JP2562031Y2 - 無励磁作動形電磁ブレーキ - Google Patents
無励磁作動形電磁ブレーキInfo
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- JP2562031Y2 JP2562031Y2 JP4754592U JP4754592U JP2562031Y2 JP 2562031 Y2 JP2562031 Y2 JP 2562031Y2 JP 4754592 U JP4754592 U JP 4754592U JP 4754592 U JP4754592 U JP 4754592U JP 2562031 Y2 JP2562031 Y2 JP 2562031Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、電磁コイルの磁気吸
引力と制動ばねのばね力により軸線方向にのみ進退自在
なアーマチュアを備え、このアーマチュアとの摩擦係合
により回転軸に装着されたディスクを制動する無励磁作
動形電磁ブレーキに係り、特に手動解放装置の改良に関
する。
引力と制動ばねのばね力により軸線方向にのみ進退自在
なアーマチュアを備え、このアーマチュアとの摩擦係合
により回転軸に装着されたディスクを制動する無励磁作
動形電磁ブレーキに係り、特に手動解放装置の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】無励磁作動形電磁ブレーキ(以下、電磁
ブレーキという。)は、実開昭60−23329号公報
に開示されているように、フィールドコアに回動自在に
支持されたハンドルの両端に、アーマチュアの外周縁の
うちそのアーマチュアの中心を通る直線上でディスク側
の側面と対向する部位を有するレバーを個々に固定した
構造の手動解放装置が取り付けられている。電磁ブレー
キは、電磁コイルが内設されたクラッパ形のフィールド
コアの磁極面に、アーマチュア・ディスク・サイドプレ
ートを重ね合わせ、フィールドコアとサイドプレートと
をカラーとボルトで一体化するとともに、そのカラーを
ガイドとして、アーマチュアを軸線方向にのみ進退自在
とした構造となっている。
ブレーキという。)は、実開昭60−23329号公報
に開示されているように、フィールドコアに回動自在に
支持されたハンドルの両端に、アーマチュアの外周縁の
うちそのアーマチュアの中心を通る直線上でディスク側
の側面と対向する部位を有するレバーを個々に固定した
構造の手動解放装置が取り付けられている。電磁ブレー
キは、電磁コイルが内設されたクラッパ形のフィールド
コアの磁極面に、アーマチュア・ディスク・サイドプレ
ートを重ね合わせ、フィールドコアとサイドプレートと
をカラーとボルトで一体化するとともに、そのカラーを
ガイドとして、アーマチュアを軸線方向にのみ進退自在
とした構造となっている。
【0003】一般にこのような電磁ブレーキは、保持用
ブレーキとして多くの産業分野の機械に組込まれている
が、近年においては、産業用ロボットのモータに装着さ
れ、モータ停止中におけるロボットの腕部の静止保持の
ために、モータの回転軸を静止保持するブレーキとして
使用されている。したがって、通常モータが停止してい
るときには、電磁ブレーキは電磁コイルに通電されない
無励磁状態となっており、制動ばねのばね力によりフィ
ールドコアから離れる方向に付勢されたアーマチュアと
モータの回転軸に装着されたディスクとが摩擦係合され
ている。換言すれば、モータの回転軸やロボットの腕部
が静止保持されている。
ブレーキとして多くの産業分野の機械に組込まれている
が、近年においては、産業用ロボットのモータに装着さ
れ、モータ停止中におけるロボットの腕部の静止保持の
ために、モータの回転軸を静止保持するブレーキとして
使用されている。したがって、通常モータが停止してい
るときには、電磁ブレーキは電磁コイルに通電されない
無励磁状態となっており、制動ばねのばね力によりフィ
ールドコアから離れる方向に付勢されたアーマチュアと
モータの回転軸に装着されたディスクとが摩擦係合され
ている。換言すれば、モータの回転軸やロボットの腕部
が静止保持されている。
【0004】一方、このような無励磁状態にある電磁ブ
レーキは、電磁コイルに通電された励磁状態とすると、
アーマチュアは制動ばねのばね力に抗してフィールドコ
アに磁気吸着され、アーマチュアがディスクから離間し
て、ディスクやこのディスクが装着されたモータの回転
軸が解放されるので、ロボットの腕部がモータの回転に
より回動自在となる。
レーキは、電磁コイルに通電された励磁状態とすると、
アーマチュアは制動ばねのばね力に抗してフィールドコ
アに磁気吸着され、アーマチュアがディスクから離間し
て、ディスクやこのディスクが装着されたモータの回転
軸が解放されるので、ロボットの腕部がモータの回転に
より回動自在となる。
【0005】このような構造・作用からなる電磁ブレー
キは、工場ラインの停電や何らかのトラブルにより電磁
コイルへ通電できない状態となると、ロボットの腕部を
移動することができなくなる。このような電磁ブレーキ
は、手動解放装置を備えることが必須とされている。
キは、工場ラインの停電や何らかのトラブルにより電磁
コイルへ通電できない状態となると、ロボットの腕部を
