[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2024528219A - インクを組み合わせることによる印刷方法 - Google Patents

インクを組み合わせることによる印刷方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2024528219A
JP2024528219A JP2024506716A JP2024506716A JP2024528219A JP 2024528219 A JP2024528219 A JP 2024528219A JP 2024506716 A JP2024506716 A JP 2024506716A JP 2024506716 A JP2024506716 A JP 2024506716A JP 2024528219 A JP2024528219 A JP 2024528219A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
functional organic
different
functional
organic material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2024506716A
Other languages
English (en)
Inventor
ベアル、ゲーレ
レオンハルト、クリストフ
ツェン、シン-ロン
ハンブルガー、マヌエル
ブーヘラー-プリートカー、マルガリータ
クニッペル、サビーネ
Original Assignee
メルク パテント ゲーエムベーハー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by メルク パテント ゲーエムベーハー filed Critical メルク パテント ゲーエムベーハー
Publication of JP2024528219A publication Critical patent/JP2024528219A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/10OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
    • H10K50/11OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED] characterised by the electroluminescent [EL] layers
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/10OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
    • H10K50/14Carrier transporting layers
    • H10K50/15Hole transporting layers
    • H10K50/155Hole transporting layers comprising dopants
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/10OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
    • H10K50/17Carrier injection layers
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/30Devices specially adapted for multicolour light emission
    • H10K59/35Devices specially adapted for multicolour light emission comprising red-green-blue [RGB] subpixels
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/30Devices specially adapted for multicolour light emission
    • H10K59/35Devices specially adapted for multicolour light emission comprising red-green-blue [RGB] subpixels
    • H10K59/351Devices specially adapted for multicolour light emission comprising red-green-blue [RGB] subpixels comprising more than three subpixels, e.g. red-green-blue-white [RGBW]
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K71/00Manufacture or treatment specially adapted for the organic devices covered by this subclass
    • H10K71/10Deposition of organic active material
    • H10K71/12Deposition of organic active material using liquid deposition, e.g. spin coating
    • H10K71/13Deposition of organic active material using liquid deposition, e.g. spin coating using printing techniques, e.g. ink-jet printing or screen printing
    • H10K71/135Deposition of organic active material using liquid deposition, e.g. spin coating using printing techniques, e.g. ink-jet printing or screen printing using ink-jet printing
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K71/00Manufacture or treatment specially adapted for the organic devices covered by this subclass
    • H10K71/10Deposition of organic active material
    • H10K71/12Deposition of organic active material using liquid deposition, e.g. spin coating
    • H10K71/15Deposition of organic active material using liquid deposition, e.g. spin coating characterised by the solvent used
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K2101/00Properties of the organic materials covered by group H10K85/00
    • H10K2101/10Triplet emission

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

本発明は、(a)第1のピクセルタイプAおよび第2のピクセルタイプBの、少なくとも2つの異なるピクセルタイプを有する基板を準備する工程、(b)少なくとも1種の機能性有機材料Aおよび少なくとも1種の有機溶媒Aを含有する第1のインクAを、ピクセルタイプAに、または少なくとも2つの異なるピクセルタイプに印刷する工程、(c)機能性有機材料Aとは異なる少なくとも1種の機能性有機材料Bおよび少なくとも1種の有機溶媒Bを含有する第2のインクBを、少なくとも2つの異なるピクセルタイプAおよびBに印刷する工程、ならびに(d)その後、異なるピクセルタイプを乾燥させる工程を含む、印刷方法、ならびにインクのキットに関する。

Description

発明の分野
本発明は、インクを組み合わせることによる印刷方法に関する。本発明はさらに、本発明の印刷方法を実施することによる、有機発光ダイオード(OLED)の機能層を製造するための方法、およびOLED、特にフルカラーOLEDを製造するための方法に関する。
発明の背景
OLED(有機発光ダイオード)ディスプレイは、極めて薄く、軽量であり、エネルギー効率が高い。これらのディスプレイは、並外れた色の鮮やかさおよび非常に高いコントラストで、どの視野角から見ても完璧な画像を配信する。小型OLEDディスプレイは、低エネルギー消費であるため、ポータブルデバイス、例えばスマートフォン、デジタルフレームおよびデジタルカメラにおける使用に申し分なく適する。OLEDディスプレイは、テレビジョン、モニタ、大面積ビデオウォールおよび自動車用途に好適である。
OLEDディスプレイは、個々に制御される発光素子またはピクセルの配列からなる。フルカラーディスプレイの場合、各ピクセルは、集合的に所望の画像を生成するように個々に制御することができる、赤色、緑色および青色(RGB)を発光するサブピクセルからなる。この点について、OLEDディスプレイにおけるRGB色パターニングには、2つの主なアプローチがあり、即ち、(a)サイドバイサイドRGB OLEDと、(b)カラーフィルタを加えた白色OLEDとである。1つ目のアプローチでは、各ピクセルはRGB OLEDサブピクセルからなり、各デバイスの全ての光出力が、改変されずに最終画像に直接寄与する。後者では、3つの白色OLEDサブピクセルが、3つのカラーフィルタによって組み合わせられる。
RGB OLEDを形成する基本的なOLEDセル構造は、一般に、有機半導体分子を、ガラスまたは可撓性ポリマー膜の基板上で、導電性電極の間に堆積させることからなる。電極同士の間に電流が流れると、電子と正孔とが有機半導体に注入され、対になって再結合すると励起子が発生し、それによって有機分子が電気的に励起された状態にシフトする。有機分子は、発光によって、電気的に励起された状態から基底状態へと戻る。使用した半導体の分子構造によって、発光の色が決まる。具体的には、OLEDスタックは複数の機能性有機層を含み、機能性有機層としては、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、および電子注入層が挙げられる。これらの全ての層が、アノードとカソードとの間に位置する。
OLED構造の内訳
・基板(プラスチック、ガラスまたは金属ホイルとすることができる) - OLEDの土台である。
・アノード(OLEDのタイプに応じて、透明であってもなくてもよい) - 正電荷を帯びて、OLEDデバイスを構成する有機層に正孔(電子の欠乏)を注入する。
・正孔注入層(HIL) - この層は、アノードの上に堆積させ、アノードから正孔を受け取り、デバイスのより深部へ正孔を注入する。
・正孔輸送層(HTL) - この層は、正孔が発光性層に到達できるように、この層を越える正孔の輸送を支援する。
・発光性層(EML) - 光が生じる層。発光性層は、ホスト中にドーピングされた色規定発光体からなる。この層は、電気エネルギーが光に直接変換される層である。
・電子輸送層(ETL) - 電子が発光性層に到達できるように、この層を越える電子の輸送を支援する。
・電子注入層(EIL) - この層は、カソードから電子を受け取り、デバイスのより深部へ電子を注入する。
・カソード(OLEDのタイプに応じて、透明であってもなくてもよい) - 負電荷を帯びて、OLEDデバイスを構成する有機層に電子を注入する。
各デバイスの光出力全体が画像生成に利用されるため、サイドバイサイドアプローチは、最良の電力消費効率を提供する。しかし、このアプローチには、同じ基板上にサイドバイサイドでRGB OLEDを組み立てることが要求される。有機半導体は、通常、溶媒によって容易に損傷することに起因して、フォトリソグラフィーによる方法の対象とはならないため、同じ基板上に異なる材料を使用してOLEDを組み立てることは、シャドーマスクを使用するOLED材料の熱蒸着によってのみ、またはポリマーおよび溶液加工可能な小分子材料の場合には、印刷ベースの技法、例えばインクジェット印刷によってのみ、行うことができる。
OLEDインクジェット印刷は、大型OLEDディスプレイを製造するための対費用効果の高いやり方である。OLEDインクは、材料を効率的に使用して表面上に正確に堆積させることができる。OLED蒸着方法と比較して、シャドーマスクは必要ない。OLEDインクジェット印刷は、あまり複雑でない方法であり、室温および大気圧で行うことができる。
OLEDインクジェット印刷技法を改善するために、US2019/0123308A1は、基板上に可溶性フッ素含有絶縁層を添加することによって、インクジェット印刷のための溶液の液滴により、サブピクセルピット中にRGBルミネッセンス層を好都合に形成し、それによって、印刷OLEDディスプレイの製造収率を大幅に改善することができることを特徴とする調製方法を開示している。
CN109130494Aは、インクジェットチャネルを有するノズル、チャネルを有するインク供給ユニット、ならびにノズルおよびインク供給ユニットと接続された可撓性部材を含むOLEDインクジェット印刷デバイスであって、可撓性部材が、ノズルおよび/またはインク供給ユニットに対して移動することができ、インクジェットチャネルおよびインク供給チャネルと連絡され得、または可撓性部材が移動するとインクジェットチャネルおよびインク供給チャネルの少なくとも1つから連絡切断され得ることを特徴とする、OLEDインクジェット印刷デバイスを提供している。
米国特許第6,066,357号は、ディスプレイの指定のサブピクセルから赤色、緑色、または青色発光を生成するように選択された蛍光ドーパントをインクジェット印刷することを含む、フルカラー有機発光ディスプレイを作製する方法を記載している。ドーパントは、青色スペクトル領域のホスト発光を提供するように選択されたホスト材料を含有する発光層にわたってドーパント層の印刷を可能にするインクジェット印刷組成物から、順次印刷される。ドーパントは、発光層およびドーパント層を流体または流体混合物の蒸気に曝露することによって、ドーパント層から発光層に拡散する。インクジェット印刷組成物が、ドーパントの拡散を促進する液体蒸気を有する印刷流体と共に調合される場合、インクジェット印刷工程とドーパント拡散工程を組み合わせて、選択的にドープされた発光層を形成することができる。
インクジェット印刷によるフルカラーOLEDディスプレイの調製について、3つまでの異なるHIL、3つのHTLおよび3つのEMLを含む、印刷された全ての層を調製するためには、多くのインクが必要であり、即ち合計で最大9種のインクが必要である。しかし、プリントヘッドは、少数の個々のインクしか構成できないので、印刷に使用されるインクの数はプリントヘッドによって制限され、それによってOLED構造の印刷がより困難になる。さらに、多数のインクが存在し、それらの一部は互いに不混和性または反応性なので、印刷前にこれらのインクを混合すると、適用前にインク中で沈殿することがある。
この点について、US2013/0038651A1は、複数のインク液滴放出パルスを、インク液滴放出順に2つ以上の群に分割する工程と、スキャンライン時間毎に複数のインク液滴放出パルスを圧力発生器に提供する工程と、複数のインク液滴放出パルスに従ってインク液滴放出ヘッドからインク液滴を放出する工程とを含む、インクジェット印刷方法を開示している。その方法はさらに、前者の群のインク液滴を第1の組み合わされたインク液滴として組み合わせる工程と、後者の群のインク液滴を第2の組合せ液滴として組み合わせる工程と、後者の群の第2の組み合わされたインク液滴を、インク液滴が標的に到達する前に前者の群のインク液滴と組み合わせる工程と、インク液滴放出パルスの数を低減することによって規定量のインク液滴が標的上に付着するように維持する工程とを含む。
US2017/0213965A1は、インクジェット印刷に使用されるインクジェットヘッドの数を低減する、または印刷界面の帯状のムラを軽減するための、有機発光ダイオードディスプレイパネルの製造方法を開示している。その方法は、底部基板上にアノード層、発光層およびカソード層を製造することを含み、その方法はさらに、全表面コーティング法によって、アノード層と発光層の間に第1のプリセット厚さを有する機能層を製造すること、および製造された機能層の第1のプリセット領域に、インクジェット印刷方法によって第2のプリセット厚さを有する機能層を製造することをさらに含むことができる。
しかし先行技術では、OLEDディスプレイの調製を簡素化するために低減された数のインクを使用してフルカラーOLEDディスプレイを製造するための方法を提供すること、ならびに装置および組み立て方法のコストを低減することが、まだ喫緊に必要とされている。
本発明は、
(a)第1のピクセルタイプAおよび第2のピクセルタイプBの、少なくとも2つの異なるピクセルタイプを有する基板を準備する工程、
(b)少なくとも1種の機能性有機材料Aおよび少なくとも1種の有機溶媒Aを含有する第1のインクAを、ピクセルタイプAに、または少なくとも2つの異なるピクセルタイプAおよびBに印刷する工程、
(c)機能性有機材料Aとは異なる少なくとも1種の機能性有機材料Bおよび少なくとも1種の有機溶媒Bを含有する第2のインクBを、少なくとも2つの異なるピクセルタイプAおよびBに印刷する工程、ならびに
(d)その後、異なるピクセルタイプを乾燥させる工程
を含むかまたはそれからなる、印刷方法に関する。
本発明はまた、機能層、好ましくは有機発光ダイオード(OLED)の機能層を製造するための方法に関し、機能層は、本願の印刷方法を実施することによって製造される。
本発明はさらに、OLEDを製造するための方法であって、
a)一対の電極を準備する工程、
b)一対の電極の間に少なくとも正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)および発光性層(EML)を提供する工程
を含むかまたはそれからなり、
正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)および/または発光性層(EML)が、本願の印刷方法を実施することによって製造されることを特徴とする、方法に関する。
本発明の好ましい態様によれば、OLEDは、フルカラーOLEDである。
本発明はさらに、インクAおよびインクBの少なくとも2種の異なるインクを含有するインクのキットであって、
- インクAが、少なくとも第1の機能性有機材料Aおよび少なくとも第1の有機溶媒Aを含有し、
- インクBが、少なくとも第2の機能性有機材料Bおよび少なくとも第2の有機溶媒Bを含有し、
- 第1の機能性有機材料Aおよび第2の機能性有機材料Bが異なり、
両方のインクが混合されると、少なくとも第1の機能性有機材料A、第2の機能性有機材料(functional)B、少なくとも第1の有機溶媒Aおよび少なくとも第2の有機溶媒Bを含有する1種のインクを生じることを特徴とする、キットに関する。
本発明はさらに、少なくとも第1の機能性有機材料A、第2の機能性有機材料B、少なくとも第1の有機溶媒Aおよび少なくとも第2の有機溶媒Bを含有するインクを調製するための方法であって、
少なくとも第1の機能性有機材料Aおよび少なくとも第1の有機溶媒Aを含有するインクA、ならびに
少なくとも第2の機能性有機材料Bおよび少なくとも第2の有機溶媒Bを含有するインクB
が混合され、
第1の機能性有機材料Aおよび第2の機能性有機材料Bが異なる
ことを特徴とする、方法に関する。
図1は、従来の印刷方法を使用する赤色/緑色/青色パネルの組み立て方法の概略図を示す。 図2は、本願の例1において製造される発光性層の緑色および赤色ピクセルのフォトルミネセンス画像を示す。 図3は、本発明の方法を使用する赤色/緑色/青色パネルの組み立て方法の概略図を示す。 図4は、本発明の方法を使用する赤色/緑色/青色/白色パネルの組み立て方法の概略図を示す。
発明の詳細な説明
本発明は、
(a)第1のピクセルタイプAおよび第2のピクセルタイプBの、少なくとも2つの異なるピクセルタイプを有する基板を準備する工程、
(b)少なくとも1種の機能性有機材料Aおよび少なくとも1種の有機溶媒Aを含有する第1のインクAを、ピクセルタイプAに、または少なくとも2つの異なるピクセルタイプAおよびBに印刷する工程、
(c)機能性有機材料Aとは異なる少なくとも1種の機能性有機材料Bおよび少なくとも1種の有機溶媒Bを含有する第2のインクBを、少なくとも2つの異なるピクセルタイプAおよびBに印刷する工程、ならびに
(d)その後、異なるピクセルタイプを乾燥させる工程
を含むかまたはそれからなる、印刷方法に関する。
本発明によれば、基板は、第1のピクセルタイプAおよび第2のピクセルタイプBの、少なくとも2つの異なるピクセルタイプを有する。
好ましくは、基板は、第1のピクセルタイプA、第2のピクセルタイプB、および第3のピクセルタイプCの、少なくとも3つの異なるピクセルタイプを有する。より好ましくは、基板は、第1のピクセルタイプA、第2のピクセルタイプB、および第3のピクセルタイプCの、3つの異なるピクセルタイプを有する。
基板は、第1のピクセルタイプA、第2のピクセルタイプB、第3のピクセルタイプC、および第4のピクセルタイプDの4つの異なるピクセルタイプを有することも可能である。
本願によれば、印刷方法は、当業者に公知の何れかの印刷方法、例えば、フラッドコーティング、ディップコーティング、スプレーコーティング、スピンコーティング、スクリーン印刷、リリーフ印刷、グラビア印刷、回転印刷、ローラーコーティング、フレキソ印刷、オフセット印刷またはノズル印刷とすることができる。それにもかかわらず、好ましい印刷方法は、インクジェット印刷である。
本願の印刷方法、好ましくは本願のインクジェット印刷方法は、電子デバイスの機能層、好ましくは有機発光ダイオード(OLED)の機能層を製造するために使用される。
機能層は、好ましくは正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)、発光性層(EML)、電子輸送層(ETL)または電子注入層(EIL)、好ましくは正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)または発光性層(EML)である。
本発明の好ましい第1の態様では、方法は、第1のインクAが、少なくとも2つの異なるピクセルタイプAおよびBに印刷され、第2のインクBが、少なくとも2つの異なるピクセルタイプAおよびBに印刷されることを特徴とする。
