JP2015012918A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の吸収性物品に含有させる「清涼剤」とは、当該吸収性物品の着用者の皮膚又は粘膜表面の温度受容器(TRPM8等の冷感受容体)を刺激して、着用者に爽快感を伝えることのできる物質を意味する。斯かる物質としては、皮膚又は粘膜表面の温度受容器の膜を脱分極することができる化合物であればよく、具体的には、「冷感剤」として知られている化合物(Handbook of cosmetic science and technology,3rd ed.,Andre’O.Barel,Marc Paye,Howard I.Maibach,Eds.,Informa Healthcare(Pub.),New York,2009)が挙げられる。例えば、以下に示す1)シクロヘキシル誘導体(式(1))、2)シクロヘキサノール誘導体(式(2a)及び(2b))、3)カルボキサミド類(メンタンカルボキサミド(式(3a))、第3級又は第2級脂肪族カルボキサミド(式(3b))等を例示できるが、これらに限定されるものではない。
1)シクロヘキシル誘導体:
乳酸メンチル、メンチルエチルアミノシュウ酸、3−(l−メントキシ)プロパン−1,2−ジオール、3−(l−メントキシ)−2−メチルプロパン−1,2−ジオール、コハク酸メンチル、3−(l−メントキシ)エタン−1−オール、3−(l−メントキシ)プロパン−1−オール、3−(l−メントキシ)ブタン−1−オール、l−メンチル−4−ヒドロキシペンタノエート、l−メンチル−3−ヒドロキシブチレート等。
2)シクロヘキサノール誘導体:
メントール、p−メンタン−3,8−ジオール、イソプレゴール等。
3)カルボキサミド類:
N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド(N−エチル−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキサン−1−カルボキサミド)、N,2,3−トリメチル−2−(l−メチルエチル)−ブタンアミド、l−メンチル酢酸N−エチルアミド等。
このうち、清涼感及び2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノールによる刺激抑制効果の点から、メントール、乳酸メンチル及びN−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミドが好ましい。
また、当該物品の少なくとも一部において、面積10cm2当たり平均0.05g/m2以上、好ましくは0.1g/m2以上、より好ましくは0.15g/m2以上であり、且つ10g/m2以下、好ましくは5g/m2以下、より好ましくは3g/m2以下である。また、0.05〜10g/m2、好ましくは0.1〜5g/m2、より好ましくは0.15〜3g/m2である。
また、当該物品の少なくとも一部において、面積10cm2当たり平均0.01g/m2以上、好ましくは0.05g/m2以上、より好ましくは0.1g/m2以上であり、且つ10g/m2以下、好ましくは5g/m2以下、より好ましくは3g/m2以下である。また、0.01〜10g/m2、好ましくは0.05〜5g/m2、より好ましくは0.1〜3g/m2である。
炭化水素油としては、スクワラン、スクワレン、ミンク油、ホホバ油、オリーブ油、ひまし油、カルナバロウ、ミツロウ、キャンデリラロウ、ラノリン、セレシン、ワセリン、流動パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、石油ワックス、ポリエチレンワックス等が挙げられる。
脂肪酸エステルとしては、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチン、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、イソステアリン酸コレステリル、グリセリン誘導体(モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド)等が挙げられる。
長鎖アルコールとしては、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール、水素添加ラノリンアルコール、イソステアリルアルコール、コレステロール等が挙げられる。
シリコーン油としては、直鎖又は環状のシリコーン、変性シリコーン等が挙げられる。
具体的には、清涼剤及び2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノールの各溶液を、適当なキャリアビヒクル(例えばグリセリン)と混合した後、吸収性物品のいずれかの構成要素に、噴霧、浸漬、転写、ソーキングすること等によって、含有させることができる。