移動することができなくなる。このような電磁ブレーキ
は、手動解放装置を備えることが必須とされている。
【0006】実開昭60−23329号公報に開示され
た手動解放装置は、略半円弧状を呈するハンドルと、こ
のハンドルの両端に個々に固定されたレバーとからな
り、フィールドコアの外周面に固定された一対のピンに
支持され、これらハンドル・レバーは回動自在である。
そして、ハンドルの回動により一対のレバーは、アーマ
チュアの外周縁側のうちそのアーマチュアの中心を通る
直線上でディスク側の側面をフィールドコア側に押圧す
るので、ハンドルの操作により、アーマチュアは、制動
ばねのばね力に抗してフィールドコア側に移動され、デ
ィスクやこのディスクが装着されたモータの回転軸が解
放される。
た手動解放装置は、略半円弧状を呈するハンドルと、こ
のハンドルの両端に個々に固定されたレバーとからな
り、フィールドコアの外周面に固定された一対のピンに
支持され、これらハンドル・レバーは回動自在である。
そして、ハンドルの回動により一対のレバーは、アーマ
チュアの外周縁側のうちそのアーマチュアの中心を通る
直線上でディスク側の側面をフィールドコア側に押圧す
るので、ハンドルの操作により、アーマチュアは、制動
ばねのばね力に抗してフィールドコア側に移動され、デ
ィスクやこのディスクが装着されたモータの回転軸が解
放される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】このような電磁ブレー
キは、簡単な原理で作動され、かつ部品点数の少ない安
価な手動解放装置を備えているので、電磁ブレーキを安
価に提供できるなどの特徴を持っている。しかしなが
ら、手動解放装置の支点となるピンの位置や、作用点と
なる一対のレバーによるアーマチュアを押圧する力が左
右で異なると、アーマチュアの外周縁であって中心を通
る直線上の一方のみがフィールドコアの磁極面に当接す
る、アーマチュアの倒れと称される不良が発生する。
キは、簡単な原理で作動され、かつ部品点数の少ない安
価な手動解放装置を備えているので、電磁ブレーキを安
価に提供できるなどの特徴を持っている。しかしなが
ら、手動解放装置の支点となるピンの位置や、作用点と
なる一対のレバーによるアーマチュアを押圧する力が左
右で異なると、アーマチュアの外周縁であって中心を通
る直線上の一方のみがフィールドコアの磁極面に当接す
る、アーマチュアの倒れと称される不良が発生する。
【0008】無励磁状態におけるフィールドコアとアー
マチュアとの間は、約0.3mm程度の空隙に設計される
ため、このようなアーマチュアの倒れに気付かずモータ
を回転すると、フィールドコアの磁極面に当接しない側
のアーマチュア外周縁とディスクとが摩擦摺動して、デ
ィスクの偏摩耗や電磁ブレーキの発熱などの問題が生じ
る。この考案は、このような問題点を解決することを目
的とする。
マチュアとの間は、約0.3mm程度の空隙に設計される
ため、このようなアーマチュアの倒れに気付かずモータ
を回転すると、フィールドコアの磁極面に当接しない側
のアーマチュア外周縁とディスクとが摩擦摺動して、デ
ィスクの偏摩耗や電磁ブレーキの発熱などの問題が生じ
る。この考案は、このような問題点を解決することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、第1考案の無励磁作動形電磁ブレーキは、電
磁コイルを内設したフィールドコアと、このフィールド
コアの磁極面側に配設され制動ばねのばね力によって付
勢されるとともに、軸線方向にのみ進退自在なアーマチ
ュアと、このアーマチュアと摩擦係合されるディスク
と、このディスクを介して前記アーマチュアに対向する
とともに前記フィールドコアに固定されたサイドプレー
トと、前記アーマチュアを前記制動ばねのばね力に抗し
て前記ディスクから離間させ前記フィールドコア側に移
動する手動解放装置とを備えた無励磁作動形電磁ブレー
キにおいて、前記手動解放装置は、略半円弧状を呈する
形状からなり両端が前記フィールドコアに回動自在に支
持されたハンドルと、このハンドルの両端に個々に連結
され、前記アーマチュアの外周縁側のうち前記ディスク
側の側面と対向する部位を有する一対のレバーと、これ
らハンドルの端部とレバーとを連結する一対の弾性部材
とからなり、前記弾性部材は、前記ハンドルの回動力と
前記アーマチュアと前記レバーを介して作用する前記制
動ばねのばね力とによるねじりに対して弾性変形しない
剛性を有するとともに、前記アーマチュアが前記フィー
ルドコアに当接すると、前記ハンドルの回動力により弾
性変形することを特徴とする。
るために、第1考案の無励磁作動形電磁ブレーキは、電
磁コイルを内設したフィールドコアと、このフィールド
コアの磁極面側に配設され制動ばねのばね力によって付
勢されるとともに、軸線方向にのみ進退自在なアーマチ
ュアと、このアーマチュアと摩擦係合されるディスク
と、このディスクを介して前記アーマチュアに対向する
とともに前記フィールドコアに固定されたサイドプレー
トと、前記アーマチュアを前記制動ばねのばね力に抗し
て前記ディスクから離間させ前記フィールドコア側に移
動する手動解放装置とを備えた無励磁作動形電磁ブレー
