以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、及びファクシミリ機能等の複数の機能を備えたデジタル複合機である。図1を参照して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置100は、画像形成装置100全体を制御するCPU(Central Processing Unit)102と、プログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)104と、揮発性の記憶装置であるRAM(Random Access Memory)106と、通電が遮断された場合にもデータを保持する不揮発性記憶装置であるHDD(Hard Disk Drive)108とを備えている。ROM104には、画像形成装置100の動作を制御するのに必要なプログラム及びデータが記憶されている。
画像形成装置100はさらに、NIC(Network Interface Card)110、原稿読取部120、画像形成部122、画像処理部124、仕切り紙データ生成部126、操作部130、及びバス112を備えている。
CPU102、ROM104、RAM106、HDD108、NIC110、原稿読取部120、画像形成部122、画像処理部124、仕切り紙データ生成部126、記録紙搬送部128、及び操作部130は、バス112に接続されている。各部間のデータ(制御情報を含む)交換は、バス112を介して行なわれる。CPU102は、バス112を介してROM104からプログラムをRAM106上に読出して、RAM106の一部を作業領域としてプログラムを実行する。即ち、CPU102は、ROM104に格納されているプログラムにしたがって画像形成装置100を構成する各部の制御を行ない、画像形成装置100の各機能を実現する。
画像形成装置100は、これら以外にも、画像を形成するための記録紙を収容した給紙部、画像形成された記録紙を排出する排紙部(排紙トレイ)、電話回線に接続されたFAX通信するためのFAXモデム(図示せず)、各部に電力を供給する電源部(図示せず)等を備えている。
原稿読取部120は、後述するように、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)により原稿を読取って画像データ(デジタル信号)を生成する。画像データはRAM106に一時的に記憶される。画像処理部124は、読取った画像データに対して、種々の画像処理を実行する。画像データは、必要に応じてHDD108に記憶される。
仕切り紙データ生成部126は、後述するように、仕切り紙上に形成する画像データ(文字画像データ等)を、RAM106上に生成する。生成された画像データは、必要に応じてHDD108に記憶される。「仕切り紙」とは、印刷され排出される記録紙の区切りを容易に判別可能にするために、排出される記録紙の間に挿入される紙を意味する。
画像形成部122は、RAM106上の画像データ(仕切り紙上に形成する画像データを含む)に基づいて、記録紙搬送部128によって搬送される記録紙又は仕切り紙上に画像を形成する。図2に、画像形成された6部の記録紙の間に、斜線で示す2枚の仕切り紙160及び162が挿入された状態を示す。仕切り紙160には、1部目であることを表す「1」の文字画像が形成されている。仕切り紙162には、4部目であることを表す「4」の文字画像が形成されている。
図3を参照して、操作部130は、タッチパネルディスプレイ132及び操作キー部134を備えている。タッチパネルディスプレイ132は、液晶パネル等で構成された表示パネルと、表示パネルの上に配置され、タッチされた位置を検出するタッチパネルとを含む。図3では、操作部130のタッチパネルディスプレイ132(表示パネル)には、画像形成装置100のホーム画面が表示されている。ホーム画面には、コピー、プリント等の各機能を指示するためのキーが表示されている。
操作キー部134には、ハードウェアキーとして、ホームキー136、画像形成装置100の電源をオン/オフするための電源キー138、画像形成装置100を省電力状態に遷移させる又は省電力状態から通常状態に復帰させるための節電キー140、及び、電源オンの場合に点灯するLEDランプ142が配置されている。タッチパネルディスプレイ132に表示される画面は、画像形成装置100の状態に応じて種々変化(画面遷移)する。ホームキー136は、タッチパネルディスプレイ132に表示されている画面を、ホーム画面に戻すためのキーである。即ち、ホームキー136が押されると、タッチパネルディスプレイ132にホーム画面が表示される。
操作部130は、ユーザによる画像形成装置100に対する指示等の入力を受付ける。ユーザは、タッチパネルディスプレイ132に表示される画面によって、画像形成装置100の状態及びジョブの処理状況等の確認を行なう。タッチパネルディスプレイ132に表示されたキーを、表示パネルに重ねられたタッチパネル上で選択する(タッチパネル上の該当部分にタッチする)ことによって、画像形成装置100の機能設定及び動作指示等を行なうことができる。
NIC110は、外部のネットワーク190に接続され、画像形成装置100がネットワーク190を介して外部装置と通信するためのインターフェイスである。画像形成装置100は、外部の電話回線(図示せず)に接続され、画像形成装置100が電話回線を介して外部装置とFAX通信するためのインターフェイスであるFAXモデム(図示せず)を備えている。
図4を参照して、画像形成装置100における記録紙の搬送及び記録紙への画像形成に関してより詳細に説明する。ここでは、記録紙上への画像形成に関して説明するが、仕切り紙上への画像形成に関しても同様である。
原稿読取部120は、画像読取装置90及び自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)150を備えている。
画像読取装置90は、原稿が載置される透明ガラスからなる原稿載置台92を備え、光源及び第1ミラーを保持する光源ユニット93と、第2及び第3ミラーを保持するミラーユニット94と、レンズ及びCCD95とから構成された縮小光学系の画像読取装置である。
原稿載置台92の上には自動原稿送り装置150が取り付けられている。自動原稿送り装置150は、原稿載置台92の上に自動的に原稿を搬送する。自動原稿送り装置150は矢印M方向に回動自在に構成され、原稿載置台92の上を開放することにより原稿を手で置くことができるようになっている。
画像形成部122は、光走査装置1、現像器2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット6、定着部116、給紙トレイ81〜85、並びに排紙トレイ91及び96を備えて構成されている。給紙トレイ85は、手差し用のトレイである。
画像形成装置100において扱われる画像データは、ブラック(BLACK、以下「K
