、請求項1〜請求項3に係る発明を
同時に実施した場合、リモートセンス式電源供給装置
は、給電線接続端子と電圧検出線接続端子との間の電位
差が予め設定した断線検出電圧を超えたことに基づい
て、給電線または電圧検出線の断線を検出し、電源装置
の動作を停止させることができる。なお、電源装置の動
作を完全に停止するのではなく、出力電圧を低減させて
もよい
【0019】本発明のリモートセンス式電源供給装置の
一実施例としては、電源装置の正極側給電線接続端子と
電源装置の正極側電圧検出線接続端子との間に抵抗と発
光素子とを直列に接続することが望ましい。この場合、
正極側給電線または正極側電圧検出線が断線すると発光
素子に電流が流れ発光素子が発光する。この発光を検出
することで断線を検出して電源装置の動作を停止または
出力電圧を低減させることができる。電源装置の負極側
給電線接続端子と電源装置の負極側電圧検出線接続端子
との間に抵抗と発光素子とを直列に接続したので、負極
側給電線または負極側電圧検出線が断線すると発光素
子に電流が流れ発光素子が発光する。この発光を検出す
ることで断線を検出して電源装置の動作を停止させる
か、または出力電圧を低減させることができる。
【0020】本発明のリモートセンス式電源供給装置の
別の実施例としては、電源装置の正極側給電線接続端子
と電源装置の正極側電圧検出線接続端子との間に少なく
とも抵抗を接続するとに、電源装置の負極側給電線接
続端子と電源装置の負極側電圧検出線接続端子との間に
少なくとも抵抗を接続する構成が望ましい。この場合、
各抵抗の抵抗値は、給電線の抵抗値よりも大きく設定す
る。この構成において、正極側給電線が断線すると、抵
抗−電圧検出線(リモートセンス線)を介して負荷へ電
流が流れ、抵抗の両端に電圧降下が生ずる。動作停止装
置は、抵抗の両端の電圧が予め設定した断線検出電圧を
超えた場合に、電源装置の動作を停止させる。断線検出
電圧は、負極側給電線の降下電圧よりも高い値に設定す
る。なお、電源装置の動作を完全に停止するのではな
く、出力電圧を低減させてもよい。負極側給電線が断線
すると、負荷から電圧検出線−抵抗を介して電流が流
れ、抵抗の両端に電圧降下が生ずる。動作停止装置は、
抵抗の両端の電圧が予め設定した断線検出電圧を超えた
ことに基づいて、電源装置の動作を停止させる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に
おける、リモートセンス式電源供給装置のブロック構成
図である。本実施形態は、請求項1〜請求項3に対応す
る。図1に示すリモートセンス式電源供給装置1は、電
源装置2と負荷3とを給電線4a,4bならびに電圧検
出線(リモートセンス線)5a,5bで接続してなる。
なお、本実施形態では、電源装置2としてスイッチング
型レギュレータのものを例示しているが、電源装置2は
ドロッパ型レギュレータのものでもよい。
【0022】電源装置2の正極側給電線接続端子(正極
側出力端子)2aと負荷3の正極側受電端子3aとを正
極側給電線4aで接続し、電源装置2の負極側給電線接
続端子(負極側出力端子)2bと負荷3の負極側受電端
子3bとを負極側給電線4bで接続することで、各給電
線2a,3aを介して電源装置2から負荷3へ電力が供
給される。負荷3の正極側受電端子3aと電源装置2の
正極側電圧検出線接続端子2cとを正極側電圧検出線5
aで接続し、負荷3の負極側受電端子3bと電源装置2
の負極側電圧検出線接続端子2dとを負極側電圧検出線
5bで接続する。これにより、電源装置2は、電圧検出
線5a,5bを介して負荷3の電圧を検出して、負荷3
の電圧をフィードバック制御できる
【0023】電源装置2は、電力変換部6と、アイソレ
ート部7と、制御部8と、電圧検出部9と、異常表示部