キにおいて、前記手動解放装置は、略半円弧状を呈する
形状からなり両端が前記フィールドコアに回動自在に支
持されたハンドルと、このハンドルの両端に個々に連結
され、前記アーマチュアの外周縁側のうち前記ディスク
側の側面と対向する部位を有する一対のレバーと、これ
らハンドルの端部とレバーとを連結する一対の弾性部材
とからなり、前記弾性部材は、前記ハンドルの回動力と
前記アーマチュアと前記レバーを介して作用する前記制
動ばねのばね力とによるねじりに対して弾性変形しない
剛性を有するとともに、前記アーマチュアが前記フィー
ルドコアに当接すると、前記ハンドルの回動力により弾
性変形することを特徴とする。
【0010】また、第2考案の無励磁作動形電磁ブレー
キは、電磁コイルを内設したフィールドコアと、このフ
ィールドコアの磁極面側に配設され制動ばねのばね力に
よって付勢されるとともに、軸線方向にのみ進退自在な
アーマチュアと、このアーマチュアと摩擦係合されるデ
ィスクと、このディスクを介して前記アーマチュアに対
向するとともに前記フィールドコアに固定されたサイド
プレートと、前記アーマチュアを前記制動ばねのばね力
に抗して前記ディスクから離間させ前記フィールドコア
側に移動する手動解放装置とを備えた無励磁作動形電磁
ブレーキにおいて、前記手動解放装置は、線状部材で形
成され、略半円弧状を呈する形状からなるハンドル部
と、このハンドル部の両端に一体に形成され前記サイド
プレートに回転自在に支持された一対のねじりコイルば
ね部と、これらねじりコイルばね部の各先端に形成さ
れ、前記アーマチュアの外周縁側のうち前記ディスク側
の側面と対向するように配設された放物線状の一対の押
圧部とが設けられ、前記ねじりコイルばね部や前記押圧
部は、前記ハンドル部の回動力と前記アーマチュアを介
して作用する前記制動ばねのばね力とによるねじりに対
して弾性変形しない剛性を有するとともに、前記アーマ
チュアが前記フィールドコアに当接すると、前記ハンド
ルの回動力により弾性変形することを特徴とする。
キは、電磁コイルを内設したフィールドコアと、このフ
ィールドコアの磁極面側に配設され制動ばねのばね力に
よって付勢されるとともに、軸線方向にのみ進退自在な
アーマチュアと、このアーマチュアと摩擦係合されるデ
ィスクと、このディスクを介して前記アーマチュアに対
向するとともに前記フィールドコアに固定されたサイド
プレートと、前記アーマチュアを前記制動ばねのばね力
に抗して前記ディスクから離間させ前記フィールドコア
側に移動する手動解放装置とを備えた無励磁作動形電磁
ブレーキにおいて、前記手動解放装置は、線状部材で形
成され、略半円弧状を呈する形状からなるハンドル部
と、このハンドル部の両端に一体に形成され前記サイド
プレートに回転自在に支持された一対のねじりコイルば
ね部と、これらねじりコイルばね部の各先端に形成さ
れ、前記アーマチュアの外周縁側のうち前記ディスク側
の側面と対向するように配設された放物線状の一対の押
圧部とが設けられ、前記ねじりコイルばね部や前記押圧
部は、前記ハンドル部の回動力と前記アーマチュアを介
して作用する前記制動ばねのばね力とによるねじりに対
して弾性変形しない剛性を有するとともに、前記アーマ
チュアが前記フィールドコアに当接すると、前記ハンド
ルの回動力により弾性変形することを特徴とする。
【0011】
【作用】電磁ブレーキは、電磁コイルに通電されない無
励磁状態において、制動ばねのばね力によりアーマチュ
アとディスクが摩擦係合されているので、ディスクやこ
のディスクが装着されたモータの回転軸が静止保持され
ている。電磁コイルに通電した励磁状態では、アーマチ
ュアは制動ばねのばね力に抗してフィールドコアに磁気
吸着されているので、ディスクやこのディスクが装着さ
れたモータの回転軸は解放され回転自在となる。
励磁状態において、制動ばねのばね力によりアーマチュ
アとディスクが摩擦係合されているので、ディスクやこ
のディスクが装着されたモータの回転軸が静止保持され
ている。電磁コイルに通電した励磁状態では、アーマチ
ュアは制動ばねのばね力に抗してフィールドコアに磁気
吸着されているので、ディスクやこのディスクが装着さ
れたモータの回転軸は解放され回転自在となる。
【0012】第1考案の電磁ブレーキは、無励磁状態に
おいて手動解放装置のハンドルを回動すると、一対のレ
バーによりアーマチュアの外周縁側のうちそのアーマチ
ュアの中心を通る直線上でディスク側の側面の2点が押
圧されるので、アーマチュアは制動ばねのばね力に抗し
てフィールドコアの磁極面側に移動される。そして、デ
ィスクやディスクが装着されたモータの回転軸が解放さ
れる。
おいて手動解放装置のハンドルを回動すると、一対のレ
バーによりアーマチュアの外周縁側のうちそのアーマチ
ュアの中心を通る直線上でディスク側の側面の2点が押
圧されるので、アーマチュアは制動ばねのばね力に抗し
てフィールドコアの磁極面側に移動される。そして、デ
ィスクやディスクが装着されたモータの回転軸が解放さ
れる。
【0013】ここで、アーマチュアの倒れが発生した場
合は、弾性部材が、ハンドルの回動力とアーマチュアと
レバーを介して作用する制動ばねのばね力とによるねじ
りに対して弾性変形しない剛性を有するが、アーマチュ
アがフィールドコアに当接すると、ハンドルの回動力に
