JP2009529096A5 - - Google Patents

Claims (15)

1. 貯蔵安定性流動性ポリウレタン組成物であって、
   （ａ）１種以上の炭化水素環含有ジイソシアネート及び／又はトリイソシアネートと、１種以上のポリオールとから誘導された、１種以上のイソシアネート末端ポリウレタンプレポリマーと、
   （ｂ）１種以上のメチレンジアニリンの金属塩錯体と、
   （ｃ）１種以上の酸ハライド基を有する１種以上の有機酸ハライド化合物を含み、前記酸ハライド基が前記ポリウレタンプレポリマーの最低濃度約１００重量ｐｐｍで存在する量で前記有機酸ハライド化合物が存在する、ポリウレタン組成物。
2. 請求項１に記載のポリウレタン組成物であって、下記の（ｉ）〜（ｖ）、すなわち、
   （ｉ）、前記ポリウレタンプレポリマーの約１０，０００重量ｐｐｍを最大濃度として前記酸ハライド基が存在すること、又は
   （ｉｉ）前記ポリウレタンプレポリマーが、メチレンジフェニルジイソシアネート、パラフェニレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、及びそれらの組み合わせからなる群から選ばれた１種以上の炭化水素環含有ジイソシアネートと、１種以上のポリオールとから誘導されること、又は
   （ｉｉｉ）前記メチレンジアニリンの金属塩錯体が、メチレンジアニリンの塩化ナトリウム錯体であること、又は
   （ｉｖ）前記メチレンジアニリンの金属塩錯体が、不活性有機キャリヤーに分散されていること、又は
   （ｖ）フタル酸ジオクチルが存在しないこと、
   の一つを含むポリウレタン組成物。
3. 前記不活性有機キャリヤーが、アジピン酸ジオクチルである請求項２に記載のポリウレタン組成物。
4. 前記１種以上の有機酸ハライド化合物が、少なくとも約２２０℃の常圧沸点を有する有機酸ハライド化合物からなる郡から選ばれた請求項１に記載のポリウレタン組成物。
5. 前記１種以上の有機酸ハライド化合物が、塩化フタロイルの異性体からなる群から選ばれた請求項２に記載のポリウレタン組成物。
6. 硬化型ポリウレタン組成物を貯蔵する方法であって、
   約３５℃の温度で少なくとも約９０日間、又は３５℃を超え約５０℃までの温度で少なくとも約３０日間、又は約５０℃から約７０℃の温度で少なくとも約７日間硬化型ポリウレタン組成物を貯蔵することを含み、
   貯蔵中に５０℃で測定した時、前記硬化型ポリウレタン組成物が流動性かつ非弾性であり、
   そのポリウレタン組成物が、
   （ａ）１種以上の炭化水素環含有ジイソシアネート及び／又はトリイソシアネートと１種以上のポリオールとから誘導された、１種以上のイソシアネート末端ポリウレタンプレポリマーと、
   （ｂ）１種以上のメチレンジアニリンの金属塩錯体と、
   （ｃ）所望により、１種以上の酸ハライド基を有する１種以上の有機酸ハライド化合物とを含み、
   前記１種以上の有機酸ハライド化合物を、前記ポリウレタンプレポリマーの約１００重量ｐｐｍを最低濃度として前記酸ハライド基が存在する量とする、
   前記方法。
7. 請求項６に記載の方法であって、下記の（ｉ）〜（ｉｖ）、すなわち、
   （ｉ）約３５℃の温度で少なくとも約１８０日間、又は３５℃を超え約５０℃までの温度で少なくとも約４５日間、又は約５０℃から約７０℃の温度で少なくとも約１４日間、前記硬化型ポリウレタン組成物が、５０℃で測定した時、流動性組成物として、貯蔵されること、又は
   （ｉｉ）貯蔵中の前記ポリウレタン組成物が、５０℃で１００，０００ｃｐｓ未満、好ましくは５０℃で３０，０００ｃｐｓ未満の粘度を有すること、又は
   （ｉｉｉ）前記ポリウレタンプレポリマーが、メチレンジフェニルジイソシアネート、パラフェニレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、及びそれらの組み合わせからなる群から選ばれた１種以上の炭化水素環含有ジイソシアネートから誘導されること、又は
   （ｉｖ）遊離の前記ジイソシアネート及び／又はトリイソシアネートモノマーの量が、トルエンジイソシアネート又はパラフェニレンジイソシアネートから誘導されたポリウレタンプレポリマーの０．５重量％未満であり、かつメチレンジフェニルジイソシアネートから誘導されたポリウレタンプレポリマーの４重量％未満であること、
   の一つを含む方法。
8. 前記金属塩が塩化ナトリウムである請求項６に記載の方法。
9. 前記メチレンジアニリンの金属塩錯体が、不活性有機キャリヤーに分散にされている請求項６に記載のポリウレタン組成物。
10. 前記不活性有機キャリヤーがアジピン酸ジオクチルである請求項７に記載の方法。
11. フタル酸ジオクチルが存在しない請求項６に記載の方法。
12. 請求項６に記載の方法であって、
    前記硬化型ポリウレタン組成物が、１種以上の酸ハライド基を有する１種以上の有機酸ハライド化合物を更に含み、
    前記１種以上の有機酸ハライド化合物を、前記ポリウレタンプレポリマーの約１００重量ｐｐｍを最低濃度として前記酸ハライド基が存在する量とする方法。
13. 請求項６〜１２に記載の方法であって、
    前記１種以上のイソシアネート末端ポリウレタンプレポリマーが、メチレンジフェニルジイソシアネート、パラフェニレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、及びそれらの組み合わせからなる群から選ばれたジイソシアネートモノマーと、１種以上のポリオールとから誘導される方法。
14. ポリウレタンエラストマー製品であって、
    （ａ）メチレンジフェニルジイソシアネート、パラフェニレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、及びそれらの組み合わせからなる群から選ばれたジイソシアネートモノマーと、１種以上のポリオールから誘導された１種以上のイソシアネート末端ポリウレタンプレポリマーと、
    （ｂ）１種以上のメチレンジアニリンの金属塩錯体と、
    （ｃ）１種以上の酸ハライド基を有する１種以上の有機酸ハライド化合物であって、前記酸ハライド基が、ポリウレタンプレポリマーの重量を基準にして最低濃度約１００重量ｐｐｍで存在する量の有機酸ハライド化合物と、
    を含む貯蔵安定性ポリウレタン組成物を、約１００℃から１５０℃の範囲の温度に加熱することを含む方法により製造されたポリウレタンエラストマー製品。
15. 最低約５ｃｍの厚み、好ましくは最低約１３ｃｍの厚みをもつ請求項１４に記載のポリウレタンエラストマー製品。