JP3251304B2 - 生体試料成分中の物質の分析方法及びこれに用いられる試薬 - Google Patents
生体試料成分中の物質の分析方法及びこれに用いられる試薬Info
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Description
物質を分析する方法及びこれに用いられる試薬に関す
る。具体的には、例えば高比重リポ蛋白質(HDL)中の
コレステロールを分析する方法及びこれに用いられる試
薬に関する。
リポ蛋白質(HDL、比重1.063〜1.21)、低比重リポ蛋白
質(LDL、比重1.019〜1.063)、超低比重リポ蛋白質(V
LDL、比重1.006〜1.019)、カイロミクロン(CM、比重
<1.006)に分画されている。この分画操作は、超遠心
機を必要とする上に、遠心を数日に亘って行わなければ
ならず、多検体を処理することはできなかった。
トラン硫酸等のポリアニオンにマグネシウムやカルシウ
ム等の二価カチオンを共存させたり、あるいはリンタン
グステン酸に二価カチオンを共存させた分画剤なる溶液
と血清とを混和させることによって、LDL、VLDL、CMを
沈澱させ、遠心後の上清に残るHDLのみを分画する方法
が主流となっていた。この方法では、臨床検査の分野で
広く普及している自動分析装置を用いることができた。
すなわち、酵素法による総コレステロールの測定が自動
分析装置によって確立しているので、この確立した測定
法を応用して、分画したHDL中のコレステロール濃度を
求めることができた。
要であり、分画剤と血清とを混和させるときの人為的な
定量誤差や検体の取り違えなどが問題となっていた。そ
の上、自動分析装置で他の一般的な生化学項目を同時に
は測定できなかった。臨床検査は迅速対応が求められて
おり、このことからも検査時間の短縮が課題となってい
た。
LDL中のコレステロール値を重視する報告〔総コレステ
ロールの基準値と設定根拠、動脈硬化、24(6),260
(1996)〕もある。現在LDL中のコレステロール値は総
コレステロール(T−CHO)、中性脂肪(TG)及びHDL中
のコレステロールの測定結果から経験的なファクターを
代入して求められる。その式〔Friedewald WT,et al,Cl
in.Chem.,18,499−502(1972)〕を以下に示す。
なければ成立しない。また、TG値が400mg/dを越えた
り、LDL中のコレステロール濃度が100mg/d以下になる
と計算値がLDL中のコレステロール濃度を反映しなくな
ると言われている〔Warnick GR,et al,Clin.Chem.,36
(1),15−19(1990)、McNamara JR,et al,Clin.Che
m.,36(1),36−42(1990)〕。したがって、この方法
では、肝心な異常値が求められない。他に、電気泳動で
リポ蛋白を分離し蛋白量を測定する方法やHPLCによるリ
ポ蛋白別コレステロールの測定方法もあるが、いずれも
検体処理能力に欠ける方法であり、高価な装置も必要と
なる。
問題を解決するため、全自動のHDL中のコレステロール
を測定するキットが開発され普及しつつある。特許第26
00065号公報、特開平8−201393号公報及び特開平8−1
31195号公報に記載の技術は分画剤を併用するが、分画
剤に含まれる二価カチオンとして用いられる金属が自動
分析装置で一般的に使用される洗剤により不溶性の沈澱
物を形成し、それが廃液機構で蓄積することによって、
自動分析装置の故障の原因となっている。更に反応液中
に不溶性の凝集物を形成し、測定結果に影響を与える濁
りが生じて測定誤差の原因となっているばかりか、凝集
物により反応セルが汚染されて、同時に測定している他
の生化学項目の測定結果に少なからず影響を与えてい
る。
応を完了する場合が多い。このとき反応中に濁度変化が
あっては測定値の正確性に問題がある。その他、反応液
が濁ると再現性が低下するという問題も加わる。それ
故、測定する検体に制限が加わり、幅広い測定波長そ多
種多様な患者検体に対応することができない。例えば、
340nm付近(UV領域)では凝集物による濁りの現象によ
り、吸光度が2以上、あるいは3以上となって分析機の
