JP2013179078A - 燃料電池スタックおよび燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】1以上の単位電池から構成される燃料電池層を2以上積層してなる、気体燃料を用いる燃料電池スタックであって、互いに隣接するいずれか2つの燃料電池層は、それぞれ1以上の隙間領域を有し、該互いに隣接するいずれか2つの燃料電池層のうち、一方の燃料電池層が有する隙間領域の少なくとも一部は、他方の燃料電池層を構成する単位電池と接しており、かつ、一方の燃料電池層が有する隙間領域と、他方の燃料電池層が有する隙間領域とは連通している燃料電池スタックおよびこれを用いた燃料電池システム。
【選択図】図1
Description
かかる本発明の燃料電池スタックは、2以上の単位電池を、隙間領域を有するように配置してなる少なくとも1つの燃料電池層、および/または、2以上のスペーサを、隙間領域を有するように配置してなる少なくとも1つのスペーサ層を備えることが好ましい。
以下、本発明の燃料電池スタックを実施の形態を示して詳細に説明する。以下に示す実施形態はいずれも、メタノールから直接プロトンを取り出すことにより発電を行なう直接メタノール型燃料電池(Direct Methanol Fuel Cell、以下、DMFCともいう。)であり、燃料としてメタノール水溶液、酸化剤として空気(具体的には空気中の酸素)を用いるものである。DMFCは、(1)改質器を必要としない、(2)ガス燃料に比べ、体積エネルギー密度の高い液体メタノールを使用することから、水素に代表される高圧ガスボンベに比べ、燃料容器を小さくすることが可能である、等の利点を有する。したがって、小型機器用電源、特に、携帯機器用の二次電池代替用途として好適に適用することが可能である。また、DMFCは、燃料が液体であるため、従来の燃料電池システムではデッドスペースとなっていた狭い婉曲空間部を燃料スペースとして使用することが可能であり、デザインの制約を受けにくいという利点も有している。かかる点からも、DMFCは、携帯用小型電子機器等に好ましく適用され得る。
アノード極:CH3OH+H2O → CO2+6H++6e-
カソード極:O2+4H++4e- → 2H2O
<第1の実施形態>
図1は、本発明の燃料電池スタックの好ましい一例を示す模式図であり、図1(a)はその斜視図、図1(b)は上面図、図1(c)は側面図である。図1の燃料電池スタック100は、第1の燃料電池層101と、第2の燃料電池層102とを積層してなり、各層は、5個の燃料電池の単位電池(以下、単に単位電池という)103から構成されている。両燃料電池層において、単位電池103はそれぞれ、隣の単位電池と離間して配置されており、第1の燃料電池層101は隙間領域104aを、第2の燃料電池層102は隙間領域104bを有する。本実施形態において、隙間領域104aおよび隙間領域104bの形状は、それぞれ直方体形状である。
図3は、本発明の燃料電池スタックの別の好ましい一例を示す模式図であり、図3(a)はその斜視図、図3(b)は上面図、図3(c)は側面図である。図3の燃料電池スタック300は、第1の燃料電池層301と、第2の燃料電池層302とを交互に積層してなり、トータルの積層数は8である。各層は、5個の単位電池303から構成されており、燃料電池スタック300全体として40個の単位電池を有する。上記第1の実施形態との相違は、燃料電池層の積層数である。積層数を増やすことにより、より高電圧を出力することができる。
図4は、本発明の燃料電池スタックの別の好ましい一例を示す斜視図である。本実施形態の燃料電池スタックは、各燃料電池層の形状および各単位電池の形状については、上記第2の実施形態と類似するが、単位電池の内部構造に特徴を有している。すなわち、単位電池401は、アノード触媒層402、電解質膜403およびカソード触媒層404をこの順に積層してなる。かかる構成によれば、導電性多孔質層およびセパレータが不要となるため、部材の点数が少なくなり、低コスト化、高出力密度化を図ることができる。
図5は、本発明の燃料電池スタックの別の好ましい一例を示す斜視図である。本実施形態の燃料電池スタックは、第1の燃料電池層501と第2の燃料電池層502とを交互に積層してなる。第1の燃料電池層501は、離間して配置された、5個の第1の単位電池503を含み、これらの第1の単位電池503の間に隙間領域を有している。各第1の単位電池503は、図2に示される構造と同様の内部構造を有している。すなわち、各第1の単位電池503は、アノード導電性多孔質層509、アノード触媒層508、電解質膜507、カソード触媒層506、カソード導電性多孔質層505をこの順で有する。第2の燃料電池層502は、1個の第2の単位電池からなり、隙間領域を有しない。第2の単位電池の内部構造は、第1の単位電池503と同じである。第1の燃料電池層501内に配置される単位電池の間隔は、上記第1の実施形態の場合と同様である。
図6は、本発明の燃料電池スタックの別の好ましい一例を示す斜視図である。本実施形態の燃料電池スタックは、5個の単位電池601から構成される、同一形状の燃料電池層を5つ積層してなる構造を有する。各単位電池601は、図2に示される構造と同様の内部構造を有し、すべて同一形状を有している。すなわち、各単位電池601は、アノード導電性多孔質層602、アノード触媒層603、電解質膜604、カソード触媒層605、カソード導電性多孔質層606をこの順で有する。本実施形態においては、5個の単位電池601と隙間領域を有する燃料電池層の上に、同一形状を有する燃料電池層を、単位電池と隙間領域の位置が一致するように積層しているため、個々の隙間領域が連結された、大きな隙間領域を合計4個有する構造となっている。各燃料電池層内に配置される単位電池の間隔は、上記第1の実施形態の場合と同様である。
図7は、本発明の燃料電池スタックの別の好ましい一例を示す斜視図である。本実施形態の燃料電池スタックは、離間して配置された8個の単位電池703からなる第1の燃料電池層701と、離間して配置された7個の単位電池703からなる第2の燃料電池層702とを交互に積層してなる。単位電池703の構造は図2と同様である。すなわち、各単位電池703は、アノード導電性多孔質層704、アノード触媒層705、電解質膜706、カソード触媒層707、カソード導電性多孔質層708をこの順で有する。第1の燃料電池層701および第2の燃料電池層702は、各単位電池間に隙間領域を有し、隣接する二つの燃料電池層により、隙間領域が塞がれている構造である。各燃料電池層は直列に積層されており、隣接する燃料電池層同士は、アノード導電性多孔質層とカソード導電性多孔質層とが電気的に接触し、電子の導電経路を形成している。各燃料電池層内に配置される単位電池の間隔は、上記第1の実施形態の場合と同様である。
図8は、本発明の燃料電池スタックの別の好ましい一例を示す斜視図である。本実施形態の燃料電池スタックは、離間して配置された5個の単位電池803からなる第1の燃料電池層801と、離間して配置された2個の単位電池803からなる第2の燃料電池層802とを交互に積層してなり、各単位電池間に隙間領域を有している。単位電池803の内部構造は図2と類似する。すなわち、各単位電池803は、アノード導電性多孔質層804、アノード触媒層805、電解質膜806、カソード触媒層807、カソード導電性多孔質層808をこの順で有する。各燃料電池層内に配置される単位電池の間隔は、上記第1の実施形態の場合と同様である。
