JP2012128135A - 光学物品およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レンズ10は、n+1層の低屈折率層31とn層(nは2以上の整数)の高屈折率層32から構成される反射防止層3を含む。低屈折率層31と高屈折率層32とが交互に積層され、複数の高屈折率層32のうちの少なくとも1層は酸化ジルコニウムを主成分とする第1の蒸着源のみを用いて蒸着形成された第1タイプの層であり、その他の高屈折率層32は酸化チタンを主成分とする第2の蒸着源のみを用いて蒸着形成された第2タイプの層である。複数の低屈折率層31はそれぞれ酸化シリコンを主成分とする第3の蒸着源のみを用いて蒸着形成された第3タイプの層である。
【選択図】図1
Description
15%≦P≦90% ・・・(1)
20%≦P≦60% ・・・(2)
(a)酸化ジルコニウムを主成分とする第1の蒸着源のみを用いて第1タイプの層を蒸着形成する。
(b)酸化チタンを主成分とする第2の蒸着源のみを用いて第2タイプの層を蒸着形成する。
図1に、本発明の第1の実施形態のレンズの構成を、基材を中心とした一方の面の側の断面図により示している。図1は、基材1を中心として下側に各層を積層した図を示している。したがって、以降においては、各層の外側(上側および下側)に積層される層を、上側に積層された層として説明する。レンズ(光学物品)10(10a)は、レンズ基材(光学基材)1と、レンズ基材1の表面に形成されたハードコート層2と、ハードコート層2の上に形成された透光性で多層構造の反射防止層3と、反射防止層3の上に形成された防汚層4とを含む。以降、レンズを総称(共通)する場合についてはレンズ10と呼び、第1の実施形態のレンズを指す場合にはレンズ10aと呼ぶことにする。
レンズ基材1は、特に限定されないが、(メタ)アクリル樹脂をはじめとしてスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アリル樹脂、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート樹脂(CR−39)等のアリルカーボネート樹脂、ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、イソシアネート化合物とジエチレングリコールなどのヒドロキシ化合物との反応で得られたウレタン樹脂、イソシアネート化合物とポリチオール化合物とを反応させたチオウレタン樹脂、分子内に1つ以上のジスルフィド結合を有する(チオ)エポキシ化合物を含有する重合性組成物を硬化して得られる透明樹脂等を挙げることができる。レンズ基材1の屈折率は、たとえば、1.60〜1.75程度である。レンズ基材1の屈折率は、これに限定されるものではなく、上記の範囲内でも、上記の範囲から上下に離れていてもよい。
レンズ基材1の上に形成されるハードコート層2は、レンズ10(レンズ基材1)に防傷性(耐擦傷性)を付与する、あるいはレンズ10(レンズ基材1)の耐久性(強度)を高めるためのものである。ハードコート層2に使用される材料としては、アクリル系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、アミノ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ビニルアルコール系樹脂、スチレン系樹脂、シリコン系樹脂およびこれらの混合物もしくは共重合体等を挙げることができる。
このレンズ10においてハードコート層2の上に形成される反射防止層3は無機系の反射防止層である。無機系の反射防止層3は多層膜構造であり、n+1層の低屈折率層31と、n層(nは2以上の整数)の高屈折率層32とから構成されている。低屈折率層31と高屈折率層32とは交互に積層されている。低屈折率層31は、例えば、屈折率が1.3〜1.6であり、高屈折率層32は、例えば、屈折率が1.8〜2.6である。製造コストおよび反射防止性能を考慮すると上記nは、2、3、4のいずれかが選択されることが多い。すなわち、反射防止層3は、全5層、全7層および全9層の構成を含む。本実施形態においては、反射防止層3は7層構造(n=3)であり、4層の低屈折率層31と、3層の高屈折率層32とを含み、最外層が低屈折率層31となるように、基板側から低屈折率層31と高屈折率層32が交互に積層されている。