本発明の好ましい第2の態様では、方法は、基板が、第1のピクセルタイプA、第2のピクセルタイプBおよび第3のピクセルタイプCの、少なくとも3つの、好ましくは3つの異なるピクセルタイプを有することを特徴とする。
本発明の好ましい第2の態様では、方法は、好ましくは、第1のインクAが、少なくとも3つの異なるピクセルタイプA、BおよびCに印刷され、第2のインクBが、少なくとも3つの異なるピクセルタイプA、BおよびCに印刷されることを特徴とする。
本発明の好ましい第2の態様では、方法は、より好ましくは、第1のインクAが、3つの異なるピクセルタイプに印刷され、第2のインクBが、3つの異なるピクセルタイプに印刷されることを特徴とする。
好ましい第1および第2の態様は、好ましくは、OLEDの正孔注入層(HIL)を調製するために使用される。
好ましい第1および第2の態様の一態様では、第1のインクAは、機能性有機材料としての少なくとも1種の正孔輸送性材料、および少なくとも1種の有機溶媒Aを含有する。
正孔輸送材料として、特にOLEDのために一般に使用される何れかの好適な材料を使用することができる。好ましい材料が、本願において記載される。
少なくとも1種の正孔輸送性材料は、好ましくは10,000g/mol以上、より好ましくは25,000g/mol以上、最も好ましくは50,000g/mol以上の分子量Mを有する、好ましくはポリマー材料である。
好ましい第1および第2の態様の別の態様では、第2のインクBは、機能性有機材料としての少なくとも1種のドーパント、および少なくとも1種の溶媒Bを含有する。
ドーパントとして、特に前述の正孔輸送性材料と組み合わせて、特にOLEDのために一般に使用される何れかの好適な材料、好ましくは何れかの好適な塩を使用することができる。ここで使用されるドーパントという用語は、塩という用語のためにも使用される。好ましい塩は、例えばWO2016/107668A1に記載されている。
少なくとも1種のドーパントは、好ましくは3,000g/mol以下、より好ましくは2,000g/mol以下、最も好ましくは1,000g/mol以下の分子量を有する、好ましくは低分子量材料である。
少なくとも3つの異なるピクセルタイプA、B、およびCに印刷される第1のインクAの量は、全てのピクセルで同一であってもよく、またはピクセルタイプ毎に異なっていてもよく、好ましくはピクセルタイプ毎に異なる。
少なくとも3つの異なるピクセルタイプA、B、およびCに印刷される第2のインクBの量もまた、全てのピクセルで同一であってもよく、またはピクセルタイプ毎に異なっていてもよく、好ましくはピクセルタイプ毎に異なる。
さらに、両方のインク、即ちインクAおよびインクBの量の比は、非常に広範囲にわたって変わることができ、正孔輸送性材料およびドーパントの比もまた、非常に広範囲にわたって変えることが可能である。
有機溶媒Aおよび有機溶媒Bとして、一般に使用される何れかの好適な有機溶媒を使用することができる。
有機溶媒Aおよび有機溶媒Bは、単一溶媒または溶媒混合物の何れかであり得る。
有機溶媒Aおよび有機溶媒Bが単一溶媒である場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
また、有機溶媒Aおよび有機溶媒Bが溶媒混合物である場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
有機溶媒Aおよび有機溶媒Bとして、一般に使用される何れかの好適な溶媒または溶媒混合物を使用することができる。
好ましい溶媒および溶媒混合物が、本願において記載される。
全てのピクセル、即ちピクセルA、BおよびCが、第1および第2の好ましい態様の方法を使用して印刷される場合、その比を、合計2種のインクだけを使用してピクセル毎に変えることが可能である。
従来の印刷技法を使用して、そのような正孔注入層を調製するためには、少なくとも3種の異なるインクが必要とされるはずである。このことは、本発明の方法の利点を示す。
正孔注入層の隣には、一般に、正孔輸送層を、印刷技法により堆積させる。
正孔輸送層のための正孔輸送材料として、特にOLEDのために一般に使用される何れかの好適な材料を使用することができる。好ましい材料が、本願において記載される。
少なくとも1種の正孔輸送性材料は、好ましくは10,000g/mol以上、より好ましくは25,000g/mol以上、最も好ましくは50,000g/mol以上の分子量Mを有する、好ましくはポリマー材料である。
異なるピクセルについて、同じまたは異なる正孔輸送材料を使用することができる。好ましくは、全ての3つの異なるピクセルタイプのために、同じ正孔輸送材料が使用される。
本願の別の好ましい態様では、正孔輸送材料として、正孔注入層のためのものと同じ正孔輸送材料が使用される。
この好ましい態様の結果として、本発明の方法を使用して、正孔注入層および正孔輸送層を2種の異なるインクだけを使用して印刷することが可能である。
従来の印刷技法を使用して、そのような正孔注入層および正孔輸送層を調製するためには、少なくとも4種の異なるインクが必要とされるはずである。このことはやはり、本発明の方法の利点を示す。
本発明の第3の好ましい態様では、方法は、第1のインクAが、ピクセルタイプAに印刷され、第2のインクBが、ピクセルタイプAおよびBに印刷されることを特徴とする。
第3の好ましい態様の好ましい態様では、両方のインク、即ちインクAおよびインクBは、互いに異なる少なくとも1種の発光材料を含有する。より好ましい態様では、インクAは、赤色発光材料を含有し、インクBは、緑色発光材料を含有する。
本発明の第4の好ましい態様では、方法は、第1のインクAが、ピクセルタイプAに印刷され、第2のインクBが、ピクセルタイプAおよびBに印刷され、機能性有機材料AおよびBとは異なる少なくとも1種の機能性有機材料C、ならびに少なくとも1種の有機溶媒Cを含有する第3のインクCが、ピクセルタイプCに印刷されることを特徴とする。
第3および第4の好ましい態様の好ましい態様では、第1のインクA、第2のインクBおよび第3のインクCは、それぞれ、機能性有機材料としての少なくとも1種の発光材料、および少なくとも1種の溶媒を含有する。
第3および第4の好ましい態様のさらなる好ましい態様では、第1のインクA、第2のインクBおよび第3のインクCの少なくとも1種の発光材料のそれぞれは、蛍光発光材料およびリン光発光材料からなる群から選択される。
好ましくは、第1のインクAの発光材料Aは、赤色光を発光する発光材料、好ましくは赤色光を発光するリン光発光材料である。本発明による赤色光を発光するとは、600~750nmの範囲で発光することを意味する。
好ましくは、第2のインクBの発光材料Bは、緑色光を発光する発光材料、好ましくは緑色光を発光するリン光発光材料である。本発明による緑色光を発光するとは、500~570nmの範囲で発光することを意味する。
好ましくは、第3のインクCの発光材料Cは、青色光を発光する発光材料、好ましくは青色光を発光する蛍光発光材料である。本発明による青色光を発光するとは、420~480nmの範囲で発光することを意味する。
好ましい態様では、第1のインクAの発光材料、第2のインクBの発光材料および第3のインクCの発光材料は、好ましくは3,000g/mol以下、より好ましくは2,000g/mol以下、最も好ましくは1,000g/mol以下の分子量を有する低分子量材料である。
本発明の第5の好ましい態様では、本発明の方法は、機能性有機材料A、BおよびCとは異なる少なくとも1種の機能性有機材料D、ならびに少なくとも1種の有機溶媒Dを含有する第4のインクDが、ピクセルタイプA、Bおよび/またはCに印刷され、好ましくはピクセルタイプA、BおよびCに印刷されることを特徴とする。
好ましくは、少なくとも1種の機能性有機材料Dは、マトリックス材料である。
本発明の第6の好ましい態様では、印刷方法は、
(a)第1のピクセルタイプA、第2のピクセルタイプB、第3のピクセルタイプCおよび第4のピクセルタイプDの、少なくとも4つの異なるピクセルタイプを有する基板を準備する工程、
(b)少なくとも1種の機能性有機材料Aおよび少なくとも1種の有機溶媒Aを含有する第1のインクAを、少なくともピクセルタイプA、B、CおよびDに印刷する工程、
(c)機能性有機材料Aとは異なる少なくとも1種の機能性有機材料Bおよび少なくとも1種の有機溶媒Bを含有する第2のインクBを、少なくとも3つの異なるピクセルタイプB、CおよびDに印刷する工程、
(d)機能性有機材料AおよびBとは異なる少なくとも1種の機能性有機材料C、ならびに少なくとも1種の有機溶媒Cを含有する第3のインクCを、少なくともピクセルタイプCおよびDに印刷する工程、ならびに
(d)その後、異なるピクセルタイプを乾燥させる工程
を含む。
好ましくは、第1のインクAの発光材料Aは、青色光を発光する発光材料、好ましくは青色光を発光する蛍光発光材料である。本発明による青色光を発光するとは、420~480nmの範囲で発光することを意味する。
好ましくは、第2のインクBの発光材料Bは、緑色光を発光する発光材料、好ましくは緑色光を発光するリン光発光材料である。本発明による緑色光を発光するとは、500~570nmの範囲で発光することを意味する。
好ましくは、第3のインクCの発光材料Cは、赤色光を発光する発光材料、好ましくは赤色光を発光するリン光発光材料である。本発明による赤色光を発光するとは、600~750nmの範囲で発光することを意味する。
さらに、発光材料Cは、赤色発光が達成されるような量でピクセルタイプCに印刷され、発光材料Cは、白色発光が達成されるような量でピクセルタイプDに印刷される。
第6の好ましい態様の方法を使用すると、3種の異なるインクだけを使用してR/G/B/WのOLEDパネルを製造することが可能である。
発光材料として、一般に使用される何れかの好適な材料を使用することができる。好ましい材料が、本願において記載される。
少なくとも1種の発光材料は、好ましくは3,000g/mol以下、より好ましくは2,000g/mol以下、最も好ましくは1,000g/mol以下の分子量を有する、好ましくは低分子量材料である。
マトリックス材料として、一般に使用される何れかの好適な材料を使用することができる。好ましい材料が、本願において記載される。
少なくとも1種のマトリックス材料は、好ましくは3,000g/mol以下、より好ましくは2,000g/mol以下、最も好ましくは1,000g/mol以下の分子量を有する、好ましくは低分子量材料である。
本発明の方法によれば、2種の異なるインク、例えばインクAおよびインクBが同じピクセルタイプに印刷される場合、印刷により、少なくとも第1の機能性有機材料A、第2の機能性有機材料B、少なくとも第1の有機溶媒Aおよび少なくとも第2の有機溶媒Bを含有する1種のインクが生じる。
全ての好ましい態様、即ち第1~第6の態様では、対応するインクにおける機能性有機材料A、B、Cおよび/またはDの含有量は、インクの総重量を基準として、それぞれ、0.001~20重量%の範囲、好ましくは0.01~10重量%の範囲、より好ましくは0.1~5重量%の範囲、最も好ましくは0.3~5重量%の範囲である。
全ての好ましい態様、即ち第1~第6の態様では、有機溶媒A、B、Cおよび/またはDは、100~400℃の範囲、好ましくは200~350℃の範囲、より好ましくは225~325℃の範囲、最も好ましくは250~300℃の範囲の沸点を有する。
全ての好ましい態様、即ち第1~第6の態様では、機能性有機材料A、B、Cおよび/またはDは、それぞれ、対応する有機溶媒において、5g/l以上、好ましくは10g/l以上の溶解度(室温で測定される)を有する。
全ての好ましい態様、即ち第1~第6の態様では、第1、第2、任意の第3および任意の第4のインクは、それぞれ、0.8~50mPasの範囲、好ましくは1~40mPasの範囲、より好ましくは2~15mPasの範囲の粘度を有する。
本発明によるインクおよび溶媒の粘度は、Discovery AR3(Thermo Scientific)タイプの1°コーンプレート回転式レオメータを使用して測定する。この装置は、温度およびせん断速度の正確な制御を可能にする。粘度の測定は、25.0℃(+/-0.2℃)の温度および500s-1のせん断速度で行われる。各サンプルは3回測定され、得られた測定値を平均する。
全ての好ましい態様、即ち第1~第6の態様では、第1、第2、任意の第3および任意の第4のインクは、それぞれ、15~70mN/mの範囲、好ましくは10~50mN/mの範囲、より好ましくは20~40mN/mの範囲の表面張力を有する。
表面張力は、FTA(First Ten Angstrom)1000接触角測角器を使用して、20℃で測定することができる。方法の詳細は、Roger P.Woodward、Ph.D.「Surface Tension Measurements Using the Drop Shape Method」により発表されている通り、First Ten Angstromから入手可能である。好ましくは、ペンダントドロップ法を使用して、表面張力を決定することができる。この測定技法は、バルク液相または気相中のニードルから液滴を分注する。液滴の形状は、表面張力と重力と密度差との関係に由来する。表面張力は、ペンダントドロップ法を使用し、http://www.kruss.de/services/education-theory/glossary/drop-shape-analysisを使用して、ペンダントドロップの影画像から計算される。一般に使用され市販されている高精度液滴形状分析ツール、即ちFirst Ten Ångstrom製FTA1000を使用して、全ての表面張力測定を遂行した。表面張力は、ソフトウェアFTA1000によって決定される。全ての測定を、20℃~25℃の範囲である室温で遂行した。標準的な操作手順は、新しい使い捨ての液滴分注システム(注射器およびニードル)を使用する、各調合物の表面張力の決定を含む。各液滴は、60回の測定を伴う1分の持続時間にわたって測定され、それを後に平均化する。各調合物について、3滴測定される。最終的な値は、前記測定値を平均化したものである。ツールは、表面張力が周知の様々な液体に照らして定期的にクロスチェックされる。
本発明はさらに、一対の電極の間に少なくとも正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)および発光性層(EML)を含有するOLED、好ましくはフルカラーOLEDを製造するための方法であって、正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)および/または発光性層(EML)、好ましくは正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)および発光性層(EML)が、本発明の方法に従って製造されることを特徴とする、方法に関する。
本発明の方法によれば、インクAおよびBならびに任意にインクCおよびDが使用される。これらのインクのそれぞれは、電子デバイスの機能層の製造のために使用することができる少なくとも1種の機能性有機材料を含有する。機能性材料は、一般に、電子デバイス、好ましくはOLEDのアノードとカソードとの間に導入される有機材料である。
機能性有機材料という用語は、とりわけ、有機導体、有機半導体、有機蛍光化合物、有機リン光化合物、有機光吸収化合物、有機感光性化合物、有機光増感剤および他の有機光活性化合物を示す。機能性有機材料という用語はさらに、遷移金属、希土類、ランタノイドおよびアクチニドの有機金属錯体を包含する。
機能性有機材料は、好ましくは、正孔注入材料(HIM)、正孔輸送材料(HTM)、正孔阻止材料(HBM)、電子注入材料(EIM)、電子輸送材料(ETM)、電子阻止材料(EBM)、励起子阻止材料(ExBM)、ホスト材料、発光体材料、および金属錯体からなる群から選択される有機半導体である。
機能性有機材料の好ましい態様は、WO2011/076314A1に詳細に開示されている。
より好ましい態様では、有機半導体は、蛍光発光体およびリン光発光体からなる群から選択される発光材料である。
本願によれば、発光体という用語は、何れかのタイプのエネルギーの移動によって生じることができる励起後に、発光を伴う基底状態への放射遷移を可能にする材料を示す。一般に、2つのクラスの発光体、即ち蛍光発光体およびリン光発光体が公知である。蛍光発光体という用語は、励起一重項状態から基底状態へ放射遷移が生じる材料または化合物を示す。リン光発光体という用語は、好ましくは、遷移金属を含有するルミネッセンス材料または化合物を示す。
発光体は、ドーパントが系において前述の特性を引き起こす場合、ドーパントと呼ばれることも多い。マトリックス材料およびドーパントを含む系中のドーパントは、混合物中により少ない割合で存在する成分を意味するものと解釈される。それに応じて、マトリックス材料およびドーパントを含む系におけるマトリックス材料は、混合物中により多い割合で存在する成分を意味するものと解釈される。したがって、リン光発光体という用語は、例えば、リン光ドーパントを意味すると解釈することもできる。
機能性有機材料は、低分子量を有する化合物、ポリマー、オリゴマーまたはデンドリマーであってもよく、機能性有機材料は、混合物の形態であってもよい。したがって、本発明の方法に従って使用されるインクは、低分子量を有する2種以上の異なる化合物、低分子量を有する1種の化合物、および1種のポリマーまたは2種のポリマー(ブレンド)を含んでいてもよい。
機能性有機材料が低分子量化合物である場合、機能性有機材料は、好ましくは3,000g/mol以下、より好ましくは2,000g/mol以下、最も好ましくは1,000g/mol以下の分子量を有する。
機能性有機材料がポリマー化合物である場合、機能性有機材料は、好ましくは10,000g/mol以上、より好ましくは25,000g/mol以上、最も好ましくは50,000g/mol以上の分子量Mを有する。
ここでポリマーの分子量Mは、好ましくは10,000~2,000,000g/molの範囲、より好ましくは25,000~1,000,000g/molの範囲、最も好ましくは50,000~300,000g/molの範囲である。分子量Mは、GPC(=ゲル浸透クロマトグラフィー)を使用することによって内部ポリスチレン標準に対して決定される。
発光体材料は、好ましくは、本願の他所に概説される有機エレクトロルミネッセント発光体材料のクラスから選択される。
本願による機能性有機材料は、多くの場合、それらの分子のフロンティア軌道、即ち、最高被占分子軌道(HOMO)(時として価電子帯とも呼ばれる)および最低空分子軌道(LUMO)(時として伝導帯とも呼ばれる)によって特徴付けられる。HOMOおよびLUMO準位は、日常的に測定されるか(例えば、XPS=X線光電子分光法、UPS=紫外線光電子分光法またはCV=サイクリックボルタンメトリー(cyclovoltammetry)によって)または計算されており(量子化学的方法、例えば(時間依存的)DFT=密度汎関数理論によって)、それらは当業者に公知である。当業者はまた、これらのエネルギー準位の絶対値が、使用される方法に応じて著しく変わることを承知している。出願人は、有機半導体のエネルギー準位を決定するための一貫した組合せ方法を確立した。一組の半導体(20個を超える異なる半導体)のHOMO/LUMO準位は、信頼できる評価方法を使用してCVによって測定され、また、Gaussian 03WのDFTによって、同じ補正関数、例えばB3PW91および同じ基底集合、例えば6-31G(d)を使用して計算される。次に、計算値を、測定値に従って較正する。そのような較正係数は、さらなる計算のために使用される。計算値と測定値の一致は、非常に良好である。したがって、本願のエネルギー準位の比較は、良好な基礎の上に設定される。エネルギーギャップまたはバンドギャップは、HOMOエネルギー準位とLUMOエネルギー準位との間の差によって得られる。
本発明によるインクは、正孔注入材料(HIM)から選択される1種以上の機能性有機材料を含んでいてもよい。HIMは、正孔(即ち、正電荷)がアノードから有機層またはアノードに注入されるのを促進することができる材料または単位を指す。典型的に、HIMは、アノードの仕事関数と同等かまたはそれよりも高いHOMO準位、即ち、-5.3eVまたはそれよりも高いHOMO準位を有する。
本発明によるインクは、正孔輸送材料(HTM)から選択される1種以上の機能性有機材料を含んでいてもよい。HTMは、正孔注入性材料またはアノードから注入された正孔(即ち、正電荷)を輸送することができる材料または単位を指す。HTMは、通常、典型的に-5.4eVよりも高い高HOMOを有する。多くの場合、HIMは、隣接層に応じて、HTMとしても機能することができる。
本発明によるインクは、正孔阻止材料(HBM)から選択される1種以上の機能性有機材料を含んでいてもよい。HBMは、多層構造において発光性層または正孔輸送性層に隣接して堆積させると、正孔が流出するのを防止する材料を指す。通常、HBMは、隣接層におけるHTMのHOMO準位と比較して、より低いHOMOを有する。正孔阻止層は、OLEDにおいて発光層と電子輸送層との間に挿入されることが多い。
本発明によるインクは、電子注入材料(EIM)から選択される1種以上の機能性有機材料を含んでいてもよい。EIMは、電子(即ち、負電荷)がカソードから有機層に注入されるのを促進することができる材料を指す。EIMは、通常、カソードの仕事関数と同等かまたはそれよりも低いLUMO準位を有する。典型的に、EIMは、-2.6eVよりも低いLUMOを有する。
本発明によるインクは、電子輸送材料(ETM)から選択される1種以上の機能性有機材料を含んでいてもよい。ETMは、EIMまたはカソードから注入された電子(即ち、負電荷)を輸送することができる材料を指す。ETMは、通常、典型的に-2.7eVよりも低い低LUMOを有する。多くの場合、EIMは、隣接層に応じて、ETMとして機能することもできる。
本発明によるインクは、電子阻止材料(EBM)から選択される1種以上の機能性有機材料を含んでいてもよい。EBMは、多層構造において発光性層または電子輸送性層に隣接して堆積させると、電子が流出するのを防止する材料を指す。通常、EBMは、隣接層におけるETMのLUMOと比較して、より高いLUMOを有する。
本発明によるインクは、励起子阻止材料(ExBM)から選択される1種以上の機能性有機材料を含んでいてもよい。ExBMは、多層構造において発光性層に隣接して堆積させると、励起子が拡散するのを防止する材料を指す。ExBMは、発光性層または他の隣接層と比較して、より高い三重項準位または一重項準位の何れかを有するはずである。
本発明によるインクは、発光体から選択される1種以上の機能性有機材料を含んでいてもよい。発光体という用語は、他の材料からの何れかの種類のエネルギー移動によって、または電気的もしくは光学的励起を生じることによって励起エネルギーを受けると、放射減衰を受けて発光する材料を指す。蛍光発光体およびリン光発光体の2つのクラスの発光体が存在する。蛍光発光体という用語は、励起一重項状態からその基底状態への放射遷移を受ける材料または化合物に関する。リン光発光体という用語は、ここで使用される場合、遷移金属を含むルミネセンス材料または化合物に関する。これは、典型的に、スピン禁制遷移、例えば励起三重項状態からの遷移によって引き起こされた光を発光する材料を含む。
