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JP3445771B2 - 野縁の取付構造 - Google Patents

野縁の取付構造

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Publication number
JP3445771B2
JP3445771B2 JP2000099226A JP2000099226A JP3445771B2 JP 3445771 B2 JP3445771 B2 JP 3445771B2 JP 2000099226 A JP2000099226 A JP 2000099226A JP 2000099226 A JP2000099226 A JP 2000099226A JP 3445771 B2 JP3445771 B2 JP 3445771B2
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JP
Japan
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piece
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JP2000099226A
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友久 木村
一朗 西尾
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Panasonic Homes Co Ltd
Original Assignee
Panahome Corp
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Publication date
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  • Building Environments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野縁の取付構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、軒天井の下地材となる野縁を取り
付けるにあたっては、野縁の一端部を建物の外壁の上部
に設けた取付金具に釘打ち固定し、野縁の他端部を軒先
側の軒天下地材に釘打ち固定していた。このため従来で
は、野縁を取り付けるにあたっては、野縁の他端部を1
人の作業者が支え、別の1人が野縁の一端部を取付金具
に釘打ち固定する必要があり、そのために作業人数が増
え、施工性が悪くなるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的と
するところは、野縁の取り付け作業の人員を削減して省
施工を達成できると共に、野縁の一端部を野縁受け材に
て確実に支持でき、施工の信頼性を高めることができる
野縁の取付構造を提供するにあり、また他の目的とする
ところは、野縁を傾斜して取り付けることが容易な野縁
の取付構造を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明にあっては、野縁2の一端部2aを建物の外壁
3の上部に設けた野縁受け材4に支持し、野縁2の他端
部2bを軒先側の軒天下地材5に固着具にて固着する野
縁の取付構造であって、上記野縁受け材4は、野縁2の
傾斜した取り付け方向Aと略平行に配設される下側支持
片7と、下側支持片7の後端から斜め上方に立ちあがる
立ち上がり片18と、立ち上がり片18の上端から前方
Fに突出する水平片19と、水平片19の前端から垂下
する垂直片20と、垂直片20の下端から斜め前下方に
突出すると共に下側支持片7よりも上方位置で下側支持
片7とは非平行に配設された弾性変形自在な上側押さえ
片8とを備えており、野縁2の一端部2aを下側支持片
7と上側押さえ片8との間に挿入して野縁2の他端部2
bを軒天下地材5に固着した状態で、野縁2の一端部2
aの下面2dが下側支持片7に面接触し且つ上側押さえ
片8が野縁2の上面2cに弾接して野縁2を上から押さ
え付けてなることを特徴としており、このように構成す
ることで、野縁2の一端部2aを上側押さえ片8と下側
支持片7との間に挿入した状態で野縁2の他端部2bを