15%≦P≦90% ・・・(1)
導電処理は、高屈折率層32の1または複数の層に帯電防止性能および/または電磁遮蔽性能を付与する目的で行われる。この反射防止層3の製造方法においては、第2タイプの層、すなわち、酸化チタン(TiOx)を主成分とする高屈折率層の表面にアルゴンガスと酸素ガスとの混合ガスをイオン化させて照射する。この処理により導電化される理由の1つは、第2タイプの層の表面の一部の酸化チタンの酸素原子が分離あるいは離脱し、金属原子と酸素原子との化学量論比が所定の化合物としての比から外れた組成(非化学量論な組成)となることであると考えられる。第2タイプの層の表層域に酸素欠陥(酸素欠損)が生じ、この酸素欠損がキャリアとなって導電性が発現する(表面電気抵抗(シート抵抗)が低下する)と考えられる。
眼鏡レンズ10においては、反射防止層3の上に、撥水膜または親水性の防曇膜(防汚層、防汚染層)4を形成することが多い。防汚層4の一例は、光学物品(レンズ)10の表面の撥水撥油性能を向上させる目的で、反射防止層3の上に、フッ素を含有する有機ケイ素化合物からなる層を形成したものである。フッ素を含有する有機ケイ素化合物としては、例えば、含フッ素シラン化合物を好適に使用することができる。
全7層の反射防止層3を含むレンズ10aについて、いくつかのサンプル(実施例1〜5、比較例1〜3)を製造した。図3に、各実施例および比較例のサンプルの製造に用いる蒸着装置の一例を模式的に示している。図4および図5に、全7層の反射防止層3の各実施例および比較例のサンプルの層構造を纏めて示している。図6に、反射防止層3に含まれる低屈折率層(SiO2層、第3タイプの層)63、第1タイプの高屈折率層(第1タイプの層、ZrO2層)61、第2タイプの高屈折率層(第2タイプの層、TiO2層)62の成膜条件を纏めて示している。
2.1.1 レンズ基材の選択およびハードコート層の成膜
レンズ基材1としては、屈折率1.67の眼鏡用のプラスチックレンズ基材(商品名:セイコースーパーソブリン(SSV)(セイコーエプソン(株)製))を用いた。
実施例1のレンズサンプルS1の反射防止層3を成膜した。以降では、各々の実施例のサンプルはサンプルS1と呼び、第1の実施形態の各々の実施例のサンプルを総称(共通)する場合についてはサンプル10aと呼び、さらに、すべての実施形態のサンプルを纏めて呼ぶ場合はサンプル10と呼ぶ。以下のようにして、反射防止層3を真空蒸着法により形成した。
図3に示した蒸着装置100は図2に示した各ステップを実行でき、無機系の多層構造の反射防止層3を連続的に成膜(製造)できる。さらに、蒸着装置100はステップ55に示した導電処理も、層を蒸着形成する処理に連続して行うことができる。この蒸着装置100は、電子ビーム蒸着装置であり、真空容器110と、排気装置120と、ガス供給装置130とを備えている。真空容器110は、ハードコート層2までが形成(成膜)されたレンズサンプル10が載置されるサンプル支持台115と、サンプル支持台115にセットされたレンズサンプル10を加熱するための基材加熱用ヒーター116と、熱電子を発生するフィラメント117とを備えている。基材加熱用ヒーター116は、例えば赤外線ランプであり、レンズサンプル10を加熱することによりガス出しあるいは水分とばしを行い、レンズサンプル10の表面に形成される層の密着性を確保する。
ハードコート層2が形成されたレンズサンプル10をアセトンにて洗浄した。そして、真空容器110の内部にて約70℃の加熱処理を行い、レンズサンプル10に付着した水分を蒸発させた。次に、レンズサンプル10の表面にイオンクリーニングを実施した。具体的には、イオン銃118を用いて酸素イオンビームを数百eVのエネルギーでレンズサンプル10の表面に照射し、レンズサンプル10の表面に付着した有機物の除去を行った。この処理(方法)により、レンズサンプル10の表面に形成する層(膜)の付着力を強固なものとすることができる。なお、酸素イオンの代わりに、不活性ガス、例えばアルゴン(Ar)ガスやキセノン(Xe)ガス、あるいは、窒素(N2)を用いて同様の処理を行ってもよい。また、酸素ラジカルや酸素プラズマを照射してもよい。
