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JP2015171827A - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】気圧が低い場所での後進走行の登坂性能をより向上させる。
【解決手段】第1モータの上限回転数に基づくエンジンの上限回転数Nemax(mg1)と、プラネタリギヤのピニオンギヤの上限回転数に基づくエンジンの上限回転数Nemax(pin)と、エンジンの性能に基づく上限回転数Nemax(eg)と、の最小値をエンジンの許容上限回転数に設定し、その範囲内でエンジンを運転制御するものにおいて、シフトポジションSPがRポジションのときには、Dポジションのときの値以上の範囲で且つ気圧が低いほど大きくなる傾向にエンジンの上限回転数Nemax(pin)を設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ハイブリッド自動車に関し、詳しくは、エンジンと、第1モータと、車軸に連結された駆動軸とエンジンの出力軸と第1モータの回転軸とに3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤと、駆動軸に回転軸が接続された第2モータと、第1モータおよび第2モータと電力をやりとりするバッテリと、を備えるハイブリッド自動車に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車としては、エンジンと、第1回転電機と、車軸とエンジンの出力軸と第1回転電機の出力軸とにリングギヤとキャリアとサンギヤとが接続された動力分配機構(プラネタリ機構)と、車軸に出力軸が接続された第2回転電機と、第1回転電機や第2回転電機と電力をやりとりする蓄電装置とを備え、シフトポジションが後進レンジで傾斜度が傾斜度閾値以上のときには、充電開始SOC値や充電終了SOC値を通常の場合より低い値に設定し、SOC値が充電開始SOC値以下に低下するとエンジンを始動して第1回転電機による充電を開始してSOC値が充電終了SOC値以上に上昇すると強制充電を終了するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド自動車では、こうした制御により、エンジンの始動時期を遅らせることができ、エンジン始動による車軸への駆動力分配時期を遅らせて、坂道後進の走行持続距離を長くすることができる。
特開2010−221745号公報
こうしたハイブリッド自動車では、エンジンを運転しながら後進走行する際において、高地など気圧が低い場所では、エンジンの吸入空気の密度が低くなってエンジンのトルクが低下して出力パワーが低下し、バッテリのSOC値が低下しやすい。特に、気圧が低い場所で後進走行で登坂する際には、第2回転電機のパワー(消費電力)が大きくなってバッテリのSOC値がより低下しやすい。このため、バッテリのSOC値の過度の低下を抑制して、後進走行での登坂性能をより向上させる(登坂可能な距離を長くする)ことが要請されている。
本発明のハイブリッド自動車は、気圧が低い場所での後進走行の登坂性能をより向上させることを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車は、
エンジンと、第1モータと、車軸に連結された駆動軸と前記エンジンの出力軸と前記第1モータの回転軸とに3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤと、前記駆動軸に回転軸が接続された第2モータと、前記第1モータおよび前記第2モータと電力をやりとりするバッテリと、を備えるハイブリッド自動車であって、
前記プラネタリギヤのピニオンギヤの性能に基づく前記エンジンの上限回転数である第1上限回転数と、前記第1モータの性能に基づく前記エンジンの上限回転数である第2上限回転数と、の範囲内で前記エンジンが運転されるよう該エンジンを制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、後進走行時には、前記第1上限回転数および/または前記第2上限回転数を、前進走行時の値以上の範囲で気圧が低いほど高くなる傾向に設定する手段である、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド自動車では、プラネタリギヤのピニオンギヤの性能に基づくエンジンの上限回転数である第1上限回転数と、第1モータの性能に基づくエンジンの上限回転数である第2上限回転数と、の範囲内でエンジンが運転されるようエンジンを制御するものにおいて、後進走行時には、第1上限回転数および/または第2上限回転数を、前進走行時の値以上の範囲で気圧が低いほど高くなる傾向に設定する。これにより、気圧が低い場所でエンジンを運転しながら後進走行する際に、エンジンの回転数をより大きくすることができ、エンジンの出力パワーの低下を抑制することができる。この結果、気圧が低い場所でエンジンを運転しながら後進走行で登坂する際のバッテリの蓄電割合の過度な低下を抑制することができ、登坂性能をより向上させる(登坂可能な距離をより長くする)ことができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 ピニオン起因上限回転数設定処理の一例を示すフローチャートである。 駆動軸36の回転数Nrとエンジン22の許容上下限回転数Nemax,Neminとの関係の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力するエンジン22と、エンジン22を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して複数のピニオンギヤ33を連結したキャリア34が接続されると共に駆動輪63a,63bにデファレンシャルギヤ62とギヤ機構60とを介して連結された駆動軸36にリングギヤ32が接続されたプラネタリギヤ30と、例えば周知の同期発電電動機として構成されてプラネタリギヤ30のサンギヤ31に回転子が接続されたモータMG1と、例えば周知の同期発電電動機として構成されて駆動軸36に回転子が接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2を駆動するためのインバータ41,42と、インバータ41,42のスイッチング素子をスイッチング制御することによってモータMG1,MG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40と、例えばリチウムイオン二次電池として構成されてインバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52と、車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット(以下、HVECUという)70と、を備える。