10と、回路用電源部11と、負荷電圧検出用抵抗R0
とからなる。制御部8,電圧検出部9,異常表示部10
は、回路用電源部11から供給される回路用電源VCC
で動作する。回路用電源部11は、1次側と2次側が絶
縁された電源トランスを介して商用電源を変圧した後
に、整流・平滑を行なった回路用電源VCCを供給する
構成でもよい。本実施形態では、電力変換部6の負極側
出力(負極側給電線接続端子2b)をグランドとすると
ともに、回路用電源部11の負極側をグランドとしてい
る。制御部8と電圧検出部9とで特許請求の範囲に記載
した動作停止装置を構成している。アイソレート部7は
パルストランス等を備え、電力変換部6側と制御部8側
との電源を分離した状態で、制御部8から出力されるス
イッチング制御信号(PWM信号)8aを電力変換部6
へ伝達する。
【0024】電力変換部6は、電源入力端子2e,2f
に供給される電力供給用直流電源12から電力の供給を
受け、電圧変換を行なって負荷3へ電力を供給する。電
力供給用直流電源12は、商用電源を整流・平滑して直
流電源を供給する構成であってもよい。電力変換部6
は、出力トランス(高周波トランス)Tと、電力用スイ
ッチング素子(トランジスタ,FET等)Qと、整流用
ダイオードDと、電源安定化用コンデンサCとを備え
る。
【0025】制御部8から出力されるスイッチング制御
信号8aは、アイソレート部7を介して電力用スイッチ
ング素子Qの制御電極(ベース,ゲート等)へ供給され
る。電力変換部6は、スイッチング制御信号8aに基づ
いて電力用スイッチング素子Qをスイッチング動作させ
ることで、電力供給用直流電源12から出力トランス
(高周波トランス)Tの1次巻線を介して流れる電流を
スイッチングさせ、出力トランス(高周波トランス)T
の2次巻線に誘起された交流電力を整流用ダイオードD
で整流し、電源安定化用コンデンサCで平滑して安定化
した直流電源を出力する。
【0026】制御部8は、電圧検出部9から供給される
誤差信号9aに基づいてスイッチング制御信号8aの周
波数(周期),デューティを変化させることで、負荷3
に供給する電圧を安定化する。なお、制御部8は、初期
状態(電源の立ち上げ状態)においては、予め設定した
電源立ち上げ用の周期,デューティのスイッチング制御
信号8aを出力して電力変換部6の動作を立ち上げた後
に、電圧検出部9から供給される誤差信号9aに基づく
フィードバック制御に移行するようにしている。制御部
8は、初期状態においては、電源立ち上げ用の周期,デ
ューティのスイッチング制御信号8aを出力して電力変
換部6の動作を立ち上げた後に、電圧検出部6から供給
される電圧低下検出信号9bが出力されなくなった時点
で、誤差信号9aに基づくフィードバック制御に移行す
るようにしてもよい。
【0027】制御部8は、電源立ち上げ用の周期,デュ
ーティのスイッチング制御信号8aを出力した時点から
所定の時間が経過しても、電圧検出部9から電圧低下検
出信号9bが出力され続けている場合は、スイッチング
制御信号8aの出力を停止すると共に、異常表示部10
に異常が検出されたことを表示させる。制御部8は、誤
差信号9aに基づくフィードバック制御に移行した後
に、電圧低下検出信号9bが供給された場合には、スイ
ッチング制御信号8aの出力を直ちに停止すると共に
異常表示部10に異常が検出されたことを表示させる。
制御部8は、電源立ち上げ時ならびにフィードバック制
御時において、電圧検出部9から過電圧検出信号9cが
供給された場合は、スイッチング制御信号8aの出力を
停止すると共に、異常表示部10に異常が検出されたこ
とを表示させる。なお、制御部8は、電圧低下検出信号
9bまたは過電圧検出信号9cに基づいて異常を検出し