図9は、本発明の燃料電池スタックの別の好ましい一例を示す斜視図である。本実施形態の燃料電池スタックは、離間して配置された3個の単位電池903からなる第1の燃料電池層901と、離間して配置された5個の単位電池903からなる第2の燃料電池層902とを交互に積層してなる。各単位電池903は、セパレータ904、アノード導電性多孔質層905、アノード触媒層906、電解質膜907、カソード触媒層908、カソード導電性多孔質層909をこの順で有する。各単位電池903を構成する上記部材の積層方向は、燃料電池層の積層方向と平行である。各燃料電池層は、各単位電池間に隙間領域を有し、隣接する二つの燃料電池層により、隙間領域の一部が塞がれている構造である。各燃料電池層は直列に積層されており、隣接する燃料電池層は、カソード導電性多孔質層909とセパレータ904とが電気的に接触し、電子の導電経路を形成している。各燃料電池層内に配置される単位電池の間隔は、上記第1の実施形態の場合と同様である。
図11は、本発明の燃料電池スタックの別の好ましい一例を示す模式図であり、図11(a)はその上面図、図11(b)は側面図である。本実施形態では、各燃料電池層において、単位電池1101間に設けられた隙間領域が燃料電池スタックの中心部で広くなるように単位電池1101が配置されている。すなわち、各燃料電池層において、各単位電池1101は、燃料電池層の中央近くに位置する隙間領域の幅が、外周部近くに位置する隙間領域の幅よりも大きくなるように配置されている。結果、燃料電池スタックの中心部に位置する隙間領域の空間体積は、燃料電池スタック端部に位置する隙間領域の空間体積より大きい。このように、隙間領域が燃料電池層の面内の少なくとも1方向において、燃料電池層の中央部分に進むに従って大きくすることにより、燃料電池スタックの側面から見て、中央の縦ラインおよび、燃料電池スタックの上面から見て、中央の隙間から奥行き方向に向かうラインの隙間領域が広くなる。自然空気供給では燃料電池スタックの中心部付近はスタック外周付近に比べて酸素濃度が低くなるが、本実施形態の燃料電池スタック構造によれば、燃料電池スタック内部へ、たとえばファンやブロアーを用いて、図11(b)に示すように、燃料電池スタック下面から上面方向(図11(a)の平面の奥から手前方向)に、空気を燃料電池スタック中心部へ送る際の圧力損失が小さくなるため、燃料電池スタック中心部まで空気が供給されやすくなり、燃料電池スタックの中心部付近の酸素濃度を高めることができる。その結果、燃料電池スタックの発電特性を向上させることができる。なお、各単位電池1101の内部構造は、図2と同様の構造とすることができる。
図13は、本発明の燃料電池スタックの別の好ましい一例を示す模式図であり、図13(a)はその側面図、図13(b)は上面図である。本実施形態の燃料電池スタックでは、図13(a)に示すように、中央の燃料電池層1301が最も厚くなっており、燃料電池スタックの端の方向(図13(a)における上下方向)に進むに従って、燃料電池層の厚みが薄くなる構成としている。図13(a)において、燃料電池スタックの隙間領域は中央のラインが広く、燃料電池スタックの上下端により近いラインほど隙間領域が狭くなっている。隙間領域の、燃料電池層の積層方向に対して垂直な面における断面積はそれぞれ等しい(図13(b)参照)が、燃料電池層の厚み(単位電池の厚み)を中央に進むほど厚くしているため、隙間領域の空間体積は、中心に進むに従い大きくなっている。各燃料電池層内に配置される単位電池の間隔は、上記第1の実施形態の場合と同様である。本実施形態の構成によっても、図11の燃料電池スタックと同様の効果を得ることができる。
図15は、本発明の燃料電池スタックの別の好ましい一例を一部拡大して示す断面模式図である。本実施形態の燃料電池スタックにおける全体の構成は、たとえば図3に示すような構成とすることができる。各燃料電池層内に配置される単位電池の間隔は、上記第1の実施形態の場合と同様である。本実施形態においては、積層され隣接する燃料電池層間の接触部位に位置するカソード導電性多孔質層1506aの厚みが、該接触部位以外のカソード導電性多孔質層1506bの厚みより厚くなっている。カソード導電性多孔質層としては、該接触部位のみ厚い、一枚のカソード導電性多孔質層を用いることもできるし、カソード導電性多孔質層を該接触部位のみに二枚以上重ねることにより厚みを確保してもよい。該接触部では、カソード導電性多孔質層の層厚方向に対し垂直平面方向にカソード導電性多孔質層内を空気が拡散して、カソード触媒層1504に酸素が供給されるため、該接触部のカソード導電性多孔質層の厚みが厚いほど、カソード導電性多孔質層に入り込める酸素の量が多くなり、カソード触媒層1504に多くの空気を供給できる。したがって、取り出せる限界の電流量が増え、また、カソード触媒層1504近傍の酸素の量が増えることで、酸素の拡散抵抗が減少し、発電効率を向上させることができる。
図16は、本発明の燃料電池スタックの別の好ましい一例を示す模式図であり、図16(a)は上面図、図16(b)は側面図である。本実施形態では、図16(a)に示されるように、各燃料電池層を構成する複数の単位電池のうち、燃料電池スタックの中央部に位置する単位電池1601として、燃料電池層の中央に進むに従って幅が小さくなっている単位電池を使用している。ここでいう「幅」とは、単位電池の長手方向に対して垂直な方向の幅である。これにより、燃料電池層の中央部における隙間領域の断面積(積層方向と垂直な方向における断面積)および空間体積がその周辺部と比較して大きくなっている。なお、各単位電池は図2と同様に構成されている。各燃料電池層は、同じ形状を有しており、隣接する燃料電池層において、一方の燃料電池層を構成する単位電池と、他方の燃料電池層を構成する単位電池とが直交するように、各層が積層されている。各燃料電池層内に配置される単位電池の間隔は、上記第1の実施形態の場合と同様である。
図17は、本発明の燃料電池スタックの別の好ましい一例を示す上面図である。本実施形態では、各燃料電池層は、5つの櫛歯を有する1つの櫛型の単位電池1701から構成されている。すなわち、各燃料電池層1701は、燃料電池層内に長手方向を有して延伸した形状を有した分岐部1702を備える一つの単位電池から構成されている。各分岐部1702の延伸方向は同一であり、各分岐部1702は平行に配置されている。ここで、櫛型とは、延伸する櫛歯部がすべて一端にて接合されて一つになっている形状を指す。本実施形態において、隙間領域は、櫛歯と櫛歯の間である。各燃料電池層は、同一の形状を有しており、90℃交互に回転して積層されている。各単位電池の内部構造は図2と同様の構造とすることができる。各櫛歯の間隔は、上記第1の実施形態の場合と同様である。
