JP2731725B2 - 再生スライドゲートプレート - Google Patents
再生スライドゲートプレートInfo
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
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- B22D41/00—Casting melt-holding vessels, e.g. ladles, tundishes, cups or the like
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Description
流出量を制御するのに用いられるスライドゲートプレー
トの再生技術に関する。
のに用いられる新品のスライドゲートプレートは一般に
第6図に示されているように、固定盤60と摺動盤61
とを主要構成部材とし、これが溶湯容器の底部に金具で
固着されている。摺動盤61の下部には図示しないノズ
ルが固着されている。
て油圧などで移動され、これによって固定盤60及び摺
動盤61に設けられているノズル孔を一致させることに
より溶鋼の排出をし、また固定盤60と摺動盤61のノ
ズル孔をずらせることによって溶鋼の排出を制御したり
停止させることが行われている。
中に溶鋼による激しい損傷を受けるが、最近経済性の上
でその再生使用が強く要請され、そのための方法が既に
幾つか提案されている。
の摺動盤又は固定盤の特に損傷の激しい部分であるノズ
ル孔の部分をボーリング加工で環状にくり抜いて、この
部分に筒状のストレートリンクを嵌挿し、さらにプレ−
トの摺動面を新品と同じ平滑度の公差内に納まるように
研磨し、またプレートの非摺動面に装着されるクッショ
ン用板は最初に使用したものと同じものを用い再使用す
るものである。
に装着したストレートリングが実際の稼働時に脱落する
恐れがあった。このためにこれを改善した方法として本
出願人は、特開平5−200531号をすでに提案し
た。
際し、プレートの溶融金属の排出部の全体をくり抜き、
ここに環状の鍔部を有した筒体を挿入してモルタルなど
で固着するものである。
較的大きくくり抜けること、またここに環状の鍔部を有
した筒体を挿入してモルタルなどで固着するので、固着
部材の脱落が防げるといった利点があるが、この場合で
もプレートのフラット面の研磨加工時の公差は新品に準
じて行わざるを得ないので、そうすると研磨代が十分に
取れないといった問題があった。
て行なおうとすると固定盤と摺動盤を組み合わせたスラ
イドゲートプレートのトータルの厚さが予め定めた所定
の厚さよりも薄くなり、その結果上下のプレートを押圧
しているスプリングの押圧力が不足して所定の面圧が得
られない恐れが生じるからである。このような状態が生
じると、プレートの間から溶鋼の漏れが生じ事故に繋が
る恐れがあった。
反りや変形が大きく、公差内での全面研磨加工が一層困
難になり、その再生率は大幅に低下していた。特に、長
さ500mm以上のプレートの場合は実質的に再生が不可
能であった。
ゲートプレートの再生に際し、摺動面の研磨を十分に行
ってもプレート間の面圧が低下しないようにした再生ス
ライドゲートプレートを得ようとするものである。さら
に従来では実質的に不可能であった大型のスライドゲー
トプレートでも再生が可能にしようとするものである。
溶融金属の流出量を制御するのに用いられる再生された
スライドゲートプレートにおいて、使用後プレートの溶
融金属排出部を該排出部に設けられた突出部とともにく
り抜き、その箇所に新品時のプレートの突出部よりも若
干寸法a高い突出部を具備した溶融金属排出部を構成す
る環状リングを挿入して固着し、このプレートの新しい
突出部と反対側の面を研磨してそのフラット部の厚さを
新品時プレート寸法よりも若干寸法a薄くしたプレート
を成形してこれを固定盤及び摺動盤の少なくとも一方と
し、さらに該プレートの突出部側のフラット面に再生前
のクッション用板の厚さに上記の寸法aを増した厚さの
再生プレート用のクッション用板を装着したことを特徴
とする再生スライドゲートプレート(請求項1)、スラ
イドゲートプレートが、固定盤と摺動盤の各1個の組合
わせからなることを特徴とする請求項1記載の再生スラ
イドゲートプレート(請求項2)、スライドゲートプレ
