JP2009078676A - Wheel supporting device - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、車輪が取り付けられるハブホイールのハブ軸の外周面に転がり軸受が設けられ、ハブ軸と等速ジョイントの外輪とがトルク伝達可能に連結された車輪支持装置に関する。 The present invention relates to a wheel support device in which a rolling bearing is provided on an outer peripheral surface of a hub shaft of a hub wheel to which a wheel is attached, and the hub shaft and an outer ring of a constant velocity joint are connected to transmit torque.
この種の車輪支持装置において、図3に示すように、ハブホイール110のハブ軸113の外周面に転がり軸受120の内輪121が嵌挿され、ハブ軸113の筒軸状をなす軸端部が内輪121の端面(半径方向外方)に向けてかしめられ、かしめ部117が形成されることによってハブ軸113の外周面に内輪121が固定される構造のものがある。
また、ハブホイール110と等速ジョイント150とをトルク伝達可能に接続するために、ハブ軸113のかしめ部117の端面と、このかしめ部117端面に突き合わされる等速ジョイント150の外輪160の側壁部161の端面に、相互に噛み合う両サイドフェーススプライン126、162がそれぞれ形成され、これら両サイドフェーススプライン126、162を噛み合わせて、ハブホイール110のハブ軸113と等速ジョイント150の外輪160とを連結ボルト170によって連結することで、ハブホイール110と等速ジョイント150とをトルク伝達可能に接続したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
Further, in order to connect the
ところで、ハブホイール110のハブ軸113の外周面に転がり軸受120の内輪121がかしめ部117によって組み付けられた後、かしめ部117の端面に、サイドフェーススプライン126を鍛造加工によって同軸度を確保して形成することは困難な作業となる。
また、サイドフェーススプライン126を鍛造加工によって形成する際、内輪121に軸方向の圧縮力が作用し、これによって、内輪121の軌道面122に悪影響を及ぼす懸念がある。
さらに、ハブ軸113のかしめ部117に形成されたサイドフェーススプライン126の品質保証検査においても、ハブ軸113に内輪121を含む転がり軸受120が組み付けられた状態で行わなければならず厄介であった。
By the way, after the
Further, when the
Further, the quality assurance inspection of the
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、ハブホイールのハブ軸の端部のかしめ部を廃止して、ハブ軸と、等速ジョイントの外輪とを良好にトルク伝達することができ、軽量化やコスト低減においても効果が大きい車輪支持装置を提供することである。 In view of the above-described problems, the object of the present invention is to eliminate the caulking portion at the end of the hub shaft of the hub wheel, and to transmit torque favorably between the hub shaft and the outer ring of the constant velocity joint. Another object of the present invention is to provide a wheel support device that is highly effective in reducing costs.
前記目的を達成するために、この発明の請求項1に係る車輪支持装置は、車輪が取り付けられるハブホイールのハブ軸の外周面に転がり軸受が設けられ、前記ハブ軸と、等速ジョイントの外輪とがトルク伝達可能に連結された車輪支持装置であって、
前記転がり軸受の内輪の端面と、この端面に突き合わされる前記等速ジョイントの外輪の側壁部の端面には、相互に噛み合う両サイドフェーススプラインが形成され、
前記ハブ軸の外周面と前記転がり軸受の内輪の内周面には、相互に噛み合う外歯スプラインと内歯スプラインとがそれぞれ形成されていることを特徴とする。
In order to achieve the above object, a wheel support device according to claim 1 of the present invention is provided with a rolling bearing on an outer peripheral surface of a hub shaft of a hub wheel to which a wheel is attached, and the outer shaft of the hub shaft and a constant velocity joint. Is a wheel support device coupled to transmit torque,
Both side face splines that mesh with each other are formed on the end face of the inner ring of the rolling bearing and the end face of the side wall portion of the outer ring of the constant velocity joint that is abutted against the end face.
The outer peripheral surface of the hub shaft and the inner peripheral surface of the inner ring of the rolling bearing are respectively formed with external tooth splines and internal tooth splines that mesh with each other.
