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JP2568782Y2 - レジスタのエア吹出し口構造 - Google Patents

レジスタのエア吹出し口構造

Info

Publication number
JP2568782Y2
JP2568782Y2 JP2034692U JP2034692U JP2568782Y2 JP 2568782 Y2 JP2568782 Y2 JP 2568782Y2 JP 2034692 U JP2034692 U JP 2034692U JP 2034692 U JP2034692 U JP 2034692U JP 2568782 Y2 JP2568782 Y2 JP 2568782Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
retainer
air
sphere
small
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2034692U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0573449U (ja
Inventor
文二 伊藤
耕二 沢田
Original Assignee
和光化成工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 和光化成工業株式会社 filed Critical 和光化成工業株式会社
Priority to JP2034692U priority Critical patent/JP2568782Y2/ja
Publication of JPH0573449U publication Critical patent/JPH0573449U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2568782Y2 publication Critical patent/JP2568782Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車等の空調用レ
ジスタのエア吹出し口構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動車等の空調用レジス
タのエア吹出し口構造としては、例えば実公平3-27237
号公報、実開昭61-133747 号公報、実開昭56-60039号公
報、実開昭60-155844 号公報のものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の公報の実公平3-27237 号公報、実開昭61-133747 号
公報のものにおいては、レジスタとして比較的騒音レベ
ルが高く、とくにエア拡散時に騒音が高く、可動羽根を
傾動するため圧力損失が増加し、流量および流速の低下
をまねくためワイド性に欠け、かつ空調機能に支障をき
たす問題点があり、また、流れの剥離を伴う構造物が多
く、バレルの通風路内壁はほぼストレート状であり、た
め、エアの指向性に欠け、また、構造が複雑で部品点数
が多いため、組み付け性が悪くコスト高となる問題点が
ある。
【0004】また、実開昭56-60039号公報、実開昭60-1
55844 号公報のものにおいては、通風路内中心に構造物
が多く、また、構造上、流れの剥離を生じ易いので風切
り音による騒音が大きく、また、圧力抵抗が大きいた
め、流量および流速が低下して空調機能に支障をきたす
問題点がある。
【0005】本考案は、上記従来の問題点を解決すべく
なされたもので、構造が簡単で指向性に優れ、かつ低騒
音のレジスタのエア吹出し口構造を提供することを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記技術課題
を解決するため中空球体状の一部を切欠いてエア開口部
を形成したリテーナ部と前記エア開口部と対応して同心
状にダクト部を形成したリテーナを設け、前記リテーナ
部には該リテーナ部に回転自在に内嵌可能し、かつ同心
状に小開口部と大開口部とを有する球帯部と、この球帯
部の大小開口部の中心をとおり、該球帯部の直径に相当
する円板を一体に形成したバレルを設けるとともに、前
記円板の少なくとも大開口部側の所定の位置には略流線
形球体を設ける構成としたレジスタのエア吹出し口構造
に存する。
【0007】
【作用】上記構成としたことにより小開口部をエア開口
部側に位置することにより集束風を噴出し、大開口部を
エア開口部側に位置することで拡散風を噴出する。
【0008】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面にしたがって
説明すると、図1はレジスタ1の断面図を示し、該レジ