より弾性変形するので、更にハンドルの回動量を大きく
すると、先にフィールドコアの磁極面と当接した側のア
ーマチュア外周縁を押圧する一方のレバーと、この一方
のレバーが配設されるハンドルの一端とを連結した弾性
部材は弾性変形するのみであるが、他方の弾性部材は、
ハンドルの回動力と制動ばねのばね力によるねじりに打
ち勝って弾性変形しないので、フィールドコアの磁極面
側へ非当接側のアーマチュア外周縁が移動される。した
がって、アーマチュアは、その全面がフィールドコアの
磁極面に当接されディスクから完全に離間する。なお、
第2考案の電磁ブレーキも、同様な作用が得られる。
合は、弾性部材が、ハンドルの回動力とアーマチュアと
レバーを介して作用する制動ばねのばね力とによるねじ
りに対して弾性変形しない剛性を有するが、アーマチュ
アがフィールドコアに当接すると、ハンドルの回動力に
より弾性変形するので、更にハンドルの回動量を大きく
すると、先にフィールドコアの磁極面と当接した側のア
ーマチュア外周縁を押圧する一方のレバーと、この一方
のレバーが配設されるハンドルの一端とを連結した弾性
部材は弾性変形するのみであるが、他方の弾性部材は、
ハンドルの回動力と制動ばねのばね力によるねじりに打
ち勝って弾性変形しないので、フィールドコアの磁極面
側へ非当接側のアーマチュア外周縁が移動される。した
がって、アーマチュアは、その全面がフィールドコアの
磁極面に当接されディスクから完全に離間する。なお、
第2考案の電磁ブレーキも、同様な作用が得られる。
【0014】
【実施例】図1から図4はこの考案の一実施例である無
励磁作動形電磁ブレーキであり、図1は電磁ブレーキの
正面図、図2は図1の左側面図、図3は断面図、図4は
図3のA−A線矢視正面図である。以下、これら図面に
より詳細に説明する。なお、図4においては、ハブやモ
ータの回転軸を省略した。
励磁作動形電磁ブレーキであり、図1は電磁ブレーキの
正面図、図2は図1の左側面図、図3は断面図、図4は
図3のA−A線矢視正面図である。以下、これら図面に
より詳細に説明する。なお、図4においては、ハブやモ
ータの回転軸を省略した。
【0015】電磁ブレーキ1は、産業用ロボットの駆動
部内に組込まれたモータのエンドブラケット2側端面に
装着されている。図3に示されるように電磁ブレーキ1
は、電磁コイル3が絶縁樹脂で固着されたフィールドコ
ア4が、ブラケット2に取付けボルト(図示せぬ)で固
定されている。
部内に組込まれたモータのエンドブラケット2側端面に
装着されている。図3に示されるように電磁ブレーキ1
は、電磁コイル3が絶縁樹脂で固着されたフィールドコ
ア4が、ブラケット2に取付けボルト(図示せぬ)で固
定されている。
【0016】フィールドコア4は、先の電磁コイル3が
内設された環状溝4aと、この環状溝4aの外周壁とな
る外極部に穿設されたねじ孔4b・ばね孔4c、そして
先の取付けボルトの挿通孔(図示せぬ)を有する形状か
らなるクラッパ形電磁石である。なお、ねじ孔4b・ば
ね孔4c・挿通孔は、円周方向を3等分する位置に位相
をかえて個々に形成されている。
内設された環状溝4aと、この環状溝4aの外周壁とな
る外極部に穿設されたねじ孔4b・ばね孔4c、そして
先の取付けボルトの挿通孔(図示せぬ)を有する形状か
らなるクラッパ形電磁石である。なお、ねじ孔4b・ば
ね孔4c・挿通孔は、円周方向を3等分する位置に位相
をかえて個々に形成されている。
【0017】フィールドコア4のねじ孔4bには、カラ
ー5を介して重ね合わされたサイドプレート6を固定す
るボルト7がねじ込まれており、またこれらフィールド
コア4とサイドプレート6との間には、アーマチュア8
とディスク9とが介装されている。アーマチュア8の外
周縁のうち、円周方向を3等分する位置に切欠き溝8a
が形成されており、これら切欠き溝8a内に先のカラー
5が個々に係合された構造である。なお、符号6a・8
bは取付けボルトを通す切欠き溝や挿通孔である。
ー5を介して重ね合わされたサイドプレート6を固定す
るボルト7がねじ込まれており、またこれらフィールド
コア4とサイドプレート6との間には、アーマチュア8
とディスク9とが介装されている。アーマチュア8の外
周縁のうち、円周方向を3等分する位置に切欠き溝8a
が形成されており、これら切欠き溝8a内に先のカラー
5が個々に係合された構造である。なお、符号6a・8
bは取付けボルトを通す切欠き溝や挿通孔である。
【0018】ディスク9は、ハブ10とスプライン嵌合
されており、ハブ10は、フィールドコア4とアーマチ
ュア8の内孔を通り突出するモータの回転軸2aにキー
嵌合され抜け止めされている。また、フィールドコア4
のばね孔4cとアーマチュア8との間には、ばね孔4c
に個々に挿入された制動ばね11が介装されている。そ
して、この制動ばね11のばね力でフィールドコア4か
ら離れる方向に付勢されたアーマチュア8は、ディスク
9をサイドプレート6とともに摩擦係合するが、このと
き、フィールドコア4の磁極面とアーマチュア8との間
には、空隙Sとして約0.3mm程度の隙間が形成されて
いる。
されており、ハブ10は、フィールドコア4とアーマチ
ュア8の内孔を通り突出するモータの回転軸2aにキー
嵌合され抜け止めされている。また、フィールドコア4
