JP3093340B2 - 光磁気記録媒体 - Google Patents
光磁気記録媒体Info
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B11/00—Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor
- G11B11/10—Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field
- G11B11/105—Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field using a beam of light or a magnetic field for recording by change of magnetisation and a beam of light for reproducing, i.e. magneto-optical, e.g. light-induced thermomagnetic recording, spin magnetisation recording, Kerr or Faraday effect reproducing
- G11B11/10582—Record carriers characterised by the selection of the material or by the structure or form
- G11B11/10586—Record carriers characterised by the selection of the material or by the structure or form characterised by the selection of the material
- G11B11/10589—Details
- G11B11/10593—Details for improving read-out properties, e.g. polarisation of light
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10S428/90—Magnetic feature
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスク装置な
どに用いられ、磁気カー効果あるいはファラデー効果な
どの磁気光学効果によって記録された情報を読み出すこ
との出来る光磁気記録媒体に関する。
どに用いられ、磁気カー効果あるいはファラデー効果な
どの磁気光学効果によって記録された情報を読み出すこ
との出来る光磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光磁気記録媒体において、キュリ
ー温度が低くて記録が容易でしかも保磁力が高くて保存
安定性が高く、さらに磁気光学カー回転角が大きくて、
読み出し特性のよい単一の磁性材料を見いだすことは困
難で、そのために必要な機能を分離して、2つの異なる
磁性材料を積層した光磁気記録媒体が提案されている
(特開昭57−78652号公報)。
ー温度が低くて記録が容易でしかも保磁力が高くて保存
安定性が高く、さらに磁気光学カー回転角が大きくて、
読み出し特性のよい単一の磁性材料を見いだすことは困
難で、そのために必要な機能を分離して、2つの異なる
磁性材料を積層した光磁気記録媒体が提案されている
(特開昭57−78652号公報)。
【0003】図2は、従来の交換結合膜を利用した光磁
気記録媒体の模式断面図である。図中、11は、ガラス
あるいはプラスチックからなる光学的透明基板を示す。
この基板11上には干渉効果と腐食防止効果を得るため
の、SiNX等の無機誘電体から成る下引き層12が設
けられている。さらに、この下引き層12の上に、再生
層となる磁性層13と、この磁性層13よりも大きい保
磁力と低いキュリー温度とを有する記録層14が形成さ
れている。この記録層の上には、磁性層の腐食を防止す
るためと干渉効果を生み出すためにSiNX等から成る
誘電体層15が設けられている。これらの膜は、真空を
破らずに連続して形成される。
気記録媒体の模式断面図である。図中、11は、ガラス
あるいはプラスチックからなる光学的透明基板を示す。
この基板11上には干渉効果と腐食防止効果を得るため
の、SiNX等の無機誘電体から成る下引き層12が設
けられている。さらに、この下引き層12の上に、再生
層となる磁性層13と、この磁性層13よりも大きい保
磁力と低いキュリー温度とを有する記録層14が形成さ
れている。この記録層の上には、磁性層の腐食を防止す
るためと干渉効果を生み出すためにSiNX等から成る
誘電体層15が設けられている。これらの膜は、真空を
破らずに連続して形成される。
【0004】さらに、この高保磁力層として鉄族副格子
磁化優勢な希土類−鉄族非晶質合金を用い、低保磁力層
としてもやはり鉄族副格子磁化優勢な希土類−鉄族非晶
質合金を用いて、両者の飽和磁化の向きを平行にした光
磁気記録媒体が特開昭61−117747号公報におい
て提案されている。また、情報安定性に優れた媒体とし
て、高保磁力層として室温とキュリー温度との間に補償
温度を有する希土類−鉄族非晶質合金を用いた媒体が提