た場合には、スイッチング制御信号8aの出力を停止さ
せるのではなく、スイッチング制御信号8aのデューテ
ィを小さくする等して電力変換部6の出力電圧を低下さ
せるようにしてもよい。
【0028】負荷電圧検出用抵抗R0は、各電圧検出端
子2c,2d間に接続されている。負荷電圧検出用抵抗
R0の抵抗値は、電圧検出線5a,5bの抵抗値よりも
充分に大きな値に設定している。これにより、電圧検出
線5a,5bによる電圧降下の影響を小さくして、負荷
3の両端電圧を正確に検出できるようにしている。電圧
検出部9は、負荷電圧検出用抵抗R0の両端に発生した
検出電圧と予め設定した基準電圧(負荷3に供給すべき
電圧)VSとの偏差を求め、求めた偏差に対応する電圧
を誤差信号9aとして出力する。電圧検出部9は、負荷
電圧検出用抵抗R0の両端に発生した検出電圧が予め設
定した下限電圧(電圧検出異常判定しきい値電圧)VU
よりも低下した場合は、電圧低下検出信号9bを出力す
る。電圧検出部9は、負荷電圧検出用抵抗R0の両端に
発生した検出電圧が予め設定した上限電圧VOを超えた
場合は、過電圧検出信号9cを出力する。
【0029】電圧検出部9は、正極側給電線接続端子2
aと正極側電圧検出線接続端子2cとの間の電圧(電源
装置2の出力電圧と負荷2の正極側受電端子3aの電圧
と電位差)が、予め設定した断線検出電圧VTを超えた
場合は、過電圧検出信号9cを出力する。電圧検出部9
は、負極側電圧検出線接続端子2dと負極側給電線接続
端子2bとの間の電圧(負荷3の負極側受電端子3bの
電圧とグランド電圧との電位差)が、予め設定した断線
検出電圧VTを超えた場合は、過電圧検出信号9cを出
力する。断線検出電圧VTは、負荷3に最大定格電流を
供給した際の給電線4a,4bによる降下電圧よりも大
きな値に設定している。
【0030】次に、図1に示したリモートセンス式電源
供給装置1の動作を説明する。各給電線4a,4b、な
らびに、各電圧検出線(リモートセンス線)5a,5b
が、図1に示したように正常に接続された状態では、負
荷電圧検出用抵抗R0によって負荷3の両端の電圧が検
出され、電圧検出部9から負荷3に実際に供給されてい
る電圧と基準電圧(負荷3に供給すべき電圧)VSとの
偏差に対応した誤差信号9aが出力される。制御部8
は、誤差信号9aに基づいて誤差がゼロになるよう電力
変換器6の出力電圧をフィードバック制御する。これに
より、負荷3に供給する電圧を安定化する。
【0031】電力供給用直流電源12の電圧が異常に上
昇する等して、フィードバック制御によっても負荷3に
供給する電圧を安定化できなくなり、負荷3に供給され
る電圧が上限電圧VOを超えた場合、電圧検出部9から
過電圧検出信号9cが出力される。制御部8は、過電圧
検出信号9cに基づいて電力変換部6の動作を停止さ
せ、負荷3への給電を遮断する。負荷3側の短絡障害等
によって負荷3の両端電圧が下限電圧(電圧検出異常判
定しきい値電圧)VU以下に低下した場合、電圧検出部
9から電圧低下検出信号9bが出力される。制御部8
は、電圧低下検出信号9bに基づいて電力変換部6の動
作を停止させ、負荷3への給電を遮断する。
【0032】電圧検出線(リモートセンス線)5a,5
の一方または両方が断線(接続忘れ等を含む)した場
合、負荷電圧検出用抵抗R0の両端の電圧はゼロ(同電
位)となる。このため、電圧検出部9から電圧低下検出
信号9bが出力される。制御部8は、電圧低下検出信号
9bに基づいて電力変換部6の動作を停止させ、負荷3
への給電を遮断する。
【0033】給電線4a,4bの一方または両方が断線
(接続忘れ等を含む)した場合、負荷電圧検出用抵抗R
0の両端の電圧はゼロ(同電位)となる。このため、
圧検出部9から電圧低下検出信号9bが出力される。制