前記構成によると、等速ジョイント側のトルクは、同等速ジョイントの外輪のサイドフェーススプラインと、ハブホイール側の転がり軸受の内輪のサイドフェーススプラインとの噛み合いによって転がり軸受の内輪に伝達され、この内輪の内歯スプラインとハブホイールのハブ軸の外周面の外歯スプラインとの噛み合いによってハブ軸に伝達される。
このようにして、ハブホイール側の転がり軸受の内輪の端面にサイドフェーススプラインを、同内輪の内周面に内歯スプラインを形成することによって、ハブホイールのハブ軸端部のかしめ部を廃止して、ハブ軸と、等速ジョイントの外輪とを良好にトルク伝達することができる。
また、ハブ軸の端部のかしめ部を廃止した分だけ車輪支持装置の軸長を短縮化することができ、これによって軽量化を図ることができる。
さらに、ハブホイール側の転がり軸受を構成する単品状態の内輪の端面にサイドフェーススプラインを、内周面に内歯スプラインを鍛造等によって容易に形成することができる。さらに、各スプラインを形成した後、内輪の単品の状態で品質保証検査を容易に行うことができ、コスト低減においても有効である。
According to the above configuration, the torque on the constant velocity joint side is transmitted to the inner ring of the rolling bearing by meshing with the side face spline of the outer ring of the equivalent speed joint and the side face spline of the inner ring of the rolling bearing on the hub wheel side. Is transmitted to the hub shaft by meshing with the external splines of the outer peripheral surface of the hub shaft of the hub wheel.
In this way, the side face spline is formed on the end surface of the inner ring of the rolling bearing on the hub wheel side, and the inner spline is formed on the inner peripheral surface of the inner ring, thereby eliminating the caulked portion of the hub wheel end of the hub wheel. Thus, torque can be satisfactorily transmitted between the hub shaft and the outer ring of the constant velocity joint.
Further, the shaft length of the wheel support device can be shortened by the amount corresponding to the elimination of the caulking portion at the end of the hub shaft, thereby reducing the weight.
Furthermore, a side face spline can be easily formed on the end surface of the single inner ring constituting the hub wheel side rolling bearing, and an internal spline can be easily formed on the inner peripheral surface by forging or the like. Furthermore, after each spline is formed, quality assurance inspection can be easily performed in the state of a single inner ring, which is effective in reducing costs.
次に、この発明を実施するための最良の形態を実施例にしたがって説明する。 Next, the best mode for carrying out the present invention will be described with reference to examples.
(実施例1)
この発明の実施例1を図1と図2にしたがって説明する。
図1はこの発明の実施例1に係る車輪支持装置を示す側断面図である。図2はハブ軸の転がり軸受の内輪と等速ジョイントの外輪との両サイドフェーススプラインの噛み合い部分を拡大して示す側断面図である。
図1に示すように、この実施例1の車輪支持装置は、ハブホイール10と、転がり軸受としての複列のアンギュラ玉軸受20と、等速ジョイント50とを備えて構成されている。
Example 1
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
1 is a side sectional view showing a wheel support device according to Embodiment 1 of the present invention. FIG. 2 is an enlarged side sectional view showing a meshing portion of both side face splines of the inner ring of the rolling bearing of the hub shaft and the outer ring of the constant velocity joint.
