JP3133850B2 - 車両用交流発電機の制御方法及び制御装置 - Google Patents
車両用交流発電機の制御方法及び制御装置Info
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Description
制御方法及び制御装置、特に蓄電池を急速充電できる制
御方法及び制御装置に関するものである。
公報に開示されたのと同様な従来の車両用交流発電機の
制御装置を示す電気回路図である。図において、1はエ
ンジン(図示しない)によって回転駆動される車両用交
流発電機、101はこの交流発電機1のステータ(図示
しない)に装着された三相の電機子コイル、102は交
流発電機1のロータ(図示しない)に装着された界磁コ
イル、2は電機子コイル101に接続されてその誘起交
流出力を全波整流する全波整流器で、6個の主ダイオー
ドと3個の補助ダイオードとから構成され、主整流出力
端子201、補助整流出力端子202及び接地端子20
3を有している。
ル102に接続された電圧調整器で、界磁コイル102
に流れる界磁電流を断続制御して交流発電機1の出力電
圧を所定値に調整する。301,302,303は互い
に直列に接続され且つ蓄電池5と並列に接続された分圧
抵抗であって、蓄電池5の端子電圧を検出する第1の電
圧検出回路を形成する。304,305は全波整流器2
の補助整流出力端子202と接地の間で互いに直列に接
続された分圧抵抗であって、交流発電機1の出力電圧を
検出する保護用の第2の電圧検出回路を形成する。30
6はゼナーダイオード、307,308はこのゼナーダ
イオード306のカソードにカソードが接続され且つア
ノードがそれぞれ分圧抵抗301と302の分圧点J
1、分圧抵抗304と305の分圧点J2に接続された
ダイオード、309はゼナーダイオード306のアノー
ドにベースが接続された開閉素子例えば制御用トランジ
スタ、310はこの制御用トランジスタ309のコレク
タ、エミッタにそれぞれベース、エミッタが接続されて
オン/オフ制御される開閉素子としてのパワートランジ
スタで、交流発電機1の界磁コイル102と直列に接続
されてその界磁電流を断続制御する。311は補助整流
出力端子202とパワートランジスタ310のベースの
間に接続された抵抗、312は界磁コイル102の両端
間に接続されたサージ吸収用ダイオード、313は分圧
抵抗303と並列に接続されたその短絡用トランジス
タ、そして314はこの短絡用トランジスタ313のベ
ースと補助整流出力端子202の間に接続された抵抗で
ある。
って、短絡用トランジスタ313のベースにコレクタが
接続された制御用トランジスタ401を有する。6は一
端が主整流出力端子201及び蓄電池5の正極に接続さ
れたキースイッチ、7はこのキースイッチ6の他端と補
助整流出力端子202との間に接続された交流表示灯、
8は蓄電池5と並列に接続されて交流発電機1の主整流
出力端子201又は蓄電池5から給電される車両用電気
負荷、そして9はこの電気負荷8と蓄電池5の間に接続
されて電気負荷8への給電を制御する負荷スイッチであ
る。なお、Aは蓄電池電圧検出端子、そしてBは検出電
圧切替端子である。
した様に構成されており、以下にその動作を詳しく説明
する。まず、エンジンの始動に際し、キースイッチ6を
閉成すると、蓄電池5からキースイッチ6、充電表示灯
7及び電圧調整器3中の抵抗311を通してパワートラ
ンジスタ310にベース電流が供給されてパワートラン
ジスタ310は導通する。これと同時に電圧調整器3中
の抵抗314を通して短絡用トランジスタ313にベー
ス電流が供給されて短絡用トランジスタ313は導通す
る。パワートランジスタ310が導通すると、蓄電池5
からキースイッチ6、充電表示灯7、界磁コイル102
及びパワートランジスタ310を通して接地に界磁電流
が流れ、界磁コイル102に界磁起磁力が発生すると同
時に充電表示灯7が点灯して蓄電池5の非充電状態を表
示する。短絡用トランジスタ313が導通すると、分圧