のばね孔4cとアーマチュア8との間には、ばね孔4c
に個々に挿入された制動ばね11が介装されている。そ
して、この制動ばね11のばね力でフィールドコア4か
ら離れる方向に付勢されたアーマチュア8は、ディスク
9をサイドプレート6とともに摩擦係合するが、このと
き、フィールドコア4の磁極面とアーマチュア8との間
には、空隙Sとして約0.3mm程度の隙間が形成されて
いる。
【0019】次に、電磁ブレーキ1に装着された手動解
放装置12を説明する。手動解放装置12は、フィール
ドコア4の外径寸法より十分大きな寸法からなり、その
外周面の外側に配設された略半円弧状のハンドル13
と、L字状に折り曲げられた形状からなり、ハンドル1
3の直線状とした両端部に配設された一対のレバー14
と、これらハンドル13の端部とレバー14とを個々に
連結した弾性部材としてのねじりコイルばね15とから
構成されている。
放装置12を説明する。手動解放装置12は、フィール
ドコア4の外径寸法より十分大きな寸法からなり、その
外周面の外側に配設された略半円弧状のハンドル13
と、L字状に折り曲げられた形状からなり、ハンドル1
3の直線状とした両端部に配設された一対のレバー14
と、これらハンドル13の端部とレバー14とを個々に
連結した弾性部材としてのねじりコイルばね15とから
構成されている。
【0020】このような手動解放装置12は、フィール
ドコア4の外周面に突設された一対のピン16に回動自
在に支持されており、レバー14のフィールドコア4の
外周 面と対向する部位に穿設されたピン孔と、ねじりコ
イルばね15の内孔・ハンドル13の端部に穿設された
ピン孔に、先のピン16を挿通した構造である。なお、
手動解放装置12のピン16からの脱落を防止する止め
輪をピン16に取付けてもよい。また、レバー14のう
ち作用点となるアーマチュア8のディスク9側の側面と
対向する部位は、従来の電磁ブレーキと同様に、アーマ
チュア8の外周縁側のうちそのアーマチュア8の中心を
通る直線上でディスク9側の側面の2点に当接するよう
に設計されている。また更に、ねじりコイルばね15の
外側へ折り曲げられた端部は、ハンドル13の端部とレ
バー14に穿設されたばね掛止穴に挿入されている。
ドコア4の外周面に突設された一対のピン16に回動自
在に支持されており、レバー14のフィールドコア4の
外周 面と対向する部位に穿設されたピン孔と、ねじりコ
イルばね15の内孔・ハンドル13の端部に穿設された
ピン孔に、先のピン16を挿通した構造である。なお、
手動解放装置12のピン16からの脱落を防止する止め
輪をピン16に取付けてもよい。また、レバー14のう
ち作用点となるアーマチュア8のディスク9側の側面と
対向する部位は、従来の電磁ブレーキと同様に、アーマ
チュア8の外周縁側のうちそのアーマチュア8の中心を
通る直線上でディスク9側の側面の2点に当接するよう
に設計されている。また更に、ねじりコイルばね15の
外側へ折り曲げられた端部は、ハンドル13の端部とレ
バー14に穿設されたばね掛止穴に挿入されている。
【0021】このような構造からなる電磁ブレーキ1
は、電磁コイル3に通電されない無励磁状態(図3の状
態)において、制動ばね11のばね力によりアーマチュ
ア8とディスク9が摩擦係合されているので、ディスク
9やこのディスク9が装着されたモータの回転軸2aが
静止保持されている。電磁コイル3に通電した励磁状態
では、アーマチュア8は制動ばね11のばね力に抗して
フィールドコア4の磁極面に磁気吸着されるので、ディ
スク9やこのディスク9が装着されたモータの回転軸2
aが解放され回転自在となる。
は、電磁コイル3に通電されない無励磁状態(図3の状
態)において、制動ばね11のばね力によりアーマチュ
ア8とディスク9が摩擦係合されているので、ディスク
9やこのディスク9が装着されたモータの回転軸2aが
静止保持されている。電磁コイル3に通電した励磁状態
では、アーマチュア8は制動ばね11のばね力に抗して
フィールドコア4の磁極面に磁気吸着されるので、ディ
スク9やこのディスク9が装着されたモータの回転軸2
aが解放され回転自在となる。
【0022】無励磁状態において、手動解放装置12の
ハンドル13を回動すると、ねじりコイルばね15が、
ハンドル13の回動力とアーマチュア8とレバー14と
を介して作用する制動ばね11のばね力とによるねじり
に対して弾性変形しない剛性を有するが、アーマチュア
8がフィールドコア4の磁極面に当接すると、ハンドル
の回動力により弾性変形するように、そのばね特性が設
計されているので、一対のレバー14によりアーマチュ
ア8の外周縁であって中心を通る直線上の2点が押圧さ
れ、アーマチュア8は、制動ばね11のばね力に抗して
フィールドコア4側に移動されディスク9から離間す
る。そして、ディスク9やディスク9が装着されたモー
タの回転軸2aが解放される。
ハンドル13を回動すると、ねじりコイルばね15が、
ハンドル13の回動力とアーマチュア8とレバー14と
を介して作用する制動ばね11のばね力とによるねじり
に対して弾性変形しない剛性を有するが、アーマチュア
8がフィールドコア4の磁極面に当接すると、ハンドル
の回動力により弾性変形するように、そのばね特性が設