本発明において、「吸収性物品」とは、流体及び/又は滲出物、とりわけ体液/身体滲出物を、受け取ること及び/又は吸収すること及び/又は収容すること及び/又は保持することのできる、あらゆる物品を意味し、好適には生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド、おむつ等が挙げられる。また、その形状及び構成は特に限定されないが、少なくとも、使用時に着用者面側に位置する表面シート、使用時に直接衣類面側に位置するバックシート、その間に介挿された吸収体を具備するものが、典型例として挙げられる。ここで、表面シートは、使用時に直接着用者に面するトップシートの他に、トップシートと吸収体の間に位置するセカンドシートを含むことができる。図1に、吸収性物品として、パンティライナーの例を示す。すなわち、当該吸収性物品1は、使用時に直接着用者に面するトップシート2、使用時に直接衣類に面するバックシート3、トップシート2と吸収体4bとの間にあるセカンドシート4a、及びセカンドシート4aとバックシート3の間に介挿された吸収体4bを具備する。
以下に、吸収体、表面シート、バックシートについて説明するが、夫々の構成要素は、この種の物品に従来使用されているものと同様のものを用いることができ、これらに限定されるものではない。
吸収体は、高分子吸収体若しくは親水性繊維等の繊維材料又はこれらの組み合わせから構成される。
親水性繊維の例としては、粉砕パルプ、コットン等のセルロース、レーヨン、フィブリルレーヨン等の再生セルロース、アセテート、トリアセテート等の半合成セルロース、粒子状ポリマー、繊維状ポリマー、熱可塑性疎水性化学繊維、又は、親水化処理を施した熱可塑性疎水性化学繊維等を単独又は混合して用いることができる。これらの中でも、低コストと吸収体の成形し易さとを考慮すると、粉砕パルプを使用することが好ましい。
親水性繊維と高分子吸収体とを被覆材で覆うことにより、吸収体を構成しても良い。
また、吸収体は、例えば、銀・銅・亜鉛・シリカ・活性炭・アルミノケイ酸塩化合物・ゼオライト等の粒状消臭材、又は粒状抗菌材を添加してもよい。
表面シートは、単一の層又は多数の層で構成される。好適には、表面シートの着用者に面する表面を提供する第一層(トップシートとも呼ばれる)、及びその第一層と吸収体との間にある第二層(セカンドシートとも呼ばれる)を具備するものが挙げられる。
バックシートは、ポリエチレン、ポリプロピレン等を主体としたフィルム、通気性の樹脂フィルム、スパンボンド、又はスパンレース等の不織布に通気性の樹脂フィルムが接合されたシートなどを用いることができる。バックシートは、着用時の違和感を生じさせない程度の柔軟性を有する材料とすることが好ましい。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の吸収性物品を開示する。
清涼剤が、メントール、p−メンタン−3,8−ジオール、及びイソプレゴールから選ばれるシクロヘキサノール誘導体、乳酸メンチル、メンチルエチルアミノシュウ酸、3−(l−メントキシ)プロパン−1,2−ジオール、3−(l−メントキシ)−2−メチルプロパン−1,2−ジオール、コハク酸メンチル、3−(l−メントキシ)エタン−1−オール、3−(l−メントキシ)プロパン−1−オール、3−(l−メントキシ)ブタン−1−オール、l−メンチル−4−ヒドロキシペンタノエート、及びl−メンチル−3−ヒドロキシブチレートから選ばれるシクロヘキシル誘導体、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、N,2,3−トリメチル−2−(l−メチルエチル)−ブタンアミド、及びl−メンチル酢酸N−エチルアミドから選ばれるカルボキサミド類、よりなる群から選ばれる1種以上である<1>記載の吸収性物品。
<3>清涼剤が、メントール、乳酸メンチル及びN−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミドから選ばれる1種以上である<1>記載の吸収性物品。
<4>清涼剤が下記式(1)で表される<1>記載の吸収性物品。
<5>清涼剤が下記式(2a)又は(2b)で表される<1>記載の吸収性物品。
<6>清涼剤が下記式(3a)又は(3b)で表される<1>記載の吸収性物品。
<8>キャリアビヒクルが、多価アルコール、炭化水素油、脂肪酸エステル、長鎖アルコール、及びシリコーン油のような油及び脂質、デンプン又はタルク等のような超微粒子状固体から選ばれる一又は複数である<7>に記載の吸収性物品。
<9>キャリアビヒクルが、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール及びソルビトールから選ばれる多価アルコールである<7>又は<8>記載の吸収性物品。
<10>キャリアビヒクルが、スクワラン、スクワレン、ミンク油、ホホバ油、オリーブ油、ひまし油、カルナバロウ、ミツロウ、キャンデリラロウ、ラノリン、セレシン、ワセリン、流動パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、石油ワックス及びポリエチレンワックスから選ばれる炭化水素油である<7>又は<8>記載の吸収性物品。