御部8は、電圧低下検出信号9bに基づいて電力変換部
6の動作を停止させ、負荷3への給電を遮断する。正極
側給電線4aが断線した場合,正極側電圧検出線5aが
断線した場合、ならびに、その両方が断線した場合、負
荷電圧検出用抵抗R0の両端の電位はほぼグランド電位
となる。従って、正極側給電線接続端子2aと正極側電
圧検出線接続端子2cとの間の電位差は、電力変換部6
の出力電圧にほぼ等しくなる。電圧検出部9は、正極側
給電線接続端子2aと正極側電圧検出線接続端子2cと
の間の電位差が断線検出しきい値電圧VTを超えた
過電圧検出信号9cを出力するので、この過電圧検
出信号9cによっても電力変換部6の動作を停止させ、
負荷3への給電を遮断することができる。
【0034】負極側給電線4bが断線した場合,負極側
電圧検出線5bが断線した場合、ならびに、その両方が
断線した場合、負荷電圧検出用抵抗R0の両端の電位は
電力変換部6の出力電圧とほぼ同電位となる。従って、
負極側電圧検出線接続端子2dと負極側給電線接続端子
2bとの間の電位差は、電力変換部6の出力電圧にほぼ
等しくなる。電圧検出部9は、負極側電圧検出線接続端
子2dと負極側給電線接続端子2bとの間の電位差が断
線検出電圧VTを超えた場合過電圧検出信号9cを出
力するので、この過電圧検出信号9cによっても電力変
換部6の動作を停止させ、負荷3への給電を遮断するこ
とができる。
【0035】従って、電圧検出部9が電圧検出低下検出
機能を備えていない構成であっても、給電線4a,4b
ならびに電圧検出線5a,5bの断線を検出して、電力
変換部6の動作を停止させ、負荷3への給電を遮断でき
。負荷3が容量性負荷である場合、給電線4a,4b
が断線しても、負荷3側に蓄えられた電荷によって負荷
電圧検出用抵抗R0の両端の電圧が直ちにゼロになら
ず、負荷電圧検出用抵抗R0の両端の電圧が徐々に低下
していく場合がある。このような場合でも、給電線4
a,4bの両方が断線していない限り、正極側給電線接
続端子2aと正極側電圧検出線接続端子2cとの間(正
極側給電線が断線した場合)、または、負極側電圧検出
線接続端子2dと負極側給電線接続端子2bとの間(負
極側給電線が断線した場合)の電位差が断線検出しきい
値電圧VTを超えた時点で、過電圧検出信号9cが出力
されこの過電圧検出信号9cに基づいて電力変換部6
の動作を停止させ、負荷3への給電を遮断できる
【0036】図2は電圧検出部の一具体例を示す回路構
成図である。正極側給電線接続端子2aの電圧は、抵抗
R11と抵抗R12とからなる分圧回路で分圧される。
分圧された電圧は、電圧利得が1であるバッファ増幅器
(ボルテージフォロワ回路)B1へ供給される。正極側
電圧線接続端子2cの電圧は、抵抗R13と抵抗R14
とからなる分圧回路で分圧される。分圧された電圧はバ
ッファ増幅器B2へ供給される。負極側電圧線接続端子
2dの電圧は、抵抗R15と抵抗R16とからなる分圧
回路で分圧される。分圧された電圧はバッファ増幅器
B3へ供給される。各分圧回路の分圧比は全て同じに
設定している。各分圧回路の入力インピーダンスは、負
荷電圧検出用抵抗R0の抵抗値よりも充分高く設定して
いる。
【0037】差動増幅器A1は、バッファ増幅器B1の
出力電圧とバッファ増幅器B2の出力電圧との差電圧に
対応した電圧を出力する。差動増幅器A1の出力電圧
は、正極側給電線接続端子2aと正極側電圧線接続端子
2cとの間の電圧差に比例した電圧である。電圧比較器
C1は、差動増幅器A1の出力電圧が断線検出電圧VT
に対応して設定された電圧Vtを超えている場合Hレ
ベルの出力を発生する。このHレベルの出力は、3入力
オア回路G1を介して過電圧検出信号9cとして出力さ
れる。
【0038】差動増幅器A2は、バッファ増幅器B2の