案されている。
磁化優勢な希土類−鉄族非晶質合金を用い、低保磁力層
としてもやはり鉄族副格子磁化優勢な希土類−鉄族非晶
質合金を用いて、両者の飽和磁化の向きを平行にした光
磁気記録媒体が特開昭61−117747号公報におい
て提案されている。また、情報安定性に優れた媒体とし
て、高保磁力層として室温とキュリー温度との間に補償
温度を有する希土類−鉄族非晶質合金を用いた媒体が提
案されている。
【0005】ところで、近年、大容量である光磁気ディ
スクにおいて使用されている記録方式は、CAV(一定
回転数)で記録マーク長がディスクの内周と外周で異な
る方式である。今後、さらに大容量化が望まれている
が、それに対応する記録方式としてM−CAV(Mod
ifeid CAV)がある。これは、一定のマーク長
で記録する方式である。すなわち、ディスクの内外周で
記録周波数を変える方式である。また、“0”、“1”
の情報を記録されたピットの端部に対応させるピットエ
ッジ記録方式も提案されている。
スクにおいて使用されている記録方式は、CAV(一定
回転数)で記録マーク長がディスクの内周と外周で異な
る方式である。今後、さらに大容量化が望まれている
が、それに対応する記録方式としてM−CAV(Mod
ifeid CAV)がある。これは、一定のマーク長
で記録する方式である。すなわち、ディスクの内外周で
記録周波数を変える方式である。また、“0”、“1”
の情報を記録されたピットの端部に対応させるピットエ
ッジ記録方式も提案されている。
【0006】さらに、データの転送速度を向上させるた
めにオーバーライト機能が要求されているが、その方式
として磁界変調オーバーライト方式が有望視されてい
る。
めにオーバーライト機能が要求されているが、その方式
として磁界変調オーバーライト方式が有望視されてい
る。
【0007】この磁界変調オーバーライト方式において
は、A1等の熱伝導率のよい金属層を設けた媒体構造の
ほうがC/N比等の特性がよいと報告されている(応用
磁気学会、1988年、2PB−7)。
は、A1等の熱伝導率のよい金属層を設けた媒体構造の
ほうがC/N比等の特性がよいと報告されている(応用
磁気学会、1988年、2PB−7)。
【0008】
【発明が解決しようとしている問題点】従来、検討され
てきた交換結合2層膜を用いた光磁気記録媒体は、磁性
層の膜厚が800Å−1000Åと厚いため熱容量が大
きくM−CAV記録時に線速の速い領域では記録時に必
要なレーザーパワーが大きくなるため実用的でないとい
う問題があった。
てきた交換結合2層膜を用いた光磁気記録媒体は、磁性
層の膜厚が800Å−1000Åと厚いため熱容量が大
きくM−CAV記録時に線速の速い領域では記録時に必
要なレーザーパワーが大きくなるため実用的でないとい
う問題があった。
【0009】記録時に必要なレーザーパワーを小さくす
るには、磁性層の膜厚を薄くすれば良い。ところが、磁
性層を薄くすると、光磁気信号が低下するという新たな
問題が生じた。そこで、特開昭60−25036号公報
においては、磁性層として交換結合2層膜を用い、更に
カー回転角を大きくするために反射膜を設けた光磁気記
録媒体が提案されている。
るには、磁性層の膜厚を薄くすれば良い。ところが、磁
性層を薄くすると、光磁気信号が低下するという新たな
問題が生じた。そこで、特開昭60−25036号公報
においては、磁性層として交換結合2層膜を用い、更に
カー回転角を大きくするために反射膜を設けた光磁気記
録媒体が提案されている。
【0010】本発明の目的は、上記反射膜及び2層の磁
性層を備えた媒体において、更に記録された情報を高い
C/N比で読み出すことの出来る光磁気記録媒体を提供
することにある。
性層を備えた媒体において、更に記録された情報を高い
C/N比で読み出すことの出来る光磁気記録媒体を提供
することにある。
【0011】
【問題点を解決するための手段】本発明の上記目的は、
キュリー温度が低く、保磁力が大きく且つ膜面に垂直な
磁化容易軸を有する磁性薄膜の記録層と、該記録層に隣
接して配置され磁気カー回転角が大きく且つ膜面に垂直
な磁化容易軸を有する磁性薄膜の再生層と、光の入射側
に配置される透明基板と該透明基板側から入射し、前記
記録層及び前記再生層を透過した光を反射するための金
属反射層を設けた磁界変調オーバーライト方式用の光磁
気記録媒体において、前記記録層と再生層の膜厚の合計
が400Å以下であると共に、前記再生層が鉄族副格子磁
化優勢で、その飽和磁化σ1が50≦σ1≦300emu/ccの範
囲にあるGd-Fe-Co非晶質合金から成り、且つ前記記録層
が鉄族副格子磁化優勢でその飽和磁化σ2が、0<σ2≦20
0emu/ccの範囲にあるR-Fe-Co非晶質合金(RはTb及びDy
の少なくとも1種の元素)からなることにより達成され
る。
キュリー温度が低く、保磁力が大きく且つ膜面に垂直な
磁化容易軸を有する磁性薄膜の記録層と、該記録層に隣
接して配置され磁気カー回転角が大きく且つ膜面に垂直
な磁化容易軸を有する磁性薄膜の再生層と、光の入射側
に配置される透明基板と該透明基板側から入射し、前記
記録層及び前記再生層を透過した光を反射するための金
属反射層を設けた磁界変調オーバーライト方式用の光磁
気記録媒体において、前記記録層と再生層の膜厚の合計