真空容器110の内部を十分に真空排気した後、電子ビーム真空蒸着法により、低屈折率層31および高屈折率層32を交互に積層して反射防止層3を製造した。実施例1のレンズサンプルS1においては、低屈折率層31の第1層、第3層、第5層、第7層は、第3の蒸着源112aを用いて酸化ケイ素(SiO2)層63を形成した。また、高屈折率層32の第2層および第6層は、第1の蒸着源113aを用いて酸化ジルコニウム(ZrO2)層61を形成し、第4層は、第2の蒸着源113bを用いて酸化チタン(TiO2)層62を形成した(図4参照)。
第4層のTiO2層62の成膜の後、第5層(SiO2層)を成膜する前に、TiO2層62の表面に導電処理を施した。図7に、TiO2層62の表面を導電処理する様子を模式的に示している。図7(a)は、SiO2層63(実施例1では第3層の低屈折率層31)の上にTiO2層62(実施例1では第4層の高屈折率層32)を形成(成膜)した状態を示している。図7(b)は、TiO2層62の表面にイオンビームを照射している状態を示している。図7(c)は、表面に導電処理を施したTiO2層62の上にSiO2層63(実施例1では第5層の低屈折率層31)を成膜した状態を示している。
ZrO2層61の総膜厚T1T:54.1nm
TiO2層62の総膜厚T2T:19.1nm
高屈折率層の各層の層厚の合計(総膜厚)TT:73.2nm
高屈折率層の総膜厚TTに占めるTiO2層の総膜厚T2Tの割合P:26.1%。
反射防止層3を形成した後のレンズサンプル10に酸素プラズマ処理を施し、真空容器110内で、分子量の大きなフッ素含有有機ケイ素化合物を含む「KY−130」(商品名、信越化学工業(株)製)を含有させたペレット材料を蒸着源として、約500℃で加熱し、KY−130を蒸発させて、反射防止層3の上(反射防止層3の最終のSiO2層31の上)に防汚層4を成膜した。蒸着時間は約3分間程度とした。酸素プラズマ処理を施すことにより最終のSiO2層31の表面にシラノール基を生成できるので、反射防止層3と防汚層4との化学的密着性(化学結合)を高めることができる。
実施例1のサンプルS1と同様にして、実施例2のサンプルS2を製造した。ただし、実施例2のサンプルS2においては、反射防止層3の高屈折率層32の第2層および第4層をZrO2層61とし、第6層をTiO2層とした。また、第6層のTiO2層の表面に導電処理を施した。
ZrO2層61の総膜厚T1T:49.8nm
TiO2層62の総膜厚T2T:26.1nm
高屈折率層の各層の層厚の合計(総膜厚)TT:75.9nm
高屈折率層の総膜厚TTに占めるTiO2層の総膜厚T2Tの割合P:34.4%。
実施例1のサンプルS1と同様にして、実施例3のサンプルS3を製造した。ただし、実施例3のサンプルS3においては、反射防止層3の高屈折率層32の第6層をZrO2層61とし、第2層および第4層をTiO2層とした。また、第4層のTiO2層の表面に導電処理を施した。
ZrO2層61の総膜厚T1T:45.6nm
TiO2層62の総膜厚T2T:24.6nm
高屈折率層の各層の層厚の合計(総膜厚)TT:70.2nm
高屈折率層の総膜厚TTに占めるTiO2層の総膜厚T2Tの割合P:35.0%。
実施例1のサンプルS1と同様にして、実施例4のサンプルS4を製造した。ただし、実施例4のサンプルS4においては、反射防止層3の高屈折率層32の第4層をZrO2層61、第2層および第6層をTiO2層62とした。そして、第6層のTiO2層62の表面に導電処理を施した。
ZrO2層61の総膜厚T1T:35.4nm
TiO2層62の総膜厚T2T:29.6nm
高屈折率層の各層の層厚の合計(総膜厚)TT:65.0nm
高屈折率層の総膜厚TTに占めるTiO2層の総膜厚T2Tの割合P:45.5%。
実施例1のサンプルS1と同様にして、実施例5のサンプルS5を製造した。ただし、実施例5のサンプルS5においては、反射防止層3の高屈折率層32の第2層をZrO2層61とし、第4層および第6層をTiO2層62とした。第6層のTiO2層の表面に導電処理を施した。
ZrO2層61の総膜厚T1T:9.6nm
TiO2層62の総膜厚T2T:44.7nm
高屈折率層の各層の層厚の合計(総膜厚)TT:54.3nm
高屈折率層の総膜厚TTに占めるTiO2層の総膜厚T2Tの割合P:82.3%。
上記の実施例1〜5により得られたサンプルと比較するために、実施例1のサンプルS1と同様にして比較例1のサンプルR1を製造した。ただし、比較例1のサンプルR1においては、反射防止層3の高屈折率層32の全て(第2層、第4層、第6層)をZrO2層61とした。
ZrO2層61の総膜厚T1T:85.0nm
TiO2層62の総膜厚T2T:0.0nm