許容範囲をしばしば越えてしまう欠点がある。
公報の技術は、リポ蛋白と凝集する抗血清を含ませる方
法であるが、これも難溶性の抗原抗体凝集物を形成する
ので、反応セルが汚染される。したがって、同時に測定
している他の生化学項目の測定結果に少なからず影響を
与える。また、反応液中の濁りが強度となるので、特に
UV領域によるHDL中のコレステロール測定に対しても前
述と同じ原因で正確な測定が不可能である。高波長域で
も濁りの影響で測定値の正確性に欠ける。
在も計算による方法を採らざるを得ない状況である。
による分離をせずに、HDLやLDL中のコレステロール等の
生体試料成分中の物質を分析する方法及びこれに用いら
れる試薬を提供することにある。
た結果、金属などの包接〔Rogers,R.D.et al.,J.Radioa
nal.Nucl.Chem.,208,153−161(1991)〕のために開発
されたカリクスアレン類が、例えばリポ蛋白質中のコレ
ステロールなどの特定の生体試料成分中の物質と選択的
に複合体を形成し得ることから、分離操作を必要とせず
に該成分中の物質を分別定量するのに有効であることを
見い出した。
アレン類が生体試料成分と複合体を形成することを特徴
とするカリクスアレン類を含有する試薬、カリクスアレ
ン類を含有する生体試料成分中の物質の分析用試薬、お
よび、カリクスアレン類を用いて生体試料成分中の物質
を分析する方法に関する。
定の成分であり、例えばHDL、LDL、VLDL、CM及びレムナ
ント様リポ蛋白質などのリポ蛋白質が挙げられる。また
生体試料成分中の物質とは、生体試料成分中に含まれる
分析の目的となる物質であり、例えば、生体試料成分が
リポ蛋白質のときは、コレステロール、中性脂質やリン
脂質などが挙げられる。
ェノールの4〜8分子をメチレン基で環状に重合させた
環状オリゴマーである。カリクスアレン類としては、カ
リクス(4)アレン〔Calix(4)arene〕、カリクス
(6)アレン、カリクス(8)アレン、硫酸カリクス
(4)アレン、硫酸カリクス(6)アレン、硫酸カリク
ス(8)アレン、酢酸カリクス(4)アレン、酢酸カリ
クス(6)アレン、酢酸カリクス(8)アレン、カルボ
キシカリクス(4)アレン、カルボキシカリクス(6)
アレン、カルボキシカリクス(8)アレン、カリクス
(4)アレンアミン、カリクス(6)アレンアミン、カ
リクス(8)アレンアミンなどが挙げられる。本発明に
おいては、これらカリクスアレン類から選ばれる一種ま
たは二種以上を用いることができるが、使用に際しては
特に制限されない。製品化に成功している硫酸カリクス
アレンが水溶性に優れ取扱いが容易である。このカリク
スアレン類をコレステロール測定に応用する場合、コレ
ステロールを酵素的に測定する条件下に、反応液中に0.
05〜20mmol/、好ましくは0.1〜5mmol/となるように
添加すればよい。
定することであり、定性または定量することである。
は、カリクスアレン類と生体試料成分が結合していれ
ば、特に結合方法は制限されないが、例えば、イオン結
合や配位結合などがあげられる。
蛋白質とが結合することにより内部に脂質、外部に蛋白
質が存在するものであり、生体中で可溶化している。カ
リクスアレン類は、リポ蛋白質表面とのイオン結合によ
り、主にLDLやVLDLと複合体を形成し、該リポ蛋白質成
分を構成する物質(例えばコレステロール)が遊離する
ことを抑制する。したがって、複合体を形成すること
は、複合体が形成された生体試料成分に含まれる物質の
酵素反応を阻害することになり、目的とする生体試料成
分中の物質を酵素反応により測定することができる。例
えば、LDLやVLDL中のコレステロールや中性脂質の酵素
反応を阻害させ、HDL中のコレステロールや中性脂質を
定量することができる。
し、例えばHDL中のコレステロールを測定する場合に
は、総コレステロール測定の完成する条件であればよい
が、通常pH6.0〜9.0である。
面活性剤、酵素の由来、酵素を反応させる順序を変化さ
せることにより、分析の対象とする生体試料成分を選択
でき、各々の条件は実験的に定められるものである。当
業者はそのような条件の至適化を容易に実施することが