<11>キャリアビヒクルが、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチン、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、イソステアリン酸コレステリル及びグリセリン誘導体(モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド)から選ばれる脂肪酸エステルである<7>又は<8>記載の吸収性物品。
<12>キャリアビヒクルが、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール、水素添加ラノリンアルコール、イソステアリルアルコール及びコレステロールから選ばれる長鎖アルコールである<7>又は<8>記載の吸収性物品。
<13>キャリアビヒクルが、直鎖又は環状のシリコーン及び変性シリコーンから選ばれるシリコーン油である<7>又は<8>記載の吸収性物品。
<14>吸収性物品当たりのキャリアビヒクル含有量が、0.1mg以上、好ましくは0.5mg以上、より好ましくは1mg以上である<7>〜<13>の何れか1に記載の吸収性物品。
<15>吸収性物品当たりのキャリアビヒクル含有量が、50mg以下、好ましくは30mg以下、より好ましくは20mg以下である<7>〜<14>の何れか1に記載の吸収性物品。
表面シートは使用時に直接着用者に面するトップシートを少なくとも含み、
清涼剤及び2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノールが、トップシートに含まれている<1>〜<15>の何れか1に記載の吸収性物品。
<17>吸収性物品は表面シートと吸収体を備えており、
清涼剤及び2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノールが、吸収性物品の幅方向中央部に含まれている<1>〜<16>の何れか1に記載の吸収性物品。
<18>吸収性物品当たりの2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール含有量が、0.1mg以上、好ましくは0.5mg以上、より好ましくは1mg以上である<1>〜<17>の何れか1に記載の吸収性物品。
<19>吸収性物品当たりの2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール含有量が、50mg以下、好ましくは30mg以下、より好ましくは20mg以下である<1>〜<18>の何れか1に記載の吸収性物品。
<21>吸収性物品の面積10cm2当たりの2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール含有量が、平均10g/m2以下、好ましくは5g/m2以下、より好ましくは3g/m2以下である<1>〜<20>の何れか1に記載の吸収性物品。
<22>吸収性物品当たりの清涼剤含有量が、0.5mg以上、好ましくは1mg以上、より好ましくは2mg以上である<1>〜<21>の何れか1に記載の吸収性物品。
<23>吸収性物品当たりの清涼剤含有量が、50mg以下、好ましくは40mg以下、より好ましくは30mg以下である<1>〜<22>の何れか1に記載の吸収性物品。
<25>吸収性物品の面積10cm2当たりの清涼剤含有量が、平均10g/m2以下、好ましくは5g/m2以下、より好ましくは3g/m2以下である<1>〜<24>の何れか1に記載の吸収性物品。
<26>清涼剤と2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノールの含有比率(清涼剤/2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール)が、0.2以上、好ましくは0.25以上、より好ましくは0.3以上である<1>〜<25>の何れか1に記載の吸収性物品。
<27>清涼剤と2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノールの含有比率(清涼剤/2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール)が、5以下、好ましくは4以下、より好ましくは3以下である<1>〜<26>の何れか1に記載の吸収性物品。
<29>吸収性物品は表面シートと吸収体を備えており、清涼剤及び2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノールが、夫々吸収性物品中の異なる場所に組み込まれている<1>〜<28>の何れか1に記載の吸収性物品。
<30>吸収性物品は表面シートと吸収体を備えており、清涼剤及び2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノールが、吸収性物品中の同一の場所に組み込まれている<1>〜<29>の何れか1に記載の吸収性物品。
<31>吸収性物品が生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド及びおむつのいずれかである<1>〜<30>の何れか1に記載の吸収性物品。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明の範囲は斯かる実施例に制限されるものではない。
