JP2001233059A - ガラスランの取付構造 - Google Patents
ガラスランの取付構造Info
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Abstract
ンの取付作業を容易に行い、取付状態を安定して保持す
ることができるガラスランの取付構造を提供する。 【解決手段】 車両のウインドウフレーム13に形成さ
れた溝部25に取り付けられるチャンネル状の本体部1
5aを備えたガラスラン15の外側壁部15cの端部に
係止部15jを形成する。前記外側壁部15cの外側壁
面に離脱阻止突部15kを形成し、底壁部15bと対応
する前記外側壁部15c及び内側壁部15dの基端部外
側面に前記溝部25の車外側の内壁面28と車内側の内
壁面29にそれぞれ押圧接触される押圧接触部15l、
15mを設ける。前記係止部15jを前記ウインドウフ
レーム13の車外側壁端縁26aに当接させ、該係止部
15jを回動中心として前記本体部15aを前記溝部2
5内に回動して取り付けるように構成する。
Description
成されたウインドウフレームに取着されるガラスランの
取付構造に関するものである。
ウインドウフレームを設け、該ウインドウフレームの内
周縁に形成された溝部にチャンネル状をなすガラスラン
を嵌入係止し、該ガラスランの車内外のガラスシール部
によりウインドウガラスの昇降を案内するとともに、車
室内外をシールするようになっている。
その車外側に位置する外側壁部と車内側に位置する内側
壁部を備えて構成されている。前記内外両側壁部の高さ
は、ほぼ同じか内側壁部が外側壁部よりも若干高く形成
されている。
向上するため前記内側壁部の高さを外側壁部の高さの2
〜4倍に設定したガラスランが用いられるようになって
いる。このガラスランのウインドウフレームへの取付構
造を、図14に基づいて説明する。
の垂直断面を示す。ウインドウフレーム13に設けた溝
部25にはガラスラン15のチャンネル状をなす本体部
15aが嵌入係止されている。前記本体部15aは底壁
部15b、外側壁部15c及び内側壁部15dにより構
成され、外側壁部15c及び内側壁部15dにはガラス
シール部15h、15iが形成され、ウインドウガラス
16を摺動案内する。前記外側壁部15cには溝部25
の車外側の内壁面に設けた折り返し部26の外端縁26
aに係止される係止部15jと前記折り返し部26の内
端縁26bに係止される離脱阻止突部15kが形成され
ている。
gが一体に形成され、その周縁に形成された被係止突部
15pがウインドウフレーム13の係止突部31を乗り
越えるようにして係止されている。又、押上保持リップ
15oがウインドウフレーム13の位置規制面30に押
圧され、遮蔽リップ15qが係止突部31に接触されて
いる。前記延長内側壁部15gの底壁部15bからの高
さH2は、前記外側壁部15cの高さH1の約3倍とな
っている。
ン15に延長内側壁部15gが無い場合には、内側壁部
15dの端縁に設けた押上保持リップ15oと遮蔽リッ
プ15qを、ウインドウフレーム13の位置規制面30
に係止する構成で位置決め保持される。このため、前記
ウインドウフレーム13の溝部25に対しガラスラン1
5の本体部15aを下方から上方へ直線移動して嵌入係
止した後、位置規制面30に押上保持リップ15oを係
止する取付方法が採られている。しかし、この直線移動
して嵌入する方式は、外側壁部15c及び内側壁部15
dがガラスシール部15h、15i側へ向かって互いに
接近する方向に押圧されるので、嵌入作業が円滑に行わ
れないという問題がある。
gがある場合には、押上保持リップ15oと遮蔽リップ
15qの間に被係止突部15pを設け、この被係止突部
15pが係止突部31を乗り越えるようにして係止保持
される構造をとる必要がある。このため、遮蔽リップ1
5qの車外側の表面から押上保持リップ15oまでの距
離Lが長くなる。従って、ガラスラン15を直線移動し
て溝部25に嵌入する方法をとった場合、内側壁部15
d及び延長内側壁部15gを車外側へ大きく傾斜し、反