できる。
とにより、測定対象とする物質が含まれる生体試料成分
を選択できることは、体外診断薬の分野に応用するのに
有用である。例えば、従来の方法では、HDL中のコレス
テロール測定には、測定対象物質(コレステロール)の
みの測定に限定した方法が用いられており、その方法は
同じHDL中のコレステロールとは異なる物質、例えばHDL
中の中性脂質の測定には適用できなかった。また同じコ
レステロールの測定においても、HDL中のコレステロー
ルのみに有効であり、他のリポ蛋白質、例えばLDL中の
コレステロールには適用できなかった。本発明は同じ生
体試料成分中の異なる物質の分析に適用できる特徴があ
る。例えばHDL中のコレステロールのみならず、HDL中の
中性脂質やリン脂質の分析にも適用できる。したがっ
て、HDL、LDL、VLDL、CM及びレムナント様リポ蛋白質の
リポ蛋白質画分に含まれるコレステロール、中性脂質及
びリン脂質を測定対象とすることができる。
た公知の測定用試薬に、カリクスアレン類を最終濃度が
所望の濃度となるように配合させた試薬キットとして、
または、所望の濃度となるべく調整されたカリクスアレ
ン類含有試薬と公知の測定用試薬を組み合わせた試薬キ
ットとして通常提供される。提供される際の試薬の形態
は、乾燥状、液状など特に限定されるものではない。試
薬キット中には、酵素の活性化剤などが配合されていて
もよい。また試薬キットが、例えば第一反応用試薬と第
二反応用試薬との組合せのように、反応液中に添加する
時期が異なる複数の種類の試薬を組み合わせたものであ
ってもよい。
に緩衝液を加えて調製するに際して、カリクスアレン類
を最終濃度が所望の濃度となるように添加する態様も包
含される。
の成分として、目的とする生体試料成分中の物質と反応
する酵素等の試薬を含有するように適宜調製される。例
えば、HDLやLDL中のコレステロール値は、総コレステロ
ールを測定する方法により測定される。このときに、リ
ポプロテインリパーゼ(LIP)、コレステロールエステ
ラーゼ(CE)、コレステロール脱水素酵素(CDH、例え
ばニコチンアミドアデニンジヌクレオチド依存性コレス
テロール脱水素酵素、ニコチンアミドアデニンジヌクレ
オチドフォスフェート依存性コレステロール脱水素酵素
等)及びコレステロールオキシダーゼ(CO)からなる群
から選ばれる一種または二種以上の酵素が用いられる。
さらに、コレステロールを測定する反応を完成させるた
めの条件下で添加する活性化剤、安定化剤、補酵素、過
酸化水素定量用のペルオキシダーゼ(PO)及び発色剤が
適宜選択される。
する目的で、ヒドラジン類を添加する技術〔特開平5−
176797号公報〕が先に報告されているが、本発明におい
てもヒドラジン類を添加した状況下で分析することがで
きる。また、酵素を化学修飾して酵素に選択性を持たせ
る技術〔特許第2600065号公報〕があり、本発明におい
てもかかる酵素を用いることができるが、本発明におい
てはそのような酵素を使用しなくても十分な選択性を得
ることができる。
ドアデニンジヌクレオチド酸化型(NAD)、Thio−ニコ
チンアミドアデニンジヌクレオチド酸化型(t−NA
D)、β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン
酸酸化型(NADP)、Thio−ニコチンアミドアデニンジヌ
クレオチドリン酸酸化型(t−NADP)等が挙げられ、こ
れらからなる群から選ばれる一種または二種以上の補酵
素が用いられる。コレステロールの存在によって、これ
ら補酵素は、それぞれの還元型、すなわちNADH、t−NA
DH、NADPH、t−NADPHに変換される。
て用いられるコール酸類や界面活性剤は、コレステロー
ルを酵素で測定する条件下において適宜選択し、実験的
に濃度を調整して用いることができる。例えば、HDL中
のコレステロールを測定する場合、第一反応でHDL以外
のリポ蛋白質にカリクスアレン類を添加して、複合体を
形成させて安定化させ、第二反応で酵素等を添加して、
HDL中のコレステロール濃度を測定すればよい。
た条件を組み合わせて、第一反応でLDLと複合体を形成
させ安定化させる一方で、HDL及びVLDL中のコレステロ
