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JP2013245776A - グロメット - Google Patents

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JP2013245776A
JP2013245776A JP2012120519A JP2012120519A JP2013245776A JP 2013245776 A JP2013245776 A JP 2013245776A JP 2012120519 A JP2012120519 A JP 2012120519A JP 2012120519 A JP2012120519 A JP 2012120519A JP 2013245776 A JP2013245776 A JP 2013245776A
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Abstract

【課題】グロメットを取付部材に取り付ける際にグロメットを大きく弾性変形させる必要がなく、よってグロメットに亀裂などが発生することがなく、取付作業を容易化することもできるグロメットを提供する。また加えて取付部材の板厚寸法が変更されてもグロメットを装着することができ、よってグロメットに汎用性をもたせる。
【解決手段】ゴム状弾性体よりなり、筒状を呈し、外周面に取付部材の穴部の周縁部を嵌め込む溝部を設けた防振用のグロメットにおいて、当該グロメットは、軸方向に2分割されることにより穴部に対し軸方向一方から挿入される一方の分割体と、軸方向他方から挿入される他方の分割体とを備える。両分割体は挿入後、互いに係合して抜け止めをなす抜け止め用係合部を備えるとともに、取付部材の板厚寸法が変更されても装着できるように互いに軸方向にスライド可能とされたうえで抜け止め用係合部が係合する。
【選択図】図2

Description

本発明は、防振技術に係るグロメットに関する。本発明のグロメットは例えば自動車等車両の関連分野で用いられ、または一般産業用機械の分野などで用いられる。
従来から図4に示すように、ゴム状弾性体よりなる筒状のグロメット51が知られており、このグロメット51は図示するように、その外周面に設けた溝部53に一方の取付部材61の穴部62の周縁部63を嵌め込むことにより一方の取付部材(例えば吸気管ブラケット)61に取り付けられるとともに、その中心軸穴52に差し込んだボルト64をナット65に締結することにより他方の取付部材(例えば車両ボディ)66に取り付けられ、両取付部材61,66を防振のうえ連結する機能を発揮する。
しかしながら、このグロメット51はゴム状弾性体による一体の成形品として成形されているために、以下の問題がある。
すなわち、グロメット51の外径が一方の取付部材61の穴部62の内径より大きく設定されているため、グロメット51を一方の取付部材61に取り付ける際にグロメット51を大きく弾性変形させる必要がある。したがって取付時、グロメット51に亀裂などが発生することがある。
また、このようにグロメット51を大きく弾性変形させつつグロメット51に亀裂などが発生しないように慎重に取り付ける必要があるため、取付作業に熟練を要し、多くの手間と時間がかかる。また、このようにグロメット51を取り付けにくいと云うことは、グロメット51を取り外しにくいと云うことでもある。
また、グロメット51は取付部材61の形状に合わせて専用の形状にて製作するため、取付部材61の板厚寸法が変更されると、新たな形状で作り直す必要があり、汎用性がない。
特開2008−95885号公報
本発明は以上の点に鑑みて、グロメットを取付部材に取り付ける際にグロメットを大きく弾性変形させる必要がなく、よってグロメットに亀裂などが発生することがなく、取付作業を容易化することもできるグロメットを提供することを目的とする。
またこれに加えて、取付部材の板厚寸法が変更されてもグロメットを装着することができ、よって汎用性を備えるグロメットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるグロメットは、ゴム状弾性体よりなり、筒状を呈し、外周面に取付部材の穴部の周縁部を嵌め込む溝部を設けた防振用のグロメットにおいて、当該グロメットは、軸方向に2分割されることにより前記穴部に対し軸方向一方から挿入される一方の分割体と、軸方向他方から挿入される他方の分割体とを備え、前記一方および他方の分割体は、前記挿入後、互いに係合して抜け止めをなす抜け止め用係合部を備えるとともに、前記取付部材の板厚寸法が変更されても装着できるように互いに軸方向にスライド可能とされたうえで前記抜け止め用係合部が係合することを特徴とする。