スタ1はリテーナ2とバレル7とより構成されている。
【0009】このリテーナ2は所定の径を有する中空球
体状のリテーナ部3の一部が切欠きされて所定の径のエ
ア開口部4が形成され、このエア開口部4と対応する側
には同心状にダクト部5が一体に形成されるとともに、
このリテーナ部3の内周面にはフエルト6が貼着され
て、同フエルト6を介してバレル7が回動自在に装着さ
れている。
【0010】このバレル7はリテーナ部3に内嵌される
中空球体8より形成されるもので、図2に示すように中
空球体8の直径方向に円板9が形成されて中空部を上下
に区画するとともに、この中空球体8の円板9を境と
し、かつ円板9の中心C1 より所定の寸法L1 隔てた位
置で上下の外郭10の一部が鉛直状に切欠きされて小開
口部11a,11bが開設され、この吹出し口11a,
11bと平行に円板9の中心C1 より所定の寸法L2 後
部の位置で上下に切欠きされて大開口部12a,12b
が形成されて上下の半球帯部13a,13bが連続され
て球帯部13が形成されている。
【0011】また、この半球帯部13a,13bの内側
面14の流れ方向の断面形状は図2に示すように小開口
部11a,11bの開口縁より大開口部12a,12b
の開口縁に向けて、小開口部11a,11bの縁より所
定の範囲は中心軸Cと平行な面に形成され、これより大
開口部12a,12bに近くなるほど曲率半径が漸次小
さくなる双曲面状に形成されて半球体部13a,13b
は断面略翼形状に形成され、大開口部12a,12bよ
り小開口部11a,11b側に向けて双曲面状の内側面
14により絞り状に形成さている。
【0012】また、円板9の大開口部12a,12b側
の中心軸Cの上下に膨出状に略流線形球体15が一体状
に形成されている。この略流線形球体15の一部は大開
口部12a,12bより開口外側に突出され、この大開
口部12a,12bに位置する略流線形球体15の曲面
15aと大開口部12a,12bのR面14bとにより
小開口部11a,11b側より開拡するように形成され
ている。
【0013】このように形成されたバレル7はリテーナ
2のリテーナ部3に回動可能に嵌着されて、例えば図5
に示すように小開口部11a,11bをエア開口部4側
にすることで略流線形球体15は上流側に位置され、エ
アの流れFは同球体15と円板9と半球帯部13a,1
3bの双曲面状の内側面14とにより形成される縮流路
を通り、横方向の乱れ強度が抑制されつつ風速を増し、
噴流幅が狭く流速の大きい集束噴流として車室側へ噴出
される。また、この時、球体15は3次元的流線形状で
あるため、エアの流れFの剥離が少なく、これによって
騒音の発生が抑制される。また、エアの流れFはこのバ
レル7を通過する際、縮流されて動圧を増すため指向性
能の向上が望めるとともに、遠くまでエアを運ぶことが
可能となる。なお、図6は図5における集束噴流の小開
口部11からの距離における流速の分布を示すもので、
実線は小開口部11の直下流の位置での分布であり、ま
た、一点鎖線はほぼ400mm離れた位置での分布、ま
た、二点鎖線はほぼ800mm離れた位置での分布を示
すものである。
【0014】また、図7は図5の状態より、円板9を1
80度回動した状態で大開口部12a,12bをエア開
口部4側としたもので、この状態でエアの流れFは半球
帯部13a,13bの双曲面状の内側面14と円板9と
略流線形球体15とによって形成される拡大流路を流速
を減じながら車室側へ噴出される。このとき、この大開
口部12a,12b側には略流線形球体15が位置され
ているので、エアの流れFは半球帯部13a,13bの
双曲面状の内側面14の開拡方向に沿って流れるため噴
流が拡大し易く、さらに、略流線形球体15の下流側は
球面であるため、この後流に大規模な渦を誘発して噴流
は拡散を早めて拡散噴流となる。なお、図8は図7にお
ける拡散噴流の大開口部12からの距離における流速の
分布を示すもので、実線は大開口部12の直下流の位置
での分布であり、また、一点鎖線はほぼ400mm離れ
た位置での分布、また、二点鎖線はほぼ800mm離れ
た位置での分布を示すものである。
【0015】また、図9は図5あるいは図7の状態より
円板9を90度回動してエア開口部4を閉止した状態を
示すもので、これによりエアの流れFを遮断することが
できる。
【0016】また、図10および図11は他の実施例を
示すもので、この実施例においては上記実施例の略流線
形球体15に代り、略流線形球体16は円板9を境とし
て上下に2分割した別体の半球体17,18に形成する
とともに、例えば、一方の半球体18の合せ面18aに
所定の長さの結合ピン18bを形成し、他方の半球体1
7の合せ面17aに嵌合孔(図示せず)を形成し、ま
た、円板9側には中心線Cに沿って結合ピン18bをス
ライド可能に挿通する所定の長さの長孔9aを貫設して
略流線形球体16を中心線Cに沿って移動可能に設けた
