JP3136806B2 - 電子写真用転写用紙 - Google Patents
電子写真用転写用紙Info
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Description
静電プリンターなどに用いられる転写用紙に関する。
源保護の重要性が認識され、対策の一環として紙原料へ
の古紙利用による木材資源の利用節減が、重大な課題と
なってきた。特に、現在古紙利用が少ない印刷・情報用
紙では、古紙を原料とするリサイクル紙の使用拡大が望
まれている。
しく、コピースピードの増加やコンパクト化、両面コピ
ー・多重コピーといった諸機能の充実がなされコピース
ピードが比較的遅い機種にまで広く普及してきている。
これに伴い、紙の横方向からの給紙が増えるとともに複
雑な機内を搬送され紙にとってますます苛酷な条件にな
ってきている。しかし、間接電子写真方式複写機等に、
古紙を原材料として利用した電子写真用リサイクル紙を
使用すると、高湿環境下でのコピー作業で、コピー画像
の濃度低下や画像の抜け等のトラブルが頻発したり、低
湿環境下でのコピー作業で、開封直後の使用で、静電気
による画像の乱れや走行のトラブルが頻発し、実用上大
きな支障があることが明らかになってきた。ところで、
古紙を配合した電子写真用紙が、特公昭63−6867
に開示されているが上記のような高湿環境下での画質低
下等の問題を解決するための手段は提示していない。ま
た、複写後のカールに起因する問題を解決するために特
開昭55−142799は製品水分を特定する手段を開
示しているが、高湿環境下での画質低下等の問題を解決
するための手段は提示していない。
における上記のような問題点に鑑みて電子写真適性を有
し、古紙を含有するリサイクル紙を提供するためになさ
れたものである。従って、本発明の目的は、高湿環境下
でのコピー作業でコピー画像の濃度低下や画像の抜け等
のトラブルを含む電子写真適性が従来の晒バージンパル
プを主原料とする電子写真用転写用紙(以後、転写用紙
と呼ぶ)となんら変わりなく、全パルプ中に70%以上
の古紙パルプを含有する電子写真用転写用紙(以後、転
写用リサイクル紙と呼ぶ)を提供することにある。
ル紙は、導電剤を添加することにより、表面電気抵抗が
用紙含有水分4〜6%で5×1013Ω以下、20°C8
5%R.H.環境下の調湿で1×108Ω以上に調整さ
れ、また、包装開封時の含有水分率(Y)と20°C8
5%R.H.平衡水分率(A)との関係が次式(A−
6.5≦Y≦A−4.5)に合致し、かつ、包装開封時
の含有水分率が6.5%以下であることを特徴とする。
生する環境下での用紙特性との関係を調査検討した結
果、高湿環境(温度20°C湿度85%R.H.)下に
2時間以上調湿した時の紙の表面電気抵抗が1×10 8
Ω以上であればコピー画像の濃度低下や画像の抜け等の
トラブルを大幅に改善できることを見出した。
pdl.jpo-miti.go.jp/Tokujitu/tjitemdrw.ipdl?N0000=2
35&N0500=9E#N/;?9=?=<8>///&N0001=33&N0552=9&N0553=
000006" \t "tjitemdrw" 図1に示すように機械パルプ
が含まれる新聞古紙パルプ紙、上質古紙パルプ紙に関係
なく古紙パルプ紙はバージン化学パルプ紙と同一環境下
で調湿した時の表面電気抵抗に差がないが、前述の特許
公報特開昭55−142799によるところのバージン
機械パルプ紙はバージン化学パルプ紙より高くなること
と異なることも発見した。これは、同じ機械パルプであ
っても古紙パルプのそれは古紙処理工程で使用される脱
墨剤の影響と考えられる。従って、同じ機械パルプであ
ってもバージンか古紙かによって必要な電気抵抗の制御
は全く異なることも見出した。
miti.go.jp/Tokujitu/tjitemdrw.ipdl?N0000=235&N0500
=9E#N/;?9=?=<8>///&N0001=33&N0552=9&N0553=000007"
\t "tjitemdrw" 図2に示すように機械パルプが多く含
まれる新聞古紙パルプ紙は、同一含有水分ではバージン