As shown in FIG. 1, the wheel support device according to the first embodiment includes a
等速ジョイント50は、周知のツェッパー型、バーフィールド型と呼ばれている等速ジョイントが使用されており、駆動軸51の一端に一体状に連結された内輪52と、外輪60と、これら内・外輪52、60の間に配設された複数のボール53と、これら複数のボール53を保持する保持器54を備えて構成されている。
等速ジョイント50の外輪60の側壁部61端面には、サイドフェーススプライン62が形成されている。
また、等速ジョイント50の外輪60の側壁部61の中心部にはハブホイール10と等速ジョイント50とを一体状に連結するための連結ボルト70が突出されている。
As the
A
Further, a connecting
この実施例1において、連結ボルト70は、等速ジョイント50の外輪60と別体をなす頭部71と軸部72とを有する一方、等速ジョイント50の外輪60の側壁部61の中心部には貫通孔63が貫設されている。
そして、等速ジョイント50の外輪60の貫通孔63の内側開口部から連結ボルト70の軸部72が嵌挿され、頭部71の下面が側壁部61の内面に当接する位置まで軸部72の根本部の大径部72aが圧入されることによって、等速ジョイント50の外輪60の側壁部61から連結ボルト70の軸部72が突出されて固定される。連結ボルト70の軸部72の先端部には雄ねじ部73が形成され、この雄ねじ部73には締付ナット75を回り止めするためのかしめ溝74が凹設されている。
In the first embodiment, the connecting
Then, the
図1に示すように、ハブホイール10は、円筒状をなすハブ軸13と、ハブ軸13の一端部寄り外周面に形成されたフランジ11とを一体に有している。そして、フランジ11には、ブレーキロータ(図示しない)を間に挟んで車輪(図示しない)を取り付けるための複数本のハブボルト12が所定ピッチでかつ圧入によって固定されている。
ハブ軸13の外周面には、外輪30、内輪21、転動体としての複数の玉41、42及び保持器45、46を備えた複列のアンギュラ玉軸受20が組み付けられている。すなわち、この実施例1において、ハブ軸13はフランジ11側に形成された大径軸部15と、大径軸部15よりも適宜に小径でかつ大径軸部15と段差部をもって連続して形成された小径軸部16とを一体に有している。そして、大径軸部15の外周面に、外輪30の一方の軌道面31に対応する軌道面22が形成されている。
さらに、ハブ軸13の小径軸部16の外周面には、外輪30の他方の軌道面32に対応する軌道面23が外周面に形成された内輪21が嵌込まれている。そして、ハブホイール10の外輪30の両軌道面31、32と、ハブ軸13側の両軌道面22、23との間には各複数個の玉41、42と、これら各複数個の玉41、42をそれぞれ保持する保持器45、46が組み付けられる。
また、外輪30の外周面には、車両の懸架装置(図示しない)に支持された車体側部材(ナックル、又はキャリア)にボルトによって取り付けるための固定フランジ35が一体に形成されている。
As shown in FIG. 1, the
A double row angular ball bearing 20 including an
Further, an
In addition, a
図1と図2に示すように、ハブ軸13の小径軸部16の外周面と内輪21の内周面には、相互に噛み合う外歯スプライン18と内歯スプライン25とがそれぞれ形成されている。
また、内輪21の端面には、等速ジョイント50の外輪60の側壁部61端面のサイドフェーススプライン62に噛み合うサイドフェーススプライン26が形成されている。
そして、ハブホイール10と、等速ジョイント50とは次のようにしてトルク伝達可能に一体状に連結される。
あらかじめ、ハブ軸13の小径軸部16外周面の外歯スプライン18と、内輪21の内周面の内歯スプライン25と相互に噛み合わせてハブ軸13の小径軸部16に内輪21をトルク伝達可能に嵌合する。
ここで、先ず、等速ジョイント50の外輪60の側壁部61端面から突出された連結ボルト70の軸部72をハブホイール10のハブ軸13の内孔14の一端側(車幅方向中心側)から他端側(車幅方向外側)に向けて挿通する。
その後、ハブ軸13の内輪21のサイドフェーススプライン26と等速ジョイント50の外輪60の側壁部61端面のサイドフェーススプライン62を噛み合わせながら、連結ボルト70の軸部72先端部の雄ねじ部73をハブ軸13の内孔14の他端側に突出させた状態で、雄ねじ部65に締付ナット75が締め付けられる。ここで、締付ナット75端部の薄肉部76の一部が雄ねじ部73のかしめ溝74内にかしめられて回り止めされることで、ハブホイール10と等速ジョイント50とがトルク伝達可能に一体状に連結される。
As shown in FIGS. 1 and 2,
A
The
Torque transmission of the
Here, first, the
Thereafter, the
この実施例1に係る車輪支持装置は上述したように構成される。
したがって、車両の走行時等の駆動軸51のトルクは、等速ジョイント50の内輪52、複数のボール53及び外輪60に順次伝達され、駆動軸51と同方向に外輪60が回転される。
等速ジョイント50に伝達されたトルクは、同等速ジョイント50の外輪60のサイドフェーススプライン62と、ハブホイール10側の内輪21のサイドフェーススプライン26との噛み合いによって内輪21に伝達される。そして、内輪21の内歯スプライン25とハブ軸13の外歯スプライン18との噛み合いによってハブホイール10に伝達され、車輪が回転駆動される。
The wheel support device according to the first embodiment is configured as described above.
