JP2008138591A5 - - Google Patents
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Description
この発明は、例えば、空気調和機や冷蔵庫等に用いられる圧縮機に関する。
従来、圧縮機としては、密閉容器と、この密閉容器内に配置された圧縮要素と、上記密閉容器内に配置されると共に上記圧縮要素をシャフトを介して駆動するモータとを備えたものがある(特開2003−343439号公報:特許文献1参照)。
上記モータは、ロータと、このロータの径方向外側に配置されたステータとを有している。上記ステータは、ステータコアと、上記ステータコアに巻かれたコイルとを有し、上記ステータコアは、上記密閉容器内面に、焼バメもしくは圧入により、取り付けられている。以下は、焼バメを例にして説明しているが、圧入に置き換えても良い。
特開2003−343439号公報
しかしながら、上記ステータコアの公差を含めたMIN外径寸法から上記密閉容器の公差を含めたMAX内径寸法を引いた寸法を焼バメ代MIN寸法とし、逆に、上記ステータコアの公差を含めたMAX外径寸法から上記密閉容器の公差を含めたMIN内径寸法を引いた寸法を焼バメ代MAX寸法とすると、焼バメ代MIN寸法から焼バメ代MAX寸法までの範囲は、50μm〜300μm程度となり、通常、この焼きバメ代の範囲で、上記ステータコアは、上記密閉容器内面に取り付けられることになって、上記ステータコアに歪みが発生して、歪みによる鉄損が増加し、モータ効率が低下していた。また、上記ステータコアの振動が上記密閉容器に直接に伝わって、圧縮機の騒音や振動の問題があった。
そこで、この発明の課題は、上記ステータコアと上記密閉容器との上記焼バメ代MIN寸法を50μm未満とし、もしくは、上記ステータコアと上記密閉容器との間に隙間をあけることにより、ステータコアの歪みを抑えてモータ効率を向上できると共に、騒音や振動を低減した圧縮機を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の圧縮機は、
密閉容器と、この密閉容器内に配置された圧縮要素と、上記密閉容器内に配置されると共に上記圧縮要素をシャフトを介して駆動するモータとを備え、
上記モータは、ロータと、このロータの径方向外側に配置されたステータとを有し、
上記ステータは、ステータコアと、上記ステータコアの軸方向の両端面のそれぞれに取り付けられた取付用端板と、上記ステータコアに巻かれたコイルとを有し、
上記取付用端板の外径は、上記ステータコアの外径よりも大きく、
上記取付用端板は、上記密閉容器の内面に取り付けられていることを特徴としている。
密閉容器と、この密閉容器内に配置された圧縮要素と、上記密閉容器内に配置されると共に上記圧縮要素をシャフトを介して駆動するモータとを備え、
上記モータは、ロータと、このロータの径方向外側に配置されたステータとを有し、
上記ステータは、ステータコアと、上記ステータコアの軸方向の両端面のそれぞれに取り付けられた取付用端板と、上記ステータコアに巻かれたコイルとを有し、
上記取付用端板の外径は、上記ステータコアの外径よりも大きく、
上記取付用端板は、上記密閉容器の内面に取り付けられていることを特徴としている。
この発明の圧縮機によれば、上記取付用端板は、上記密閉容器内面に取り付けられているので、上記ステータコアは、上記密閉容器との焼バメなどによる焼バメ代を従来より減らし、または、なくすことができて、上記ステータコアは、主として上記取付用端板を介して、上記密閉容器に取り付けられている。
したがって、上記ステータを上記密閉容器に取り付けたときの上記ステータコアの歪みを抑えて、歪みによる鉄損を低減し、モータ効率を向上できる。また、上記ステータコアの振動が上記密閉容器に直接に伝わることを減らし、または、防止することにより、圧縮機の騒音や振動を低減できる。
また、一実施形態の圧縮機では、
上記取付用端板は、
上記ステータコアの端面に取り付けられている平板部と、
この平板部の外周面に設けられて周面が上記密閉容器の内面に取り付けられている周壁部と
を有している。
上記取付用端板は、