本発明によるインクは、金属錯体から選択される1種以上の機能性有機材料を含んでいてもよい。量子力学に従って、高スピン多重度を有する励起状態から、例えば励起三重項状態から基底状態への遷移は、禁制されている。
しかし、重原子、例えばイリジウム、オスミウム、白金およびユウロピウムの存在は、強いスピン軌道相互作用を生じ、即ち、励起一重項および三重項が混合され、その結果、三重項が、いくらかの一重項的特徴を得、一重項-三重項混合が非放射事象よりも急速な放射減衰速度を生じる場合には、ルミネセンスは効率的になり得る。この種類の発光は、Baldo et al.;Nature 395、151-154(1998)によって最初に報告された通り、金属錯体を使用して達成することができる。さらに、金属錯体は、例えばB.O’Regan&M.Graetzel、Nature 353、737(1991)によって報告されたRu錯体のように、効率的で広帯域の光吸収材料または染料としても機能することができる。
ドーパントという用語は、ここで使用される場合、発光体または発光体材料という用語についても使用される。
本発明によるインクは、ホスト材料から選択される1種以上の機能性有機材料を含んでいてもよい。ホスト材料は、通常、発光体と組み合わせて使用され、一般に、発光体材料と比較して、HOMOとLUMOとの間のエネルギーギャップがより大きい。加えて、ホスト材料は、電子輸送材料または正孔輸送材料の何れかとして振る舞う。ホスト材料は、電子輸送特性と正孔輸送特性の両方を有することもできる。一重項遷移が、主に、OLEDにおけるフォトルミネセンスに関与する場合、発光体の吸収スペクトルとホスト材料のフォトルミネセンススペクトルとの重複が最大限になることが、非常に望ましい。これにより、ホスト材料から発光体へのエネルギー移動が確保される。
ホスト材料は、好ましくはホストがOLEDにおいてリン光発光体と組み合わせて使用されることを意味する場合、マトリックスまたはマトリックス材料とも呼ばれる。また発光体単位を含むポリマーについては、ポリマー骨格は、ホストと同じ意味を有する。
ここで他所に言及されるHIMに加えて、好適なHIMは、フェニレンジアミン誘導体(US3615404)、アリールアミン誘導体(US3567450)、アミノ置換カルコン誘導体(US3526501)、スチリルアントラセン誘導体(JP昭和54(1979)110837)、ヒドラゾン誘導体(US3717462)、アシルヒドラゾン、スチルベン誘導体(JP昭和61(1986)210363)、シラザン誘導体(US4950950)、ポリシラン化合物(JP平成2(1990)204996)、PVKおよび他の導電性巨大分子、アニリン系コポリマー(JP平成2(1990)282263)、導電性巨大分子チオフェンオリゴマー(JP平成1(1989)211399)、PEDOT:PSS(スピンコーティングポリマー)、プラズマ堆積フルオロカーボンポリマー(US6127004、US6208075、US6208077)、ポルフィリン化合物(JP昭和63(1988)2956965、US4720432)、芳香族第三級アミンおよびスチリルアミン(US4127412)、ベンジジンタイプのトリフェニルアミン、スチリルアミンタイプのトリフェニルアミン、およびジアミンタイプのトリフェニルアミンである。アリールアミンデンドリマーを使用することもでき(JP平成8(1996)193191)、フタロシアニン誘導体、ナフタロシアニン誘導体、またはブタジエン誘導体も好適である。
好ましくは、HIMは、アミン、トリアリールアミン、チオフェン、カルバゾール、フタロシアニン、ポルフィリンおよびそれらの誘導体を含むモノマー有機化合物から選択される。
第三級芳香族アミン(US2008/0102311A1)、例えばN,N’-ジフェニル-N,N’-ジ(3-トリル)ベンジジン(=4,4’-ビス[N-3-メチルフェニル]-N-フェニルアミノ)ビフェニル(NPD)(US5061569)、N,N’-ビス(N,N’-ジフェニル-4-アミノフェニル)-N,N-ジフェニル-4,4’-ジアミノ-1,1’-ビフェニル(TPD232)および4,4’,4’’-トリス[3-メチルフェニル)フェニルアミノ]-トリフェニルアミン(MTDATA)(JP平成4(1992)308688)またはフタロシアニン誘導体(例えばH2Pc、CuPc、CoPc、NiPc、ZnPc、PdPc、FePc、MnPc、ClAlPc、ClGaPc、ClInPc、ClSnPc、Cl2SiPc、(HO)AlPc、(HO)GaPc、VOPc、TiOPc、MoOPc、GaPc-O-GaPc)が特に好ましい。
置換されていてもよい以下の式1(TPD232)、2、3および4のトリアリールアミン化合物、ならびにUS7399537B2、US2006/0061265A1、EP1661888A1およびJP08292586に開示されている通りのさらなる化合物が特に好ましい。
Figure 2024528219000002
正孔注入材料として好適なさらなる化合物は、EP0891121A1およびEP1029909A1に開示されている。正孔注入層は、一般に、US2004/0174116に記載されている。
原則として、当業者に公知の何れかのHTMを、本発明による調合物において使用することができる。ここで他所に言及されるHTMに加えて、HTMは、好ましくは、アミン、トリアリールアミン、チオフェン、カルバゾール、フタロシアニン、ポルフィリン、それらの異性体および誘導体から選択される。HTMは、特に好ましくは、アミン、トリアリールアミン、チオフェン、カルバゾール、フタロシアニン、およびポルフィリンから選択される。
正孔輸送性層に好適な材料は、フェニレンジアミン誘導体(US3615404)、アリールアミン誘導体(US3567450)、アミノ置換カルコン誘導体(US3526501)、スチリルアントラセン誘導体(JP A 56-46234)、多環式芳香族化合物(EP1009041)、ポリアリールアルカン誘導体(US3615402)、フルオレノン誘導体(JP A 54-110837)、ヒドラゾン誘導体(US3717462)、スチルベン誘導体(JP A 61-210363)、シラザン誘導体(US4950950)、ポリシラン(JP A 2-204996)、アニリンコポリマー(JP A 2-282263)、チオフェンオリゴマー、ポリチオフェン、PVK、ポリピロール、ポリアニリンおよびさらなるコポリマー、ポルフィリン化合物(JP A 63-2956965)、芳香族ジメチリデン型化合物、カルバゾール化合物、例えばCDBP、CBP、mCPなど、芳香族第三級アミンおよびスチリルアミン化合物(US4127412)、ならびにモノマートリアリールアミン(US3180730)である。またさらなるトリアリールアミノ基が、分子中に存在していてもよい。
少なくとも2つの第三級アミン単位を含有する芳香族第三級アミン(US4720432およびUS5061569)、例えば4,4’-ビス[N-(1-ナフチル)-N-フェニルアミノ]ビフェニル(NPD)(US5061569)またはMTDATA(JP A 4-308688)、N,N,N’,N’-テトラ(4-ビフェニル)ジアミノビフェニレン(TBDB)、1,1-ビス(4-ジ-p-トリルアミノフェニル)シクロヘキサン(TAPC)、1,1-ビス(4-ジ-p-トリルアミノフェニル)-3-フェニルプロパン(TAPPP)、1,4-ビス[2-[4-[N,N-ジ(p-トリル)アミノ]フェニル]ビニル]ベンゼン(BDTAPVB)、N,N,N’,N’-テトラ-p-トリル-4,4’-ジアミノビフェニル(TTB)、TPD、N,N,N’,N’-テトラフェニル-4,4’’’-ジアミノ-1,1’:4’,1’’:4’’,1’’’-クアテルフェニルなどが好ましく、同様に、カルバゾール単位を含有する第三級アミン、例えば4(9H-カルバゾール-9-イル)-N,N-ビス[4-(9H-カルバゾール-9-イル)フェニル]ベンゼンアミン(TCTA)なども好ましい。同様に、US2007/0092755A1によるヘキサ-アザトリフェニレン化合物も好ましい。
EP1162193A1、EP650955A1、Synth.Metals1997、91(1-3)、209、DE19646119A1、WO2006/122630A1、EP1860097A1、EP1834945A1、JP08053397A、US6251531B1、およびWO2009/041635に開示されている通りの、置換されていてもよい以下の式5~10のトリアリールアミン化合物が特に好ましい。
Figure 2024528219000003
原則として、当業者に公知の何れかのHBMを、本発明による調合物において使用することができる。ここで他所に言及されるHBMに加えて、好適な正孔阻止材料は、金属錯体(US2003/0068528)、例えばビス(2-メチル-8-キノリノラト)(4-フェニルフェノラト)-アルミニウム(III)(BAlQ)などである。fac-トリス(1-フェニルピラゾラト-N,C2)イリジウム(III)(Ir(ppz))も同様に、この目的のために使用される(US2003/0175553A1)。フェナントロリン誘導体、例えばBCPなど、またはフタルイミド、例えばTMPPなども同様に使用される。
さらに好適な正孔阻止材料は、WO00/70655A2、WO01/41512およびWO01/93642A1に記載されている。
原則として、当業者に公知の何れかのEIMを、本発明による調合物において使用することができる。ここで他所に言及されるEIM、ここで他所における好適なEIMに加えて、8-ヒドロキシキノリンの金属錯体、ヘテロ環式有機化合物、フルオレノン、フルオレニリデンメタン、ペリレンテトラカルボン酸、アントラキノンジメタン、ジフェノキノン、アントロン、アントラキノンジエチレンジアミン、それらの異性体および誘導体から選択される少なくとも1種の有機化合物を含むEIMを、本発明に従って使用することができる。
8ヒドロキシキノリンの金属錯体、例えばAlqおよびGaqなどを、電子注入層のためのEIMとして使用することができる。アルカリ金属またはアルカリ土類金属、例えばLi、Cs、CaまたはMgなどを使用して、カソードへの界面で還元ドーピングすることが、有利である。Csを含む組合せ、例えばCsとNa、CsとK、CsとRb、またはCsとNaとKが好ましい。
ヘテロ環式有機化合物、例えば1,10-フェナントロリン誘導体、ベンゾイミダゾール、チオピランジオキシド、オキサゾール、トリアゾール、イミダゾールまたはオキサジアゾールなども、同様に好適である。窒素を含有する好適な5員環の例は、オキサゾール、チアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、およびUS2008/0102311A1に開示されている化合物である。
好ましいEIMは、置換または無置換であってもよい、式11~13の化合物から選択される。
Figure 2024528219000004
フルオレノン、フルオレニリデンメタン、ペリレンテトラカルボン酸、アントラキノンジメタン、ジフェノキノン、アントロンおよびアントラキノンジエチレンジアミンなどの有機化合物、例えば、
Figure 2024528219000005
を使用することもできる。
原則として、当業者に公知の何れかのETMを、本発明による調合物において使用することができる。ここで他所に言及されるETMに加えて、好適なETMは、イミダゾール、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、オキサジアゾール、キノリン、キノキサリン、アントラセン、ベンゾアントラセン、ピレン、ペリレン、ベンゾイミダゾール、トリアジン、ケトン、ホスフィンオキシド、フェナジン、フェナントロリン、トリアリールボラン、それらの異性体および誘導体からなる群から選択される。
電子輸送性層に好適なETMは、8ヒドロキシキノリンの金属キレート(例えばLiq、Alq、Gaq、Mgq、Znq、Inq、Zrq)、Balq、4アザフェナントレン-5-オール/Be錯体(US5529853A、例えば式16)、ブタジエン誘導体(US4356429)、ヘテロ環式光学的光沢剤(US4539507)、ベンザゾール、例えば1,3,5-トリス(2-N-フェニルベンゾイミダゾリル)ベンゼン(TPBI)(US5766779、式17)など、1,3,5-トリアジン、ピレン、アントラセン、テトラセン、フルオレン、スピロフルオレン、デンドリマー、テトラセン、例えばルブレン誘導体、1,10-フェナントロリン誘導体(JP2003/115387、JP2004/311184、JP2001/267080、WO2002/043449)、シルアシル-シクロペンタジエン誘導体(EP1480280、EP1478032、EP1469533)、ピリジン誘導体(JP2004/200162、Kodak)、フェナントロリン、例えばBCPおよびBphen、また、ビフェニルもしくは他の芳香族基により結合したいくつかのフェナントロリン(US2007/0252517A1)またはアントラセンに結合したフェナントロリン(US2007/0122656A1、例えば式18および19)、1,3,4-オキサジアゾール、例えば式20、トリアゾール、例えば式21、トリアリールボラン、例えばSiを有するもの(例えば式48)、ベンゾイミダゾール誘導体および他のNヘテロ環式化合物(例えばUS2007/0273272A1)、シラシクロペンタジエン誘導体、ボラン誘導体、Gaオキシノイド錯体である。
Figure 2024528219000006
2,9,10-置換アントラセン(1-または2-ナフチル、および4-または3-ビフェニルを有する)または2つのアントラセン単位を含有する分子(US2008/0193796A1)が好ましい。
同様に、US6878469B2、US2006/147747AおよびEP1551206A1に開示されている通りのアントラセン-ベンゾイミダゾール誘導体、例えば式22~24の化合物なども好ましい。
Figure 2024528219000007
原則として、当業者に公知の何れかのEBMを、本発明による調合物において使用することができる。ここで他所に言及されるEBMに加えて、例えばIr(ppz)(US2003/0175553)などの遷移金属錯体を、電子阻止層のための材料として使用することができる。
好ましくは、EBMはさらに、アミン、トリアリールアミンおよびそれらの誘導体から選択される。
当業者には、本発明による調合物に好適なExBMの選択は、隣接層のエネルギーギャップに応じて決まることが公知である。好適なExBMは、好ましくは発光性層である隣接層における機能性材料よりも大きいエネルギーギャップ(一重項または三重項)を有すると推定される。ここで他所に言及されるExBMに加えて、置換トリアリールアミン、例えばMTDATAまたは4,4’,4’’-トリス(N,N-ジフェニルアミノ)トリフェニルアミン(TDATA)などを、電子阻止層のためのExBMとして使用することができる。置換トリアリールアミンは、例えばUS2007/0134514A1に記載されている。
例えばTCTAなどのN置換カルバゾール化合物またはBCPなどのヘテロ環も好適である。
例えば、Ir(ppz)またはAlqなどの金属錯体も同様に、この目的のために使用することができる。
原則として、当業者に公知の何れかのホスト材料を、本発明による調合物において使用することができる。使用される発光体の種類に応じて、ホスト材料は、蛍光発光体のためのホストおよびリン光発光体のためのホストの2つの分類に分けることができ、それによって、後者はマトリックスまたはマトリックス材料と呼ばれることが多い。
本発明による調合物は、2種以上のホスト材料を含むことができ、好ましくは3種のホスト材料、より好ましくは2種のホスト材料、最も好ましくは1種のホスト材料を含む。本発明による調合物が、少なくとも2種のホスト材料を含む場合、ホスト材料は、コホストまたはコホスト材料とも呼ばれる。
蛍光発光体に好適な好ましいホスト材料は、アントラセン、ベンゾアントラセン、インデノフルオレン、フルオレン、スピロビフルオレン、フェナントレン、ジヒドロフェナントレン、チオフェン、トリアジン、イミダゾールおよびそれらの誘導体から選択される。
蛍光発光体のための特に好ましいホスト材料は、オリゴアリーレン(例えばEP676461による2,2’,7,7’-テトラフェニルスピロビフルオレンまたはジナフチルアントラセン)、特に縮合芳香族基を含有するオリゴアリーレン、例えばフェナントレン、テトラセン、コロネン、クリセン、フルオレン、スピロフルオレン、ペリレン、フタロペリレン、ナフタロペリレン、デカシクレン、ルブレンなど、オリゴアリーレンビニレン(例えばEP676461による4,4’-ビス(2,2-ジフェニルエテニル)-1,1’-ビフェニル(DPVBi)または4,4’’-ビス-2,2-ジフェニルビニル-1,1’-スピロビフェニル(スピロ-DPVBi))、多脚金属錯体(例えばWO2004/081017による)、特に、8ヒドロキシキノリンの金属錯体、例えばアルミニウム(III)トリス(8-ヒドロキシキノリン)(アルミニウムキノレート、Alq)もしくはビス(2-メチル-8-キノリノラト)-4-(フェニルフェノリノラト)アルミニウム、また、イミダゾールキレートとの金属錯体(US2007/0092753A1)およびキノリン金属錯体、アミノキノリン金属錯体、ベンゾキノリン金属錯体、正孔伝導性化合物(例えばWO2004/058911による)、電子伝導性化合物、特にケトン、ホスフィンオキシド、スルホキシドなど(例えばWO2005/084081およびWO2005/084082による)、アトロプ異性体(例えばWO2006/048268による)、ボロン酸誘導体(例えばWO2006/177052による)、またはベンゾアントラセン(例えばDE102007024850)のクラスから選択される。特に好ましいホスト材料は、ナフタレンン、アントラセン、ベンゾアントラセンおよび/もしくはピレン、またはこれら化合物のアトロプ異性体を含有するオリゴアリーレン、ケトン、ホスフィンオキシド、ならびにスルホキシドのクラスから選択される。特に非常に好ましいホスト材料は、アントラセン、ベンゾアントラセンおよび/もしくはピレン、またはこれらの化合物のアトロプ異性体を含有するオリゴアリーレンのクラスから選択される。本願の目的では、オリゴアリーレンは、少なくとも3つのアリールまたはアリーレン基が互いに結合している化合物を意味するものと解釈されることが意図される。
蛍光発光体のためのさらなる好ましいホスト材料は、特に、式25の化合物から選択される
Figure 2024528219000008
(式中、
Ar、Ar、Arは、出現する毎に同一であるかまたは異なり、1つ以上のラジカルによって置換されていてもよい5~30個の芳香族環原子を有する、アリールまたはヘテロアリール基であり、
pは、1、2または3であり、
Ar、ArおよびAr中のπ電子の合計は、p=1である場合には少なくとも30であり、p=2である場合には少なくとも36であり、p=3である場合には少なくとも42である)。
式25のホスト材料において、基Arが、1つ以上のラジカルRによって置換されていてもよいアントラセンを表し、基ArおよびArが、9および10位で結合することになるものが特に好ましい。特に非常に好ましくは、基Arおよび/またはArの少なくとも一方は、それぞれが1つ以上のラジカルRによって置換されていてもよい1-もしくは2-ナフチル、2-、3-もしくは9-フェナントレニル、または2-、3-、4-、5-、6-もしくは7-ベンゾアントラセニルから選択される縮合アリール基である。アントラセン系化合物は、US2007/0092753A1およびUS2007/0252517A1に記載されており、例えば2-(4-メチルフェニル)-9,10-ジ-(2-ナフチル)アントラセン、9-(2-ナフチル)-10-(1,1’-ビフェニル)アントラセンおよび9,10-ビス[4-(2,2-ジフェニルエテニル)フェニル]アントラセン、9,10-ジフェニルアントラセン、9,10-ビス(フェニルエチニル)アントラセン、ならびに1,4-ビス(9’-エチニルアントラセニル)ベンゼンである。2つのアントラセン単位を含有するホスト材料(US2008/0193796A1)、例えば10,10’-ビス[1,1’,4’,1’’]テルフェニル-2-イル-9,9’-ビスアントラセニルも好ましい。
さらなる好ましいホスト材料は、アリールアミン、スチリルアミン、フルオレセイン、ペリノン、フタロペリノン、ナフタロペリノン、ジフェニルブタジエン、テトラフェニルブタジエン、シクロペンタジエン、テトラフェニルシクロペンタジエン、ペンタフェニルシクロペンタジエン、クマリン、オキサジアゾール、ビスベンゾオキサゾリン、オキサゾン、ピリジン、ピラジン、イミン、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾイミダゾール(US2007/0092753A1)の誘導体、例えば2,2’,2’’-(1,3,5-フェニレン)トリス[1-フェニル-1H-ベンゾイミダゾール]、アルダジン、スチルベン、スチリルアリーレン誘導体、例えば9,10-ビス[4-(2,2-ジフェニルエテニル)フェニル]アントラセン、およびジスチリルアリーレン誘導体(US5121029)、ジフェニルエチレン、ビニルアントラセン、ジアミノカルバゾール、ピラン、チオピラン、ジケトピロロピロール、ポリメチン、メロシアニン、アクリドン、キナアクリドン、ケイ皮酸エステル、ならびに蛍光染料である。
アリールアミンおよびスチリルアミンの誘導体、例えば4,4’-ビス[N-(1-ナフチル)-N-(2-ナフチル)アミノ]ビフェニル)(TNB)が特に好ましい。
蛍光発光体のためのホストとしてオリゴアリーレンを有する好ましい化合物は、例えばUS2003/0027016A1、US7326371B2、US2006/043858A、US7326371B2、US2003/0027016A1、WO2007/114358、WO2008/145239、JP3148176B2、EP1009044、US2004/018383、WO2005/061656A1、EP0681019B1、WO2004/013073A1、US5077142、WO2007/065678、およびUS2007/0205412A1に開示されている通りの化合物である。特に好ましいオリゴアリーレン系化合物は、式26~32の化合物である。
Figure 2024528219000009
蛍光発光体のためのさらなるホスト材料は、スピロビフルオレンおよびその誘導体、例えばEP0676461に開示されている通りのスピロ-DPVBiおよびUS6562485に開示されている通りのインデノフルオレンから選択することができる。
リン光発光体のための好ましいホスト材料、即ち、マトリックス材料は、ケトン、カルバゾール、トリアリールアミン、インデノフルオレン、フルオレン、スピロビフルオレン、フェナントレン、ジヒドロフェナントレン、チオフェン、トリアジン、イミダゾールおよびそれらの誘導体から選択される。いくつかの好ましい誘導体が、以下により詳細に記載される。
