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JP2012095610A - 気泡入り焼成卵加工品の製造方法、及び気泡入り焼成卵加工品 - Google Patents

気泡入り焼成卵加工品の製造方法、及び気泡入り焼成卵加工品 Download PDF

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JP2012095610A
JP2012095610A JP2010246691A JP2010246691A JP2012095610A JP 2012095610 A JP2012095610 A JP 2012095610A JP 2010246691 A JP2010246691 A JP 2010246691A JP 2010246691 A JP2010246691 A JP 2010246691A JP 2012095610 A JP2012095610 A JP 2012095610A
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whey
protein
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Hidetomo Ueno
秀智 上野
Masaki Watanabe
正記 渡辺
Masahide Sugiyama
匡英 杉山
Minako Kusano
美菜子 草野
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QP Corp
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Abstract

【課題】ふわふわした食感を有し、口溶けがよく、かつ一般人でも簡便に製造することのできる気泡入り焼成卵加工品を提供する。
【解決手段】卵白、乳清及び増粘多糖類を含有し、卵白及び乳清の蛋白質がそれぞれ一部凝集して重合体を形成しており、比重0.3〜0.7、粘度(20℃)10〜90Pa・sである気泡入り加工食品と卵黄とを含む焼成用材料を焼成して気泡入り焼成卵加工品を製造する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ふわふわした食感で口溶けのよい気泡入り焼成卵加工品の製造方法、及びそれにより得られる気泡入り焼成卵加工品に関する。
卵白の気泡する性質と加熱により凝固する性質とを利用してふわふわとした食感に仕上げたスフレオムレツ等の気泡入り焼成卵加工品がある。このような気泡入り焼成卵加工品は、まず、卵白に種々の食材や調味料を加えて含気処理することにより気泡を含んだ原料混合液を調製し、次いで、この原料混合液を加熱凝集させることにより製造される。
気泡入り焼成卵加工品では、気泡を含んだ原料混合液のほぼ全体に気泡が存在していないと加熱凝集時に加熱ムラが生じやすく、口溶けが損なわれやすい。しかしながら、一般の外食店の厨房等では高級レストランのシェフ等と比べて調理技術の未熟な者が調理する場合が多く、口溶けの優れた気泡入り焼成卵加工品を提供することが困難であった。そこで、口溶けのよい気泡入り焼成卵加工品を、高度なノウハウや技術を要することなく、簡便に製造できるようにする方法が求められていた。
気泡入り焼成卵加工品の口溶けの改善については、特開2004−222601号公報(特許文献1)に、ゼラチンを利用したムースなどの気泡性食品において、豚由来の原料に酸性の処理を施したゼラチンを用いることにより、オーバーラン、口溶け及び保型性を改善することが提案されている。しかしながら、さらに口溶け改善することが求められていた。
特開平2004-222601号公報
上述の従来技術に対し、本発明は、ふわふわした食感を有し、口溶けがよく、かつ一般人でも簡便に製造することのできる気泡入り焼成卵加工品を提供することを目的とする。
本発明者は、卵白、乳清及び増粘多糖類を含有するスラリーがメレンゲ様に泡立ち、かつ卵白と乳清の蛋白質がそれぞれ一部凝集して重合体を形成している気泡入り加工食品は、卵白を泡立てたメレンゲのような優れた口溶け感を有すること、また、耐冷耐熱性を有し、レトルト処理を施してもその泡を維持して優れた口溶け感を有すること、そして、この気泡入り加工食品を気泡入り焼成卵加工品の焼成用材料に混合して焼成すると、ふわふわした食感で口溶けのよい気泡入り焼成卵加工品を極めて簡便に製造できることを見出した。