対に外側壁部15cは車内側に傾斜する必要があり、こ
の結果、ガラスシール部15h、15iが互いに干渉し
合って嵌入操作が非常に煩わしいという問題が生じる。
点を解消して、ウインドウフレームに対するガラスラン
の取付作業を容易に行うことができるとともに、取付状
態を安定して保持することができるガラスランの取付構
造を提供することにある。
めに、請求項1に記載の発明は、車両のウインドウフレ
ームに形成された溝部に対するチャンネル状の本体部を
備えたガラスランの取付構造であって、前記ガラスラン
には外側壁部の端部に係止部を形成し、前記外側壁部の
外側壁面に離脱阻止突部を形成し、底壁部と対応する前
記外側壁部及び内側壁部の基端部外側面に前記溝部の車
外側の内壁面と車内側の内壁面にそれぞれ押圧接触され
る押圧接触部を設け、前記係止部を前記ウインドウフレ
ームの車外側壁端縁に当接させ、該係止部を回動中心と
して前記本体部を前記溝部内に回動して取り付けるよう
に構成したことを要旨とする。
て、前記押圧接触部は、ガラスランの本体部の回動嵌入
動作時に弾性変形される外側保持リップと、内側保持リ
ップであることを要旨とする。
て、前記外側保持リップと内側保持リップのうち少なく
とも前記外側保持リップには、その弾性変形時に圧縮方
向の力が付与されて嵌入され、嵌入後には、その圧縮方
向の復元力によってガラスランの本体部が溝部の奥側に
付勢されていることを要旨とする。
において、前記外側保持リップと内側保持リップのうち
少なくとも前記外側保持リップの先端部には、粗面が形
成されていることを要旨とする。
て、前記本体部は底壁部と外側壁部と内側壁部とからな
り、かつ両側壁部と底壁部との間の車外側及び車内側の
屈曲部により展開されて押出成形されたものであって、
車外側の屈曲部には、その外面に前記溝部の底壁面との
間に隙間が設定され、車内側の屈曲部は底壁面に押圧接
触され、車外側の屈曲部には底壁面に接触する遮蔽リッ
プが設けられていることを要旨とする。
いずれか一項において、前記ウインドウフレームの溝部
の幅寸法が前記押圧接触部の先端部同士を結んだ幅寸法
より小さく形成されていることを要旨とする。
いずれか一項において、前記離脱阻止突部と、前記溝部
の車外側の内壁面に設けた係止段部との間には間隙が設
定されていることを要旨とする。
いずれか一項において、前記ウインドウフレームを構成
するインナーリーンホースの内周縁には係止部としての
位置規制面が形成され、同じくウインドウフレームを構
成するフレームガーニッシュには係止部としての係止突
部が形成され、前記位置規制面にはガラスランの延長内
側壁部に設けた押上保持リップが押圧接触されるととも
に、前記係止突部に係止される被係止部としての被係止
突部が形成されていることを要旨とする。
形態を図1〜図10に従って説明する。図6は自動車の
左側のフロントドア11を車外側からみた正面図を示
す。このフロントドア11を構成するドア本体12の上
部には、ウインドウフレーム13が装着されている。こ
のウインドウフレーム13とドア本体12の上端縁とに
よりウインドウ開口14が形成されている。前記ウイン
ドウ開口14の内周縁及びドア本体12の内部にはガラ
スラン15が装着され、ウインドウガラス16の昇降動
作を案内するようになっている。
外側からみた正面図である。このガラスラン15はウイ
ンドウフレーム13の横枠部に対応する第1の押出成形
部17aと、フロントドア11の前側の縦枠部に対応す
る第2の押出成形部17bと、後側の縦枠部と対応する
第3の押出成形部17cとにより構成されている。前記
第1の押出成形部17aの前端部は第2の押出成形部1
7bの上端部に対し第1の型成形部18aにより接続さ
れている。第1の押出成形部17aの後端部は第3の押
出成形部17cの上端部に対し第2の型成形部18bに
より接続されている。なお、第2の押出成形部17bと
第3の押出成形部17cのドア本体12内に配設される
部分は、それぞれ型成形部18c、18dを介して小さ
な断面の押出成形部が接続されている。