が400Å以下であると共に、前記再生層が鉄族副格子磁
化優勢で、その飽和磁化σ1が50≦σ1≦300emu/ccの範
囲にあるGd-Fe-Co非晶質合金から成り、且つ前記記録層
が鉄族副格子磁化優勢でその飽和磁化σ2が、0<σ2≦20
0emu/ccの範囲にあるR-Fe-Co非晶質合金(RはTb及びDy
の少なくとも1種の元素)からなることにより達成され
る。
【0012】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。図1は、本発明の光磁気記録媒体の一実施態様
の構成を示す模式図である。図中、1は、ガラスあるい
はプラスチックからなる光学的透明基板を示す。この基
板1上には干渉効果と腐食防止効果を得るための、Si
NX等の無機誘電体から成る下引き層2が設けられてい
る。さらに、この下引き層2の上に、磁性膜からなる再
生層3と、この再生層3よりも室温における大きい保磁
力と低いキュリー温度とを有する記録層4が形成されて
いる。この記録層4の上には、磁性層の腐食を防止する
ためと干渉効果を生み出すためにSiNX等から成る誘
電体層5と金属の反射層6が設けられている。これらの
膜は、真空を破らずに連続に成膜される。そして、磁性
層3と記録層4とは交換結合されている。
明する。図1は、本発明の光磁気記録媒体の一実施態様
の構成を示す模式図である。図中、1は、ガラスあるい
はプラスチックからなる光学的透明基板を示す。この基
板1上には干渉効果と腐食防止効果を得るための、Si
NX等の無機誘電体から成る下引き層2が設けられてい
る。さらに、この下引き層2の上に、磁性膜からなる再
生層3と、この再生層3よりも室温における大きい保磁
力と低いキュリー温度とを有する記録層4が形成されて
いる。この記録層4の上には、磁性層の腐食を防止する
ためと干渉効果を生み出すためにSiNX等から成る誘
電体層5と金属の反射層6が設けられている。これらの
膜は、真空を破らずに連続に成膜される。そして、磁性
層3と記録層4とは交換結合されている。
【0013】記録容量を大きくするためには、ピット長
を短くすることが有効である。円板基板を用いた光磁気
記録媒体においては、最内周における最短ピット長によ
り容量が決まる。従って、このピット長でディスクの全
領域を記録すれば、最もデータが多くなる。この方法
が、M−CAV方式である。M−CAVにおいて、ディ
スク回転数は、一定であるからピット長をディスク内外
周全領域において一定にするためには、線速の速い外周
において記録レーザーの変調周波数を高くしなければな
らない。記録周波数を高くすると、当然のことながらレ
ーザー光の照射される時間が短くなる。ピットを形成す
るためには、この状態において磁性膜の温度をTc以上
に上昇させて磁化反転する必要がある。従って、磁性膜
の膜厚が厚いとそれだけ熱容量が大きいことになる。こ
の場合、磁性膜の温度をTc以上にするためには、照射
時間が短くなったらその分だけより大きいレーザーパワ
ーにしなければならない。しかし、現実には、半導体レ
ーザーのパワーには限界がある。従って、磁性膜が厚い
とM−CAV記録に対応できなくなる。そこで、磁性膜
の膜厚を薄くして熱容量を小さくして、必要なレーザー
パワーを少なくしたのが、本発明の媒体である。しか
し、磁性膜の厚さを薄くすると、カー回転角が小さくな
りかつ光の吸収能力が低下する。そこで、磁性膜の光の
入射側と反対側に反射層を設けてカー回転角を大きくし
た。更に、磁性膜と反射層の間での多重干渉を利用して
カー回転角を増大させるために、磁性膜と反射層との間
に誘電体層を設けても良い。この誘電体層は、磁性層に
吸収された熱が反射層の金属層に逃げて記録感度を低下
させるのを防止する働きも有する。
を短くすることが有効である。円板基板を用いた光磁気
記録媒体においては、最内周における最短ピット長によ
り容量が決まる。従って、このピット長でディスクの全
領域を記録すれば、最もデータが多くなる。この方法
が、M−CAV方式である。M−CAVにおいて、ディ
スク回転数は、一定であるからピット長をディスク内外
周全領域において一定にするためには、線速の速い外周
において記録レーザーの変調周波数を高くしなければな
らない。記録周波数を高くすると、当然のことながらレ
ーザー光の照射される時間が短くなる。ピットを形成す
るためには、この状態において磁性膜の温度をTc以上
に上昇させて磁化反転する必要がある。従って、磁性膜
の膜厚が厚いとそれだけ熱容量が大きいことになる。こ
の場合、磁性膜の温度をTc以上にするためには、照射
時間が短くなったらその分だけより大きいレーザーパワ
ーにしなければならない。しかし、現実には、半導体レ
ーザーのパワーには限界がある。従って、磁性膜が厚い
とM−CAV記録に対応できなくなる。そこで、磁性膜
の膜厚を薄くして熱容量を小さくして、必要なレーザー
パワーを少なくしたのが、本発明の媒体である。しか
し、磁性膜の厚さを薄くすると、カー回転角が小さくな
りかつ光の吸収能力が低下する。そこで、磁性膜の光の
入射側と反対側に反射層を設けてカー回転角を大きくし
た。更に、磁性膜と反射層の間での多重干渉を利用して
カー回転角を増大させるために、磁性膜と反射層との間
に誘電体層を設けても良い。この誘電体層は、磁性層に