即ち、本発明は、卵白、乳清及び増粘多糖類を含有し、卵白及び乳清の蛋白質がそれぞれ一部凝集して重合体を形成しており、比重0.3〜0.7、粘度(20℃)10〜90Pa・sである気泡入り加工食品と、卵黄とを含む焼成用材料を焼成する気泡入り焼成卵加工品の製造方法を提供する。
また、本発明は、卵白、乳清及び増粘多糖類を含有し、卵白及び乳清の蛋白質がそれぞれ一部凝集して重合体を形成している気泡入り加工食品と、卵黄とを含む焼成用材料を焼成してなる気泡入り焼成卵加工品を提供する。
本発明の気泡入り焼成卵加工品で使用する気泡入り加工食品は、卵白と乳清と増粘多糖類を含有するスラリーが泡立ったメレンゲ様のものであり、比重0.3〜0.7と嵩高く泡立っており、口溶け感に優れている。この泡は、卵白蛋白質と乳性蛋白質の双方がそれぞれ一部凝集して重合体を形成しているために泡の安定性が高く、冷凍耐性及び耐熱性を有する。本発明の気泡入り焼成卵加工品は、この気泡入り加工食品と卵黄とを含む焼成用材料が焼成されたものであるため、本発明の気泡入り焼成卵加工品は、ふわふわした食感を有し、口溶けも良好となる。
また、本発明の気泡入り焼成卵加工品は、上述の気泡入り加工食品と卵黄とを含む焼成用材料を調製し、それを焼成するだけで得られ、この場合に焼成用材料は容易に気泡を均一に含んだものとなるので、一般人でも加熱ムラの無い気泡入り焼成卵加工品を製造することができる。
さらに気泡入り加工食品としては、冷凍保存されたものも使用することができるので、気泡入り焼成卵加工品の製造が一層簡便となる。
図1は、実施例1の気泡入り焼成卵加工品に使用する気泡入り加工食品の原料スラリーの加熱前後のドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(SDS-PAGE)による電気泳動写真である。
以下、本発明を詳細に説明する。なお、本発明において「%」は「質量%」を、「部」は「質量部」をそれぞれ意味する。
本発明の気泡入り焼成卵加工品は、特定の気泡入り加工食品と卵黄を含む焼成用材料を焼成したものである。ここで、気泡入り焼成卵加工品としては、卵黄を含む気泡した焼成用材料の焼成により形成される種々の固形食品をいい、例えば、スポンジ様に含気させた厚焼き卵、スクランブルエッグ、オムレツ、伊達巻等をあげることができる。
気泡入り焼成卵加工品の形成に使用する卵黄としては、鶏、うずら、あひる等の家禽卵より得られる生卵黄もしくは該生卵黄を殺菌したもの、冷凍もしくは冷蔵したもの、スプレードライもしくはフリーズドライ等で乾燥したもの、又はホスフォリパーゼAにて酵素処理したもの等をあげることができる。また、卵黄は、全卵等の卵白を含んだ形態で使用してもよい。その場合、全卵としては、殺菌したもの、冷凍もしくは冷蔵したもの、スプレードライもしくはフリーズドライ等で乾燥したもの、又はホスフォリパーゼAにて酵素処理したもの等を使用することができる。
気泡入り焼成卵加工品を形成する焼成用材料には、卵黄以外に、目的とする気泡入り焼成卵加工品の種類に応じて種々の食材を配合することができる。これらの食材は、公知の気泡入り焼成卵加工品の原材料と同様としてもよい。例えば、スフレオムレツの場合、砂糖、醤油、食塩、グルタミン酸ソーダ等の調味料、キサンタンガム、タマリンドシードガム等の増粘剤、ハム、ソーセージ等の畜肉類、チーズ、牛乳等の乳製品、ジャガイモ、キノコ等の野菜などを配合することができ、厚焼き卵の場合、砂糖、醤油、食塩、グルタミン酸ソーダ等の調味料、キサンタンガム、タマリンドシードガム等の増粘剤などを配合することができる。
一方、気泡入り加工食品は、卵白、乳清及び増粘多糖類を含有するスラリーがメレンゲ様に泡立ち、卵白蛋白質及び乳清蛋白質の双方が加熱により一部凝集して重合体を形成したものである。
気泡入り加工食品の中でも、2−メルカプトエタノール等の還元剤で処理することなく行ったドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(SDS-PAGE)により、卵白の主要な蛋白質であるオボアルブミン(分子量約45,000)と乳清の主要な蛋白質であるβラクトグロブリン(分子量約18,000)が検出され、かつ分子量21万以上の高分子量の重合体が検出されることが好ましい。オボアルブミンとβラクトグロブリンの全てが凝集し重合体を形成すると、即ち、SDS-PAGEにおいてオボアルブミンとβラクトグロブリンの位置にバンドが観察されなくなると、口溶け感が低下する。
卵白蛋白質は、卵白蛋白質全体の50〜60%を占めるオボアルブミン(分子量約45000)に加え、オボトランスフェリン(分子量約78000)、リゾチーム(分子量約14300)等からなり、乳清蛋白質は、乳清蛋白質全体の40〜50%を占めるβラクトグロブリン(分子量約18000)に加え、αラクトアルブミン(分子量約14000)、血清アルブミン(分子量約66300)等からなる。このように、オボアルブミンとβラクトグロブリンは、それぞれ卵白及び乳清の蛋白質の約半分を占める主要な蛋白質であるため、これらの全てが凝集して重合すると口溶け感が低下するものと考えられる。
