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JP2008265634A - グラスラン - Google Patents

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倫史 江口
Toshifumi Matsuura
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Abstract

【課題】ドアフレームのコーナ部に装着される型成形部と、該型成形部と共に型成形され、ドアフレームのコーナ部を覆うヒレを備えた自動車のドアフレームに取付けられるグラスランにおいて、ドアフレームに組付けられるガーニッシュやグラスランに組付け上のばら付きがあっても、ヒレ周縁を口開きすることなく保持し、ガーニッシュとの間に隙間が生ずることがないようにする。
【解決手段】ヒレ18周縁中央部の裏面にフック19を一対、適宜の間隔を存して突出形成し、グラスラン14をドアフレーム2のコーナ部に装着する際、各フック19をそれぞれドアフレーム2のフランジ2aに形成される切欠き部21に係止してヒレ周縁をフランジ2aに保持させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、自動車のドアフレームに装着されるグラスランに関し、ことにドアフレームのコーナ部に装着される型成形部を備えたグラスランに関する。
図1に示す自動車のフロントドア1を例にとっていえば、該ドア1には、ドアフレーム2の内周に窓ガラス3との間をシールするためのグラスラン4が取付けられている。このグラスラン4は通常、ドアフレーム2の上辺部に沿って取付けられる押出成形部と、ドアフレーム2の縦辺部に沿って取付けられる押出成形部と、両押出成形部を接続し、図1のaで示すドアフレーム2のコーナ部に取付けられる型成形部よりなっている。
図2は、下記特許文献1に開示され、ドアフレーム2のコーナ部に取付けられるグラスラン4を示すものであり、図3は図2のA−A線断面を示すもので、グラスラン4は押出成形部4a、4b及び型成形部4c共、底壁5と車内側側壁6と車外側側壁7よりなり、コーナの内周側にはドアフレーム2を覆い、ドアフレーム2との一体感を向上させるためにヒレ9が型成形部4cと共に型成形されている。そしてヒレ9の裏面には、周縁部全体或いはその一部、例えば中央にフック状の係止部11が一体形成され、グラスラン4をドアフレーム2に装着したのち、ガーニッシュ12をドアフレーム2に組付ける際、ドアフレーム周縁から突出するガーニッシュの折曲端12aを係止部11に係止させ、これによりヒレ9がドアフレーム2から浮上がって口開きし、ドアフレーム2との間に隙間ができて、外観が損なわれることがないようにしている。
図2に示す三角印は、黒く塗り潰した部分の側が型成形部、白抜き部分が押出成形部を示す。以下の図においても同様である。また図3において、13a及び13bは車内側側壁6端及び車外側側壁7端より内側に延出し、窓ガラス3に弾接して窓ガラス3との間をシールするリップである。
特開2004−50881号
図3に示すグラスランにおいて、グラスラン4やガーニッシュ12の組付け上のばら付きによっては、ガーニッシュ端と係止部11の係止が不十分となり、このためヒレ9が図3の一点鎖線で示すように、車外方向に偏奇してガーニッシュ12との間に口開きを生じ、隙間ができることがある。
本発明は、グラスランやガーニッシュの組付けのばら付きがあってもヒレ周縁を口開きすることなく保持してガーニッシュとの間に隙間が生ずることがないようにしたグラスランを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、ガーニッシュを組付けた自動車のドアフレームに取付けられるグラスランであって、ドアフレームのコーナ部に装着される型成形部と、該型成形部と共に型成形され、かつドアフレームのコーナ部を覆うヒレを備え、該ヒレには裏面の周縁にドアフレームに形成される切欠部に係止して上記ヒレをドアフレームに保持させる第1のフックを形成したことを特徴とし、
