JP2007223467A - バックドアシール構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下ドア3を閉じた後に上ドア2を閉じ、その下端部を下ドアの上端部に重ねるバックドアで、ボディ1のドア開口部周縁には、両ドアが弾接する中空シール部11が設けられた取付基部12を有するメインシール10が取付けられ、上ドア下端部の車内側面には、下ドアの上端部の車外側面に弾接する押出成形部41と、その左右両側端部に設けられた型成形部42を有するドアウェザーストリップ40が取付けられ、型成形部42を、下ドアの左右側上端部の車外側面からメインシールにわたって弾接させる構造で、取付基部12から中空シール部11の車内側に向けて延び、樋15が形成された水受けリップ16を突設し、中空シール部に形成した開口部17から水受けリップで受けた水を中空シール部内に導く。
【選択図】図1
Description
こうしたバックドアのシール構造として、図7乃至図9に示すように、ボディ1のドア開口部周縁に沿ってメインシール30が取付けられると共に、上ドア2の下端部車内側面に沿ってドアウェザーストリップ40が取付けられている。このドアウェザーストリップ40は、水平に延びる押出成形部41と、その押出成形部41の両側端部から上ドア2の面に沿う方向でしかも押出成形部41に対して垂直方向に立ち上げられた型成形部42からなる。
そして、その隙間Gから雨水や洗車水等の水Wが車内(室内)へ侵入してしまうといった問題が発生する。
少なくとも前記下ドア(3)の存在しない下ドア(3)上部の位置においては、前記メインシール(10)の取付基部(12)から前記中空シール部(11)の車内側に向けて延び、しかも付け根部(16a)に樋(15)が形成された水受けリップ(16)を突設するとともに、前記中空シール部(11)の車内側に開口部(17)を形成し、その開口部(17)から前記水受けリップ(16)で受けた水を前記中空シール部(11)内に導くようにしたことを特徴とする。
少なくとも前記下ドア(3)の存在しない下ドア(3)上部の位置から前記ボディ(1)のドア開口部周縁の下部の位置にかけて、前記メインシール(10)の取付基部(12)から前記中空シール部(11)の車内側に向けて延び、しかも付け根部(16a)に樋(15)が形成された水受けリップ(16)を突設して、前記中空シール部(11)の車内側と前記水受けリップ(16)との間で車内側に侵入する水を受け、その受けた水を前記ボディ(1)のドア開口部周縁の下部に導くようにしたことを特徴とする。
その上、水受けリップで受けられた水は、中空シール部の車内側に形成された開口部から中空シール部内に導かれるようになっているので、水受けリップに水が溜ることが防止される。これにより、水受けリップの型成形部側に延びる長さを短くすることもできる。
従って、ドアウェザーストリップの型成形部とメインシールとの間に形成された隙間から侵入しようとする水を、水受けリップで確実に受けることができる。
図1及び図2を参照して、本発明の第一実施形態に係るバックドアシール構造について説明する。図1はバックドアシール構造を示す断面図であり、図8のA−A線に相当する。また、図2は図8のE−E線に相当する。従来で示したものと同一部分には同一符号を付した。なお、このバックドアシール構造の基本的な構成は、図7乃至図15に示した従来技術のそれと同じである。
また、上ドア2下端部の車内側面には、従来例で示したもの(図15)と同様に、下ドア3の上端部の車外側面に弾接する水平に延びる押出成形部41と、その押出成形部41の左右両側端部において上ドア2の面に沿う方向でしかも押出成形部41に対して垂直方向に立ち上げられた型成形部42を有するドアウェザーストリップ40が取付けられている。型成形部42は、ソリッド製でもスポンジ製でもよい。
さらに、ドアウェザーストリップ40の型成形部42を、下ドア3の左右側上端部の車外側面から下ドア3の存在しない下ドア3上部の位置ではメインシール10にまたぐようにわたって弾接させている。すなわち、下ドア3が存在する位置では、下ドア3の左右側上端部の車外側面に、上ドア2の閉時に垂直方向に延びる型成形部42の下端部が弾接し、下ドア3の存在しない下ドア3上部の位置では、下ドア3に弾接する型成形部42の下端部よりやや上部がメインシール10に直接弾接する。このとき、下ドア3には板厚があるため、図1,図11,図14で示すように、下ドア3の上部には隙間Gが生じる。
特に、水受けリップ16を、芯材13を埋設した剛性の高い取付基部12から突設しているので、その姿勢を安定的に保つことができ、水受け機能を十分に発揮させることができる。
なお、図5で示すように、水受けリップの先端部16bを、型成形部42の車内側に弾接するようにしてさらに水Wが車内側に侵入することを防止することもできる。
これによって、下ドア3の存在しない下ドア3上部の位置において、水受けリップ16で受けられ、開口部17から中空シール部11内に導かれた水Wは、中空シール部11内を伝わって下部に流れ、ボディ1のドア開口部周縁の下部に位置する、中空シール部11まで導かれ、その中空シール部11の底部に設けられた孔18から車外に排出されるようになっている。
次に、図3及び図4を参照して、本発明の第二実施形態に係るバックドアシール構造について説明する。
このバックドアシール構造は、水受けリップ16を、少なくとも下ドア3の存在しない下ドア3上部の位置からボディ1のドア開口部周縁の下部の位置にかけて、メインシール10の取付基部12から突設し、中空シール部11の車内側と水受けリップ16との間で車内側に侵入する水Wを受け、その受けた水をボディ1のドア開口部周縁の下部に導くようにしたことを特徴とする。よって、図3に示すように、中空シール部11には、本発明の第一実施形態で示したような開口部17は設けない。なお、水受けリップ16をドア開口部周縁に沿って取付けられたメインシール10の全周にわたって設けるようにすることもできる。