なお、凝集していない卵白及び乳清の蛋白質の3次構造は、疎水基同士の疎水結合により、蛋白質の疎水基を内側にしまい込む形で折り畳まれた構造を有している。そして、加熱等の凝集が生じる処理を施した場合、蛋白質の疎水基が外側に露出し、別の蛋白質と疎水結合やジスルフィド結合を形成することにより重合体が形成される。本発明において、卵白及び乳清の蛋白質がそれぞれ一部凝集し重合体を形成しているとは、例えば、オボアルブミンの一部と血清アルブミンの一部が上述の重合体を形成し、残りの蛋白質が重合体を形成していない状態を指す。
卵白蛋白質の一部と、乳清蛋白質の一部とが凝集し重合体を形成していることは、下記2種類の分析方法のいずれかを行なうことにより、確認することができる。
<分析方法I>
分析試料として、気泡入り加工食品を形成するスラリーの加熱前と加熱後のものを用意し、これらを2−メルカプトエタノール等の還元剤で処理せずに分析に供する。分析方法は、後述するSDS-PAGEの手順に従う。以下、1)〜3)の全ての条件を満たす場合、本発明で使用する気泡入り加工食品に該当する。
1)加熱後の試料は、卵白の少なくともオボアルブミンのバンドが検出され、かつオボアルブミン、オボトランスフェリン及びリゾチームの少なくとも一つのバンドが加熱前に比して薄く観察される。
2)加熱後の試料は、乳清の少なくともβラクトグロブリンが検出され、かつβラクトグロブリン、αラクトアルブミン及び血清アルブミンの少なくとも一つのバンドが加熱前に比して薄く観察される。
3)加熱前の試料は、分子量21万以上のバンドが観察されないのに対し、加熱後の試料は、分子量21万以上のバンドが検出される。
なお、1)、2)より、卵白及び乳清の両方の蛋白質のバンドが薄くなっていることから、加熱後の試料に観察される分子量21万以上のバンドは、卵白及び乳清の薄くなったバンドの蛋白質からなる重合体であると考えられる。
<分析方法II>
分析試料として気泡入り加工食品を2−メルカプトエタノール等の還元剤で処理したものと処理していないものを用意する。分析方法は、後述するSDS−PAGEの手順に従う。以下、1)〜3)の全ての条件を満たす場合、本発明で使用する気泡入り加工食品に該当する。
1)還元剤処理をしていない試料は、卵白の少なくともオボアルブミンのバンドが検出され、かつオボアルブミン、オボトランスフェリン及びリゾチームの少なくとも一つのバンドが、還元剤処理した試料に比して薄く観察される。
2)還元剤処理をしていない試料は、乳清の少なくともβラクトグロブリンのバンドが検出され、かつβラクトグロブリン、αラクトアルブミン及び血清アルブミンの少なくとも一つのバンドが還元剤処理をした試料に比して薄く観察される。
3)還元剤処理をしていない試料は、分子量21万以上のバンドが観察されるのに対し、還元剤処理をした試料は、分子量21万以上のバンドが観察されない。
さらに、上述の分析方法I,IIにおいて、分子量21万以上の蛋白質が、卵白蛋白質と乳清蛋白質の双方に由来することは、ウエスタンブロット法により、分子量21万以上のバンドが、卵白及び乳清にそれぞれ抗原抗体反応を示すことから確認することができる。また、卵白蛋白質のオボアルブミン(分子量約45000)をはじめとして、SDS-PAGEにおける特定のバンドが特定の蛋白質のバンドであることは、分子量マーカーにより分子量を確認する他、そのバンドを常法によりアミノ酸配列分析することにより確認することができる。
卵白、乳清及び増粘多糖類を含有するスラリーにより形成された泡において卵白蛋白質及び乳清蛋白質の双方が一部凝集し重合体を形成していることにより、泡は安定性が向上し、口溶けの良いものとなる。これに対し、卵白及び乳清の双方の蛋白質が全く凝集せずに重合体を形成していない場合、即ち、上述の<分析方法I>の加熱後の試料において、分子量21万以上のバンドが観察されない場合、又は<分析方法II>の還元剤で処理しなかった試料において分子量21万以上のバンドが観察されない場合には、泡の安定性が低く、泡に耐冷耐熱性を付与することができない。反対に、上述の<分析方法I>の加熱後の試料において、分子量21万以上のバンドは検出されるが、卵白の主要な蛋白質であるオボアルブミンのバンドが検出されないか、又は乳清の主要な蛋白質であるβラクトグロブリンのバンドが検出されないことにより、卵白蛋白質の全て又は乳清蛋白質の全てが凝集していると評価できる場合には泡が硬くなり、ふわっとしたメレンゲ様の食感と口溶けを得ることができない。