また、本発明の請求項2によるグロメットは、上記した請求項1記載のグロメットにおいて、前記一方の分割体は、前記取付部材の板厚方向一方の面に着座する着座部と、前記着座部の内周側に設けられるとともに前記穴部に差し込まれる外筒部とを一体に備え、前記他方の分割体は、前記取付部材の板厚方向他方の面に着座する着座部と、前記着座部の内周側に設けられるとともに前記外筒部の内周側に差し込まれる内筒部とを一体に備え、前記抜け止め用係合部は、前記外筒部の内周面に設けられた係合突起と、前記内筒部の外周面に設けられた係合突起との組み合わせよりなり、前記両係合突起間に遊び隙間が設定された状態から前記両係合突起が係合した状態となるまでの間で前記両分割体が軸方向にスライド可能とされていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3によるグロメットは、上記した請求項1または2記載のグロメットにおいて、前記一方の分割体は、前記着座部および外筒部間にスリットを備え、および/または前記他方の分割体は、前記着座部および内筒部間にスリットを備え、当該グロメットは、前記スリットの大きさまたは形状により当該グロメットのバネ定数を調整可能とされていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4によるグロメットは、上記した請求項1、2または3記載のグロメットにおいて、前記一方および他方の分割体は、互いに同種のゴム材料によって成形され、または互いに異なる種類のゴム材料によって成形されていることを特徴とする。
更にまた、本発明の請求項5によるグロメットは、上記した請求項1、2、3または4記載のグロメットにおいて、前記一方および他方の分割体は、ゴム硬度を互いに同一に設定され、またはゴム硬度を互いに異なるように設定されていることを特徴とする。
上記構成を備える本発明においては、グロメットが、軸方向に2分割されることにより取付部材の穴部に対し軸方向一方から挿入される一方の分割体と、軸方向他方から挿入される他方の分割体とを備えているため、これら分割体はいずれも、取付部材に取り付ける際に大きく弾性変形する必要のない形状とすることが可能とされる。また、これら分割体は穴部への挿入後、互いに係合して抜け止めをなす抜け止め用係合部を備えているため、取付部材から外れにくい。また、これら分割体は取付部材の板厚寸法が変更されても装着できるように互いに軸方向にスライド可能とされたうえで抜け止め用係合部が係合するため、このスライドする範囲で取付部材の板厚寸法の変更に対応することが可能とされる。
一方および他方の分割体は、以下の構造とするのが好適である。
すなわち一方の分割体は、取付部材の板厚方向一方の面に着座する着座部と、着座部の内周側に設けられるとともに穴部に差し込まれる外筒部とを一体に備えるものとする。他方の分割体は、取付部材の板厚方向他方の面に着座する着座部と、着座部の内周側に設けられるとともに外筒部の内周側に差し込まれる内筒部とを一体に備えるものとする。抜け止め用係合部は、外筒部の内周面に設けられた係合突起と、内筒部の外周面に設けられた係合突起との組み合わせよりなるものとする。そして両係合突起間に遊び隙間が設定された状態から両係合突起が係合した状態となるまでの間で両分割体が軸方向にスライド可能とされているため、このスライドする範囲で取付部材の板厚寸法の変更に対応することが可能とされる。
上記構造において一方の分割体は、取付部材の板厚方向一方の面に着座する着座部と、着座部の内周側に設けられるとともに穴部に差し込まれる外筒部とを一体に備えているので、この着座部および外筒部間にスリットを設けることにより一方の分割体のバネ定数を低下させることが可能とされる、またこのようにスリットを設ける場合、スリットの大きさや形状を変更するにより一方の分割体のバネ定数を調整することが可能とされる。同様に他方の分割体は、取付部材の板厚方向他方の面に着座する着座部と、着座部の内周側に設けられるとともに外筒部の内周側に差し込まれる内筒部とを一体に備えているので、この着座部および内筒部間にスリットを設けることにより他方の分割体のバネ定数を低下させることが可能とされる、またこのようにスリットを設ける場合、スリットの大きさや形状を変更するにより他方の分割体のバネ定数を調整することが可能とされる。したがってこれらによりグロメット全体としてのバネ定数を調整することが可能とされる。