リン光発光体が、有機発光ダイオード(OLED)においてエレクトロルミネッセント成分として使用される場合、ホスト材料は、蛍光発光体のために使用されるホスト材料と比較して、かなり異なる特徴を満たさなければならない。リン光発光体のために使用されるホスト材料は、発光体の三重項準位と比較して、エネルギーがより高い三重項準位を有することが必要とされる。ホスト材料は、電子もしくは正孔の何れか、またはそれらの両方を輸送することができる。加えて、発光体は、一重項-三重項の混合を十分に促進するために、大きいスピン軌道相互作用定数を有すると推定される。これは、金属錯体を使用することによって可能にすることができる。
好ましいマトリックス材料は、N,N-ビスカルバゾリルビフェニル(CBP)、カルバゾール誘導体(例えばWO2005/039246、US2005/0069729、JP2004/288381、EP1205527もしくはDE102007002714による)、アザカルバゾール(例えばEP1617710、EP1617711、EP1731584、JP2005/347160による)、ケトン(例えばWO2004/093207による)、ホスフィンオキシド、スルホキシドおよびスルホン(例えばWO2005/003253による)、オリゴフェニレン、芳香族アミン(例えばUS2005/0069729による)、双極性マトリックス材料(例えばWO2007/137725による)、シラン(例えばWO2005/111172による)、9,9-ジアリールフルオレン誘導体(例えばDE102008017591による)、アザボロールまたはボロン酸エステル(例えばWO2006/117052による)、トリアゾール誘導体、オキサゾールおよびオキサゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、ジスチリルピラジン誘導体、チオピランジオキシド誘導体、フェニレンジアミン誘導体、第三級芳香族アミン、スチリルアミン、インドール、アントロン誘導体、フルオレノン誘導体、フルオレニリデンメタン誘導体、ヒドラゾン誘導体、シラザン誘導体、芳香族ジメチリデン化合物、ポルフィリン化合物、カルボジイミド誘導体、ジフェニルキノン誘導体、フタロシアニン誘導体、8ヒドロキシキノリン誘導体の金属錯体、例えばAlqなど(8ヒドロキシキノリン誘導体は、トリアリールアミノフェノール配位子を含有することもできる)(US2007/0134514A1)、配位子として金属フタロシアニン、ベンゾオキサゾールまたはベンゾチアゾールを有する様々な金属錯体-ポリシラン化合物、正孔伝導性ポリマー、例えばポリ(N-ビニルカルバゾール)(PVK)など、アニリンコポリマー、チオフェンオリゴマー、ポリチオフェン、ポリチオフェン誘導体、ポリフェニレン誘導体、オリフルオン誘導体である。
さらに特に好ましいマトリックス材料は、例えば、DE102009023155.2、EP0906947B1、EP0908787B1、EP906948B1、WO2008/056746A1、WO2007/063754A1、WO2008/146839A1、およびWO2008/149691A1に開示されている通りのインドロカルバゾールおよびそれらの誘導体(例えば式33~39)を含む化合物から選択される。
Figure 2024528219000010
好ましいカルバゾール誘導体の例は、1,3-N,N-ジカルバゾールベンゼン(=9,9’-(1,3-フェニレン)ビス-9H-カルバゾール)(mCP)、9,9’-(2,2’-ジメチル[1,1’-ビフェニル]-4,4’-ジイル)ビス-9H-カルバゾール(CDBP)、1,3-ビス(N,N’-ジカルバゾール)ベンゼン(=1,3-ビス(カルバゾール-9-イル)ベンゼン)、PVK(ポリビニルカルバゾール)、3,5-ジ(9H-カルバゾール-9-イル)ビフェニルおよび式40~44の化合物である。
Figure 2024528219000011
好ましいSiテトラアリール化合物は、例えば式45~50の化合物である(US2004/0209115、US2004/0209116、US2007/0087219A1、US2007/0087219A1)。
Figure 2024528219000012
リン光ドーパントのための特に好ましいマトリックスは、式51の化合物である(EP652273B1)。
Figure 2024528219000013
リン光ドーパントのためのさらに特に好ましいマトリックス材料は、一般式52の化合物から選択される(EP1923448A1)
Figure 2024528219000014
(式中、M、Lおよびnは、参考文献の通りに定義される。好ましくは、Mは、Znであり、Lはキノリネートであり、nは、2、3または4である)。[Znq、[Znqおよび[Znqが、特に非常に好ましい。
金属オキシノイド錯体から選択されるコホストが好ましく、それによって、リチウムキノレート(Liq)およびAlqが特に好ましい。
発光体化合物は、ホスト化合物と比較してより小さいバンドギャップを有することが必要とされる。一般に、より小さいバンドギャップは、共役分子系のπ電子系を拡張することによって達成することができる。したがって、発光体化合物は、ホスト分子よりも拡張された共役π電子系を有する傾向がある。多くの例、例えばJP2913116BおよびWO2001/021729A1に開示されている通りのスチリルアミン誘導体、ならびにWO2008/006449およびWO2007/140847に開示されている通りのインデノフルオレン誘導体が公開されている。
青色蛍光発光体は、好ましくは、ポリ芳香族化合物、例えば9,10-ジ(2-ナフチルアントラセン)および他のアントラセン誘導体など、テトラセン、キサンテン、ペリレンの誘導体、例えば2,5,8,11-テトラ-t-ブチルペリレンなど、フェニレンの誘導体、例えば4,4’-ビス(9-エチル-3-カルバゾビニレン)-1,1’-ビフェニル、フルオレン、アリールピレン(US2006/0222886)、アリーレンビニレン(US5121029、US5130603)、ルブレン、クマリン、ローダミン、キナクリドンの誘導体、例えばN,N’-ジメチルキナクリドン(DMQA)など、ジシアノメチレンピラン、例えば4-(ジシアノエチレン)-6-(4-ジメチルアミノスチリル-2-メチル)-4H-ピラン(DCM)など、チオピラン、ポリメチン、ピリリウムおよびチオピリリウム塩、ペリフランセン、インデノペリレン、ビス(アジニル)イミン-ホウ素化合物(US2007/0092753A1)、ビス(アジニル)メテン化合物、ならびにカルボスチリル化合物である。
さらなる好ましい青色蛍光発光体は、C.H.Chen et al.:「Recent developments in organic electroluminescent materials」Macromol.Symp.125、(1997)、1-48および「Recent progress of molecular organic electroluminescent materials and devices」Mat.Sci.and Eng.R、39(2002)、143-222に記載されている。
本発明による好ましい蛍光ドーパントは、モノスチリルアミン、ジスチリルアミン、トリスチリルアミン、テトラスチリルアミン、スチリルホスフィン、スチリルエーテルおよびアリールアミンのクラスから選択される。
モノスチリルアミンは、1つの置換または無置換スチリル基と、少なくとも1つの、好ましくは芳香族アミンを含有する化合物を意味するものと解釈される。ジスチリルアミンは、2つの置換または無置換スチリル基と、少なくとも1つの、好ましくは芳香族アミンを含有する化合物を意味するものと解釈される。トリスチリルアミンは、3つの置換または無置換スチリル基と、少なくとも1つの、好ましくは芳香族アミンを含有する化合物を意味するものと解釈される。テトラスチリルアミンは、4つの置換または無置換スチリル基と、少なくとも1つの、好ましくは芳香族アミンを含有する化合物を意味するものと解釈される。スチリル基は、特に好ましくはスチルベンであり、さらに置換されていてもよい。対応するホスフィンとエーテルは、アミンと同様に定義される。本発明の目的のために、アリールアミンまたは芳香族アミンは、窒素に直接結合した3つの置換または無置換の芳香族またはヘテロ芳香族環系を含有する化合物を意味するものと解釈される。これらの芳香族またはヘテロ芳香族環系のうちの少なくとも1つは、好ましくは少なくとも14個の芳香族環原子を有する、好ましくは縮合環系である。これらの好ましい例は、芳香族アントラセンアミン、芳香族アントラセンジアミン、芳香族ピレンアミン、芳香族ピレンジアミン、芳香族クリセンアミンおよび芳香族クリセンジアミンである。芳香族アントラセンアミンは、1個のジアリールアミノ基が、好ましくは9位でアントラセンに直接結合している化合物を意味するものと解釈される。芳香族アントラセンジアミンは、2つのジアリールアミノ基が、好ましくは9,10位でアントラセン基に直接結合している化合物を意味するものと解釈される。芳香族ピレンアミン、ピレンジアミン、クリセンアミンおよびクリセンジアミンは、これと同様に定義され、ここで、ピレン上のジアリールアミノ基は、好ましくは1位または1,6位で結合している。
さらに好ましい蛍光ドーパントは、例えばWO2006/122630によるインデノフルオレンアミンおよびインデノフルオレンジアミン、例えばWO2008/006449によるベンゾインデノフルオレンアミンおよびベンゾインデノフルオレンジアミン、ならびに例えばWO2007/140847によるジベンゾインデノフルオレンアミンおよびジベンゾインデノフルオレンジアミンから選択される。
スチリルアミンのクラスからのドーパントの例は、置換もしくは無置換トリスチルベンアミン、またはWO2006/000388、WO2006/058737、WO2006/000389、WO2007/065549およびWO2007/115610に記載されているドーパントである。ジスチリルベンゼンおよびジスチリルビフェニル誘導体は、US5121029に記載されている。さらなるスチリルアミンは、US2007/0122656A1に見出される。
特に好ましいスチリルアミンドーパントおよびトリアリールアミンドーパントは、式53~58の化合物であり、US7250532B2、DE102005058557A1、CN1583691A、JP08053397A、US6251531B1、およびUS2006/210830Aに開示されている通りである。
Figure 2024528219000015
さらなる好ましい蛍光ドーパントは、EP1957606A1およびUS2008/0113101A1に開示される通りのトリアリールアミンの群から選択される。
さらなる好ましい蛍光ドーパントは、ナフタレン、アントラセン、テトラセン、フルオレン、ペリフランセン、インデノペリレン、フェナントレン、ペリレン(US2007/0252517A1)、ピレン、クリセン、デカクリセン、コロネン、テトラフェニルシクロペンタジエン、ペンタフェニルシクロペンタジエン、フルオレン、スピロフルオレン、ルブレン、クマリン(US4769292、US6020078、US2007/0252517A1)、ピラン、オキサゾン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイミダゾール、ピラジン、ケイ皮酸エステル、ジケトピロロピロール、アクリドンおよびキナクリドン(US2007/0252517A1)の誘導体から選択される。
アントラセン化合物のうち、9,10-置換アントラセン、例えば9,10-ジフェニルアントラセンおよび9,10-ビス(フェニルエチニル)アントラセンなどが特に好ましい。1,4-ビス(9’-エチニルアントラセニル)ベンゼンも、好ましいドーパントである。
リン光発光体の例は、特許出願WO00/70655、WO01/41512、WO02/02714、WO02/15645、EP1191613、EP1191612、EP1191614およびWO2005/033244によって明らかにされている。一般に、先行技術に従ってリン光OLEDに使用され、有機エレクトロルミネッセンスの分野で当業者に公知のあらゆるリン光錯体が好適であり、当業者は、進歩性を要することなく、さらなるリン光錯体を使用することができる。
リン光発光体は、好ましくは式M(L)を有する金属錯体であってもよく、ここで、Mは金属原子であり、Lは、出現する毎に互いに独立して、1つ、2つ、またはそれよりも多い位置により、Mに結合または配位している有機配位子であり、zは、≧1の整数、好ましくは1、2、3、4、5または6であり、ここで任意にこれらの基は、1つ以上の位置、好ましくは1つ、2つまたは3つの位置により、好ましくは配位子Lによりポリマーに連結する。
Mは、特に遷移金属から選択され、特に好ましくはVIII族の遷移金属、またはランタノイド、またはアクチニドから選択され、特に好ましくはRh、Os、Ir、Pt、Pd、Au、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Re、Cu、Zn、W、Mo、Pd、Ag、またはRuから選択され、特に非常に好ましくはOs、Ir、Ru、Rh、Re、Pd、またはPtから選択される、金属原子である。Mは、Znであってもよい。
好ましい配位子は、2フェニルピリジン誘導体、7,8-ベンゾキノリン誘導体、2(2-チエニル)ピリジン誘導体、2(1-ナフチル)ピリジン誘導体または2フェニルキノリン誘導体である。これら全ての化合物は、例えば、青色についてはフルオロまたはトリフルオロメチル置換基によって置換されていてもよい。補助配位子は、好ましくはアセチルアセトネートまたはピクリン酸である。
特に、US2007/0087219A1に開示されている通りの式59の四座配位子を有するPtまたはPd錯体(R~R14およびZ~Zは、参考文献に定義されている通りである)、拡張環系を有するPtポルフィリン錯体(US2009/0061681A1)およびIr錯体、例えば2,3,7,8,12,13,17,18-オクタエチル-21H,23H-ポルフィリン-Pt(II)、テトラフェニル-Pt(II)-テトラベンゾポルフィリン(US2009/0061681A1)、cis-ビス(2-フェニルピリジナト-N,C2’)Pt(II)、cis-ビス(2-(2’-チエニル)ピリジナト-N,C3’)Pt(II)、cis-ビス(2-(2’-チエニル)キノリナト-N,C5’)Pt(II)、(2-(4,6-ジフルオロフェニル)ピリジナト-N,C2’)Pt(II)アセチルアセトネートまたはトリス(2-フェニルピリジナト-N,C2’)Ir(III)(Ir(ppy)、緑色)、ビス(2-フェニルピリジナト-N,C2)Ir(III)アセチルアセトネート(Ir(ppy)アセチルアセトネート、緑色、US2001/0053462A1、Baldo、Thompson et al.Nature 403、(2000)、750-753)、ビス(1-フェニルイソキノリナト-N,C2’)(2-フェニルピリジナト-N,C2’)イリジウム(III)、ビス(2-フェニルピリジナト-N,C2’)(1-フェニルイソキノリナト-N,C2’)イリジウム(III)、ビス(2-(2’-ベンゾチエニル)ピリジナト-N,C3’)イリジウム(III)アセチルアセトネート、ビス(2-(4’,6’-ジフルオロフェニル)ピリジナト-N,C2’)イリジウム(III)ピコリネート(Firpic、青色)、ビス(2-(4’,6’-ジフルオロフェニル)ピリジナト-N,C2’)Ir(III)テトラキス(1-ピラゾリル)ボレート、トリス(2-(ビフェニル-3-イル)-4-tert-ブチルピリジン)イリジウム(III)、(ppz)Ir(5phdpym)(US2009/0061681A1)、(45ooppz)Ir(5phdpym)(US2009/0061681A1)、2-フェニルピリジン-Ir錯体の誘導体、例えばイリジウム(III)ビス(2-フェニルキノリル-N,C2’)アセチルアセトネート(PQIr)、トリス(2-フェニルイソキノリナト-N,C)Ir(III)(赤色)、ビス(2-(2’-ベンゾ[4,5-a]チエニル)ピリジナト-N,C3)Irアセチルアセトネート([Btp2Ir(acac)]、赤色、Adachi et al.Appl.Phys.Lett.78(2001)、1622-1624)が好適である。
Figure 2024528219000016
三価ランタノイド錯体、例えばTb3+およびEu3+(J.Kido et al.Appl.Phys.Lett.65(1994)、2124、Kido et al.Chem.Lett.657、1990、US2007/0252517A1)など、またはマレオニトリルジチオレートを有するPt(II)、Ir(I)、Rh(I)のリン光錯体(Johnson et al.、JACS 105、1983、1795)、Re(I)トリカルボニルジイミン錯体(とりわけ、Wrighton、JACS 96、1974、998)、シアノ配位子およびビピリジルもしくはフェナントロリン配位子を有するOs(II)錯体(Ma et al.、Synth.Metals 94、1998、245)、またはホストを伴わないAlqも好適である。
三座配位子を有するさらなるリン光発光体は、US6824895およびUS7029766に記載されている。赤色発光リン光錯体は、US6835469およびUS6830828に言及されている。
特に好ましいリン光ドーパントは、式60の化合物、および例えばUS2001/0053462A1に開示されているさらなる化合物である。
特に好ましいリン光ドーパントは、式61の化合物、および例えばWO2007/095118A1に開示されているさらなる化合物である。
Figure 2024528219000017
さらなる誘導体は、US7378162B2、US6835469B2、およびJP2003/253145Aに記載されている。
ここで他所に言及される金属錯体に加えて、本発明による好適な金属錯体は、遷移金属、希土類元素、ランタニドおよびアクチニドから選択することができ、本発明の主題でもある。好ましくは、金属は、Ir、Ru、Os、Eu、Au、Pt、Cu、Zn、Mo、W、Rh、Pd、またはAgから選択される。
本発明によるインクは、ポリマー、オリゴマー、デンドリマー、およびブレンドから選択される機能性有機材料を含むこともできる。機能性ポリマーは、異なる機能が、1つの大きい分子または複数の大きい分子のブレンドに組み込まれてもよいことを特徴とする。機能は、とりわけ、正孔注入材料、正孔輸送材料、電子阻止材料、発光性材料、正孔阻止材料、電子注入材料、電子輸送材料、および染料の機能である。ポリマーに組み込まれる機能は、異なる群に分類することができる。ポリマーは、所望の官能基およびそれらの間の比を選択することによって、所望の機能を有するように調整することができる。
ポリマー、オリゴマーおよびデンドリマー間の差異は、上記に定義される通りの分子実体のサイズ、サイズ分布、および分枝度による。
様々な構造、とりわけ、WO2002/077060A1およびDE10337346A1に開示され、広範に列挙されているものがある。構造単位は、例えば、以下の群に由来するものであってもよい。
群1:ポリマーの正孔注入および/または輸送特性を増大する単位。前述のHIMまたはHTMに対応する。
群2:ポリマーの電子注入および/または輸送特性を増大する単位。前述のEIMまたはETMに対応する。
群3:群1および群2からの個々の単位の組合せを有する単位。
群4:電子蛍光の代わりに電子リン光を得ることができるような程度に、発光特徴を修正する単位。典型的に、リン光発光体、またはより好ましくは前述の発光金属錯体に対応する。
群5:いわゆる一重項状態から、より高いスピン状態、例えば三重項状態への遷移を改善する単位。
群6:結果として得られるポリマーの形態および/または発光色に影響を与える単位。
群7:典型的に骨格として使用され、電子輸送機能、正孔輸送機能またはそれらの両方を有することができる単位。
群8:UVから赤外への少なくとも1つの波長に強い吸収を有する単位。前述の染料材料に対応する。
好ましくは、前記機能性有機材料は、群1の単位を含む正孔輸送または注入ポリマーであり、それらは、好ましくは前述の低分子量HTMまたはHIMを含む単位から選択される。
群1のさらなる好ましい単位は、例えばトリアリールアミン、ベンジジン、テトラアリール-パラ-フェニレンジアミン、カルバゾール、アズレン、チオフェン、ピロールおよびフラン誘導体、ならびに高HOMOを有するさらなるO、SまたはN含有へテロ環である。これらのアリールアミンおよびヘテロ環は、ポリマーにおいて、好ましくは5.8eVを超える(対真空準位)、特に好ましくは5.5eVを超えるHOMOを生じる。
好ましいポリマーHTMまたはHIMは、次式62の少なくとも1つの繰り返し単位を含むポリマーである
Figure 2024528219000018
(式中、
Arは、同一であっても異なっていてもよく、異なる繰り返し単位にある場合には独立に、単結合、または任意に置換されていてもよい単核もしくは多核アリール基を示し、
Arは、同一であっても異なっていてもよく、異なる繰り返し単位にある場合には独立に、任意に置換されていてもよい単核または多核アリール基を示し、
Arは、同一であっても異なっていてもよく、異なる繰り返し単位にある場合には独立に、任意に置換されていてもよい単核または多核アリール基を示し、
mは、1、2または3である)。
ポリマーHTMの例は、WO2007/131582A1およびWO2008/009343A1に開示されている通りである。
好ましくは、前記機能性有機材料は、群2の単位を含む電子輸送または注入ポリマーであり、それらは、好ましくは前述の低分子量ETMまたはEIMを含む群から選択される。
電子注入または電子輸送特性を有する群2のさらなる好ましい単位は、例えばピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、オキサジアゾール、キノリン、キノキサリンおよびフェナジン誘導体だけでなく、トリアリールボランおよび低LUMOを有するさらなるO、SまたはN含有ヘテロ環である。ポリマー中でこれらの単位は、好ましくは2.7eV未満(対真空準位)、特に好ましくは2.8eV未満のLUMOを生じる。
好ましくは、前記機能性有機材料は、群3からの単位を含むポリマーであり、ここで、正孔移動性および電子移動性を増大する構造(即ち群1および2からの単位)は、互いに直接結合している。これらの単位の一部は、発光体として機能し、発光色を、緑色、黄色または赤色にシフトすることができる。したがって、それらの使用は、例えば、元々青色に発光するポリマーからの他の発光色または広帯域発光の生成に好適である。
好ましくは、前記機能性有機材料は、群4からの単位を含むポリマーであり、好ましくはリン光発光体、特に前述の発光金属錯体を含む群から選択される。ここで、第8~10族元素(Ru、Os、Rh、Ir、Pd、Pt)を含有する対応する構造単位が特に好ましい。
好ましくは、前記機能性有機材料は、群5の単位を含むポリマー三重項マトリックスであり、これは、一重項状態から三重項状態への遷移を改善することができ、群4の構造要素の支援に使用され、これらの構造要素のリン光特性を改善する。この目的には、特に、例えばDE10304819A1およびDE10328627A1に記載されているカルバゾールおよび架橋カルバゾール二量体単位が好適である。またこの目的には、DE10349033A1に記載されているケトン、ホスフィンオキシド、スルホキシド、スルホン、シラン誘導体および類似の化合物が好適である。さらなる好ましい構造単位は、前述の低分子量リン光マトリックスを含む群から選択することができる。