本実施形態の燃料電池スタックについて、図19および図20を用いて説明する。図19は、本実施形態の燃料電池スタックの上面図であり、図20は、本実施形態の燃料電池スタックにおける最上層の燃料電池層を構成する単位電池の断面図である。図19に示されるように、各燃料電池層を形成する単位電池1901が、燃料電池層内で扇状に配置されており、各単位電池1901の長さ方向の一端が一点に集まるように隙間領域を有して配置されることを特徴とする。図19に示されるような単位電池の配置により、燃料電池層を積層した場合、積層方向から見て、中央部の隙間領域を大きくすることができる。
図40は、本発明の燃料電池スタックの別の好ましい一例を示す斜視図である。本実施形態の燃料電池スタックは、図3に示されるものと同様の「井型燃料電池スタック」が、隙間領域を有しない平板状の比較的大きな1つの単位電池からなる燃料電池層に積層された構造を有している。換言すれば、本実施形態の燃料電池スタックは、図3に示されるような井型燃料電池スタックの最下層(あるいは、図40に示される本実施形態の燃料電池スタックを上下反転させれば、最上層ともいうことができる。)の燃料電池層を、隙間領域を有しない平板状の比較的大きな1つの単位電池からなる燃料電池層とした構造ともいえる。すなわち、図5に示される燃料電池スタックとの相違点は、当該1つの単位電池からなる燃料電池層を、燃料電池スタックの下端または上端に配していることである。単位電池の内部構造は、特に制限されず、たとえば、アノード導電性多孔質層、アノード触媒層、電解質膜、カソード触媒層およびカソード導電性多孔質層をこの順で積層した構造とすることができ、より具体的には、図2に示される構造のほか、後述する単位電池構造などとすることができる。最下層(または最上層)の単位電池の長さおよび幅は、たとえば、井型燃料電池スタックを構成する単位電池の長手方向の長さと同等とすることができるが、これに限定されるものではなく、これより長くてもよいし、短くてもよい。また、隙間領域を有しない1つの単位電池からなる燃料電池層に積層される燃料電池スタックは、図3に示される構造のものに限定されるものではなく、上記したいずれの実施形態の燃料電池スタックであってよい。
図41は、スペーサ層を備える燃料電池スタックの基本構成の一例を示す模式図であり、図41(a)はその斜視図、図41(b)はその側面図である。図41に示される燃料電池スタックは、離間して略平行に配置された5つの単位電池4101からなる燃料電池層4102と、その上に積層されたスペーサ層4104を備える。スペーサ層4104は、離間して略平行に配置された5つのスペーサ4103からなり、それぞれのスペーサ4103は、単位電池4101と交差するように配置されている。図41においては、それぞれのスペーサ4103は、単位電池4101と直交するように積層されている。このような配置構成により、燃料電池層4102が有する隙間領域とスペーサ層4104が有する隙間領域とが3次元的に連通した燃料電池スタックが実現されている。したがって、このようなスペーサ層を備える燃料電池においても、上記実施形態の燃料電池スタックの場合と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態では、各スペーサ4103は、導電性を有する材料から構成されており、これにより、各単位電池4101は、スペーサ4103を介して電気的に接続されている。
図42は、スペーサ層を有する燃料電池スタックの好ましい一例を示す模式図であり、図42(a)は、その斜視図、図42(b)は上面図、図42(c)は側面図である。図示されるように、本実施形態においては、離間して略平行に配置された5つの単位電池4201からなる燃料電池層4202と、離間して略平行に配置された5つのスペーサ4203からなるスペーサ層4204とが交互に積層された構造を有している。かかる構造は、図41に示される基本構造を複数層積層した構造(図42の燃料電池スタックは、図41の基本構造を3層積層した構造である。)であり、図3の燃料電池スタックの一部の燃料電池層をスペーサ層で置換した構造ともいうことができる。本実施形態において、スペーサ層は、燃料電池層と同一の形状を有している。これにより、燃料電池スタック内部に燃料または空気を取り込みやすくなり、安定して積層させることができる。また、スペーサ層は電子導電性であることが好ましい。これにより、積層方向への直列配線が容易となり、また、導電経路が最短となるため、電気抵抗を抑えることができる。本実施形態の可能な変形については、上記第16の実施形態などと同様である。なお、本実施形態の燃料電池スタックにおいて、最下層および最上層は、それぞれ燃料電池層であってもよく、あるいはスペーサ層であってもよい。また、図42に示されるように、単位電池およびスペーサは、平面短冊形状であることが好ましい。これにより、凹部や凸部があるような短冊形状、筒型形状に比べて、積層したときの接触面積が大きくなるため、得られる燃料電池スタックの物理的強度が向上する。また、単位電池とスペーサとの接触面積が大きくなると、電気的に直列に接続して積層する際に電気的接触抵抗を低くすることができる。たとえば、カソード面を外周面とする円筒状の単位電池を用いた場合には、積層方向に直列配線接続できないという問題が生じる。電気的接触抵抗を低く抑えつつ積層方向に向かって電気的に直列配線接続を行なうことが可能となることにより、燃料電池層の面内方向に流れる電流値を減少させることができるため、集電体の厚みを減少、または集電体を不要とすることができ、燃料電池スタックを高集積化することが可能となる。その結果、燃料電池スタックの小型化、軽量化および低コスト化が可能となる。
図43は、スペーサ層を有する燃料電池スタックの別の好ましい一例を示す模式図であり、図43(a)は、その斜視図、図43(b)は側面図である。図43に示される燃料電池スタックは、離間して略平行に配置された5つの単位電池4301からなる燃料電池層4302と、離間して略平行に配置された5つのスペーサ4303からなるスペーサ層4304とが交互に積層された構造を有している。図42の燃料電池スタックとの相違は、図42の燃料電池スタックにおいては、スペーサ層を介して隣り合う2つの燃料電池層に注目したとき、一方の燃料電池層を構成する各単位電池は、他方の燃料電池層を構成する単位電池の直下(または直上)に配置されている一方、図43の燃料電池スタックにおいては、一方の燃料電池層を構成する各単位電池は、他方の燃料電池層を構成する単位電池が存在しない領域、すなわち、燃料電池層が有する隙間領域の直下(または直上)に配置されている点である。このような構成の図43の燃料電池スタックの単位電池は、図43(b)に示されるように、単位電池4301の電解質膜4305を基準にカソード側の面が重力方向に面するように配置されることが好ましい。