軒天下地材5に釘打ち固定ができるようになり、1人の
作業者でも野縁2の取り付けが可能となる。しかも野縁
2の他端部2bを固定した状態では、野縁2の一端部2
aの下面2dが下側支持片7に面接触し、上側押さえ片
8が野縁2の上面2cに弾接して、野縁2に上側押さえ
片8による上からの押し付け力がかかることによって、
野縁2の一端部2aを釘などの固着具を用いずに野縁受
け材4にて確実に支持できるようになるので、野縁2の
取り付け強度を十分に確保できる。
【0005】また上記野縁2は、野縁受け材4に支持さ
れる一端部側で高く且つ軒天下地材5に固着される他端
部側で低くなるように傾斜して取り付けられ、上側押さ
え片8の前端部8aが下側支持片7の前端部7aよりも
前方Fに突出していると共に、上側押さえ片8と下側支
持片7との間の最短距離Sが野縁2の一端部2aの厚み
D以上とされているのが好ましく、この場合、野縁2の
一端部2aを下側支持片7と上側押さえ片8との間に挿
入する際に、下側支持片7全体を下方から見渡すことが
でき、野縁2の挿入作業が容易となり、しかも、野縁2
の一端部2aが先に上側押さえ片8に当たって上側押さ
え片8を上方に押し広げることで、挿入作業がスムーズ
にでき、しかも野縁2を所定の傾斜状態にしたときに上
側押さえ片8に対して無理な押し上げ力がかからないよ
うにできる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0007】本実施形態の野縁2は、図1〜図3に示す
ように、外壁3の上端部の長手方向の複数箇所に、外壁
3側で高く且つ軒先側で低くなるように傾斜して取り付
けられている。野縁2の一端部2aは建物の外壁3の上
部に設けた野縁受け材4にて支持され、他端部2bは軒
先側の鼻板10に取り付けられた軒天下地材5に釘打ち
固定されている。なお図1、図2中の11は傾斜屋根
板、11aは野地板、12は軒樋、12aは軒樋取付金
具、13は軒天井1と野縁受け材4との間に設けられる
換気用の隙間であり、図1の矢印B方向に換気が行われ
るようになっている。
【0008】上記野縁受け材4は、金属などの剛性材料
からなり、図4、図5に示すように、外壁3に取り付け
られる壁取り付け部15と、略コ字状の受け材本体17
とが一体に構成されている。野縁受け材4は外壁3の長
手方向略全長に亘って延びており、上記壁取り付け部1
5が外壁3の外装材16上部に釘40で固着されてい
る。略コ字状の受け材本体17は、下側支持片7と、下
側支持片7の後端から斜め上方に立ちあがる立ち上がり
片18と、立ち上がり片18の上端から前方Fに突出す
る水平片19と、水平片19の前端から垂下する垂直片
20と、垂直片20の下端から斜め前下方に突出する弾
性変形自在な上側押さえ片8とが一体形成されており、
上側押さえ片8と下側支持片7との間に野縁2の一端部
2aが挿入支持されるようになっている。
【0009】下側支持片7は、野縁2の傾斜した取り付
け方向A(図2)と略平行に配設されている。上側押さ
え片8は、下側支持片7よりも上方位置で下側支持片7
とは非平行に配置されている。ここでは、上側押さえ片
8の傾斜角度θ2は下側支持片7の傾斜角度θ1よりも
大きくなっており、野縁2の一端部2aが下側支持片7
と上側押さえ片8との間に挿入されたときに上側押さえ
片8が上方に撓んで野縁2の上面2cに弾接できるよう
にしてある。また、野縁2の挿入を容易にするために、
上側押さえ片8の前端部8aを下側支持片7の前端部7
aよりも前方Fに突出させてあり、且つ、上側押さえ片
8と下側支持片7との間の最短距離Sを野縁2の一端部
2aの厚みD(図6(b))と略同等(或いはそれ以
上)に設定してある。ここで下側支持片7は野縁2の下
面2dを下方から支持する働きをし、上側押さえ片8は
野縁2の上面2cに弾接して野縁2を上から押さえ付け
る働きをする。
【0010】上記構成の野縁2を取り付けるにあたって
は、先ず、図6(a)の矢印イで示すように、野縁2の
一端部2aを野縁受け材4の斜め下方から下側支持片7
と上側押さえ片8との間に挿入する。この段階では、野
縁2の下面2dは下側支持片7に面接触しておらず、点
又は線で接触している。その後、図6(b)、図7の矢
印ロで示すように、野縁2の他端部2bを上方に持ち上
げて、軒先側の他端部2bを軒天下地材5に釘6(図
8)で固着することにより、野縁2を傾斜状態で取り付