高屈折率層の各層の層厚の合計(総膜厚)TT:85.0nm
高屈折率層の総膜厚TTに占めるTiO2層の総膜厚T2Tの割合P:0.0%。
比較例1のサンプルR1と同様に比較例2のサンプルR2を製造した。ただし、比較例2のサンプルR2においては、高屈折率層32の第2層がTiO2層62、第4層および第6層をZrO2層61とし、第2層のTiO2層62の表面を導電処理した。
ZrO2層61の総膜厚T1T:84.9nm
TiO2層62の総膜厚T2T:5.0nm
高屈折率層の各層の層厚の合計(総膜厚)TT:89.9nm
高屈折率層の総膜厚TTに占めるTiO2層の総膜厚T2Tの割合P:5.6%。
比較例1のサンプルR1と同様に比較例3のサンプルR3を製造した。ただし、比較例3のサンプルR3においては、反射防止層3の高屈折率層32の全て(第2層、第4層、第6層)をTiO2層62とした。また、第6層のTiO2層62の表面を導電処理した。
ZrO2層61の総膜厚T1T:0.0nm
TiO2層62の総膜厚T2T:56.1nm
高屈折率層の各層の層厚の合計(総膜厚)TT:56.1nm
高屈折率層の総膜厚TTに占めるTiO2層の総膜厚T2Tの割合P:100.0%。
図8に、本発明の第2の実施形態のレンズの構成を、基材を中心とした一方の面の側の断面図により示している。レンズ(光学物品)10(10b)は、レンズ基材(光学基材)1と、レンズ基材1の表面に形成されたハードコート層2と、ハードコート層2の上に形成された透光性で多層構造の反射防止層3と、反射防止層3の上に形成された防汚層4とを含む。ただし、反射防止層3は5層(n=2)であり、第1層、第3層、第5層が低屈折率層31、第2層、第4層が高屈折率層32である。他の構成は、第1の実施形態と同様であるため、図面に同符号を付して説明を省略する。
実施例1のサンプルS1と同様に実施例6のサンプルS6を製造した。ただし、実施例6のサンプルS6の反射防止層3は5層であり、高屈折率層32の第2層をZrO2層61、第4層をTiO2層62により構成した。すなわち、このサンプルS6の反射防止層3は、第1層を層厚164.1nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第2層を層厚32.3nmのZrO2層61(高屈折率層32)、第3層を層厚34.4nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第4層を層厚22.1nmであって表面が導電処理されたTiO2層62(高屈折率層32)、第5層を層厚98.7nmのSiO2層63(低屈折率層31)により構成した。
ZrO2層61の総膜厚T1T:32.3nm
TiO2層62の総膜厚T2T:22.1nm
高屈折率層の各層の層厚の合計(総膜厚)TT:54.4nm
高屈折率層の総膜厚TTに占めるTiO2層の総膜厚T2Tの割合P:40.6%。
実施例6のサンプルS6と同様に実施例7のサンプルS7を製造した。ただし、実施例7のサンプルS7においては、高屈折率層32の第4層をZrO2層61、第2層をTiO2層62により構成した。すなわち、このサンプルS7の反射防止層3は、第1層を層厚161.6nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第2層を層厚17.4nmであって表面が導電処理されたTiO2層62(高屈折率層32)、第3層を層厚33.9nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第4層を層厚41.4nmのZrO2層61(高屈折率層32)、第5層を層厚97.3nmのSiO2層63(低屈折率層31)により構成した。
ZrO2層61の総膜厚T1T:41.4nm
TiO2層62の総膜厚T2T:17.4nm
高屈折率層の各層の層厚の合計(総膜厚)TT:58.8nm
高屈折率層の総膜厚TTに占めるTiO2層の総膜厚T2Tの割合P:40.0%。
上記の実施例6〜7により得られたサンプルと比較するために、実施例6のサンプルS6と同様に比較例4のサンプルR4を製造した。ただし、比較例4のサンプルR4においては、高屈折率層32の全て(第2層および第4層)をZrO2層61とした。すなわち、このサンプルR4の反射防止層3は、第1層を層厚159.9nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第2層を層厚31.6nmのZrO2層61(高屈折率層32)、第3層を層厚25.7nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第4層を層厚42.7nmのZrO2層61(高屈折率層32)、第5層を層厚91.8nmのSiO2層63(低屈折率層31)により構成した。