図44は、スペーサ層を有する燃料電池スタックの別の好ましい一例を示す模式図であり、図44(a)は、その斜視図、図44(b)は上面図、図44(c)は側面図である。図44に示される燃料電池スタックは、離間して略平行に配置された5つのスペーサ4403からなるスペーサ層4404と、離間して略平行に配置された5つの単位電池4401からなる燃料電池層4402と、が交互に積層された構造を有している。ここで、本実施形態の燃料電池スタックにおいては、スペーサ層4404を構成するスペーサ4403のうち、両端に位置する2つのスペーサが、当該スペーサ層に隣接する燃料電池層4402の両端部の直下および直上に配置されている。すなわち、両端に位置する2つのスペーサは、当該スペーサ層に隣接する燃料電池層4402を構成する単位電池4401の長手方向における端部に接するように配置されている。図44に示される例においては、当該両端に位置する2つのスペーサの外側側壁面の位置と、単位電池の外側側壁面の位置とが一致している。かかる構成によれば、燃料電池スタックの物理的強度を向上させることができるため、燃料電池スタックの構造をより安定化させることができる。
図45は、スペーサ層を有する燃料電池スタックの別の好ましい一例を示す模式図であり、図45(a)は上面図、図45(b)は側面図である。図45に示される燃料電池スタックは、これまでの実施形態と同様、複数のスペーサからなるスペーサ層4504と、離間して略平行に配置された5つの単位電池4501からなる燃料電池層4502とが交互に積層された構造を有している。ただし、本実施形態の燃料電池スタックにおいて、スペーサ層4504を構成するスペーサは、隣接する2つの燃料電池層4502に挟まれる部分のみに配置され、当該燃料電池層が有する隙間領域部分には配置されていない。すなわち、図45(a)を参照して、燃料電池スタックを上から見たときに、燃料電池スタックの中央部に位置するスペーサ4503a(図45(a)における点線領域)は、単位電池4501の下に隠れており(単位電池4501の直下の領域内のみに形成されている)、単位電池間の隙間領域には、スペーサは存在しない。このような構成によれば、燃料電池スタック内部への空気または燃料の拡散が良好となり、燃料電池スタック内部で酸素または燃料を不足させにくくすることができる。
図46は、本発明の燃料電池スタックの別の好ましい一例を示す斜視図である。本実施形態の燃料電池スタックは、図44に示されるものと同様の燃料電池スタック(スペーサ4603からなるスペーサ層を有する燃料電池スタック)が、隙間領域を有しない平板状の比較的大きな1つの単位電池からなる燃料電池層に積層された構造を有している。このような比較的大きな1つの単位電池からなる燃料電池層上に燃料電池スタックを構築する構成は、上記第15の実施形態と同様であり、同様の効果を得ることができる。本実施形態の詳細および可能な変形についても、上記第15の実施形態と同様である。たとえば、隙間領域を有しない1つの単位電池からなる燃料電池層に積層される燃料電池スタックは、図44に示される構造と同様のものに限定されるものではなく、上記第16〜20の実施形態の燃料電池スタックであってよい。また、本実施形態の燃料電池スタックは、図46に示されるように、基板4602上に配置する際、大きな1つの単位電池からなる燃料電池層側が当該基板4602側となるように配置することが好ましい。さらに、上記1つの単位電池からなる燃料電池層は、そのアノード側(電解質膜4601を基準にアノード触媒層側。)が基板側となるように配置されることが好ましい。これにより、基板と燃料電池スタック間に空気の通り道を設ける必要が無くなるため、燃料電池層のアノード側を基板に接触させることができ、体積出力密度をより向上させることができる。
次に、本発明の燃料電池スタックに用いられる単位電池について詳細に説明する。いくつかの好ましい例についてはすでに述べた。本発明に用いられる単位電池は、電解質膜と、電解質膜を挟持するアノード触媒層およびカソード触媒層を少なくとも有する構成である。これは単位電池の最小の構成に相当し、この最小の構成で燃料電池スタックを作製すれば、部材を削減することができるため、部材コストを下げることができる。また、単位電池の厚みを減らすことができるため、燃料電池スタックの体積当たりの出力を向上させることができる。さらに、導電性多孔質層と熱圧着する作業工程などを削減できるため、作業工程を簡略化できるなどの効果がある。この構造においては、アノード触媒層もしくはカソード触媒層に供給されるメタノールもしくは空気の分離が困難であるため、アノード触媒層、カソード触媒層の少なくとも一方は、酸素もしくはメタノールに対して選択性の高い触媒を用いることがより好ましい。
本発明の燃料電池スタックにおいては、図29に示すように、メタノール水溶液等の燃料は、燃料を保持した円筒から、燃料流路を介して各単位電池に供給することができる。燃料を保持した円筒は単位電池が積層された燃料電池スタックの4隅の隙間の内、少なくともどれか一つに配置されることが好ましい。
本発明の燃料電池スタックは、上述したような構造を備えるものであれば、その製造方法は特に制限されるものではないが、好ましくは、(1)集電体に開口を形成する、または導電性多孔質層を形成する第1工程、(2)触媒層を形成する第2工程、(3)単位電池の構成部材を一体化する第3工程、(4)燃料電池層を形成する第4工程、(5)集電体および燃料電池層を積層し、一体化する第5工程、の少なくとも1つを備え、より好ましくはすべてを備える。
集電体に開口を形成する方法、または導電性多孔質層を形成する方法として、金属板または金属箔を集電体等として用いる場合には、パンチング法、エッチング法、レーザー法、ドリルを用いた孔加工などを用いて、平面に複数の開口を形成する方法を採用することができる。
触媒層を形成する方法としては、たとえば、触媒粒子と導電性粒子と電解質を有機溶媒に分散させたペーストを、バーコート法、スクリーン印刷法またはスプレーコーティング法などを用いて均一に塗布し、ペースト中の有機溶媒を除去して形成する工法を採用することができる。このような製造方法では、多数の細孔を有した触媒層を形成することができ、有効な触媒粒子の表面積を増加させることが可能となる。触媒層とは、アノード触媒層およびカソード触媒層を意味する。
単位電池の構成部材を一体化する方法として、たとえば、熱圧着することにより単位電池を一体形成する方法を採用することができる。たとえば、上記第2工程において、触媒層の形成されたアノード導電性多孔質層とカソード導電性多孔質層を、アノード触媒層とカソード触媒層が電解質膜を介して対向するように配置し、ホットプレス機を用いて、電解質膜や触媒層中の電解質の軟化温度やガラス転移温度を超える温度で熱圧着する工程を採用することができる。これにより各部材が化学結合やアンカー効果や粘着力等により接合された状態となり、部材間の界面の電子伝導抵抗やイオン伝導抵抗を低減することができる。この工程により、たとえば、カソード導電性多孔質層、カソード触媒層、電解質膜、燃料流路形成部材が埋め込まれたアノード触媒層、アノード導電性多孔質層がこの順に単位電池の層厚方向に積層されて一体化される。
燃料電池層を形成する方法として、上記第3工程で作製された単位電池を複数個用意し、アノード導電性多孔質層とカソード導電性多孔質層がそれぞれ同一方向に向くように平面上に所定の間隔を設けて配置する方法を挙げることができる。これにより平面状に並べられた複数個の単位電池群である燃料電池層を形成することができる。また、あらかじめ第1の燃料流路形成部材を所定の間隔を設けて配置して、流路空間が連通するように第2の燃料流路形成部材に接続することによって固定された第1の燃料流路を作製し、当該第1の燃料流路を用いて、上記第3工程により、アノード導電性多孔質層とカソード導電性多孔質層がそれぞれ同一方向に向くように平面上に単位電池を作製することにより、燃料電池層を形成することもできる。