抵抗303が短絡されるので、第1の電圧検出回路は分
圧抵抗301及び302のみで形成されることになる。
機1を駆動すると、その回転数に応じて電機子101に
交流出力が誘起され、この出力電圧は全波整流器2によ
って全波整流される。ここで、全波整流された出力電圧
が第1の所定値例えば14.4V以下の時には、上述し
た様に分圧抵抗301と302によって構成されている
第1の電圧検出回路の分圧点J1での電位がまだ低いの
で、ゼナーダイオード306は導通状態に至らず、不導
通状態を保持し、制御用トランジスタ309も不導通状
態を保持し従ってパワートランジスタ310は界磁電流
の供給を保持しており、これによって交流発電機1の出
力電圧はその回転数の上昇に伴って上昇している。その
後、交流発電機1の回転数が更に上昇して出力電圧が第
1の所定値以上になると、分圧点J1の電位も高くな
り、ゼナーダイオード306は導通し、このゼナーダイ
オード306を通して制御用トランジスタ309にベー
ス電流が供給されるので、制御用トランジスタ309は
導通する。この制御用トランジスタ309が導通する
と、パワートランジスタ310のベース・エミッタ回路
が短絡されるのでパワートランジスタ310は不導通状
態となり、これにより界磁コイル102に流れていた界
磁電流は遮断され、交流発電機1の出力電圧は低下す
る。この出力電圧が第1の所定値まで低下すると、再び
ゼナーダイオード306及び制御用トランジスタ309
が不導通状態となり、パワートランジスタ310は導通
して界磁コイル102は励磁され、交流発電機1の出力
電圧は再び上昇する。
の出力電圧は第1の所定値である14.4Vに制御さ
れ、この制御された出力電圧によって蓄電池5が充電さ
れ、また電気負荷8も給電される。一方、充電表示灯7
は、交流発電機1の補助整流出力端子202からの出力
電圧が蓄電池5の端子電圧に大体等しい値になると、消
灯して蓄電池5の充電状態を表示する。
センサ(図示しない)からの情報例えば車速、アイドル
スイッチ、蓄電池電圧に関する情報に基づいて電圧調整
器3中の短絡用トランジスタ313に制御信号を出力す
る。今、エンジンが通常運転状態にあり従ってアイドル
状態にない場合には、エンジン・コントロールユニット
4中の制御用トランジスタ401が不導通であり、その
検出電圧切替端子Bにおける制御信号がH(ハイ)レベ
ルであるので、短絡用トランジスタ313は上述した様
に導通しており、分圧抵抗303を短絡している。その
結果、交流発電機1の出力電圧は上述した様に第1の所
定値に制御される。
が各種センサからの情報に基づいてエンジンがアイドル
状態にあり、蓄電池電圧も所定値以上であると判定する
と、制御用トランジスタ401は導通し、上述した制御
信号がL(ロー)レベルになるので、短絡用トランジス
タ313は不導通になり、分圧抵抗303が短絡されな
いので、第1の電圧検出回路は分圧抵抗301,302
及び303によって形成され、そのため第1の所定値が
例えば12.8Vに低下し、交流発電機1の出力電圧は
低下する。すなわち、エンジンのアイドル時には、交流
発電機1の出力電圧を低下させることにより、交流発電
機1によるエンジンへの負荷を軽減させ、エンジンの燃
費を向上させる。
には、分圧抵抗304及び305によって形成された第
2の電圧検出回路によって交流発電機1の出力電圧は例
えば15.6Vの第2の所定値に制御され、無制御によ
る蓄電池5の過充電を防止する。
15.6Vは分圧抵抗301ないし305の抵抗値を適
切に選ぶことで得られる。
機の制御装置は、通常、蓄電池電圧検出端子での蓄電池
電圧が14.4Vになる様に制御され、又エンジン・コ
ントロールユニットからの制御信号により12.8Vに
切替えられて燃費の改善に寄与する。しかしながら、逆
に蓄電池を急速充電したい時には、12.8Vを通常の
14.4V制御に戻すしかなく、急速充電効果が充分で
なく、より効率よく急速充電を行うには複雑な回路の追
加が必要であるという問題点があった。