ZrO2層61の総膜厚T1T:74.3nm
TiO2層62の総膜厚T2T:0.0nm
高屈折率層の各層の層厚の合計(総膜厚)TT:74.3nm
高屈折率層の総膜厚TTに占めるTiO2層の総膜厚T2Tの割合P:0.0%。
比較例4と同様に比較例5のサンプルR5を製造した。ただし、比較例5のサンプルR5においては高屈折率層32の全て(第2層および第4層)をTiO2層62とした。また、第4層のTiO2層62の表面を導電処理した。すなわち、サンプルR5の反射防止層3は、第1層を層厚166.3nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第2層を層厚18.7nmのTiO2層62(高屈折率層32)、第3層を層厚41nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第4層を表面が導電処理された層厚22.9nmのTiO2層62(高屈折率層32)、第5層を層厚102.9nmのSiO2層63(低屈折率層31)により構成した。
ZrO2層61の総膜厚T1T:0.0nm
TiO2層62の総膜厚T2T:41.5nm
高屈折率層の各層の層厚の合計(総膜厚)TT:41.5nm
高屈折率層の総膜厚TTに占めるTiO2層の総膜厚T2Tの割合P:100.0%。
図10に、本発明の第3の実施形態のレンズの構成を、基材を中心とした一方の面の側の断面図により示している。レンズ(光学物品)10(10c)は、レンズ基材(光学基材)1と、レンズ基材1の表面に形成されたハードコート層2と、ハードコート層2の上に形成された透光性で多層構造の反射防止層3と、反射防止層3の上に形成された防汚層4とを含む。ただし、反射防止層は9層(n=4)であり、第1層、第3層、第5層、第7層、第9層が低屈折率層31、第2層、第4層、第6層、第8層が高屈折率層32である。高屈折率層32の第2層、第4層、第6層、第8層の少なくとも1層がZrO2層61であり、その他の層がTiO2層62である。他の構成は、第1の実施形態と同様であるため、図面に同符号を付して説明を省略する。
実施例1のサンプルS1と同様に実施例8のサンプルS8を製造した。ただし、実施例8のサンプルS8の反射防止層3は9層であり、高屈折率層32の第8層をZrO2層61、第2層、第4層および第6層をTiO2層62で構成し、第6層のTiO2層62の表面を導電処理した。すなわち、サンプルS8の反射防止層3は、第1層を層厚20.0nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第2層を層厚8.3nmのTiO2層62(高屈折率層32)、第3層を層厚57.7nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第4層を層厚7.9nmのTiO2層62(高屈折率層32)、第5層を層厚213.0nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第6層を層厚20.3nmであって表面が導電処理されたTiO2層62(高屈折率層32)、第7層を層厚30.2nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第8層を層厚48.4nmのZrO2層61(高屈折率層32)、第9層を層厚98.9nmのSiO2層63(低屈折率層31)により構成した。
ZrO2層61の総膜厚T1T:48.4nm
TiO2層62の総膜厚T2T:36.5nm
高屈折率層の各層の層厚の合計(総膜厚)TT:84.9nm
高屈折率層の総膜厚TTに占めるTiO2層の総膜厚T2Tの割合P:43.0%。