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されており、エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための種々の制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、エンジン22のクランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいてエンジン22の回転数Neを演算している。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、モータECU40は、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサからのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために、図示しない電流センサにより検出されたバッテリ50の充放電電流Ibの積算値に基づいてそのときのバッテリ50から放電可能な電力の容量の全容量に対する割合である蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい許容入出力電力である入出力制限Win,Woutを演算したりしている。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,気圧センサ89からの気圧Poutなどが入力ポートを介して入力されている。また、HVECU70は、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信可能に接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。なお、実施例のハイブリッド自動車20では、シフトレバー81の操作位置(シフトポジションセンサ82により検出されるシフトポジションSP)としては、駐車時に用いる駐車ポジション(Pポジション),後進走行用のリバースポジション(Rポジション),中立のニュートラルポジション(Nポジション),前進走行用のドライブポジション(Dポジション)などがある。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、エンジン22の運転を停止して走行する電動走行モード(EV走行モード)や、エンジン22の運転を伴って走行するハイブリッド走行モード(HV走行モード)で走行する。
EV走行モードでの走行時には、HVECU70は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設定し、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共にバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定してモータECU40に送信する。そして、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。このEV走行モードでの走行時には、HV走行モードでの走行時と同様に計算した要求パワーPe*が始動用閾値Pstart以上に至ったときなどエンジン22の始動条件が成立したときに、エンジン22を始動してHV走行モードでの走行に移行する。
HV走行モードでの走行時には、HVECU70は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて走行に要求される要求トルクTr*を設定し、設定した要求トルクTr*に駆動軸36の回転数Nr(例えば、モータMG2の回転数Nm2や車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数)を乗じて走行に要求される走行用パワーPdrv*を計算し、計算した走行用パワーPdrv*からバッテリ50の蓄電割合SOCに基づくバッテリ50の充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じて車両に要求される要求パワーPe*を設定する。
そして、エンジン22の許容上下限回転数Nemax,Neminの範囲内で、要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する。実施例では、シフトポジションSPがDポジションのときには、エンジン22の許容上下限回転数Nemax,Neminの範囲内で、要求パワーPe*とエンジン22を効率よく動作させる動作ライン(例えば、燃費最適動作ラインなど)とに基づいてエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定するものとした。これは、エンジン22を効率よく運転するためである。シフトポジションSPがRポジションのときには、エンジン22の許容上下限回転数Nemax,Neminの範囲内で、高回転数低トルクの運転ポイントをエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*として設定するものとした。これは、バッテリ50の蓄電割合SOCの過度の低下を抑制すると共に、エンジン22からプラネタリギヤ30を介して駆動軸36に作用するトルク(車両が必要とする後進走行用のトルクとは反対方向のトルク、以下、「エンジン直達トルク」という)を小さくする(例えば、後進走行での登坂時の登坂性能を確保する)ためである。なお、エンジン22の許容上下限回転数Nemax,Neminの詳細については後述する。