好ましくは、前記機能性有機材料は、ポリマーの形態および/または発光色に影響を与える群6の単位を含むポリマーであり、上記で言及したもの以外に、前述の群には該当しない少なくとも1つのさらなる芳香族または別の共役構造を有するもの、即ち、電荷キャリア移動性に対してわずかにしか影響しない、有機金属錯体ではない、または一重項-三重項遷移に影響を与えないものである。このタイプの構造要素は、結果として得られるポリマーの形態および/または発光色に影響を与えることができる。したがって、それらは、単位に応じて発光体として使用することもできる。ここで、蛍光OLEDの場合、6~40個のC原子を有する芳香族構造、またはトラン、スチルベンもしくはビススチリルアリーレン誘導体が好ましく、それらのそれぞれは、1つ以上のラジカルRによって置換されていてもよい。ここで、1,4-フェニレン、1,4-ナフチレン、1,4-もしくは9,10-アントリレン、1,6-、2,7-もしくは4,9-ピレニレン、3,9-もしくは3,10-ペリレニレン、4,4’-ビフェニリレン、4,4’’-テルフェニリレン、4,4’ビ1,1’-ナフチリレン、4,4’-トラニレン、4,4’-スチルベニレン、または4,4’’-ビスチリルアリーレン誘導体を組み込むことが特に好ましい。
好ましくは、前記機能性有機材料は、群7の単位を含むポリマーであり、これは、典型的にポリマー骨格として使用される6~40個のC原子を有する芳香族構造を含有する。これらは、例えば4,5-ジヒドロピレン誘導体、4,5,9,10-テトラヒドロピレン誘導体、例えばUS5962631、WO2006/052457A2およびWO2006/118345A1に開示されているフルオレン誘導体、例えばWO2003/020790A1に開示されている9,9’-スピロビフルオレン誘導体、例えばWO2005/104264A1に開示されている9,10-フェナントレン誘導体、例えばWO2005/014689A2に開示されている9,10-ジヒドロフェナントレン誘導体、例えばWO2004041901A1、WO2004113412A2に開示されている5,7-ジヒドロジベンゾオキセピン誘導体ならびにcis-およびtrans-インデノフルオレン誘導体、ならびに例えばWO2006/063852A1に開示されているビナフチレン誘導体、ならびに例えばWO2005/056633A1、EP1344788A1およびWO2007/043495A1、WO2005/033174A1、WO2003/099901A1およびDE102006003710.3に開示されているさらなる単位である。
群7のさらなる好ましい構造要素は、例えばUS5,962,631、WO2006/052457A2およびWO2006/118345A1に開示されているフルオレン誘導体、例えばWO2003/020790A1に開示されているスピロビフルオレン誘導体、例えばWO2005/056633A1、EP1344788A1およびWO2007/043495A1に開示されているベンゾフルオレン、ジベンゾフルオレン、ベンゾチオフェン、ジベンゾフルオレンおよびそれらの誘導体から選択される。
好ましくは、前記機能性有機材料は、群8の単位を含むポリマーであり、これは、前述の染料材料を含む群から選択することができる。有機太陽電池に好適な共役ポリマーは、例えば、F.C.Krebs、in Solar Energy Materials and Solar Cells、Vol91、953(2007)によって概説されている通り、本発明の前記さらなる機能性有機材料として使用することもできる。
群1~8から選択される1つ以上の単位を同時に含む、本発明における使用に好適なポリマーが好ましい。同様に、1つの群から2つ以上の構造単位が同時に存在することが好ましいことがある。
発光体の構造単位以外に、前述の群の少なくとも1つの構造単位も含む、本発明における使用に好適なポリマーが好ましい。少なくとも2つの構造単位は、特に好ましくは、上記で言及したものの様々なクラスからのものである。
様々なクラスの群の割合は、ポリマー中に存在する場合、好ましくは各場合、少なくとも5mol%、特に好ましくは各場合、少なくとも10mol%である。特に、これらの構造単位のうちの1つは、正孔伝導性単位の群から選択され、その他の群は、発光単位であり、これら2つの機能(正孔伝導および発光)は、同じ単位によって担われてもよい。
しかし、より少ない割合の発光単位、特に緑色および赤色発光単位も、例えば、白色発光コポリマーの合成のために好ましいことがある。白色発光コポリマーを合成することができるやり方は、DE10343606A1に詳細に記載されている。
適切な溶解度を確保するために、繰り返し単位毎に平均で少なくとも2個の非芳香族C原子が、置換基に存在することが好ましい。ここでは、少なくとも4個のC原子、特に好ましくは少なくとも8個のC原子が好ましい。加えて、これらのうちの個々のC原子は、OまたはSによって置きかえられてもよい。しかし、このことが、ある特定の割合の繰り返し単位がさらなる非芳香族置換基を全く担持しないことを意味するということは、十分にあり得る。
膜の形態を損なわないようにするために、直鎖に12個を超えるC原子、特に好ましくは8個を超えるC原子、特に6個を超えるC原子を有する長鎖置換基を有していないことが好ましい。
本発明において機能性有機材料として使用されるポリマーは、統計コポリマーもしくはランダムコポリマー、交互コポリマーもしくは位置規則性コポリマー、ブロックコポリマー、またはそれらの組合せであってもよい。
別の好ましい態様では、前記ポリマーは、側鎖非共役ポリマーであり、これは、ポリマーに基づくリン光OLEDに特に重要である。一般に、そのようなリン光ポリマーは、US7250226B2に開示されている通り、ビニル化合物のラジカル共重合によって得られ、少なくとも1つのリン光発光体と少なくとも1つの電荷輸送単位を側鎖上に含む。そのようなリン光ポリマーのさらなる例は、例えばJP2007/211243A2、JP2007/197574A2、US7250226B2、およびJP2007/059939Aに開示されている。
さらなる好ましい態様では、前記ポリマーは、主鎖非共役ポリマーであり、その骨格単位は、主鎖上のスペーサーによって結合されている。主鎖非共役ポリマーはまた、側鎖非共役ポリマーと同様に、高い三重項準位を生じる。主鎖非共役ポリマーベースの三重項OLEDの例は、DE102009023154に開示されている。
さらなる態様では、前記ポリマーは、蛍光OLEDのための非共役ポリマーであってもよい。好ましい一重項非共役ポリマーは、例えばJP2005/108556、JP2005/285661、およびJP2003/338375に開示されている通り、側鎖にアントラセン、ベンゾアントラセンおよびそれらの誘導体を有する側鎖ポリマーである。
前記ポリマーは、ETMまたはHTMとして作用することもでき、好ましくは、ポリマーは非共役ポリマーである。
本発明によるデバイスは、本発明によるインクを使用することによって堆積しなかったさらなる層を含むこともできる。さらなる層は、溶液からの技法または蒸着によって堆積させることができる。これによって、使用される特定の方法は、使用される材料の特徴に応じて決まり、当業者は、適切な技法を問題なく選択する。堆積させる材料は、電子および光電子多層構造の分野で使用される何れかの材料であり得る。特に、材料は、本明細書に記載される何れの材料であってもよい。さらに材料は、以下に概説される有機および無機機能性材料から選択されてもよい。
p型Siおよびp型SiCなどの無機化合物、ならびに酸化バナジウム(VO)、酸化モリブデン(MoO)または酸化ニッケル(NiO)などの無機酸化物も、HIMとして使用することができる。
電子注入層(EIL)は、絶縁体および半導体から構築されることが多い。
EILのための好ましいアルカリ金属カルコゲナイドは、LiO、LiO、NaS、NaSe、NaO、KO、およびCsOである。
EILのための好ましいアルカリ土類金属カルコゲナイドは、CaO、BaO、SrO、BeO、BaS、およびCaSeである。
EILのための好ましいアルカリ金属ハロゲン化物は、LiF、NaF、KF、CsF、LiCl、KCl、およびNaClである。
EILのための好ましいアルカリ土類金属ハロゲン化物は、CaF、BaF、SrF、MgF、およびBeFである。
同様に、アルカリ金属錯体、アルカリ土類金属錯体、希土類金属(Sc、Y、Ce、Th、Yb)、希土類金属錯体、希土類金属化合物(好ましくはYbF、ScF、TbF)などを使用することも可能である。
EILの構造は、例えばUS5608287、US5776622、US5776623、US6137223、US6140763、US6914269に記載されている。
電子輸送層は、固有材料からなっていてもよく、またはドーパントを含んでいてもよい。Alq(EP278757B1)およびLiq(EP0569827A2)は、固有層の例である。4,7-ジフェニル-1,10-フェナントロリン(Bphen):Li1:1(US2003/02309890)およびルブレン/LiFは、ドープされた層の例である。
本発明の方法によれば、インクAおよびBが使用され、インクCおよびDは任意に使用される。これらのインクのそれぞれは、有機溶媒A、B、CおよびDのうちの少なくとも1種を含有する。
溶媒A、B、CおよびDは、異なるインクにおいて使用される場合、同一であっても異なっていてもよい。
さらに、溶媒A、B、CおよびDは、異なるインクにおいて使用される場合、単一溶媒または2種以上の異なる溶媒の混合物であってもよい。
溶媒材料として、特にOLEDの印刷のために一般に使用される何れかの好適な溶媒を使用することができる。好ましい溶媒が、本願において記載される。
有機溶媒A、B、Cおよび/またはDは、100~400℃の範囲、好ましくは200~350℃の範囲、より好ましくは225~325℃の範囲、最も好ましくは250~300℃の範囲の沸点を有する。
インクA、B、CおよびDの好ましい溶媒は、互いに独立であり、好ましくはとりわけ、ケトン、エーテル、エステル、アミド、例えばジ-C1~2-アルキルホルムアミド、硫黄化合物、ニトロ化合物、炭化水素、ハロゲン化炭化水素(例えば塩素化炭化水素)、芳香族またはヘテロ芳香族炭化水素(例えばナフタレン誘導体)およびハロゲン化芳香族またはヘテロ芳香族炭化水素を含む有機溶媒である。
より好ましい溶媒は、下記の群:置換および無置換の芳香族または直鎖状エーテル、例えば3-フェノキシトルエンまたはアニソール;置換および無置換アレーン誘導体、例えばシクロヘキシルベンゼン;置換および無置換芳香族または直鎖状エステル、例えば安息香酸ブチルまたはp-トルイル酸エチル;置換または無置換インダン、例えばヘキサメチルインダン;置換および無置換の芳香族または直鎖状ケトン、例えばジシクロヘキシルメタノン;置換および無置換ヘテロ環、例えばピロリジノン、ピリジン、ピラジン;他のフッ素化または塩素化芳香族炭化水素、置換または無置換ナフタレン、例えばアルキル置換ナフタレン、例えば1-エチルナフタレンのうちの1種から選択することができる。
特に好ましい溶媒は、例えば1-エチルナフタレン、2-エチルナフタレン、2-プロピルナフタレン、2-(1-メチルエチル)-ナフタレン、1-(1-メチルエチル)-ナフタレン、2-ブチルナフタレン、1,6-ジメチルナフタレン、2,2’-ジメチルビフェニル、3,3’-ジメチルビフェニル、1-アセチルナフタレン,1,2,3,4-テトラメチルベンゼン、1,2,3,5-テトラメチルベンゼン、1,2,4,5-テトラメチルベンゼン、1,2,4-トリクロロベンゼン、1,2-ジヒドロナフタレン、1,2-ジメチルナフタレン、1,3-ベンゾジオキソール、1,3-ジイソプロピルベンゼン、1,3-ジメチルナフタレン、1,4-ベンゾジオキサン、1,4-ジイソプロピルベンゼン、1,4-ジメチルナフタレン、1,5-ジメチルテトラリン、1-ベンゾチオフェン、チアナフタレン、1-ブロモナフタレン、1-クロロメチルナフタレン、1-メトキシナフタレン、1-メチルナフタレン、2-ブロモ-3-ブロモメチルナフタレン、2-ブロモメチルナフタレン、2-ブロモナフタレン、2-エトキシナフタレン、2-イソプロピルアニソール、3,5-ジメチルアニソール、5-メトキシインダン、5-メトキシインドール、5-tert-ブチル-m-キシレン、6-メチルキノリン、8-メチルキノリン、アセトフェノン、ベンゾチアゾール、ベンジルアセテート、ブチルフェニルエーテル、安息香酸ブチル、p-トルイル酸エチル、シクロヘキシルベンゼン、デカヒドロナフトール、ジメトキシトルエン、3-フェノキシトルエン、ジフェニルエーテル、プロピオフェノン、ヘキシルベンゼン、ヘキサメチルインダン、イソクロマン、フェニルアセテート、プロピオフェノン、ベラトロール、ピロリジノン、N,N-ジブチルアニリン、ヘキサン酸シクロヘキシル、イソ吉草酸メンチル、ジシクロヘキシルメタノン、ラウリン酸エチル、デカン酸エチルである。
本発明のインクは、前述の成分、特に機能性有機材料および溶媒以外に、さらなる添加剤および加工助剤を含んでもよい。これらには、とりわけ、表面活性物質(界面活性剤)、滑沢剤およびグリース、粘度を調整する添加剤、伝導性を増加させる添加剤、分散剤、疎水化剤、接着促進剤、流動性向上剤、消泡剤、脱気剤、反応性または非反応性であってもよい希釈剤、充填剤、補助剤、加工助剤、染料、顔料、安定剤、増感剤、ナノ粒子、ならびに阻害剤が含まれる。
上記で言及した材料に加えて、本発明による有機エレクトロルミネッセンスデバイスは、少なくとも1つのアノード、少なくとも1つのカソードおよび1つ以上の基板を含んでいてもよい。電極(カソード、アノード)は、それらのバンドエネルギーが、高効率な電子または正孔注入を確保するために隣接する有機層に可能な限り近くなるように対応するようなやり方で、本発明の目的のために選択される。
アノードのための好ましい材料は、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化スズ(SnO)、ZnO、InO、アルミニウム亜鉛酸化物(AlZnO)、ならびに酸化亜鉛でドープされたAlおよびIn亜鉛酸化物、マグネシウムインジウム酸化物およびニッケルタングステン酸化物などの他の金属酸化物から選択されるが、それらに限定されない金属酸化物である。金属窒化物、例えば窒化ガリウム、および金属セレン化物、例えばセレン化亜鉛、および金属硫化物、例えば硫化亜鉛を使用することもできる。アノードのために使用することができるさらなる材料は、電気伝導性ポリマー、例えばポリチオフェンおよびポリピロールである。
アノードは、透明、不透明、または反射性であってもよい。アノードは、中間的状態を取ることもでき、例えば部分的に反射性であり、かつ部分的に透明であってもよい。
アノードが、部分的に不透明であるか、またはごく部分的に透明である場合、さらなる伝導性材料を使用することができる。不透明であるか、または部分的に透明なアノードに好ましい材料は、Au、Ir、Mo、Pd、Pt、Cu、Ag、Sn、C、Al、V、Fe、Co、Ni、W、およびそれらの混合物から選択されるが、それらに限定されない。伝導性材料は、前述の通りのさらなる伝導性材料と、例えばIn-Cuと混合することもできる。
アノードは、好ましくは透明であり、アノードのために特に好ましい材料は、ITOである。ボトムエミッションデバイスの場合、ガラスまたはプラスチックは、好ましくはITOで被覆される。トップエミッションデバイスの場合、アノードは、好ましくは反射性材料を含む。当業者に公知のさらなる材料を、アノードのために使用することができる。
基板およびアノードの可撓性の透明な組合せは、例えばUS5844363B2およびUS6602540B2に記載されている。
カソードは、透明、不透明、または反射性であってもよい。カソードは、低仕事関数を有する金属または合金から選択される。4.0eV未満の仕事関数を有する好ましい金属、合金または伝導性化合物または材料が使用される。特に好ましいカソードは、Ba、Ca、Sr、Yb、Ga、Cd、Si、Ta、Sb、Zn、Mg、Al、In、Li、Na、Cs、Ag、2種以上の元素の混合物、例えばMg/AlもしくはAl/LiもしくはAl/Sc/LiもしくはMg/Agを含む合金など、または金属酸化物、例えばITOもしくはIZOなどから選択されるが、それらに限定されない。
薄い誘電体層を形成するために使用されるカソードのためのさらなる好ましい材料は、LiF、LiO、BaF、MgO、またはNaFと混合される金属から選択される。典型的な組合せは、LiF/Alである。
最上部にITO層を有するMg/Alカソードは、US5703436、US5707745、US6548956B2、US6576134B2に記載されている。Mg/Ag合金は、US4885221に記載されている。
基板は剛性または可撓性であってもよい。基板は、透明、半透明、不透明または反射性であってもよい。使用される材料は、ガラス、プラスチック、セラミックまたは金属箔であってもよく、好ましくは、プラスチックおよび金属箔が可撓性基板のために使用される。しかし、半導体材料、例えばシリコンウェハーもしくは印刷回路基板(PCB)材料なども、導電路の生成を簡素化するために使用することができる。他の基板を使用することもできる。
使用されるガラスは、例えば、ソーダ石灰ガラス、BaもしくはSr含有ガラス、鉛ガラス、アルミニウムケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス、Baホウケイ酸ガラス、または石英であってもよい。
プラスチックプレートは、例えばポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリエーテルスルフィド樹脂またはポリスルホン樹脂からなってもよい。
透明膜については、例えばポリエチレン、エチレンビニルアセテートコポリマー、エチレンビニルアルコールコポリマー、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、PVC、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、テトラフルオロエチレンペルフルオロアルキルビニルエーテルコポリマー、ポリフッ化ビニル、テトラフルオロエチレンエチレンコポリマー、テトラフルオロエチレンヘキサフルオロプロピレンコポリマー、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミドまたはポリエーテルイミドが使用される。
基板には、疎水性層が提供される。基板は、好ましくは透明である。
ここで言及したもの以外の他の材料を使用することもできる。好適な材料は、当業者に公知である。
既に適用された基板または機能層への本発明のインクの適用後に、溶媒を乾燥させるために乾燥工程が行われる。乾燥は、好ましくは、気泡が形成されないようにし、均一なコーティングを得るために、相対的に低温度で、相対的に長期間にわたって行うことができる。ここで乾燥は、好ましくは10-6mbar~1mbarの範囲、より好ましくは10-6mbar~10-2mbarの範囲、最も好ましくは10-6mbar~10-4mbarの範囲の圧力で行うことができる。乾燥方法中、基板の温度は、-5℃~40℃で変わってもよい。
さらに、その方法を数回反復して、異なるまたは同じ機能層を形成してもよい。ここで、形成された機能層の架橋を、例えばEP0637899A1に開示されている通り、その溶解を防止するために行うこともできる。
本発明はさらに、インクAおよびインクBの少なくとも2種の異なるインクを含有するインクのキットであって、
- インクAが、少なくとも第1の機能性有機材料Aおよび少なくとも第1の有機溶媒Aを含有し、
- インクBが、少なくとも第2の機能性有機材料Bおよび少なくとも第2の有機溶媒Bを含有し、
- 第1の機能性有機材料Aおよび第2の機能性有機材料Bが異なり、
両方のインクが混合されると、少なくとも第1の機能性有機材料A、第2の機能性有機材料B、少なくとも第1の有機溶媒Aおよび少なくとも第2の有機溶媒Bを含有する1種のインクを生じることを特徴とする、キットに関する。
好ましい態様では、第1の有機溶媒Aおよび第2の有機溶媒Bは異なる。
本発明はさらに、少なくとも第1の機能性有機材料A、第2の機能性有機材料B、少なくとも第1の有機溶媒Aおよび少なくとも第2の有機溶媒Bを含有するインクを調製するための方法であって、
少なくとも第1の機能性有機材料Aおよび少なくとも第1の有機溶媒Aを含有するインクA、ならびに
少なくとも第2の機能性有機材料Bおよび少なくとも第2の有機溶媒Bを含有するインクB
が混合され、
第1の機能性有機材料Aおよび第2の機能性有機材料Bが異なる
ことを特徴とする、方法に関する。
本発明はまた、少なくとも1つの層が、本発明の方法を使用して調製されることを特徴とする、電子デバイス、好ましくは有機発光ダイオード(OLED)に関する。
電子デバイスは、アノード、カソードおよびそれらの間の少なくとも1つの機能層を含むデバイスを意味すると解釈され、この機能層は、少なくとも1種の機能性有機材料を含む。
有機電子デバイスは、好ましくは、有機発光ダイオード(OLED)、有機集積回路(O-IC)、有機電界効果トランジスタ(O-FET)、有機薄膜トランジスタ(O-TFT)、有機発光トランジスタ(O-LET)、有機太陽電池(O-SC)、光起電性(OPV)電池、有機光学検査器、有機光受容器、有機電場消光デバイス(O-FQD)、有機電気センサー、発光電子化学電池(LEC)、または有機レーザーダイオード(O-レーザー)、より好ましくは有機発光ダイオード(OLED)から選択される。
驚くべきことに、本願の方法を適用することにより、異なるインクの成分は、乾燥させる前にごく短時間で合わせられることが判明した。結果的に、成分、特に反応性成分の間で生じる可能性がある反応を、大幅に回避することができる。
さらに、インクの1つの成分が、印刷に好適な溶媒に不溶性であるか、またはこの溶媒において多形を形成し得る場合、この成分を保存し、別の溶媒中で処理し、乾燥直前に印刷に好適な溶媒と合わせることができた。結果として、保存中のインクにおける組成物の沈殿を、防止することができる。
加えて、上記および例に示される通り、本発明の印刷方法を使用することにより、従来の印刷方法と比較して低減された数のインクで、例えばフルカラーOLEDディスプレイを製造することが可能である。結果として、OLEDディスプレイの調製を簡素化することができ、装置および組み立て方法のコストを低減することが可能である。
これらの前述の利点は、その他の電気的特性を損なうことなく達成される。
本発明を、例を参照しながら、それによって制限されることなく、以下により詳細に説明する。
[例]
例では、以下の材料が使用される。
WO2016/107668A1に記載されている通り、HTM-1は、ポリマー(即ちポリマーP2)であり、DP-1は、塩(即ち塩D1)である。
例において使用される残りの材料は、以下の表1に示される。
Figure 2024528219000019
比較例1
従来の印刷方法を使用する赤色/緑色/青色パネルの調製