吸収された熱が反射層の金属層に逃げて記録感度を低下
させるのを防止する働きも有する。
【0014】次に、磁性層を薄くした場合の交換結合2
層膜の磁気特性について説明する。磁性層を薄くすれ
ば、熱容量が小さくなり、感度がよくなるが、カー回転
角が低下する。そのため、磁性層を薄くするのには限界
がある。交換結合2層膜を形成している磁性膜の内、高
キュリー温度、低保磁力を有する再生層について説明す
る。この層の膜厚が100Åより薄くなると連続膜でな
くなり、θkが極端に小さくなり充分な再生C/N比が
得られない。従って、この再生層の膜厚は、100Å以
上必要である。一方、低キュリー温度、高保磁力を有す
る記録層の膜厚もやはり、100Åより薄くなると磁区
が安定に形成されなくなるため、ピットの安定性、C/
N比がわるくなる。従って、連続膜となる100Å以上
必要である。従って、磁性層合計の膜厚は200Å以上
必要である。
層膜の磁気特性について説明する。磁性層を薄くすれ
ば、熱容量が小さくなり、感度がよくなるが、カー回転
角が低下する。そのため、磁性層を薄くするのには限界
がある。交換結合2層膜を形成している磁性膜の内、高
キュリー温度、低保磁力を有する再生層について説明す
る。この層の膜厚が100Åより薄くなると連続膜でな
くなり、θkが極端に小さくなり充分な再生C/N比が
得られない。従って、この再生層の膜厚は、100Å以
上必要である。一方、低キュリー温度、高保磁力を有す
る記録層の膜厚もやはり、100Åより薄くなると磁区
が安定に形成されなくなるため、ピットの安定性、C/
N比がわるくなる。従って、連続膜となる100Å以上
必要である。従って、磁性層合計の膜厚は200Å以上
必要である。
【0015】次に、最大膜厚について説明する。磁性層
の合計膜厚が400Å以上になると、記録感度が低下
し、且つ、光が磁性層を透過しなくなる。したがって、
磁性層の合計膜厚としては、400Å以下がよい。
の合計膜厚が400Å以上になると、記録感度が低下
し、且つ、光が磁性層を透過しなくなる。したがって、
磁性層の合計膜厚としては、400Å以下がよい。
【0016】次に、各磁性層の組成範囲について説明す
る。
る。
【0017】低保磁力、高キュリー温度を有する再生層
を形成する磁性層の希土類元素としては、保磁力を小さ
くするためにGd等のS状態(スピン角運動量のみもつ
場合)の元素を用いる。Gd−Feのキュリー温度は約
220℃であり、さらにCoを添加することによって、
キュリー温度が上昇し磁気光学カー回転角が増加し、読
みだし特性がよくなる。但し、Gd−(Fe100-Z C
oZ)において、Z>30でZが大きくなるにつれて鉄
族磁気モーメントが減少し、また、垂直磁気異方性が低
下するので、Z<50が望ましい。
を形成する磁性層の希土類元素としては、保磁力を小さ
くするためにGd等のS状態(スピン角運動量のみもつ
場合)の元素を用いる。Gd−Feのキュリー温度は約
220℃であり、さらにCoを添加することによって、
キュリー温度が上昇し磁気光学カー回転角が増加し、読
みだし特性がよくなる。但し、Gd−(Fe100-Z C
oZ)において、Z>30でZが大きくなるにつれて鉄
族磁気モーメントが減少し、また、垂直磁気異方性が低
下するので、Z<50が望ましい。
【0018】この低保磁力層が、希土類副格子磁化優勢
であると、記録がなされる保磁力大の記録層のキュリー
温度付近において低保磁力層の保磁力が増加するため記
録が困難となり、記録媒体として適当でない。従って、
低保磁力層の組成範囲としては、鉄族副格子磁化優勢の
範囲とする必要がある。高保磁力を有する記録層の希土
類元素としては、保磁力を大きくするためにTb、Dy
等の非S状態(角運動量にはスピン角運動量と軌道角運
動量の両方があるが、その両方を持つ場合)の元素を用
いる。Tb−Fe,Dy−Feのキュリー温度はそれぞ
れ約130℃、約70℃である。更に、Coを添加する
ことによってキュリー温度を自由に制御できる。キュリ
ー温度は、記録情報の安定性に関係している。キュリー
温度が高いほど、記録情報の安定性は増すが、記録感度
が悪くなる。望ましいキュリー温度は、100℃以上、
より望ましくは150℃以上である。但し、190℃以
上では、感度の点から好ましくない。記録層の組成によ
って、交換結合2層膜は、次の2つに分類される。 記録層が鉄族副格子磁化優勢の場合−両層の自発磁化
の向きが平行となる(Pタイプ=Parallel)。 記録層が希土類副格子磁化優勢の場合−両層の自発磁
化の向きが互いに反平行となる(Aタイプ=Antip
arallel)。
であると、記録がなされる保磁力大の記録層のキュリー
温度付近において低保磁力層の保磁力が増加するため記
録が困難となり、記録媒体として適当でない。従って、
低保磁力層の組成範囲としては、鉄族副格子磁化優勢の
範囲とする必要がある。高保磁力を有する記録層の希土
類元素としては、保磁力を大きくするためにTb、Dy
等の非S状態(角運動量にはスピン角運動量と軌道角運
動量の両方があるが、その両方を持つ場合)の元素を用
いる。Tb−Fe,Dy−Feのキュリー温度はそれぞ
れ約130℃、約70℃である。更に、Coを添加する
ことによってキュリー温度を自由に制御できる。キュリ
ー温度は、記録情報の安定性に関係している。キュリー