とも記載する)、シアン(CYAN、以下「C」とも記載する)、マゼンタ(MAGENTA、以下「M」とも記載する)及びイエロー(YELLOW、以下「Y」とも記載する)の各色を用いたカラー画像データ、即ち、これら4色の成分に分解された画像データである。したがって、現像器2、感光体ドラム3、帯電器5、及びクリーナユニット4は、各色に応じた4種類の潜像を形成するように、それぞれ4個ずつ設けられ、これらによって、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローを処理する4つの画像ステーションが構成されている。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための装置である。光走査装置1は、レーザ出射部及び反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)である。光走査装置1には、レーザビームを走査するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって反射されたレーザ光を感光体ドラム3に導くためのレンズ及びミラー等の光学要素とが配置されている。
光走査装置1は、帯電された感光体ドラム3を、入力された画像データに応じて露光することにより、その表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する。現像器2は、それぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーにより顕像化する。クリーナユニット4は、現像及び画像転写後に感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを、除去及び回収する。
感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルトユニット6は、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、中間転写ローラ64、及び中間転写ベルトクリーニングユニット65を備えている。中間転写ローラ64は、YMCKの各色に対応して4本設けられている。
中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、及び中間転写ローラ64は、中間転写ベルト61を張架して回転駆動させる。各中間転写ローラ64は、対応する感光体ドラム3のトナー像を中間転写ベルト61上に転写するために、後述する転写バイアスを供給する。
中間転写ベルト61は、各感光体ドラム3に接触するように設けられている。感光体ドラム3に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト61に順次重ねて転写することによって、中間転写ベルト61上にカラーのトナー像(多色トナー像)が形成される。
感光体ドラム3から中間転写ベルト61へのトナー像の転写は、中間転写ベルト61の裏側に接触している中間転写ローラ64によって行なわれる。中間転写ローラ64には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。中間転写ローラ64は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM、発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト61に対して均一に高電圧を印加することができる。
上述のように各感光体ドラム3上で各色相に応じて顕像化された静電像は中間転写ベルト61上で積層される。このように積層された画像情報(トナーの濃淡分布)は、中間転写ベルト61が回転されて、記録紙と中間転写ベルト61との接触位置に配置される転写ローラ10によって記録紙上に転写される。
このとき、中間転写ベルト61と転写ローラ10とは所定ニップで圧接されると共に、転写ローラ10にはトナーを記録紙に転写させるための電圧が印加される(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)。さらに、上記ニップを定常的に得るために、転写ローラ10及び中間転写ベルト駆動ローラ62の何れか一方には硬質材料(金属等)が用いられ、他方には弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、発泡性樹脂ローラ等)が用いられる。
上記のように、感光体ドラム3に接触することにより中間転写ベルト61に付着したトナー、又は転写ローラ10によって記録紙上に転写が行なわれずに中間転写ベルト61上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット65によって除去されて回収される。中間転写ベルトクリーニングユニット65には、クリーニング部材として、例えば中間転写ベルト61に接触するクリーニングブレードが配置されており、クリーニングブレードが接触する中間転写ベルト61は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ63で支持されている。
給紙トレイ81〜84は、画像形成に使用する記録紙を蓄積しておくためのトレイであり、光走査装置1の下側に設けられている。また手差し給紙トレイ85にも画像形成に使用する記録紙を置くことができる。また、排紙トレイ91及び96は、印刷済みの記録紙をフェイスダウンで、即ち印刷面を下にして集積するためのトレイである。
給紙トレイ81〜84及び手差し給紙トレイ85の記録紙を、転写ローラ10及び定着部116を経由させて排紙トレイ91又は96に送るために、画像形成部122内部には、記録紙搬送路S1及びS2が形成されている。給紙トレイ81〜84又は手差し給紙トレイ85から排紙トレイ91又は96までの記録紙搬送路S1及びS2の近傍には、ピックアップローラ11a〜11e、搬送ローラ12a〜12e、レジストローラ13、転写ローラ10、及び定着部116等が配置されている。
給紙トレイ81〜84、手差し給紙トレイ85、ピックアップローラ11a〜11e、搬送ローラ12a〜12e、及びレジストローラ13は、図1に示した記録紙搬送部128を構成する。
搬送ローラ12a〜12eは、記録紙の搬送を促進及び補助するための小型のローラであり、記録紙搬送路S1及びS2に沿って複数設けられている。例えば、ピックアップローラ11a〜11dは、給紙トレイ81〜84のそれぞれの端部近傍に配置され、給紙トレイ81〜84から記録紙を1枚ずつピックアップして記録紙搬送路S1に供給する。同様に、ピックアップローラ11eは、手差し給紙トレイ85の端部近傍に配置され、手差し給紙トレイ85から記録紙を1枚ずつピックアップして記録紙搬送路S1に供給する。
レジストローラ13は、記録紙搬送路S1を搬送される記録紙を一旦保持する。そして、感光体ドラム3上のトナー像の先端と記録紙の先端とが一致するタイミングで記録紙を転写ローラ10に搬送する。
定着部116は、ヒートローラ71及び加圧ローラ72を備えている。ヒートローラ71及び加圧ローラ72は、記録紙を挟んで回転する。また、ヒートローラ71は、温度検出器(図示せず)からの信号に基づいて、CPU102によって所定の定着温度に設定されており、加圧ローラ72とともにトナーを記録紙に熱圧着することにより、記録紙に転写された多色トナー像を溶融、混合、及び圧接し、記録紙に対して熱定着させる機能を有している。また、ヒートローラ71を外部から加熱するための外部加熱ベルト73が設けられている。