一方および他方の分割体は、これらを互いに同種のゴム材料によって成形しても良いが、互いに異なる種類のゴム材料によって成形しても良い。また一方および他方の分割体は、ゴム硬度を互いに同一に設定しても良いが、ゴム硬度を互いに異なるように設定しても良く、これらによればゴム材料またはゴム硬度についての組み合わせが多様化されるため、製品仕様を多様化することが可能とされる。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明においては上記したように、グロメットが、軸方向に2分割されることにより取付部材の穴部に対し軸方向一方から挿入される一方の分割体と、軸方向他方から挿入される他方の分割体とを備えているため、これら分割体はいずれも、取付部材に取り付ける際に大きく弾性変形する必要のない形状とすることが可能とされている。また、これら分割体は穴部への挿入後、互いに係合して抜け止めをなす抜け止め用係合部を備えているため、取付部材から外れにくい。したがってグロメットを取付部材に取り付ける際にグロメットを大きく弾性変形させる必要がないため、グロメットに亀裂などが発生するのを防止することができ、併せて取付作業を容易化することができる。また、これら分割体は取付部材の板厚寸法が変更されても装着できるように互いに軸方向にスライド可能とされたうえで抜け止め用係合部が係合するため、このスライドする範囲で取付部材の板厚寸法の変更に対応することが可能とされている。したがって取付部材の板厚寸法が変更されてもグロメットを装着することができ、よってグロメットに汎用性を持たせることができる。
また、分割体にスリットを設けてこのスリットの大きさまたは形状によりグロメットのバネ定数を調整する場合には、グロメットの外観形状やゴム材料、ゴム硬度などを変更しなくてもグロメットのバネ定数を変更することができ、よって製品仕様を多様化することができる。
また、一方および他方の分割体を互いに異なる種類のゴム材料によって成形したり、ゴム硬度を互いに異なるように設定したりする場合には、これらの組み合わせ如何によっても製品仕様を多様化することができる。
本発明の実施例に係るグロメットを取付部材に取り付ける前の状態を示す断面図 同グロメットを取付部材に取り付けた後の状態を示す断面図 同グロメットを板厚寸法を異にする取付部材に取り付けた後の状態を示す断面図 従来例に係るグロメットの取付状態を示す断面図
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)本発明では、グロメットを2分割することで組み付け性を向上し、組み付けによる変形、亀裂を防止する。
(2)また、2分割タイプにすることで違うゴム材料・ゴム硬度を組み合わせることができ、それぞれ取り付ける場所により要求仕様(耐熱性、耐油性、支持荷重等)が異なる場合でも違うゴム材料・ゴム硬度を組み合わせることで対応することが可能となる。
(3)グロメットを2分割することで上下にスライドすることができ、板厚の変動を吸収することができる。
(4)従来のグロメットでは一体成形にて作成しているため溝部にスリットを設けることが困難であったが、グロメットを2分割することでスリットを容易に設けることができ、スリット形状によりバネ定数を調節することができる。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1〜図3は、本発明の実施例に係るグロメット11を示している。当該実施例に係るグロメット11は、ゴム状弾性体よりなり、筒状を呈し、その外周面に一方の取付部材61の穴部62の周縁部63を嵌め込むための環状の溝部(凹嵌部とも称する)13(図2または図3参照)を設けた防振用のグロメットであって、軸方向(図では上下方向)に2分割されることにより取付部材61の穴部62に対し軸方向一方(図では上方)から挿入される一方の分割体21と、軸方向他方(図では下方)から挿入される他方の分割体31とを備え、これら一方および他方の分割体21,31に、挿入後、互いに係合して穴部62からの抜け止めをなすための抜け止め用係合部41が設けられている。この抜け止め用係合部41は、取付部材61の板厚寸法が変更されても装着できるように一方および他方の分割体21,31が互いに軸方向にスライド可能とされたうえで係合するように構成されているが、この点ついては後述する。
一方の取付部材61は、プレート状の部材であって例えば自動車等車両における吸気管系のブラケットであり、この一方の取付部材61に設けた穴部62の周縁部63を溝部13に嵌め込むことにより当該グロメット11が一方の取付部材61に取り付けられる。またグロメット11は、その中心軸穴12にボルト(図示せず)を差し込んでナット(図示せず)に締結することにより他方の取付部材(図示せず)に取り付けられる。グロメット11およびボルト間にはボルト締めを定寸止めするため、金属等剛材製のブッシュ(図示せず)が介装されることが多い。他方の取付部材は例えば自動車等車両における車両ボディである。したがって当該グロメット11はこの両取付部材を防振のうえ連結する機能を発揮する。
一方の分割体21は、以下のように構成されている。