温度が高いほど、記録情報の安定性は増すが、記録感度
が悪くなる。望ましいキュリー温度は、100℃以上、
より望ましくは150℃以上である。但し、190℃以
上では、感度の点から好ましくない。記録層の組成によ
って、交換結合2層膜は、次の2つに分類される。 記録層が鉄族副格子磁化優勢の場合−両層の自発磁化
の向きが平行となる(Pタイプ=Parallel)。 記録層が希土類副格子磁化優勢の場合−両層の自発磁
化の向きが互いに反平行となる(Aタイプ=Antip
arallel)。
【0019】これら2つのタイプの内、本発明は記録層
を鉄族副格子磁化優勢の組成とすることによって、高い
磁界感度と、読み出し時の高いC/N比とを有する光磁
気記録媒体を実現したものである。
を鉄族副格子磁化優勢の組成とすることによって、高い
磁界感度と、読み出し時の高いC/N比とを有する光磁
気記録媒体を実現したものである。
【0020】以下に、更に具体的な実施例を示す。
【0021】(実施例1)φ130mmのプリグルーブ
のついているポリカーボネート基板上に、酸化防止と干
渉効果を得るために、Si3N4から成る厚さ1500Å
の下引き層、厚さ100ÅのGdFeCo非晶質磁性合
金膜から成る再生層、厚さ100ÅのTbFeCo非晶
質磁性合金膜から成る記録層、酸化防止と干渉効果を高
めるための厚さ400ÅのSi3N4膜から成る誘電体層
及びAl膜から成る反射層を順次真空を破ることなく連
続してマグネトロンスパッタ装置を用いて成膜し、本発
明の光磁気記録媒体を作成した。
のついているポリカーボネート基板上に、酸化防止と干
渉効果を得るために、Si3N4から成る厚さ1500Å
の下引き層、厚さ100ÅのGdFeCo非晶質磁性合
金膜から成る再生層、厚さ100ÅのTbFeCo非晶
質磁性合金膜から成る記録層、酸化防止と干渉効果を高
めるための厚さ400ÅのSi3N4膜から成る誘電体層
及びAl膜から成る反射層を順次真空を破ることなく連
続してマグネトロンスパッタ装置を用いて成膜し、本発
明の光磁気記録媒体を作成した。
【0022】磁性層のターゲットにはGd50Co50、T
b、Fe88Co12を用い、Gd50Co50ターゲットとF
e88Co12ターゲットを使ってGdFeCo膜を作成
し、TbターゲットとFe88Co12ターゲットを使って
TbFeCo膜を作成した。希土類と鉄族の組成比は、
Gd50Co50、Fe88Co12、あるいはTb、Fe88C
o12のターゲットに加える電力を変えることによって制
御し、本発明の条件を満たすように形成した。実施例1
の媒体は、記録層の飽和磁化Msが−200emu/c
c、再生層の飽和磁化Msが−50emu/ccであっ
た。
b、Fe88Co12を用い、Gd50Co50ターゲットとF
e88Co12ターゲットを使ってGdFeCo膜を作成
し、TbターゲットとFe88Co12ターゲットを使って
TbFeCo膜を作成した。希土類と鉄族の組成比は、
Gd50Co50、Fe88Co12、あるいはTb、Fe88C
o12のターゲットに加える電力を変えることによって制
御し、本発明の条件を満たすように形成した。実施例1
の媒体は、記録層の飽和磁化Msが−200emu/c
c、再生層の飽和磁化Msが−50emu/ccであっ
た。
【0023】上記のように作成した実施例1のディスク
を、1500rpmの回転数で回転させ、半径30mm
の位置に光ビームを照射して、記録再生特性を測定し
た。その結果、実施例1の媒体は、記録感度が約5m
w,磁界感度が250Oe,再生C/N比が46dBで
あった。
を、1500rpmの回転数で回転させ、半径30mm
の位置に光ビームを照射して、記録再生特性を測定し
た。その結果、実施例1の媒体は、記録感度が約5m
w,磁界感度が250Oe,再生C/N比が46dBで
あった。
【0024】次に、ターゲットに加える電力を変化させ
て、実施例1と同一の構成を有し、記録層と再生層の飽
和磁化Msが様々な値を示す光磁気記録媒体を作成し
た。これらの媒体の再生C/N比と、磁界感度を、実施
例1と同様の方法で測定した。その結果をそれぞれ表1
及び表2に示す。
て、実施例1と同一の構成を有し、記録層と再生層の飽
和磁化Msが様々な値を示す光磁気記録媒体を作成し
た。これらの媒体の再生C/N比と、磁界感度を、実施
例1と同様の方法で測定した。その結果をそれぞれ表1
及び表2に示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1及び表2からわかるように、再生層が
鉄族副格子磁化優勢で、その飽和磁化が50〜300e
mu/ccの範囲にあり、記録層が鉄族副格子磁化優勢
で、その飽和磁化が0〜200emu/ccの範囲にあ
れば、再生C/N比が46dB以上で、磁界感度が25
0Oe以下の優れた記録再生特性を有する光磁気記録媒
体となる。一方、飽和磁化が上記範囲を逸脱すると、再
生C/N比および磁界感度が低下した。
鉄族副格子磁化優勢で、その飽和磁化が50〜300e
mu/ccの範囲にあり、記録層が鉄族副格子磁化優勢
で、その飽和磁化が0〜200emu/ccの範囲にあ
れば、再生C/N比が46dB以上で、磁界感度が25
0Oe以下の優れた記録再生特性を有する光磁気記録媒
体となる。一方、飽和磁化が上記範囲を逸脱すると、再
生C/N比および磁界感度が低下した。