以下、画像形成装置100が搭載している機能(コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、及びファクシミリ機能)を実行する各モードについて簡単に説明する。
(コピーモード)
画像形成装置100を複写機として利用する場合には、原稿読取部120によって読取られた原稿の画像データが、画像形成部122から複写物として出力される。
原稿読取部120に装備された画像読取装置90のCCD95により読取られた画像データは、RAM106上に出力データ(印刷用データ)として完成された後、HDD108に記憶される。原稿が複数ある場合には、この読取り動作及び記憶動作が繰返される。その後、操作部130から指示された処理モードに基づいて、HDD108に記憶された画像データが適切なタイミングで順次読出されてRAM106に送られる。
給紙部では、記録紙がピックアップローラによって引き出され、複数の搬送用ローラ12a〜12eによって、画像形成部122まで搬送される。画像形成部122では、帯電された感光体ドラム3を入力された画像データに応じて露光することにより、感光体ドラム3の表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する。感光体ドラム3上の静電潜像部分にトナーを付着させた後、トナーによる画像を、中間転写ベルト61を介して、搬送された記録紙に転写させる。その後、記録紙は加熱及び加圧され(これにより記録紙に画像が定着する)、排紙トレイに排出される。
読取った画像データを複数部数印刷する場合にも、同様に出力データとしてページ単位でHDD108に記憶され、HDD108からRAM106に送られ、出力部数の分だけ繰返し、画像形成のタイミングに合わせて画像形成部122へ伝送される。
(プリンタモード)
画像形成装置100をプリンタとして利用する場合には、NIC110を介して受信した画像データがRAM106等を介して画像形成部122から出力される。例えば、端末装置から画像形成装置100にプリントを指示する場合、NIC110は、ネットワーク190に接続された端末装置から画像データを受信する。受信された画像データは、出力画像データとしてページ単位にRAM106に送られた後、HDD108に記憶される。その後、HDD108に記憶された画像データが適切なタイミングで順次読出されてRAM106に送られる。そして、上記したコピーモードと同様に、画像データは画像形成部122へと伝送され、画像形成が行なわれる。
(スキャナモード)
画像形成装置100を、例えばネットワークスキャナとして利用する場合には、原稿読取部120において読取られた原稿の画像データを、NIC110からネットワーク190を介してコンピュータ等へ送信する。この場合にも、原稿読取部120に装備されたCCD95により原稿を電子的に読取る。そして、読取られた原稿の画像データは、RAM106上に出力データとして完成された後、HDD108に記憶される。その後、画像データは、再びHDD108からRAM106に送られ、操作部130を介して指定された送信先との通信を確立した上で、NIC110から、指示された送信先へと送信される。
(ファクシミリモード)
画像形成装置100は、FAXモデム及び電話回線網を介して外部のファクシミリ装置とFAX送受信することができる。画像形成装置100をファクシミリ装置として使用する場合、ファクシミリ装置からFAX受信したデータを、画像データとしてRAM106上に形成し、上記と同様に、HDD108への記憶、画像形成部122による印刷を実行することができる。また、画像形成装置100は、HDD108から画像データを読出して、FAX通信用のデータ形式に変換して、FAXモデム及び電話回線網を介して外部のファクシミリ装置に送信することができる。
以下、画像形成装置100における仕切り紙の挿入機能に関して具体的に説明する。ここでは、タッチパネルディスプレイ132に表示されたホーム画面(図3参照)において、ユーザによってコピーキー144がタッチされたとする。
図5を参照して、画像形成装置100において実行される仕切り紙の挿入機能を実現するためのプログラムの制御構造のステップ700において、CPU102は、タッチパネルディスプレイ132にコピーモードの基本画面を表示する。具体的には、CPU102は、ROM104又はHDD108から所定のグラフィックスデータを読出して、これを基に、例えば図6に示す画面200の画像データを、RAM106上に生成する。生成された画像データは、タッチパネルディスプレイ132に伝送されて表示される。
図6において、画面200のシステム領域210には、左端に、コピーモードであることを表す文字「コピー」が表示され、右端に、ジョブの実行状況を表示させるためのキーが表示されている。機能設定領域220は、コピー機能に関する設定を行なうためのキー(カラーモード、コピー濃度、コピー倍率等を設定するためのキー)が表示されている。一部のキーには、設定されている内容が表示されている。他の機能キー222は、表示されているキー以外の設定を行なうためのキーを表示するためのキーである。テンキー領域252は、画像形成する部数を設定するための領域である。“0”〜“9”のキーがタッチされると、連続して入力された数値が部数として表示される。“C”キーがタッチされた場合、入力された部数がキャンセル(部数が“0”に戻る)される。図6では、部数として6部が設定されている。テンキー領域252の下には、画像形成装置100の模式図が表示され、給紙トレイを区別するために“1”〜“5”の数字が表示されている。アクションパネル領域240には、操作についての補助、助言及び提案等についての情報が表示される。例えば、あるユーザが特定の機能を選択すると、その機能に関連する機能が表示される。タスクトリガー領域230には、設定が完了して、画像形成装置100を実際に動作させるためにユーザにより操作されるトリガーキーが表示されている。本実施の形態では、タスクトリガー領域230は、原稿の白黒コピーを開始させる白黒開始キー232と、カラーコピーを開始させるカラー開始キー234と、原稿を一旦スキャンし、画像として画像形成装置100に取込む処理を開始させるスキャンインキー236と、設定を全てクリアするためのクリアオール(CA)キー238とが表示されている。
ステップ702において、CPU102は、図6に示した基本画面200が表示された状態で、何れかのキーが操作されたか否かを判定する。操作されたと判定された場合、制御はステップ704に移行する。そうでなければ、ステップ702が繰返される。
ステップ704において、CPU102は、ステップ702で操作されたと判定されたキーが、他の機能キー222であるか否かを判定する。他の機能キー222であると判定された場合、制御はステップ704に移行する。そうでなければ、制御はステップ716に移行する。
ステップ716において、CPU102は、ステップ702で操作されたと判定されたキーが、スタートキー(白黒開始キー232又はカラー開始キー234)であるか否かを判定する。スタートキーであると判定された場合、制御はステップ720に移行し、後述するようにコピー処理が実行される。そうでなければ、制御はステップ718に移行し、ステップ718においてCPU102は、操作されたキーに対応する処理を実行する。ユーザが機能設定領域220のカラーモードキー又はコピー濃度キー等にタッチし場合、ステップ718が実行され、コピー機能に関する設定が行なわれる。