また、この気泡入り加工食品ではスラリーに乳清が含まれていることにより、スラリーが比重0.3〜0.7に嵩高く泡立っている。そのため、この気泡入り加工食品を混合した本発明の気泡入り焼成卵加工品によれば、ふわふわとした食感を得ることができる。
気泡入り加工食品のスラリーの材料となる卵白としては、常法により、鶏卵を割卵して卵黄と分離することにより得られた液卵白、冷凍卵白を解凍したもの、乾燥卵白等が挙げられる。
乳清としては、生乳や脱脂粉乳からチーズや酸カゼイン、レンネットカゼインを製造する際に副生する酸ホエイ、スイートホエイを原料とし、これを精製したものを使用することができる。精製した乳清の他に、市販の乳清に濃縮、希釈、ペースト化、乾燥等の処理を行ったものも使用することができる。なお、一般に、乳清蛋白質はカゼインを実質的に含まないが、乳蛋白と称されるものはカゼインを主成分として含む点で乳清蛋白質と異なる。また、乳清に代えて全粉乳や脱脂粉乳を使用すると、カゼインを含むためか泡の安定性が損なわれてしまうので好ましくない。そのため、乳清としては、カゼインの含有量が5%以下が好ましく、カゼインを全く含まないものがより好ましい。
また、本発明で使用する気泡入り加工食品において、カゼインの含有量は1%以下が好ましく、カゼインを全く含まないものがより好ましい。
気泡入り加工食品において、卵白と乳清の好ましい含有量は、それぞれ固形分換算で1〜5%とすることが好ましく、さらに卵白と乳清の含有量比を1:5〜5:1とすることがより好ましい。卵白が少なすぎると泡の安定性が低下する。反対に多すぎると泡が硬くなり過ぎてはんぺん様となり、焼成用材料と混合しにくくなり、得られる気泡入り焼成卵加工品の食感が低下する。一方、乳清が少なすぎると泡立ちが不十分となり、比重が大きくなってふわふわとしたメレンゲ様にならず、焼成用材料と混合しにくく、また、得られる気泡入り焼成卵加工品の食感も低下する。乳清が多すぎても泡が硬くなりやすいため、焼成用材料と混合しにくく、得られる気泡入り焼成卵加工品の食感が低下する。
一方、本発明で使用する気泡入り加工食品において、増粘多糖類は、スラリーの泡立ちを向上させると共に、泡の押圧に対して潰れにくくするために配合されている。増粘多糖類としては、アルギン酸ナトリウム、発酵セルロース、キサンタンガム、グアガム、ローカストビーンガム、カラギナン、タラガム、ジェランガム、タマリンドシードガム等を使用することができる。中でも、スラリーの撹拌時の剪断抵抗を減少させて泡立ちを向上させる点からシュードプラスチック性を有するキサンタンガム、ローカストビーンガム、カラギナン、タラガム、ジェランガム等が好ましく、特にキサンタンガムが好ましい。
気泡入り加工食品において、増粘多糖類の含有量は、0.3〜2%とすることが好ましい。増粘多糖類が少なすぎると泡と液状部分とが分離する場合があり、多すぎると口溶けが悪く、ねとねとした粘稠性の食感が強くなる。
また、本発明で使用する気泡入り加工食品としては、それを構成するスラリーを好ましくは加熱する前、より好ましくは泡立てる前に、このスラリーに添加されたアルギン酸アルカリ金属塩と水溶性カルシウム塩によるアルギン酸カルシウムを含有するものが好ましい。ここで、アルギン酸アルカリ金属塩とは、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム等を挙げることができる。また、水溶性カルシウム塩とは清水への溶解度(25℃)が1%以上のものをいい、塩酸カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム等をあげることができる。中でも、気泡入り加工食品にメレンゲ特有の口溶けの良さに加え、風味も向上することから、乳酸カルシウムが好ましい。
スラリーにアルギン酸アルカリ金属塩と水溶性カルシウム塩を添加して泡立て、泡立ったスラリー中でアルギン酸カルシウムを生成させると、泡の安定性を高め、増粘多糖類特有の粘稠性の食感を抑制し、メレンゲ特有の口溶けの良さを向上させることができる。なお、卵白、乳清及び増粘多糖類を含有するスラリーを泡立て、卵白及び乳清の蛋白質をそれぞれ一部凝集させて重合体を形成させた後にアルギン酸カルシウムを添加しても、泡の安定性を高めたり、増粘多糖類特有の粘稠性の食感を抑制したり、口溶けの良さを向上させたりすることはできない。