すなわち一方の分割体21は、断面略四角形状を呈する環状の基部22を有しており、この基部22における取付部材61に面する端面(図では下面)に、取付部材61の板厚方向一方の面(図では上面)に着座する環状の着座部23が図上下向きに一体成形されるとともに、着座部23の内周側に位置して、取付部材61の穴部62に差し込まれる外筒部24が同じく図上下向きに一体成形されている。外筒部24の先端部(図では下端部)内周面に環状の第1係合突起25が径方向内方へ向けて設けられ、基部22の内周面に環状の第2係合突起26が径方向内方へ向けて設けられている。また、着座部23および外筒部24の間に位置して環状のスリット27が図上下向きに開口するように設けられている。
他方の分割体31は、以下のように構成されている。
すなわち他方の分割体31は、断面略四角形状を呈する環状の基部32を有しており、この基部32における取付部材61に面する端面(図では上面)に、取付部材61の板厚方向他方の面(図では下面)に着座する環状の着座部33が図上上向きに一体成形されるとともに、着座部33の内周側に位置して、一方の分割体21の外筒部24の内周側に差し込まれる内筒部34が同じく図上上向きに一体成形されている。内筒部34の外周面に環状の第3係合突起35が径方向外方へ向けて設けられている。また、着座部33および内筒部34の間に位置して環状のスリット37が図上上向きに開口するように設けられている。
尚、グロメット11の溝部13は、スリット27,37が設けられていなければ一方および他方の分割体21,31が組み合わされた状態で一方の分割体21の着座部23および外筒部24ならびに他方の分割体31着座部33によって3方を囲まれるよう形成されるが、スリット27,37が設けられているため、溝幅寸法が溝底部で拡大した形状とされている。
上記構成を備える一方および他方の分割体21,31を取付部材61に取り付けると、図2に示すように一方の分割体21における外筒部24が軸方向一方から穴部62に差し込まれるとともに着座部23が取付部材61の板厚方向一方の面に着座し、他方の分割体31における内筒部34が軸方向他方から一方の分割体21における外筒部24の内周側に差し込まれるとともに着座部33が取付部材61の板厚方向他方の面に着座し、このとき一方の分割体21における第1係合突起25および他方の分割体31における第3係合突起35はその一方が他方を乗り越えて(このとき若干弾性変形する)、第1係合突起25が第3係合突起35の軸方向他方の側に位置するとともに第3係合突起35が第1係合突起25の軸方向一方の側に位置することになる。
したがって一方の分割体21が取付部材61から外れる方向すなわち軸方向一方へ向けて移動しようとしても第1係合突起25が第3係合突起35に係合するため、一方の分割体21は取付部材61から外れず抜け止めされ、同様に他方の分割体31が取付部材61から外れる方向すなわち軸方向他方へ向けて移動しようとしても第3係合突起35が第1係合突起25に係合するため、他方の分割体31は取付部材61から外れず抜け止めされることになる。
また、このとき図2に示したように、一方の分割体21における着座部23が取付部材61の板厚方向一方の面に着座するとともに他方の分割体31における着座部33が取付部材61の板厚方向他方の面に着座した状態において、第1係合突起25および第3係合突起25間に所定の大きさに亙って軸方向の遊び隙間cが設定されるように構成されている。したがってこのように遊び隙間cが設定された状態から図3に示す両係合突起25,35が係合した状態(遊び隙間cが消失した状態)となるまでの間で一方および他方の分割体21,31は軸方向にスライド可能とされ、すなわち上記抜け止め用係合部41が、一方および他方の分割体21,31が互いに軸方向にスライド可能とされたうえで係合するように構成されているため、このスライドする範囲で取付部材61の板厚寸法の変更に対応することが可能とされている。
図2に示すように一方および他方の分割体21,31が互いに近付く方向にスライドするスライド端限は、一方の分割体21における第2係合突起26および他方の分割体31における第3係合突起35が係合すること、および/または一方の分割体21における外筒部24の先端および他方の分割体31における基部32が当接することによって定められる。これに対し、図3に示すように一方および他方の分割体21,31が互いに離れる方向にスライドするスライド端限は上記したように、第1係合突起25および第3係合突起35が係合することによって定められる。したがって一方および他方の分割体21,31はこのように図2から図3へかけての範囲でスライドすることが可能とされ、換言すると、図2に示す最小板厚寸法tから図3に示す最大板厚寸法tの範囲で取付部材61の板厚寸法の変更に対応することが可能とされている。