出力電圧とバッファ増幅器B3の出力電圧との差電圧に
対応した電圧を出力する。差動増幅器A2の出力電圧
は、負荷電圧検出用抵抗R0の両端電圧(負荷3の両端
電圧)に比例した電圧である。差動増幅器A3は、差動
増幅器A2の出力電圧と基準電圧VSに対応して設定さ
れた電圧Vsとの偏差に対応した電圧を誤差信号9a
として出力する。
【0039】電圧比較器C2は、差動増幅器A2の出力
電圧が上限電圧VOに対応して設定された電圧Voを
えている場合Hレベルを出力する。このHレベルの出
力は、3入力オア回路G1を介して過電圧検出信号9c
として出力される。電圧比較器C3は、差動増幅器A2
の出力電圧が下限電圧VUに対応して設定された電圧
u以下である場合Hレベルを出力する。このHレベル
の出力は、3入力オア回路G1を介して過電圧検出信号
9cとして出力される。
【0040】電圧比較器C4は、バッファ増幅器B3の
出力電圧(負極側電圧線接続端子2dと負極側給電線接
続端子2bとの間の電圧差に比例した電圧)が断線検出
電圧VTに対応して設定された電圧Vtを超えている場
Hレベルを出力する。このHレベルの出力は、電圧
低下検出信号9bとして出力される。
【0041】図2では、差動増幅器や電圧比較器を用い
る構成を示したが、各バッファ増幅器の出力電圧をA/
D変換器でA/D変換し、変換後の電圧データをマイク
ロコンピュータ等へ供給し、演算処理によって電位差を
求め、電圧低下,過電圧等の判断を行なってもよい。図
3は、本発明の第2の実施形態における、リモートセン
ス式電源供給装置のブロック構成図である。本実施形態
は、請求項1及び請求項2に対応する。図3に示すリモ
ートセンス式電源供給装置21の電源装置22は、給電
線4a,4bの断線ならびに電圧検出線5a,5bの断
線をフォトカプラ等の光結合素子を用いて検出するよう
にしたものである。
【0042】電源装置22は、正極側給電線接続端子2
aと正極側電圧検出線接続端子2cとの間に、電流制限
抵抗R1とフォトカプラPC1の発光ダイオードPD1
とを直列に接続している。電流制限抵抗R1の抵抗値
は、正極側給電線4aが断線したときに、発光ダイオー
ドPD1に流れる電流が発光ダイオードPD1の最大定
格を越えないように設定している。発光ダイオードPD
1は、アノードが正極側給電線接続端子2a側に、カソ
ードが正極側電圧検出線接続端子2c側になるよう接続
される。負極側電圧検出線接続端子2dと負極側給電線
接続端子2bとの間に、フォトカプラPC2の発光ダイ
オードPD2と電流制限抵抗R2とを直列に接続してい
る。電流制限抵抗R2の抵抗値は、負極側給電線4bが
断線したときに、発光ダイオードPD2に流れる電流が
発光ダイオードPD2の最大定格を越えないように設定
している。発光ダイオードPD2は、アノードが負極側
電圧検出線接続端子2d側に、カソードが負極側給電線
接続端子2b側になるよう接続される。
【0043】正極側給電線4aが断線した場合、電流制
限抵抗R1−発光ダイオードPD1−負荷3の経路で電
流が流れ、発光ダイオードPD1が発光する。正極側電
圧検出線5aが断線した場合(正極側給電線4a,正極
側電圧検出線5aが共に断線した場合を含む)、電流制
限抵抗R1−発光ダイオードPD1−負荷電圧検出用抵
抗R0の経路で電流が流れ、発光ダイオードPD1が発
光する。発光ダイオードPD1の発光はフォトトラン
ジスタPT1で検出される。このため、フォトトランジ
スタPT1に検出出力に基づいて断線検出信号DSが生
成されて制御部28に供給され、電力変換部6の動作
停止する
【0044】負極側給電線4bが断線した場合、負荷3
−発光ダイオードPD2−電流制限抵抗R2の経路で電
流が流れ、発光ダイオードPD2が発光する。負極側電