また、アルギン酸カルシウムは水に溶けにくく、粘稠性を示さないことから、スラリー中にアルギン酸アルカリ金属塩が添加されていても、水溶性カルシウム塩も添加されることにより、水溶性カルシウム塩と反応してアルギン酸カルシウムを生成した分については、アルギン酸アルカリ金属塩は増粘多糖類として作用しない。よって、本発明で使用する気泡入り加工食品を形成するスラリー中には、アルギン酸アルカリ金属塩と水溶性カルシウム塩を添加すると共に、前述の増粘多糖類を添加することが好ましく、特に、アルギン酸ナトリウムと水溶性カルシウム塩とキサンタンガムを併用することがより好ましい。
スラリーにおけるアルギン酸アルカリ金属塩と水溶性カルシウム塩との添加量は、アルギン酸アルカリ金属塩0.1〜1%、水溶性カルシウム塩0.1〜1%とすることが好ましい。アルギン酸アルカリ金属塩と水溶性カルシウム塩の含有量が少なすぎるとアルギン酸カルシウムの生成が十分に行われず、粘稠性の食感を抑制できず、メレンゲ特有の口溶けの良さが得られにくい。反対に、これらの含有量が多すぎるとアルギン酸カルシウムの生成が過剰となって苦みが感じられ、食品の風味が損なわれるので好ましくない。
気泡入り加工食品には、さらに、pH調整材及び糖類を含有させることが好ましい。pH調整材は、気泡入り加工食品のpHを4.5〜6とするために使用する。pHが低すぎると蛋白質の酸変性により泡立ちが悪くなり、pHが高すぎると泡が柔らかくなり、泡の安定性が劣る場合がある。上述のpH4.5〜6の範囲の中でも、特に卵白蛋白質の等電点4.6及び乳清蛋白質の等電点4.9の近傍(pH4.5〜5.0)が泡の安定性が向上する点から好ましい。
pH調整材としては、酢酸、乳酸、クエン酸、リンゴ酸等の有機酸、リン酸等の無機酸、レモン、オレンジ、リンゴ等の果汁、食酢、ヨーグルト等の発酵食品等が挙げられる。
糖類は、スラリー中のジスルフィド結合を抑制する効果があることから、加熱により、スラリー中の蛋白質の全てが凝集するという過度の熱変性が生じないようにするために使用する。
糖類としては、グルコース、フラクトース等の単糖類、マルトース、シュークロース、トレハロース等の二糖類、オリゴ糖、これらの混合物、これらに水素添加した還元糖類が挙げられる。中でも、蛋白質の過度の変性を抑制する点から還元水飴及びトレハロースが好ましい。
気泡入り加工食品において、糖類の含有量は、少なすぎると泡の安定性が低下し、多すぎると泡立ちが低下することから、還元水飴2.5〜20%及びトレハロース2.5〜20%を含有させることが好ましく、糖類の合計として5〜50%とすることが好ましい。
本発明で使用する気泡入り加工食品には、以上の各成分の他、必要に応じて、スクラロース、ソーマチン、アセスルファムカリウム、アスパルテーム等の高甘味度甘味料、クエン酸カルシウム、フマル酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム等の有機酸塩、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセリド、レシチン、ポリソルベート等の乳化剤、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK等のビタミン類、鉄、マグネシウム等の各種ミネラル類、香料、着色料、調味料及び保存料等を配合することができる。
気泡入り加工食品において、泡立ちは、比重が0.3〜0.7、好ましくは0.3〜0.6となる程度である。比重がこれよりも小さいと泡の安定性が低く、これを用いて製造した気泡入り焼成卵加工品がふわふわした食感になりにくい。反対に比重がこれよりも大きいと、泡立ちが足りず、これを用いて製造した気泡入り焼成卵加工品もふわふわした食感になりにくい。
また、気泡入り加工食品の粘度は、粘度(20℃)10〜90Pa・sであり、好ましくは、30〜80Pa・sである。これにより、焼成用材料と混ぜやすくなる。なお、本発明において粘度は、BH型粘度計を用い、回転数:4rpm、ローター:No.6、品温:20℃の測定条件で、2回転後の示度から換算した値である。
気泡入り加工食品は、上述した卵白、乳清及び増粘多糖類、その他必要に応じて配合される各成分を混合してスラリーとし、そのスラリーを撹拌や気体の吹き込みなどにより泡立て、品温75〜85℃で0.5〜5分加熱し、必要に応じて冷凍することにより製造することができる。この場合、スラリーの泡立ては、加熱後の比重が0.3〜0.7となるように適宜調整する。また、スラリーの泡立てと加熱は、それらを同時に行ってもよく、泡立て後に加熱してもよい。過度に加熱温度を高くしたり、加熱時間を長くしたりすると、卵白中の蛋白質の全て、又は乳清中の蛋白質の全てが凝集してしまい、メレンゲ様のふわっとした口溶け感が損なわれる。反対に、加熱温度が低すぎたり加熱時間が短すぎたりすると卵白及び乳清の凝集が不十分となり、泡の安定性が低くなり、耐冷耐熱性を得にくくなる。スラリーの泡立てと加熱後には、それを冷凍保存しておき、解凍して使用することができる。