Accordingly, the torque of the
The torque transmitted to the
前記したようにして、ハブホイール10側の内輪21の端面にサイドフェーススプライン26と、内歯スプライン25を形成することによって、従来のハブホイールのハブ軸端部のかしめ部を廃止して、ハブホイール10のハブ軸13と、等速ジョイント50の外輪60とを良好にトルク伝達することができる。
また、従来と異なりハブ軸端部のかしめ部を廃止した分だけ車輪支持装置の軸長を短縮化することができ、これによって軽量化を図ることができる。
さらに、ハブホイール10側の転がり軸受としてのアンギュラ玉軸受20を構成する単品状態の内輪21の端面にサイドフェーススプライン26を、内周面に内歯スプライン25を鍛造等によって容易に形成することができる。さらに、各スプライン25、26を形成した後、内輪21の単品の状態で品質保証検査を容易に行うことができ、コスト低減においても有効である。
As described above, by forming the
In addition, unlike the conventional case, the wheel support device can be shortened in shaft length by eliminating the caulking portion at the end of the hub shaft, thereby reducing the weight.
Further, the
なお、この発明は前記実施例1に限定するものではない。
例えば、前記実施例1においては、等速ジョイント50の外輪60の側壁部61の貫通孔63に、外輪60とは別体の連結ボルト70が圧入によって固定される場合を例示したが、外輪60の側壁部61から連結ボルトを一体に突出した場合においてもこの発明を実施可能である。
また、ハブホイール10側の転がり軸受としては複列のアンギュラ玉軸受20の他、複列の円すいころ軸受けを用いてもこの発明を実施可能である。
The present invention is not limited to the first embodiment.
For example, in the first embodiment, the case where the connecting
Further, as the rolling bearing on the
10 ハブホイール
11 フランジ
13 ハブ軸
18 外歯スプライン
20 アンギュラ玉軸受(転がり軸受)
21 内輪
25 内歯スプライン
26 サイドフェーススプライン
50 等速ジョイント
60 外輪
61 側壁部
62 サイドフェーススプライン
70 連結ボルト
75 締付ナット
10 Hub Wheel 11
21
Claims (1)
前記転がり軸受の内輪の端面と、この端面に突き合わされる前記等速ジョイントの外輪の端壁部の端面には、相互に噛み合う両サイドフェーススプラインが形成され、
前記ハブ軸の外周面と前記転がり軸受の内輪の内周面には、相互に噛み合う外歯スプラインと内歯スプラインとがそれぞれ形成されていることを特徴とする車輪支持装置。 A wheel support device in which a rolling bearing is provided on an outer peripheral surface of a hub shaft of a hub wheel to which a wheel is attached, and the hub shaft and an outer ring of a constant velocity joint are connected so as to be able to transmit torque,
Both end face splines that mesh with each other are formed on the end face of the inner ring of the rolling bearing and the end face of the end wall of the outer ring of the constant velocity joint that is abutted against the end face.
The wheel support device is characterized in that an external spline and an internal spline are formed on the outer peripheral surface of the hub shaft and the inner peripheral surface of the inner ring of the rolling bearing, respectively.
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