ばエチレン‐プロピレン‐ジエン三元共重合体(EPD
M)等のゴム、オレフィン系熱可塑性エラストマー、軟
質ポリ塩化ビニル等の軟質合成樹脂、あるいは、これら
のポリマーブレンド材料を用いることができる。
ついて説明すると、図1は図7の1‐1線と対応する第
1の押出成形部17aの取付状態の断面、図8は図7の
2‐2線と対応する第2の押出成形部17bの取付状態
の断面、図9は図7の3‐3線と対応する第3の押出成
形部17cの取付状態の断面、図10は図7の4‐4線
と対応する第3の押出成形部17cの取付状態の断面を
それぞれ示す。
部であるウインドウフレーム13に対する第1の押出成
形部17aの取付構造について説明する。図1に示すよ
うに、ウインドウフレーム13を構成する金属材料より
なるインナーパネル21の内周側には、同じく金属製の
インナーリーンホース22が図示しない連結手段を介し
て固定されている。前記インナーパネル21の外側面に
は金属製のモール23が溶接等により固定され、インナ
ーパネル21の内側面には合成樹脂製のフレームガーニ
ッシュ24が図示しない連結手段により固定される。
ース22の本体と、その外周側の屈曲部22aと、前記
モール23の外側壁部23aとによりガラスラン15の
本体部15aを嵌入保持する溝部25が形成されてい
る。前記モール23の内周縁部は車内側に位置するよう
に折り返し部26が一体に形成されている。前記溝部2
5の底壁面27は前記屈曲部22aにより、車外側の内
壁面28は、モール23の外側壁部23aにより、車内
側の内壁面29はインナーリーンホース22本体の側壁
部によりそれぞれ構成されている。
壁部15b、外側壁部15c及び内側壁部15dにより
チャンネル状に形成されている。前記底壁部15bと外
内側壁部15c、15dは車外側及び車内側の円弧状を
なす屈曲部15e、15fにより自由状態で図3に示す
ように展開可能に連結されている。前記内側壁部15d
の内周縁には延長内側壁部15gが一体に形成され、外
側壁部15cの内周縁にはウインドウガラス16の表面
16aに接触されるガラスシール部15hが形成され、
内側壁部15dの外表面にはウインドウガラス16の裏
面16bに接触されるガラスシール部15iが一体に形
成されている。
び延長内側壁部15gの底壁部15bからの高さH2
は、前記外側壁部15cの高さH1の約3倍となってい
る。前記ガラスラン15の外側壁部15cの内周縁には
車外側に指向するように係止部15jが一体に形成さ
れ、この係止部15jは折り返し部26の外端縁26a
に押圧接触されてモール23との間のシールを行う。こ
の外端縁26aがウインドウフレーム13の車外側壁端
縁となる。前記外側壁部15cの外側面には図2に示す
ように折り返し部26の内端縁26bとの間に第1の隙
間G1をもって対向する離脱阻止突部15kが一体に形
成されている。この第1の隙間G1は、図2に示すよう
に係止部15jと離脱阻止突部15kの上下方向の間隔
Wを、折り返し部26の形成幅Dよりも大きく設定する
ことにより形成される。
部15bと対応するように外側保持リップ15lが一体
に形成され、この外側保持リップ15lの先端部は前記
溝部25の内壁面28に押圧接触されている。前記内側
壁部15dの車内側の外側面には前記底壁部15bと対
応するように内側保持リップ15mが一体に形成され、
この内側保持リップ15mの先端部は前記溝部25の内
壁面29に押圧接触されている。
8、29の間隔、つまり幅寸法は、非嵌入状態のガラス
ラン15の前記外側保持リップ15l及び内側保持リッ
プ15mの先端部同士を結んだ幅寸法より小さく形成さ
れている。そして、ガラスラン15の嵌入状態において
両保持リップ15l、15mが圧縮されて内壁面28、
29に押圧されるようにしている。
の間には第2の隙間G2が設けられ、車外側の屈曲部1
5eに一体形成した遮蔽リップ15nは底壁面27に軽
く押圧接触され、第2の隙間G2を遮蔽するようにして
いる。前記車内側の屈曲部15fは底壁面27に押圧接
触されている。
の内周縁には、押上保持リップ15oが一体に形成さ