上記ステータコアの端面に取り付けられている平板部と、
この平板部の外周面に設けられて周面が上記密閉容器の内面に取り付けられている周壁部と
を有している。
この実施形態の圧縮機によれば、上記取付用端板は、上記ステータコアの端面に取り付けられている平板部と、この平板部の外周面に設けられて周面が上記密閉容器の内面に取り付けられている周壁部とを有するので、上記取付用端板と上記密閉容器の内面との接触面積を増やすことができて、上記取付用端板を上記密閉容器に強固に取り付けることができる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記取付用端板の外周部には、流体が通過する流路空間を設けている。
この実施形態の圧縮機によれば、上記取付用端板の外周部には、流体が通過する流路空間を設けているので、上記流路空間に、潤滑油や冷媒などの流体を、流すことができる。
したがって、上記モータの下流側に流れた潤滑油を、上記流路空間を通して、上記モータの上流側に戻すことができる。また、上記ステータコアは上記取付用端板を介して上記密閉容器に取り付けられているので、上記密閉容器内面と上記ステータコア外面の間には、流体を流すための隙間を確保できるので、上記ステータコアのコアカットを小さくしたり、上記ステータコア外周の形状を自由にできる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記取付用端板は、溶接によって、上記密閉容器の内面に取り付けられている。
また、一実施形態の圧縮機では、上記取付用端板は、溶接によって、上記ステータコアの端面に取り付けられている。
また、一実施形態の圧縮機では、上記密閉容器内の冷媒は、二酸化炭素である。
この実施形態の圧縮機によれば、上記密閉容器内の冷媒は、二酸化炭素であるので、上記密閉容器内が非常に高圧になり、膨張変形が大きくなり、上記ステータを上記密閉容器に固定するために、上記ステータの焼バメ代や圧入代を大きくしたり、溶接を行ったり、もしくは、それらを組み合わせた方法により、固定する必要がある。そして、上記ステータコアは、上記取付用端板を介して、上記密閉容器に取り付けられているので、上記取付用端板に歪みが生じても、上記ステータコアに歪みは生じず、性能の向上を図ることができる。
この発明の圧縮機によれば、上記取付用端板は、上記密閉容器内面に取り付けられて、上記ステータコアは、上記密閉容器との焼バメなどによる焼バメ代を従来より減らし、または、なくすことができて、上記ステータコアの歪みを抑えてモータ効率を向上できると共に、騒音や振動を低減できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の圧縮機の第1実施形態である縦断面図を示している。この圧縮機は、密閉容器1と、この密閉容器1内に配置された圧縮要素2と、上記密閉容器1内に配置され、上記圧縮要素2をシャフト12を介して駆動するモータ3とを備えている。
図1は、この発明の圧縮機の第1実施形態である縦断面図を示している。この圧縮機は、密閉容器1と、この密閉容器1内に配置された圧縮要素2と、上記密閉容器1内に配置され、上記圧縮要素2をシャフト12を介して駆動するモータ3とを備えている。
この圧縮機は、いわゆる縦型の高圧ドーム型のロータリ圧縮機であって、上記密閉容器1内に、上記圧縮要素2を下に、上記モータ3を上に、配置している。このモータ3のロータ6によって、上記シャフト12を介して、上記圧縮要素2を駆動するようにしている。
上記圧縮要素2は、アキュームレータ10から吸入管11を通して冷媒ガスを吸入する。この冷媒ガスは、この圧縮機とともに、冷凍システムの一例としての空気調和機を構成する図示しない凝縮器、膨張機構、蒸発器を制御することによって得られる。この冷媒は、例えば、二酸化炭素やHCやR410A等のHFC、R22等のHCFCである。
上記圧縮機は、圧縮した高温高圧の冷媒ガスを、上記圧縮要素2から吐出して密閉容器1の内部に満たすと共に、上記モータ3のステータ5と上記ロータ6との間の隙間を通して、上記モータ3を冷却した後、上記モータ3の上側に設けられた吐出管13から外部に吐出するようにしている。