ートが、上下部の固定盤とこの間に挿入された摺動盤か
らなり、使用後プレートが上下部の固定盤のいずれか一
方又は双方であることを特徴とする請求項1記載の再生
スライドゲートプレート(請求項3)、使用後プレート
が、2回以上使用されたものであることを特徴とする請
求項1記載の再生スライドゲートプレート(請求項
4)、環状リングが、環状の鍔部を有したリングである
ことを特徴とする請求項1記載の再生スライドゲートプ
レート(請求項5)、環状リングが、筒状のリングで構
成されたストレートリングであることを特徴とする請求
項1記載の再生スライドゲートプレート(請求項6)、
環状リングが、ガス透過性リングであることを特徴とす
る請求項1記載の再生スライドゲートプレート(請求項
7)、再生プレート用のクッション用板が、金属板及び
セラミック板のいずれかで構成されていることを特徴と
する請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の再生ス
ライドゲートプレート(請求項8)及び再生プレート用
のクッション用板が、その厚みの一部をプレートへのセ
ラミック溶射で増したものであることを特徴とする請求
項1記載の再生スライドゲートプレート(請求項9)で
ある。
固定盤又は摺動盤のいずれか一方又は双方の使用済みプ
レートの突出部を含む溶融金属排出部をくり抜き、ここ
に新品時のプレートの突出部よりも若干寸法a高い突出
部を具備した環状リングを挿入して固着し、その後この
プレートのフラット面を研磨してその厚さを新品時プレ
ート寸法よりも若干寸法a薄くしたプレートを形成する
とともに、この薄くなったプレートの厚さを補填するた
めに該プレートの突出部側に再生前のクッション用板の
厚さに上記の寸法aを増した厚さの再生プレート用のク
ッション用板等を装着するもので、これによってプレー
トが所定の厚さとなってその外側に装着されるスプリン
グ等で確実に押圧されてプレート間に十分に必要な面圧
が得られるようになったものである。
説明する。第1図はこの発明の1実施例の再生スライド
ゲートプレートの側断面図で、上部固定盤1、下部固定
盤1´の間を摺動盤2がスライドする3枚方式の再生ス
ライドゲートプレートである。この再生スライドゲート
プレートでは下部固定盤1´が再生されたものが使用さ
れている。
されたスライドゲートプレートの下部固定盤1´の溶融
金属排出部をここにに設けられた突出部を含むようにし
てくり抜き、ここに新品時のプレートの突出部よりも若
干寸法a高い新しい突出部3を有する環状リング4を挿
入し、その上でプレートの摺動面を新品時プレートの厚
さより若干寸法a薄くなるように研磨したものである。
そして下部固定盤1´の突出部3側の面に再生前のクッ
ション用板の厚さに上記の寸法aを増した厚さの再生プ
レート用のクッション用板8を、例えば接着剤で固着し
たものである。
さらに第7図に基いて工程順に説明すると以下の通りで
ある。第7図において、図(A)は一たん使用された使
用後品の固定盤11の側断面図である。この固定盤11
の溶融金属排出部12を突出部13の一部を含むように
してくり抜き図(B)に示すようにする。この突出部1
3をくり抜く際には、図(B)に示すように、突出部1
3の端部が少し残るようにして突出部13の径より若干
少なくしてくり抜くようにする。
突出部14を含む新しい溶融金属排出部15を構成する
ようにした環状リング16を挿入してモルタルなどで固
定する。但し、ここに挿入される環状リング16の突出
部15の頂部は、その高さを新品時のプレートの突出部
の高さよりも若干寸法aだけ高くしておく。
4の固定盤11と接する側の外径)は、くり抜かれる前
の突出部13の固定盤と接する側の外径と同じにするこ
とが望ましい。
13をくり抜く場合は、図Bに示すように溶融金属排出
部の突出部13の一部を固定盤側に残すようにして、く
り抜かれる突出部の径は、図4に示す溶融金属排出部1
2の外径よりも小さくすることが望ましい。
がプレートの摺動面側に位置するようにしても、或いは
摺動面と反対側となるようにしても差支えない。図
(C)は、環状リング16をその突出部15がプレート
の摺動面側に位置するようにして挿入したものである
が、その反対側から環状リングを挿入する場合は、くり
抜かれた固定盤に残っている突出部13の一部(図B参
照)を削り取りこの部分を平滑にすることが必要であ