エアスルー方式にて製造した25g/m2の不織布をトップシートとして使用した。
エアスルー方式にて製造した40g/m2の不織布をセカンドシートとして使用した。
〔吸収体〕
35g/m2の台紙を吸水紙のみからなる吸収体として使用した。
〔バックシート〕
34g/m2の透湿フィルムを使用した。
〔トップシートとセカンドシート、吸水紙、バックシートの固定材〕
ホットメルト剤を塗布して使用した。
〔ずれ止め材〕
ホットメルト剤を塗布して使用した。
乳酸メンチル溶液は、乳酸メンチル(和光純薬工業製)をエタノール溶液(和光純薬工業製)で溶解し10質量%濃度とした。また、メントール溶液は、l−メントール(和光純薬工業製)をエタノール溶液(和光純薬工業製)で溶解し10質量%濃度とした。またN−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド溶液はN−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド(RENESSENZ社製)をエタノール溶液(和光純薬工業製)で溶解し10質量%濃度とした。
2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール溶液は、2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール(IFF社製)をエタノール溶液(和光純薬工業製)で溶解し10質量%濃度とした。
1,8−シネオール溶液は、1,8−シネオール(和光純薬工業製)をエタノール溶液(和光純薬工業製)で溶解し10質量%濃度とした。
*1,8−シネオールはTRPA1活性抑制剤として知られ、メントールの刺激を抑制できる物質として報告されている(特開2012−62304号公報)。
グリセリン溶液は、グリセリン(和光純薬工業製)をエタノール溶液(和光純薬工業製)で溶解し10質量%濃度とした。
乳酸メンチル溶液と2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール溶液を1対1の比率で混合した後、長さ100mm、幅65mmの吸水紙の全面にスプレー塗布した。エタノールを蒸発させる目的で乾燥させ(恒温室:23℃/50%に設定、24時間放置)、乾燥後の重量を測定した(塗布量:乳酸メンチル33mg、2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール33mg)。この吸水紙にホットメルト剤を塗布した後、幅方向に向けて3つ折りに曲げた状態(長さ100mm、幅30mm)に固定した。ホットメルト剤でこの吸水紙をバックシートに固定後、吸水紙の上にセカンドシート、表面シートを載せ、それぞれ固定した。最後にバックシートにズレ止め用ホットメルト剤を塗布し剥離紙を載せることで、サンプルを作製した。
乳酸メンチル溶液と2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール溶液とグリセリン溶液を1対1対0.3の比率(含有比率(A)/(B)が1.0)で混合した後、長さ100mm、幅65mmの吸水紙の全面にスプレー塗布した。エタノールを蒸発させる目的で乾燥させ(恒温室:23℃/50%に設定、24時間放置)、乾燥後の重量を測定した(塗布量:乳酸メンチル33mg、2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール33mg、グリセリン10mg)。この吸水紙にホットメルト剤を塗布した後、幅方向に向けて3つ折りに曲げた状態(長さ100mm、幅30mm)に固定した。ホットメルト剤でこの吸水紙をバックシートに固定後、吸水紙の上にセカンドシート、表面シートを載せ、それぞれ固定した。最後にバックシートにズレ止め用ホットメルト剤を塗布し剥離紙を載せることで、サンプルを作製した。
表1−1及び表1−2に示す配合比で、実施例1と同様にサンプルを作製した。
表1−1及び表1−2に示す配合比で、実施例2と同様にサンプルを作製した。
吸水紙を幅方向に3分割にカット(幅30mm×1、17.5mm×2)した1枚(長さ100mm、幅30mm)に、乳酸メンチルの2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール溶液(1対1混合(含有比率(A)/(B)が1.0)、エタノールで希釈せず)を、幅方向の中心線上に33mm間隔で2箇所塗布した(塗布量:乳酸メンチル10mg、2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール10mg)。恒温室で乾燥させた(23℃/50%に設定、24時間放置)後、ホットメルト剤で残り2枚の吸水紙を2重(中央部3重)に貼りあわせた。次いで、ホットメルト剤でこの吸水紙をバックシートに固定後、吸水紙の上にセカンドシート、表面シートを載せ、それぞれ固定した。最後にバックシートにズレ止め用ホットメルト剤を塗布し剥離紙を載せることで、サンプルを作製した。