3つの異なるピクセルタイプA、BおよびCを含む基板を準備した。材料HTM-1およびDP-1を異なる比でそれぞれ含有する3種のインク、即ちインクA、インクB、およびインクCを使用する、正孔注入層(HIL)を調製した。全ての3つのピクセルタイプについて1種のインク、即ちインクDを使用する、正孔輸送層(HTL)を調製した。3種の異なるインク、即ちインクE、インクF、およびインクGを使用する、発光層(EML)を調製した。以下の表2から分かる通り、そのような従来のR/G/Bパネルを組み立てるためには、合計7つの異なるタイプのインクが必要とされる。デバイスの組み立て方法は、図1に示される。
Figure 2024528219000020
例1
赤色/緑色発光性層の調製
1:3:1比の材料H1:H2:G-DP1を含有するインクHを、3-フェノキシトルエン(3-PT)中、濃度20g/Lで調製した。材料R-DP1を含有するインクIを、3-PT中、濃度10g/Lで調製した。2つのピクセルのために使用した各インクの体積は、以下の表3に示される、両方のピクセル、即ちピクセルAおよびピクセルBのフォトルミネセンス画像は、図2に示される。分かる通り、2種のインク、即ちインクH(G-EML)およびインクI(赤色ドーパント)が同じピクセルに別個に印刷されるピクセルBを調製し、生じるピクセルBは、赤色光を発光する。
Figure 2024528219000021
例2
本発明の方法による赤色/緑色/青色パネルの調製
(1)正孔注入層(HIL)の調製
ピクセルタイプA、BおよびCを含む基板を準備した。正孔輸送材料HTM-1を、3-PT中、濃度10g/Lで含有するインクJを調製した。p-ドーパント材料DP-1を、3-PT中、濃度1g/Lで含有するインクKを調製した。各ピクセルにおいて使用される各インクの体積は、以下の表4に示される。
異なるピクセルにおいて異なる液滴体積のインクJおよびインクKが印刷されるような異なるドーパント比を達成して、様々な正孔注入および正孔輸送特性を達成することができる。
様々な体積の両方のインクが印刷される、様々な厚さを達成することができる。
Figure 2024528219000022
HIL層が異なるピクセルに印刷された後、溶媒を、真空チャンバ内で圧力10-5mbarにおいて除去し、次に225℃の温度で30分間アニーリングした。
(2)正孔輸送層(HTL)の調製
正孔輸送材料HTM-1を、3-PT中、濃度8g/Lで含有するインクJを使用して、正孔注入層の最上部に正孔輸送層(HTL)層を印刷した。ピクセル毎に使用したインクの体積(pL)は、以下の表5に示される。
Figure 2024528219000023
(3)発光層(EML)の調製
1:3:1比の材料H1:H2:G-DP1を含有するインクH(G-EMLインク)を、3-PT中、濃度20g/Lで調製した。赤色ドーパント材料R-DP1を含有するインクIを、3-PT中、濃度10g/Lで調製した。99:1比の材料H3:B-DP1を含有するインクM(B-EML)を、3-PT中、濃度12g/Lで調製した。異なるピクセルにおいて使用した各インクの体積(pL)は、以下の表6に示される。様々な液滴体積によって、様々な厚さおよび発光色を達成することができる。
Figure 2024528219000024
組み立て方法は、図3に示される。R/G/Bパネルを組み立てるのに、合計わずか5つの異なるタイプのインクで済み、このことは装置コストの低減という大きな利益を示している。
例3
R/G/B/W発光性層の調製
(1)正孔注入層(HIL)の調製
ピクセルタイプA、B、C、およびDを含む基板を準備した。正孔輸送材料HTM-1を含有するインクJを、3-PT中、濃度10g/Lで調製した。p-ドーパント材料DP-1を含有するインクKを、3-PT中、濃度1g/Lで調製した。異なるピクセルにおいて使用した各インクの体積は、以下の表7に示される。異なるピクセルにおいて異なる液滴体積のインクJおよびインクKが印刷されるような異なるドーパント比を達成して、様々な正孔注入および正孔輸送特性を達成することができる。
Figure 2024528219000025
HIL層が異なるピクセルに印刷された後、溶媒を、真空チャンバ内で圧力10-5mbarにおいて除去し、次に225℃の温度で30分間アニーリングした。
(2)正孔輸送層(HTL)の調製
正孔輸送材料HTM-1を、3-PT中、濃度8g/Lで含有するインクJを使用して、正孔注入層の最上部に正孔輸送層(HTL)層を印刷した。ピクセル毎に使用したインクの体積(pL)は、以下の表8に示される。
Figure 2024528219000026
(3)発光層(EML)の調製
33:66:1比の材料H1:H2:B-DP1を含有するインクM(B-EML)を、3-PT中、濃度12g/Lで調製した。緑色ドーパント材料(G-DP1)を含有するインクN(G-DP1)を、3-PT中、濃度10g/Lで調製した。赤色ドーパント材料R-DP1を含有するインクOを、3-PT中、濃度2g/Lで調製した。異なるピクセルにおいて使用した各インクの体積(pL)は、以下の表9に示される。様々な液滴体積によって、様々な厚さおよび発光色を達成することができる。
Figure 2024528219000027
組み立て方法は、図4に示される。R/G/B/Wパネルを組み立てるのに、合計わずか5つの異なるタイプのインクで済む。比較として、そのようなR/G/B/Wパネルを組み立てるための従来の組み立て方法は、8種のインクを必要とするはずである。これにより、本発明の方法は、装置コストの低減に関する大きな利益、およびパネルピクセル設計に関するより良好な柔軟性を有していることが、明らかに実証される。

Claims (38)

  1. (a)第1のピクセルタイプAおよび第2のピクセルタイプBの、少なくとも2つの異なるピクセルタイプを有する基板を準備する工程、
    (b)少なくとも1種の機能性有機材料Aおよび少なくとも1種の有機溶媒Aを含有する第1のインクAを、ピクセルタイプAに、または前記少なくとも2つの異なるピクセルタイプAおよびBに印刷する工程、
    (c)前記機能性有機材料Aとは異なる少なくとも1種の機能性有機材料Bおよび少なくとも1種の有機溶媒Bを含有する第2のインクBを、前記少なくとも2つの異なるピクセルタイプAおよびBに印刷する工程、ならびに
    (d)その後、前記異なるピクセルタイプを乾燥させる工程
    を含む、印刷方法。
  2. - 前記第1のインクAが、前記少なくとも2つの異なるピクセルタイプAおよびBに印刷され、
    - 前記第2のインクBが、前記少なくとも2つの異なるピクセルタイプAおよびBに印刷される
    ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記基板が、第1のピクセルタイプA、第2のピクセルタイプBおよび第3のピクセルタイプCの、少なくとも3つの、好ましくは3つの異なるピクセルタイプを有することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. - 前記第1のインクAが、前記少なくとも3つの異なるピクセルタイプA、BおよびCに印刷され、
    - 前記第2のインクBが、前記少なくとも3つの異なるピクセルタイプA、BおよびCに印刷される
    ことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. - 前記第1のインクAが、前記3つの異なるピクセルタイプA、BおよびCに印刷され、
    - 前記第2のインクBが、前記3つの異なるピクセルタイプA、BおよびCに印刷される
    ことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  6. 前記第1のインクAが、機能性有機材料としての少なくとも1種の正孔輸送性材料、および少なくとも1種の有機溶媒Aを含有することを特徴とする、請求項4または5に記載の方法。
  7. 前記少なくとも1種の正孔輸送性材料が、ポリマー材料であることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 前記第2のインクBが、機能性有機材料としての少なくとも1種のドーパント、および少なくとも1種の溶媒Bを含有することを特徴とする、請求項4~7の何れか1項に記載の方法。
  9. 前記少なくとも1種のドーパントが、3,000g/mol以下の分子量を有する低分子量材料であることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 前記少なくとも3つの異なるピクセルタイプA、BおよびCに印刷される前記第1のインクAの量が、ピクセルタイプ毎に異なることを特徴とする、請求項4~9の何れか1項に記載の方法。
  11. 前記少なくとも3つの異なるピクセルタイプA、BおよびCに印刷される前記第2のインクBの量が、ピクセルタイプ毎に異なることを特徴とする、請求項4または10の何れか1項に記載の方法。
  12. - 前記第1のインクAが、ピクセルタイプAに印刷され、
    - 前記第2のインクBが、ピクセルタイプAおよびBに印刷される
    ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  13. - 前記第1のインクAが、ピクセルタイプAに印刷され、
    - 前記第2のインクBが、ピクセルタイプAおよびBに印刷され、
    - 前記機能性有機材料AおよびBとは異なる少なくとも1種の機能性有機材料C、ならびに少なくとも1種の有機溶媒Cを含有する第3のインクCが、ピクセルタイプCに印刷される
    ことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  14. 前記第1のインクA、前記第2のインクBおよび前記第3のインクCが、それぞれ、機能性有機材料としての少なくとも1種の発光材料、および少なくとも1種の溶媒を含有することを特徴とする、請求項13に記載の方法。
  15. 前記第1のインクA、前記第2のインクBおよび前記第3のインクCの前記少なくとも1種の発光材料のそれぞれが、蛍光発光材料およびリン光発光材料からなる群から選択されることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  16. 前記第1のインクAの発光材料Aが、赤色光を発光する発光材料、好ましくは赤色光を発光するリン光発光材料であることを特徴とする、請求項14または15に記載の方法。
  17. 前記第2のインクBの発光材料Bが、緑色光を発光する発光材料、好ましくは緑色光を発光するリン光発光材料であることを特徴とする、請求項14~16の何れか1項に記載の方法。
  18. 前記第3のインクCの発光材料Cが、青色光を発光する発光材料、好ましくは青色光を発光する蛍光発光材料であることを特徴とする、請求項14~17の何れか1項に記載の方法。
  19. 前記第1のインクA、前記第2のインクBおよび前記第3のインクCの前記発光材料が、3,000g/mol以下の分子量を有する低分子量材料であることを特徴とする、請求項14~18の何れか1項に記載の方法。
  20. 前記機能性有機材料A、BおよびCとは異なる少なくとも1種の機能性有機材料D、ならびに少なくとも1種の有機溶媒Dを含有する第4のインクDが、ピクセルタイプA、Bおよび/またはCに印刷され、好ましくはピクセルタイプA、BおよびCに印刷されることを特徴とする、請求項13~19の何れか1項に記載の方法。
  21. 前記少なくとも1種の機能性有機材料Dが、マトリックス材料であることを特徴とする、請求項20に記載の方法。
  22. (a)第1のピクセルタイプA、第2のピクセルタイプB、第3のピクセルタイプCおよび第4のピクセルタイプDの、少なくとも4つの異なるピクセルタイプを有する基板を準備する工程、
    (b)少なくとも1種の機能性有機材料Aおよび少なくとも1種の有機溶媒Aを含有する第1のインクAを、前記少なくともピクセルタイプA、B、CおよびDに印刷する工程、
    (c)前記機能性有機材料Aとは異なる少なくとも1種の機能性有機材料B、および少なくとも1種の有機溶媒Bを含有する第2のインクBを、前記少なくとも3つの異なるピクセルタイプB、CおよびDに印刷する工程、
    (d)前記機能性有機材料AおよびBとは異なる少なくとも1種の機能性有機材料C、ならびに少なくとも1種の有機溶媒Cを含有する第3のインクCを、前記少なくともピクセルタイプCおよびDに印刷する工程、ならびに
    (e)その後、前記異なるピクセルタイプを乾燥させる工程
    を含む、請求項1~19の何れか1項に記載の方法。
  23. インクAおよびインクBを同じピクセルタイプに印刷することにより、少なくとも第1の機能性有機材料A、第2の機能性有機材料B、少なくとも第1の有機溶媒Aおよび少なくとも第2の有機溶媒Bを含有する1種のインクを生じることを特徴とする、請求項1~22の何れか1項に記載の方法。
  24. 対応する前記インクにおける前記機能性有機材料A、B、Cおよび/またはDの含有量が、前記インクの総重量を基準として、それぞれ、0.001~20重量%の範囲、好ましくは0.01~10重量%の範囲、より好ましくは0.1~5重量%の範囲、最も好ましくは0.3~5重量%の範囲であることを特徴とする、請求項1~23の何れか1項に記載の方法。
  25. 前記有機溶媒A、B、Cおよび/またはDが、100~400℃の範囲、好ましくは200~350℃の範囲、より好ましくは225~325℃の範囲、最も好ましくは250~300℃の範囲の沸点を有することを特徴とする、請求項1~24の何れか1項に記載の方法。
  26. 前記機能性有機材料A、B、Cおよび/またはDが、それぞれ、対応する前記有機溶媒において、5g/l以上、好ましくは10g/l以上の溶解度を有することを特徴とする、請求項1~25の何れか1項に記載の方法。
  27. 前記第1、第2、任意の第3および任意の第4のインクが、それぞれ、0.8~50mPa・sの範囲、好ましくは1~40mPa・sの範囲、より好ましくは2~15mPa・sの範囲の粘度を有することを特徴とする、請求項1~26の何れか1項に記載の方法。
  28. 前記第1、第2、任意の第3および任意の第4のインクが、それぞれ、15~70mN/mの範囲、好ましくは10~50mN/mの範囲、より好ましくは20~40mN/mの範囲の表面張力を有することを特徴とする、請求項1~27の何れか1項に記載の方法。
  29. 前記印刷方法が、インクジェット印刷方法であることを特徴とする、請求項1~28の何れか1項に記載の方法。
  30. 前記インクジェット印刷方法が、電子デバイスの機能層、好ましくは有機発光ダイオード(OLED)の機能層を製造するために使用されることを特徴とする、請求項29に記載の方法。
  31. 前記機能層が、正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)、発光性層(EML)、電子輸送層(ETL)または電子注入層(EIL)、好ましくは正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)または発光性層(EML)であることを特徴とする、請求項30に記載の方法。
  32. 一対の電極の間に少なくとも正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)および発光性層(EML)を含有するOLEDを製造するための方法であって、前記正孔注入層(HIL)が、請求項4~11の何れか1項に記載の方法に従って製造されることを特徴とする、方法。
  33. 前記正孔輸送層(HTL)が、請求項1に記載の第1のインクAを使用することによって製造されることを特徴とする、請求項32に記載の方法。
  34. 前記発光性層(EML)が、請求項12~21の何れか1項に記載の方法に従って製造されることを特徴とする、請求項32および33に記載の方法。
  35. 前記OLEDが、フルカラーOLEDであることを特徴とする、請求項32~34の何れか1項に記載の方法。
  36. インクAおよびインクBの少なくとも2種の異なるインクを含有するインクのキットであって、
    - インクAが、少なくとも第1の機能性有機材料Aおよび少なくとも第1の有機溶媒Aを含有し、
    - インクBが、少なくとも第2の機能性有機材料Bおよび少なくとも第2の有機溶媒Bを含有し、
    - 前記第1の機能性有機材料Aおよび前記第2の機能性有機材料Bが異なり、
    両方のインクが混合されると、少なくとも第1の機能性有機材料A、第2の機能性有機材料B、少なくとも第1の有機溶媒Aおよび少なくとも第2の有機溶媒Bを含有する1種のインクを生じることを特徴とする、キット。
  37. 前記第1の有機溶媒Aおよび前記第2の有機溶媒Bが異なることを特徴とする、請求項36に記載のキット。
  38. 少なくとも第1の機能性有機材料A、第2の機能性有機材料B、少なくとも第1の有機溶媒Aおよび少なくとも第2の有機溶媒Bを含有するインクを調製するための方法であって、
    少なくとも第1の機能性有機材料Aおよび少なくとも第1の有機溶媒Aを含有するインクA、ならびに
    少なくとも第2の機能性有機材料Bおよび少なくとも第2の有機溶媒Bを含有するインクB
    が混合され、
    前記第1の機能性有機材料Aおよび前記第2の機能性有機材料Bが異なる
    ことを特徴とする、方法。
JP2024506716A 2021-08-02 2022-08-01 インクを組み合わせることによる印刷方法 Pending JP2024528219A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP21189029 2021-08-02
EP21189029.8 2021-08-02
PCT/EP2022/071494 WO2023012084A1 (en) 2021-08-02 2022-08-01 A printing method by combining inks

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024528219A true JP2024528219A (ja) 2024-07-26

Family

ID=77447698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2024506716A Pending JP2024528219A (ja) 2021-08-02 2022-08-01 インクを組み合わせることによる印刷方法

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP2024528219A (ja)
KR (1) KR20240045247A (ja)
CN (1) CN117730638A (ja)
WO (1) WO2023012084A1 (ja)

Family Cites Families (189)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL124075C (ja) 1959-04-09
US3526501A (en) 1967-02-03 1970-09-01 Eastman Kodak Co 4-diarylamino-substituted chalcone containing photoconductive compositions for use in electrophotography
US3567450A (en) 1968-02-20 1971-03-02 Eastman Kodak Co Photoconductive elements containing substituted triarylamine photoconductors
US3615404A (en) 1968-04-25 1971-10-26 Scott Paper Co 1 3-phenylenediamine containing photoconductive materials
US3717462A (en) 1969-07-28 1973-02-20 Canon Kk Heat treatment of an electrophotographic photosensitive member
BE756943A (fr) 1969-10-01 1971-03-16 Eastman Kodak Co Nouvelles compositions photoconductrices et produits les contenant, utilisables notamment en electrophotographie
US4127412A (en) 1975-12-09 1978-11-28 Eastman Kodak Company Photoconductive compositions and elements
JPS54110837A (en) 1978-02-17 1979-08-30 Ricoh Co Ltd Electrophotographic photoreceptor
JPS5646234A (en) 1979-09-21 1981-04-27 Ricoh Co Ltd Electrophotographic receptor
US4356429A (en) 1980-07-17 1982-10-26 Eastman Kodak Company Organic electroluminescent cell
US4539507A (en) 1983-03-25 1985-09-03 Eastman Kodak Company Organic electroluminescent devices having improved power conversion efficiencies
JPS61210363A (ja) 1985-03-15 1986-09-18 Canon Inc 電子写真感光体
US4885221A (en) 1986-12-06 1989-12-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Electrophotography apparatus and electrophtographic process for developing positive image from positive or negative film
US4885211A (en) 1987-02-11 1989-12-05 Eastman Kodak Company Electroluminescent device with improved cathode
US4720432A (en) 1987-02-11 1988-01-19 Eastman Kodak Company Electroluminescent device with organic luminescent medium
US4769292A (en) 1987-03-02 1988-09-06 Eastman Kodak Company Electroluminescent device with modified thin film luminescent zone