圧検出線5bが断線した場合(負極側給電線4b,負極
側電圧検出線5bが共に断線した場合を含む)、負荷電
圧検出用抵抗R0−発光ダイオードPD2−電流制限抵
抗R2の経路で電流が流れ、発光ダイオードPD2が発
光する。発光ダイオードPD2の発光は、フォトトラン
ジスタPT2で検出される。このため、フォトトランジ
スタPT2に検出出力に基づいて断線検出信号DSが生
成されて制御部28に供給され、電力変換部6の動作
停止する
【0045】本実施形態では、各フォトトランジスタP
T1,PT2のエミッタを接地し、各フォトトランジス
タPT1,PT2のコレクタを各プルアップ抵抗R3,
R4を介してそれぞれ回路用電源VCCへ接続し、フォ
トトランジスタPT1のコレクタを負論理の2入力オア
ゲート回路(NAND回路)G2の一方の入力端子へ供
給し、フォトトランジスタPT2のコレクタを負論理の
2入力オアゲート回路(NAND回路)G2の他方の入
力端子へ供給し、負論理の2入力オアゲート回路(NA
ND回路)G2の出力端子から断線時にHレベルの断線
検出信号19dを出力する構成としている。各フォトト
ランジスタPT1,PT2の各コレクタをワイヤードオ
ア接続して、Lレベルの断線検出信号を得るようにして
もよい。各フォトカプラPT1,PT2の検出出力を制
御部28へそれぞれ個別に供給することで、制御部28
は断線箇所が正極側である負極側であるかを、異常表示
部等(図示せず)に表示させてもよい
【0046】フォトカプラPC1,PC2には、発光ダ
イオードとフォトダイオードとを組み合わせたものや、
発光ダイオードとフォトサイリスタを組み合わせたもの
を用いてもよい。給電線4a,4bが正常に接続されて
いる状態で給電線4a,4bによる降下電圧が発光ダイ
オードの順方向降下電圧を超える場合は、発光ダイオー
ドに1または複数個のダイオード(シリコンダイオー
ド)を直列に接続することで、断線検出電圧を高く設定
する。
【0047】電圧検出部29は、負荷電圧検出用抵抗R
0の両端電圧と基準電圧VSとの差電圧に対応した誤差
信号29aを出力すると共に、負荷電圧検出用抵抗R0
の両端電圧が下限電圧VU以下に低下した場合電圧低
下検出信号29bを出力し、負荷電圧検出用抵抗R0の
両端電圧が上限電圧VOを超えた場合過電圧検出信号
29cを出力する。
【0048】制御部28は、断線検出信号DS,電圧低
下検出信号29bまたは過電圧検出信号29cが供給さ
れた場合スイッチング制御信号8aの出力を停止し
て、電力変換部6の動作を停止させる。通常運転状態に
おいて、制御部28は、誤差信号29aに基づいてスイ
ッチング制御信号8aの周期,デューティを可変するこ
とで、負荷3に供給する電圧をフィードバック制御す
る。
【0049】図4は、本発明の第3の実施形態におけ
る、リモートセンス式電源供給装置のブロック構成図で
ある。本実施形態は、請求項1及び請求項2に対応す
る。図4に示すリモートセンス式電源供給装置31の電
源装置32は、正極側給電線接続端子2aと正極側電圧
検出線接続端子2cとの間に抵抗R31を接続し、負極
側電圧検出線接続端子2dと負極側給電線接続端子2b
との間に抵抗R32を接続し、各抵抗R31,R32の
両端電圧に基づいて給電線4a,4bの断線ならびに電
圧検出線5a,5bの断線を検出するようにしたもので
ある。各抵抗R31,R32の抵抗値は、給電線4a,
4bが断線した際に電圧検出線5a,5bに流れる電流
が、電圧検出線5a,5bの定格電流以下になるよう設
定している。
【0050】正極側給電線4aの断線または正極側電圧
検出線5a断線によって抵抗R31に大きな電流が流
れるようになり、抵抗R31による降下電圧(抵抗R3
1の両端電圧)が、PNPトランジスタQ31のベース