次に、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*となるようにするための回転数フィードバック制御によってモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共に要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する。そして、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*についてはエンジンECU24に送信し、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40に送信する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによってエンジン22が運転されるようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行ない、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。このHV走行での走行時には、要求パワーPe*が停止用閾値Pstop未満に至ったときなどエンジン22の停止条件が成立したときに、エンジン22の運転を停止してEV走行モードでの走行に移行する。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、HVモードでの走行時に、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*の設定に用いるエンジン22の許容上下限回転数Nemax,Neminを設定する際の処理について説明する。
エンジン22の許容上下限回転数Nemax,Neminを設定する際には、まず、モータMG1の上下限回転数(定格値における正側,負側の回転数)Nm1max,Nm1minに基づくエンジン22の上下限回転数Nemax(mg1),Nemin(mg1)と、プラネタリギヤ30のピニオンギヤ33の上下限回転数(定格値における正側,負側の回転数)Npinmax,Npinminに基づくエンジン22の上下限回転数Nemax(pin),Nemin(pin)と、を設定する。
ここで、エンジン22の上下限回転数Nemax(mg1),Nemin(mg1)は、モータMG1の上下限回転数Nm1max,Nm1minと駆動軸36の回転数Nr(=Nm2)とプラネタリギヤ30のギヤ比ρ(サンギヤの歯数/リングギヤの歯数)とを用いて次式(1)および式(2)により計算する。
Nemax(mg1)=ρ・Nm1max/(1+ρ)+Nm2/(1+ρ) (1)
Nemin(mg1)=ρ・Nm1min/(1+ρ)+Nm2/(1+ρ) (2)
また、エンジン22の下限回転数Nemin(pin)は、プラネタリギヤ30のピニオンギヤ33の性能上の下限回転数Npinminと駆動軸36の回転数Nrとプラネタリギヤ30におけるピニオンギヤ33に対するギヤ比γ(ピニオンギヤの歯数/リングギヤの歯数)とを用いて次式(3)により計算する。
Nemin(pin)=Nm2+γ・Npinmin (3)
さらに、エンジン22の上限回転数Nemax(pin)は、図2のピニオン起因上限回転数設定処理に示すように、シフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPや気圧センサ89からの気圧Poutを入力すると共に(ステップS100)、入力したシフトポジションSPを調べ(ステップS110)、シフトポジションSPがDポジションのときには、プラネタリギヤ30のピニオンギヤ33の上限回転数Npinmaxと駆動軸36の回転数Nrとプラネタリギヤ30におけるピニオンギヤ33に対するギヤ比γとを用いて次式(4)により計算し(ステップS120)、シフトポジションSPがRポジションのときには、シフトポジションSPがDポジションのときと同様のピニオンギヤ33の上限回転数Npinmaxおよび駆動軸36の回転数Nrおよびプラネタリギヤ30におけるピニオンギヤ33に対するギヤ比γと、気圧Poutに基づく値1以上の補正係数αと、を用いて式(5)により計算する(ステップS130)。ここで、補正係数αは、実施例では、気圧Poutと補正係数αとの関係を予め定めて補正係数設定用マップとして図示しないROMに記憶しておき、気圧Poutが与えられると記憶したマップから対応する補正係数αを導出して設定するものとした。補正係数αは、例えば、気圧Poutが閾値Pref(例えば、0.9気圧や1気圧など)以上の領域では値1が設定され、気圧Poutが閾値Pref以下の領域では気圧Poutが低いほど値1から大きくなる傾向に設定される。したがって、エンジン22の上限回転数Nemax(pin)は、シフトポジションSPがRポジションのときには、Dポジションのときの値以上の範囲で気圧Poutが低いほど大きくなる傾向に設定される。こうした傾向にエンジン22の上限回転数Nemax(pin)を設定する理由については後述する。
Nemax(pin)=Nm2+γ・Npinmax (4)
Nemax(pin)=(Nm2+γ・Npinmax)・α (5)
こうしてエンジン22の上下限回転数Nemax(mg1),Nemin(mg1),エンジン22の上下限回転数Nemax(pin),Nemin(pin)を設定すると、次式(6)に示すように、モータMG1,ピニオンギヤ33の定格値に基づくエンジン22の上限回転数Nemax(mg1),Nemax(pin)とエンジン22の定格値としての上限回転数Nemax(eg)との最小値をエンジン22の許容上限回転数Nemaxに設定すると共に、式(7)に示すように、モータMG1、ピニオンギヤ33の定格値に基づくエンジン22の下限回転数Nemin(mg1),Nemin(pin)とエンジン22の定格値としての下限回転数(値0)とのうち最大値をエンジン22の許容下限回転数Neminに設定する。駆動軸36の回転数Nrとエンジン22の許容上下限回転数Nemax,Neminとの関係の一例を図3に示す。なお、図3中のハッチングを付した領域は、シフトポジションSPがRポジションのときのエンジン22の許容上下限回転数Nemax,Neminの範囲を示す。上述したように、シフトポジションSPがRポジションのときにはDポジションのときの値以上の範囲で気圧Poutが低いほど大きくなる傾向にエンジン22の上限回転数Nemax(pin)が設定されるから、図3から分かるように、駆動軸36の回転数Nrが負の領域(後進走行時の領域)では、気圧Poutが比較的低いときにおいて、シフトポジションSPがRポジションのときに、Dポジションのときに比してエンジン22の許容上限回転数Nemaxが大きくなる。したがって、エンジン22をより高回転数低トルクの運転ポイントで運転することが可能となる。
Nemax=min(Nemax(mg1),Nemax(pin),Nemax(eg)) (6)
Nemin=max(Nemin(mg1),Nemin(pin),0) (7)