集電体および燃料電池層を積層し、一体化する方法としては、たとえば、次のような方法を挙げることができる。まず、上記第4工程で得られた燃料電池層を用いて、アノード導電性多孔質層とカソード導電性多孔質層が対向して接触するように所定の角度を設けて交差させて燃料電池層を積層する。この際、アノード導電性多孔質層またはカソード導電性多孔質層における接触部位に導電性の接着剤が塗布される。次に、積層体の両端に位置するアノード多孔質導電層とカソード導電性多孔質層とに集電体を積層することで得られる積層体を熱圧着することにより、燃料電池層が一体化された燃料電池スタックを作製することができる。導電性の接着剤を塗布することで、燃料電池層間は、低い電子伝導抵抗で接続されるため、燃料電池スタックの高出力化が図れ、また一体化によって締め付け部材をなくすことができる。好ましくは、導電性の接着剤が熱硬化性の高分子の接着剤と、導電性良好な粉末の混合物であるとよい。上述の熱硬化性の高分子の接着剤は熱圧着時の熱で硬化し、燃料電池層間を良好に接着するため燃料電池スタックの締め付け部材が不要である。導電性良好な粉末は、燃料電池層間を低い電子伝導抵抗で接続するのに加え、粉末と粉末の間に形成される空隙からアノード触媒層で生成する二酸化炭素の一部を効率的に排出することができる。熱圧着による積層体の一体化において、燃料電池スタックを構成する全ての燃料電池層および集電体を積層し、一度の熱圧着によって一体化された燃料電池スタックを製造することもできるが、燃料電池スタックを構成する全ての燃料電池層を複数組に分けて、それぞれの組を熱圧着によって一体化し、一体化した組および集電体を積層して再び熱圧着することによって一体化した燃料電池スタックを製造してもよい。
本発明の燃料電池システムについて説明する。図32は、本発明の燃料電池システムの好ましい一例を示す模式図であり、図32(a)はその斜視図、図32(b)上面図、図32(c)は側面図である。図32(b)および図32(c)は、搭載された燃料電池スタックのみを示している。図32(a)に示される燃料電池システムは、図3と同様の燃料電池スタックと、スイッチA、B、C、D、E、a、b、c、d、eと制御回路を備えている。制御回路はスイッチに信号を送り、開閉を制御する。スイッチはバイポーラトランジスタ、MOSトランジスタなどの半導体素子や、電磁リレー等のメカスイッチが挙げられる。
電解質膜として6mm×48mm、厚み約175μmのナフィオン117膜(デュポン社製)を用いた。触媒ペーストは下記の手順により作製した。Pt担持量32.5wt%、Ru担持量16.9wt%のPt−Ru粒子とカーボン粒子とからなる触媒担持カーボン粒子(TEC66E50、田中貴金属社製)と、20wt%のナフィオンのアルコール溶液(アルドリッチ社製)と、イオン交換水と、イソプロパノールと、ジルコニアビーズとを所定の割合で、PTFE製の容器に入れ、攪拌脱泡機を用いて50rpmで50分間の混合を行ない、ジルコニアビーズを除去し、アノード触媒ペーストを作製した。また、Pt担持量46.8wt%のPt粒子とカーボン粒子からなる触媒担持カーボン粒子(TEC10E50E、田中貴金属社製)を用いて、アノード触媒ペーストと同様に、カソード触媒ペーストを作製した。
電解質膜として上底6mm、下底12mm、高さ48mmの台形型、厚み約175μmのナフィオン117膜(デュポン社製)を用いた。触媒ペーストの作製は実施例1と同様である。
次の方法により燃料電池スタックを作製した。
まず、触媒ペーストを下記の手順により作製した。Pt担持量32.5wt%、Ru担持量16.9wt%のPt−Ru粒子とカーボン粒子とからなる触媒担持カーボン粒子(TEC66E50、田中貴金属社製)と、20wt%のナフィオンのアルコール溶液(アルドリッチ社製)と、イオン交換水と、イソプロパノールと、ジルコニアビーズとを所定の割合で、PTFE製の容器に入れ、攪拌脱泡機を用いて50rpmで50分間の混合を行ない、ジルコニアビーズを除去し、アノード触媒ペーストを作製した。また、Pt担持量46.8wt%のPt粒子とカーボン粒子からなる触媒担持カーボン粒子(TEC10E50E、田中貴金属社製)を用いて、アノード触媒ペーストと同様に、カソード触媒ペーストを作製した。
図48に示されるように、幅11mm、最長部における長さ36mm、厚さ0.2mmのSUS基板上に、エッチング加工により、サーペンタイン形状の流路を形成した。図48(a)は、得られた流路基板の上面図であり、図48(b)は、図48(a)に示されるA−A’線における断面図である。図48に示される数値の単位は、mmである。図48(b)に示されるように、流路の幅は1mm、深さは0.1mmとした。この流路基板は、図48(a)に示されるように、その下端に2つの突起部(幅2mm×長さ3mm)を有している。この突起部は、マニホールドの差込口である。また、この流路基板は、幅1mm×長さ25mmの3つのスリット状の貫通穴を有している(図48(a)参照)。この貫通穴、および、後述するアノード集電体に形成された3つのスリット状の貫通穴が燃料電池層およびこれを用いて得られる燃料電池スタックの空気経路となる。図48に示される流路基板において、スリット状の貫通穴とこれに隣接する流路との間に形成されている壁の幅は0.5mmである。
次に、上記した流路基板、アノード集電体およびカソード集電体と、非多孔質体であるステンレス(SUS316L)製のスペーサ(幅0.5mm、長さ20mm、厚さ0.5mmの直方体形状)を6本用意し、図51に示すように、これらを下からカソード集電体、スペーサ、流路基板、アノード集電体の積層順で、互いに接合し、接合体(合計厚み0.8mm)を得た。接合は、ホットプレス型の拡散接合により行なった。なお、6本のスペーサは、各スペーサ間の間隔が2mmとなるように配置した。また、拡散接合にあたっては、アノード集電体の流路基板側のSUS316Lからなる表面に、金を1μmの厚みでメッキした。この金メッキにより、ステンレスが腐食するのを防止できるとともに、拡散接合の接合性も向上させることができる。得られた接合体において、流路基板上にはアノード集電体が積層されており、このアノード集電体の領域Aが有する複数の貫通穴は、流路基板の流路に連通している。この領域A上に短冊状のMEAが配置される。以上のような流路基板、アノード集電体、カソード集電体およびスペーサ等の金属の接合には拡散接合が好ましく用いられるが、このほかにレーザ溶接による接合方法を用いてもよい。