請求項2に係る発明は、ガーニッシュを組付けた自動車のドアフレームに取付けられるグラスランであって、ドアフレームのコーナ部に装着される型成形部と、該型成形部と共に型成形され、かつドアフレームのコーナ部を覆うヒレを備え、該ヒレは裏面の周縁に上記ガーニッシュのドアフレーム周縁から突出する折曲端に係止する第2のフックと、該第2のフックと逆向きに突出し、ドアフレームに弾接するリップを有することを特徴とする。
請求項1に係る発明によると、ドアフレームに組付けられるガーニッシュやグラスランに組付け上のばら付きがあっても、第1のフックがドアフレームに形成される切欠部に係止する限り、ヒレがドアフレームに保持されて口開きを生ずることがなく、ガーニッシュとの間に隙間ができることによる外観不良を防ぐことができる。
本発明においても後述する発明のように、ドアフレーム周縁から突出するガーニッシュの折曲端に係止する第2のフックを設け、第1および第2のフックのうち、少なくとも第1のフックをドアフレームの切欠き部に係止させるようにするが、第1及び第2の両フックを共に上記切欠き部に係止させるようにしてもよい。両フックを設けたことにより、組付け上のばら付きにより第1のフックがドアフレームの切欠き部に係止できないようなことがあっても、第2のフックをガーニッシュの折曲端に係止させることができれば、ヒレとガーニッシュとの間に口開きによる隙間ができるのを解消することができる。また第1及び第2のフックを共に上記切欠き部に係止させた後者の場合、ヒレの口開きがより確実に防止され、ガーニッシュとの間に隙間ができるのをより確実に防ぐことができる。
請求項2に係る発明によると、リップにより該リップが形成されるヒレ周縁の剛性が増し、ヒレ周縁が翻って口開きし、ガーニッシュとの間に隙間ができるのを防ぐことができること、リップがドアフレームに弾接する際の反力でヒレ周縁が第2のフックとガーニッシュの折曲端との係合部を支点としてガーニッシュの折曲端に押付けられるようになることにより、口開きを防ぐことができること等の効果を有する。
本発明のリップは、ヒレの周縁の一部に設けられていてもよいが、好ましくはヒレ周縁の全長に渡って設けられ、より好ましくはヒレ周縁の全長に設けられるリップの両端がグラスランと一体形成される。
以下、本発明の実施形態のグラスランについて図面により説明する。
図4は、例えば図1に示す自動車のフロントドア1のドアフレーム2のコーナ部に装着されるグラスランについて示すもので、該グラスラン14は、ドアフレーム2の上辺部に沿って取付けられる押出成形部15と、ドアフレーム2の縦辺部に沿って取付けられる押出成形部16と、ドアフレーム2のコーナ部に取付けられ、両押出成形部15及び16を接続する型成形部17と、内周側にドアフレーム2のコーナ部を覆うヒレ18とよりなり、該ヒレ18は型成形部17と共に型成形されている。
図5は、図4のB−B線での断面を示すもので、ヒレ18は、底壁20と車外側側壁21と車内側側壁22とで構成されるグラスラン14の車内側側壁22より延設され、周辺中央部の裏面には第1のフック19が適宜の間隔を存して一対突出形成されている。そしてグラスラン14をドアフレーム2のコーナ部に装着する際、各フック19がそれぞれドアフレーム2のフランジ2aに形成される切欠部21に係止するようになっている。図中、23a及び23bは車外側側壁端及び車内側側壁端より内側に延出し、窓ガラス3に弾接して窓ガラス3との間をシールするリップである。
本実施形態のグラスラン14によると、ドアフレーム2に組付けられるガーニッシュ12の組付けのばら付きの有無にかかわらず、第1のフック19をフランジ2aの切欠部21に係止させることでヒレ周縁をフランジ2aに保持させ、ヒレ周縁の口開きを防止してガーニッシュ12の折曲端12aとの間に隙間ができるのを防止することができる。