る。
時プレート寸法より若干寸法a薄くなるように研磨して
図(D)に示すような固定盤11とする。上記のように
して再生された固定盤11は、新品と交換された上部固
定盤および摺動盤と組み合わされて図1に示すようにな
る。
´として示されている。そしてさらに、この下部固定盤
1´及び上部固定盤1の非摺動面側に、図1に示すよう
にクッション用板7,再生プレート用のクッション用板
8を接着剤などで固着する。
用板8は、下部固定盤1´の摺動面が研磨されて新品の
プレートより寸法a薄くなっているので、その分の厚さ
を補填するために固定盤1´に固着するクッション用板
8は、再生前のクッション用板の厚さに上記の寸法aを
増した厚さのクッション用板を用いることが必要であ
る。
この上部摺動盤1に固着されるクッション用板7の厚さ
は従来と同様でよい。図1で上部固定盤1及び下部固定
盤1´の外周に巻装されているのはプレートの締着金具
9,10である。
トプレートの厚さは、研磨によって新品プレートと比較
すると確かに寸法aだけ薄くはなっているものの、下部
固定盤1´の非摺動面側にはこの薄くなった厚みを補填
する厚さの再生プレート用のクッション用板8が装着さ
れているので、この再生スライドゲートプレートに図示
しない金具を装着した場合、金具に取り付けられている
スプリングが再生スライドゲートプレートを十分な圧力
で押圧し、その結果プレート間の面圧が低下してこの間
から溶鋼が漏れだすといった恐れは一切なくなることに
なった。
1´だけを再生したが、上部固定盤1だけを再生しても
よく、また上下部の固定盤を同時に同じように再生して
もよい。
の使用後品をさらに再生して使用することが出来るばか
りでなく、後記実施例が示すように同一プレートを3回
或いは4回と再生して使用することが出来るが、こうし
たことは従来では全く考えられなかったことである。
再生スライドゲートプレートである。この再生スライド
ゲートプレートでは固定盤20が再生されたものである
が、ここでの再生は上記と同様に行われたものである。
また図2に示すスライドゲートプレートでは固定盤20
のみが再生されているが、摺動盤21も同様に再生した
ものであってもよい。さらに、再生は繰り返し行われた
ものであってもよい。
排出部に挿入する環状リングとしてストレートリング3
0を用いたものである。しかし、この場合は図3に示す
ように突出部31の高さを新品時プレートより若干寸法
aだけ高くする必要から、ストレートリング30の上面
に突出部31のサイズで厚さ寸法aのリング32を装着
して寸法合わせを行うことが必要である。 図4はガス
透過性耐火物を嵌装した新品スライドゲートプレートの
要部を示したものである。図4で40は固定盤でその溶
融金属排出口にガス供給体41が設けられている。この
ガス供給体41は、例えば緻密質耐火物でこれに直径
0.1〜1.0mmの多数の図示しない小孔を設け、固定
盤40の側部に設けられた図示しないガス導入孔から供
給される不活性ガスを、この小孔を通して溶鋼中へ供給
するものである。
出口に装着した固定盤を再生したものが図5に示されて
いる。図5において50が固定盤、51がガス供給体で
ある。
たと同様である。即ち、固定盤の溶融金属排出部をここ
にに設けられた突出部を含むようにしてくり抜き、ここ
に新品時のプレートの突出部よりも若干寸法a高い新し
い突出部を有する環状のガス供給体51を挿入し、しか
もプレートの摺動面を新品時プレートの厚さより若干寸
法a薄くなるように研磨する。ガス透過性耐火物を溶融
金属排出口に装着した固定盤を再生する場合も、上記と
同様に繰り返し再生することが出来る。
レートの使用例を説明する。 (使用例1)全長350mmのタンディッシュ用のプレー
トの使用後品を用いて、本発明の再生スライドゲートプ
レート及び従来の再生スライドゲートプレートを得て、
これらを実機に使用した。その結果を本発明の実施例
1、比較例1及び2として表1に示した。
生したもので、従来の再生品はストレートリング方式及
び突出部方式ともにプレートの溶融金属排出孔の部分を
くり抜き、ここに従来と同じ高さの環状リングを挿入し
てモルタルで固着し、クッション用板は変更することな
くそのまま使用したものである。表1において使用回数
(ch) はチャージを示す。
ゲートプレートはクッション用板の厚さを最初3mmで用
い、その後5mm、7mm、9mm、12mmと厚くすることに