次に、図52に示されるように、上記で得られた4つの短冊状MEA(厚み0.3mm)を、上記接合体のアノード集電体の領域Aに接合した。接合は次のようにして行なった。まず、PVDFのNMP(2−メチルピロリドン)溶液(5wt%)とカーボン粒子であるXC72(Vulcan社製)とを、PVDFに対し、該カーボン粒子が7wt%となるように混練して導電性インクを調製した。ついで、この導電性インクを10μmの厚みでバーコーターを用いて、MEAのアノード導電性多孔質層表面(GDL25BC)に塗布し、乾燥させた。次に、MEAをアノード集電体の領域A上に配置した。その後、この積層体から1cm離れた距離に、0.7mm厚みで縦10mm、横100mmのサイズのチタン板を、積層体の4辺に配置した。このチタン板は、積層体をプレスする際にその厚みが0.7mm以下にならないようにするためのものである。ついで、1mm厚みのステンレス板上に、この積層体とチタン板を載せ、その上から更に1mm厚みのステンレス板を置くことにより、積層体およびチタン板をステンレス板ではさみ、その厚み方向に130℃、5kgf/cm2の条件で2分間熱圧着することにより、MEAを平らにするとともに、MEAをアノード集電体に固定化した。このように、MEAに、PVDFとカーボン粒子との導電性インクを塗布することにより、熱圧着時にPVDFが軟化してアノード集電体の貫通穴内に入り込み、アンカー効果でMEAを固定化することができる。また、アンカー効果による密着性向上により、アノード集電体とMEAとの電気的接触抵抗を低減させることができる。なお、MEAの導電性多孔質層であるGDL25BC(SGLカーボンジャパン株式会社製)は、その片面が、フッ素系の樹脂と炭素粒子からなる層で撥水処理がされていないものであるが、両面に撥水処理をされた導電性多孔質層を用いてもよい。以下、このようにして得られた、アノード集電体にMEAが複数(本実施例では4つ)接合された積層体を、MEAが平面上に複数配置されていることから、2次元スタックという。
次に、図53に示されるように、MEAの端部を接着剤で塗布した。図53は、MEAの端部に接着剤が塗布された2次元スタックを示しており、図53(b)は、図53(a)のB−B’線における断面図である。接着剤としては、エポキシ樹脂、フェノール系樹脂を混合した1液、100℃、30分硬化の熱硬化性のエポキシ樹脂を用いた。このようにMEA端部へ接着剤を塗布し、端部を封止することにより、燃料の液漏れを封止し、かつアノード集電体との接着性を向上させることができる。
次に、図54に示すように、複数(本実施例では4つ)のMEA端部へ接着剤が塗布された2次元スタックを、ホットプレスによって100℃、0.1kgf/cm2の条件で30分間熱圧着し、各2次元スタック間を接合することにより燃料電池スタックを得た。接合は、必要数の2次元スタックを積層させた後、該積層体に対してホットプレスを行なうことにより行なった。熱圧着により、MEAの端部に塗布された接着剤が硬化し、これにより、2次元スタック間の強固な接合が可能となる。図55は、複数の2次元スタックが一体化された燃料電池スタックの構造を示す断面図である。このような接合方法によれば、1度のホットプレスで必要数の2次元スタックが接合された燃料電池スタックを作製することができ、製造時間の短縮が図ることができ、また、製造コストを下げることができる。また、以上のような方法により作製された燃料電池スタックは、接着剤により、アノード集電体、カソード集電体、MEAが強固に固定され、強度に対する信頼性が向上している。本発明のようにMEAの端部を多く有する燃料電池スタックは、上記接着を行なうことで接着部分が多くなり、大きな1枚の燃料電池を積層した燃料電池スタックに比べ、特に中心部での燃料電池スタックの強度を非常に高めることができる。大きな1枚の燃料電池を積層した燃料電池スタッにおいては、その燃料電池層の外周部しか接着、またはボルトやナットなどで締結できず、中心部は押さえが効いていないため、MEAの剥離や、MEAと集電体との電気的接触不良を起こしやすい。
次に、図56に示されるように、上記で得られた燃料電池スタックの各層に燃料を供給するためのマニホールドを差し込んだ。マニホールドを差し込んだ後、シール剤でマニホールドと流路基板の入口、出口の隙間を封止した。マニホールドとしては、アクリル樹脂製のものを用いた。また、シール剤として、室温硬化性の2液タイプのエポキシ樹脂を用いて封止した。本実施例の燃料電池スタックにおいては、燃料流路をサーペンタイン形状にしているため、マニホールドの接続部分を一箇所に集約することができ、マニホールドを小型化することができる。これにより、マニホールドの差し込みやすさ、封止しやすさが向上し、歩留まり、生産時間短縮による低コスト化が可能となる。また、マニホールドが小型化されることによって、燃料電池スタックに空気を取り込むために障害となるマニホールドの体積を減らすことができるため、燃料電池スタック内部に良好に空気を取り込むことができる。
なお、以上のようにして得られた、図56に示されるようなマニホールドを備える燃料電池スタックにおいては、流路基板と隣接する燃料電池層のアノード集電体の距離が近く、外部からの応力によっては電気的短絡を起こし、燃料電池スタックの出力不良を起こす懸念がある。したがって、これを防止するため、図56に示されるように、流路基板の流路が形成されていない方の表面、あるいはアノード集電体のMEAが配置されていない部分の表面、またはこれら双方の表面に、絶縁性のコーティングを施すか、または絶縁性のスペーサを設けることが好ましい。絶縁性のスペーサを設ける方が燃料電池スタックの強度を向上させる点でより好ましい。また、絶縁性のスペーサは、燃料電池スタックの外周端部に配置されることが、強度向上の点でさらに好ましい。
実施例3で用いたカソード集電体、流路基板およびアノード集電体を用い、図57に示すように、これらを下からカソード集電体、流路基板、アノード集電体の積層順で、互いに接合し、スペーサを有しない接合体を得た。接合は、実施例3と同様であり、ホットプレス型の拡散接合により行なった。ここで、本実施例では、4つのカソード集電体を流路基板と直交するように配置して接合を行なった。ついで、実施例3と同様にして、MEAの端部に接着剤が塗布された2次元スタックを得た。得られた2次元スタックの断面構造を図58に示す。これ以降は、隣接する2次元スタックを90°交差させて積層し接合すること以外は実施例3と同様にして、マニホールドを備える燃料電池スタックを作製した。
本実施例においては、まず、MEAにおけるアノード導電性多孔質層、アノード触媒層、電解質膜およびカソード触媒層の端部全体、ならびにカソード導電性多孔質層の端部の一部(カソード触媒層寄りの端部)に接着剤を塗布したこと以外は、実施例4と同様にして、接着剤が塗布された2次元スタックを得た。ついで、図59に示されるように、実施例3と同様の熱硬化性樹脂を含む導電性接着剤を一方の2次元スタックのカソード導電性多孔質層上に塗布し、実施例3と同様の条件で、ホットプレスを行ない、当該接着剤を熱硬化させることにより、2次元スタックが有するカソード導電性多孔質層とこれに隣接する2次元スタックが有するカソード集電体間で、2次元スタック同士を、これらが90°交差するように接合させ、燃料電池スタックを作製した。このようにホットプレスを用いて容易に2次元スタック同士の接合を行なえることから、熱硬化性の接着剤を用いることが好ましい。得られた燃料電池スタックの断面構造を図60に示す。このようにカソード導電性多孔質層の端部の少なくとも一部を接着剤で被覆しないことにより、MEAの積層方向に対し、垂直な方向(面内方向)からの、カソード導電性多孔質層への空気の流入を効果的に行なえるようになる。