ステップ706において、CPU102は、設定可能な項目をタッチパネルディスプレイ132に表示する。表示される項目は、その項目の設定画面を表示するためのキーでもある。表示される項目には、仕切り紙に関する条件の設定(以下「仕切り紙の設定」ともいう)が含まれている。
ステップ708において、CPU102は、設定可能な項目が表示された状態で、何れかの項目が操作されたか否か(項目にタッチされたか否か)を判定する。操作された(タッチされた)と判定された場合、制御はステップ710に移行する。そうでなければ、ステップ708が繰返される。
ステップ710において、CPU102は、ステップ702で操作されたと判定されたキーが、仕切り紙の設定キーであるか否かを判定する。仕切り紙の設定キーであると判定された場合、制御はステップ712に移行する。そうでなければ、制御はステップ718に移行する。
ステップ718において、CPU102は、操作されたキーに対応する処理を実行する。その後、制御はステップ714に移行する。
ステップ714において、CPU102は、終了の指示があったか否かを判定し、終了の指示がなければ、ステップ700に戻る。終了の指示は、例えば、電源キー138が押されることである。終了の指示を受けたと判定された場合、本プログラムは終了する。そうでなければ、制御はステップ700に戻る。
ステップ712において、CPU102は、仕切り紙の条件設定処理を実行する。ステップ712は、具体的には、図7に示すステップ750〜ステップ776の処理である。
ステップ750において、CPU102は、タッチパネルディスプレイ132に仕切り紙の設定画面を表示する。具体的には、CPU102は、ステップ700と同様に、所定のグラフィックスデータを読出して、これを基に、例えば図8に示す画面300の画像データを生成する。生成された画像データは、タッチパネルディスプレイ132に伝送されて表示される。図8において、最上部にはシステム領域210が表示され、複数のキー302〜314が表示されている。
ステップ752において、CPU102は、図8に示した画面300が表示された状態で、何れかのキーが操作されたか否かを判定する。操作されたと判定された場合、制御はステップ754に移行する。そうでなければ、ステップ752が繰返される。
ステップ754において、CPU102は、ステップ752で操作されたと判定されたキーが、挿入位置キー302であるか否かを判定する。挿入位置キー302であると判定された場合、制御はステップ756に移行し、挿入位置の設定処理が実行される。その後、制御はステップ750に戻る。そうでなければ、制御はステップ758に移行する。
ステップ758において、CPU102は、ステップ752で操作されたと判定されたキーが、トレイキー304であるか否かを判定する。トレイキー304であると判定された場合、制御はステップ760に移行し、トレイの設定処理が実行される。その後、制御はステップ750に戻る。そうでなければ、制御はステップ762に移行する。
ステップ762において、CPU102は、ステップ752で操作されたと判定されたキーが、サイズキー306であるか否かを判定する。サイズキー306であると判定された場合、制御はステップ764に移行し、サイズの設定処理が実行される。その後、制御はステップ750に戻る。そうでなければ、制御はステップ766に移行する。
ステップ766において、CPU102は、ステップ752で操作されたと判定されたキーが、タイプキー308であるか否かを判定する。タイプキー308であると判定された場合、制御はステップ768に移行し、タイプの設定処理が実行される。その後、制御はステップ750に戻る。そうでなければ、制御はステップ770に移行する。
ステップ770において、CPU102は、ステップ752で操作されたと判定されたキーが、印刷文字の設定キー310であるか否かを判定する。印刷文字の設定キー310であると判定された場合、制御はステップ772に移行し、印刷文字の設定処理が実行される。その後、制御はステップ750に戻る。そうでなければ、制御はステップ774に移行する。
ステップ774において、CPU102は、ステップ752で操作されたと判定されたキーが、OKキー312であるか否かを判定する。OKキー312であると判定された場合、制御はステップ776に移行する。ステップ776においてCPU102は、設定された条件を最終決定する。その後、制御はステップ714(図5参照)に移行する。そうでなければ、即ち、ステップ752で操作されたと判定されたキーがキャンセルキー314である場合、CPU102は、設定された条件を破棄した後、制御はステップ714に移行する。
このように、ユーザは画面300に表示されたキー302〜310にタッチして、仕切り紙の条件を設定することができる。以下に、各条件の設定に関して具体的に説明する。
ステップ756の挿入位置の設定処理は、具体的には、図9に示すステップ800〜ステップ810の処理である。ステップ800において、CPU102は、タッチパネルディスプレイ132に仕切り紙の挿入位置の設定画面を表示する。具体的には、CPU102は、ステップ700と同様に、所定のグラフィックスデータを読出して、これを基に、例えば図10に示す画面320の画像データを生成する。生成された画像データは、タッチパネルディスプレイ132に伝送されて表示される。
図10において、最上部にはシステム領域210が表示され、領域322に、設定されている印刷部数の各部を表す文字が表示されている。ここでは、図6に示されているようにコピー部数として6部が設定されているので、「1部目」〜「6部目」の文字が表示されている。領域324には、仕切り紙を挿入するか否かを表す文字と、ラジオボタンとが表示されている。これらの文字及びラジオボタンは、仕切り紙が挿入される位置が分かるように、印刷部数の各部を表す文字の間に配置されている。選択されているラジオボタンは、中央部が黒く表示される。最初に画面320が表示された初期状態では、全ての「入れない」に対応するラジオボタンが選択状態である。
ステップ802において、CPU102は、図10に示した画面320が表示された状態で、何れかのキーが操作されたか否かを判定する。操作されたと判定された場合、制御はステップ804に移行する。そうでなければ、ステップ802が繰返される。
ステップ804において、CPU102は、ステップ802での操作がラジオボタンへのタッチであるか否かを判定する。ラジオボタンへのタッチであると判定された場合、制御はステップ806に移行する。そうでなければ、制御はステップ808に移行する。
ステップ806において、CPU102は、タッチされたラジオボタンの表示を、選択状態にする。同時に、タッチされたラジオボタンと同じ行に位置する別のラジオボタンの表示を非選択状態にする。その後、制御はステップ802に戻る。
ステップ808において、CPU102は、ステップ802で操作されたと判定されたキーが、OKキー312であるか否かを判定する。OKキー312であると判定された場合、制御はステップ810に移行し、ステップ810においてCPU102は、設定された挿入位置を仮決定とし、それを特定する情報を、例えばRAM106の所定領域に記憶する。その後、制御はステップ750(図7参照)に移行する。そうでなければ、即ち、ステップ802で操作されたと判定されたキーがキャンセルキー314である場合、CPU102は、設定された条件を破棄した後、制御はステップ750に移行する。