計されているので、一対のレバー14によりアーマチュ
ア8の外周縁であって中心を通る直線上の2点が押圧さ
れ、アーマチュア8は、制動ばね11のばね力に抗して
フィールドコア4側に移動されディスク9から離間す
る。そして、ディスク9やディスク9が装着されたモー
タの回転軸2aが解放される。
【0023】ここで、アーマチュア8の倒れが発生した
場合は、更にハンドル13の回動量を大きくすると、先
にフィールドコア4の磁極面と当接した側のアーマチュ
ア8外周縁を押圧する一方のレバー14と、この一方の
レバー14が配設されるハンドル13の一端とを連結す
るねじりコイルばね15は弾性変形するのみであるが、
他方のねじりコイルばね15は、ハンドル13の回動力
と制動ばね11のばね力によるねじりに打ち勝って弾性
変形しないので、フィールドコア4の磁極面側へ非当接
側のアーマチュア外周縁が移動される。したがって、ア
ーマチュア8は、その全面がフィールドコア4の磁極面
に当接されディスク9から完全に離間する。
場合は、更にハンドル13の回動量を大きくすると、先
にフィールドコア4の磁極面と当接した側のアーマチュ
ア8外周縁を押圧する一方のレバー14と、この一方の
レバー14が配設されるハンドル13の一端とを連結す
るねじりコイルばね15は弾性変形するのみであるが、
他方のねじりコイルばね15は、ハンドル13の回動力
と制動ばね11のばね力によるねじりに打ち勝って弾性
変形しないので、フィールドコア4の磁極面側へ非当接
側のアーマチュア外周縁が移動される。したがって、ア
ーマチュア8は、その全面がフィールドコア4の磁極面
に当接されディスク9から完全に離間する。
【0024】以上説明した電磁ブレーキ1は、手動解放
装置12のハンドル13とレバー14とを、ねじりコイ
ルばね15で連結した実施例を説明したが、レバー14
をねじりコイルばね15と同様なばね特性を有する弾性
部材で形成してもよい。このような手段について、図5
・図6の図面により説明する。図5はこの考案の他の実
施例である電磁ブレーキの正面図、図6は図5の左側面
図である。
装置12のハンドル13とレバー14とを、ねじりコイ
ルばね15で連結した実施例を説明したが、レバー14
をねじりコイルばね15と同様なばね特性を有する弾性
部材で形成してもよい。このような手段について、図5
・図6の図面により説明する。図5はこの考案の他の実
施例である電磁ブレーキの正面図、図6は図5の左側面
図である。
【0025】電磁ブレーキ17は、手動解放装置18と
これを支持するサイドプレート19の構造が相異してい
るのみで、他の構造は電磁ブレーキ1と同じである。手
動解放装置18は、針金のような線状部材から形成され
ており、略半円弧状のハンドル部18aと、このハンド
ル部18aの直線状とした両端に形成されたねじりコイ
ルばね部18bと、各ねじりコイルばね部18bの先端
に放物線状に形成され、ディスク9の半径方向外側に配
設されるとともに、アーマチュア8の外周縁側のうちデ
ィスク9側の側面と対向するように配設された一対の押
圧部18cとからなる形状である。
これを支持するサイドプレート19の構造が相異してい
るのみで、他の構造は電磁ブレーキ1と同じである。手
動解放装置18は、針金のような線状部材から形成され
ており、略半円弧状のハンドル部18aと、このハンド
ル部18aの直線状とした両端に形成されたねじりコイ
ルばね部18bと、各ねじりコイルばね部18bの先端
に放物線状に形成され、ディスク9の半径方向外側に配
設されるとともに、アーマチュア8の外周縁側のうちデ
ィスク9側の側面と対向するように配設された一対の押
圧部18cとからなる形状である。
【0026】そして、この手動解放装置18は、一対の
ねじりコイルばね部18bが、サイドプレート19の外
周縁側の一部を切削することにより形成された一対の突
出部19bに個々に嵌合されているので、ハンドル部1
8aを回動していくに従って、アーマチュア8は、放物
線状に形成した押圧部18cで徐々に押圧され、制動ば
ね11のばね力に抗してフィールドコア4の磁極面側に
移動される。
ねじりコイルばね部18bが、サイドプレート19の外
周縁側の一部を切削することにより形成された一対の突
出部19bに個々に嵌合されているので、ハンドル部1
8aを回動していくに従って、アーマチュア8は、放物
線状に形成した押圧部18cで徐々に押圧され、制動ば
ね11のばね力に抗してフィールドコア4の磁極面側に
移動される。
【0027】手動解放装置18のねじりコイルばね部1
8bや押圧部18cは、先に説明したねじりコイルばね
15と同様なばね特性を有するが、ハンドル部18a
は、硬化処理された剛性部分として追加工されている。
8bや押圧部18cは、先に説明したねじりコイルばね
15と同様なばね特性を有するが、ハンドル部18a
は、硬化処理された剛性部分として追加工されている。
【0028】なお、この電磁ブレーキ17も、先の電磁
ブレーキ1と同様な作用をする。また、以上の説明にお
いて、金属の線状材からなる弾性部材(ねじりコイルば
ね15)としたが、硬度の比較的高いゴムなどにより設
計を変更することも可能である。
ブレーキ1と同様な作用をする。また、以上の説明にお
いて、金属の線状材からなる弾性部材(ねじりコイルば