本実施例においては、まず、実施例3で用いた流路基板、アノード集電体およびカソード集電体と、多孔質体であるステンレス(SUS316L)製のスペーサ(幅2mm、長さ25mm、厚さ0.5mmの直方体形状)を4本用意し、図61に示すように、これらを下からスペーサ、カソード集電体、流路基板、アノード集電体の積層順で、互いに接合し、接合体を得た。接合は、実施例3と同様であり、ホットプレス型の拡散接合により行なった。ついで、実施例3と同様にして、MEAを接合した後、MEAの端部に接着剤を塗布し、MEA端部へ接着剤が塗布された2次元スタックを得た。次に、実施例3と同様の条件で、ホットプレスを行ない、接着剤を熱硬化させることにより、2次元スタックが有するスペーサとこれに隣接する2次元スタックが有するアノード集電体間で、2次元スタック同士を、これらが90°交差するように接合することにより、燃料電池スタックを作製した。このようにホットプレスを用いて容易に2次元スタック同士の接合を行なえることから、熱硬化性の接着剤を用いることが好ましい。得られた燃料電池スタックの断面構造を図62に示す。本実施例で用いたスペーサは、カソード集電体およびカソード導電性多孔質層と同じ外形(厚みを除く)を有しており、カソード集電体にほぼ重なるように積層されている。このような構成は、スペーサとMEAの導電性多孔質層との接合面積増大による強度向上と電気的抵抗の低減、および燃料電池スタック内部の空気の通りやすさの点で好ましい。
(b)構成部材として、酸性溶液、アルコール溶液に強い耐酸性SUS部材を使用でき、接合における長期信頼性も高い。
(c)集電体の加工は微細であるため、エッチングによる加工が好ましいが、集電体の加工から、燃料電池スタックの構造加工、接合処理までを一貫して行なえるため、設計、微細な部分(100μm幅の板材の積層も可能)での接合の位置合わせが可能となる。
(d)微細な部分の位置あわせが可能であるため、流路基板と集電体との接着ののりしろ部の幅を短くしても、接合強度を高く、界面抵抗を低くできる。これにより、のりしろ部の割合を少なく、流路の幅の割合を多く取ることができる。それにより、燃料が供給されて有効に働くMEAの発電面積が多くなり、発電特性が向上する。たとえば、のりしろの幅を0.5mmから0.3mm以下程度まで軽減することも可能であり、この場合、2mmの幅のMEAを用いたとすると、50%から、70%以上に流路の割合を増やすことができる。
(e)導電性接着剤を用いて接合する場合に比べ、流路基板と集電体の間の隙間から、燃料が漏れる可能性が低くなる(導電性接着剤は、剥離や溶解により隙間が生じたとき、漏れが生じやすい)。
(f)端部における流路基板と集電体の間からの液漏れの心配が無くなれば、燃料透過制御層を流路と触媒層の間に設けることにより、MEAの端部の封止(すなわち、MEAの端部断面とアノード導電性多孔質層の端部断面の封止)を隙間無く完全に行なわなくても、燃料電池の端部断面(未封止の部分の隙間)から燃料が染み出てくることも無く、良好に発電させ、MEAの端部から二酸化炭素を排出することが可能となり得る。
(g)燃料電池スタック1層分の部材をすべて接合した部品を作製することができるため、燃料電池スタックの積層工程がホットプレスによるMEAと燃料電池スタック1層分の部材をすべて接合した部品の接合だけになり、燃料電池スタックの製造が簡略化される。
実施例3と同様の方法にて短冊状(厚み0.45mm、幅1.8mm、長さ23mm)のMEAを8本作製した。図48の流路基板における縦方向の4本流路が8本に拡張された流路基板と、図49のアノード集電体における4本の領域Aが8本に拡張されたアノード集電体とを拡散接合で張り合わせた後、アノード集電体の上にMEAを8本配置した。用いたアノード集電体は、図49と同様に、領域Aの幅が2mmであり、スリット状の貫通穴の幅は1mmである。この8箇所の領域A上に短冊状のMEAのピッチ(MEAの左端から隣のMEAの左端までの距離)が3mmとなるように、8本のMEAを配置した。次に、図50(c)における4本のカソード集電体が8本に拡張されたカソード集電体をカソード側のGDL25BC(カソード導電性多孔質層)表面に合わせて、ホットプレスによって100℃、0.1kgf/cm2の条件で2分間熱圧着し、アノード集電体とMEAとカソード集電体を仮接着した。ついで、MEAの端部と集電体の端部にエポキシ系の接着剤を塗布し、MEAと集電体との接着およびMEA端部のシールを行なった。こうして燃料電池の層を1層作製した。かかる燃料電池層を2個作製した。これらをそれぞれサンプルNo.1、No.2とする。次に、スペーサとして、チタン多孔質体であるベキニット株式会社のチタン不織布(空隙率60%、厚み0.5mm、幅1.5mm、長さ30mm、線形20μm)とSUS316Lの非多孔質体(長さ30mm、厚み0.5mm、幅0.5mmの直方体)とを用いて、ピッチ(スペーサの左端から隣のスペーサの左端までの距離)4mmで交互に配置し、スペーサ層とした。次に、このスペーサ層を、上記サンプルNo.1およびNo.2の2つの燃料電池層で挟み、図63(b)に示されるようにマニホールドを差し込み、さらに電気抵抗を低減させるためにアノード集電体の取り出し端子とカソード集電体の取り出し端子を直列配線となるように接合して、燃料電池スタック(以下、2層スタックとも称する。)とした。なお、各スペーサと燃料電池層は、2液系の導電性接着剤(藤倉化成株式会社製、ドータイトSH−3A)を用いて接着した。図63(b)に、この2層スタックの概略斜視図を示す。
実施例7と同じ燃料電池層をさらにもう1個作製し、サンプルNo.3とした。次に、実施例7と同様にして、これらサンプルNo.1〜No.3の3つの燃料電池層を用いて、3層の燃料電池層と、各燃料電池層の間に配置された2つのスペーサ層とからなる燃料電池スタック(以下、3層スタックとも称する。)を作製した。図64(b)に、この3層スタックの概略斜視図を示す。図64(a)は、サンプルNo.1、サンプルNo.2、サンプルNo.3および3層スタックの電流−電圧特性、MEAの平均の電流−出力密度特性を示す。測定条件は実施例7と同様とした。図64(a)に示されるように、サンプルNo.1、No.2、No.3および3層スタックの最大平均出力密度は、それぞれ38.5mW/cm2、37.4mW/cm2、39.3mW/cm2、41.1mW/cm2であった。3層スタックにおいて、平均出力密度の最大値が向上しているのは、燃料電池層を3層積層させたことにより、温度が上昇しやすくなり、これによって触媒活性の向上などにより発電効率が向上したためである。
図65は、本比較例で作製した従来の燃料電池スタックの構造を示す斜視図である。作製手順は次のとおりである。まず、実施例3と同様にして、23mm×23mmのGDL25BC(導電性多孔質層)上に、アノード触媒層とカソード触媒層をそれぞれ形成した。実施例3と同様のホットプレス条件でGDL25BC、アノード触媒層、3cm×3cmの電解質膜(ナフィオン117)、カソード触媒層、GDL25BCの順で積層されたMEAを作製した。導電性多孔質層からはみ出た電解質膜は切断し、23mm×23mmの外形のMEAとした。