上記密閉容器1内の高圧領域の下部には、潤滑油が溜められた油溜まり部9が形成されている。この潤滑油は、上記油溜まり部9から、上記シャフト12に設けられた(図示しない)油通路を通って、上記圧縮要素2等の摺動部に移動して、この摺動部を潤滑する。この潤滑油は、例えば、(ポリエチレングリコールやポリプロピレングリコール等の)ポリアルキレングリコール油や、エーテル油や、エステル油や、鉱油である。
上記圧縮要素2は、上記密閉容器1の内面に取り付けられるシリンダ21と、このシリンダ21の上下の開口端のそれぞれに取り付けられている上側の端板部材50および下側の端板部材60とを備える。上記シリンダ21、上記上側の端板部材50および上記下側の端板部材60によって、シリンダ室22を形成する。
上記上側の端板部材50は、円板状の本体部51と、この本体部51の中央に上方へ設けられたボス部52とを有する。上記本体部51および上記ボス部52は、上記シャフト12に挿通されている。
上記本体部51には、上記シリンダ室22に連通する吐出口51aが設けられている。上記本体部51に関して上記シリンダ21と反対側に位置するように、上記本体部51に吐出弁31が取り付けられている。この吐出弁31は、例えば、リード弁であり、上記吐出口51aを開閉する。
上記本体部51には、上記シリンダ21と反対側に、上記吐出弁31を覆うように、カップ型のマフラカバー40が取り付けられている。このマフラカバー40は、(ボルト等の)固定部材35によって、上記本体部51に固定されている。上記マフラカバー40は、上記ボス部52に挿通されている。
上記マフラカバー40および上記上側の端板部材50によって、マフラ室42を形成する。上記マフラ室42と上記シリンダ室22とは、上記吐出口51aを介して、連通されている。
上記マフラカバー40は、孔部43を有する。この孔部43は、上記マフラ室42と上記マフラカバー40の外側とを連通する。
上記下側の端板部材60は、円板状の本体部61と、この本体部61の中央に下方へ設けられたボス部62とを有する。上記本体部61および上記ボス部62は、上記シャフト12に挿通されている。
要するに、上記シャフト12の一端部は、上記上側の端板部材50および上記下側の端板部材60に支持されている。すなわち、上記シャフト12は、片持ちである。上記シャフト12の一端部(支持端側)は、上記シリンダ室22の内部に進入している。
上記シャフト12の支持端側には、上記圧縮要素2側の上記シリンダ室22内に位置するように、偏心ピン26を設けている。この偏心ピン26は、ローラ27に嵌合している。このローラ27は、上記シリンダ室22内で、公転可能に配置され、このローラ27の公転運動で圧縮作用を行うようにしている。
言い換えると、上記シャフト12の一端部は、上記偏心ピン26の両側において、上記圧縮要素2のハウジング7で支持されている。このハウジング7は、上記上側の端板部材50および上記下側の端板部材60を含む。
次に、上記シリンダ室22の圧縮作用を説明する。
図2に示すように、上記ローラ27に一体に設けたブレード28で上記シリンダ室22内を仕切っている。すなわち、上記ブレード28の右側の室は、上記吸入管11が上記シリンダ室22の内面に開口して、吸入室(低圧室)22aを形成している。一方、上記ブレード28の左側の室は、(図1に示す)上記吐出口51aが上記シリンダ室22の内面に開口して、吐出室(高圧室)22bを形成している。
上記ブレード28の両面には、半円柱状のブッシュ25,25が密着して、シールを行っている。上記ブレード28と上記ブッシュ25,25との間と、上記ブッシュ25,25と上記シリンダ21との間は、上記潤滑油で潤滑を行っている。
そして、上記偏心ピン26が、上記シャフト12と共に、偏心回転して、上記偏心ピン26に嵌合した上記ローラ27が、このローラ27の外周面を上記シリンダ室22の内周面に接して、公転する。
上記ローラ27が、上記シリンダ室22内で公転するに伴って、上記ブレード28は、このブレード28の両側面を上記ブッシュ25,25によって保持されて進退動する。すると、上記吸入管11から低圧の冷媒ガスを上記吸入室22aに吸入して、上記吐出室22bで圧縮して高圧にした後、(図1に示す)上記吐出口51aから高圧の冷媒ガスを吐出する。