ールを予め反応させて消去し、残ったLDL中のコレステ
ロールを第二反応にて測定する。
リクスアレン類は、その種類の組み合わせや濃度を調整
すればよい。また、コレステロールの測定には、CD
H、CODとLIP及びCEの三種を組み合わせた酵素反応
を用いればよい。第二反応にてLDLの複合体を分解させ
る界面活性剤、コール酸類、酵素等を添加し、第一反応
で未反応のLDL中のコレステロールを測定すれば、第一
反応におけるコレステロール濃度との差引でLDL中のコ
レステロール濃度が求められる。このときLDLを分解さ
せるために添加する化合物は、酵素的にコレステロール
を測定することを妨害しなければ何等制限されない。
た条件を組み合わせて、第一反応でVLDLと複合体を形成
させ安定化させる一方で、HDL及びLDL中のコレステロー
ルを予め測定する。第一反応時においてリポ蛋白質と複
合体を形成するカリクスアレン類は、その種類の組合せ
と濃度を適宜調整すればよい。第二反応にてVLDLの複合
体を分解させる界面活性剤、コール酸類、酵素等を添加
し、第一反応で未反応のVLDL中のコレステロールを測定
すれば、第一反応におけるコレステロール濃度との差引
でVLDL中のコレステロール濃度が求められる。このとき
VLDLを分解させるために添加する化合物は、酵素的にコ
レステロールを測定することを妨害しなければ何等制限
されない。
る方法は、選択的にリポ蛋白質中のコレステロールを測
定するのみでなく、目的とする物質に対する酵素を適宜
変更することにより、リポ蛋白別に中性脂肪またはリン
脂質などの測定にも応用ができる。
DL中のコレステロールの測定例について記すが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
した。
[NAD] 5.0 mmol/ 試薬2の調製 緩衝液 pH8.5 コレステロール脱水素酵素 20.0 U/ml コレステロールエステラーゼ 6.0 U/ml 検体は、一般人の血清25例を用いた。測定は、自動分
析装置(日立7170型自動分析装置)で実施した。操作法
は、先ず検体5μに試薬1を180μ加え37℃で5分
間恒温し、この時点で主波長340nm及び副波長570nmにて
吸光度1を測定した。
時点で主波長340nm及び副波長570nmにて吸光度2を測定
した。吸光度1と吸光度2との差を求めて、既知HDL−
コレステロール濃度のコントロールを標準液として検体
の値を換算した。対照法としてポリエチレングリコール
(PG)法を用いた。PG法は国際試薬社製PGポールを使用
した。また、遠心後の上清のコレステロール濃度は、国
際試薬社製T−CHO試薬・Aを用いて求めた。その結果
を表1に示した。
89X+1.18であり良好な相関性を得た。なお、回帰式中
のYは実施例1による値(単位:mg/d)であり、XはP
G法による値(単位:mg/d)である。
した。
−ジメトキシアニリンナトリウム 1.0 mmol/l 硫酸カリクス(6)アレン 1.0 mmol/l ペルオキシダーゼ 5.0 U/l 試薬2の調製 緩衝液 pH7.0 コレステロール酸化酵素 10.0 U/ml コレステロールエステラーゼ 6.0 U/ml 4−アミノアンチピリン 10.0 U/ml 検体は、一般人の血清20例を用いた。測定は、自動分
析装置(日立7170型自動分析装置)で実施した。操作法
は、先ず検体3μに試薬1を180μ加え37℃で5分
間恒温し、この時点で主波長600nm及び副波長700nmにて
吸光度1を測定した。
時点で主波長600nm及び副波長700nmにて吸光度2を測定
した。吸光度1と吸光度2との差を求めて、既知HDL−
コレステロール濃度のコントロールを標準波として検体
の値を算出した。対照法としてポリエチレングリコール
(PG)法を用いた。対照法の操作は、実施例1に従っ
た。測定結果を表2に示した。
79X+6.03であり良好な相関性を得た。なお、回帰式中
のYは実施例2による値(単位:mg/d)であり、XはP
G法による値(単位:mg/d)である。
した。
[NAD] 5.0 mmol/ コレステロール脱水素酵素 10.0 U/ml コレステロールエステラーゼ 4.0 U/ml 試薬2の調製 緩衝液 pH7.5 コレステロールエステラーゼ 3.0 U/ml 検体は、一般人の血清24例を用い、フリーデワルド式