実施例7の燃料電池スタックのスペーサをチタン不織布の代わりに、コットンの不織布とSUS316Lのスペーサとを交互に配置して、燃料電池スタックを作製した。コットンの不織布は幅1.5mm、厚み0.5mmで燃料電池スタックの外形よりも2cm長く、はみ出た部分は、燃料電池スタックの裏側に回した。その他は実施例7の燃料電池スタックと同様の構成である。
実施例3と同様の方法にて、短冊状(厚み0.45mm、幅2.35mm、長さ23mm)のMEAを5本作製した。次に、流路基板とアノード集電体とを拡散接合で張り合わせた後、アノード集電体の上に、MEAを5本配置した。具体的には、5箇所の領域A上に短冊状のMEAのピッチが3.5mmとなるように、5本のMEAを配置した。ここで用いた流路基板は、図48の流路基板と同様の構造であって、スリット状の貫通穴の幅が1mm、スリット状の貫通穴とこれに隣接する流路との間に形成されている壁の幅が0.5mm、流路幅が1.5mm、流路深さが0.1mm、流路基板厚み0.2mm、縦方向の4本の流路が5本に拡張された(したがって、4つのスリット状の貫通穴を有し、マニホールドの差し込み口である2.5×3mmの突起部が対角線上に位置する。)流路基板である。
実施例10で作製した燃料電池層(サンプルNo.4、No.5およびNo.6)と同じ構造の燃料電池層3つと、スペーサとして親水性多孔質体であるコットンの不織布とチタン多孔質体とを用いて、3層の燃料電池層を有する燃料電池スタックを作製した。具体的には、厚み0.4mm、幅1.5mmのコットンの不織布からなるスペーサを2mmの間隔を空けて6個配置し、また、各MEAの長手方向における両端部に、燃料電池スタック全体が電気的に直列に配線されるよう、チタン多孔質体であるベキニット株式会社のチタン不織布(空隙率60%、厚み0.4mm、幅1.5mm、長さ20mm、線形20μm)を配置し、2液系の導電性接着剤(藤倉化成株式会社製、ドータイトSH−3A)を用いて接着してスペーサ層とし、燃料電池層、スペーサ層、燃料電池層、スペーサ層、燃料電池層の順で積層して燃料電池スタックを作製した。ここで、用いたコットンのスペーサの長さは、燃料電池スタックの外形よりも端部からそれぞれ2cm長く、したがって実施例9と同様に、はみ出た部分は、燃料電池スタックの裏側に回した。また、さらに電気抵抗を低減させるためにアノード集電体の取り出し端子とカソード集電体の取り出し端子を直列配線となるように接合した。
Claims (14)
- 1以上の単位電池(a)から構成され、層内に第1の隙間領域を有する燃料電池層(A)と、
前記燃料電池層(A)上に積層される層であって、1以上のスペーサから構成され、層内に第2の隙間領域を有するスペーサ層と、
前記スペーサ層上に積層される層であって、1以上の単位電池(b)から構成される燃料電池層(B)と、
をこの順で含む燃料電池スタックであって、
前記単位電池(a)および前記単位電池(b)は、アノード触媒層と電解質膜とカソード触媒層とを含み、かつ、前記アノード触媒層へ燃料を供給するための燃料供給手段を備えており、
前記アノード触媒層の端面は被覆層を備えており、
前記燃料は、気体燃料であり、
前記単位電池(a)または前記単位電池(b)のいずれか一方は、そのアノード触媒層に電気的に接続されるアノード集電体を少なくとも有し、他方は、そのカソード触媒層に電気的に接続されるカソード集電体を少なくとも有し、
前記第1、第2の隙間領域はそれぞれ、前記燃料電池層(A)、前記スペーサ層を層厚方向に貫通する領域であり、
前記第1および第2の隙間領域のすべては連通しており、
連通した前記第1および第2の隙間領域からなる空間は、前記単位電池(a)および前記単位電池(b)に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス流路を構成する燃料電池スタック。 - 前記燃料電池層(B)は、層内に第3の隙間領域を有し、
前記第3の隙間領域は、前記燃料電池層(B)を層厚方向に貫通する領域であり、
前記第1〜第3の隙間領域のすべては連通しており、
連通した前記第1〜第3の隙間領域からなる空間は、前記酸化剤ガス流路を構成する請求項1に記載の燃料電池スタック。 - 前記燃料電池層(A)は、2以上の単位電池(a)を、隣り合う単位電池(a)間に前記第1の隙間領域を有するように配置してなり、
前記スペーサ層は、2以上のスペーサを、隣り合うスペーサ間に前記第2の隙間領域を有するように配置してなり、
前記燃料電池層(B)は、2以上の単位電池(b)を、隣り合う単位電池(b)間に前記第3の隙間領域を有するように配置してなる請求項2に記載の燃料電池スタック。 - 前記単位電池(a)、前記単位電池(b)および前記スペーサは短冊形状を有し、
前記スペーサ層を構成するスペーサは、前記燃料電池層(A)および前記燃料電池層(B)をそれぞれ構成する単位電池(a)および単位電池(b)と交わるように配置される請求項2または3に記載の燃料電池スタック。 - 前記燃料電池層(B)が有する2以上の単位電池(b)は、それぞれ前記燃料電池層(A)が有する単位電池(a)の直上または直下の領域内に配置される請求項3に記載の燃料電池スタック。
- 前記燃料電池層(B)が有する2以上の単位電池(b)は、それぞれ前記燃料電池層(A)が有する隙間領域の直上または直下に配置される請求項3に記載の燃料電池スタック。
- 前記スペーサ層を構成する2以上のスペーサのうち、両端に配置されるスペーサは、前記燃料電池層(A)が有する単位電池(a)および前記燃料電池層(B)が有する単位電池(b)の長手方向における端部に接して配置される請求項4〜6のいずれかに記載の燃料電池スタック。
- 前記燃料電池層(A)が有する単位電池(a)および前記燃料電池層(B)が有する単位電池(b)は、アノード集電体とカソード集電体とを含む請求項7に記載の燃料電池スタック。
- 前記燃料電池層(A)を構成する2以上の単位電池(a)は、隣り合う単位電池(a)間に前記第1の隙間領域を有するように略平行に配置され、
前記スペーサ層を構成する2以上のスペーサは、隣り合うスペーサ間に前記第2の隙間領域を有するように略平行に配置され、
前記燃料電池層(B)を構成する2以上の単位電池(b)は、隣り合う単位電池(b)間に前記第3の隙間領域を有するように略平行に配置される請求項3〜8のいずれかに記載の燃料電池スタック。 - 前記スペーサ層は、多孔質体からなるスペーサを含む請求項1〜9のいずれかに記載の燃料電池スタック。
- 前記スペーサ層は、多孔質体からなるスペーサと非多孔質体からなるスペーサとを含む2以上のスペーサからなる請求項10に記載の燃料電池スタック。
- 前記スペーサ層は3以上のスペーサを含み、
少なくとも、前記スペーサ層の両端に配置されるスペーサは、非多孔質体からなるスペーサである請求項11に記載の燃料電池スタック。 - 前記スペーサ層は、親水性を有する表面を備える少なくとも1つのスペーサを含む請求項1〜12のいずれかに記載の燃料電池スタック。
- 請求項1〜13のいずれかに記載の燃料電池スタックと、
前記燃料電池スタック内部への酸化剤ガスの流動を促す補機と、
を備える燃料電池システム。
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