ためになされたもので、蓄電池を急速充電したい時に、
より簡単な回路構成で急速充電できる車両用交流発電機
の制御装置を得ることを目的とする。
機の制御装置は、界磁コイルを有する車両用交流発電機
の整流出力によって充電される蓄電池の端子電圧を検出
する第1電圧検出回路と、上記交流発電機の出力電圧を
検出する第2の電圧検出回路とを有し、上記第1の電圧
検出回路によって検出された端子電圧に基づいて上記出
力電圧を第1の所定値に制御するとともに、上記端子電
圧を検出できないときには、上記第2の電圧検出回路に
よって検出された出力電圧に基づいて上記出力電圧を上
記第1の所定値よりも高い第2の所定値に制御する車両
用交流発電機の制御装置において、外部信号により上記
第1の電圧検出回路が上記端子電圧を検出できない状態
にして、上記出力電圧の制御を上記第1の電圧検出回路
による上記端子電圧に基づく制御から上記第2の電圧検
出手段による上記出力電圧に基づく制御に変更する変更
手段を設けたものである。この発明の請求項2に係る車
両用交流発電機の制御装置は、上記電圧検出回路が上記
蓄電池の端子電圧を分圧して検出する分圧抵抗を有し、
上記変更手段が、外部信号により上記第1の電圧検出回
路の分圧抵抗による分圧電圧を強制的に零にして、上記
出力電圧の制御を上記端子電圧に基づく制御から上記出
力電圧に基づく制御に変更するものである。この発明の
請求項3に係る車両用交流発電機の制御装置は、界磁コ
イルを有する車両用交流発電機の整流出力によって充電
される蓄電池の端子電圧を検出する第1の電圧検出回路
と、上記交流発電機の出力電圧を検出する第2の電圧検
出回路とを有し、上記第1の電圧検出回路によって検出
された端子電圧に基づいて上記出力電圧を第1の所定値
に制御するとともに、上記端子電圧を検出できないとき
には上記第2の電圧検出回路によって検出された上記出
力電圧に基づいて上記出力電圧を上記第1の所定値より
も高い第2の所定値に制御する車両用交流発電機の制御
装置において、外部信号により上記第1の電圧検出回路
に上記端子電圧が供給されないようにして、上記出力電
圧の制御を上記第1の電圧検出回路による上記端子電圧
に基づく制御から上記第2の電圧検出手段による上記出
力電圧に基づく制御に変更する変更手段を設けたもので
ある。この発明の請求項4に係る車両用交流発電機の制
御装置は、上記変更手段に異 常が生じたときに、上記出
力電圧の制御を上記端子電圧に基づいて行わせるフェイ
ルセーフ回路を設けたものである。この発明の請求項5
に係る車両用交流発電機の制御装置は、外部信号により
複数の高低2値信号を発する発信手段と、上記複数の高
低2値信号を論理判断して正常であるときには上記出力
電圧の制御を上記端子電圧に基づく制御から上記出力電
圧に基づく制御に切換え、異常であるときには上記出力
電圧の制御を上記端子電圧に基づいて行わせるフェイル
セーフ回路とを更に設けたものである。この発明の請求
項6に係る車両用交流発電機の制御装置は、外部信号に
より複数の高低2値信号を発する発信手段と、上記複数
の高低2値信号を論理判断して正常であるときには上記
出力電圧の制御を上記端子電圧に基づく制御から上記出
力電圧に基づく制御に切換え、異常であるときには上記
出力電圧の制御を上記端子電圧に基づいて行わせる論理
回路とを更に設けたものである。
図1はこの発明の実施例1を示す電気回路図である。図
において、1〜3、5〜9は図7に示したものと全く同
じである。4Aは変更手段としてのエンジン・コントロ
ールユニットであって、図7に示されたエンジン・コン
トロールユニット4に比べて、制御用トランジスタ40
1の他にもう1個制御用トランジスタ402を設けた点
が違う。もう少し詳しく云えば、この制御用トランジス
タ402は、そのコレクタ従って他の検出電圧切替端子
Cが電圧調整器3中の分圧点J1に接続され且つそのエ
ミッタが制御用トランジスタ401のエミッタと一緒に
接続されている。
1による発電開始、充電表示灯7の動作、通常の14.