実施例8のサンプルS8と同様に実施例9のサンプルS9を製造した。ただし、高屈折率層32の第4層および第6層をZrO2層61、第2層および第8層をTiO2層62で構成し、第2層のTiO2層62の表面を導電処理した。すなわち、サンプルS9の反射防止層3は、第1層を層厚20.0nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第2層を層厚8.3nmであって表面が導電処理されたTiO2層62(高屈折率層32)、第3層を層厚58.0nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第4層を層厚12.9nmのZrO2層61(高屈折率層32)、第5層を層厚216.5nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第6層を層厚37.9nmのZrO2層61(高屈折率層32)、第7層を層厚31.5nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第8層を層厚25.0nmのTiO2層62(高屈折率層32)、第9層を層厚101.6nmのSiO2層63(低屈折率層31)により構成した。
ZrO2層61の総膜厚T1T:50.9nm
TiO2層62の総膜厚T2T:33.3nm
高屈折率層の各層の層厚の合計(総膜厚)TT:84.2nm
高屈折率層の総膜厚TTに占めるTiO2層の総膜厚T2Tの割合P:39.6%。
上記の実施例8〜9により得られたサンプルと比較するために、実施例8と同様に比較例6のサンプルR6を製造した。ただし、比較例6のサンプルR6においては、高屈折率層32の第4層、第6層、8層をZrO2層61とし、第2層をTiO2層62として導電処理した。すなわち、サンプルR6の反射防止層3は、第1層を層厚13.1nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第2層を導電処理された層厚6.7nmのTiO2層62(高屈折率層32)、第3層を層厚51.6nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第4層を層厚11.7nmのZrO2層61(高屈折率層32)、第5層を層厚207.2nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第6層を層厚36.9nmのZrO2層61(高屈折率層32)、第7層を層厚19.6nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第8層を層厚51.6nmのZrO2層61(高屈折率層32)、第9層を層厚94.3nmのSiO2層63(低屈折率層31)により構成した。
ZrO2層61の総膜厚T1T:100.2nm
TiO2層62の総膜厚T2T:6.7nm
高屈折率層の各層の層厚の合計(総膜厚)TT:106.9nm
高屈折率層の総膜厚TTに占めるTiO2層の総膜厚T2Tの割合P:6.3%。
比較例7と同様に比較例7のサンプルR7を製造した。ただし、高屈折率層32の全て(第2層、第4層、第6層、第8層)をZrO2層61とした。すなわち、サンプルR7の反射防止層3は、第1層を層厚27.7nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第2層を層厚13.1nmのZrO2層61(高屈折率層32)、第3層を層厚62.4nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第4層を層厚10.4nmのZrO2層61(高屈折率層32)、第5層を層厚217.2nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第6層を層厚35.8nmのZrO2層61(高屈折率層32)、第7層を層厚21.9nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第8層を層厚50.0nmのZrO2層61(高屈折率層32)、第9層を層厚95.9nmのSiO2層63(低屈折率層31)により構成した。
ZrO2層61の総膜厚T1T:109.4nm
TiO2層62の総膜厚T2T:0.0nm
高屈折率層の各層の層厚の合計(総膜厚)TT:109.4nm
高屈折率層の総膜厚TTに占めるTiO2層の総膜厚T2Tの割合P:0.0%。
図12に、SiO2層63、ZrO2層61およびTiO2層62の光学定数を示している。図12(a)は、波長と屈折率との関係を示しており、図12(b)は、波長と消衰係数との関係を示している。