【0027】(実施例2)φ130mmのプリグループ
のついてるポリカーボネート基板上に、酸化防止と干渉
効果を得るために、Si3N4から成る厚さ1500Åの
下引き層、厚さ100ÅのGdFeCo非晶質磁性合金
膜から成る再生層、厚さ100ÅのDyFeCo非晶質
磁性合金膜から成る記録層、酸化防止と干渉効果を高め
るための厚さ400ÅのSi3N4膜から成る誘電体層及
びAl膜から成る反射層を順次真空を破ることなく連続
してマグネトロンスパッタ装置を用いて成膜し、本発明
の光磁気記録媒体を作成した。
のついてるポリカーボネート基板上に、酸化防止と干渉
効果を得るために、Si3N4から成る厚さ1500Åの
下引き層、厚さ100ÅのGdFeCo非晶質磁性合金
膜から成る再生層、厚さ100ÅのDyFeCo非晶質
磁性合金膜から成る記録層、酸化防止と干渉効果を高め
るための厚さ400ÅのSi3N4膜から成る誘電体層及
びAl膜から成る反射層を順次真空を破ることなく連続
してマグネトロンスパッタ装置を用いて成膜し、本発明
の光磁気記録媒体を作成した。
【0028】磁性層のターゲットにはGd50Co50、D
y、Fe76Co24を用い、Gd50Co50ターゲットとF
e76Co24ターゲットを使ってGdFeCo膜を作成
し、DyターゲットとFe76Co24ターゲットを使って
DyFeCo膜を作成した。希土類と鉄族の組成比は、
Gd50Co50、Fe76Co24、あるいはDy、Fe76C
o24のターゲットに加える電力を変えることによって制
御し、本発明の条件を満たすように形成した。実施例2
の媒体は、記録層の飽和磁化Msが−200emu/c
c、再生層の飽和磁化Msが−50emu/ccであっ
た。
y、Fe76Co24を用い、Gd50Co50ターゲットとF
e76Co24ターゲットを使ってGdFeCo膜を作成
し、DyターゲットとFe76Co24ターゲットを使って
DyFeCo膜を作成した。希土類と鉄族の組成比は、
Gd50Co50、Fe76Co24、あるいはDy、Fe76C
o24のターゲットに加える電力を変えることによって制
御し、本発明の条件を満たすように形成した。実施例2
の媒体は、記録層の飽和磁化Msが−200emu/c
c、再生層の飽和磁化Msが−50emu/ccであっ
た。
【0029】上記のように作成した実施例2のディスク
を、1500rpmの回転数で回転させ、半径30mm
の位置に光ビームを照射して、記録再生特性を測定し
た。その結果、実施例2の媒体は、記録感度が約5.5
mw、磁界感度が200Oe,再生C/N比が46dB
であった。
を、1500rpmの回転数で回転させ、半径30mm
の位置に光ビームを照射して、記録再生特性を測定し
た。その結果、実施例2の媒体は、記録感度が約5.5
mw、磁界感度が200Oe,再生C/N比が46dB
であった。
【0030】(実施例3)実施例1において、再生層、
記録層の磁性層の膜厚をそれぞれ100Å、200Åと
し、下地層、干渉層のSi3N4膜の膜厚をそれぞれ11
00Å、300Åとした以外は、実施例と同じ材料構成
の光磁気記録媒体を作成した。
記録層の磁性層の膜厚をそれぞれ100Å、200Åと
し、下地層、干渉層のSi3N4膜の膜厚をそれぞれ11
00Å、300Åとした以外は、実施例と同じ材料構成
の光磁気記録媒体を作成した。
【0031】この実施例3のディスクの記録再生特性
を、実施例1と同様の方法で測定した。その結果、実施
例3の媒体は、記録感度が5mW、磁界感度が200O
e,再生C/N比が46dBであった。
を、実施例1と同様の方法で測定した。その結果、実施
例3の媒体は、記録感度が5mW、磁界感度が200O
e,再生C/N比が46dBであった。
【0032】(比較例1) 記録層のTbFeCo膜を希土類副格子磁化優勢とした
以外は、実施例1と同一の条件で比較例1の光磁気記録
媒体を作成した。この媒体の再生層の飽和磁化は0emu/
cc、記録層の飽和磁化は100emu/ccであった。
以外は、実施例1と同一の条件で比較例1の光磁気記録
媒体を作成した。この媒体の再生層の飽和磁化は0emu/
cc、記録層の飽和磁化は100emu/ccであった。
【0033】上記比較例1の媒体の記録再生特性を、実
施例1と同様の方法で測定した。その結果、比較例1の
媒体は、磁界感度が400Oe,再生C/N比が36d
Bであった。
施例1と同様の方法で測定した。その結果、比較例1の
媒体は、磁界感度が400Oe,再生C/N比が36d
Bであった。
【0034】次に、ターゲットに加える電力を変化させ
て、比較例1と同様に希土類副格子磁化優勢の記録層を
有し、記録層と再生層の飽和磁化Msが様々な値を示す
光磁気記録媒体を作成した。これらの媒体の再生C/N
比と、磁界感度を、実施例1と同様の方法で測定した。
その結果をそれぞれ表3及び表4に示す。
て、比較例1と同様に希土類副格子磁化優勢の記録層を
有し、記録層と再生層の飽和磁化Msが様々な値を示す
光磁気記録媒体を作成した。これらの媒体の再生C/N
比と、磁界感度を、実施例1と同様の方法で測定した。
その結果をそれぞれ表3及び表4に示す。
【0035】
【表2】
【0036】表3及び表4からわかるように、記録層が
希土類副格子磁化優勢の媒体では、十分な記録再生特性
が得られなかった。例えば、記録層の飽和磁化が100