による換算既知のLDL−コレステロール濃度のコントロ
ールを標準液として検体の値を算出した。測定は、自動
分析装置(日立7170型自動分析装置)で実施した。操作
法は、先ず検体3μに試薬1を210μ加え、37℃で
5分間恒温し、この時点で主波長340nm及び副波長570nm
にて吸光度1を測定した。
の時点で主波長340nm及び副波長570nmにて吸光度2を測
定した。吸光度1と吸光度2との差を求め、既知LDL−
コレステロール濃度のコントロールを標準液として検体
の値(単位:mg/d)を算出した。
イ」、TG試薬・A及びPGポール法を用い、フリーデワル
ドの式によりLDL−コレステロール濃度を求めた。その
結果を表3に示した。
08X+5.98であり良好な相関性を得た。なお、回帰式中
のYは実施例3による値(単位:mg/d)であり、Xは
対照法による値(単位:mg/d)である。
中の特定画分(リポ蛋白質など)中の物質(コレステロ
ールなど)を他の画分より分離することなく分析するこ
とができる。したがって、遠心分画などの分離分画が不
要であるから、操作が簡便であり、測定誤差や人為的要
因での問題を低減させることができる。
汎用型の自動分析装置を用いた連続的な測定が可能とな
り、他の検査項目とマルチチャンネル化して測定するこ
とができる。
を基礎としており、それらの内容は本明細書に全て包含
されるものである。
Claims (9)
- 【請求項1】生体試料成分のリポ蛋白質中構成物質の分
別的な測定において、カリクスアレン類と該生体試料成
分に含まれる特定リポ蛋白質との複合体を形成させるこ
とを特徴とする、該特定リポ蛋白質中構成物質の酵素反
応性の分別的阻害方法。 - 【請求項2】生体試料成分のリポ蛋白質中構成物質の分
別的な測定において、カリクスアレン類と特定リポ蛋白
質との複合体を形成させ、該特定リポ蛋白質中構成物質
の酵素反応性を分別的に阻害させる工程を導入すること
を特徴とする生体試料成分のリポ蛋白質中構成物質の分
別的測定方法。 - 【請求項3】生体試料成分のリポ蛋白質中構成物質の分
別的な測定において、生体試料成分のリポ蛋白質中構成
物質のうち、特定リポ蛋白質に対してカリクスアレン類
と複合体を形成させることによって、該特定リポ蛋白質
中構成物質の酵素反応性を阻害させ、一方で、該特定リ
ポ蛋白質中構成物質を除く他のリポ蛋白質中構成物質を
消去処理し、次いで、酵素反応性が阻害されていた該特
定リポ蛋白質中構成物質の酵素反応性を回復させて、酵
素反応を履行することを特徴とするリポ蛋白質中構成物
質の分別的測定方法。 - 【請求項4】特定リポ蛋白質が低比重リポ蛋白質である
ことを特徴とする請求項3に記載のリポ蛋白質中構成物
質の分別的測定方法。 - 【請求項5】特定リポ蛋白質が超低比重リポ蛋白質であ
ることを特徴とする請求項3に記載のリポ蛋白質中構成
物質の分別的測定方法。 - 【請求項6】生体試料成分のリポ蛋白質中構成物質の分
別的な測定において、高比重リポ蛋白質を除く他のリポ
蛋白質とカリクスアレン類の複合体を形成させ、該他の
リポ蛋白質の酵素反応性を分別的に阻害させることを特
徴とする高比重リポ蛋白質中構成物質の分別的測定方
法。 - 【請求項7】生体試料成分のリポ蛋白質中構成物質がコ
レステロールであることを特徴とする請求項1〜6のい
ずれか1に記載の分別的測定方法。 - 【請求項8】請求項1〜7のいずれか1に記載のリポ蛋
白質中構成物質の分別的測定方法に使用する測定用試
薬。 - 【請求項9】請求項8に記載の測定用試薬を少なくとも
1以上含むことを特徴とする測定用試薬キット。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16928197 | 1997-06-25 | ||
JP9-169281 | 1997-06-25 | ||
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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