以上、ステップ800〜ステップ810の処理により、各部の間に仕切り紙を挿入するか否かが設定される。例えば、図10に示すラジオボタンの設定状態であれば、図11に示すように、3枚の仕切り紙330〜334が、複写物の1部目、3部目及び5部目の上に挿入される。
図7のステップ760のトレイの設定処理は、具体的には、図12に示すステップ820〜ステップ834、ステップ764及びステップ768の処理である。ステップ820において、CPU102は、タッチパネルディスプレイ132に、仕切り紙を収容するトレイの設定画面を表示する。具体的には、CPU102は、ステップ700と同様に、所定のグラフィックスデータを読出して、これを基に、例えば図13に示す画面340の画像データを生成する。生成された画像データは、タッチパネルディスプレイ132に伝送されて表示される。
図13において、最上部にはシステム領域210が表示され、複数のキー342〜354が表示されている。画面340の中央に表示された画像形成装置の模式図には、給紙トレイ81〜85に対応させて、“1”〜“5”の数字が表示されている。キー342〜350に表示された“1”〜“5”の数字は、画像形成装置の模式図に表示された数字、即ち給紙トレイ81〜85に対応している。キー342〜348には、対応する給紙トレイ81〜84に収容されている記録紙に関する情報が表示されている。OKキー312及びキャンセルキー314は、図10と同じ機能のキーである。
ステップ822において、CPU102は、図13に示した画面340が表示された状態で、何れかのキーが操作されたか否かを判定する。操作されたと判定された場合、制御はステップ824に移行する。そうでなければ、ステップ822が繰返される。
ステップ824において、CPU102は、ステップ822で操作されたと判定されたキーが、給紙トレイ81〜85を指定するキー342〜350の何れかであるか否かを判定する。キー342〜350の何れかへのタッチであると判定された場合、制御はステップ826に移行する。そうでなければ、制御はステップ828に移行する。
ステップ826において、CPU102は、タッチされたキーが選択されたことを表すために、タッチされたキーの表示を反転させる。その後、制御はステップ822に戻る。図13は、手差しトレイキー350がタッチされて選択された状態を示している。
ステップ828において、CPU102は、ステップ822で操作されたと判定されたキーが、仕切り紙サイズの設定キー352であるか否かを判定する。仕切り紙サイズの設定キー352であると判定された場合、制御はステップ764に移行し、後述するサイズの設定処理が実行される。その後、制御はステップ822に戻る。そうでなければ、制御はステップ830に移行する。
ステップ830において、CPU102は、ステップ822で操作されたと判定されたキーが、仕切り紙タイプの設定キー354であるか否かを判定する。仕切り紙タイプの設定キー354であると判定された場合、制御はステップ768に移行し、後述するタイプの設定処理が実行される。その後、制御はステップ822に戻る。そうでなければ、制御はステップ832に移行する。
ステップ832において、CPU102は、ステップ822で操作されたと判定されたキーが、OKキー312であるか否かを判定する。OKキー312であると判定された場合、制御はステップ834に移行し、ステップ834においてCPU102は、設定された給紙トレイを仮決定とし、それを特定する情報を、例えばRAM106の所定領域に記憶する。その後、制御はステップ750(図7参照)に移行する。そうでなければ、即ち、ステップ822で操作されたと判定されたキーがキャンセルキー314である場合、CPU102は、設定された条件を破棄した後、制御はステップ750に移行する。
以上、ステップ820〜ステップ832、ステップ764及びステップ768の処理により、仕切り紙を収容した給紙トレイが設定される。例えば、図13に示す設定状態であれば、手差し給紙トレイ85に置かれた紙が仕切り紙として使用される。
図7及び図12のステップ764のサイズの設定処理は、具体的には、図14に示すステップ850〜ステップ864の処理である。ステップ850において、CPU102は、タッチパネルディスプレイ132に、仕切り紙のサイズの設定画面を表示する。具体的には、CPU102は、ステップ700と同様に、所定のグラフィックスデータを読出して、これを基に、例えば図15に示す画面360の画像データを生成する。生成された画像データは、タッチパネルディスプレイ132に伝送されて表示される。
図15において、最上部にはシステム領域210が表示され、複数のキー362〜374が表示されている。キー362〜372には、予め規定された記録紙のサイズが表示されている。OKキー312及びキャンセルキー314は、図10と同じ機能のキーである。
ステップ852において、CPU102は、図15に示した画面360が表示された状態で、何れかのキーが操作されたか否かを判定する。操作されたと判定された場合、制御はステップ854に移行する。そうでなければ、ステップ852が繰返される。
ステップ854において、CPU102は、ステップ852で操作されたと判定されたキーが、キー362〜372の何れかであるか否かを判定する。キー362〜372の何れかへのタッチであると判定された場合、制御はステップ856に移行する。そうでなければ、制御はステップ858に移行する。
ステップ856において、CPU102は、タッチされたキーが選択されたことを表すために、タッチされたキーの表示を反転させる。その後、制御はステップ852に戻る。図15は、A4サイズを指定するためのキー366がタッチされて選択された状態を示している。
ステップ858において、CPU102は、ステップ852で操作されたと判定されたキーが、直接サイズを設定するためのキー374であるか否かを判定する。キー374であると判定された場合、制御はステップ860に移行する。そうでなければ、制御はステップ862に移行する。
ステップ860において、CPU102は、仕切り紙の縦横のサイズを直接入力するためのテンキーを含む画面を表示し、ユーザによりテンキーの操作によって入力されたサイズをRAM106に記憶する。例えば、図16に示す画面370が表示される。ユーザは、テンキー372によって仕切り紙サイズを直接入力することができる。その後、制御はステップ852に戻る。
ステップ862において、CPU102は、ステップ852で操作されたと判定されたキーが、OKキー312であるか否かを判定する。OKキー312であると判定された場合、制御はステップ864に移行し、ステップ864においてCPU102は、設定された記録紙のサイズを仮決定とし、それを特定する情報を、例えばRAM106の所定領域に記憶する。その後、制御はステップ750(図7参照)に移行する。そうでなければ、即ち、ステップ852で操作されたと判定されたキーがキャンセルキー314である場合、CPU102は、設定された条件を破棄した後、制御はステップ750に移行する。