4Vの電圧制御動作、及びエンジン・コントロールユニ
ット4A中の制御用トランジスタ401が導通して、交
流発電機1の出力電圧を12.8Vに低下させ、これに
よりエンジン負荷を軽減し、燃費向上を計ることについ
ては、従来の制御装置と全く同じである。
電が著しくて蓄電池5を急速充電する必要がある時、又
はエンジンの減速時の様に交流発電機1がエンジンの負
荷にならない様な時、これら外部信号を各種センサーに
よりエンジン・コントロールユニット4Aへ与え、制御
用トランジスタ402を導通させる。その結果、この制
御用トランジスタ402はLレベルの制御信号を発生
し、この制御信号を電圧調整器3へ印加することにより
第1の電圧検出回路が蓄電池5の端子電圧を検出できな
い状態にする。即ち第1の電圧検出回路の分圧点J1を
接地することにより分圧電圧を強制的に零にして交流発
電機1の出力電圧の制御を第1の電圧検出回路による端
子電圧制御から第2の電圧検出回路による出力電圧制御
に変更し、これにより14.4Vの第1の所定値から1
5.6Vの第2の所定値に変更するので、蓄電池5の急
速充電が可能となる。
の実施例2が実施例1と違う点はエンジン・コントロー
ルユニット4Bにある。このエンジン・コントロールユ
ニット4Bは、エンジン・コントロールユニット4A中
の制御用トランジスタ402の代わりに、制御用トラン
ジスタ403、抵抗404および第1の電圧検出回路開
閉用トランジスタ405を有する。制御用トランジスタ
403は、そのエミッタが制御用トランジスタ401の
エミッタと一緒に接続され且つそのコレクタが抵抗40
4を介して開閉用トランジスタ405のベースに接続さ
れている。開閉用トランジスタ405は、そのエミッタ
が蓄電池5の正極に接続され且つそのコレクタが第1の
電圧検出回路、詳しくは分圧抵抗301の、分圧点J1
とは反対側の端に接続されている。
B中の制御用トランジスタ403及び開閉用トランジス
タ405は導通しており、制御用トランジスタ401は
不導通のため、分圧抵抗301,302による蓄電池5
の電圧検出による14.4Vの第1の所定値の制御が行
われる。この状態において、制御用トランジスタ401
を上述した様に導通させると、電圧が12.8Vに低下
し、エンジン負荷を軽減し、燃費向上を計る。次に、上
述した通常の蓄電池5の端子電圧検出による第1の所定
値14.4Vの制御又は12.8Vの制御が行われている
状態で、蓄電池の急速充電が必要な時、又はエンジンの
減速時には、エンジン・コントロールユニット4Bには
各種センサーにより急速充電の必要性及びエンジンの減
速を示す外部信号が与えられて制御用トランジスタ40
3を不導通にし、開閉用トランジスタ405も不導通す
る。これにより、第1の電圧検出回路に蓄電池5の端子
電圧が供給されないようにして交流発電機1の出力電圧
の制御を端子電圧に基づく制御から第2の電圧検出回路
による出力電圧制御即ち第2の所定値15.6Vに変更
し、ひいては蓄電池5の急速充電が可能となる。
において、1,2,4A,5〜9は図1に示したものと
全く同じである。3Aは電圧調整器であって、図1に示
された電圧調整器3に比べて、直列接続された分圧抵抗
302及び303と並列に接続されたその短絡用トラン
ジスタ315、そしてこの短絡用トランジスタ315の
ベースと全波整流器2の補助整流出力端子202との間
に接続された抵抗316を設けた点が違う。更に、この
実施例3では、電圧調整器3Aとエンジン・コントロー
ルユニット4Aの間にフェイルセーフ回路例えばフェイ
ルセーフ機能付電圧切替回路10が設けられている。こ
のフェイルセーフ機能付電圧機能回路10はOR素子1
11及びNOR素子112を有している。OR素子11
1は、その出力端子が電圧調整器3A中の短絡用トラン
ジスタ313のベースに接続され、その非反転入力端子
がエンジン・コントロールユニット4A中の制御用トラ
ンジスタ401のコレクタに接続され、且つその反転入
力端子が他の制御用トランジスタ402のコレクタに接
続されている。NOR素子112は、その出力端子が電
圧調整器3A中の他の短絡用トランジスタ315のベー
スに接続され、且つその反転入力端子、非反転入力端子