よって、合計4回の再使用が可能となっている。これに
対し、比較例1及び2のものは、いずれも1回の再使用
でそれ以上の再使用は不可能であった。
ートの使用後品を用いて、本発明の再生スライドゲート
プレート及び従来の再生スライドゲートプレートを得
て、これらを実機に使用した。その結果を本発明の実施
例2、比較例3及び4として表2に示した。
と同様にして得たものを用いた。表2に示すように、本
発明の再生スライドゲートプレートはクッション用板の
厚さを最初3mmで用い、その後5mm、7mm、9mm、12
mmと厚くすることによって、合計4回の再使用が可能と
なっている。これに対し、比較例1及び2のものは、い
ずれも1回の再使用でそれ以上の再使用は不可能である
m、5mm、7mmとプレートにセラミックス(スピネル)
を溶射し、通常のクッション材と組合わせてみたが、厚
みを増したクッション材と機能上違いはなく十分に使用
できるものであった。
ゲートプレートの再生率が大幅に上がりこれを数回にわ
たり再生使用することが可能となり、スライドゲートプ
レートのコストを飛躍的に低減させることが出来るよう
になった。
では従来十分な研磨代を確保出来ないところから、これ
までは実質的に再生が不可能とされてきたが、この発明
によればこうした大型のプレートでも再生が出来るよう
になった。
トの側断面図。
ートの側断面図。
ートの固定盤の側断面図。
を装着した新品のスライドゲートプレートの固定盤の側
断面図。
を装着した本発明の1実施例の再生スライドゲートプレ
ートの固定盤の側断面図。
る工程を示した説明図。
1……摺動盤、3,13,14,31……突出部、4,
16……環状リング、7……クッション用板、8…再生
プレート用のクッション用板、12,15……溶融金属
排出部、30……ストレートリング、41,51……ガ
ス供給体。
Claims (9)
- 【請求項1】 溶湯容器の溶融金属の流出量を制御する
のに用いられる再生されたスライドゲートプレートにお
いて、使用後プレートの溶融金属排出部を該排出部に設
けられた突出部とともにくり抜き、その箇所に新品時の
プレートの突出部よりも若干寸法a高い突出部を具備し
た溶融金属排出部を構成する環状リングを挿入して固着
し、このプレートの新しい突出部と反対側の面を研磨し
てそのフラット部の厚さを新品時プレート寸法よりも若
干寸法a薄くしたプレートを成形してこれを固定盤及び
摺動盤の少なくとも一方とし、さらに該プレートの突出
部側のフラット面に再生前のクッション用板の厚さに上
記の寸法aを増した厚さの再生プレート用のクッション
用板を装着したことを特徴とする再生スライドゲートプ
レート。 - 【請求項2】 スライドゲートプレートが、固定盤と摺
動盤の各1個の組合わせからなることを特徴とする請求
項1記載の再生スライドゲートプレート。 - 【請求項3】 スライドゲートプレートが、上下部の固
定盤とこの間に挿入された摺動盤からなり、使用後プレ
ートが上下部の固定盤のいずれか一方又は双方であるこ
とを特徴とする請求項1記載の再生スライドゲートプレ
ート。 - 【請求項4】 使用後プレートが、2回以上使用された
ものであることを特徴とする請求項1記載の再生スライ
ドゲートプレート。 - 【請求項5】 環状リングが、環状の鍔部を有したリン
グであることを特徴とする請求項1記載の再生スライド
ゲートプレート。 - 【請求項6】 環状リングが、筒状のリングで構成され
たストレートリングであることを特徴とする請求項1記
載の再生スライドゲートプレート。 - 【請求項7】 環状リングが、ガス透過性リングである
ことを特徴とする請求項1記載の再生スライドゲートプ
レート。 - 【請求項8】 再生プレート用のクッション用板が、金
属板及びセラミック板のいずれかで構成されていること
を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載
の再生スライドゲートプレート。 - 【請求項9】 再生プレート用のクッション用板が、そ
の厚みの一部をプレートへのセラミック溶射で増したも
のであることを特徴とする請求項1記載の再生スライド
ゲートプレ−ト。
Priority Applications (5)
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