れ、インナーリーンホース22の内周縁に車外側へ湾曲
した湾曲部22bにより形成される係止部としての位置
規制面30に押上保持リップ15oが押圧接触されてい
る。又、延長内側壁部15gの内周縁には、フレームガ
ーニッシュ24に一体形成された係止部としての係止突
部31を車外側から車内側へ乗り越えて係止される被係
止部としての被係止突部15pが一体に形成されてい
る。さらに、延長内側壁部15gの内周縁には係止突部
31の外側面に押圧接触される遮蔽リップ15qが一体
に形成されている。
13の前側の縦枠部に対するガラスラン15の第2の押
出成形部17bの取付構造について説明する。図8に示
すように、第2の押出成形部17bにおいては、前記延
長内側壁部15gが省略され、内側壁部15dに押上保
持リップ15o、被係止突部15p及び遮蔽リップ15
qが形成されている。又、前記インナーリーンホース2
2に形成したフランジ部22cにモール23が接合さ
れ、この接合部に前記係止部15jが係止されている。
この係止部15jには前記モール23を遮蔽する遮蔽リ
ップ15rが形成されている。前記係止部15j及び遮
蔽リップ15rはフレームガーニッシュ24Aにより遮
蔽されている。
対しウインドウガラス16が出入りすることはなく昇降
されるのみのため、ガラスシール部15hはガラスシー
ル部15iの指向方向と反対方向、つまり外側方に指向
されている。
縦枠部に対するガラスラン15の第3の押出成形部17
cの取付構造を示す。第3の押出成形部17cの取付構
造は、図8に示す第2の押出成形部17bの取付構造と
基本的に同様である。但し、モール23に対し係止部1
5jが係止され、外側保持リップ15lに離脱阻止突部
15kの機能を兼用させている構成が異なる。
押出成形部17cの取付構造を示す。この部位のガラス
ラン15においては、ドア本体12の内部に収容される
関係でガラスシール部15h、遮蔽リップ15q、被係
止突部15p、押上保持リップ15o等が省略されてい
る。
ム13に対するガラスラン15の取付方法を説明する。
図7に示すガラスラン15を構成する第1〜第3の押出
成形部17a〜17cの取り付け作業の概要を説明する
と、第2の型成形部18bを図6のウインドウ開口14
の上部後端部に取り付けることから開始される。次に、
第1の押出成形部17aをその後端部から前端部へ連続
的にウインドウフレーム13の溝部25に嵌入する。さ
らに、第1の型成形部18aを溝部25に嵌入し、第2
の押出成形部17bの取付作業を上端部から下端部へ向
かって行う。その後、第3の押出成形部17cの取付作
業を上端部から下端部へ向かって行う。
業について説明すると、本体部15aを図3に示す展開
状態から同図の鎖線で示すように使用状態に変形させ
る。この状態で図4に示すようにウインドウフレーム1
3の溝部25に第1の押出成形部17aの本体部15a
を傾斜状態で進入させ、折り返し部26の外端縁26a
に係止部15jを係止する。
上げると、本体部15aが係止部15j(外端縁26
a)を中心に図4の時計回り方向に回動される。この回
動動作により内側保持リップ15mが溝部25の内壁面
29に押圧されるとともに、外側保持リップ15lが内
壁面28に接近される。
に車内側の屈曲部15fが押圧されるまで本体部15a
を回動させると、外側保持リップ15l及び内側保持リ
ップ15mが圧縮されて円弧状に湾曲されるとともに、
遮蔽リップ15nが底壁面27に接触される。
矢印で示すように車内側へ押圧すると、押上保持リップ
15o及び被係止突部15pが弾性変形しつつ係止突部
31を車内側に乗り越えて移動され、図1に示すように
押上保持リップ15oが位置規制面30に押圧接触され
るとともに、被係止突部15pが係止突部31に係止さ
れる。又、遮蔽リップ15qは係止突部31の外側面に
押圧接触される。この状態では押上保持リップ15oの
圧縮反力により延長内側壁部15g及び内側壁部15d
が上方に付勢されるので、本体部15aは溝部25内の
所定位置に保持される。
2の押出成形部17b及び第3の押出成形部17cの取