気泡入り加工食品のより具体的な製造方法としては、例えば、上述のスラリーを形成する各成分を脱気機能付き撹拌ミキサーに入れ、脱気撹拌してスラリーを得る。次に、このスラリーに空気、窒素ガス等の気体を吹き込みながらこのスラリーを撹拌して泡立て、次いでチューブ式熱交換器に通し、加熱する。あるいは、スラリーをチューブ式熱交換器に通し、そこで空気、窒素ガス等の気体を吹き込む。これによりメレンゲ様の気泡入り加工食品を得ることができる。
本発明の気泡入り焼成卵加工品の製造に際し、上述した気泡入り加工食品と、卵黄その他必要に応じて配合される食材とを混合して焼成用材料を調製し、焼成するにあたり、それらの配合割合は、気泡入り加工食品の割合が少なすぎると、気泡入り焼成卵加工品にふわふわとした食感と口溶けの良さを十分に付与することができず、反対に多すぎると気泡入り焼成卵加工品本来の味が過度に希釈化されるので、気泡入り加工食品と、それ以外の気泡入り焼成卵加工品の材料との質量比で2:1〜1:10が好ましい。
また、焼成用材料中の蛋白質含有量が少なすぎると焼成しても熱凝集しないため気泡入り焼成卵加工品を得られず、反対に多すぎると焼成後に得られる気泡入り焼成卵加工品の口溶けが劣る。そのため、焼成用材料中の蛋白質含有量を7〜13%とすること、より好ましくは7〜11%にすること、そのために焼成用材料に配合する気泡入り加工食品以外の食材の蛋白質含量を適宜調整することが好ましい。例えば、気泡入り加工食品と、それ以外の気泡入り焼成卵加工品の材料との質量比が2:1〜1:10の場合に、気泡入り加工食品以外の材料中の蛋白質含有量を4〜13%とすることが好ましい。
焼成用材料を形成する気泡入り加工食品とそれ以外の材料との混合方法自体には特に制限はなく、過度に力を加えて気泡が潰れることがなければ、例えば、通常の撹拌ミキサーやヘラを使用することができる。
また、気泡入り加工食品を混合した焼成用材料の焼成条件としては、目的とする気泡入り焼成卵加工品の種類によるが、例えば、フライパン、ホットプレート、オーブン等を用い、95〜200℃で焼成することが好ましい。
以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明する。
実施例1〜10及び比較例1〜9
(1)気泡入り加工食品の製造
表1に示す組成で各原料を脱気機能付き撹拌ミキサーで撹拌混合し、真空度0.1MPaで脱気撹拌を行い、スラリーを得た。
このスラリーを撹拌ミキサーに投入し、空気を吹き込みながら撹拌し、泡立てた。次いで、チューブ式熱交換器に通し、表1に示す加熱条件で加熱した。こうして得られた気泡入り加工食品を熱可塑性のポリエチレン製容器に充填し、さらに−20℃に冷凍した。
(2)卵液の調製
表1に示す原料を、撹拌ミキサーを用いて混合して卵液とした。
(3)気泡入り焼成卵加工品の製造
ホイッパーに、(1)の凍結前の気泡入り加工食品100gと(2)で得た卵液100gとを量り取り、1分間撹拌して焼成用材料を調製した。これを90℃に保温された角型のホットプレートに流し込み、2分間焼成して気泡入り焼成卵加工品(厚焼き卵)を得た。
(4)評価
(1)で得た気泡入り加工食品、又は(3)で得た気泡入り焼成卵加工品を試料とし、それらの性状を次のように測定し、評価した。これらの結果を表1に示す。
(4-1)比重
(1)で得た気泡入り加工食品の凍結品を5℃で解凍し、品温20℃とした。これを90mlメスシリンダーに空気を抱き込まないように満注して、質量を測定した。メスシリンダーの容積(90ml)および測定した試料の質量から比重(水に対する試料の質量比)を算出した。
(4-2)粘度
BH型粘度計を用い、回転数:4rpm、ローター:No.6、品温:20℃の測定条件で、2回転後の示度から換算した値を採用した。
(4-3)蛋白質の一部凝集
(1)の気泡入り加工食品について、加熱前後の気泡入りスラリーを試料としてドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミド電気泳動法(SDS-PAGE)をLaemmli法に基づき、以下の測定条件で行った。この場合、試料は、蛋白質のジスルフィド結合を切断する還元剤で処理することなく、電気泳動分析に供した。また、比較のために生卵白と乳清も同時に展開した。
SDS-PAGEの測定条件
ポリアクリルアミドゲル(SDS-PAGE mini,4-20%(テフコ(株)製)):4〜20%のグラジエントゲル、分子量の検出範囲6500〜205000