−エミッタ間順方向電圧とダイオードD31の順方向電
圧との和の電圧(例えば1.2ボルト)を超えると、ダ
イオードD31,ベース抵抗R33を介してPNPトラ
ンジスタQ31にベース電流が流れ、PNPトランジス
タQ31は導通状態になる。抵抗R34はPNPトラ
ンジスタQ31のベース−エミッタ間抵抗である。PN
PトランジスタQ31が導通状態になるとベース抵抗R
35を介してNPNトランジスタQ32にベース電流が
流れ、NPNトランジスタQ32が導通状態となる。抵
抗R36はNPNトランジスタQ32のベース−エミ
ッタ間抵抗である。NPNトランジスタQ32の導通に
よりNPNトランジスタQ32のコレクタ電位はLレベ
ルとなり、ゲート回路G2を介してHレベルの断線検出
信号DSが出力される。
【0051】負極側給電線4bの断線または負極側電圧
検出線5b断線によって抵抗R32に大きな電流が流
れるようになり、抵抗R32による降下電圧(抵抗R3
2の両端電圧)が、NPNトランジスタQ33のベース
−エミッタ間順方向電圧とダイオードD32の順方向電
圧との和の電圧(例えば1.2ボルト)を超えると、ベ
ース抵抗R37,ダイオードD32を介してNPNトラ
ンジスタQ33にベース電流が流れ、NPNトランジス
タQ33は導通状態になる。抵抗R38はNPNトラ
ンジスタQ33のベース−エミッタ間抵抗である。NP
NトランジスタQ33導通状態によりNPNトランジ
スタQ33のコレクタ電位はLレベルとなり、ゲート回
路G2を介してHレベルの断線検出信号DSが出力され
る。
【0052】制御部28は、断線検出信号DSが供給さ
れるとスイッチング制御信号8aの出力を停止して電
力変換部6の動作を停止させる。従って、給電線4a,
4bが断線した場合、または、電圧検出線5a,5bが
断線した場合、負荷3への給電が停止される。なお、P
NPトランジスタQ31のベース電流経路に介設するダ
イオードの個数を増加させることで、断線検出電圧を調
できる。同様に、NPNトランジスタQ33のベース
電流経路に介設するダイオードの個数を増加させること
で、断線検出電圧を調整できる
【0053】図5は、本発明の第4の実施形態におけ
る、リモートセンス式電源供給装置のブロック構成図で
ある。本実施形態は、請求項1及び請求項2に対応す
る。図5に示すリモートセンス式電源供給装置41の電
源装置42は、抵抗R31および抵抗R32の両端電圧
が断線検出電圧を超えたことをフォトカプラPC41,
PC42を利用して検出するようにしたものである。
【0054】正極側給電線4aの断線または正極側電圧
検出線5a断線によって抵抗R31に大きな電流が流
れるようになり、抵抗R31による降下電圧(抵抗R3
1の両端電圧)が、発光ダイオードPD41の順方向電
圧(例えば1.1ボルト)とダイオードD41の順方向
電圧(例えば0.6ボルト)との和の電圧(例えば1.
7ボルト)を超えると、電流制限抵抗R41−発光ダイ
オードPD41−ダイオードD41の直列回路に電流が
流れ、発光ダイオードPD41が発光する。発光ダイオ
ードPD41の発光によってフォトトランジスタPT4
1が導通し、フォトトランジスタPT41のコレクタ出
Lレベルになる。このため、ゲート回路G2を介し
てHレベルの断線検出信号DSが出力される。発光ダイ
オードPD41に直列に接続するダイオードの個数を増
加させることで、断線検出電圧を大きな値に設定でき
【0055】負極側給電線4bの断線または負極側電圧
検出線5b断線によって抵抗R32に大きな電流が流
れるようになり、抵抗R32による降下電圧(抵抗R3
2の両端電圧)が、発光ダイオードPD42の順方向電
圧(例えば1.1ボルト)とダイオードD42の順方向
電圧(例えば0.6ボルト)との和の電圧(例えば1.