付作業は、延長内側壁部15gが無いので、本体部15
aを溝部25に直線移動して嵌入し、その後に押上保持
リップ15o及び被係止突部15pを係止突部31の車
内側に移動することにより行われる。この嵌入動作に代
えて、前述した回動方式の嵌入動作と同様の嵌入動作を
行うようにしてもよい。
によれば、以下のような特徴を得ることができる。 (1)前記実施形態では、ウインドウフレーム13の折
り返し部26の外端縁26aにガラスラン15の外側壁
部15cに設けた係止部15jを係止して、該係止部1
5jを中心にガラスラン15を回動して溝部25に取り
付けるようにした。このため、ガラスラン15の内側壁
部15dに延長内側壁部15gがあっても取付作業を円
滑に行うことができる。
ら押上保持リップ15oまでの水平方向の距離Lは大き
いが、図4、図5における本体部15aの前述した回動
動作に支障はない。
及び内側壁部15dの基端部に外側保持リップ15l及
び内側保持リップ15mを形成し、両リップ15l、1
5mを弾性変形させて溝部25の内外両壁面28、29
に押圧接触するようにした。このため、本体部15aの
底壁部15bを両リップ15l、15mの弾発力により
所定位置に保持でき、外端縁26aに対する係止部15
jの押圧接触を安定して保持でき、外端縁26aと係止
部15jとの間に有害な隙間が発生するのを防止するこ
とができる。
回動して溝部25に嵌入する行程において、外側保持リ
ップ15lを断面が扁平状から先端ほど下方に変位する
円弧状に圧縮変形して内壁面28に押圧接触するように
構成した。このため、図2に示すように、外側保持リッ
プ15lが外側壁部15cを持ち上げる機能を発揮し、
取付完了後における前記有害な隙間の発生を防止するこ
とができる。この理由を以下に説明する。
部は、モール23の面粗度の高い裏面である内壁面28
に最初に接触した点P1から摩擦抵抗に抗してその接触
点を下方に移動する、そして、最終接触点P2におい
て、外側保持リップ15lは円弧状に湾曲される。この
外側保持リップ15lの弾性変形量に応じて、溝部25
の内壁面28には図2に示すように斜め下方に押圧力F
1が作用する。この押圧力F1とモール23及び外側保
持リップ15lの摩擦係数とにより外側保持リップ15
lの先端部は最終接触点P2において大きな摩擦抵抗力
を受けるので、下方への滑動が阻止される。
から最終接触点P2に移動されるまでの間に摩擦抵抗を
受けるので、それにより外側保持リップ15l自体が円
弧状に圧縮される。この圧縮量に応じて外側保持リップ
15lは図2に示すように最終接触点P2を介して斜め
下方への押圧力F1をさらに大きくする。従って、この
押圧力F1の反力F2の垂直成分F2aによって外側壁
部15cが上方に持ち上げられ、外端縁26aに係止部
15jを押圧接触することができ、前記有害な隙間の発
生を防止することができる。
の基端外側面に底壁部15bと対応して内側保持リップ
15mを設け、この内側保持リップ15mを溝部25の
内壁面29に押圧するようにした。又、前記内側保持リ
ップ15mは外側保持リップ15lと同様に下向き円弧
状に湾曲されて溝部25の内壁面29に押圧力F3で押
圧されている。このため、その接触点P3においても、
斜め上向きの反力F4が作用し、この反力F4の垂直成
分F4aによって内側壁部15dが上方に持ち上げら
れ、内側保持リップ15mが所定位置に安定して保持さ
れる。
は、押上保持リップ15o及び被係止突部15pが係止
突部31を乗り越える際に、内側壁部15d及び延長内
側壁部15gが上方に持ち上げられるので、屈曲部15
fが一時的に圧縮されて最大高さまで引き上げられる。
その後、屈曲部15fの圧縮が解かれても接触点P3は
摩擦抵抗力により下方に移動されずに所定位置に保持さ
れる。従って、内側保持リップ15mが接触点P3に向
かって圧縮され、外側保持リップ15lと同様の機能を
発揮することとなる。
反力F2の水平成分F2bと対抗して均衡し、底壁部1
5bは車内外方から挟着されることになり、底壁部15
bは所定の取付位置に安定して保持される。