emu/ccで、再生層の飽和磁化が150〜350e
mu/ccの範囲にある場合、再生C/N比は46dB
となるが、磁界感度は300Oe以上となってしまう。
希土類副格子磁化優勢の媒体では、十分な記録再生特性
が得られなかった。例えば、記録層の飽和磁化が100
emu/ccで、再生層の飽和磁化が150〜350e
mu/ccの範囲にある場合、再生C/N比は46dB
となるが、磁界感度は300Oe以上となってしまう。
【0037】(比較例2)再生層のGdFeCo膜を希
土類副格子磁化優勢とした以外は、実施例1と同一の条
件で比較例2の光磁気記録媒体を作成した。この媒体の
再生層の飽和磁化は100emu/cc、記録層の飽和
磁化は、100emu/ccであった。
土類副格子磁化優勢とした以外は、実施例1と同一の条
件で比較例2の光磁気記録媒体を作成した。この媒体の
再生層の飽和磁化は100emu/cc、記録層の飽和
磁化は、100emu/ccであった。
【0038】上記比較例2の媒体の再生C/N比を、実
施例1と同様の方法で測定した。その結果、比較例2の
媒体の再生C/N比は10dBであった。
施例1と同様の方法で測定した。その結果、比較例2の
媒体の再生C/N比は10dBであった。
【0039】(比較例3)再生層のGdFeCo膜およ
び記録層のTbFeCo膜を希土類副格子磁化優勢とし
た以外は、実施例1と同一の条件で比較例2の光磁気記
録媒体を作成した。この媒体の再生層の飽和磁化は10
0emu/cc、記録層の飽和磁化は、100emu/
ccであった。
び記録層のTbFeCo膜を希土類副格子磁化優勢とし
た以外は、実施例1と同一の条件で比較例2の光磁気記
録媒体を作成した。この媒体の再生層の飽和磁化は10
0emu/cc、記録層の飽和磁化は、100emu/
ccであった。
【0040】上記比較例3の媒体の再生C/Nを、実施
例1と同様の方法で測定した。その結果、比較例3の媒
体の再生C/N比は10dBであった。
例1と同様の方法で測定した。その結果、比較例3の媒
体の再生C/N比は10dBであった。
【0041】実施例1〜3及び比較例1〜3の記録再生
特性の測定結果を表5にまとめて示す。
特性の測定結果を表5にまとめて示す。
【0042】
【表5】
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光磁気記録
媒体は、記録層と再生層の膜厚の合計が400Å以下であ
ると共に、前記再生層が鉄族副格子磁化優勢で、その飽
和磁化σ1が50≦σ1≦300emu/ccの範囲にあるGd-Fe-Co
非晶質合金から成り、且つ前記記録層が鉄族副格子磁化
優勢でその飽和磁化σ2が、0<σ2≦200emu/ccの範囲に
あるR-Fe-Co非晶質合金(RはTb及びDyの少なくとも1種
の元素)から成ることにより、記録感度が高く、記録さ
れた情報を高いC/N比で読み出すことができるという
効果を奏する。
媒体は、記録層と再生層の膜厚の合計が400Å以下であ
ると共に、前記再生層が鉄族副格子磁化優勢で、その飽
和磁化σ1が50≦σ1≦300emu/ccの範囲にあるGd-Fe-Co
非晶質合金から成り、且つ前記記録層が鉄族副格子磁化
優勢でその飽和磁化σ2が、0<σ2≦200emu/ccの範囲に
あるR-Fe-Co非晶質合金(RはTb及びDyの少なくとも1種
の元素)から成ることにより、記録感度が高く、記録さ
れた情報を高いC/N比で読み出すことができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光磁気記録媒体の一実施例を示す略断
面図である。
面図である。
【図2】従来の光磁気記録媒体の構成例を示す略断面図
である。
である。
1 基板 2 下引き層 3 再生層 4 記録層 5 誘電体層 6 反射層
Claims (1)
- 【請求項1】 キュリー温度が低く、保磁力が大きく且
つ膜面に垂直な磁化容易軸を有する磁性薄膜の記録層
と、該記録層に隣接して配置され磁気カー回転角が大き
く且つ膜面に垂直な磁化容易軸を有する磁性薄膜の再生
層と、光の入射側に配置される透明基板と該透明基板側
から入射し、前記記録層及び前記再生層を透過した光を
反射するための金属反射層を設けた磁界変調オーバーラ
イト方式用の光磁気記録媒体において、前記記録層と再
生層の膜厚の合計が400Å以下であると共に、前記再生
層が鉄族副格子磁化優勢で、その飽和磁化σ1が50≦σ1
≦300emu/ccの範囲にあるGd-Fe-Co非晶質合金から成
り、且つ前記記録層が鉄族副格子磁化優勢でその飽和磁
化σ2が、0<σ2≦200emu/ccの範囲にあるR-Fe-Co非晶質
合金(RはTb及びDyの少なくとも1種の元素)からなる
ことを特徴とする光磁気記録媒体。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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US07/914,589 US5547773A (en) | 1991-07-23 | 1992-07-20 | Magnetooptic recording medium |