化学パルプ紙や機械パルプを含まない上質古紙パルプ紙
より表面電気抵抗が高いので、含有水分が低くなるとコ
ピー画像の飛び散りやコピー排出時に残留静電気量が多
いことによるトレイ、ソーター収容性不良等のトラブル
を発生する。
水分と表面電気抵抗の関係について精力的に検討した結
果、コピー画像の飛び散りやコピー排出時不良は、用紙
含有水分が4〜6%の範囲の時、紙の表面電気抵抗を5
×1013Ω以下に調整することによって改善できること
を見出した。即ち、通常コピー作業で使用される用紙含
有水分範囲で安定した画質、走行性が得られるものであ
る。しかし、古紙パルプは原料とする古紙種類を一定に
することは不可能であるため、包装開封時の含有水分率
を規定しても古紙原料種類の違いから平衡水分が異なり
包装開封時の含有水分条件で電気抵抗を制御しても上記
改善電気抵抗範囲から逸脱してしまう問題が生じたの
で、本発明者は、改善電気抵抗範囲を維持したまま、使
用古紙原料種類によって生じる平衡水分変動と包装開封
時の含有水分率の関係を鋭意研究した結果、包装開封時
の含有水分率(Y)と20°C85%R.H.平衡水分
率(A)との関係が次式(A−6.5≦ Y ≦A−
4.5)とすることによって改善電気抵抗範囲を維持で
きることを見出した。
有水分率であっても、含有水分率が6.5%を超えると
コピー後のカールが大きくなり、両面コピー時の紙詰ま
りやトレイ、ソーター収容性不良が発生するので包装開
封時の含有水分率は6.5%以下とすることで紙の表面
電気抵抗を本発明の範囲に調整して高湿環境でも安定し
た品質を有するリサイクル紙が可能であることを見出し
なされたものである。
K 6911に準じて測定されるもので、制御に使用さ
れる導電剤としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、
塩化カルシウム、アルギン酸ソーダ等の無機塩、及びス
チレン−マレイン酸コポリマー、第4級アンモニウム塩
等の高分子電解質、及び蟻酸カリウム、臭酸ナトリウム
の有機酸塩、及び石けん、リン酸塩、カルボン酸塩等の
界面活性剤、及び酸化アルミニウムをドーピングした酸
化亜鉛、アンチモンをドーピングした酸化錫、酸化チタ
ン等の電子伝導性導電性物質等の紙の導電性を高めるも
のであればいかなるものでも良い。これらの導電剤を抄
紙機のサイズプレスで表面塗布して得る。これらの導電
剤によって処理した用紙は、表面電気抵抗が用紙含有水
分4〜6%で5×1013Ω以下、20°C85%R.
H.環境下の調湿で1×108Ω以上になるように調整
する。従って導電剤の種類及び添加量は処理した用紙の
表面電気抵抗値が上記の値の範囲内にあるように選択す
ることができる。
P 8127に準じて測定されるもので、包装開封時の
含有水分率の制御は、抄紙機のドライヤー、キャレンダ
ー工程や、断裁工程等で使用する古紙原料の20°C8
5%R.H.平衡水分との関係から算出される適正水分
に調整する。また、保管時に吸脱湿が発生しないよう
に、ポリエチレンラミネート紙等の防湿包装紙や、ポリ
プロピレンフィルム等で包装する。
ためにキャレンダー処理等により表面の凹凸を少なくし
て転写紙の平滑度(JIS P 8119)を10秒以
上、好ましくは20秒以上にする。
本、印刷工場、裁断所等において発生する裁落、損紙、
幅落としした古紙である上白、特白、中白、白損等の未
印刷古紙を解離した古紙パルプ、上質紙、上質コート
紙、中質紙、中質コート紙、更紙等に平版、凸版、凹版
印刷等、電子写真方式、感熱方式、熱転写方式、感圧記
録方式、インクジェット記録方式、カーボン紙などによ
り印字された古紙、及び水性、油性インクや、鉛筆など
で筆記した古紙、新聞古紙、を離解後脱墨したパルプ
(以下、DIPと略記する)等使用できるが、本発明で
は前述のように古紙種類によって平衡水分が可変するの
で適正な包装開封時の含有水分を保つためには、選別・
組み合せによって古紙種類や配合率の管理を行う。
ンのケミカルパルプ(広葉樹晒クラフトパルプ、針葉樹
晒クラフトパルプ、広葉樹未晒クラフトパルプ、針葉樹
未晒クラフトパルプ、広葉樹晒亜硫酸パルプ、針葉樹晒