本実施形態のドアフレーム2のコーナ部に装着されるグラスラン14の型成形部17には、ヒレ18に図3に示す従来のグラスラン4のように、ガーニッシュ12の折曲端12aに係止する係止部11を設けてもよい。ヒレ18に第1のフック19に加えて係止部11を設ければ、第1のフック19がフランジ2aの切欠部21に係止され、更に係止部11をガーニッシュ12の折曲端12aに係止させることができれば、ヒレ周縁が口開きするのを確実に防止することができる。
本実施形態の型成形部17には、上述するように第1のフック19が一対突出形成されているが、このフック19は3か所以上或いはヒレ周縁の中央部に一つ形成されていてもよいし、ヒレ18の周縁全長にわたって形成されていてもよい。
図6は、ドアフレーム2のコーナ部に装着されるグラスランの別の例を示すものであり、図7は図6のC−C線での断面を示すもので、本実施形態のグラスラン23は、ヒレ周縁に第1のフック19を一対突出形成する代わりにヒレ周縁の中央部裏面に上記係止部11に相当する第2のフック24を形成するとともに、第2のフック24とは逆向きに突出するリップ25を形成した以外は、図4及び図5に示すグラスランと同じ構成を有している。
本実施形態のグラスランによると、リップ25を第2のフック24とは逆向きに突出形成したことによりヒレ周縁の剛性が増してヒレ周縁が翻ることによる口開きが防止されること、リップ25はヒレ18より拡開して形成されているために、グラスランをドアフレーム2に装着するときにはリップ25がドアフレーム2に押し当てられて車外側に撓み、リップ25を形成したことで剛性を増したヒレ周縁は、リップ25がドアフレーム2に押し当てられたときの反力で第2のフック24とガーニッシュ12の係合部を支点として車内側に撓み、ガーニッシュ12の折曲端12aに押し付けられて口開きが防止され、ガーニッシュ折曲端12aとの間に外観を損なう隙間が生ずるのを防止できること等の効果を有する。
本実施形態における第2のフック24とリップ25は一体で設けられ、前記実施形態の第1のフック19と同様、1か所に形成してもよいし、3か所以上或いは図8に示すようにヒレ周縁の全長にわたって形成してもよい。
自動車のフロントドアの側面図。 ドアフレームのコーナ部に装着される従来のグラスランの斜視図。 図2のA−A線における断面図。 ドアフレームのコーナ部に装着される本発明に係るグラスランの正面図。 図4のB−B線断面図。 ドアフレームのコーナ部に装着される本発明に係るグラスランの別の例の正面図。 図6のC−C線断面図。 ドアフレームのコーナ部に装着される本発明に係るグラスランの更に別の例の正面図。
符号の説明
1・・自動車のフロントドア
2・・ドアフレーム
2a・・フランジ
3・・窓ガラス
4、14、23・・グラスラン
4a、4b、15、16・・押出成形部
4c、17・・型成形部
5、20・・底壁
6、21・・車内側側壁
7、22・・車外側側壁
9、18・・ヒレ
11・・フック状の係止部
12・・ガーニッシュ
12a・・折曲端
19・・第1のフック
21・・切欠き部
24・・第2のフック
25・・リップ

Claims (2)

  1. ガーニッシュ12を組付けた自動車のドアフレーム2に取付けられるグラスラン14であって、ドアフレーム2のコーナ部に装着される型成形部17と、該型成形部17と共に型成形され、かつドアフレーム2のコーナ部を覆うヒレ18を備え、該ヒレ18には裏面の周縁にドアフレーム2に形成される切欠き部21に係止して上記ヒレ18をドアフレーム2に保持させる第1のフック19を形成したことを特徴とするグラスラン。
  2. ガーニッシュ12を組付けた自動車のドアフレーム2に取付けられるグラスラン23であって、ドアフレーム2のコーナ部に装着される型成形部17と、該型成形部17と共に型成形され、かつドアフレーム2のコーナ部を覆うヒレ18を備え、該ヒレ18は裏面の周縁に上記ガーニッシュ12のドアフレーム周縁から突出する折曲端12aに係止する第2のフック24と、該第2のフック24と逆向きに突出し、ドアフレーム2に弾接するリップ25を有することを特徴とするグラスラン。
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