の本体部15aの外側壁部15cに対し離脱阻止突部1
5kを形成し、この離脱阻止突部15kと折り返し部2
6の内端縁26bとの間に第1の隙間G1が形成される
ようにした。このため、前記係止部15jと離脱阻止突
部15kの間隔Wと、折り返し部26の形成幅Dに製造
上の寸法誤差があっても、本体部15aを回動して溝部
25に嵌入する際、折り返し部26に離脱阻止突部15
kが干渉しないので、嵌入動作を円滑に行うことができ
る。
15eと底壁面27との間に第2の隙間G2を設け、車
外側の屈曲部15eに遮蔽リップ15nを形成したの
で、車外側の屈曲部15eが底壁面27に接触して外端
縁26aから係止部15jが浮き上がるのを防止するこ
とができる。又、遮音性能が向上し底壁部15bの振動
を抑制することができる。
てもよい。以下の実施形態では、前記本実施形態と異な
る構成付近のみを部分的に図示するが、省略された構成
は本実施形態と同様である。
すように、前記外側保持リップ15lに代えて押圧接触
部としての突部15sを形成し、この突部15sの先端
部に粗面15tを形成するようにしてもよい。この別例
では、突部15sの粗面15tが内壁面28に押圧接触
されるので、外側壁部15cを溝部25内の所定位置に
安定して保持することができる。
すように、前記内側保持リップ15mに代えて、図11
で述べた突部15s及び粗面15tを形成するようにし
てもよい。
すように外側保持リップ15lの指向方向を離脱阻止突
部15kから離れるように変向してもよい。この別例で
は、外側保持リップ15lを最初から湾曲させてその先
端部が内壁面28と直交する方向に押圧接触することに
より、外側壁部15cを取付位置に安定して保持するこ
とができる。
スランに具体化してもよい。
の発明は、ウインドウフレームに対するガラスランの取
付作業を容易に行うことができるとともに、取付状態を
安定して保持することができる。
側及び内側の保持リップが弾性変形して押圧接触される
ので、本体部と溝部の製造及び取付誤差を吸収して取付
作業を容易に行うことができる。
リップが弾性変形して圧縮された状態で、外側壁部が溝
部の底壁面に向かって付勢されるので、本体部の嵌入状
態を安定して保持することができる。
持リップの先端部に粗面が形成されているので、溝部の
車外側の内壁面に対する外側保持リップの接触面の摩擦
抵抗力を高めて滑動を防止することができる。
底壁面との間に隙間が設けられているので、外側壁部の
外端縁に設けた係止部をインドウフレームの車外側壁端
縁に適正に係止することができる。
ムの溝部の幅寸法が押圧接触部の先端部同士を結んだ幅
寸法より小さく形成されているので、押圧接触部が溝部
の車内外壁面に押圧され、本体部の嵌入状態を確実に保
持することができる。
溝部の車外側の内壁面に設けた係止段部との間に間隙が
設定されているので、ガラスラン及び溝部の製造及び組
み付け上の寸法誤差があっても、本体部を回動して溝部
に嵌入する際、係止段部に離脱阻止突部が干渉しないの
で、その取付作業を容易に行うことができる。
けた押上保持リップが位置規制面に押圧されているの
で、延長内側壁部及び内側壁部が押し上げられ本体部の
嵌入状態を安定して保持することができる。又、係止突
部に被係止突部が係止されているので、延長内側壁部を
所定位置に安定して保持することができる。
た一実施形態を示す図7の1‐1線と対応する拡大断面
図。
ンを示す正面図。
構造を示す拡大断面図。
構造を示す拡大断面図。
付構造を示す拡大断面図。
図。
ウフレーム、15…ガラスラン、15a…本体部、15
b…底壁部、15c…外側壁部、15d…内側壁部、1
5e,15f…屈曲部、15g…延長内側壁部、15j
…係止部、15k…離脱阻止突部、15l…外側保持リ
ップ、15m…内側保持リップ、15n…遮蔽リップ、
15o…押上保持リップ、15p…被係止突部、15t
…粗面、26…折り返し部、26a…外端縁、26b…
内端縁、27…底壁面、28…車外側の内壁面、29…
車内側の内壁面、30…位置規制面、31…係止突部。
Claims (8)