亜硫酸パルプ、広葉樹未晒亜硫酸パルプ、針葉樹未晒亜
硫酸パルプ等木材及びその他の繊維原料を化学的に処理
して作成されたパルプ)や木材またはチップを機械的に
パルプ化したグランドパルプ、や木材またはチップに薬
液を滲み込ませた後、機械的にパルプ化したケミグラン
ドパルプ、ケミメカニカルパルプ、および、チップをや
や柔らかくなるまで蒸解した後、リファイナーでパルプ
化したセミケミカルパルプ等のバージンパルプを含有さ
せてもよい。但し、上記古紙以外にはバージンのケミカ
ルパルプを含有することが好ましい。
後カールの発生を抑えるために、上記古紙の選択及びバ
ージンパルプの組み合せ配合のほか調成工程での叩解度
の調成が行われる。
ができる填料としては、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸
カルシウム、チョーク等の炭酸カルシウム、カオリン、
焼成クレー、パイオロフィライト、セリサイト、タルク
等のケイ酸類等、無機填料や、尿素樹脂等の有機顔料が
使用できるが、古紙原料に含まれている灰分(JIS−
P−8128)を勘案して添加する必要がある。添加す
る場合には電子写真方式における画質維持性の観点から
炭酸カルシウムを配合し、灰分として8%以下にするこ
とが好ましい。
ロジン系サイズ剤、合成サイズ剤、石油樹脂系サイズ
剤、中性サイズ剤等のサイズ剤が使用でき硫酸バンド、
カチオン化澱粉等、適当なサイズ剤と繊維との定着剤を
組み合せて使用する。望ましくは、電子写真方式の複写
機、プリンター等における走行性及びコピー後の用紙保
存性の観点から、中性サイズ剤、特に、アルケニル無水
コハク酸系サイズ剤を使用する。さらに、コピー適性、
走行性等の電子写真適性を付与するために原料の調成、
製造条件のコントロールが行われる。
説明するが、もちろん本発明はこれによって限定される
ものではない。
%、模造古紙DIP30%,古紙パルプとして合計70
%配合し、古紙以外のパルプとして広葉樹晒クラフトパ
ルプ(L・BKP)を30%配合した。そして、表1に
示す様な内添サイズを配合し、この紙料を用いて長網抄
紙機で抄造し、サイズプレス処理により、澱粉を1g/
m2、塩化ナトリウム0.2g/m2となるように塗工
し、包装開封時水分を5.0%に調整して本発明の転写
用リサイクル紙を得た。この転写用リサイクル紙の20
°C85%R.H.環境に2時間調湿後の平衡水分を測
定した結果10.1%、その時の表面電気抵抗は8.1
×108Ωであった。また、用紙水分が5.0%の時の
表面電気抵抗は2.51×1013Ωであった。この転写
紙の高湿環境でのコピー画質は、次のようにして確認し
た。即ち、この転写紙を20°C85%R.H.の環境
中で、2時間放置し、複写機(FX5030、富士ゼロ
ックス社製)で、片面コピーを行い、画像濃度、画像抜
けを確認した。また、同複写機で包装開封直後に500
枚片面コピー、両面コピーをそれぞれ走行し、紙詰まり
を確認した。その結果を表1に示す。表1から明らかな
ように、20°C85%R.H.環境の表面電気抵抗は
8.1×108Ωにし、包装開封時水分をを5.0%に
した効果として、高湿調湿後の走行においても、画像劣
化が無く、紙詰まりの発生が無い転写用リサイクル紙が
得られた。
質印刷古紙DIP20%、古紙パルプとして合計70%
配合し、古紙以外のパルプとして広葉樹晒クラフトパル
プ(L・BKP)を20%、リファイナーグランドパル
プ(RGP)を10%配合した。そして、表1に示す様
な内添サイズを配合し、この紙料を用いて長網抄紙機で
抄造し、サイズプレス処理により、澱粉を1.2g/m
2、塩化カリウム0.1g/m2となるように塗工し、包
装開封時水分を6.1%に調整して本発明の転写用リサ
イクル紙を得た。この転写用リサイクル紙の20°C8
5%R.H.環境に2時間調湿後の平衡水分を測定した
結果11.2%、その時の表面電気抵抗は1.7×10
8Ωであった。また、用紙水分が5.1%の時の表面電
気抵抗は2.8×1012Ωであった。この転写用紙を実
施例1と同様の方法で評価した。その結果を表1に示
す。第1表から明らかなように、20°C85%R.