上記により製造されたサンプルS1〜S9およびR1〜R7について、防傷性、紫外線による劣化、反射防止特性、耐熱性、耐水性、紫外線によるハードコート層の変色、帯電防止性能を評価した。各項目の評価方法を以下に記載する。
これらのサンプルを代表し、7層構造の反射防止層を含むサンプル、すなわち、レンズサンプルS1〜S5およびR1〜R3について防傷性をベイヤー試験にて評価した。
・・・(3)
なお、式中の記号は、VR:ベイヤー値、H:ヘーズ値、ST:標準レンズ、SA:レンズサンプルを示している。さらに、上記で求めた各サンプルのベイヤー値VRを、サンプルR1のベイヤー値VR1により規格化して、規格化されたベイヤー値VRNにより防傷性を評価した。サンプルR1の規格化されたベイヤー値(以降ではベイヤー比)VRNが1.00となる。
15%≦P≦90% ・・・(1)
20%≦P≦60% ・・・(2)
レンズサンプルS1〜S9およびR1〜R7のそれぞれについて、紫外線による劣化の程度(紫外線耐性、耐久性)を評価した。紫外線による劣化は、以下のようにして評価した。レンズサンプルS1〜S9およびR1〜R7を50℃に加熱しながら、結露環境下で、UV−Aランプを5時間照射した。これを繰り返し8サイクル行った。装置はQ-Panel Lab Products Weathering Tester装置、ランプはUVA−340を用いた。
◎:ハードコート層の剥離が全く無いもの
○:若干のハードコート層の剥離が確認できるが眼鏡レンズとして問題のない程度(許容できる程度)
×:剥離がひどく、UV耐久性に劣るもの
反射防止性(反射防止特性)を評価するために、レンズサンプルS1〜S9およびR1〜R7のそれぞれについて、反射率を測定した。これを用いて、可視光領域(400nm〜700nm)の反射率の平均値を求めた。
◎:可視光領域の反射率の平均値が0.5%未満
○:可視光領域の反射率の平均値が0.5%以上1%未満
×:可視光領域の反射率の平均値が1%以上
プラスチック眼鏡レンズ用の反射防止層は、熱によりクラックが生じる。このため、レンズサンプルS1〜S9およびR1〜R7のそれぞれについて、耐熱性、すなわち、クラックの発生のしがたさを評価した。耐熱性は、60℃の高湿下(結露した状態)で長時間(160時間)放置し、反射防止層3のクラックの発生状態にて評価した。
○:クラックが全く発生していない
△:数本のクラックが発生している
×:多数のクラックが発生している
SiO2層63の総膜厚の比率×(−138.8)+
ZrO2層61の総膜厚の比率×87.7+
TiO2層62の総膜厚の比率×110.2・・・(4)
ここで
SiO2層の総膜厚の比率=SiO2層63の各層の膜厚の合計(総膜厚)/
反射防止層3のトータルの膜厚・・・(4−1)
ZrO2層の総膜厚の比率=ZrO2層61の各層の膜厚の合計(総膜厚)T1T/
反射防止層3のトータルの膜厚・・・(4−2)
TiO2層の総膜厚の比率=TiO2層62の各層の膜厚の合計(総膜厚)T2T/
反射防止層3のトータルの膜厚・・・(4−3)
である。
耐水性(耐湿性)は、恒温恒湿度環境試験を行うことにより評価した。具体的には、作製した各サンプルレンズサンプルS1〜S9およびR1〜R7を恒温恒湿度環境(60℃、98%RH)で8日間放置し、表面または裏面の表面反射光を観察し、耐水性(むくみ)を評価した。
これを鑑み、レンズサンプルS1〜S9およびR1〜R7のそれぞれについて、スガ試験株式会社製キセノンウエザーメーターにて75W/m2の照度で20時間試験し、ハードコート層2の変色を評価した。評価基準は以下の通りである。
◎:ハードコート層の変色が発生していない
○:多少のハードコート層の変色はあるが許容できるレベル
×:ハードコート層の変色が許容できないレベル
レンズサンプルS1〜S9およびR1〜R7のそれぞれについて、帯電防止性を評価した。評価基準は以下の通りである。
○:帯電防止に容易に適応
×:帯電防止に適応しにくい
以上の結果より、実施例のサンプルS1〜S9は、いすれも、良好な防傷性、紫外線耐性、反射防止性、耐熱性、耐水性、変色防止性および帯電防止性を備えている。なかでも、実施例2のサンプルS2は、防傷性、耐水性、紫外線によるハードコート層の変色のし難さなどの点が他の実施例のサンプルと比べても優れている。したがって、実施例2のサンプルS2は、これらの実施例のサンプルの中でも特に良好なサンプルであるといえる。
10(10a、10b、10c) レンズサンプル(眼鏡レンズ、光学物品)
31 低屈折率層、 32 高屈折率層、 200 眼鏡