ね15)としたが、硬度の比較的高いゴムなどにより設
計を変更することも可能である。
【0029】
【考案の効果】以上、詳細に説明したように、第1考案
の無励磁作動形電磁ブレーキは、手動解放装置を、略半
円弧状を呈する形状からなり両端がフィールドコアに回
動自在に支持されたハンドルと、このハンドルの両端に
個々に連結され、アーマチュアの外周縁側のうちディス
ク側の側面と対向する部位を有する一対のレバーと、こ
れらハンドルの端部とレバーとを連結する一対の弾性部
材とからなり、弾性部材は、ハンドルの回動力とアーマ
チュアとレバーを介して作用する制動ばねのばね力とに
よるねじりに対して弾性変形しない剛性を有するととも
に、アーマチュアがフィールドコアに当接すると、ハン
ドルの回動力により弾性変形する構造としたので、アー
マチュア倒れにより、このアーマチュアの外周縁であっ
て中心を通る直線上の2点のうちの一方のみがフィール
ドコアの磁極面に当接しても、更にハンドルを回動すれ
ば、アーマチュア当接側の弾性部材は弾性変形するが、
アーマチュア非当接側の弾性部材は、ハンドルの回動力
と制動ばねのばね力によるねじりに打ち勝って弾性変形
しないので、フィールドコア側に非当接側のアーマチュ
ア外周縁が移動され、アーマチュアの全面がフィールド
コアの磁極面に当接される。
の無励磁作動形電磁ブレーキは、手動解放装置を、略半
円弧状を呈する形状からなり両端がフィールドコアに回
動自在に支持されたハンドルと、このハンドルの両端に
個々に連結され、アーマチュアの外周縁側のうちディス
ク側の側面と対向する部位を有する一対のレバーと、こ
れらハンドルの端部とレバーとを連結する一対の弾性部
材とからなり、弾性部材は、ハンドルの回動力とアーマ
チュアとレバーを介して作用する制動ばねのばね力とに
よるねじりに対して弾性変形しない剛性を有するととも
に、アーマチュアがフィールドコアに当接すると、ハン
ドルの回動力により弾性変形する構造としたので、アー
マチュア倒れにより、このアーマチュアの外周縁であっ
て中心を通る直線上の2点のうちの一方のみがフィール
ドコアの磁極面に当接しても、更にハンドルを回動すれ
ば、アーマチュア当接側の弾性部材は弾性変形するが、
アーマチュア非当接側の弾性部材は、ハンドルの回動力
と制動ばねのばね力によるねじりに打ち勝って弾性変形
しないので、フィールドコア側に非当接側のアーマチュ
ア外周縁が移動され、アーマチュアの全面がフィールド
コアの磁極面に当接される。
【0030】したがって、ディスクの偏摩耗や電磁ブレ
ーキの発熱、更にはモータの焼き付きなどの不慮の事故
を未然に防ぐことができ、品質の信頼性を向上すること
ができる。
ーキの発熱、更にはモータの焼き付きなどの不慮の事故
を未然に防ぐことができ、品質の信頼性を向上すること
ができる。
【0031】また、第2考案の無励磁作動形電磁ブレー
キは、手動解放装置を、線状部材で形成され、略半円弧
状を呈する形状からなるハンドル部と、このハンドル部
の両端に一体に形成され前記フィールドコア側に回転自
在に支持された一対のねじりコイルばね部と、これらね
じりコイルばね部の各先端に形成され、前記アーマチュ
アの外周縁側のうち前記ディスク側の側面と対向するよ
うに配設された放物線状の一対の押圧部とが設けられ、
前記ねじりコイルばね部や前記押圧部は、前記ハンドル
部の回動力と前記アーマチュアを介して作用する前記制
動ばねのばね力とによるねじりに対して弾性変形しない
剛性を有するとともに、前記アーマチュアが前記フィー
ルドコアに当接すると、前記ハンドルの回動力により弾
性変形する構造としたので、ディスクの偏摩耗や電磁ブ
レーキの発熱、更にはモータの焼き付きなどの不慮の事
故を未然に防ぐことができ、品質の信頼性を向上した無
励磁作動形電磁ブレーキを比較的安価に提供できる。
キは、手動解放装置を、線状部材で形成され、略半円弧
状を呈する形状からなるハンドル部と、このハンドル部
の両端に一体に形成され前記フィールドコア側に回転自
在に支持された一対のねじりコイルばね部と、これらね
じりコイルばね部の各先端に形成され、前記アーマチュ
アの外周縁側のうち前記ディスク側の側面と対向するよ
うに配設された放物線状の一対の押圧部とが設けられ、
前記ねじりコイルばね部や前記押圧部は、前記ハンドル
部の回動力と前記アーマチュアを介して作用する前記制
動ばねのばね力とによるねじりに対して弾性変形しない
剛性を有するとともに、前記アーマチュアが前記フィー
ルドコアに当接すると、前記ハンドルの回動力により弾
性変形する構造としたので、ディスクの偏摩耗や電磁ブ
レーキの発熱、更にはモータの焼き付きなどの不慮の事
故を未然に防ぐことができ、品質の信頼性を向上した無
励磁作動形電磁ブレーキを比較的安価に提供できる。
【図1】この考案の一実施例である無励磁作動形電磁ブ
レーキの正面図である。
レーキの正面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1の断面図である。
【図4】図3のA−A線矢視正面図である。
【図5】この考案の他の実施例である無励磁作動形電磁
ブレーキの正面図である。
ブレーキの正面図である。
【図6】図5の左側面図である。