その後、図1に示すように、上記吐出口51aから吐出された冷媒ガスは、上記マフラ室42を経由して、上記マフラカバー40の外側に排出される。そして、上記密閉容器1内の冷媒ガスは、上記吐出管13から吐出されて、図外の冷媒回路を循環する。
図1と図3に示すように、上記モータ3は、上記ロータ6と、このロータ6の径方向外側にエアギャップを介して配置された上記ステータ5とを有する。
上記ロータ6は、ロータ本体610と、このロータ本体610に埋設された磁石620とを有する。上記ロータ本体610は、円筒形状であり、例えば積層された電磁鋼板からなる。上記ロータ本体610の中央の孔部には、上記シャフト12が取り付けられている。上記磁石620は、平板状の永久磁石である。6つの上記磁石620が、上記ロータ本体610の周方向に等間隔の中心角度で、配列されている。
上記ステータ5は、ステータコア510と、上記ステータコア510の軸510a方向の両端面のそれぞれに取り付けられた取付用端板540と、上記ステータコア510の両端面のそれぞれに配置されたインシュレータ530と、上記ステータコア510および上記インシュレータ530に共に巻き付けられたコイル520とを有する。なお、図3では、上記コイル520を一部省略し、上記インシュレータ530および上記取付用端板540を省略して描いている。
上記ステータコア510は、積層された複数の鋼板からなる。上記ステータコア510は、環状部511と、この環状部511の内周面から径方向内側に突出すると共に周方向に等間隔に配列された9つのティース部512とを有する。
上記コイル520は、上記各ティース部512にそれぞれ巻かれて複数の上記ティース部512に渡って巻かれていない、いわゆる集中巻きである。上記モータ3は、いわゆる6極9スロットである。上記コイル520に電流を流して上記ステータ5に発生する電磁力によって、上記ロータ6を、上記シャフト12と共に、上記シャフト12の回転軸12aを中心として、回転させる。
上記インシュレータ530は、上記ステータコア510と上記コイル520との間に挟持され、上記ステータコア510と上記コイル520とを絶縁している。
上記取付用端板540は、例えば厚さ0.5〜5mmの非磁性の板(例えばステンレス板)にて、環状の平板に形成されている。上記取付用端板540は、例えばカシメやピン(リベット)や溶接などによって、上記ステータコア510の端面に、取り付けられている。
特に、ピン(リベット)の場合は、上記取付用端板540と上記ステータコア510の固定穴径について、焼バメ代が少なく上記ステータコア510の変形が少ない場合は、同じ寸法でも良いが、逆にどちらかを大きくすることにより、上記取付用端板540の焼バメによる変形を、上記ステータコア510に伝えない方法もある。
上記取付用端板540の外径Dtは、上記ステータコア510の外径Dsよりも大きい。上記取付用端板540は、上記密閉容器1の内面に取り付けられて、上記ステータコア510は、上記密閉容器1との間に隙間を有し、上記密閉容器1との焼バメなどによる焼バメ代を従来より減らす又は、なくしている。
上記取付用端板540は、上記密閉容器1に、焼き嵌めなどによって、嵌め込まれている。つまり、上記ステータ5は、上記上下の取付用端板540によって、上記密閉容器1に取り付けられている。なお、上記取付用端板540を、溶接や圧入などによって、上記密閉容器1に取り付けてもよい。
上記取付用端板540の外周部には、潤滑油や冷媒ガス等の流体が通過する流路空間541を設けている。この流路空間541は、上記取付用端板540の外周面を切り欠いた凹部である。なお、上記流路空間541を貫通孔としてもよい。上記流路空間541には、潤滑油や冷媒などの流体を、流すことができる。
したがって、上記モータ3の下流側に流れた潤滑油を、上記流路空間541を通して、上記モータ3の上流側に戻すことができる。具体的に述べると、上記密閉容器1内の冷媒には潤滑油が含まれており、この潤滑油は上記密閉容器1の内面を伝わって、上記密閉容器1の内側と上記ステータコア5の外周との間の隙間を流れ、上記油溜り部9に溜められる。そのため、上記流路空間541は、上記密閉容器1の内側と上記ステータコア510の外周との間の隙間に対応するように、設けられている。