15%≦P≦90% ・・・(1)
15%≦P≦90% ・・・(1)
9、比較例6〜7)を製造した。図11に、全9層の反射防止層3の各実施例および比較
例のサンプルの層構造を纏めて示している。
比較例6と同様に比較例7のサンプルR7を製造した。ただし、高屈折率層32の全て(第2層、第4層、第6層、第8層)をZrO2層61とした。すなわち、サンプルR7の反射防止層3は、第1層を層厚27.7nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第2層を層厚13.1nmのZrO2層61(高屈折率層32)、第3層を層厚62.4nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第4層を層厚10.4nmのZrO2層61(高屈折率層32)、第5層を層厚217.2nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第6層を層厚35.8nmのZrO2層61(高屈折率層32)、第7層を層厚21.9nmのSiO2層63(低屈折率層31)、第8層を層厚50.0nmのZrO2層61(高屈折率層32)、第9層を層厚95.9nmのSiO2層63(低屈折率層31)により構成した。
Claims (10)
- 光学基材の上に直にまたは他の層を介して形成された反射防止層を含む光学物品であって、
前記反射防止層は、n+1層(nは2以上の整数)の低屈折率層とn層の高屈折率層とから構成され、前記低屈折率層と前記高屈折率層とを交互に積層してなるものであり、
前記n層の高屈折率層のうちの少なくとも1層は酸化ジルコニウムを主成分とする第1の蒸着源のみを用いて蒸着形成した第1タイプの層であり、その他の前記n層の高屈折率層は酸化チタンを主成分とする第2の蒸着源のみを用いて蒸着形成した第2タイプの層であり、前記n+1層の低屈折率層はそれぞれ酸化シリコンを主成分とする第3の蒸着源のみを用いて蒸着形成した第3タイプの層であり、
前記n層の高屈折率層の層厚の合計に占める前記第2タイプの層の層厚の合計の割合Pが15%以上90%以下である、光学物品。 - 請求項1において、前記割合Pが20%以上60%以下である、光学物品。
- 請求項1または2において、前記第2タイプの層の層厚の合計が15nm以上45nm以下である、光学物品。
- 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記第2タイプの層のうちの少なくとも1層は、表面が導電処理された層である、光学物品。
- 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記光学基材と前記反射防止層との間に形成された、二酸化チタンを含むハードコート層を有する、光学物品。
- 請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記nが2、3、4のいずれかである、光学物品。
- 請求項1ないし6のいずれかにおいて、前記光学基材はプラスチックレンズ基材である、光学物品。
- 請求項1ないし7のいずれかにおいて、当該光学物品は眼鏡レンズである、光学物品。
- 光学基材の上に直にまたは他の層を介して形成された反射防止層を含む光学物品の製造方法であって、
前記反射防止層は、n+1層(nは2以上の整数)の低屈折率層とn層の高屈折率層とから構成され、前記低屈折率層と前記高屈折率層とを交互に積層してなるものであり、
前記n層の高屈折率層のうちの少なくとも1層は酸化ジルコニウムを主成分とする第1タイプの層であり、その他の前記n層の高屈折率層は酸化チタンを主成分とする第2タイプの層であり、前記n+1層の低屈折率層はそれぞれ酸化シリコンを主成分とする第3タイプの層であり、
前記n層の高屈折率層の層厚の合計に占める前記第2タイプの層の層厚の合計の割合Pが15%以上90%以下であり、
当該製造方法は、
酸化ジルコニウムを主成分とする第1の蒸着源のみを用いて前記第1タイプの層を蒸着形成することと、
酸化チタンを主成分とする第2の蒸着源のみを用いて前記第2タイプの層を蒸着形成することとを有する製造方法。 - 請求項9において、さらに、
前記第2タイプの層のうちの少なくとも1層の表面を導電処理することを含む、製造方法。
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