吸水紙を幅方向に3分割にカット(幅30mm×1、17.5mm×2)した2枚(長さ100mm、幅17.5mm)に、乳酸メンチル溶液と2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール溶液を1対1の比率(含有比率(A)/(B)が1.0)で混合したものを、全面塗布した(塗布量:乳酸メンチル13mg、2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール13mg)。恒温室で乾燥させた(23℃/50%に設定、24時間放置)後、ホットメルト剤で吸水紙を2重(中央部3重)に貼りあわせた。次いで、ホットメルト剤でこの吸水紙をバックシートに固定後、吸水紙の上にセカンドシート、表面シートを載せ、それぞれ固定した。最後にバックシートにズレ止め用ホットメルト剤を塗布し剥離紙を載せることで、サンプルを作製した。
表1−1に示す配合比で、実施例8と同様にサンプルを作製した。
乳酸メンチル溶液と2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール溶液を1対1の比率で混合した後、セカンドシート(長さ140mm、最大幅59mm、最小幅50mm)の全面にスプレー塗布した。エタノールを蒸発させる目的で乾燥させ(恒温室:23℃/50%に設定、24時間放置)、乾燥後の重量を測定した(塗布量:乳酸メンチル13mg、2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール13mg)。このセカンドシートにホットメルト剤を塗布した後、幅方向に向けて3つ折りした吸水紙に(長さ100mm 、幅30 mm)に固定した。その後、ホットメルト剤でバックシート、表面シートをそれぞれ固定した。最後にバックシートにズレ止め用ホットメルト剤を塗布し剥離紙を載せることで、サンプルを作製した。
表1−1及び表1−2に示す配合比で、実施例16と同様にサンプルを作製した。
乳酸メンチル溶液と2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール溶液とグリセリン溶液を所定の比率で混合した後、セカンドシート(長さ140mm、最大幅59mm、最小幅50mm)の全面にスプレー塗布した。エタノールを蒸発させる目的で乾燥させ(恒温室:23℃/50%に設定、24時間放置)、乾燥後の重量を測定した(塗布量:乳酸メンチル13mg、2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール13mg、グリセリン10mg)。このセカンドシートにホットメルト剤を塗布した後、幅方向に向けて3つ折りした吸水紙に(長さ100mm、幅30mm)に固定した。その後、ホットメルト剤でバックシート、表面シートをそれぞれ固定した。最後にバックシートにズレ止め用ホットメルト剤を塗布し剥離紙を載せることで、サンプルを作製した。
セカンドシートを幅方向に3分割にカット(最大幅59mmに相当する部分の幅19.7mm×3)した両端2枚のシートに、乳酸メンチル溶液と2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール溶液を1対1の比率(含有比率(A)/(B)が1.0)で混合したものを、全面塗布した(塗布量:乳酸メンチル13mg、2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール13mg)。恒温室で乾燥させた(23℃/50%に設定、24時間放置)後、ホットメルト剤で幅方向に向けて3つ折りした吸水紙(長さ100mm、幅30mm)に、塗布した2枚のシートを両側に、未塗布のシートを中央に固定した。その後、ホットメルト剤でバックシート、表面シートをそれぞれ固定した。最後にバックシートにズレ止め用ホットメルト剤を塗布し剥離紙を載せることで、サンプルを作製した。
乳酸メンチル溶液と2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール溶液を1対2の比率(含有比率(A)/(B)が0.5)で混合した後、表面シート(長さ140mm、最大幅59mm、最小幅50mm)の全面にスプレー塗布した。エタノールを蒸発させる目的で乾燥させ(恒温室:23℃/50%に設定、24時間放置)、乾燥後の重量を測定した(塗布量:乳酸メンチル13mg、2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール26mg)。バックシートにホットメルト剤を塗布した後、幅方向に向けて3つ折りした吸水紙に(長さ100mm、幅30mm)に固定した。その上に、セカンドシートと前述の表面シートをそれぞれ固定した。最後にバックシートにズレ止め用ホットメルト剤を塗布し剥離紙を載せることで、サンプルを作製した。
表1−2に示す配合比で、実施例25と同様にサンプルを作製した。
以下の様にして装着テストを行い、官能評価を行った。
1)試験条件
テスト環境:温度27℃、湿度60%
衣服:下着、ポロシャツ、スラックス