- 【請求項1】 車両のウインドウフレーム(13)に形
成された溝部(25)に対するチャンネル状の本体部
(15a)を備えたガラスラン(15)の取付構造であ
って、 前記ガラスラン(15)には外側壁部(15c)の端部
に係止部(15j)を形成し、前記外側壁部(15c)
の外側壁面に離脱阻止突部(15k)を形成し、底壁部
(15b)と対応する前記外側壁部(15c)及び内側
壁部(15d)の基端部外側面に前記溝部(25)の車
外側の内壁面(28)と車内側の内壁面(29)にそれ
ぞれ押圧接触される押圧接触部(15l、15m)を設
け、前記係止部(15j)を前記ウインドウフレーム
(13)の車外側壁端縁(26a)に当接させ、該係止
部(15j)を回動中心として前記本体部(15a)を
前記溝部(25)内に回動して取り付けるように構成し
たことを特徴とするガラスランの取付構造。 - 【請求項2】 請求項1において、前記押圧接触部は、
ガラスランの本体部(15a)の回動嵌入動作時に弾性
変形される外側保持リップ(15l)と、内側保持リッ
プ(15m)であるガラスランの取付構造。 - 【請求項3】 請求項2において、前記外側保持リップ
(15l)と内側保持リップ(15m)のうち少なくと
も外側保持リップ(15l)には、その弾性変形時に圧
縮方向の力が付与されて嵌入され、嵌入後には、その圧
縮方向の復元力によってガラスランの本体部(15a)
が溝部(25)の奥側に付勢されているガラスランの取
付構造。 - 【請求項4】 請求項2又は3において、前記外側保持
リップ(15l)と内側保持リップ(15m)のうち少
なくとも前記外側保持リップ(15l)の先端部には、
粗面(15t)が形成されているガラスランの取付構
造。 - 【請求項5】 請求項1において、前記本体部(15
a)は底壁部(15b)と外側壁部(15c)と内側壁
部(15d)とからなり、かつ両側壁部と底壁部との間
の車外側及び車内側の屈曲部(15e、15f)により
展開されて押出成形されたものであって、車外側の屈曲
部(15e)には、その外面に前記溝部(25)の底壁
面(27)との間に隙間(G2)が設定され、車内側の
屈曲部(15f)は底壁面(27)に押圧接触され、車
外側の屈曲部(15e)には底壁面(27)に接触する
遮蔽リップ(15n)が設けられているガラスランの取
付構造。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項において、
前記ウインドウフレーム(13)の溝部(25)の幅寸
法が前記押圧接触部(15l、15m)の先端部同士を
結んだ幅寸法より小さく形成されているガラスランの取
付構造。 - 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか一項において、
前記離脱阻止突部(15k)と、前記溝部(25)の車
外側の内壁面(28)に設けた係止段部(26b)との
間には間隙(G1)が設定されているガラスランの取付
構造。 - 【請求項8】 請求項1〜5のいずれか一項において、
前記ウインドウフレーム(13)を構成するインナーリ
ーンホース(22)の内周縁には係止部としての位置規
制面(30)が形成され、同じくウインドウフレーム
(13)を構成するフレームガーニッシュ(24)には
係止部としての係止突部(31)が形成され、前記位置
規制面(30)にはガラスラン(15)の延長内側壁部
(15g)に設けた押上保持リップ(15o)が押圧接
触されるとともに、前記係止突部(31)に係止される
被係止部としての被係止突部(15p)が形成されてい
るガラスランの取付構造。
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2000
- 2000-02-18 JP JP2000041625A patent/JP3721917B2/ja not_active Expired - Fee Related
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