以上、ステップ850〜ステップ864の処理により、仕切り紙のサイズが設定される。例えば、図15に示す設定状態であれば、仕切り紙のサイズとして210mm×297mm(A4サイズ)が設定される。
図7及び図12のステップ768のタイプの設定処理は、具体的には、図17に示すステップ870〜ステップ880の処理である。ステップ870において、CPU102は、タッチパネルディスプレイ132に、仕切り紙のタイプの設定画面を表示する。具体的には、CPU102は、ステップ700と同様に、所定のグラフィックスデータを読出して、これを基に、例えば図18に示す画面380の画像データを生成する。生成された画像データは、タッチパネルディスプレイ132に伝送されて表示される。
図18において、最上部にはシステム領域210が表示され、記録紙のタイプを指定するための複数のキー382〜396が表示されている。OKキー312及びキャンセルキー314は、図10と同じ機能のキーである。
ステップ872において、CPU102は、図18に示した画面380が表示された状態で、何れかのキーが操作されたか否かを判定する。操作されたと判定された場合、制御はステップ874に移行する。そうでなければ、ステップ872が繰返される。
ステップ874において、CPU102は、ステップ872で操作されたと判定されたキーが、予め規定された紙のタイプを示すキー382〜396の何れかであるか否かを判定する。キー382〜396の何れかへのタッチであると判定された場合、制御はステップ876に移行する。そうでなければ、制御はステップ878に移行する。
ステップ876において、CPU102は、タッチされたキーが選択されたことを表すために、タッチされたキーの表示を反転させる。その後、制御はステップ872に戻る。図18では、タブ紙キー386が選択されている。
ステップ878において、CPU102は、ステップ872で操作されたと判定されたキーが、OKキー312であるか否かを判定する。OKキー312であると判定された場合、制御はステップ880に移行し、ステップ880においてCPU102は、設定された記録紙のタイプを仮決定とし、それを特定する情報を、例えばRAM106の所定領域に記憶する。その後、制御はステップ750(図7参照)に移行する。そうでなければ、即ち、ステップ872で操作されたと判定されたキーがキャンセルキー314である場合、CPU102は、設定された条件を破棄した後、制御はステップ750に移行する。
以上、ステップ870〜ステップ880の処理により、仕切り紙のタイプが設定される。例えば、図18に示す設定状態であれば、仕切り紙のタイプとしてタブ紙が設定される。
図19に示す画面340は、ステップ760(トレイの設定処理)、ステップ764(サイズの設定処理)、及びステップ768(タイプの設定処理)が実行され、図13、図15及び図18に示されたように仕切り紙に関する条件が設定された後、ステップ750(図7参照)が実行されて表示される画面を示す。キー352には、設定された仕切り紙のサイズが220mm×297mmであることが示されている。キー354には、設定された仕切り紙のタイプがタブ紙であることが示されている。
図7のステップ772の印刷文字の設定処理は、具体的には、図20に示すステップ890〜ステップ910の処理である。ステップ890において、CPU102は、タッチパネルディスプレイ132に仕切り紙に印刷する文字の設定画面を表示する。具体的には、CPU102は、ステップ700と同様に、所定のグラフィックスデータを読出して、これを基に、例えば図21に示す画面400の画像データを生成する。生成された画像データは、タッチパネルディスプレイ132に伝送されて表示される。
図21において、最上部にはシステム領域210が表示され、テーブル領域402の左端の列のセル(以下「仕切り紙特定セル」という)には、仕切り紙を特定する文字情報が表示され、仕切り紙特定セルの右側のセル(以下「文字表示セル」という)には、対応する仕切り紙に印刷する文字が表示される。ここでは、図10のように3枚の仕切り紙を挿入することが設定されているので、仕切り紙特定セルには「1枚目」〜「3枚目」の文字が表示されている。仕切り紙の枚数が多い場合、テーブル領域402の右側のスクロールバー404を操作することによって、テーブル領域402の表示をスクロールさせて、表示されていない仕切り紙特定セル及び文字表示セルを表示することができる。
ステップ892において、CPU102は、図21に示した画面400が表示された状態で、複数のキー及びセルの何れかが操作されたか否かを判定する。操作された(タッチされた)と判定された場合、制御はステップ894に移行する。そうでなければ、ステップ892が繰返される。
ステップ894において、CPU102は、ステップ892で仕切り紙特定セル及び文字表示セルの何れかが操作されたか否かを判定する。仕切り紙特定セル及び文字表示セルの何れかの操作(タッチ)であると判定された場合、制御はステップ896に移行する。そうでなければ、制御はステップ898に移行する。
ステップ896において、CPU102は文字入力画面を表示する。文字入力画面には、コンピュータ用キーボードと同様の文字入力キー(アルファベット等が表示されたキー及びテンキー)及び変換キー(漢字変換キー等)等が表示され、ユーザによるタッチ操作により、文字(数字を含む)を入力することができる。
文字入力が完了すれば(例えば、文字入力画面に表示されたOKキーがタッチされると)、ステップ898において、CPU102は、ステップ892でタッチされたと判定されたセル(文字表示セルがタッチされた場合、そのセルの左側の仕切り紙特定セル)を反転表示し、その右側の文字表示セルに、ステップ896で入力された文字を表示する。なお、既に何れかの仕切り紙特定セルが反転表示されていれば、その仕切り紙特定セルは通常の表示に戻される。その後、制御はステップ892に戻る。
ステップ900において、CPU102は、ステップ892で操作されたと判定されたものが、文字位置キー406であるか否かを判定する。文字位置キー406がタッチされたと判定された場合、制御はステップ902に移行する。そうでなければ、制御はステップ908に移行する。
ステップ902において、CPU102は、何れかの仕切り紙が選択状態であるか否かを判定する。即ち、CPU102は、何れかの仕切り紙特定セルが反転表示されているか否かを判定する。何れかの仕切り紙が選択状態であると判定された場合、制御はステップ904に移行する。そうでなければ、制御はステップ892に戻る。即ち、何れの仕切り紙も選択されていなければ、文字位置キー406がタッチされても、画面の表示は変化しない。なお、何れかの仕切り紙が選択状態であれば、文字表示セルに何も表示されていなくても、制御はステップ904に移行する。これは、後述するように、文字が入力されていなければ、部数を表す数字が仕切り紙に印刷されるので、その数字の位置を指定することができるようにするためである。