けることができる。このとき、野縁受け材4の下側支持
片7は野縁2の傾斜した取り付け方向Aと略平行に配設
されているので、施工後は図6(b)に示すように、野
縁2の一端部2aの下面が下側支持片7に面接触した状
態となり、またこのとき、上側押さえ片8が野縁2の上
面2cに当たって矢印ハで示す方向に弾性変形しながら
下側支持片7と略平行になる。これにより上側押さえ片
8は野縁2の上面2cに弾接して野縁2を上から押さえ
付けた状態となる。従って、釘などの固着具を用いずに
野縁2の一端部2aを野縁受け材4に確実に支持できる
ようになる。その後、軒天井1を野縁2に取り付ける。
最後に、図3のように軒天井1の軒先側端部1aを覆う
化粧材30を釘31で野縁2の他端部2bに固着すると
共に、鼻板10の下端部に軒先見切材32を釘33で固
着する。また図1のように、野縁2の一端部2aを釘3
4で野縁受け材4の水平片19に固定(この釘による固
定は省略可能)した後に、軒天井1の壁側端部1bを覆
う壁際見切材35を野縁受け材4の下側支持片7から下
方に垂下した垂下片36に対して釘37で固着する。
【0011】しかして、野縁2の他端部2bを軒天下地
材5に釘6で固着する際に、野縁2の一端部2aが野縁
受け材4にて支持されているため、1人の作業者でも野
縁2の取り付けが可能となり、人員を削減して省施工化
を図ることができる。しかも、野縁2の一端部2aの下
面2dが下側支持片7に面接触状態で支持され、且つ上
側押さえ片8が野縁2の上面に弾接して野縁2を上から
押さえ付けることによって、野縁2の一端部2aを釘な
どの固着具を用いずに野縁受け材4にて確実に支持でき
るようになり、野縁2の取り付け強度を十分に確保でき
る。この結果、野縁2の取り付け作業の人員を削減して
省施工を達成できるものでありながら、野縁2の一端部
2aを野縁受け材4にて確実に支持でき、施工性能を向
上させることができる。
【0012】しかも、野縁2を傾斜して取り付ける場合
でも、野縁受け材4の下側支持片7を野縁2の取り付け
方向Aと略平行に傾斜させてあるので、野縁2の一端部
2aを下側支持片7と上側押さえ片8との間に挿入する
際に、下側支持片7全体を下方から見渡すことができ、
野縁2の挿入作業が容易となる。またこのとき、上側押
さえ片8の前端部8aが下側支持片7の前端部7aより
も前方Fに突出しているため、野縁2の一端部2aが先
に上側押さえ片8に当たって上側押さえ片8を上方に押
し上げるので、下側支持片7と上側押さえ片8との間が
広がり、野縁2の一端部2aをスムーズに挿入できるよ
うになる。そのうえ上側押さえ片8と下側支持片7との
間の最短距離Sが野縁2の一端部2aの厚みDが同等
(或いはそれ以上)とされているため、野縁2の他端部
2bを持ち上げて傾斜状態にしたときでも、上側押さえ
片8に対して無理な押し上げ力がかからず、野縁受け材
4の機能を長期に亘って維持できるという利点もある。
【0013】なお、前記実施形態では、外壁3側で高く
且つ外壁3から離れる程低くなるように傾斜した軒天井
1に使用される野縁2を例示したが、野縁2は水平軒天
井にも使用できるものである。その一例として図9に示
すように、野縁受け材4の下側支持片7を水平に配設す
る。これにより、野縁2の一端部2aを下側支持片7と
上側押さえ片8との間に挿入した後に野縁2を水平にす
ることで、前記実施形態と同様な作用効果が得られるも
のである。
【0014】
【発明の効果】上述のように請求項1記載の発明にあっ
ては、野縁の一端部を建物の外壁の上部に設けた野縁受
け材に支持し、野縁の他端部を軒先側の軒天下地材に固
着具にて固着する野縁の取付構造であって、上記野縁受
け材は、野縁の傾斜した取り付け方向と略平行に配設さ
れる下側支持片と、下側支持片の後端から斜め上方に立
ちあがる立ち上がり片と、立ち上がり片の上端から前方
に突出する水平片と、水平片の前端から垂下する垂直片
と、垂直片の下端から斜め前下方に突出すると共に下側
支持片よりも上方位置で下側支持片とは非平行に配設さ
れた弾性変形自在な上側押さえ片とを備えており、野縁
の一端部を下側支持片と上側押さえ片との間に挿入して
野縁の他端部を軒天下地材に固着した状態で、野縁の一
端部の下面が下側支持片に面接触し且つ上側押さえ片が
野縁の上面に弾接して野縁を上から押さえ付けるので、
野縁の一端部を上側押さえ片と下側支持片との間に挿入
した状態で野縁の他端部を軒天下地材に釘打ち固定がで
