JP2011059498A - ズームレンズおよび撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とを配置する。第1レンズ群G1を、負レンズL11と入射光を反射して光路を折り曲げる反射部材(直角プリズムLP)とを含む2枚以下のレンズで構成する。第2レンズ群G2は、少なくとも1面が非球面形状を有する1枚の正レンズで構成する。第3レンズ群G3は、像面側のレンズ面が凹面である負レンズを含む2枚以下のレンズで構成する。第4レンズ群G4は2枚以下のレンズで構成する。第2レンズ群G2の焦点距離をf2、広角端における全系の焦点距離をfwとしたとき、以下の条件式を満足する。
0.8<f2/fw<1.8 ……(1)
【選択図】図1
Description
0.8<f2/fw<1.8 ……(1)
そして、さらに、次の好ましい構成を適宜採用して満足することで、レンズ系全体としての光学性能を良好に保ちつつ、さらなる小型化を図りやすくなる。
νd2>60 ……(2)
νd1>45 ………(3)
1.1<|f1/f2|<2.4 ……(4)
Nd1p>1.80 ……(5)
本発明による撮像装置では、本発明の小型化の図られた高性能のズームレンズを撮像レンズとして用いて、装置全体としての小型化が図られる。
図1(A),(B)は、本発明の一実施の形態に係るズームレンズの第1の構成例を示している。この構成例は、後述の第1の数値実施例のレンズ構成に対応している。なお、図1(A)は無限遠合焦状態でかつ広角端(最短焦点距離状態)での光学系配置、図1(B)は無限遠合焦状態でかつ望遠端(最長焦点距離状態)での光学系配置に対応している。同様にして、後述の第2ないし第6の数値実施例のレンズ構成に対応する第2ないし第6の構成例の断面構成を、図2(A),(B)〜図6(A),(B)に示す。図1(A),(B)〜図6(A),(B)において、符号Riは、最も物体側の構成要素の面を1番目として、像側(結像側)に向かうに従い順次増加するようにして符号を付したi番目の面の曲率半径を示す。符号Diは、i番目の面とi+1番目の面との光軸Z1上の面間隔を示す。なお符号Diについては、変倍に伴って変化する部分の面間隔(例えば第1の構成例についてはD6,D8,D11)のみ符号を付す。
0.8<f2/fw<1.8 ……(1)
νd2>60 ……(2)
νd1>45 ………(3)
1.1<|f1/f2|<2.4 ……(4)
Nd1p>1.80 ……(5)
このズームレンズでは、第1レンズ群G1内に配置された反射部材によって光路が折り曲げられる屈曲式の光学系とされていることで、良好な光学性能を維持しつつ、光学系の厚さ方向の長さが抑えられ、撮像装置に組み込んだときの薄型化が容易となる。また、物体側から順に、屈折力が負、正、負、正の4つのレンズ群を配設し、各レンズ群の光軸上の間隔を変化させることで変倍を行うようになされた4群方式のズームレンズとすることで、全長の短縮化が容易となる。そして、第1レンズ群G1を2枚以下のレンズ、第2レンズ群G2を正レンズ1枚のみで構成するなどしてレンズ枚数を抑えつつ各レンズ群の構成の最適化を図ったことで、レンズ枚数を少なくし、光学系全体としての小型化が容易となる。
より高い光学性能を得るために、条件式(1)の数値範囲は、
0.9<f2/fw<1.7 ……(1’)
であることが望ましい。
より高い光学性能を得るために、条件式(2)の数値範囲は、
νd2>62 ……(2’)
であることが望ましい。
より高い光学性能を得るために、条件式(3)の数値範囲は、
νd1>48 ……(3’)
であることが望ましい。
より高い光学性能を得るために、条件式(4)の数値範囲は、
1.2<|f1/f2|<2.3 ……(4’)
であることが望ましい。
より高い光学性能を得るために、条件式(5)の数値範囲は、
Nd1p>1.85 ……(5’)
であることが望ましい。
[表1]〜[表3]は、図1(A),(B)に示したズームレンズの構成に対応する具体的なレンズデータを示している。特に[表1]にはその基本的なレンズデータを示し、[表2]および[表3]にはその他のデータを示す。[表1]に示したレンズデータにおける面番号Siの欄には、実施例1に係るズームレンズについて、最も物体側の構成要素の面を1番目として、像側に向かうに従い順次増加するようにして符号を付したi番目の面の番号を示している。曲率半径Riの欄には、図1(B)において付した符号Riに対応させて、物体側からi番目の面の曲率半径の値(mm)を示す。面間隔Diの欄についても、同様に物体側からi番目の面Siとi+1番目の面Si+1との光軸上の間隔(mm)を示す。Ndjの欄には、物体側からj番目の光学要素のd線(587.6nm)に対する屈折率の値を示す。νdjの欄には、物体側からj番目の光学要素のd線に対するアッベ数の値を示す。
Z=C・h2/{1+(1−KA・C2・h2)1/2}+ΣRAi・hi ……(A)
(i=n,n:3以上の整数)
ただし、
Z:非球面の深さ(mm)