試料の蛋白質濃度:1mg/ml
染色液:クマシーグリリアントブルーG250(CBB)染色液濃度:1g/L
染色時間:40rpm 1時間
脱色時間:40rpm 6時間
実施例1で得られた気泡入り加工食品について、SDS-PAGEの泳動写真を図1に示す。
加熱前後の泳動パターンの対比から、蛋白質の一部が凝集し重合体を形成しているかを確認した。なお、この泳動パターンにおいて、ポリアクリルアミドゲルの最上部に位置するバンドは、ポリアクリルアミドゲルの検出範囲を超えた分子量21万以上の蛋白質ということになる。
また、実施例1については、加熱後の気泡入りスラリーを試料とし、上述と同様の電気泳動分析を、試料を予め2−メルカプトエタノールで処理して行った。その結果、分子量21万以上の蛋白質は観察されなかった。また、2−メルカプトエタノールで処理した場合に比して、2−メルカプトエタノールで処理しない場合には、分子量約45000〜78000のバンドが薄かった。
(4-4)泡安定性
(1)で得た気泡入り加工食品について、冷凍前の気泡入り加工食品の比重と、冷凍した気泡入り加工食品を5℃で解凍し、5℃にて1週間放置した後の比重とを比較して、次の基準で泡安定性を評価した。
〔評価基準〕
◎:冷凍前の気泡入り加工食品の比重と比較して、比重の変化率が10%未満の場合
○:冷凍前の気泡入り加工食品の比重と比較して、比重の変化率が10%以上20%未満の場合
×:冷凍前の気泡入り加工食品の比重と比較して、比重の変化率が20%以上の場合
(4-5)食感
(1)で得た気泡入り加工食品の凍結品を5℃で解凍したものを喫食して次の基準で口溶け感を評価した。
〔気泡入り加工食品の食感の評価基準〕
◎:メレンゲ特有の口溶けの良さに優れ好ましい。
○:メレンゲ特有の口溶けの良さを有している。
×:メレンゲ特有の口溶けの良さが損なわれていた。
また、(3)で得た気泡入り焼成卵加工品を喫食して次の基準で口溶け感を評価した。
〔気泡入り焼成卵加工品の食感の評価基準〕
A:焼成しているにもかかわらず、ふわふわとした食感を有し、口溶けがよい。
B:若干ざらついた食感があるが、ふわふわした食感もあり、口溶けがよい。
C:ふわふわした食感が得られず、口溶けも劣っている































図1の電気泳動写真から、以下1)〜3)の点を確認できた。従って、実施例1で使用した気泡入り加工食品は、前述の<分析方法I>の1)〜3)の全ての条件を満たしていることが理解できる。
1)加熱後の試料では、オボアルブミンのバンドが検出され、かつオボアルブミン、オボトランスフェリン、リゾチームのバンドが加熱前に比して薄く観察された。
2)加熱後の試料では、βラクトグロブリンのバンドが検出され、かつ血清アルブミンのバンドが加熱前に比して薄く観察された。
3)加熱前の試料では、分子量21万以上のバンドが観察されないのに対し、加熱後の試料では、ポリアクリルアミドゲルの最上部に位置するバンド、即ち分子量21万以上のバンドが検出された。
なお、加熱前後の泳動パターンにおける各バンドの特定の蛋白質への帰属は、対照として泳動させた卵白及び乳清の泳動パターンとの対比により行った。バンドが薄くなっていることが認められる卵白のオボトランスフェリン、オボアルブミン、及び乳清の血清アルブミンは熱に弱い蛋白質であると考えられる。また、一部凝集した蛋白質の多くは卵白蛋白質に由来していることから、実施例1で使用した気泡入り加工食品の泡の安定性には、卵白蛋白質の一部凝集が大きく寄与していると考えられる。
また、表1の結果から、各実施例で使用した気泡入り加工食品は、卵白、乳清及び増粘多糖類を含有し、卵白及び乳清の蛋白質がそれぞれ一部凝集して重合体を形成していることにより、いずれも泡安定性と食感に優れ、この気泡入り加工食品を用いて製造した気泡入り焼成卵加工品も食感にも優れているが、気泡入り加工食品を使用せずに製造した比較例9の気泡入り焼成卵加工品は食感に劣っていることがわかる。また、乳清を含有しない比較例1や卵白を含有しない比較例2の気泡入り加工食品は泡安定性が低く、食感も劣っていること、増粘多糖類を含有せず、加熱処理もしていない比較例3の気泡入り加工食品や、増粘多糖類は含有していても加熱処理をしていない比較例7の気泡入り加工食品は泡安定性も食感も劣っていること、過度の加熱処理により蛋白質が完全に凝集している比較例8の気泡入り加工食品は、泡安定性は優れているが食感が劣っていること、そしてこれらを使用して製造した気泡入り焼成卵加工品料は、食感が劣っていることがわかる。