上記構成を備えるグロメット11においては、軸方向に2分割されることにより一方の取付部材61の穴部62に対し軸方向一方から挿入される一方の分割体21と、軸方向他方から挿入される他方の分割体31とが備えられ、これら分割体21,31がいずれも、取付部材61に取り付ける際に大きく弾性変形する必要のない形状とされている。また、これら分割体21,31は穴部62への挿入後、互いに係合して抜け止めをなすための抜け止め用係合部41を備えているため、取付部材61から外れることがない。したがってグロメット11を取付部材61に取り付ける際にグロメット11を大きく弾性変形させる必要がないため、グロメット11に亀裂などが発生するのを防止することができ、併せて取付作業、更には取外し作業を容易化することができる。
また、これら分割体21,31は取付部材61の板厚寸法が変更されても装着できるように互いに軸方向にスライド可能とされたうえで抜け止め用係合部41が係合するため、この両分割体21,31がスライドする範囲で取付部材61の板厚寸法の変更に対応することが可能とされている。したがって取付部材61の板厚寸法が変更されてもグロメット11を装着することができ、よってグロメット11に汎用性を持たせることができる。
また、分割体21,31にスリット27,37が設けられてこのスリット27,37の大きさまたは形状によりグロメット11のバネ定数を調整可能とされているため、グロメット11の外観形状やゴム材料、ゴム硬度などを変更しなくてもグロメット11のバネ定数を設計段階で変更することができる。したがってグロメット11の外観形状が同じであってもバネ定数が異なる製品を提供することができ、よって製品仕様を多様化することができる。
尚、上記一方および他方の分割体21,31は、互いに同種のゴム材料によって成形されるが、互いに異なる種類のゴム材料によって成形されるものであっても良い。また一方および他方の分割体21,31は、ゴム硬度を互いに同一に設定されるが、ゴム硬度を互いに異なるように設定されるものであっても良い。そして、これらによればゴム材料またはゴム硬度についての組み合わせが多様化されるため、これらの組み合わせ如何によってもグロメット11の製品仕様を多様化することができる。
11 グロメット
12 中心軸穴
13 溝部
21 一方の分割体
22,32 基部
23,33 着座部
24 外筒部
25,26,35 係合突起
27,37 スリット
31 他方の分割体
34 内筒部
41 抜け止め用係合部
61 取付部材
62 穴部
63 周縁部
c 遊び隙間

Claims (5)

  1. ゴム状弾性体よりなり、筒状を呈し、外周面に取付部材の穴部の周縁部を嵌め込む溝部を設けた防振用のグロメットにおいて、
    当該グロメットは、軸方向に2分割されることにより前記穴部に対し軸方向一方から挿入される一方の分割体と、軸方向他方から挿入される他方の分割体とを備え、
    前記一方および他方の分割体は、前記挿入後、互いに係合して抜け止めをなす抜け止め用係合部を備えるとともに、前記取付部材の板厚寸法が変更されても装着できるように互いに軸方向にスライド可能とされたうえで前記抜け止め用係合部が係合することを特徴とするグロメット。
  2. 請求項1記載のグロメットにおいて、
    前記一方の分割体は、前記取付部材の板厚方向一方の面に着座する着座部と、前記着座部の内周側に設けられるとともに前記穴部に差し込まれる外筒部とを一体に備え、
    前記他方の分割体は、前記取付部材の板厚方向他方の面に着座する着座部と、前記着座部の内周側に設けられるとともに前記外筒部の内周側に差し込まれる内筒部とを一体に備え、
    前記抜け止め用係合部は、前記外筒部の内周面に設けられた係合突起と、前記内筒部の外周面に設けられた係合突起との組み合わせよりなり、
    前記両係合突起間に遊び隙間が設定された状態から前記両係合突起が係合した状態となるまでの間で前記両分割体が軸方向にスライド可能とされていることを特徴とするグロメット。
  3. 請求項1または2記載のグロメットにおいて、
    前記一方の分割体は、前記着座部および外筒部間にスリットを備え、および/または前記他方の分割体は、前記着座部および内筒部間にスリットを備え、当該グロメットは、前記スリットの大きさまたは形状により当該グロメットのバネ定数を調整可能とされていることを特徴とするグロメット。
  4. 請求項1、2または3記載のグロメットにおいて、
    前記一方および他方の分割体は、互いに同種のゴム材料によって成形され、または互いに異なる種類のゴム材料によって成形されていることを特徴とするグロメット。
  5. 請求項1、2、3または4記載のグロメットにおいて、
    前記一方および他方の分割体は、ゴム硬度を互いに同一に設定され、またはゴム硬度を互いに異なるように設定されていることを特徴とするグロメット。
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