がそれぞれ制御用トランジスタ401,402のコレク
タに接続されている。
トロールユニット4A中の制御用トランジスタ401及
び402は不導通であり、従ってフェイルセーフ機能付
電圧切替回路10中のOR素子111の出力がHレベル
となって短絡用トランジスタ313は導通し且つNOR
素子112の出力がLレベルとなって短絡用トランジス
タ315は不導通となるので、第1の電圧検出回路は分
圧抵抗301及び302のみによって形成され、上記し
た様に交流発電機1の出力電圧は14.4Vに制御され
る。
を急速充電する必要がある時、又はエンジンの減速時の
様な時には、外部信号により制御用トランジスタ402
が導通し、フェイルセーフ機能付電圧切替回路10中の
NOR素子112の出力はHレベルとなって短絡用トラ
ンジスタ315は導通するので、第1の電圧検出回路の
分圧点J1を接地し、蓄電池5の端子電圧を検出できな
い状態にして、交流発電機1の出力電圧制御を端子電圧
に基づく制御から第2の電圧検出回路による第2の所定
値15.6Vに基づく制御に変更する。これにより、蓄
電池5の急速充電が可能となる。
電機1によるエンジンへの負荷トルクを軽減して燃費向
上を計る場合には、外部信号により制御用トランジスタ
401,402をそれぞれ導通、不導通にする。これに
より、フェイルセーフ機能付電圧切替回路10中のOR
素子111の出力がLレベル、NOR素子112の出力
もLレベルとなって短絡用トランジスタ313及び31
5は共に不導通となるため、第1の電圧検出回路は分圧
抵抗301,302及び303によって形成され、交流
発電機の出力電圧は12.8Vに制御される。
プンになったり、接地されたりすると、又はエンジン・
コントロールユニット(ECU)4Aが故障すると、つ
まりエンジン・コントロールユニット4Aの制御信号に
異常が生じると、フェイルセーフ機能付電圧切替回路1
0中のOR素子111の出力がHレベル、NOR素子1
12の出力がLレベルとなり、短絡用トランジスタ31
3が導通、短絡用トランジスタ315が不導通となっ
て、交流発電機1の出力電圧は14.4Vに制御され、
フェイルセーフ機能を持たせることができる。
1,402と、フェイルセーフの出力と、調整値との関
係を表1に示す。
の実施例4は、一言で云えば、図2に示した実施例2中
のエンジン・コントロールユニット4Bの中央部に図3
に示した実施例3中のフェイルセーフ機能付電圧切替回
路10を挿入したものである。従って、電圧調整器3B
は、図2中の抵抗404に相当する抵抗317及び開閉
用トランジスタ405に相当する開閉用トランジスタ3
18を有し、そして逆にエンジン・コントロールユニッ
ト4Cは、上述した抵抗404及び開閉用トランジスタ
405を有していない。これら以外の1,2,5〜10
は図2に示したものと全く同じである。
ールユニット4C中の制御用トランジスタ401及び4
03は不導通であり、従ってフェイルセーフ機能付電圧
切替回路10中のOR素子111の出力がHレベル、そ
してNOR素子112の出力はLレベルとなり、そのた
め短絡用トランジスタ313及び開閉用トランジスタ3
18が導通するので、第1の電圧検出回路は分圧抵抗3
01及び302によって形成され、蓄電池5の端子電圧
検出による第1の所定値14.4Vの制御が行われる。
電必要時又はエンジンの減速時には、外部信号により制
御用トランジスタ403を導通にし、NOR素子112
の出力をHレベルにして開閉用トランジスタ318を不
導通にすることにより、第1の電圧検出回路に蓄電池5
の端子電圧が供給されないようにして交流発電機1の出
力電圧制御を第2の電圧検出回路による第2の所定値1
5.6Vの制御に変更し、蓄電池5の急速充電を可能に
する。
電機1によるエンジンへの負荷トルクを軽減して燃費向
上を計る場合には、外部信号により制御用トランジスタ
401を導通、制御用トランジスタ403を不導通にす
る。これにより、OR素子111の出力がLレベル、N
OR素子112の出力もLレベルとなって、短絡用トラ
ンジスタ313が不導通、開閉用トランジスタ318が
導通となるので、第1の電圧検出回路は分圧抵抗30
1,302及び303によって形成され、交流発電機1
の出力電圧は12.8Vに制御される。