ステップ904において、CPU102は、仕切り紙に印刷する文字の位置の設定画面を表示する。文字位置の設定画面は、文字が印刷される矩形領域のXY座標を入力する画面であり、例えば、図16に示した画面と同様の、2つの数値(X座標及びY座標)を入力するためのテンキーを含む画面である。入力されるXY座標は、例えば、仕切り紙の左上の頂点を原点として、文字列を印刷する矩形領域の左上の頂点の位置座標である。なお、文字位置は、デフォルトの位置が予め設定されていることが好ましい。即ち、文字位置キー406がタッチされなくても、文字表示セルに文字が表示されている場合には、画像形成の実行が指示された場合、その文字がデフォルトの位置に印刷されることが好ましい。例えば、デフォルト位置は、仕切り紙の上下の辺から所定距離だけ離隔した、上下の辺の中央である。文字列を印刷する矩形領域の左上の頂点の位置座標は、入力されている文字の長さから決定することができる。
入力が完了すれば(例えば、文字位置の設定画面に表示されたOKキーがタッチされると)、ステップ906において、CPU102は、文字位置キー406が最後にタッチされたときの印刷文字の設定画面を表示する。即ち、何れかの仕切り紙特定セルが反転表示されている印刷文字の設定画面を表示する。その後、制御はステップ892に戻る。
ステップ908において、CPU102は、ステップ892で操作されたと判定されたキーが、OKキー312であるか否かを判定する。OKキー312であると判定された場合、制御はステップ910に移行し、ステップ910においてCPU102は、設定された印刷文字に関する条件を仮決定とし、それを特定する情報を、例えばRAM106の所定領域に記憶する。その後、制御はステップ750(図7参照)に移行する。そうでなければ、即ち、ステップ872で操作されたと判定されたキーがキャンセルキー314である場合、CPU102は、設定された条件を破棄した後、制御はステップ750に移行する。
以上、ステップ890〜ステップ910の処理により、仕切り紙に印刷する文字及びその印刷位置が設定される。例えば、図21に示すように印刷文字が設定され、図10のように仕切り紙の挿入位置が設定されていれば、図22に示すように文字が印刷された仕切り紙が挿入される。
以上のように、仕切り紙に関する条件が設定された後、コピーモードの基本画面200が表示された状態で、コピーの実行を指示するキー(白黒開始キー232又はカラー開始キー234)がタッチされた場合、制御はステップ702、ステップ704、ステップ716、ステップ720の順に進む。
ステップ720において、CPU102は、トレイの設定処理760によって特定された仕切り紙を、複写物を排出するトレイと同じトレイに排出可能か否かを判定する。同じトレイに排出可能と判定された場合、制御はステップ724に移行する。そうでなければ、制御はステップ722に移行する。
ステップ722において、CPU102は、指定されている仕切り紙を、複写物を排出するトレイと同じトレイに排出可能な記録紙に変更する。画像形成装置が複数の排紙トレイを備える場合、画像形成装置の寸法及び機構等の物理的制限によって、排紙トレイによって排出可能な記録紙のサイズに制限がある場合がある。例えば、原稿をA4サイズの記録紙にコピーする場合に、仕切り紙としてA3サイズが設定され、複写物を排出するトレイにA3サイズの紙を排出できなければ、CPU102は、コピー処理において画像形成する記録紙と同じサイズ(A4サイズ)の記録紙が収容されたトレイを、仕切り紙を収容したトレイとして設定する。
ステップ724において、CPU102は、上記したように原稿のスキャンを実行して、原稿に対応する画像データをRAM106上で生成した後、HDD108に記憶する。
ステップ726において、CPU102は、仕切り紙データ生成部126を制御して、仕切り紙の画像データを生成させる。具体的には、ステップ772(図7参照)で仕切り紙に印刷する文字が指定された場合、仕切り紙データ生成部126は、指定された文字を指定された位置に含む画像データを生成し、RAM106上で生成した後、HDD108に記憶する。ステップ772で仕切り紙に印刷する文字が指定されなかった場合、仕切り紙データ生成部126は、印刷部数を表す数字を所定位置に含む画像データを生成する。CPU102は、印刷部数を表す数字を、仕切り紙の挿入位置に関する設定(図10参照)から決定することができるので、決定した数字を仕切り紙データ生成部126に伝送して、仕切り紙データ生成部126に仕切り紙に印刷する画像データを生成させる。即ち、CPU102は、仕切り紙が挿入される位置の情報から、その仕切り紙が挿入される前に出力される複写物の部数を計算し、その部数よりも1大きい値を表す数字を、その仕切り紙に印刷する数字として決定する。
ステップ728において、CPU102は、上記したように、指定された給紙トレイから取出して搬送した記録紙への画像形成を開始する。
ステップ730において、CPU102は、画像形成部122を制御しながら、排紙トレイ91又は96に排出された記録紙の部数をカウントし、仕切り紙を排出するまでに排出すべき所定部数に達したか否かを判定する。所定部数に達したと判定された場合、制御はステップ734に移行する。そうでなければ、制御はステップ732に移行する。
排出された記録紙の枚数は、搬送ローラ12b又は12eの近傍に配置されたセンサによって検出することができる。したがって、スキャンした原稿の枚数、及び印刷条件(1枚の原稿の片面に画像形成する原稿の枚数、及び1枚の原稿の印刷面の数)は、CPU102には既知であるので、CPU102は、これらの条件を考慮して、排出された記録紙の枚数から排出された部数を算出することができる。
ステップ732において、CPU102は、記録紙への画像形成を行なう。
ステップ734において、CPU102は、仕切り紙への画像形成を行なう。具体的には、指定されたトレイから仕切り紙を取出して搬送し、ステップ726で生成した画像データに基づいて、仕切り紙に画像を形成する。このとき使用される画像データは、ステップ772で仕切り紙に印刷する文字が指定された場合、指定された文字を含む画像データである。ステップ772で仕切り紙に印刷する文字が指定されなかった場合、印刷部数を表す数字を含む画像データである。何れの場合にも、CPU102は、既に排出された部数から、仕切り紙への印刷に使用する画像データを決定することができる。
ステップ736において、CPU102は、指定された部数の印刷が完了したか否かを判定する。完了したと判定された場合、制御はステップ714に移行する。そうでなければ、制御はステップ730に戻る。
以上により、ステップ712で設定された仕切り紙の条件にしたがって仕切り紙が挿入された、指定部数の印刷物が排紙トレイ91又は96に排出される。例えば、図10に示されたように仕切り紙の挿入位置が設定され、ステップ772で仕切り紙に印刷する文字が設定されなかった場合、図11に示すようなコピー結果が得られる。また、図10に示すように仕切り紙の挿入位置が設定され、ステップ772で仕切り紙に印刷する文字が、図21に示すように設定された場合、図22に示すようなコピー結果が得られる。したがって、ユーザは、原稿を複数部数コピーする場合に、印刷結果の仕分けを容易に行なうことができる。即ち、部単位で指定された位置に仕切り紙が挿入されており、各仕切り紙に部数又は指定された文字が印刷されているので、ユーザは部数を数える必要がなく、印刷物を仕切り紙の前後で分けるだけでよい。
なお、仕切り紙を排紙トレイ91又は96に排出するときに、仕切り紙をシフトさせて排出してもよい。例えば、図23に示すように、仕切り紙のみをシフトさせても、図24に示すように、仕切り紙と、その次に排出される仕切り紙までに排出される記録紙とをシフトさせてもよい。