EP19920306653 EP0524799A3 (en) | 1991-07-23 | 1992-07-21 | Magnetooptic recording medium |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03182507A JP3093340B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 光磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0528555A JPH0528555A (ja) | 1993-02-05 |
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Family
ID=16119511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03182507A Expired - Fee Related JP3093340B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 光磁気記録媒体 |
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Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP0524799A3 (ja) |
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JP3078145B2 (ja) * | 1993-04-23 | 2000-08-21 | キヤノン株式会社 | 光磁気記録媒体の製造方法 |
JP2003263806A (ja) * | 2002-03-12 | 2003-09-19 | Canon Inc | 光磁気記録媒体 |
KR100699822B1 (ko) * | 2002-09-19 | 2007-03-27 | 삼성전자주식회사 | 수직자기기록 매체 |
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JPS6025036A (ja) * | 1983-07-20 | 1985-02-07 | Kokusai Denshin Denwa Co Ltd <Kdd> | 光磁気記録媒体 |
JPS61117747A (ja) * | 1984-11-12 | 1986-06-05 | Nippon Kogaku Kk <Nikon> | 2層膜光磁気記録媒体 |
JPS61196551A (ja) * | 1985-02-26 | 1986-08-30 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 半導体集積回路 |
ATE216528T1 (de) * | 1986-07-08 | 2002-05-15 | Canon Kk | Gerät und system zur aufzeichnung auf einem magnetooptischen aufzeichnungsmedium |
JP2570270B2 (ja) * | 1986-10-08 | 1997-01-08 | 株式会社ニコン | ツービームによる光磁気記録方法及び装置 |
JPH0782674B2 (ja) * | 1986-11-06 | 1995-09-06 | キヤノン株式会社 | 光磁気メモリ用媒体 |
DE3876175T2 (de) * | 1987-08-25 | 1993-06-17 | Canon Kk | Optomagnetischer aufzeichnungstraeger mit einer mehrzahl von austauschgekoppelten magnetischen schichten. |
US6200673B1 (en) * | 1989-11-13 | 2001-03-13 | Hitachi, Ltd. | Magneto-optical recording medium |
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- 1991-07-23 JP JP03182507A patent/JP3093340B2/ja not_active Expired - Fee Related
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1992
- 1992-07-20 US US07/914,589 patent/US5547773A/en not_active Expired - Fee Related
- 1992-07-21 EP EP19920306653 patent/EP0524799A3/en not_active Withdrawn
Also Published As
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JPH0528555A (ja) | 1993-02-05 |
EP0524799A2 (en) | 1993-01-27 |
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