JPS63295696A (ja) 1987-05-27 1988-12-02 Mitsubishi Electric Corp 陰極線管用螢光体
US5121029A (en) 1987-12-11 1992-06-09 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Electroluminescence device having an organic electroluminescent element
JPH02282263A (ja) 1988-12-09 1990-11-19 Nippon Oil Co Ltd ホール輸送材料
JP2727620B2 (ja) 1989-02-01 1998-03-11 日本電気株式会社 有機薄膜el素子
US5130603A (en) 1989-03-20 1992-07-14 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Organic electroluminescence device
US5077142A (en) 1989-04-20 1991-12-31 Ricoh Company, Ltd. Electroluminescent devices
US4950950A (en) 1989-05-18 1990-08-21 Eastman Kodak Company Electroluminescent device with silazane-containing luminescent zone
US5061569A (en) 1990-07-26 1991-10-29 Eastman Kodak Company Electroluminescent device with organic electroluminescent medium
JP2913116B2 (ja) 1990-11-20 1999-06-28 株式会社リコー 電界発光素子
JP3016896B2 (ja) 1991-04-08 2000-03-06 パイオニア株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子
EP0569827A2 (en) 1992-05-11 1993-11-18 Idemitsu Kosan Company Limited Organic electroluminescence device
US5529853A (en) 1993-03-17 1996-06-25 Sanyo Electric Co., Ltd. Organic electroluminescent element
DE4325885A1 (de) 1993-08-02 1995-02-09 Basf Ag Elektrolumineszierende Anordnung
US5837166A (en) 1993-09-29 1998-11-17 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Organic electroluminescence device and arylenediamine derivative
DE69412567T2 (de) 1993-11-01 1999-02-04 Hodogaya Chemical Co., Ltd., Tokio/Tokyo Aminverbindung und sie enthaltende Elektrolumineszenzvorrichtung
JPH07133483A (ja) 1993-11-09 1995-05-23 Shinko Electric Ind Co Ltd El素子用有機発光材料及びel素子
EP0676461B1 (de) 1994-04-07 2002-08-14 Covion Organic Semiconductors GmbH Spiroverbindungen und ihre Verwendung als Elektrolumineszenzmaterialien
JP2686418B2 (ja) 1994-08-12 1997-12-08 東洋インキ製造株式会社 ジアリールアミン誘導体、その製造方法及び用途
US6548956B2 (en) 1994-12-13 2003-04-15 The Trustees Of Princeton University Transparent contacts for organic devices
US5703436A (en) 1994-12-13 1997-12-30 The Trustees Of Princeton University Transparent contacts for organic devices
US5707745A (en) 1994-12-13 1998-01-13 The Trustees Of Princeton University Multicolor organic light emitting devices
US5608287A (en) 1995-02-23 1997-03-04 Eastman Kodak Company Conductive electron injector for light-emitting diodes
JPH08292586A (ja) 1995-04-21 1996-11-05 Hodogaya Chem Co Ltd 電子写真用感光体
US5708130A (en) 1995-07-28 1998-01-13 The Dow Chemical Company 2,7-aryl-9-substituted fluorenes and 9-substituted fluorene oligomers and polymers
EP0765106B1 (en) 1995-09-25 2002-11-27 Toyo Ink Manufacturing Co., Ltd. Light-emitting material for organic electroluminescence device, and organic electroluminescence device for which the light-emitting material is adapted
DE69735425T2 (de) 1996-08-12 2006-11-23 The Trustees Of Princeton University Nichtpolymeres biegsames organisches lichtemittierendes bauelement und herstellungsverfahren
US5844363A (en) 1997-01-23 1998-12-01 The Trustees Of Princeton Univ. Vacuum deposited, non-polymeric flexible organic light emitting devices
US5766779A (en) 1996-08-20 1998-06-16 Eastman Kodak Company Electron transporting materials for organic electroluminescent devices
US5735827A (en) 1996-09-26 1998-04-07 Becton, Dickinson And Company Needle assembly having locking enclosure
DE19646119A1 (de) 1996-11-08 1998-05-14 Hoechst Ag Elektrolumineszenzvorrichtung
US6344283B1 (en) 1996-12-28 2002-02-05 Tdk Corporation Organic electroluminescent elements
JPH11837A (ja) 1997-06-11 1999-01-06 Tokin Corp 誘電体共振器の端子組立装置
US5843607A (en) 1997-10-02 1998-12-01 Xerox Corporation Indolocarbazole photoconductors
US5952115A (en) 1997-10-02 1999-09-14 Xerox Corporation Electroluminescent devices
US5942340A (en) 1997-10-02 1999-08-24 Xerox Corporation Indolocarbazole electroluminescent devices
KR100841842B1 (ko) 1998-09-09 2008-06-27 이데미쓰 고산 가부시키가이샤 유기 전자발광 소자 및 페닐렌디아민 유도체
US6830828B2 (en) 1998-09-14 2004-12-14 The Trustees Of Princeton University Organometallic complexes as phosphorescent emitters in organic LEDs
GB9822963D0 (en) 1998-10-20 1998-12-16 Agner Erik Improvements in or relating to chromatography
US6208075B1 (en) 1998-11-05 2001-03-27 Eastman Kodak Company Conductive fluorocarbon polymer and method of making same
US6208077B1 (en) 1998-11-05 2001-03-27 Eastman Kodak Company Organic electroluminescent device with a non-conductive fluorocarbon polymer layer
US6361886B2 (en) 1998-12-09 2002-03-26 Eastman Kodak Company Electroluminescent device with improved hole transport layer
US6020078A (en) 1998-12-18 2000-02-01 Eastman Kodak Company Green organic electroluminescent devices
US6066357A (en) 1998-12-21 2000-05-23 Eastman Kodak Company Methods of making a full-color organic light-emitting display
US6127004A (en) 1999-01-29 2000-10-03 Eastman Kodak Company Forming an amorphous fluorocarbon layer in electroluminescent devices
DE60031729T2 (de) 1999-05-13 2007-09-06 The Trustees Of Princeton University Lichtemittierende, organische, auf elektrophosphoreszenz basierende anordnung mit sehr hoher quantenausbeute
KR100809132B1 (ko) 1999-09-21 2008-02-29 이데미쓰 고산 가부시키가이샤 유기 전자발광 소자 및 유기 발광 매체
CN1840607B (zh) 1999-12-01 2010-06-09 普林斯顿大学理事会 作为有机发光器件的磷光掺杂剂的l2mx形式的络合物
JP4876311B2 (ja) 2000-01-14 2012-02-15 東レ株式会社 発光素子
TW532048B (en) 2000-03-27 2003-05-11 Idemitsu Kosan Co Organic electroluminescence element
JP4024009B2 (ja) 2000-04-21 2007-12-19 Tdk株式会社 有機el素子
JP4048521B2 (ja) 2000-05-02 2008-02-20 富士フイルム株式会社 発光素子
US6645645B1 (en) 2000-05-30 2003-11-11 The Trustees Of Princeton University Phosphorescent organic light emitting devices
US20020121638A1 (en) 2000-06-30 2002-09-05 Vladimir Grushin Electroluminescent iridium compounds with fluorinated phenylpyridines, phenylpyrimidines, and phenylquinolines and devices made with such compounds
CN102041001B (zh) 2000-08-11 2014-10-22 普林斯顿大学理事会 有机金属化合物和发射转换有机电致磷光
JP4154139B2 (ja) 2000-09-26 2008-09-24 キヤノン株式会社 発光素子
JP4154138B2 (ja) 2000-09-26 2008-09-24 キヤノン株式会社 発光素子、表示装置及び金属配位化合物
JP4154140B2 (ja) 2000-09-26 2008-09-24 キヤノン株式会社 金属配位化合物
TW572993B (en) 2000-11-24 2004-01-21 Toray Industries Material for illuminant element and illuminant element using the same
US6479172B2 (en) 2001-01-26 2002-11-12 Xerox Corporation Electroluminescent (EL) devices
KR20030093240A (ko) 2001-03-16 2003-12-06 이데미쓰 고산 가부시키가이샤 방향족 아미노 화합물의 제조방법
WO2002077060A1 (de) 2001-03-24 2002-10-03 Covion Organic Semiconductors Gmbh Konjugierte polymere enthaltend spirobifluoren-einheiten und fluoren-einheiten und deren verwendung
US7071615B2 (en) 2001-08-20 2006-07-04 Universal Display Corporation Transparent electrodes
AU2002329813A1 (en) 2001-08-29 2003-03-18 The Trustees Of Princeton University Organic light emitting devices having carrier blocking layers comprising metal complexes
US7250226B2 (en) 2001-08-31 2007-07-31 Nippon Hoso Kyokai Phosphorescent compound, a phosphorescent composition and an organic light-emitting device
DE10143353A1 (de) 2001-09-04 2003-03-20 Covion Organic Semiconductors Konjugierte Polymere enthaltend Spirobifluoren-Einheiten und deren Verwendung
JP2003115387A (ja) 2001-10-04 2003-04-18 Junji Kido 有機発光素子及びその製造方法
US6835469B2 (en) 2001-10-17 2004-12-28 The University Of Southern California Phosphorescent compounds and devices comprising the same
US6863997B2 (en) 2001-12-28 2005-03-08 The Trustees Of Princeton University White light emitting OLEDs from combined monomer and aggregate emission
KR100691543B1 (ko) 2002-01-18 2007-03-09 주식회사 엘지화학 새로운 전자 수송용 물질 및 이를 이용한 유기 발광 소자
JP2003253145A (ja) 2002-02-28 2003-09-10 Jsr Corp 発光性組成物
JP4256182B2 (ja) 2002-03-14 2009-04-22 Tdk株式会社 有機el素子
SG128438A1 (en) 2002-03-15 2007-01-30 Sumitomo Chemical Co Polymer compound and polymer light emitting deviceusing the same
TWI287570B (en) 2002-05-28 2007-10-01 Sumitomo Chemical Co Polymer compound and polymer luminescent element using the same
DE10226899A1 (de) 2002-06-17 2003-12-24 Patent Treuhand Ges Fuer Elektrische Gluehlampen Mbh Vorrichtung zum Betreiben von Entladungslampen
JP4025137B2 (ja) 2002-08-02 2007-12-19 出光興産株式会社 アントラセン誘導体及びそれを利用した有機エレクトロルミネッセンス素子
DE60330696D1 (de) 2002-08-23 2010-02-04 Idemitsu Kosan Co Organische elektrolumineszenzvorrichtung und anthracenderivat
EP1551206A4 (en) 2002-10-09 2007-12-05 Idemitsu Kosan Co ORGANIC ELECTROLUMINESCENCE ELEMENT
JP4142404B2 (ja) 2002-11-06 2008-09-03 出光興産株式会社 芳香族アミン誘導体及びそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子
GB0226010D0 (en) 2002-11-08 2002-12-18 Cambridge Display Tech Ltd Polymers for use in organic electroluminescent devices
JP2004200162A (ja) 2002-12-05 2004-07-15 Toray Ind Inc 発光素子
EP1578885A2 (de) 2002-12-23 2005-09-28 Covion Organic Semiconductors GmbH Organisches elektrolumineszenzelement
DE10304819A1 (de) 2003-02-06 2004-08-19 Covion Organic Semiconductors Gmbh Carbazol-enthaltende konjugierte Polymere und Blends, deren Darstellung und Verwendung
DE10310887A1 (de) 2003-03-11 2004-09-30 Covion Organic Semiconductors Gmbh Matallkomplexe
EP2174932B1 (en) 2003-03-13 2019-07-03 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Nitrogen-containing heterocycle derivative and organic electroluminescent element using the same
JP4411851B2 (ja) 2003-03-19 2010-02-10 コニカミノルタホールディングス株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子
JP2004311184A (ja) 2003-04-04 2004-11-04 Junji Kido 多核型フェナントロリン誘導体よりなる電子輸送材料、電荷制御材料およびそれを用いた有機発光素子
KR20040089567A (ko) 2003-04-14 2004-10-21 가부시키가이샤 도요다 지도숏키 자외선의 생성을 억제하는 유기 전계발광소자 및 이 유기전계발광소자를 가진 조명 시스템
KR101162933B1 (ko) 2003-04-15 2012-07-05 메르크 파텐트 게엠베하 매트릭스 재료 및 방출 가능 유기 반도체의 혼합물, 그의 용도 및 상기 혼합물을 함유하는 전자 부품
US20040209116A1 (en) 2003-04-21 2004-10-21 Xiaofan Ren Organic light emitting devices with wide gap host materials
US20040209115A1 (en) 2003-04-21 2004-10-21 Thompson Mark E. Organic light emitting devices with wide gap host materials
EP1617710B1 (en) 2003-04-23 2015-05-20 Konica Minolta Holdings, Inc. Material for organic electroluminescent device, organic electroluminescent device, illuminating device and display
US7122958B2 (en) 2003-05-16 2006-10-17 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Light-emitting apparatus and method for forming the same
JP2004349138A (ja) 2003-05-23 2004-12-09 Toyota Industries Corp 有機電界発光素子及びその製造方法