プンになったり、接地されたりすると、又はエンジン・
コントロールユニット(ECU)4Cが故障すると、O
R素子111の出力がHレベル、NOR素子112の出
力がLレベルとなり、短絡用トランジスタ313及び開
閉用トランジスタ318が共に導通して、交流発電機1
の出力電圧は第1の所定値14.4Vに制御され、フェ
イルセーフ機能を持たせることができる。
1,403と、フェイルセーフ機能付切替回路10の出
力と、調整値との関係を表2に示す。
において、1,2,5〜9は図1に示したものと全く同
じである。3Cは電圧調整器であって、図1に示された
電圧調整器3に比べて、分圧抵抗303、短絡用トラン
ジスタ313及び抵抗314が無い点が違う。10Aは
後述する複数の高低2値信号を論理判断して正常である
ときには交流発電機1の出力電圧の制御を端子電圧に基
づく制御から出力電圧に基づく制御に切換え、異常であ
るときには出力電圧制御を端子電圧制御で行わせるフェ
イルセーフ回路例えばフェイルセーフ機能付電圧切替回
路であって、電圧調整器3C中の分圧点J1に出力端子
が接続された論理回路例えばOR素子113のみから成
る。4Dは外部信号により上述した複数の高低2値信号
を発する発信手段例えばエンジン・コントロールユニッ
トであって、OR素子113の非反転入力端子に検出電
圧切替端子C1でコレクタが接続され且つエミッタが接
地された制御用トランジスタ404、及びこの制御用ト
ランジスタ404のベースに一端が接続され且つ他端が
検出電圧切替端子C2でOR素子113の反転入力端子
に接続された抵抗405から成る。
ロールユニット4Dの故障時、エンジン・コントロール
ユニット4D中の制御用トランジスタ404はそのベー
スへの入力信号がLレベルであるので不導通である。従
って、フェイルセーフ機能付電圧切替回路10A中のO
R素子113へのコレクタ側入力信号、ベース側入力信
号、ベース側入力信号の反転信号はそれぞれHレベル、
Lレベル、Hレベルであるので、OR素子113の出力
はHレベルとなり、第1の電圧検出回路は分圧抵抗30
1及び302によって形成され、蓄電池5の電圧検出に
よる第1の所定値14.4Vの制御が行われる。
電必要時又はエンジンの減速時には、制御用トランジス
タ404のベースへの入力信号をHレベルにすることに
よって制御用トランジスタ404を導通させる。こうす
ると、OR素子113の出力はLレベルとなり、蓄電池
5の端子電圧を検出できない状態にして、交流発電機1
の出力電圧制御を上記出力電圧に基づく制御即ち第2の
電圧検出回路による第2の所定値15.6Vに基づく制
御に切換え、蓄電池5の急速充電が可能となる。
即ち共にオープンになったり、接地されたりすると、O
R素子113の出力はHレベルとなり、交流発電機1の
出力電圧は端子電圧制御に基づいて14.4Vに制御さ
れ、フェイルセーフ機能を持たせることができる。
ェイルセーフ機能付電圧切替回路10Aの出力と、調整
値との関係を表3に示す。
において、1,2,5〜9は図1に示したものと全く同
じであり且つ4Dは図5に示したものと同じである。3
Dは電圧調整器であって、図4に示された電圧調整器3
Bに比べて、分圧抵抗303、短絡用トランジスタ31
3及び抵抗314が無い点が違う。10Bはフェイルセ
ーフ機能付電圧切替回路であって、電圧調整器3D中の
抵抗317の一端に出力端子が接続されたNOR素子1
14のみから成る。このNOR素子114は、その非反
転入力端子が検出電圧切替端子C1でエンジン・コント
ロールユニット4D中の制御用トランジスタ404のコ
レクタに接続され且つその反転入力端子が検出電圧切替
端子C2で抵抗405の他端に接続されている。
ロールユニット4Dの故障時、エンジン・コントロール
ユニット4D中の制御用トランジスタ404はそのベー
スへの入力信号がLレベルであるので不導通である。従
って、フェイルセーフ機能付電圧切替回路10B中のN
OR素子114へのコレクタ側入力信号、ベース側入力
信号、ベース側入力信号の反転信号はそれぞれHレベ
ル、Lレベル、Hレベルであるので、NOR素子114
の出力はLレベルとなり、そのため開閉用トランジスタ
318が導通するので、第1の電圧検出回路は分圧抵抗