上記では、画像形成装置100がコピーモードで使用される場合を説明したが、これに限定されない。例えば、画像形成装置100がプリンタモードで使用される場合、即ち、画像形成装置100が、外部の端末装置(コンピュータ等)からネットワーク190を介してプリントジョブを受信して印刷を実行する場合にも、同様に仕切り紙を挿入することができる。その場合には、端末装置において、ユーザが印刷するファイルを指定するときに、端末装置の表示装置に仕切り紙に関する条件を設定する画面(例えば、図8、図10、図13、図15、図16、図18、及び図21)を表示すればよい。
具体的には、端末装置のCPUは、端末装置の表示装置に、仕切り紙の設定画面を表示して、ユーザによる、端末装置に装備されたマウス又はキーボードの操作を受付ける。端末装置のCPUは、ユーザの操作によって、上記のステップ712(図5参照)と同様に仕切り紙に関する条件を設定し、その条件を含むプリントジョブを生成する。端末装置のCPUは、生成したプリントジョブを、ネットワーク190を介して、画像形成装置100に送信する。画像形成装置100は、受信したプリントジョブにしたがって、図5のステップ726〜ステップ736を実行する。これによって、図11又は図22と同様のプリント結果を得ることができる。なお、端末装置のCPUが、仕切り紙に印刷する文字情報を含むプリントジョブを生成して画像形成装置100に送信する場合には、画像形成装置100はステップ726の処理(仕切り紙に印刷する画像データの生成)を行なう。しかし、端末装置のCPUが、仕切り紙に印刷する画像データを生成して、それを含むプリントジョブを画像形成装置100に送信する場合には、画像形成装置100はステップ726の処理を行なう必要はない。
仕切り紙に関する条件は、少なくとも仕切り紙の挿入位置、仕切り紙を収容するトレイ、及び仕切り紙のサイズを特定する情報を含んでいればよい。仕切り紙のタイプ及び仕切り紙に印刷する文字に関する情報は、任意である。
また、仕切り紙に印刷する文字に関する条件として、上記以外の条件を設定してもよい。例えば、文字のフォント、サイズ、及び色等を設定可能にしてもよい。
また、仕切り紙の設定画面は、図8、図10、図13、図15、図16、図18、及び図21に限定されない。仕切り紙に関する複数の条件を1つの画面において設定可能な画面であってもよい。例えば、図25に示す画面410のように、ユーザインターフェイスとしてプルダウンメニュー412を用い、予め設定されている選択肢の中から選択することにより、仕切り紙に関する条件を設定可能な画面であってもよい。
また、複数部数を印刷するジョブによる印刷物全体の前、複数部数を印刷するジョブによる印刷物全体の後ろ、所定部数毎の前、及び、所定部数毎の後ろの何れかの位置に仕切り紙を挿入する場合、図26に示す画面450によって、仕切り紙に関する条件を効率的に設定することができる。画面450において、「部数毎の前に挿入」、「部数毎の後ろに挿入」、「ジョブの前に挿入」、及び「ジョブの後ろに挿入」という各表記の左側のチェックボックス452がタッチされると、チェック記号が表示され、それぞれの設定が有効になる。所定部数毎に仕切り紙を挿入する場合、仕切り紙間の部数はアップダウンキー456によって、1〜9999の範囲で入力することができる。入力された値は、部数表示欄458に表示される。
給紙トレイキー454は、各位置に挿入する仕切り紙を供給する給紙トレイを設定するためのキーである。給紙トレイキー454がタッチされると、画像形成装置100に装備されている給紙トレイ81〜85の中から選択するための画面(例えば図13)が表示される。画面450には、選択された給紙トレイが、給紙トレイキー454の左側に表示される。図26では、ジョブの後ろに挿入する仕切り紙はトレイ1(給紙トレイ81)から供給され、それ以外の仕切り紙は、手差しトレイ(給紙トレイ85)から供給されるように設定されている。
OKキー312及びキャンセルキー314がタッチされた場合の処理は、上記と同様である。なお、画面450は、タッチパネルディスプレイ132の一部に表示されるサブ画面として表示される画面例であり、右上の「×」キー460がタッチされた場合、画面450は閉じる。「×」キー460がタッチされ、画面450が閉じる場合、設定内容を保存しても、破棄しても、又は、保存するか否かの確認画面を表示してもよい。
ユーザは、画面450に対する操作により、図7のステップ756の挿入位置の設定処理、及び、ステップ760のトレイの設定処理を行なうことができる。例えば、2ページの原稿を4部コピーする場合において、仕切り紙を、ジョブの前に挿入、及びジョブの後ろに挿入するように設定されていれば、図27に示すように、印刷物全体の前及び後ろに仕切り紙500及び502が挿入される。図27では、仕切り紙500及び502に、ジョブを特定する文字(例えば、ジョブの名前)が印刷されている。
2ページの原稿を4部コピーする場合において、仕切り紙を、2部毎の前に挿入するように設定されていれば、図28に示すように、仕切り紙504及び506が挿入される。また、2部毎の後ろに挿入するように設定されていれば、図29に示すように、仕切り紙508及び510が挿入される。図28及び図29においては、仕切り紙504〜510には、上記したように、仕切り紙の次の印刷物が何部目の印刷物であるかを表す数字が印刷されている。したがって、ユーザは、仕切り紙の前までの出力部数を容易に知ることができる。また、図26に示すように設定されていると、図30に示すように、合計6枚の仕切り紙500〜510が挿入される。
このようにジョブ全体の前後に仕切り紙を挿入するように設定することによって、異なる端末装置からほぼ同時に受信したプリントジョブが実行されて、同じ排紙トレイに印刷物が連続して排出される場合に、各ジョブによる印刷物の区切りの判別が容易になる。なお、図27〜図30に示したように仕切り紙が挿入される場合にも、図21のような画面を介して、仕切り紙に印刷する文字を任意に設定可能にしてもよい。
また、仕切り紙の挿入に関する設定内容をデフォルト設定として、画像形成装置100に予め設定しておくことが好ましい。例えば、予め管理者が、画面450を介して仕切り紙の挿入に関する設定を行ない、その内容を画像形成装置100にデフォルト設定として登録すれば、各ユーザは、画面450に対する操作を行なうことなく、単に仕切り紙の挿入機能を有効にする(例えば、仕切り紙の挿入を有効にするキーにタッチする)だけで、仕切り紙が挿入された印刷物を得ることができる。
また、仕切り紙の挿入位置を指定する情報は任意であり、最初に仕切り紙が排出されるまでに排出される複写物の部数(“0”を含む)、及び、連続して排出される2枚の仕切り紙の間に排出される複写物の部数を算出できる情報であればよい。これらの部数を直接指定してもよい。
また、画像形成装置が、画像形成された記録紙に対して、パンチ及びステープル処理等の後処理を実行可能である場合、後処理が指定されていたとしても、仕切り紙には後処理を実行しないようにすることが好ましい。
以上、実施の形態を説明することにより本発明を説明したが、上記した実施の形態は例示であって、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々変更して実施することができる。