7ボルト)を超えると、電流制限抵抗R42−発光ダイ
オードPD42−ダイオードD42の直列回路に電流が
流れ、発光ダイオードPD42が発光する。発光ダイオ
ードPD42の発光によってフォトトランジスタPT4
2が導通し、フォトトランジスタPT42のコレクタ出
Lレベルになる。このため、ゲート回路G2を介し
てHレベルの断線検出信号DSが出力される。発光ダイ
オードPD42に直列に接続するダイオードの個数を増
加させることで、断線検出電圧を大きな値に設定でき
【0056】
【発明の効果】本発明のリモートセンス式電源供給装置
は、給電線の断線、ならびに、電圧検出線の断線を検出
して、電源装置の動作を停止させたり、電源装置の出力
電圧を低減させる構成とした。このため、給電線ならび
に電圧検出線が正常に接続されていない状態で、負荷へ
電力へ供給するのを防止できる。即ち、電源装置ならび
に負荷を保護できる。また、給電線が断線した際に
圧検出線に大きな電流が流れることを防止できる。さら
に、電圧検出線の断線に伴って負荷に所望しない電圧が
供給されることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における、リモートセンス式電
源供給装置のブロック構成図である。
【図2】電圧検出部の一具体例を示す回路構成図であ
る。
【図3】第2の実施形態における、リモートセンス式電
源供給装置のブロック構成図である。
【図4】第3の実施形態における、リモートセンス式電
源供給装置のブロック構成図である。
【図5】第4の実施形態における、リモートセンス式電
源供給装置のブロック構成図である。
【図6】従来のリモートセンス式電源供給装置のブロッ
ク構成図である。
【図7】従来の他のリモートセンス式電源供給装置のブ
ロック構成図である。
【符号の説明】 1,21,31,41 リモートセンス式電源供給装置 2,22,32,42 電源装置 2a 正極側給電線接続端子 2b 負極側給電線接続端子 2c 正極側電圧検出線接続端子 2d 負極側電圧検出線接続端子2e、2f 電源入力端子 3 負荷3a 正極側受電端子 3b 負極側受電端子 4a 正極側給電線 4b 負極側給電線 5a 正極側電圧検出線 5b 負極側電圧検出線 6 電力変換部7 アイソレート部 8,28 制御部 9,29 電圧検出部10 異常表示部 11 回路用電源部 12 電力供給用直流電源A1、A3 差動増幅器 B1〜B3 バッファ増幅器 C 電源安定化用コンデンサ C1〜C4 電圧比較器 D 整流用ダイオード D31,D32,D41,D42 ダイオードG1 3入力オア回路 PC1,PC2 フォトカプラQ 電力用スイッチング素子 R0 負荷電圧検出用抵抗 R1,R2 電流制限用抵抗R11〜R16、R31、R32、R81、R82 抵
R53 分圧抵抗 R51、R52 保護抵抗 T 出力トランス TP1 正極側の電源出力端子 TP2 負極側の電源出力端子 TS1 正極側の電圧検出端子 TS2 負極側の電圧検出端子
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−241074(JP,A) 特開 昭61−240308(JP,A) 特開 昭60−214025(JP,A) 特開 昭52−101457(JP,A) 特開 平3−195320(JP,A) 実開 昭64−37338(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 3/20 - 3/253 H02H 9/00 - 9/04 G01R 31/02 G06F 1/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源装置から給電線を介して負荷へ給電
    し、前記負荷の両端から前記電源装置に電圧検出線を接
    続し、前記電源装置は前記電圧検出線を介して検出した
    前記負荷の両端の電圧に基づいて前記負荷に供給する電
    圧をフィードバック制御するリモートセンス式電源供給
    装置において、 前記電源装置における正極側電圧検出線接続端子と、負
    極側電圧検出線接続端子との間に接続された負荷電圧検
    出用抵抗と、 前記電源装置の正極側給電線接続端子と前記正極側電圧
    検出線接続端子との間の電位差が予め設定した断線検出
    電圧を超えた場合、前記電源装置の動作を停止させ
    か、または出力電圧を低減させる動作停止装置とを備え
    たことを特徴とするリモートセンス式電源供給装置。
  2. 【請求項2】 電源装置から給電線を介して負荷へ給電
    し、前記負荷の両端から前記電源装置に電圧検出線を接
    続し、前記電源装置は前記電圧検出線を介して検出した
    前記負荷の両端の電圧に基づいて前記負荷に供給する電
    圧をフィードバック制御するリモートセンス式電源供給
    装置において、 前記電源装置における正極側電圧検出線接続端子と、負
    極側電圧検出線接続端子との間に接続された負荷電圧検
    出用抵抗と、 前記電源装置の負極側給電線接続端子と前記負極側電圧
    検出線接続端子との間の電位差が予め設定した断線検出
    電圧を超えた場合、前記電源装置の動作を停止させ
    か、または出力電圧を低減させる動作停止装置とを備え
    たことを特徴とするリモートセンス式電源供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のリモート
    センス式電源供給装置において、 正極側電圧検出線と正極側給電線との間に電気的に接続
    された抵抗素子を有さず、 負極側電圧検出線と負極側給電線との間に電気的に接続
    された抵抗素子を有さず、 前記負荷電圧検出用抵抗は、前記正極側給電線、前記負
    極側給電線、前記正極側電圧検出線、及び前記負極側電
    圧検出線のいずれかの断線時に両端が同電位となること
    を特徴とするリモートセンス式電源供給装置。
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