301及び302によって形成され、蓄電池5の電圧検
出による第1の所定値14.4Vの制御が行われる。
電必要時又はエンジンの減速時には、制御用トランジス
タ404のベースへの入力信号をHレベルにすることに
よって制御用トランジスタ404を導通させる。こうす
ると、NOR素子114の出力はHレベルとなり、開閉
用トランジスタ318を不導通にすることにより第1の
電圧検出回路に蓄電池5の端子電圧が供給されないよう
にして、交流発電機1の出力電圧制御を第2の所定値1
5.6Vに基づく制御に切換え、蓄電池5の急速充電を
可能にする。
オープンになったり、接地されたりすると、NOR素子
114の出力はLレベルとなり、交流発電機1の出力電
圧は14.4Vに制御され、フェイルセーフ機能を持た
せることができる。
ェイルセーフ機能付電圧切替回路10Bの出力と、調整
値との関係を表4に示す。
電機の制御装置は、界磁コイルを有する車両用交流発電
機の整流出力によって充電される蓄電池の端子電圧を検
出する第1電圧検出回路と、上記交流発電機の出力電圧
を検出する第2の電圧検出回路とを有し、上記第1の電
圧検出回路によって検出された端子電圧に基づいて上記
出力電圧を第1の所定値に制御するとともに、上記端子
電圧を検出できないときには、上記第2の電圧検出回路
によって検出された出力電圧に基づいて上記出力電圧を
上記第1の所定値よりも高い第2の所定値に制御する車
両用交流発電機の制御装置において、外部信号により上
記第1の電圧検出回路が上記端子電圧を検出できない状
態にして、上記出力電圧の制御を上記第1の電圧検出回
路による上記端子電圧に基づく制御から上記第2の電圧
検出手段による上記出力電圧に基づく制御に変更する変
更手段を設けたので、特別に電圧検出回路を付加しなく
ても良く、簡単な構成で、例えば蓄電池に急速充電を行
ったり、エンジン減速時のエネルギーを有効に回収した
りすることができるという効果を奏する。
機の制御装置は、上記電圧検出回路が上記蓄電池の端子
電圧を分圧して検出する分圧抵抗を有し、上記変更手段
が、外部信号により上記第1の電圧検出回路の分圧抵抗
による分圧電圧を強制的に零にして、上記出力電圧の制
御を上記端子電圧に基づく制御から上記出力電圧に基づ
く制御に変更するので、第1の電圧検出回路を動作させ
たまま第2の電圧検出回路を利用して交流発電機の出力
電圧を第2の所定値に制御でき、第2の電圧検出回路に
よる制御に変更するために付加されるものがなく、検出
回路自体の信頼性が損なわれないのみならず、変更手段
の構成も簡単になるという効果を奏する。
機の制御装置は、界磁コイルを有する車両用交流発電機
の整流出力によって充電される蓄電池の端子電圧を検出
する第1の電圧検出回路と、上記交流発電機の出力電圧
を検出する第2の電圧検出回路とを有し、上記第1の電
圧検出回路によって検出された端子電圧に基づいて上記
出力電圧を第1の所定値に制御するとともに、上記端子
電圧を検出できないときには上記第2の電圧検出回路に
よって検出された上記出力電圧に基づいて上記出力電圧
を上記第1の所定値よりも高い第2の所定値に制御する
車両用交流発電機の制御装置において、外部信号により
上記第1の電圧検出回路に上記端子電圧が供給されない
ようにして、上記出力電圧の制御を上記第1の電圧検出
回路による上記端子電圧に基づく制御から上記第2の電
圧検出手段による上記出力電圧に基づく制御に変更する
変更手段を設けたので、、第2の電圧検出回路による制
御に変更するために付加されるものがなく、検出回路自
体の信頼性が損なわれないのみならず、変更手段の構成
も簡単になるという効果を奏する。
機の制御装置は、上記変更手段に異常が生じたときに、
上記出力電圧の制御を上記端子電圧に基づいて行わせる
フェイルセーフ回路を設けたので、蓄電池が過充電され
る恐れがないという効果を奏する。
機の制御装置は、外部信号により複数の高低2値信号を
発する発信手段と、上記複数の高低2値信号を論理判断
して正常であるときには上記出力電圧の制御を上記端子
電圧に基づく制御から上記出力電圧に基づく制御に切換
え、異常であるときには上記出力電圧の制御を上記端子
電圧に基づいて行わせるフェイルセーフ回路とを更に設