これにより、ボディ1のドア開口部周縁の下部に導かれた水Wを中空シール部11の車内側に設けられた孔19から中空シール部11内に導き、そして、その導かれた水Wを、中空シール部11の底部に設けられた孔18から車外に排出するようにしたものである。
なお、ドア開口部周縁の下部では、ドア閉時に水受けリップ16の先端部16bが下ドア3の車内側に弾接しているが、弾接させないこともできる。
次に、図18を参照して、本発明の第三実施形態に係るバックドアシール構造について説明する。
このバックドアシール構造は、型成形部42の車内側の面と前面(表面)とが交わるコーナー部付近から、中空シール部11と水受けリップ16の間に延びるシールリップ14を突設し、そのシールリップ14に伝わる水Wをその先端から水受けリップ16の樋15に導くようにしたことを特徴とする。図18に示すように、中空シール部11に開口部17が設けられた部位では、シールリップ14は開放端部Pと水受けリップ16の間に延びている。
なお、シールリップ14の先端は、樋15に接しても接しなくてもよい。
1a ドア開口部
2 上ドア
3 下ドア
10 メインシール
11 中空シール部
12 取付基部
12a 車外側面
12b 車内側面
12c 連結面
13 芯材
14 シールリップ
15 樋
16 水受けリップ
16a 付け根部
16b 先端部
17 開口部
18 孔
19 孔
30 メインシール
31 中空シール部
32 取付基部
35 芯材
40 ドアウェザーストリップ
41 押出成形部
42 型成形部
50 ウェザーストリップ
51 中空シール部
52 二次シール
60 ドアガラス
F フランジ
G 隙間
L 型成形部40の車内側の端面の位置
P 開放端部
S 型成形部40の前面(表面)の位置
W 水
Claims (5)
- それぞれが単独で開閉する上ドアと下ドアを備え、下ドアを閉じた後に上ドアを閉じ、上ドアの下端部を下ドアの上端部に重ねるタイプの自動車用バックドアで、
前記バックドアが設けられるボディのドア開口部周縁には、上ドアと下ドアの車内側周端面に弾接する中空シール部が一体成形された取付基部を有するメインシールが取付けられ、
上ドアの下端部の車内側面には、下ドアの上端部の車外側面に弾接する水平に延びる押出成形部と、その押出成形部の左右両側端部において上ドアの面に沿う方向でしかも押出成形部に対して垂直方向に立ち上げられた型成形部を有するドアウェザーストリップが取付けられ、その上、前記型成形部を、下ドアの左右側上端部の車外側面から下ドアの存在しない下ドア上部の位置では前記メインシールにまたぐようにわたって弾接させるシール構造であって、
少なくとも前記下ドアの存在しない下ドア上部の位置においては、前記メインシールの取付基部から前記中空シール部の車内側に向けて延び、しかも付け根部に樋が形成された水受けリップを突設するとともに、前記中空シール部の車内側に開口部を形成し、その開口部から前記水受けリップで受けた水を前記中空シール部内に導くようにしたことを特徴とするバックドアシール構造。 - 前記ボディのドア開口部周縁の下部に位置する、前記メインシールの中空シール部の底部に孔を設け、前記中空シール部内に導かれた水を前記孔から車外に排出するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のバックドアシール構造。
- それぞれが単独で開閉する上ドアと下ドアを備え、下ドアを閉じた後に上ドアを閉じ、上ドアの下端部を下ドアの上端部に重ねるタイプの自動車用バックドアで、
前記バックドアが設けられるボディのドア開口部周縁には、上ドアと下ドアの車内側周端面に弾接する中空シール部が一体成形された取付基部を有するメインシールが取付けられ、
上ドアの下端部の車内側面には、下ドアの上端部の車外側面に弾接する水平に延びる押出成形部と、その押出成形部の左右両側端部において上ドアの面に沿う方向でしかも押出成形部に対して垂直方向に立ち上げられた型成形部を有するドアウェザーストリップが取付けられ、その上、前記型成形部を、下ドアの左右側上端部の車外側面から下ドアの存在しない下ドア上部の位置では前記メインシールにまたぐようにわたって弾接させるシール構造であって、
少なくとも前記下ドアの存在しない下ドア上部の位置から前記ボディのドア開口部周縁の下部の位置にかけて、前記メインシールの取付基部から前記中空シール部の車内側に向けて延び、しかも付け根部に樋が形成された水受けリップを突設して、前記中空シール部の車内側と前記水受けリップとの間で車内側に侵入する水を受け、その受けた水を前記ボディのドア開口部周縁の下部に導くようにしたことを特徴とするバックドアシール構造。 - 前記ボディのドア開口部周縁の下部に位置する、前記メインシールの中空シール部の車内側と底部にそれぞれ孔を設け、前記ボディのドア開口部周縁の下部に導かれた水を前記中空シール部の車内側に設けられた孔から中空シール部内に導き、そして、その導かれた水を、前記中空シール部の底部に設けられた孔から車外に排出するようにしたことを特徴とする請求項3に記載のバックドアシール構造。
- 前記型成形部から、前記中空シール部と前記水受けリップの間に延びるシールリップを突設し、該シールリップに伝わる水をその先端から前記水受けリップの樋に導くようにしたことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載のバックドアシール構造。
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