EP1491568A1 (en) 2003-06-23 2004-12-29 Covion Organic Semiconductors GmbH Semiconductive Polymers
DE10328627A1 (de) 2003-06-26 2005-02-17 Covion Organic Semiconductors Gmbh Neue Materialien für die Elektrolumineszenz
EP1644459B1 (de) 2003-07-07 2017-08-23 Merck Patent GmbH Mischungen von organischen zur emission befähigten halbleitern und matrixmaterialien,sowie elektronikbauteile diese enthaltend
DE10337346A1 (de) 2003-08-12 2005-03-31 Covion Organic Semiconductors Gmbh Konjugierte Polymere enthaltend Dihydrophenanthren-Einheiten und deren Verwendung
DE10343606A1 (de) 2003-09-20 2005-04-14 Covion Organic Semiconductors Gmbh Weiß emittierende Copolymere, deren Darstellung und Verwendung
JP2005108556A (ja) 2003-09-29 2005-04-21 Tdk Corp 有機el素子及び有機elディスプレイ
DE10345572A1 (de) 2003-09-29 2005-05-19 Covion Organic Semiconductors Gmbh Metallkomplexe
US7795801B2 (en) 2003-09-30 2010-09-14 Konica Minolta Holdings, Inc. Organic electroluminescent element, illuminator, display and compound
US8142908B2 (en) 2003-10-01 2012-03-27 Sumitomo Chemical Company, Limited Polymer light-emitting material comprising a conjugated polymer and compound exhibiting light emission from the triplet excited state and polymer light-emitting device using the same
DE10349033A1 (de) 2003-10-22 2005-05-25 Covion Organic Semiconductors Gmbh Neue Materialien für die Elektrolumineszenz und deren Verwendung
US6824895B1 (en) 2003-12-05 2004-11-30 Eastman Kodak Company Electroluminescent device containing organometallic compound with tridentate ligand
US7029766B2 (en) 2003-12-05 2006-04-18 Eastman Kodak Company Organic element for electroluminescent devices
TW201235442A (en) 2003-12-12 2012-09-01 Sumitomo Chemical Co Polymer and light-emitting element using said polymer
DE102004008304A1 (de) 2004-02-20 2005-09-08 Covion Organic Semiconductors Gmbh Organische elektronische Vorrichtungen
US7326371B2 (en) 2004-03-25 2008-02-05 Eastman Kodak Company Electroluminescent device with anthracene derivative host
JP4466160B2 (ja) 2004-03-30 2010-05-26 Tdk株式会社 有機el素子及び有機elディスプレイ
US7790890B2 (en) 2004-03-31 2010-09-07 Konica Minolta Holdings, Inc. Organic electroluminescence element material, organic electroluminescence element, display device and illumination device
KR100787425B1 (ko) 2004-11-29 2007-12-26 삼성에스디아이 주식회사 페닐카바졸계 화합물 및 이를 이용한 유기 전계 발광 소자
DE102004020298A1 (de) 2004-04-26 2005-11-10 Covion Organic Semiconductors Gmbh Elektrolumineszierende Polymere und deren Verwendung
DE102004023277A1 (de) 2004-05-11 2005-12-01 Covion Organic Semiconductors Gmbh Neue Materialmischungen für die Elektrolumineszenz
CN100368363C (zh) 2004-06-04 2008-02-13 友达光电股份有限公司 蒽化合物以及包括此蒽化合物的有机电致发光装置
JP4862248B2 (ja) 2004-06-04 2012-01-25 コニカミノルタホールディングス株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置及び表示装置
DE102004031000A1 (de) 2004-06-26 2006-01-12 Covion Organic Semiconductors Gmbh Organische Elektrolumineszenzvorrichtungen
TW200613515A (en) 2004-06-26 2006-05-01 Merck Patent Gmbh Compounds for organic electronic devices
US20060094859A1 (en) 2004-11-03 2006-05-04 Marrocco Matthew L Iii Class of bridged biphenylene polymers
EP1655359A1 (de) 2004-11-06 2006-05-10 Covion Organic Semiconductors GmbH Organische Elektrolumineszenzvorrichtung
TW200639140A (en) 2004-12-01 2006-11-16 Merck Patent Gmbh Compounds for organic electronic devices
TW200639193A (en) 2004-12-18 2006-11-16 Merck Patent Gmbh Electroluminescent polymers and their use
CN102633656A (zh) 2005-01-05 2012-08-15 出光兴产株式会社 芳香族胺衍生物及使用了它的有机电致发光元件
KR100803125B1 (ko) 2005-03-08 2008-02-14 엘지전자 주식회사 적색 인광 화합물 및 이를 사용한 유기전계발광소자
JP4263700B2 (ja) 2005-03-15 2009-05-13 出光興産株式会社 芳香族アミン誘導体及びそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子
EP1860097B1 (en) 2005-03-18 2011-08-10 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Aromatic amine derivative and organic electroluminescence device utilizing the same
US20060222886A1 (en) 2005-04-04 2006-10-05 Raymond Kwong Arylpyrene compounds
WO2006118345A1 (ja) 2005-04-28 2006-11-09 Sumitomo Chemical Company, Limited 高分子化合物およびそれを用いた高分子発光素子
KR101289923B1 (ko) 2005-05-03 2013-07-25 메르크 파텐트 게엠베하 유기 전계발광 장치 및 그에 사용되는 붕산 및 보린산유도체
DE102005023437A1 (de) 2005-05-20 2006-11-30 Merck Patent Gmbh Verbindungen für organische elektronische Vorrichtungen
GB2445519B (en) 2005-10-07 2010-11-24 Sumitomo Chemical Co Copolymer and polymer light emitting device using the same
US7588839B2 (en) 2005-10-19 2009-09-15 Eastman Kodak Company Electroluminescent device
US20070092755A1 (en) 2005-10-26 2007-04-26 Eastman Kodak Company Organic element for low voltage electroluminescent devices
US20070092753A1 (en) 2005-10-26 2007-04-26 Eastman Kodak Company Organic element for low voltage electroluminescent devices
US7553558B2 (en) 2005-11-30 2009-06-30 Eastman Kodak Company Electroluminescent device containing an anthracene derivative
WO2007063754A1 (ja) 2005-12-01 2007-06-07 Nippon Steel Chemical Co., Ltd. 有機電界発光素子用化合物及び有機電界発光素子
DE102005058557A1 (de) 2005-12-08 2007-06-14 Merck Patent Gmbh Organische Elektrolumineszenzvorrichtung
DE102005058543A1 (de) 2005-12-08 2007-06-14 Merck Patent Gmbh Organische Elektrolumineszenzvorrichtungen
US7709105B2 (en) 2005-12-14 2010-05-04 Global Oled Technology Llc Electroluminescent host material
DE102006003710A1 (de) 2006-01-26 2007-08-02 Merck Patent Gmbh Elektrolumineszierende Materialien und deren Verwendung
JP4879591B2 (ja) 2006-01-26 2012-02-22 昭和電工株式会社 高分子発光材料、有機エレクトロルミネッセンス素子および表示装置
EP3569606B1 (en) 2006-02-10 2022-01-05 Universal Display Corporation Metal complexes of cyclometallated imidazo (1,2-f)phenanthridine and diimidazo (1,2-a; 1', 2'-c)quinazoline ligands and isoelectronic and benzannulated analogs thereof
KR100872692B1 (ko) 2006-03-06 2008-12-10 주식회사 엘지화학 신규한 안트라센 유도체 및 이를 이용한 유기 전자 소자
DE102006015183A1 (de) 2006-04-01 2007-10-04 Merck Patent Gmbh Materialien für organische Elektrolumineszenzvorrichtungen
JP4995475B2 (ja) 2006-04-03 2012-08-08 出光興産株式会社 ベンズアントラセン誘導体、及びそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子
US20070252517A1 (en) 2006-04-27 2007-11-01 Eastman Kodak Company Electroluminescent device including an anthracene derivative
KR20090007641A (ko) 2006-05-12 2009-01-19 메르크 파텐트 게엠베하 인데노플루오렌 중합체 기반 유기 반도체 물질
DE102006025777A1 (de) 2006-05-31 2007-12-06 Merck Patent Gmbh Neue Materialien für organische Elektrolumineszenzvorrichtungen
DE102006025846A1 (de) 2006-06-02 2007-12-06 Merck Patent Gmbh Neue Materialien für organische Elektrolumineszenzvorrichtungen
DE102006031990A1 (de) 2006-07-11 2008-01-17 Merck Patent Gmbh Neue Materialien für organische Elektrolumineszenzvorrichtungen
WO2008009343A1 (en) 2006-07-21 2008-01-24 Merck Patent Gmbh Copolymers of indenofluorene and thiophene
JPWO2008016018A1 (ja) 2006-08-04 2009-12-24 出光興産株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子用材料及びそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子
WO2008056746A1 (fr) 2006-11-09 2008-05-15 Nippon Steel Chemical Co., Ltd. Composé pour un dispositif électroluminescent organique et dispositif électroluminescent organique
JP2008124156A (ja) 2006-11-09 2008-05-29 Idemitsu Kosan Co Ltd 有機el材料含有溶液、有機el材料の薄膜形成方法、有機el材料の薄膜、有機el素子
JP4478166B2 (ja) 2006-11-09 2010-06-09 三星モバイルディスプレイ株式會社 有機金属錯体を含む有機膜を備えた有機発光素子
WO2008062773A1 (fr) 2006-11-20 2008-05-29 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Dispositif électroluminescent organique
DE102007002714A1 (de) 2007-01-18 2008-07-31 Merck Patent Gmbh Neue Materialien für organische Elektrolumineszenzvorrichtungen
JP4902381B2 (ja) 2007-02-07 2012-03-21 昭和電工株式会社 重合性化合物の重合体
DE102007024850A1 (de) 2007-05-29 2008-12-04 Merck Patent Gmbh Neue Materialien für organische Elektrolumineszenzvorrichtungen
TWI468489B (zh) 2007-05-29 2015-01-11 Nippon Steel & Sumikin Chem Co Organic electroluminescent element compounds and organic electroluminescent elements
JP4519946B2 (ja) 2007-05-30 2010-08-04 新日鐵化学株式会社 有機電界発光素子用化合物及び有機電界発光素子
US7645142B2 (en) 2007-09-05 2010-01-12 Vivant Medical, Inc. Electrical receptacle assembly
WO2009041635A1 (ja) 2007-09-28 2009-04-02 Idemitsu Kosan Co., Ltd. 有機el素子
DE102008017591A1 (de) 2008-04-07 2009-10-08 Merck Patent Gmbh Neue Materialien für organische Elektrolumineszenzvorrichtungen
EP2517278B1 (en) 2009-12-22 2019-07-17 Merck Patent GmbH Electroluminescent formulations
JP6119129B2 (ja) 2011-08-12 2017-04-26 株式会社リコー インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
WO2015166647A1 (ja) * 2014-04-30 2015-11-05 株式会社Joled 有機発光デバイスの機能層の形成方法及び有機発光デバイスの製造方法
WO2016107668A1 (de) 2014-12-30 2016-07-07 Merck Patent Gmbh Zusammensetzungen umfassend mindestens ein polymer und mindestens ein salz sowie elektrolumineszenzvorrichtungen enthaltend diese zusammensetzungen
CN104716162B (zh) 2015-03-24 2018-04-10 京东方科技集团股份有限公司 一种有机发光二极管显示面板及其制作方法、显示装置
JP2016184535A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 セイコーエプソン株式会社 発光装置の製造方法、発光装置および電子機器
CN107644951A (zh) 2017-10-20 2018-01-30 东莞理工学院 一种印刷oled显示屏的制备方法
CN107732021B (zh) * 2017-11-23 2019-09-03 京东方科技集团股份有限公司 一种有机电致发光器件及其制备方法和显示装置
CN109130494B (zh) 2018-08-17 2019-11-05 京东方科技集团股份有限公司 一种oled喷墨打印装置及对基板进行喷墨打印的方法
CN111509143A (zh) * 2019-05-21 2020-08-07 广东聚华印刷显示技术有限公司 功能薄膜及其制备方法、显示面板及打印系统

Also Published As

Publication number Publication date
KR20240045247A (ko) 2024-04-05
CN117730638A (zh) 2024-03-19
WO2023012084A1 (en) 2023-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102654992B1 (ko) Oled 제제에 대한 용매로서 비-방향족 사이클을 함유하는 에스테르
KR102436600B1 (ko) 유기 기능성 재료의 제형
EP3417033B1 (en) Formulation of an organic functional material
KR102427363B1 (ko) 유기 기능성 재료의 제형
KR102346774B1 (ko) 유기 기능성 재료의 제형
KR102451842B1 (ko) 유기 기능성 재료의 제형
EP3278377B1 (en) Formulation of an organic functional material comprising a siloxane solvent
KR102374183B1 (ko) 유기 기능성 재료의 제형
EP3360175B1 (en) Formulations comprising at least two organic semiconducting compounds and at least two solvents
US11603479B2 (en) Formulation of an organic functional material
KR20200125660A (ko) 유기 기능성 재료의 포뮬레이션
KR102666621B1 (ko) 유기 기능성 재료의 제형
KR102632027B1 (ko) 유기 기능성 재료의 제형
JP2024528219A (ja) インクを組み合わせることによる印刷方法
WO2023237458A1 (en) Method of printing a functional layer of an electronic device by combining inks
KR102486614B1 (ko) 유기 기능성 재료의 제형
KR102698061B1 (ko) 유기 기능성 재료의 제형
KR20190019138A (ko) 유기 기능성 재료의 제형
KR20230114756A (ko) 잉크 시스템 및 잉크젯 인쇄를 위한 방법