ショーツにサンプル製品を装着し、デスクワーク
装着者 女性1〜3名
装着1時間後、又は3時間後及び4時間後の清涼感、痛みとムレ感を評価した。
2−1)清涼感の官能値は、以下の8段階で表した。
5 : 清涼感が強すぎる
4 : 清涼感がやや強い
3 : ちょうど良い清涼感
2 : 清涼感を感じるが、やや弱い
1 : 清涼感を感じるが、弱い
0 : 感じない(リファレンスもしくは外部環境と同じ)
−1 : ムレ感をやや感じる
−2 : ムレ感を感じる
5 : 激しく痛い
4 : 強く強い
3 : 痛い
2 : 少し痛い
1 : やや痛い
0 : 感じない(リファレンスもしくは外部環境と同じ)
○: ムレを感じない
△: ややムレを感じる
×: ムレを感じる
装着者は、実施例1〜32において、痛みなくムレ感低減効果が得られた。さらに、キャリアビヒクル(グリセリン)を添加した実施例2,11,18、29では添加していない系と比較し、長時間効果が持続した。一方、清涼剤(A)と2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール(B)を併用しない比較例1〜7では、ムレ感が低減しなかった。
また、2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール(B)の代わりに、メントールに対して刺激緩和効果を有することが報告されている1,8−シネオール(C)を用いた場合には、ムレ感が低減しなかった。
2 トップシート
3 バックシート
4a セカンドシート
4b 吸収体
4c 延出部
5 周縁接合部
Claims (11)
- 清涼剤及び2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノールを含む吸収性物品。
- 清涼剤が、メントール、p−メンタン−3,8−ジオール、及びイソプレゴールから選ばれるシクロヘキサノール誘導体、乳酸メンチル、メンチルエチルアミノシュウ酸、3−(l−メントキシ)プロパン−1,2−ジオール、3−(l−メントキシ)−2−メチルプロパン−1,2−ジオール、コハク酸メンチル、3−(l−メントキシ)エタン−1−オール、3−(l−メントキシ)プロパン−1−オール、3−(l−メントキシ)ブタン−1−オール、l−メンチル−4−ヒドロキシペンタノエート、及びl−メンチル−3−ヒドロキシブチレートから選ばれるシクロヘキシル誘導体、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、N,2,3−トリメチル−2−(l−メチルエチル)−ブタンアミド、及びl−メンチル酢酸N−エチルアミドから選ばれるカルボキサミド類、よりなる群から選ばれる1種以上である請求項1記載の吸収性物品。
- 清涼剤が、メントール、乳酸メンチル及びN−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミドから選ばれる1種以上である請求項1記載の吸収性物品。
- 清涼剤及び2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノールが、キャリアビヒクルとの混合状態で含まれている請求項1〜3の何れか1項記載の吸収性物品。
- 吸収性物品は表面シートと吸収体を備えており、
表面シートは使用時に直接着用者に面するトップシートを少なくとも含み、
清涼剤及び2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノールが、トップシートに含まれている請求項1〜4の何れか1項記載の吸収性物品。 - 吸収性物品は表面シートと吸収体を備えており、
清涼剤及び2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノールが、吸収性物品の幅方向中央部に含まれている請求項1〜5の何れか1項記載の吸収性物品。 - 吸収性物品当たりの2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール含有量が、0.1mg以上50mg以下である請求項1〜6の何れか1項記載の吸収性物品。
- 吸収性物品の面積10cm2当たりの2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール含有量が、平均、0.01g/m2以上10g/m2以下である請求項1〜7の何れか1項記載の吸収性物品。
- 吸収性物品当たりの清涼剤含有量が、0.5mg以上50mg以下である請求項1〜8の何れか1項記載の吸収性物品。
- 吸収性物品の面積10cm2当たりの清涼剤含有量が、平均、0.05g/m2以上10g/m2以下である請求項1〜9の何れか1項記載の吸収性物品。
- 清涼剤と2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノールの含有比率(清涼剤/2−メチル−4−フェニル−1−ペンタノール)が、0.2以上5以下である請求項1〜10の何れか1項記載の吸収性物品。
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