また、上記ステータコア510は上記取付用端板540を介して上記密閉容器1に取り付けられているので、上記密閉容器1内面と上記ステータコア510外面の間には、流体を流すための隙間を確保できるので、上記ステータコア510のコアカットを小さくしたり、上記ステータコア510外周の形状を自由にできる。
上記構成の圧縮機によれば、上記取付用端板540は、上記密閉容器1の内面に取り付けられて、上記ステータコア510は、上記密閉容器1との焼バメなどによる焼バメ代を、従来より減らす又は、なくすことができるので、上記ステータコア510は、主として上記取付用端板540を介して、上記密閉容器1に取り付けられている。
したがって、上記ステータ5を上記密閉容器1に取り付けたときの上記ステータコア510の歪みを抑えて、歪みによる鉄損を低減し、モータ効率を向上できる。また、上記ステータコア510の振動が上記密閉容器1に直接に伝わることを減らす又は防止して、圧縮機の騒音や振動を低減できる。
また、上記密閉容器1内の冷媒を、二酸化炭素とした場合、上記密閉容器1内が非常に高圧になり、膨張変形が大きくなり、上記ステータ5を上記密閉容器1に固定するために、上記ステータ5の焼バメ代や圧入代を大きくしたり、溶接を行ったり、もしくは、それらを組み合わせた方法により、固定する必要がある。そして、上記ステータコア510は、上記取付用端板540を介して、上記密閉容器1に取り付けられているので、上記取付用端板540に歪みが生じても、上記ステータコア510に歪みは生じず、性能の向上を図ることができる。
(第2の実施形態)
図4は、この発明の圧縮機の第2の実施形態を示している。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第2の実施形態では、取付用端板の形状が相違する。図4に示す取付用端板550は、環状の平板部551と、この平板部551の外周面に設けられた周壁部552とを有する。
図4は、この発明の圧縮機の第2の実施形態を示している。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第2の実施形態では、取付用端板の形状が相違する。図4に示す取付用端板550は、環状の平板部551と、この平板部551の外周面に設けられた周壁部552とを有する。
上記平板部551は、例えばカシメやピンや溶接などによって、上記ステータコア510の端面に取り付けられている。特に、ピン(リベット)の場合は、上記第1の実施形態と同様に、上記取付用端板550と上記ステータコア510の固定穴径について、焼バメ代が少なく上記ステータコア510の変形が少ない場合は、同じ寸法でも良いが、逆にどちらかを大きくすることにより、上記取付用端板550の焼バメによる変形を、上記ステータコア510に伝えない方法もある。上記周壁部552の周面552aは、例えば焼き嵌めや溶接や圧入などによって、上記密閉容器1の内面に、取り付けられている。
上記取付用端板550の外周部には、上記第1の実施形態と同様に、潤滑油や冷媒ガス等の流体が通過する(図示しない)流路空間を設けている。
つまり、上記第1の実施形態と同様に、上記取付用端板550の外径Dtは、上記ステータコア510の外径Dsよりも大きく、上記取付用端板550は、上記密閉容器1の内面に取り付けられて、上記ステータコア510は、上記密閉容器1との焼バメなどによる焼バメ代を従来より減らす又は、なくしている。上記取付用端板550は、例えば厚さ0.5〜5mmの非磁性の板(例えばステンレス板)にて、形成されている。
したがって、上記周壁部552の上記周面552aと上記密閉容器1の内面との接触面積を増やすことができて、上記取付用端板550を上記密閉容器1に強固に取り付けることができる。