ものである。なお、その他の構成は上記実施例と同様で
ある。したがって、この実施例においては、とくに、大
開口部12a,12bをエア開口部4側に位置してこの
上下の半球体17,18を結合ピン18bを介して長孔
9aに沿って移動調整することで,大開口部12a,1
2bとによる通風路の形状が変化されて拡散風の広がり
を調整することができる。また、小開口部11a,11
bをエア開口部4側とすることで上記実施例と同様に集
束風を得ることができる。
【0017】また、図12および図13は上記別体の略
流線形球体16の別態様を示すもので、このバレル19
は上記実施例と同様に小開口部21と大開口部22を有
する球帯部20を主体とし、この球帯部20の内周面2
3はその小開口部21側で所定の径で凸状にR面24a
が形成され、このR面24aに連続して所定の径で凹状
にR面24bが形成されて断面翼形状に形成され、ま
た、この大開口部22側にはその中心方向に向って例え
ば120度間隔で支軸25が設けられ、この各支軸25
の交点より小開口部21に向って所定の長さの支持軸2
6が片持ち状に延出され、この支持軸26には略流線形
球体27がスライド可能に取付けられている。
【0018】このように設けられたバレル19はリテー
ナ2のリテーナ部3にその小開口部21をエア開口部4
側として取付けられ、この状態で図12に示すように略
流線形球体27を支持軸26に沿って小開口部21内側
へ移動して図示のように球帯部20の幅内の所定の位置
に設定することで集束風を得ることができ、また、図1
3に示すように支持軸26に沿って小開口部21外側へ
移動して図示位置にすることで拡散風を得ることができ
る。この実施例においては、バレル19を回転すること
なく略流線形球体27をエア流れFに対し移動すること
で拡散風と集束風を得ることができる。
【0019】また、上記支軸25と支持軸26に代わり
長孔9aを有する円板9をバレル19に一体に設け、半
球体17,18を取付けて、この半球体17,18をエ
ア流れFに対し移動することで同様に拡散風と集束風を
得ることができる。
【0020】
【考案の効果】上記のように構成したものであるから、
極めてシンプルな構成で、通常のレジスタに見られる翼
に相当する円板が1枚しかなく、エア流れに干渉する部
材が少ないので、風切り音による騒音を低減することが
でき、かつ通風路が滑らかなため、圧力抵抗が小さく、
とくに、集束風にした際の流量、流速の低下が小さく、
遠くまでエアの流れが到達するので空調性能および指向
性能も向上する。また、意匠性にも優れて自動車の内装
にも最適であり、操作性も良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】レジスタの断面図である。
【図2】リテーナの断面図である。
【図3】リテーナの小開口部側から見た斜視図である。
【図4】リテーナの大開口部側から見た斜視図である。
【図5】集束風の場合の状態を説明する断面図である。
【図6】図5の場合の流速分布図である。
【図7】拡散風の場合の状態を説明する断面図である。
【図8】図7の場合の流速分布図である。
【図9】エア開口部を閉止した状態の断面図である。
【図10】リテーナの略流線形球体の他の実施例を示す
分解斜視図である。
【図11】同じく作用説明図である。
【図12】リテーナの他の実施例を示す集束風の状態の
断面図である。
【図13】同じく拡散風の状態の断面図である。
【符号の説明】
1 レジスタ 2 リテーナ 3 リテーナ部 4 エア開口部 5 ダクト部 7,19 バレル 11a,11b,21 小開口部 12a,12b,22 大開口部 13,20 球帯部 15,16,27 略流線形球体

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空球体状の一部を切欠いてエア開口部
    を形成したリテーナ部と前記エア開口部と対応して同心
    状にダクト部を形成したリテーナを設け、前記リテーナ
    部には該リテーナ部に回転自在に内嵌し、かつ同心状に
    小開口部と大開口部とを有する球帯部と、この球帯部の
    大小開口部の中心をとおり、該球帯部の直径に相当する
    円板を一体に形成したバレルを設けるとともに、前記円
    板の少なくとも大開口部側の所定の位置には略流線形球
    体を設ける構成としたレジスタのエア吹出し口構造。
  2. 【請求項2】 前記略流線形球体は前記大小開口部の中
    心線に沿って移動可能に設けた請求項1のレジスタのエ
    ア吹出し口構造。
JP2034692U 1992-03-03 1992-03-03 レジスタのエア吹出し口構造 Expired - Lifetime JP2568782Y2 (ja)

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