H.環境の表面電気抵抗は1.7×108Ωにし、包装
開封時水分をを6.1%にした効果として、高湿調湿後
の走行においても、画像劣化が無く、紙詰まりの発生が
無い転写用リサイクル紙が得られた。
質印刷古紙DIP30%、上白古紙パルプ20%、古紙
パルプとして合計80%配合し、古紙以外のパルプとし
て広葉樹晒クラフトパルプ(L・BKP)を20%配合
した。そして、表1に示す様な内添サイズを配合し、こ
の紙料を用いて長網抄紙機で抄造し、サイズプレス処理
により、澱粉を1.2g/m2、塩化ナトリウム0.2
g/m2となるように塗工し、包装開封時水分を5.5
%に調整して本発明の転写用リサイクル紙を得た。この
転写用リサイクル紙の20°C85%R.H.環境に2
時間調湿後の平衡水分を測定した結果10.6%、その
時の表面電気抵抗は2.9×108Ωであった。また、
用紙水分が5.5%の時の表面電気抵抗は5.0×10
12Ωであった。この転写用紙を実施例1と同様の方法で
評価した。その結果を表1に示す。表1から明らかなよ
うに、20°C85%R.H.環境の表面電気抵抗は
2.9×108Ωにし、包装開封時水分をを5.5%に
した効果として、高湿調湿後の走行においても、画像劣
化が無く、紙詰まりの発生が無い転写用リサイクル紙が
得られた。
%、模造古紙DIP40%、古紙パルプとして合計80
%配合し、古紙以外のパルプとして広葉樹晒クラフトパ
ルプ(L・BKP)を20%配合した。そして、表1に
示す様な内添サイズを配合し、この紙料を用いて長網抄
紙機で抄造し、サイズプレス処理により、澱粉を1.0
g/m2、塩化ナトリウム0.2g/m2となるように塗
工し、包装開封時水分を4.7%に調整して本発明の転
写用リサイクル紙を得た。この転写用リサイクル紙の2
0°C85%R.H.環境に2時間調湿後の平衡水分を
測定した結果9.9%、その時の表面電気抵抗は1.0
×109Ωであった。また、用紙水分が5.0%の時の
表面電気抵抗は3.16×1013Ωであった。この転写
用紙を実施例1と同様の方法で評価した。その結果を表
1に示す。表1から明らかなように、20°C85%
R.H.環境の表面電気抵抗は1.0×109Ωにし、
包装開封時水分をを4.7%にした効果として、高湿調
湿後の走行においても、画像劣化が無く、紙詰まりの発
生が無い転写用リサイクル紙が得られた。
質印刷古紙DIP30%、模造古紙DIP20%、上質
電子写真用紙古紙DIP20%、古紙パルプとして合計
90%配合し、古紙以外のパルプとして広葉樹晒クラフ
トパルプ(L・BKP)を10%配合した。そして、表
2に示す様な内添サイズを配合し、この紙料を用いて長
網抄紙機で抄造し、サイズプレス処理により、澱粉を
1.0g/m2、塩化ナトリウム0.15g/m2となる
ように塗工し、包装開封時水分を5.3%に調整して本
発明の転写用リサイクル紙を得た。この転写用リサイク
ル紙の20°C85%R.H.環境に2時間調湿後の平
衡水分を測定した結果10.3%、その時の表面電気抵
抗は5.4×108Ωであった。また、用紙水分が5.
3%の時の表面電気抵抗は7.9×1012Ωであった。
この転写用紙を実施例1と同様の方法で評価した。その
結果を表2に示す。表2から明らかなように、20°C
85%R.H.環境の表面電気抵抗は5.4×108Ω
にし、包装開封時水分をを5.3%にした効果として、
高湿調湿後の走行においても、画像劣化が無く、紙詰ま
りの発生が無い転写用リサイクル紙が得られた。
%、上白古紙パルプ20%、上質電子写真用紙古紙DI
P20%、古紙パルプとして合計100%配合した。そ
して、表2に示す様な内添サイズを配合し、この紙料を
用いて長網抄紙機で抄造し、サイズプレス処理により、
澱粉を0.6g/m2、PVAを0.5g/m2、塩化ナ
トリウム0.2g/m2となるように塗工し、包装開封
時水分を4.9%に調整して本発明の転写用リサイクル
紙を得た。この転写用リサイクル紙の20°C85%
R.H.環境に2時間調湿後の平衡水分を測定した結果
9.8%、その時の表面電気抵抗は6.3×108Ωで
あった。また、用紙水分が5.0%の時の表面電気抵抗
は2.0×1013Ωであった。この転写用紙を実施例1
と同様の方法で評価した。その結果を表2に示す。表2
から明らかなように、20°C85%R.H.環境の表
面電気抵抗は6.3×108Ωにし、包装開封時水分を
を4.9%にした効果として、高湿調湿後の走行におい
ても、画像劣化が無く、紙詰まりの発生が無い転写用リ
サイクル紙が得られた。
造古紙DIP20%、上質電子写真用紙古紙DIP20
%、古紙パルプとして合計100%配合した。そして、
表2に示す様な内添サイズを配合し、この紙料を用いて
長網抄紙機で抄造し、サイズプレス処理により、スチレ
ン−マレイン酸コポリマーを1.0g/m2となるよう
に塗工し、包装開封時水分を6.4%に調整して本発明
の転写用リサイクル紙を得た。この転写用リサイクル紙