ここで、シフトポジションSPがRポジションのときに、Dポジションのときの値以上の範囲で気圧Poutが低いほど大きくなる傾向にエンジン22の上限回転数Nemax(pin)を設定する理由について説明する。実施例では、上述したように、シフトポジションSPがRポジションのときには、バッテリ50の蓄電割合SOCの過度の低下を抑制すると共にエンジン直達トルクを小さくする(例えば、後進走行での登坂時の登坂性能を確保する)ために、エンジン22の許容上下限回転数Nemax,Neminの範囲内で、高回転数低トルクの運転ポイントをエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*として設定する。ところで、高地など気圧Poutが低い場所では、エンジン22の空気密度が低くなって吸入空気量が少なくなることにより、エンジン22のトルクが低下して出力パワーが低下し、バッテリ50の蓄電割合SOCが低下しやすい。特に、後進走行で登坂路を走行する際には、モータMG2の出力パワー(消費電力)が大きくなることから、バッテリ50の蓄電割合SOCがより低下しやすい。一方、気圧が低い場所でHV走行モードの後進走行で登坂路を長距離(長時間)に亘って継続することは非常にレアケースであると考えられる。さらに、エンジン22の上限回転数Nemax(pin)は、本来、ピニオンギヤ33の定格値としての上限回転数Npinmaxに対応する値(シフトポジションSPがDポジションのときの値)とするのが好ましいが、一時的にであれば、Dポジションのときの値より大きくすることは許容されると考えられる。これらを踏まえて、実施例では、シフトポジションSPがRポジションのときに、Dポジションのときの値以上の範囲で気圧Poutが低いほど大きくなる傾向にエンジン22の上限回転数Nemax(pin)を設定するものとした。これにより、気圧Poutが低い場所でHV走行モードで後進走行する際に、エンジン22の回転数をより大きくすることができ、エンジン22の出力パワーの低下を抑制することができる。この結果、気圧Poutが低い場所でHV走行モードの後進走行で登坂する際のバッテリ50の蓄電割合SOCの過度な低下を抑制することができ、登坂性能をより向上させる(登坂可能な距離をより長くする)ことができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、モータMG1の上限回転数Nm1maxに基づくエンジン22の上限回転数Nemax(mg1)と、プラネタリギヤ30のピニオンギヤ33の上限回転数Npinmaxに基づくエンジン22の上限回転数Nemax(pin)と、エンジン22の性能に基づく上限回転数Nemax(eg)と、の最小値をエンジン22の許容上限回転数Nemaxに設定し、その範囲内でエンジン22の目標回転数Ne*を設定してエンジン22を運転制御するものにおいて、シフトポジションSPがRポジションのときには、Dポジションのときの値以上の範囲で且つ気圧Poutが低いほど大きくなる傾向にエンジン22の上限回転数Nemax(pin)を設定するから、気圧Poutが低い場所でHV走行モードで後進走行する際に、エンジン22の回転数をより大きくすることができ、エンジン22の出力パワーの低下を抑制することができる。この結果、気圧Poutが低い場所でHV走行モードの後進走行で登坂する際のバッテリ50の蓄電割合SOCの過度な低下を抑制することができ、登坂性能をより向上させる(登坂可能な距離をより長くする)ことができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の上限回転数Nemax(mg1)については、シフトポジションSPに拘わらず設定し、エンジン22の上限回転数Nemax(pin)については、シフトポジションSPがDポジションのときの値以上の範囲で且つ気圧Poutが低いほど大きくなる傾向に設定するものとしたが、駆動軸36の回転数Nrが負の領域における上限回転数Nemax(mg1)と上限回転数Nemax(pin)との大小関係に応じて、エンジン22の上限回転数Nemax(pin)については、シフトポジションSPに拘わらず同様に設定し、エンジン22の上限回転数Nemax(mg1)については、シフトポジションSPがDポジションのときの値以上の範囲で且つ気圧Poutが低いほど大きくなる傾向に設定するものとしたり、エンジン22の上限回転数Nemax(mg1)も上限回転数Nemax(pin)も、それぞれシフトポジションSPがDポジションのときの値以上の範囲で且つ気圧Poutが低いほど大きくなる傾向に設定するものとしたりしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG1が「第1モータ」に相当し、プラネタリギヤが「プラネタリギヤ」に相当し、モータMG2が「第2モータ」に相当し、バッテリ50が「バッテリ」に相当し、HVECU70とエンジンECU24とモータECU40とが「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、31 サンギヤ、32 リングギヤ、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、36 駆動軸、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89 気圧センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. エンジンと、第1モータと、車軸に連結された駆動軸と前記エンジンの出力軸と前記第1モータの回転軸とに3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤと、前記駆動軸に回転軸が接続された第2モータと、前記第1モータおよび前記第2モータと電力をやりとりするバッテリと、を備えるハイブリッド自動車であって、
    前記プラネタリギヤのピニオンギヤの性能に基づく前記エンジンの上限回転数である第1上限回転数と、前記第1モータの性能に基づく前記エンジンの上限回転数である第2上限回転数と、の範囲内で前記エンジンが運転されるよう該エンジンを制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、後進走行時には、前記第1上限回転数および/または前記第2上限回転数を、前進走行時の値以上の範囲で気圧が低いほど高くなる傾向に設定する手段である、
    ことを特徴とするハイブリッド自動車。
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