3 電磁コイル 4 フィールドコア 8 アーマチュア 9 ディスク 11 制動ばね 12 手動解放装置 13 ハンドル 14 レバー 15 ねじりコイルばね 16 ピン 18 手動解放装置 18a ハンドル部 18b ねじりコイルばね部 18c 押圧部 19 サイドプレート
Claims (2)
- 【請求項1】 電磁コイルを内設したフィールドコア
と、このフィールドコアの磁極面側に配設され制動ばね
のばね力によって付勢されるとともに、軸線方向にのみ
進退自在なアーマチュアと、このアーマチュアと摩擦係
合されるディスクと、このディスクを介して前記アーマ
チュアに対向するとともに前記フィールドコアに固定さ
れたサイドプレートと、前記アーマチュアを前記制動ば
ねのばね力に抗して前記ディスクから離間させ前記フィ
ールドコア側に移動する手動解放装置とを備えた無励磁
作動形電磁ブレーキにおいて、前記手動解放装置は、略
半円弧状を呈する形状からなり両端が前記フィールドコ
アに回動自在に支持されたハンドルと、このハンドルの
両端に個々に連結され、前記アーマチュアの外周縁側の
うち前記ディスク側の側面と対向する部位を有する一対
のレバーと、これらハンドルの端部とレバーとを連結す
る一対の弾性部材とからなり、前記弾性部材は、前記ハ
ンドルの回動力と前記アーマチュアと前記レバーを介し
て作用する前記制動ばねのばね力とによるねじりに対し
て弾性変形しない剛性を有するとともに、前記アーマチ
ュアが前記フィールドコアに当接すると、前記ハンドル
の回動力により弾性変形することを特徴とする無励磁作
動形電磁ブレーキ。 - 【請求項2】 電磁コイルを内設したフィールドコア
と、このフィールドコアの磁極面側に配設され制動ばね
のばね力によって付勢されるとともに、軸線方向にのみ
進退自在なアーマチュアと、このアーマチュアと摩擦係
合されるディスクと、このディスクを介して前記アーマ
チュアに対向するとともに前記フィールドコアに固定さ
れたサイドプレートと、前記アーマチュアを前記制動ば
ねのばね力に抗して前記ディスクから離間させ前記フィ
ールドコア側に移動する手動解放装置とを備えた無励磁
作動形電磁ブレーキにおいて、前記手動解放装置は、線
状部材で形成され、略半円弧状を呈する形状からなるハ
ンドル部と、このハンドル部の両端に一体に形成され前
記サイドプレートに回転自在に支持された一対のねじり
コイルばね部と、これらねじりコイルばね部の各先端に
形成され、前記アーマチュアの外周縁側のうち前記ディ
スク側の側面と対向するように配設された放 物線状の一
対の押圧部とが設けられ、前記ねじりコイルばね部や前
記押圧部は、前記ハンドル部の回動力と前記アーマチュ
アを介して作用する前記制動ばねのばね力とによるねじ
りに対して弾性変形しない剛性を有するとともに、前記
アーマチュアが前記フィールドコアに当接すると、前記
ハンドルの回動力により弾性変形することを特徴とする
無励磁作動形電磁ブレーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4754592U JP2562031Y2 (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 無励磁作動形電磁ブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4754592U JP2562031Y2 (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 無励磁作動形電磁ブレーキ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH061870U JPH061870U (ja) | 1994-01-14 |
JP2562031Y2 true JP2562031Y2 (ja) | 1998-02-04 |
Family
ID=12778125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4754592U Expired - Lifetime JP2562031Y2 (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 無励磁作動形電磁ブレーキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2562031Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5782304B2 (ja) * | 2011-06-21 | 2015-09-24 | 小倉クラッチ株式会社 | 無励磁作動ブレーキ |
CN114688190B (zh) * | 2022-04-20 | 2023-08-08 | 银川威马电机有限责任公司 | 一种通用性强的轻量化电磁失电制动器 |
-
1992
- 1992-06-15 JP JP4754592U patent/JP2562031Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH061870U (ja) | 1994-01-14 |
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