また、上記取付用端板550は、上記周壁部552が上記ステータコア510の端面の外側に向かって延びるように、上記ステータコア510に取り付けられている。したがって、上記ステータ5を、上記ステータ5の端部側で、上記密閉容器1に取り付けることができて、上記ステータ5の安定した姿勢を保持できる。
また、図5に示すように、上記取付用端板550を、上記周壁部552が上記ステータコア510の端面よりも内側に向かって延びるように、上記ステータコア510に取り付けてもよい。したがって、上記ステータ5を、軸方向の長さを短くしつつ、上記密閉容器1に強固に取り付けることができる。
なお、この発明は上述の実施形態に限定するものではなく、筒状の例えばパイプにステータを固定する構造であれば適用可能とする。例えば、上記圧縮要素2として、ローラとブレードが別体であるロータリタイプでもよい。上記圧縮要素2として、ロータリタイプ以外に、スクロールタイプやレシプロタイプを用いてもよい。また、上記圧縮要素2として、2つのシリンダ室を有する2シリンダタイプでもよい。上記圧縮要素2が上、上記モータ3が下に配置されていてもよい。
また、集中巻き、分布巻きなどの巻線方法は問わない。フェライト磁石や希土類磁石等の磁石の有無も問わない。DCモータだけでなくACモータでも構わない。回転子を支えるシャフトについても、片持ち、両持ちについても問わない。スロット数や磁極数も問わない。
1 密閉容器
2 圧縮要素
3 モータ
5 ステータ
510 ステータコア
510a 軸
511 環状部
512 ティース部
520 コイル
530 インシュレータ
540 取付用端板
541 流路空間
550 取付用端板
551 平板部
552 周壁部
552a 周面
6 ロータ
12 シャフト
12a 回転軸
21 シリンダ
50 上側の端板部材
60 下側の端板部材
Ds ステータコアの外径
Dt 取付用端板の外径
2 圧縮要素
3 モータ
5 ステータ
510 ステータコア
510a 軸
511 環状部
512 ティース部
520 コイル
530 インシュレータ
540 取付用端板
541 流路空間
550 取付用端板
551 平板部
552 周壁部
552a 周面
6 ロータ
12 シャフト
12a 回転軸
21 シリンダ
50 上側の端板部材
60 下側の端板部材
Ds ステータコアの外径
Dt 取付用端板の外径
Claims (5)
- 密閉容器(1)と、この密閉容器(1)内に配置された圧縮要素(2)と、上記密閉容器(1)内に配置されると共に上記圧縮要素(2)をシャフト(12)を介して駆動するモータ(3)とを備え、
上記モータ(3)は、ロータ(6)と、このロータ(6)の径方向外側に配置されたステータ(5)とを有し、
上記ステータ(5)は、ステータコア(510)と、上記ステータコア(510)の軸(510a)方向の両端面のそれぞれに取り付けられた取付用端板(540,550)と、上記ステータコア(510)に巻かれたコイル(520)とを有し、
上記取付用端板(540,550)の外径(Dt)は、上記ステータコア(510)の外径(Ds)よりも大きく、
上記取付用端板(540,550)は、上記密閉容器(1)の内面に取り付けられていることを特徴とする圧縮機。 - 請求項1に記載の圧縮機において、
上記取付用端板(550)は、
上記ステータコア(510)の端面に取り付けられている平板部(551)と、
この平板部(551)の外周面に設けられて周面(552a)が上記密閉容器(1)の内面に取り付けられている周壁部(552)と
を有することを特徴とする圧縮機。 - 請求項1または2に記載の圧縮機において、
上記取付用端板(540,550)の外周部には、流体が通過する流路空間(541)を設けていることを特徴とする圧縮機。 - 請求項1から3の何れか一つに記載の圧縮機において、
上記取付用端板(540,550)は、溶接によって、上記密閉容器(1)の内面に取り付けられていることを特徴とする圧縮機。 - 請求項1から4の何れか一つに記載の圧縮機において、
上記取付用端板(540,550)は、溶接によって、上記ステータコア(510)の端面に取り付けられていることを特徴とする圧縮機。
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