の20°C85%R.H.環境に2時間調湿後の平衡水
分を測定した結果11.4%、その時の表面電気抵抗は
1.3×108Ωであった。また、用紙水分が5.5%
の時の表面電気抵抗は6.0×1011Ωであった。この
転写用紙を実施例1と同様の方法で評価した。その結果
を表2に示す。表2から明らかなように、20°C85
%R.H.環境の表面電気抵抗は1.3×108Ωに
し、包装開封時水分をを6.4%にした効果として、高
湿調湿後の走行においても、画像劣化が無く、紙詰まり
の発生が無い転写用リサイクル紙が得られた。
質印刷DIP30%、古紙パルプとして合計60%配合
し、古紙以外のパルプとして広葉樹晒クラフトパルプ
(L・BKP)を10%、リファイナーグランドパルプ
(RGP)を30%配合した。そして、表3に示す様な
処方で抄紙した。得られた転写紙について実施例1と同
様の実験方法により、画像濃度、画像抜け、紙詰まりを
確認した。結果を後記表3に示す。
以外のパルプとして広葉樹晒クラフトパルプ(L・BK
P)を100%配合した。そして、表3に示す様な処方
で抄紙した。得られた転写紙について実施例1と同様の
実験方法により、画像濃度、画像抜け、紙詰まりを確認
した。結果を後記表3に示す。
造DIP10%、古紙パルプとして合計70%配合し、
古紙以外のパルプとして広葉樹晒クラフトパルプ(L・
BKP)を30%配合した。そして、表3に示す様な処
方で抄紙した。得られた転写紙について実施例1と同様
の実験方法により、画像濃度、画像抜け、紙詰まりを確
認した。結果を後記表3に示す。
質印刷DIP30%、模造DIP20%、上質電子写真
用紙古紙DIP20%、古紙パルプとして合計90%配
合し、古紙以外のパルプとして広葉樹晒クラフトパルプ
(L・BKP)を10%配合した。そして、表4に示す
様な処方で抄紙した。得られた転写紙について実施例1
と同様の実験方法により、画像濃度、画像抜け、紙詰ま
りを確認した。結果を後記表4に示す。
質印刷DIP30%、上質電子写真用紙古紙DIP10
%、古紙パルプとして合計100%配合した。そして、
表4に示す様な処方で抄紙した。得られた転写紙につい
て実施例1と同様の実験方法により、画像濃度、画像抜
け、紙詰まりを確認した。結果を後記表4に示す。
プ中に70%以上の古紙パルプを含有しているにも関わ
らず、20°C85%R.H.環境下に調湿した紙の表
面電気抵抗の制御と包装開封時の含有水分と20°C8
5%R.H.平衡水分の関係から包装開封時の含有水分
を特定し、かつ、包装開封時の含有水分を6.5%以下
にすることにより、本転写紙を間接電子写真方式の複写
機に用いても従来の晒バージンパルプからなる電子写真
用転写紙と同様に使用することができる。特に、高湿環
境下で従来の古紙パルプを含有する転写用紙と較べコピ
ーの画質や紙づまり等のトラブルが改善される。
表面電気抵抗と相対湿度の関係を示した。尚、パルプシ
ートは、新聞古紙DIP、上質古紙DIP(上質印刷古
紙)、L・BKP、RGP各々100%配合で、坪量6
8g/m2、紙厚105μm、導電剤無添加で抄紙し
た。測定環境の温度はすべて20°Cで行った。
での平衡水分の関係を示した。
Claims (1)
- 【請求項1】 全パルプ中に70%以上の古紙パルプを
含有した用紙において、 導電剤を添加することにより、表面電気抵抗が用紙含有
水分4〜6%で5×1013Ω以下、20°C85%R.
H.環境下の調湿で1×108Ω以上に調整され、 また、包装開封時の含有水分率が下記に示される式に合
致し、かつ、包装開封時の含有水分率が6.5%以下で
ある ことを特徴とする電子写真用転写用紙。A−6.5≦Y≦A−4.5 (Y:包装開封時の含有
水分率,%、A:20°C85%R.H.平衡水分率,
%)
Priority Applications (1)
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JP04311110A JP3136806B2 (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 電子写真用転写用紙 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP04311110A JP3136806B2 (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 電子写真用転写用紙 |
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-
1992
- 1992-10-28 JP JP04311110A patent/JP3136806B2/ja not_active Expired - Lifetime
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