実施例1、4から、泡の安定性がよく、かつ口溶けのよい食感を得るにはアルギン酸アルカリ金属塩と水溶性カルシウム塩を増粘多糖類と併用するのが有効であること、さらに、実施例1、3から、泡安定性をより高めるには、増粘多糖類としてキサンタンガムを使用するのが好ましいことがわかる。
実施例1、5、6、7及び比較例4、5、6から、気泡入り加工食品を比重が0.3〜0.7となるように泡立てることにより、それを用いた気泡入り焼成卵加工品の食感が改善されることがわかる。
実施例8で使用した気泡入り加工食品は、実施例1で使用した気泡入り加工食品に対して脱脂粉乳を5%加えたものであり、これにより気泡入り加工食品中にカゼインを1.4%含有することとなっている。実施例8では実施例1よりも気泡入り加工食品の泡安定性が低くなり、それにより気泡入り焼成卵加工品の食感は、実施例1の方が優れているから、気泡入り加工食品としては、カゼインを含有しないものが好ましいことがわかる。
実施例9,10
気泡入り加工食品と卵液との配合比を表1のように変更した実施例1、9、10から、気泡入り加工食品と卵液との配合比が少なくとも1:4〜4:1の範囲で食感に優れた気泡入り焼成卵加工品が得られることがわかる。また、実施例9、10の気泡入り焼成卵加工品は、気泡入り加工食品と卵液を混合した焼成用材料を焼成後3時間経過しても焼成直後の7割以上の泡比容を有する泡安定性を有していた。したがって、厨房で気泡入り加工食品と卵液とを混合した焼成用材料を焼成して顧客に提供した後、顧客が喫食するまでの時間は十分にふわふわした状態が維持されることがわかる。
試験例1(No.1〜5)
焼成用材料中の蛋白質含有量が気泡入り焼成卵加工品の食感に及ぼす影響を調べるため、表2に示すように、卵液中の卵黄の配合量を調整して実施例1を繰り返した。結果を表2に示す。
表2から、気泡入り加工食品と卵液を同量ずつ混合して焼成する気泡入り焼成卵加工品の場合、卵液中の蛋白質含有量が4〜13%の場合に良好な口溶け感が得られ、4〜10%の場合により好ましかった。
実施例11(伊達巻)
実施例1で調製した気泡入り加工食品30%、液卵黄25%、上白糖10%、スケトウダラすり身10%、澱粉5%、醤油2%、かつおだし(粉末)2%、食塩0.1%、グアーガム0.1%、清水15.8%を用意し、泡を潰さないように混ぜ合わせた。次に、200℃のオーブンで20分間焼成し、焼き色を付けた後、焼き目が外側になるようにすだれで巻き気泡入り焼成卵加工品(伊達巻)を調製した。得られた伊達巻は、焼成しているにもかかわらず、ふわふわした食感で口溶けが良好であった。





























Claims (5)

  1. 卵白、乳清及び増粘多糖類を含有し、卵白及び乳清の蛋白質がそれぞれ一部凝集して重合体を形成しており、比重0.3〜0.7、粘度(20℃)10〜90Pa・sである気泡入り加工食品と、卵黄とを含む焼成用材料を焼成する気泡入り焼成卵加工品の製造方法。
  2. 気泡入り加工食品が、卵白、乳清及び増粘多糖類を含有するスラリーを泡立て、75〜85℃で0.5〜5分加熱して製造されたものである請求項1記載の気泡入り焼成卵加工品の製造方法。
  3. 卵白、乳清及び増粘多糖類を含有し、卵白及び乳清の蛋白質がそれぞれ一部凝集して重合体を形成しており、比重0.3〜0.7、粘度(20℃)10〜90Pa・sである気泡入り加工食品と、卵黄とを含む焼成用材料を焼成してなる気泡入り焼成卵加工品。
  4. 気泡入り加工食品を還元剤で処理することなくドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(SDS-PAGE)で分析することにより、少なくとも卵白蛋白質のオボアルブミン、乳清蛋白質のβラクトグロブリン、及び分子量21万以上の重合体が検出される請求項3記載の気泡入り焼成卵加工品。
  5. 気泡入り加工食品が、該気泡入り加工食品の加熱前に添加されたアルギン酸アルカリ金属塩及び水溶性カルシウム塩によるアルギン酸カルシウムを含有する請求項3又は4記載の気泡入り焼成卵加工品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013247870A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Sanei Gen Ffi Inc 卵加工食品及びその調製方法
JP2017079755A (ja) * 2016-12-06 2017-05-18 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 卵加工食品及びその調製方法

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