h:光軸からレンズ面までの距離(高さ)(mm)
KA:非球面定数
C:近軸曲率=1/R
(R:近軸曲率半径)
RAi:第i次の非球面係数
以上の実施例1に係るズームレンズと同様にして、図2(A),(B)に示したズームレンズの構成に対応する具体的なレンズデータを実施例2として、[表4]〜[表6]に示す。また同様にして、図3(A),(B)〜図6(A),(B)に示したズームレンズの構成に対応する具体的なレンズデータを実施例3〜6として、[表7]〜[表18]に示す。
図8(A)〜(D)はそれぞれ、実施例1に係るズームレンズにおける広角端での球面収差、非点収差、ディストーション(歪曲収差)および倍率色収差を示している。図9(A)〜(D)は、望遠端における同様の各収差を示している。各収差図には、d線(587.6nm)を基準波長とした収差を示す。球面収差図および倍率色収差図には、波長460nm、波長615nmについての収差も示す。非点収差図において、実線はサジタル方向、破線はタンジェンシャル方向の収差を示す。FNO.はF値、ωは半画角を示す。
Claims (13)
- 物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とから構成され、各レンズ群の光軸上の間隔を変化させることで変倍を行うようになされ、
前記第1レンズ群は、最も物体側に配置された負レンズと入射光を反射して光路を折り曲げる反射部材とを含む2枚以下のレンズで構成され、
前記第2レンズ群は、少なくとも1面が非球面形状を有する1枚の正レンズより構成され、
前記第3レンズ群は、像面側のレンズ面が凹面である負レンズを含む2枚以下のレンズで構成され、
前記前記第4レンズ群は、2枚以下のレンズより構成され、
前記第2レンズ群の焦点距離をf2、広角端における全系の焦点距離をfwとしたとき、以下の条件式を満足する
ことを特徴とするズームレンズ。
0.8<f2/fw<1.8 ……(1) - 前記第2レンズ群内の前記正レンズのd線に対するアッベ数をνd2としたとき、以下の条件式を満足する
ことを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
νd2>60 ……(2) - 前記第1レンズ群内で最も物体側に配置された負レンズのd線に対するアッベ数をνd1としたとき、以下の条件式を満足する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のズームレンズ。
νd1>45 ………(3) - 前記第1レンズ群の焦点距離をf1としたとき、以下の条件式を満足する
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のズームレンズ。
1.1<|f1/f2|<2.4 ……(4) - 前記第4レンズ群が、1枚の正レンズのみから構成されている
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のズームレンズ。 - 前記第3レンズ群が、1枚の負レンズのみから構成されている
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のズームレンズ。 - 前記第1レンズ群が、物体側より順に、前記負レンズと前記反射部材とから構成されている
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のズームレンズ。 - 前記第1レンズ群内の反射部材を構成する材料のd線に対する屈折率をNd1pとしたとき、以下の条件式を満足する
ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のズームレンズ。
Nd1p>1.80 ……(5) - 前記反射部材が直角プリズムからなり、前記直角プリズムの入射面と出射面は屈折力を持たない構成である
ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載のズームレンズ。 - 絞りが、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間に配置されている
ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載のズームレンズ。 - 変倍時に、前記絞りが前記第3レンズ群と一体で移動するようになされている
ことを特徴とする請求項10に記載のズームレンズ。 - 前記第4レンズ群は、変倍の際に固定されている
ことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載のズームレンズ。 - 請求項1ないし12のいずれか1項に記載のズームレンズと、
前記ズームレンズによって形成された光学像に応じた撮像信号を出力する撮像素子と
を備えたことを特徴とする撮像装置。
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