けたので、蓄電池が過充電される恐れがないという効果
を奏する。
機の制御装置は、外部信号により複数の高低2値信号を
発する発信手段と、上記複数の高低2値信号を論理判断
して正常であるときには上記出力電圧の制御を上記端子
電圧に基づく制御から上記出力電圧に基づく制御に切換
え、異常であるときには上記出力電圧の制御を上記端子
電圧に基づいて行わせる論理回路とを更に設けたので、
フェイルセーフ回路の構成を簡単にでき、配線数も最小
限にできるという効果を奏する。
回路図である。
回路
Claims (6)
- 【請求項1】 界磁コイルを有する車両用交流発電機の
整流出力によって充電される蓄電池の端子電圧を検出す
る第1電圧検出回路と、 上記交流発電機の出力電圧を検出する第2の電圧検出回
路とを有し 、上記第1の電圧検出回路によって検出された 端子電圧に
基づいて上記出力電圧を第1の所定値に制御するととも
に、上記端子電圧を検出できないときには、上記第2の
電圧検出回路によって検出された出力電圧に基づいて上
記出力電圧を上記第1の所定値よりも高い第2の所定値
に制御する車両用交流発電機の制御装置において、 外部信号により上記第1の電圧検出回路が上記端子電圧
を検出できない状態にして、上記出力電圧の制御を上記
第1の電圧検出回路による上記端子電圧に基づく制御か
ら上記第2の電圧検出手段による上記出力電圧に基づく
制御に変更する変更手段を設けたことを特徴とする車両
用交流発電機の制御装置。 - 【請求項2】 上記電圧検出回路は上記蓄電池の端子電
圧を分圧して検出する分圧抵抗を有し、 上記変更手段は、外部信号により上記第1の電圧検出回
路の分圧抵抗による分圧電圧を強制的に零にして、上記
出力電圧の制御を上記端子電圧に基づく制御から上記出
力電圧に基づく制御に変更する ことを特徴とする請求項
1に記載の車両用交流発電機の制御装置。 - 【請求項3】 界磁コイルを有する車両用交流発電機の
整流出力によって充電される蓄電池の端子電圧を検出す
る第1の電圧検出回路と、 上記交流発電機の出力電圧を検出する第2の電圧検出回
路とを有し、 上記第1の電圧検出回路によって検出された端子電圧に
基づいて上記出力電圧を第1の所定値に制御するととも
に、上記端子電圧を検出できないときには上記第2の電
圧検出回路によって検出された上記出力電圧に基づいて
上記出力電圧を上記第1の所定値よりも高い第2の所定
値に制御する車両用交流発電機の制御装置において、 外部信号により上記第1の電圧検出回路に上記端子電圧
が供給されないようにして、上記出力電圧の制御を上記
第1の電圧検出回路による上記端子電圧に基づく制御か
ら上記第2の電圧検出手段による上記出力電圧に基づく
制御に変更する変更手段を設けたことを特徴とする車両
用交流発電機の制御装置。 - 【請求項4】 上記変更手段に異常が生じたときに、上
記出力電圧の制御を上記端子電圧に基づいて行わせるフ
ェイルセーフ回路を設けたことを特徴とする請求項1乃
至3の何れかに記載の車両用交流発電機の制御装置。 - 【請求項5】 外部信号により複数の高低2値信号を発
する発信手段と、 上記複数の高低2値信号を論理判断して正常であるとき
には上記出力電圧の制御を上記端子電圧に基づく制御か
ら上記出力電圧に基づく制御に切換え、異常であるとき
には上記出力電圧の制御を上記端子電圧に基づいて行わ
せるフェイルセーフ回路と、 を更に 設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか
に記載の車両用交流発電機の制御装置。 - 【請求項6】 外部信号により複数の高低2値信号を発
する発信手段と、 上記複数の高低2値信号を論理判断して正常であるとき
には上記出力電圧の制御を上記端子電圧に基づく制御か
ら上記出力電圧に基づく制御に切換え、異常であるとき
には上記出力電圧の制御を上記端子電圧に基づいて行わ
せる論理回路と、 を更に 設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか
に記載の車両用交流発電機の制御装置。
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