きるようになり、1人の作業者でも野縁の取り付けが可
能となる。しかも、野縁の他端部を固定した状態では、
野縁の一端部の下面が下側支持片に面接触し、上側押さ
え片が野縁の上面に弾接して、野縁に上側押さえ片によ
る上からの押し付け力がかかることによって、野縁の一
端部を釘などの固着具を用いずに野縁受け材にて確実に
支持できるようになるので、野縁の取り付け強度を十分
に確保できる。この結果、野縁の取り付け作業の人員を
削減して省施工を達成できるものでありながら、野縁の
一端部を野縁受け材にて確実に支持でき、施工の信頼性
を高めることができる。
【0015】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、野縁は、野縁受け材に支持される一端
部側で高く且つ軒天下地材に固着される他端部側で低く
なるように傾斜して取り付けられるので、野縁の一端部
を下側支持片と上側押さえ片との間に挿入する際に、下
側支持片全体を下方から見渡すことができ、野縁の挿入
作業が容易となる。また、下側支持片と非平行に配設さ
れる上側押さえ片の前端部が下側支持片の前端部よりも
前方に突出すると共に、上側押さえ片と下側支持片との
間の最短距離が野縁の一端部の厚み以上とされているの
で、野縁を傾斜して取り付ける場合でも、野縁の一端部
を下側支持片と上側押さえ片との間に挿入する際に、野
縁の一端部が先に上側押さえ片に当たって上側押さえ片
を上方に押し広げるので、挿入作業がスムーズにでき、
しかも野縁を所定の傾斜状態にしたとき、上側押さえ片
に対して無理な押し上げ力がかからず、野縁受け材の機
能を長期に亘って維持できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す野縁受け材付近
の断面図である。
【図2】同上の野縁の施工状態の全体を示す断面図であ
る。
【図3】同上の軒先側の断面図である。
【図4】同上の野縁を挿入する前の野縁受け材の説明図
である。
【図5】同上の野縁受け材と外壁の分解斜視図である。
【図6】(a)は同上の野縁受け材に野縁の一端部を挿
入する説明図、(b)は野縁を上方に持ち上げたときの
説明図である。
【図7】同上の野縁の一端部を野縁受け材に挿入した状
態の斜視図である。
【図8】同上の野縁の他端部を軒天下地材に固定した状
態の説明図である。
【図9】他の実施形態を示し、(a)は野縁受け材に野
縁の一端部を挿入する説明図、(b)は野縁を水平にし
たときの説明図である。
【符号の説明】
2 野縁 2a 一端部 2b 他端部 2c 上面 2d 下面 3 外壁 4 野縁受け材 5 軒天下地材 7 下側支持片 8 上側押さえ片 8a 前端部 D 野縁の厚み F 前方 S 最短距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野縁の一端部を建物の外壁の上部に設け
    た野縁受け材に支持し、野縁の他端部を軒先側の軒天下
    地材に固着具にて固着する野縁の取付構造であって、上
    記野縁受け材は、野縁の傾斜した取り付け方向と略平行
    に配設される下側支持片と、下側支持片の後端から斜め
    上方に立ちあがる立ち上がり片と、立ち上がり片の上端
    から前方に突出する水平片と、水平片の前端から垂下す
    る垂直片と、垂直片の下端から斜め前下方に突出すると
    共に下側支持片よりも上方位置で下側支持片とは非平行
    に配設された弾性変形自在な上側押さえ片とを備えてお
    り、野縁の一端部を下側支持片と上側押さえ片との間に
    挿入して野縁の他端部を軒天下地材に固着した状態で、
    野縁の一端部の下面が下側支持片に面接触し且つ上側押
    さえ片が野縁の上面に弾接して野縁を上から押さえ付け
    てなることを特徴とする野縁の取付構造。
  2. 【請求項2】 野縁は、野縁受け材に支持される一端部
    側で高く且つ軒天下地材に固着される他端部側で低くな
    るように傾斜して取り付けられ、上側押さえ片の前端部
    が下側支持片の前端部よりも前方に突出すると共に、上
    側押さえ片と下側支持片との間の最短距離が野縁の一端
    部の厚み以上とされていることを特徴とする請求項1記
    載の野縁の取付構造。
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